JP2542555B2 - パルス発生器 - Google Patents

パルス発生器

Info

Publication number
JP2542555B2
JP2542555B2 JP5106035A JP10603593A JP2542555B2 JP 2542555 B2 JP2542555 B2 JP 2542555B2 JP 5106035 A JP5106035 A JP 5106035A JP 10603593 A JP10603593 A JP 10603593A JP 2542555 B2 JP2542555 B2 JP 2542555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
josephson junction
connection point
pulse generator
pulse
output terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5106035A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06303112A (ja
Inventor
淳 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
Original Assignee
CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK filed Critical CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
Priority to JP5106035A priority Critical patent/JP2542555B2/ja
Publication of JPH06303112A publication Critical patent/JPH06303112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542555B2 publication Critical patent/JP2542555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョセフソンコンピュ
ータを構築する場合の各種ジョセフソンゲートにおける
高速クロックパルス発生のためのパルス発生器、あるい
はジョセフソンサンプラを構築する場合の高速パルス発
生のためのパルス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジョセフソンコンピュータを構築
する場合の各種ジョセフソンゲートにおける高速クロッ
クパルス発生のためのパルスジェネレータ(パルス発生
器)、あるいはジョセフソンサンプラを構築する場合の
高速パルス発生のためのパルス発生器は、図4に示すよ
うに、2つのトンネル型ジョセフソン接合J及びJ
を有するSQUID(Superconductin
g Quantum Interference De
vice:超伝導量子干渉デバイス)ループと、コン
トロールライン4と、他のトンネル型ジョセフソン接
合Jと出力端子Voutを有する分岐線5と、負荷抵
抗R L2 を備えて構成されている。上記のSQUIDル
ープ3と分岐線5とは、接続点Pにおいて接続されて
いる。上記において、SQUIDループ3の接続点P
は接地され、接続点P とは逆側の負荷抵抗R L2 の端
部は接地されている。上記のコントロールライン4にコ
ントロール電流Icontを流すと、コントロールライ
ン4に設けられた図示しない入力コイル等により、磁束
Φが発生し、この磁束Φにより、SQUIDループ
3がスイッチする。このため、このスイッチングによ
り、バイアス電流Ib2は、接続点Pから分岐線5に
流れる。このスイッチングにより、立上りの急峻なパル
スが発生するが、完全に立ち上がる前にトンネル型
ョセフソン接合Jのしきい値レべルでカットされるた
め、出力端子outには10ps(ピコ秒)以下程度
の非常に短いパルスが発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
式のパルス発生器では、一度パルスを発生させるとSQ
UIDループ3がラッチしてしまうため、次のパルスを
発生させるためには、SQUIDループ3を一旦リセッ
トする必要があり、そのため、バイアス電流Ib2を一
旦零にしなければならなかった。すなわち、バイアス電
流Ib2は、交流電流である必要があった。また、所望
の周期でパルスを発生させるため、外部から当該周期の
コントロール電流を印加しなければならず、このコント
ロール電流も交流でなければならなかった。したがっ
て、上記従来のパルス発生器では、2つの交流電流源が
必要である、という問題点を抱えていた。本発明は、上
記の問題点を解決するためになされたものであり、直流
のバイアス電流のみでパルス発生及び周期制御が可能な
パルス発生器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るパルス発生器は、第1のトンネル型ジ
ョセフソン接合(J )を含む線と、インダクタ(L
s)と抵抗(Rs)が直列に接続され、一端が前記線の
一端である第1接続点(P )に接続され、他端が前記
線の他端である第2接続点(P )に接続される直列体
と、を有し、前記第2接続点(P )が接地された弛緩
発振回路(1)と、第2のトンネル型ジョセフソン接合
(J )と出力端子(V out )とを有するとともに前
記第1接続点(P )において前記弛緩発振回路(1)
に前記出力端子(V out )と反対側が接続される分岐
線(2)と、を備え、前記第1接続点(P )に直流バ
イアス電流(I b1 )を流すことにより、前記第2のト
ンネル型ジョセフソン接合(J )のリセットと前記弛
緩発振回路(1)の弛緩発振による前記第1のトンネル
型ジョセフソン接合(J )のリセットとを交互に発生
させ、前記出力端子(V out )から前記緩和発振の周
期ごとにパルスを発生させるように構成される。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、従来のパル
ス発生器におけるSQUIDループのかわりに、第1の
トンネル型ジョセフソン接合(J とインダクタ(L
s)と抵抗(Rs)とを有する弛緩発振回路(1)を設
け、従来のパルス発生器と同様な第2のトンネル型ジョ
セフソン接合(J と出力端子(V out とを有す
るとともに第1接続点(P において弛緩発振回路
(1)に接続する分岐線(2)と、を備え、第1接続点
(P に直流バイアス電流(I b1 を流すことによ
り、上記の第2のトンネル型ジョセフソン接合(J
のリセットと上記弛緩発振回路(1)の弛緩発振(Re
laxation Oscillation)による上
記第1のトンネル型ジョセフソン接合(J のリセッ
トとを交互に発生させ、出力端子(V out )から緩和
発振の周期ごとにパルスを発生させることができる。こ
の際、第1トンネル型ジョセフソン接合(J の臨
界電流値が一定であれば、パルスの周期は、直流バイア
ス電流(I b1 の大きさにより可変制御することがで
きる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は、本発明の一実施例であるパルスジェネ
レータ(パルス発生器)の構成を示した等価回路図であ
る。
【0007】図に示すように、このパルス発生器は、超
低温環境に設置された弛緩発振回路(Relaxati
on Oscillator)1と、分岐線2とが設け
られて構成されている。弛緩発振回路1には、トンネル
型の第1ジョセフソン接合Jと、シャントインダクタ
Ls及びシャント抵抗Rsとが設けられ、接続点P
接続点P、シャントインダクタLs、シャント抵抗R
s、接続点P、第1ジョセフソン接合Jによってル
ープが形成されている。また、接続点P は接地されて
いる。
【0008】上記の弛緩発振回路1の接続点P(ある
いはP)には、分岐線2が接続されている。分岐線2
には、トンネル型の第2ジョセフソン接合Jと、出力
端子Voutが設けられている。そして、分岐線2上の
接続点Pには負荷抵抗RL1が設けられている。接続
点P とは逆側の負荷抵抗R L1 の端部は接地されてい
る。
【0009】次に、上記のパルス発生器の動作につい
て、図1及び図2を参照しつつ説明する。まず、上記の
接続点P(あるいはP)に直流のバイアス電流I
b1を与えると、電流は、最初は、上記の弛緩発振回路
1のうち第1ジョセフソン接合Jのある側に流れる。
そして、電流が第1ジョセフソン接合Jの臨界電流値
を越えると(図2の点aに達すると)、第1ジョセフソ
ン接合Jはスイッチし、弛緩発振回路1のうち第1ジ
ョセフソン接合Jのある側に流れていた電流は、今度
は弛緩発振回路1のうち第2ジョセフソン接合Jに向
う側(P〜P間)へ流れる。すなわち、図2におい
て、点aから点bにジャンプする。
【0010】上記のP〜P間へ流れた電流は、接続
点Pにおいて、シャントインダクタLs及びシャント
抵抗Rsのインピーダンスの大きさと、負荷抵抗RL1
のインピーダンスの大きさとに応じて、Ls側とRL1
側(J側)へ分流される。この場合、RL1側のイン
ピーダンスをLs側のインピーダンスよりも十分小さく
なるようにしておけば、電流はほとんどRL1側に流れ
る。RL1側に流れた電流は、第2ジョセフソン接合J
をスイッチし、これによりパルスが発生する。
【0011】そして、この時点では、第1ジョセフソン
接合Jと第2ジョセフソン接合Jの両方がスイッチ
しているので、以後の電流は、接続点Pからシャント
インダクタLs側へ流れる。これにより、第2ジョセフ
ソン接合Jはリセットされ、元に戻る。
【0012】また、このとき、シャントインダクタL
s、シャント抵抗Rs、第1ジョセフソン接合Jから
成る弛緩発振回路1は、自動的に第1ジョセフソン接合
のリセットがかかるセルフリセットモードで動作す
る。したがって、第1ジョセフソン接合Jもリセット
される。
【0013】すなわち、図2において、直線Bは、この
弛緩発振回路1の負荷直線(−1/Rsに比例する直
線)であり、曲線Cは、この弛緩発振回路1の電流−電
圧特性曲線(Vg:ギャップ電圧)である。したがっ
て、電流状態は、上記の点bの位置から、直線Bと曲線
Cとの交点Aに向って矢印方向に移行するが、上記のセ
ルフリセットモードでは、点Aは安定点ではないため、
リセットされ、図2の点0(すなわち最初の超伝導状
態)に戻ってしまう。
【0014】したがって、動作状態は再び最初の状態に
戻り、直流バイアス電流Ib1が、弛緩発振回路1の
うち第1ジョセフソン接合Jのある側に再び流れる。
以下、上記と同じ動作を繰返し、出力端子Voutから
繰返しパルスが出力される。
【0015】そして、この弛緩発振回路1の繰返し周波
数(パルス周波数)fは、基本的にはシャントインダク
タLs及びシャント抵抗Rsで決まる時定数τ(=Ls
/Rs)で決定される。すなわち、上記の図2におい
て、バイアス電流Ib1を増加させると、図2の直線B
及び点Aが図上右方向に移動して線B′及び点A′と
なる。したがって、上記のa→b→Aに遷移する時間が
短くなる。このため、結果としてパルス周波数fは大き
くなるのである。
【0016】バイアス電流Ib1とパルス周波数fとの
関係は、下式 f=−(Rs/Ls)/〔ln{(Ib1−Ic1)/Ib1}〕 で表わされ、図3に示すような特性となる。ここに、l
nは自然対数を表わしている。図に示すように、バイア
ス電流Ib1が増すとパルス周波数fも増加するから、
第1ジョセフソン接合Jの臨界電流値が一定であれ
ば、直流バイアス電流Ib1の大きさにより、パルス
周期を制御することができる。
【0017】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明によれば、従来のパルス発生器におけるSQUI
ループのかわりに、第1のトンネル型ジョセフソン接
合とインダクタと抵抗とを有する弛緩発振回路を設け、
従来のパルス発生器と同様な第2のトンネル型ジョセフ
ソン接合と出力端子とを有するとともに第1接続点にお
いて当該弛緩発振回路に接続する分岐線と、を備え、こ
の第1接続点に直流バイアス電流を流すことにより、上
記の第2トンネル型ジョセフソン接合のリセットと上記
弛緩発振回路の弛緩発振(Relaxation Os
cillation)による上記第1トンネル型ジョセ
フソン接合のリセットとを交互に発生させ、出力端子か
らパルスを発生させることができる。また、第1トン
ネル型ジョセフソン接合の臨界電流値が一定であれば、
上記のパルスの周期は、直流バイアス電流の大きさによ
り可変制御することができる、という利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパルス発生器の構成を
示す等価回路図である。
【図2】図1に示すパルス発生器の動作を示す図(1)
である。
【図3】図1に示すパルス発生器の動作を示す図(2)
である。
【図4】従来のパルス発生器の構成を示す等価回路図で
ある。
【符号の説明】
1 弛緩発振回路 2 分岐線 3 SQUIDループ 4 コントロールライン 5 分岐線 Ib1,Ib2 バイアス電流 Ic1〜Ic5 最大臨界電流 J 第1ジョセフソン接合 J 第2ジョセフソン接合 J〜J ジョセフソン接合 Ls シャントインダクタ P〜P 接続点 Rs シャント抵抗 RL1,RL2 負荷抵抗 Vout 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のトンネル型ジョセフソン接合(J
    )を含む線と、インダクタ(Ls)と抵抗(Rs)が
    直列に接続され、一端が前記線の一端である第1接続点
    (P )に接続され、他端が前記線の他端である第2接
    続点(P )に接続される直列体と、を有し、前記第2
    接続点(P )が接地された弛緩発振回路(1)と、 第2のトンネル型ジョセフソン接合(J )と出力端子
    (V out )とを有するとともに前記第1接続点
    (P )において前記弛緩発振回路(1)に前記出力端
    子(V out )と反対側が接続される分岐線(2)と、
    を備え、 前記第1接続点(P )に直流バイアス電流(I b1
    を流すことにより、前記第2のトンネル型ジョセフソン
    接合(J )のリセットと前記弛緩発振回路(1)の弛
    緩発振による前記第1のトンネル型ジョセフソン接合
    (J )のリセットとを交互に発生させ、前記出力端子
    (V out )から前記緩和発振の周期ごとに パルスを発
    生させることを特徴とするパルス発生器。
JP5106035A 1993-04-09 1993-04-09 パルス発生器 Expired - Lifetime JP2542555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5106035A JP2542555B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 パルス発生器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5106035A JP2542555B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 パルス発生器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06303112A JPH06303112A (ja) 1994-10-28
JP2542555B2 true JP2542555B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=14423390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5106035A Expired - Lifetime JP2542555B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 パルス発生器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542555B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04291508A (ja) * 1991-03-20 1992-10-15 Hitachi Ltd ジョセフソン発振回路およびジョセフソン論理回路

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
1989年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集、(1989年9月12−15日)、C−26、波多野雄治他『ジョセフソン直流駆動回路の発振現象』

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06303112A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4916335A (en) Superconducting circuit
US5191236A (en) System and circuits using josephson junctions
KR19990028555A (ko) 디지털 정보에 관한 장치 및 방법
US5010256A (en) Gate output driver using slew-rate control
JP2542555B2 (ja) パルス発生器
JPS593892A (ja) 低電圧白熱電球等の負荷に対する電源装置
US4249094A (en) Relaxation oscillation logic in Josephson junction circuits
US4489424A (en) Frequency divider making use of Josephson junction circuits
JPH0159771B2 (ja)
US4603263A (en) Josephson pulse generator of current injection type
JPH0223033B2 (ja)
JP3120710B2 (ja) 超電導遅延素子
JPS58146127A (ja) ジヨセフソン効果を用いた電流注入型パルス発生回路
JP2679313B2 (ja) 高速トリガ信号発生器
JPS6141173B2 (ja)
JPH0527286B2 (ja)
JPH0218619B2 (ja)
JPH0374053B2 (ja)
JPS6343416A (ja) 電圧制御発振器
JPS6024729A (ja) 防振形ジヨセフソンダウンエツジ検出回路
JPS61129921A (ja) 超伝導電源回路
JPH01125115A (ja) 超電導回路
JPH01125104A (ja) 超電導発振回路
JPS61261916A (ja) ジヨセフソンマスタ−フリツプフロツプ
JPH0626303B2 (ja) 超電導フリップフロップ回路