JP2542589Y2 - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2542589Y2
JP2542589Y2 JP1991047932U JP4793291U JP2542589Y2 JP 2542589 Y2 JP2542589 Y2 JP 2542589Y2 JP 1991047932 U JP1991047932 U JP 1991047932U JP 4793291 U JP4793291 U JP 4793291U JP 2542589 Y2 JP2542589 Y2 JP 2542589Y2
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JP
Japan
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pump
water
passage
opening
drain passage
Prior art date
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Application number
JP1991047932U
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English (en)
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JPH04132498U (ja
Inventor
広和 田下
鈴木  茂
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等のエンジンに
おいてエンジン冷却水を循環させるためのウォータポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のウォータポンプとしては、例え
ば実開昭61−113997号公報にて開示されたもの
がある。この公報のものは、ポンプボディ3の端部にポ
ンプ室4が形成されており、このポンプ室4からシール
された状態で空間室が形成されている。ポンプボディ3
の壁内には、前記空間室の床面から直線的に下方に延び
てポンプボディ3の下面で開口している水抜き通路13
が設けられている。この水抜き通路13によって、空間
室内で生じたドレンは外部に排出される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記ウォータポンプで
は、水抜き通路13を直管状にして空間室内のドレンが
外部に流れ易いようにしている。しかしながら、排水能
力が高いということは、逆に水抜き通路13を経由して
外部から異物が侵入し易いということでもある。このた
め、主に車両の走行によってはね上げられた雨水や泥水
等がこの水抜き通路13から逆に空間室の内部に入り込
むことがある。この泥水等は回転部分に付着して磨耗や
錆の原因となる。これを防止するためには、水抜き通路
13に曲がり部を設けたりあるいは通路を細くする等の
方法が考えられるが、この方法によると空間室内のドレ
ンが外部に流れ難くなり、ウォータポンプ内にドレンが
溜まる等の別の問題が生じる。
【0004】本考案の技術的課題は、ウォータポンプ内
で生じたドレンが外部に流れ易いように水抜き通路を形
成するとともに、外部の泥水等が逆にこの水抜き通路か
らウォータポンプの内部に入り難くすることにより、ベ
アリング等の回転部分の磨耗や錆の発生を抑制してウォ
ータポンプの寿命向上を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有するウォータポンプによって解決される。即
ち、請求項1に記載のウォータポンプは、ポンプボディ
の内部にポンプ室とはシールされた状態で形成された空
間室と、前記空間室の床面からほぼ直線状に下方に延び
て前記ポンプボディの下面に開口する水抜き通路とを備
えるウォータポンプにおいて、前記水抜き通路の開口
は、ポンプボディの表面に形成された下向きの溝状部の
底面に設けられており、さらに前記開口の下方には衝立
状の凸部が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に記載されたウォータポンプによる
と、水抜き通路の開口は下向きの溝状部の底面に設けら
れているため、その開口に対して斜め方向から飛んでき
た泥水等は前記溝状部の側壁によって遮られる。さら
に、水抜き通路の開口の下方には衝立状の凸部が設けら
れているため、溝状部の側壁に遮られずに直線的にその
開口に飛び込もうとする泥水等も前記凸部に遮られる。
このため、水抜き通路を直管状に形成しても、外部の泥
水等が逆にこの水抜き通路から空間室の内部に入り込む
ことはほとんどない。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例を図面にしたがって説明す
る。図1にウォータポンプの正断面図が示されている。
図において、ウォータポンプのケーシング11は、その
主体をなすポンプボディ2と、そのボディ2の一端(図
示右側)にガスケット12を介して結合されたポンプカ
バー3とから構成される。ポンプボディ2の内部には、
図示右側から順に開口孔15と中間孔16およびベアリ
ング取付孔17が連通して同一軸線上に設けられてい
る。前記開口孔15は、前記ポンプカバー3の開口孔3
aと共にポンプ室14の内壁面を形成する。なおポンプ
室14は、自動車等のエンジン冷却水の循環経路の一部
として同経路に連通される。
【0008】ポンプボディ2のベアリング取付孔17に
はベアリング4が図示左側から圧入されて固定されてお
り、このベアリング4によって回転シャフト19が軸心
回りに回転可能に支持されている。回転シャフト19の
一端部(図示右端部)は、前記中間孔16を貫通してポ
ンプ室14の内部にまで延びており、この端部にインペ
ラ5が接続されている。また、回転シャフト19の他端
部はポンプボディ2の端部より外側に延出しており、こ
の端部に円板状のプーリシート7が圧入により取り付け
られている。プーリシート7には、プーリ8がスタッド
ボルト9により結合されている。なおプーリ8には、周
知のとおり、エンジン等の回転駆動源の駆動力を伝達す
るための動力伝達機構の伝動ベルト(図示省略)が掛装
される。従って、回転駆動源の駆動に基づいてプーリ8
が回転させられることで回転シャフト19が回転し、こ
れによってインペラ5によるポンプ作用が営まれる。
【0009】ポンプボディ2の中間孔16にはメカニカ
ルシール6が配設されている。メカニカルシール6は、
周知のものであるからその詳細な説明は省略するが、前
記中間孔16側に固定される固定側部材と前記回転シャ
フト19側に固定される回転側部材とを備えて前記ポン
プ室14の気密を保持する。さらに、前記ベアリング4
とメカニカルシール6との間には空間室20が形成され
ており、この空間室20が前記ポンプボディ2の壁内に
形成された蒸気排出通路21及び水抜き通路22によっ
て外部と連通している。
【0010】ポンプ運転時には、前記メカニカルシール
6の固定側部材と回転側部材との摺接面が発熱してこの
部分からにじみ出ようとする水が水蒸気となる。この水
蒸気を外部に逃がすための通路が前記蒸気排出通路21
である。蒸気排出通路21は、前記空間室20の天井部
から上方に延びる垂直通路21aとこの通路21aと直
角にほぼ水平方向に延びる水平通路21bとから構成さ
れており、この水平通路21bの端部が外部開口21c
となっている。外部開口21cは前記プーリシート7に
対向して設けられている。なお、垂直通路21aの中心
線と水平通路21bの中心線とが交わるように両通路2
1a,21bは接続されている。このように、蒸気排出
通路21は側面形状が略L型をしているために、異物が
この通路21から逆に空間室20内に入り難くなってい
る。
【0011】水抜き通路22は、空間室20内の水蒸気
が冷やされてドレン化したものを外部に流すための直管
状の通路であり、空間室20の床面から下方に延びてポ
ンプボディ2の下面で開口している。この水抜き通路2
2は、前記蒸気排出通路21の垂直通路21aと共に孔
加工されるために、この垂直通路21aと等しい内径を
有しており、さらに垂直通路21aと中心線が一致して
いる。
【0012】図2は、図1のII-II 矢視図からプーリ8
を省略した図面であり、図3は、図2のIII-III 矢視図
である。図に示すように、ポンプボディ2の表面にはウ
ォータポンプの機械的な強度を増すためにリブ30a,
30b,30c,30d,30eが形成されており、こ
れらのリブのうちポンプボディ2の下側に隣合って形成
されたリブ30a,30bに挟まれた位置に、前記水抜
き通路22の外部開口22aが設けられている。さら
に、この水抜き通路22の外部開口22aに対向する位
置、即ち、その外部開口22aの下方には、ポンプボデ
ィ2と前記ポンプカバー3とを結合させるためのボルト
32の頭部が配置されている。即ち、両リブ30a,3
0bとポンプボディ2の表面とによって画成された部分
が本考案の下向きの溝状部として機能し、前記ボルト3
2の頭部が衝立状の凸部として機能する。
【0013】このウォータポンプによると、車両の走行
等によってはね上げられた泥水等は前記リブ30a,3
0bあるいは前記ボルト32の頭部によって遮られるた
めに、はね上げられた泥水等がほとんど前記水抜き通路
22の外部開口22aにまで達することはない。このた
め、空間室20内のドレンが外部に流れ出やすいよう
に、水抜き通路22を直管状に形成しても、外部の泥水
等が逆にこの通路22から空間室20内に入り込むこと
はなくなる。またウォータポンプの上部から流れ落ちて
きた泥水等もリブ30a,30bの表面を伝って落下す
るために、水抜き通路22の外部開口22a付近に付着
することはない。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、空間室内のドレンが外
部に流れ出やすいように水抜き通路を形成しても、外部
の泥水等が逆にこの水抜き通路から空間室の内に入り込
むことがないために、空間室内のベアリング等の磨耗や
錆の発生が抑制されてウォータポンプの寿命が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るウォータポンプの正断面図であ
る。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【符号の説明】
2 ポンプボディー 22 水抜き通路 22a 水抜き通路の外部開口 30a リブ 30b リブ 32 ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプボディの内部にポンプ室とはシー
    ルされた状態で形成された空間室と、前記空間室の床面
    からほぼ直線状に下方に延びて前記ポンプボディの下面
    に開口する水抜き通路とを備えるウォータポンプにおい
    て、 前記水抜き通路の開口は、ポンプボディの表面に形成さ
    れた下向きの溝状部の底面に設けられており、さらに前
    記開口の下方には衝立状の凸部が設けられていることを
    特徴とするウォータポンプ。
JP1991047932U 1991-05-27 1991-05-27 ウォータポンプ Expired - Lifetime JP2542589Y2 (ja)

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JP1991047932U JP2542589Y2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 ウォータポンプ

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JPH04132498U JPH04132498U (ja) 1992-12-08
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JP5317168B2 (ja) * 2008-06-03 2013-10-16 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
JP5703097B2 (ja) * 2011-03-31 2015-04-15 本田技研工業株式会社 車両用エンジンにおける冷却水ポンプからの排水構造

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