JP2543160Y2 - 自動車用ホイールカバー装置 - Google Patents

自動車用ホイールカバー装置

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JP2543160Y2
JP2543160Y2 JP1991030088U JP3008891U JP2543160Y2 JP 2543160 Y2 JP2543160 Y2 JP 2543160Y2 JP 1991030088 U JP1991030088 U JP 1991030088U JP 3008891 U JP3008891 U JP 3008891U JP 2543160 Y2 JP2543160 Y2 JP 2543160Y2
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勇雄 近藤
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マルイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用ホイールカバ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に一般的自動車用ホイールカバー装
置の構造を示す。同図において、10はホイールでタイ
ヤ被嵌部11とカバー収納凹部13とを有し、このカバ
ー収納凹部13内には径方向内側に突出する複数の係止
部12が形成されている。一方、カバー装置20は、カ
バープレート21と裏面側に突出する複数のリブ体22
とからなるカバー本体と、各リブ体22を径方向外側に
付勢するリテーナ25とからなる。各リブ体22には、
フック部24が設けられ、かつ図4,図5に示す如く、
リテーナ25と係合し図4で上下方向の自由動を阻止す
る水平ガイド溝23が設けられている。
【0003】したがって、各水平ガイド溝23にリテー
ナ25が係合装着されたカバープレート21を、カバー
収納凹部13に外側から強く押込めば、各リブ体22の
フック部24が係止部12に引掛かるので、カバー装置
20(21,25)をホイール10に装着できる。
【0004】ところで、リテーナ25の役目は、特に合
成樹脂から形成したカバープレート21(リブ体22)
が、温度,水分等と経年変化により、図4に点線で示す
ように内側に倒れ変形することを阻止することにあるこ
と周知である。これを放置していたのでは、フック部2
4と係止部12との引掛かりが外れ、走行中にカバーが
飛散してしまうからである。
【0005】ここに、この本来的役目からすれば、リテ
ーナ25の径方向外側に向う付勢力は大きい程好ましい
といえる。しかし、付勢力が過大すぎるとカバー装置2
0(21,22,25)をホイール20(11,12,
13)に装着することが非常に難しくなる。一方におい
て、コスト低減が一段と厳しくなることから、リテーナ
25自体のコストも当然に低いものでなければならな
い。
【0006】従来のリテーナ25は、例えば直径が1〜
3mmのステンレス線を図6の如く突合せ溶接して円環
形状としている。したがって、コストは低減される。し
かし、リテーナ25を各リブ体22に装着する場合、リ
テーナ25が円環形状であるが故に過大な押圧力を加え
ても径方向の弾性変形が非常に小さい。ここにおいて、
突合せ溶接部26が図5に示すリブ体22,22間の中
間100に位置すると、装着時の過大押圧力によって機
械的に最も弱い溶接部26が割れてしまうという組立上
の問題がある。一方、破損しなくとも、図9に示すよう
に突出するとカバー装置10をホイール20に装着でき
ない。
【0007】そこで、溶接部26を除外するために、各
端を図7に示す剛性の大きなスリーブ27に嵌装し、か
つ嵌装後に両端をかしめているものがある。確かに、溶
接部26が除外されるので破損はしないが、その加工コ
ストは数倍にも及ぶものとなる。さらに、かかるスリー
ブ27を用いると、装着時の位置が上記中間位置100
とならざるを得ないから、装着時の過大押圧力に確実に
耐え得るという保障がない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】かくして、従来は、図
8に示す如く、リテーナ25を溶接構造(26)として
も、2点鎖線で示したスリーブ構造(27)としても、
リテーナ25の各リブ体22への装着時における過大押
圧力による破損を防止するために、大きな弾性変形を可
能とする湾曲部28を、少なくとも2ヶ所に設けている
のが実状である。したがって、非常なコスト高となって
いた。本考案の目的は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は装着が容易で装着後の径方向の付勢力が
十二分に発揮されかつ製造および組立コストを大幅に引
き下げられる自動車用ホイールカバー装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、コスト的には
図6に示す突合せ溶接方式が最良であること、その溶接
部分が図5に示す中間位置100において装着された場
合に破損すること、つまり、外側からの拘束力がないこ
と等に着目し、リテーナをバット溶接方式による円環形
状とするとともに溶接部分の径方向に突出するいわゆる
バリ部分を有効活用し、リブ体でリテーナの周方向回動
を規制しつつリブ体自体がリテーナの径方向の拘束力を
発揮する構成とし、前記目的を達成するものである。
【0010】すなわち、本考案は、カバープレートとこ
のカバープレートの裏面側に突出しホイールの係止部と
係合するフック部を有する複数のリブ体とからなるカバ
ー本体と、各リブ体と係合し各リブ体を径方向外側に付
勢するリテーナとからなる自動車用ホイールカバー装置
において、前記リテーナを両端をバット溶接した円環形
状に形成し、かつ前記各リブ体にリテーナと係合しリテ
ーナの上下方向位置を規制する水平ガイド溝を設ける、
とともに少なくとも1つのリブ体に該リテーナのバット
溶接部分のバリ部分を収納してリテーナの周方向自由運
動を規制する周方向位置規制溝を形成したことを特徴と
する。
【0011】
【作用】カバープレートの各リブ体にリテーナを装着す
るには、まず、バット溶接部分バリ部分を周方向位置
規制溝に嵌装しリテーナの周方向自由運動を規制する。
次いで、各リブ体の水平ガイド溝に押圧して嵌装する。
この際、一番弱い溶接部分は周方向位置規制されている
ので、リブ体間の空間に移動しないから外側への大きな
変形や破損することを完全に防止できる。よって、カバ
ー装置をホイールに円滑に装着できかつリテーナによる
必要十分な径方向付勢力によりリブ体のフック部をホイ
ールの係止部に長期に亘り確実係合できる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。本自動車ホイールカバー装置は、図1に示す如
く、カバープレート21と複数のリブ体22とからなる
カバー本体とリテーナ25とからなる。なお、ホイール
10(11,12,13)については、前出図4の従来
例と同じとしたのでその説明は省略する。
【0013】さて、リテーナ25は、図1に示す如く、
2mmのステンレス線をバット溶接(溶接部分26)し
て円環形状に形成したものである。したがって、コスト
は前出図7,図8の従来例に比べ最小的である。ここ
に、バット溶接部分26のバリ部分(径方向突出部)2
6Aは、図1,図3に示すように残したままとする。因
みに、図6に示した従来例の場合には、このバリ部分を
ヤスリ仕上等により除去していたが、本考案ではこれを
積極的に利用する。コスト低減からも好ましいと容易に
理解できる。
【0014】次に、各リブ体22には、図2,図3に示
す水平ガイド溝23を設けてある。この水平ガイド溝2
3は、嵌装されたリテーナ25の上下方向位置を規制す
るためのものである。ここに、本考案の特別の技術的特
徴は、少なくとも1つのリブ体22に、図1,図3に示
すようなリテーナ25のバット溶接部分26(詳しくは
そのバリ部分26A)を収納可能とされた周方向位置規
制溝30を設けたことにある。つまり、この周方向位置
規制溝30は、リテーナ25の周方向自由運動を規制す
る、すなわち、バット溶接部分26(26A)が前出図
5に示す如く、リブ体22,22間の空間100に移動
してしまうことを阻止することにある。
【0015】さらに、この実施例では、図1,図3に示
すように周方向位置規制溝30の両側に係止面29,2
9を設け、リテーナ25に押圧力を加えた場合に、その
力を両係止面29,29で受けるように形成している。
換言すれば、押圧力をバット溶接部分26(26A)の
両側で受け、機械的強度の一番小さいバット溶接部分2
6に集中しないよう形成している。
【0016】因みに、かかる周方向位置規制溝30は、
図3に2点鎖線で示すように、ガイドプレート21,各
リブ体22を一体成形する際に、予め挿入しておいたピ
ン50を型開放時に図3で左側に引抜くことにより、簡
単かつ低コストで工作できる。もっとも、リブ体22に
はピン穴50Hが残るが、リブ体22の強度には影響を
及ぼすことはない。逆に、バリ26Aが図3で左側に大
きく突出していても利用できるという利点を有する。
【0017】次に、作用を説明する。リテーナ25のバ
ット溶接部分26(バリ部分26A)を、図1に示すよ
うに周方向位置規制溝30内に嵌装する。引続き、リテ
ーナ25の全体に押圧力を加えて変形させつつ各リブ体
22の水平ガイド溝23内に嵌装させる。例えば、図2
のY方向に押上げていけばよい。
【0018】ここに、リテーナ25に加えられた押圧力
は全周的に及ぶが、バット溶接部分26(26A)の両
側は係止面29,29で支持されるので、その押圧力が
バット溶接部分26(26A)に直接加わることがな
い。つまり、機械的強度の一番小さいバット溶接部分2
6には過大押圧力が加わらないので、リテーナ25の全
体がバット溶接部分26を凸(図9参照)として外側に
大きく変形することはない。いわんや、バット溶接部分
26が破損する心配は全くない。よって、リテーナ25
を各リブ体22に迅速かつ円滑に嵌装でき、必要十分な
径方向付勢力を確保できる。
【0019】しかして、この実施例によれば、リテーナ
25をバット溶接した円環形状に形成し、各リブ体22
に水平ガイド溝23を設けかつ少なくとも1つのリブ体
22にはバット溶接部分26(26A)を収納する周方
向位置規制溝30を設けた構成であるから、組立容易で
必要十分な径方向付勢力を付与でき、かつ大幅なコスト
低下を図れる。
【0020】また、リテーナ25はバット溶接構造(2
6)でよくかつバリ部分26Aはヤスリ等により除去す
る手間を掛けず、そのまま周方向位置規制に供されるの
で、一段と低コストである。
【0021】また、周方向位置規制溝30は、いずれか
1つのリブ体22に形成すればよいで、この点からも構
造簡単でコスト低減をできる。
【0022】また、バット溶接部分(26,26A)を
周方向位置規制溝30に嵌装してリテーナ25に押圧力
を加えることができるので、バット溶接部分26(26
A)がリブ体22,22間の空間100へ移動して大き
な変形や破損を引起こすという心配を一掃したリテーナ
組立ができ、組立作業を迅速かつ正確に行えかつ工数を
大幅に削減できる。
【0023】
【考案の効果】以上の通り、本考案によれば、リテーナ
をバット溶接した円環形状に形成し、各リブ体に水平ガ
イド溝を設けるとともに少なくとも1つのリブ体にバッ
ト溶接部分のバリ部分を嵌装する周方向位置規制溝を設
けた構成であるから、リテーナのコストを大幅に低減で
きかつ組立容易である。また、恒久的付勢力を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す一部を断面した平面図
である。
【図2】同じく、一部を省略したリブ体の側面図であ
る。
【図3】同じく、水平ガイド溝および周方向位置規制溝
の拡大図である。
【図4】従来例の縦断面図である。
【図5】従来例の横断面図である。
【図6】従来の突合せ溶接方式のリテーナを説明するた
めの図である。
【図7】従来のスリーブ方式のリテーナを説明するため
の図である。
【図8】従来の湾曲部を設けたリテーナを説明するため
の図である。
【図9】従来の突合せ溶接方式のリテーナを用いた場合
の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ホイール 11 タイヤ被嵌部 12 係止部 13 カバー収納凹部 20 カバー装置 21 カバープレート(カバー本体) 22 リブ体(カバー本体) 23 水平ガイド溝 24 フック部 25 リテーナ 26 バット溶接部分 26A バリ部分(バット溶接部分) 27 スリーブ 28 湾曲部 29 係止面 30 周方向位置規制溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバープレートとこのカバープレートの
    裏面側に突出しホイールの係止部と係合するフック部を
    有する複数のリブ体とからなるカバー本体と、各リブ体
    と係合し各リブ体を径方向外側に付勢するリテーナとか
    らなる自動車用ホイールカバー装置において、 前記リテーナを両端をバット溶接した円環形状に形成
    し、かつ前記各リブ体にリテーナと係合しリテーナの上
    下方向位置を規制する水平ガイド溝を設ける、とともに
    少なくとも1つのリブ体に該リテーナのバット溶接部分
    のバリ部分を収納してリテーナの周方向自由運動を規制
    する周方向位置規制溝を形成したことを特徴とする自動
    車用ホイールカバー装置。
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JPS607921Y2 (ja) * 1980-09-30 1985-03-19 橋本フオ−ミング工業株式会社 ホイ−ルカバ−
JPH0636961Y2 (ja) * 1986-11-28 1994-09-28 橋本フォーミング工業株式会社 車両用ホイールカバー
JPH01173002U (ja) * 1988-05-30 1989-12-07
JPH0263204U (ja) * 1988-10-31 1990-05-11

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