JP2543076B2 - 磁気テ−プ装置 - Google Patents

磁気テ−プ装置

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JP2543076B2
JP2543076B2 JP62111041A JP11104187A JP2543076B2 JP 2543076 B2 JP2543076 B2 JP 2543076B2 JP 62111041 A JP62111041 A JP 62111041A JP 11104187 A JP11104187 A JP 11104187A JP 2543076 B2 JP2543076 B2 JP 2543076B2
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文成 斎藤
弘典 本庄
謙二 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダ(以下VTRと記す)等
に応用できる磁気テープ装置に関し、特にテープ走行負
荷が小さくかつ小型に構成可能な磁気テープ装置に関す
るものである。
従来の技術 近年VTRは一般家庭に普及しテレビ番組のタイムシフ
トマシンとして利用されている。
以下図面を参照しながら上述した従来のVTRの一例に
ついて説明する。
第2図は従来のVTRの要部平面図を示すもので、テー
プ引き出し手段によりテープカセット1より磁気テープ
4が引き出され、走行系の形成された状態を示してい
る。第2図においてテープカセット1内に並置した供給
リール2,巻取りリール3には磁気テープ4が巻回してあ
り、供給リール2からテープカセット1に平行に出た磁
気テープ4はいくつかの案内部材や消去ヘッド5,第1ガ
イドローラ6に案内された後第1傾斜ポスト7によって
ひねられ回転ヘッドシリンダ8にヘリカルに巻き付く。
回転ヘッドシリンダ8を添接して出た磁気テープ4は第
2傾斜ポスト9によって再びテープカセット1と平行に
なるように矯正された後、第2ガイドローラ10によって
走行方向を変換され、固定ヘッド11に添接した後キャプ
スタン12とピンチローラ13によってテープカセット1内
に送り込まれ巻取りリール3に巻き取られる構成になっ
ており磁気テープ4を回転ヘッドシリンダ8に略々M字
形に巻付けるのでM走行系と呼ばれている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、第1傾斜ポス
ト、および第2傾斜ポストへのテープ巻付角が大きいた
め、テープ走行負荷が大きく、回転ヘッドシリンダ8に
磁気テープ4を添接した状態で早巻き態様にすること
は、テープダメージや消費電力の観点からかなり困難で
あった。
本発明は上記問題点に鑑み、回転ヘッドシリンダに略
々M字形に添接させる走行系でかつテープ走行負荷の小
さな磁気テープ装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の磁気テープ装置
は、第1の平面に並置しかつ磁気テープを卷回した一対
のテープリールを内蔵したテープカセットと、このテー
プカセットの外部にあって前記磁気テープを所定角巻き
付けて信号の記録再生を行う回転ヘッドシリンダと、前
記テープカセットから前記磁気テープを引き出して前記
回転ヘッドシリンダに略々M字型に巻き付けた状態で、
前記テープカセットのいずれか一方のテープリールから
走行方向が前記第1の平面と平行に出た前記磁気テープ
をひねる第1の傾斜ポストと、この第1の傾斜ポストと
前記回転ヘッドシリンダの間にありかつ前記第1の傾斜
ポストによりひねられた前記磁気テープの走行方向に平
行でかつテープ面に垂直な第2の平面に垂直に設けられ
た第1の回転ガイドポストと第2の回転ガイドポスト
と、この第2の回転ガイドポストを経て前記回転ヘッド
シリンダに所定角巻き付いてこの回転ヘッドシリンダを
出た磁気テープをひねる第2の傾斜ポストと、この第2
の傾斜ポストを経ることで磁気テープの走行方向を前記
第1の平面と平行でかつテープ面を前記第1の平面に垂
直になし、この第2の傾斜ポストを経て前記第1の平面
と平行になった磁気テープの走行方向を前記テープカセ
ットの方向に変更するために前記第1の平面に垂直に設
けた第3の回転ガイドポストとを具備したものである。
作用 本発明は上記の構成によって、傾斜ポストへのテープ
の巻付角を極めて小さくすることができ、テープ走行負
荷の小さな走行系が実現でき、しかも走行系の占有する
面積も小さくコンパクトなVTRの実現が可能となる。
実施例 以下本発明の磁気テープ装置の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例におけるVTRの要部平面図を
示すものである。第1図において、第1の平面に平行に
置かれたテープカセット21内に並置した供給リール22,
巻取リール23には磁気テープ24が巻回してある。磁気テ
ープ24をテープカセット21から引き出す前の状態ではテ
ープカセット21の前面に設けられた開口部37に、供給側
ローラポスト25′,第2の回転ガイドポスト29′,第3
の回転ガイドポスト32′,巻取側ローラポスト36′が位
置している。これらのガイドポストが公知のテープ引き
出し手段(図示せず)によって移動することにより、第
1図に示すようなテープ走行系が形成される。すなわ
ち、供給側ローラポスト25′は第1の平面に平行に第1
図図番25の位置まで回動移動する。第2の回転ガイドポ
スト29′は開口部37から磁気テープ24を引き出しながら
出て徐々に上昇(紙面垂直上方向、即ち手前方向)しつ
つ第1図図番29の位置まで移動する。第3の回転ガイド
ポスト32′および巻取側ローラポスト36′は共に第1の
平面に平行に移動し、それぞれ第1図図番32および36の
位置に移動する。なお、ピンチローラ41は磁気テープ24
がテープカセット21から引き出された後にテープ走行系
内に第1図紙面垂直上方向から下降して位置するよう構
成されている。ここでテープ走行系の構成について第1
図の状態で磁気テープ24が供給リール22から巻取リール
23に到る動きに従って説明する。供給リール22から第1
の平面に平行な方向にテープカセット21より出た磁気テ
ープ24は前記した供給側ローラポスト25に巻き付き案内
され、消去ヘッド26に添接する。そして第1の傾斜ポス
ト27に巻きつくことにより磁気テープ24はひねられて、
走行方向が第1の平面に対し平行でかつ磁気テープ面が
垂直であった状態から、第1の平面に対し紙面垂直上方
向に傾斜している第2の平面に対し走行方向が平行でか
つテープ面が垂直な状態になる。そしてこの第2の平面
に垂直に設けられた第1の回転ガイドポスト28に向か
う。やや詳しく説明すれば、第1図一点鎖線で示す、第
1の平面と第2の平面が交差する交線39近傍に第1の傾
斜ポスト27を設置し、この第1の傾斜ポスト27に入出す
る磁気テープ24と交線39のなす角度θは等しく、この
角度θはこの第1の回転ガイドポスト28の位置で設定
されることになる。なお、交線39は第2の平面の傾き方
向から求められ、第1表に示す第2の平面に垂直なポス
ト28、29の傾き方向が第2の平面の傾き方向と等しい事
から、水平線に対し16.7゜の傾き角度になる。そして、
その後第2の回転ガイドポスト29に案内された磁気テー
プ24は矢印38方向に傾斜した回転ヘッドシリンダ30にヘ
リカルに巻き付く。回転ヘッドシリンダ30に所定角巻き
付くことでさらにひねられた磁気テープ24は、第1の平
面や第2の平面とは傾きの異なる第3の平面に走行方向
が平行でテープ面が垂直な状態でこの回転ヘッドシリン
ダ30を出る。そして第2の傾斜ポスト31に巻き付くこと
でひねりが解消され第1の平面に走行方向が平行でテー
プ面が垂直な状態になって第1の平面に垂直に設けられ
た第3の回転ガイドポスト32に向かう。この第2の傾斜
ポスト31は第1図一点鎖線で示す、第1の平面と第3の
平面が交差する交線40近傍に配置されている。この第2
の傾斜ポスト31に入出する磁気テープ24と交線40のなす
角度θは等しく、この角度θは回転ヘッドシリンダ
30の配置で決まることになる。なお、交線40の傾き角は
第3の平面に垂直なポストが存在しないために第1表の
データからは計算できないが、設計値としては第3の平
面の傾き方向は185゜であるので、水平線に対し95゜の
傾き角になる。そして、その後第3の回転ガイドポスト
32によって走行方向をテープカセット21の方向に向けら
れ固定ヘッド33,34に添接し、巻取側ローラポスト36に
巻き付いた後巻取リール23に巻き取られる。なお、35は
キャプスタンでピンチローラ41と協働で磁気テープ24を
定速駆動する構成は公知のものである。
ここで回転ヘッドシリンダ30の緒元を外径=φ62,リ
ード角=5.935゜,テープ巻付角=190゜,傾き方向角度
=239.5゜,傾き角度=7.2゜とした時の各案内部材の諸
元を第1表に記す。なお傾き方向角度は供給リール22の
中心より巻取リール23に向かう方向を基準として0゜と
し、反時計方向を+としている。傾き角は第1の平面に
対する垂直線を基準に0゜としている。なお、角度の定
義を第3図に図示し、より明確にする。
上述した構成にすることにより、第1の傾斜ポスト2
7,第2の傾斜ポスト31への巻付角を極めて小さくでき
る。第2図における従来のM走行系では回転ヘッドシリ
ンダ径およびテープ巻付角を本発明の実施例に合わせる
と、第1および第2傾斜ポスト7,9への巻付角は約120゜
にもなる。一方、本発明の実施例では第1表に示すよう
に48.5゜になっており、この傾斜ポストにおける走行負
荷は磁気テープとの摩擦係数を0.25とすれば、M走行系
では本発明の実施例に比べ約1.37倍もの大きさになる。
そして摩擦係数が大きくなればなる程この比較は増大
し、本発明による走行系が有利になってくる。また、回
転ヘッドシリンダ30を磁気テープ24が出たあとすぐに第
2の傾斜ポスト31に巻き付くのでテープの不要な振動を
押えることができる。
発明の効果 以上のように本発明は、第1の平面に平行に並置しか
つ磁気テープを巻回した一対のテープリールを内蔵した
テープカセットと、このテープカセットの外部にあって
前記磁気テープを所定角巻きつけて信号の記録再生を行
なう回転ヘッドシリンダと、前記テープカセットから前
記磁気テープを引きだして前記回転ヘッドシリンダに略
々M字形に巻きつけるテープ引き出し手段と、前記テー
プカセットのいずれか一方のテープリールから走行方向
が前記第1の平面と平行に出た前記磁気テープをひねる
第1の傾斜ポストと、この第1の傾斜ポストと前記回転
ヘッドシリンダとの間にありかつ前記第1の傾斜ポスト
によりひねられた前記磁気テープの走行方向と平行な第
2の平面に垂直に設けられた第1の回転ガイドポストと
第2の回転ガイドポストと、この第2の回転ガイドポス
トを経て前記回転ヘッドシリンダに所定角巻き付けられ
てこの回転ヘッドシリンダを出た磁気テープをひねり、
この磁気テープの走行方向を前記第1の平面と平行にす
るための第2の傾斜ポストと、前記第1の平面と平行に
なった磁気テープの走行方向を前記テープカセットの方
向に変更するために前記第1の平面に垂直に設けた第3
の回転ガイドポストとを具備したので、第1の回転ガイ
ドポストの設置で第1の傾斜ポストへのテープ巻付角を
小さくし、回転ヘッドシリンダから磁気テープが出てす
ぐに第2の傾斜ポストを置き、この第2の傾斜ポストへ
のテープ巻付角も小さくできる。したがって実質的にテ
ープ走行系の走行負荷を決定する固定案内部材への巻付
角を小さくし走行負荷を大幅に減らすことができる。こ
のため、テープを回転ヘッドシリンダに巻き付けたまま
での高速走行なども軽い負荷でしかもテープにダメージ
を与えることなく実現可能となる。また、第2の傾斜ポ
ストを回転ヘッドシリンダのすぐ後に配置することによ
り磁気テープが回転ヘッドによってたたかれることによ
って発生する不要な振動を押えることができ性能面で有
利となる。そして第3の回転ガイドポストは第1の平面
に対し垂直であるのでテープカセット前面の開口部から
同一平面を移動するだけでよく、機構的に簡単な構成と
することができる。そして、特に本実施例のごとく第2
の傾斜ポストを形成されたテープ走行系の外側に配置す
ることでこのポストをテープの引き出しの際移動させる
必要がなく、機構的に簡単になるだけでなく、位置精度
も高くなり安定なテープ走行が得られることになる。さ
らに略々M字形の走行系であるので、回転ヘッドシリン
ダの後側へ案内部材やテープを配置する必要がなく、従
来のM走行系と同様テープ走行系の占めるスペースが小
さくVTRの小型化にも好適である。なお本実施例では、
第2の傾斜ポストを形成されたテープ走行系の外側に配
置したが、従来のM走行系のように内側に配置しても同
様な効果の得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による磁気テープ装置の要部
平面図、第2図は従来の磁気テープ装置の要部平面図、
第3図は角度の定義を示した図である。 21……テープカセット、24……テープ、27……第1の傾
斜ポスト、28……第1の回転ガイドポスト、29……第2
の回転ガイドポスト、31……第2の傾斜ポスト、32……
第3の回転ガイドポスト。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の平面に並置しかつ磁気テープを卷回
    した一対のテープリールを内蔵したテープカセットと、
    このテープカセットの外部にあって前記磁気テープを所
    定角巻き付けて信号の記録再生を行う回転ヘッドシリン
    ダと、前記テープカセットから前記磁気テープを引き出
    して前記回転ヘッドシリンダに略々M字型に巻き付けた
    状態で、前記テープカセットのいずれか一方のテープリ
    ールから走行方向が前記第1の平面と平行に出た前記磁
    気テープをひねる第1の傾斜ポストと、この第1の傾斜
    ポストと前記回転ヘッドシリンダとの間にありかつ前記
    第1の傾斜ポストによりひねられた前記磁気テープの走
    行方向に平行でかつテープ面に垂直な第2の平面に垂直
    に設けられた第1の回転ガイドポストと第2の回転ガイ
    ドポストと、この第2の回転ガイドポストを経て前記回
    転ヘッドシリンダに所定角巻き付いてこの回転ヘッドシ
    リンダを出た磁気テープをひねる第2の傾斜ポストと、
    この第2の傾斜ポストを経ることで磁気テープの走行方
    向を前記第1の平面と平行でかつテープ面を前記第1の
    平面に垂直になし、この第2の傾斜ポストを経て前記第
    1の平面と平行になった磁気テープの走行方向を前記テ
    ープカセットの方向に変更するために前記第1の平面に
    垂直に設けた第3の回転ガイドポストとを具備したこと
    を特徴とする磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】第2の傾斜ポストは、テープカセットより
    引き出された磁気テープの走行経路の外側に配設されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    磁気テープ装置。
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JP2568264B2 (ja) * 1988-12-19 1996-12-25 キヤノン株式会社 記録または再生装置
JP2569191B2 (ja) * 1990-02-16 1997-01-08 株式会社日立製作所 磁気記録再生装置
KR940001743B1 (ko) * 1991-10-16 1994-03-05 삼성전자 주식회사 캠코더 데크의 구동장치 및 그 제어방법
JPH05174461A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Sharp Corp 磁気記録再生装置
KR950009662B1 (ko) * 1992-01-16 1995-08-25 삼성전자주식회사 캠코더 데크 구동장치 및 그 제어방법

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