JP2543255Y2 - 軸 受 - Google Patents

軸 受

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JP2543255Y2
JP2543255Y2 JP1991050830U JP5083091U JP2543255Y2 JP 2543255 Y2 JP2543255 Y2 JP 2543255Y2 JP 1991050830 U JP1991050830 U JP 1991050830U JP 5083091 U JP5083091 U JP 5083091U JP 2543255 Y2 JP2543255 Y2 JP 2543255Y2
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耕一 田中
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中部ベアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軸受に挿入された軸を
グリスなどで潤滑するすべり軸受型式の軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】グリスで潤滑する型式の小型のすべり軸
受については、アメリカ特許登録番号3,503,66
0号公報記載の技術などがある。この技術によれば、斜
視図である図6,軸心方向の縦断面図である図7,軸心
に対して直角方向の縦断面図である図8に示すように、
軸受本体1に軸心に軸挿入用孔2が設けられ、軸挿入用
孔2の内面である軸受面3の外側周辺には、軸受面3に
沿って4個の空間部4が設けられる。
【0003】各空間部4は、軸受本体1の一側に開口
し、軸受本体1の他側は壁体5によって閉鎖され、各空
間部4より軸受面3に貫通する長孔6が設けられ、軸受
本体1の一側に筒状のフランジ8が周設され、このフラ
ンジ8の内面に、軸挿入用孔9を有する環状蓋7が嵌入
し、環状蓋7により各空間部4の開口が覆われる。長孔
6は、型成形後の脱形の都合上、空間部4の端部に開口
する必要があり、空間部4の軸方向に長いスリット形状
に形成される。
【0004】各空間部4には、グリス、又は、潤滑油を
含浸した繊維材或いはフエルト等が挿入され、軸挿入用
孔2,9に挿入された回転軸を自動潤滑する軸受が構成
される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】各空間部4から長孔6
を経由して軸挿入用孔2に流出したグリス又は潤滑油が
回転軸と軸挿入用孔2との間に浸透して油膜を形成する
が、長孔6が、空間部4の軸方向の長さの全体にわたっ
て設けられているので、長孔6の両端部を通過するグリ
ス又は潤滑油は軸受の端部に供給され、回転軸の潤滑に
殆ど供せられることなく軸受の端部より漏洩してしまう
問題があった。
【0006】又、軸受本体1は、空間部4の軸方向の長
さの全体にわたる長孔6により変形し易い形状であり、
回転軸の回転が高速になるにつれて軸受面3に回転方向
に向かう歪みが生じ、変形した軸受面3に局部荷重が作
用すると本来の潤滑機能が低下する虞があった。又、フ
ランジ8の内面に嵌入した環状蓋7が軸受本体1から外
れ易い等の問題があった。
【0007】かかる課題を解決するには、無駄な漏洩が
少なく、軸受が変形し難く、部品が外れ難い型式の小型
のすべり軸受が必要である。本考案は、かかる課題を解
決することを目的とし、無駄な漏洩が少なく、軸受が変
形し難く、部品が外れ難い小型の球面軸受型式のすべり
軸受を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、複数のグリス流出孔を有する内周壁の一
端に外方に突出する環状の側壁を周設した合成樹脂製の
雄型軸受部材と、外周壁の一端に内方に突出する環状の
側壁を周設し、該側壁及び外周壁との間に複数の補強リ
ブを形成した合成樹脂製の雌型軸受部材とによって構成
され、上記雄型軸受部材の内周壁を上記雌型軸受部材の
側壁の内周縁に、上記雄型軸受部材の側壁を上記雌型軸
受部材の外周壁の内周面にそれぞれ嵌合並びに固着し、
内部に、上記補強リブによって仕切られたグリス溜を形
成した。上記雌型軸受部材の外周壁の外周面形状を球面
として球面軸受に使用することができる。或いは、本考
案は、複数のグリス流出孔を有する内周壁の一方の端部
に外方に突出する環状の側壁を周設し、該側壁の外周縁
より他方に延びる筒形状の小径外周壁を設け、該小径外
周壁と上記内周壁との間に複数の補強リブを設けた合成
樹脂製の雄型軸受部材と、外周壁の一端に内方に突出す
る環状の側壁を周設した合成樹脂製の雌型軸受部材とに
よって構成され、上記雄型軸受部材の内周壁を上記雌型
軸受部材の側壁の内周壁に、上記雄型軸受部材の小径外
周壁を上記雌型軸受部材の外周壁の内周面にそれぞれ嵌
合並びに固着し、内部に、上記補強リブによって仕切ら
れたグリス溜を形成した。
【0009】
【作用】雌型軸受部材及び雄型軸受部材は、合成樹脂材
より型成形することができるので安価に製作することが
できる。雌型軸受部材に雄型軸受部材を嵌着してその嵌
着部を固着すると、一体的に組立られた軸受は補強リブ
によって補強され、軸受の内部空間には補強リブによっ
て仕切られたグリス溜が形成され、グリス溜から内周面
に貫通する複数のグリス流出孔が形成される。グリス溜
の内部にグリス、又は潤滑油を含浸させた部材を挿入
ると、グリス又は潤滑油を含浸させた部材は、補強リブ
によって重量を支持されるので一箇所に偏る弊害が防止
され、各グリス流出孔よりほぼ均等に適量づつ流出す
る。
【0010】内周壁は、グリス流出孔が設けられるだけ
なので、従来の軸受部材のように、軸方向に長い長孔に
よって軸受部材が変形し易いといったような問題は生じ
ない。又、雄型軸受部材と雌型軸受部材とは嵌着され、
嵌着部分が固着されるので、雄型部材が雌型軸受部材よ
り分離するおそれは無い。
【0011】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1の縦断面図に示すように、軸受は合成樹脂
より型成形される雌型軸受部材10と雄型軸受部材1
1によって構成され、雌型軸受部材10は、筒状の外周
壁12の一端(図1において左端)に内方に突出する環
状の側壁13が周設され、外周壁12の他端の内周面に
環状凹溝14が周設され、雌型軸受部材10の内部には
放射状に配列される複数の補強リブ15が設けられる
(図2参照)。
【0012】雄型軸受部材11は、筒状の内周壁16の
一端(図1において右端)に外方に突出する環状の側壁
17が周設され、側壁17の外周縁に環状突起18が設
けられ、内周壁16にはグリス流出孔19が設けられ
る。図1では、グリス流出孔19の位置が内周壁16の
ほぼ中央にあるが、軸受が軸方向に長い場合には、内周
壁16の軸方向の複数箇所にグリス流出孔19を設けて
もよい。
【0013】雄型軸受部材11の内周壁16を雌型軸受
部材10の側壁13の内周縁に嵌合すると共に、雄型軸
受部材11の側壁17の外周縁を雌型軸受部材10の外
周壁12に嵌着し、環状突起18を環状凹溝14に嵌入
して一体的に組付けると内部に補強リブ15によって仕
切られた複数のグリス溜20が形成される。軸受を分離
不可能にするために、更に、環状突起18と環状凹溝1
4を超音波溶着し、内周壁16と側壁13との嵌着部を
超音波溶着する。
【0014】雌型軸受部材10の補強リブ15は、軸受
の剛性を高める機能と、グリス溜20に充填されるグリ
スや潤滑油を含浸させた部材の重量を支持する機能を有
するものであるが、軸受が小型で内部空間が小さく、且
つ、雌型軸受部材10,雄型軸受部材11の肉圧寸法が
大きい場合には、補強リブ15を設ける必要がなくな
る。
【0015】雄型軸受部材11を雌型軸受部材10に組
み付ける前に、グリス溜20の内部に、グリス或いは潤
滑油を含浸した部材を充填し、グリス或いは潤滑油がグ
リス流出溝23を経由して軸受に挿入された回転軸Sの
表面に供給されるようになっている。グリス或いは潤滑
油は、回転軸Sの表面に供給されないまま軸受端部から
外方に漏洩されような無駄なグリス又は潤滑油が生じな
い。
【0016】軸受には、グリス流出孔19によって変形
し易くなるような問題は生じない。又、雄型軸受部材1
1と雌型軸受部材10とは、嵌着され、且つ固着される
ので、軸受を使用しているときに軸受が分解するおそれ
はない。
【0017】図3は、本考案の軸受が球面軸受に使用さ
れる実施例を示す縦断面図であり、外周面が凸状の球面
形状に形成された外周壁21が、軸受ケース(図示しな
い)の内周面に形成された凹状の球面形状に挿入され
る。
【0018】図4,図5は、本考案の第二実施例を示
し、雌型軸受部材10の外周壁12の内周面に大径内周
面22を形成し、雄型軸受部材11の内周壁16の一方
の端部周設された側壁17の外周縁に、他方に延びる
筒状の小径外周壁23を設け、小径外周壁23の外周面
に環状突起18を周設し、大径内周面22に環状凹溝1
4を形成し、第一実施例と同様に、外周壁16を側壁1
3に嵌合し、小径外周壁23の環状突起18を大径内周
面22の環状凹溝14に嵌合し、嵌合部を超音波溶着な
手段で固着する。
【0019】図4の縦断面図は、雌型軸受部材10に補
強リブ15を設けた場合を示し、図5の縦断面図は、雄
型軸受部材11に補強リブ15を設けた場合を示すが、
いずれの軸受も、第一実施例と同様、雄型軸受部材11
を雌型軸受部材10に嵌着し、且つ、固着され、内部に
グリス溜20が形成され、雄型軸受部材11にグリス流
出孔19が設けられる。この第二実施例の軸受の作用
は、上記の第一実施例と同様である。
【0020】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。以上のよう
に構成された軸受部材は、グリス溜の内部のグリス、又
は潤滑油はそれぞれの補強リブによって重量を支持され
るので一方に偏ることはなく、各グリス流出孔からほぼ
均等に適量づつ供給される 又、嵌合部をすべて固着し
ているので、軸受部材の端部から直接外方に漏洩するこ
とはなく、グリス又は潤滑油の無駄な消費が生じない。
【0021】雄型軸受部材及び雌型軸受部材は合成樹脂
材より型成形されるので部品製作費が安く、2つの部材
は嵌合し固着する簡単な作業で組立られるので、軸受を
安価に提供することができる。 軸受は内部空間を補強リ
ーブによって補強されているので強度が大であり、2つ
の部材は固着されているので使用中に分解するおそれは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す軸受の縦断面図であ
る。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】球面軸受に使用する軸受の縦断面図である。
【図4】第二実施例の一例を示す軸受の縦断面図であ
る。
【図5】第二実施例の他の例を示す軸受の縦断面図であ
る。
【図6】従来の軸受の斜視図である。
【図7】図6に示す軸受の軸心方向の縦断面図である。
【図8】図6に示す軸受の軸心に対して直角方向の縦断
面図である。
【符号の説明】
10 雌型軸受部材 11 雄型軸受部材 12 外周壁 13 側壁 14 環状凹溝 15 補強リブ 16 内周壁 17 側壁 18 環状突起 19 グリス流出孔 20 グリス溜 21 外周壁 22 大径内周面 23 小径外周壁

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のグリス流出孔を有する内周壁の一
    端に外方に突出する環状の側壁を周設した合成樹脂製の
    雄型軸受部材と、外周壁の一端に内方に突出する環状の
    側壁を周設し、該側壁及び外周壁との間に複数の補強リ
    ブを形成した合成樹脂製の雌型軸受部材とによって構成
    され、上記雄型軸受部材の内周壁を上記雌型軸受部材の
    側壁の内周縁に、上記雄型軸受部材の側壁を上記雌型軸
    受部材の外周壁の内周面にそれぞれ嵌合並びに固着し、
    内部に、上記補強リブによって仕切られたグリス溜を形
    成したことを特徴とする軸受。
  2. 【請求項2】 上記雌型軸受部材の外周壁の外周面形状
    を球面としたことを特徴とする請求項1記載の軸受。
  3. 【請求項3】 複数のグリス流出孔を有する内周壁の一
    方の端部に外方に突出する環状の側壁を周設し、該側壁
    の外周縁より他方に延びる筒形状の小径外周壁を設け、
    該小径外周壁と上記内周壁との間に複数の補強リブを設
    けた合成樹脂製の雄型軸受部材と、外周壁の一端に内方
    に突出する環状の側壁を周設した合成樹脂製の雌型軸受
    部材とによって構成され、上記雄型軸受部材の内周壁を
    上記雌型軸受部材の側壁の内周縁に、上記雄型軸受部材
    の小径外周壁を上記雌型軸受部材の外周壁の内周面にそ
    れぞれ嵌合並びに固着し、内部に、上記補強リブによっ
    て仕切られたグリス溜を形成したことを特徴とする軸
    受。
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