JP2542362B2 - 新規ハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化合物およびその製法 - Google Patents

新規ハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化合物およびその製法

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    • Y10S930/01Peptide or protein sequence
    • Y10S930/13Luteinizing hormone-releasing hormone; related peptides

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野 この発明は、LHRH類似体ペプチド、特にその6位グリ
シンと置換してLHRH拮抗作用を強力に増強させる置換成
分として有用な、新規アミノ酸化合物およびその製法に
関するものである。
[発明の背景] 黄体形成ホルモン(LH)および卵胞刺激ホルモン(FS
H)は、視床下部で産生される放出ホルモンLHRHの支配
下に、下垂体前葉から放出される。LHおよびFSHは性腺
に作用してステロイドホルモン合成を刺激し、また配偶
子の成熟化を刺激する。LHRHの規則正しい放出と、それ
によるLHおよびFSHの放出は、家畜動物およびひとにお
ける生殖周期を調節する。
また、LHRHは、胎盤および性腺に間接的に影響を与
え、絨毛性ゴナドトロピンの放出を促す。
LHRHの拮抗体は受胎調節に有用である。このような拮
抗体は、雌性の排卵を阻止し、雄性の精子形成を低下さ
せる。性腺由来の性ステロイド類の正常循環レベルを低
減し、その結果雌雄両性の付属器官の重量と機能を低下
させることもこれらの効果と関係している。この効果
は、家畜動物では過食状態による体重増加を促進し、妊
娠動物の流産を刺激し、また一般に化学的避妊薬として
作用する。
天然の放出ホルモンであるLHRHは、天然アミノ酸(非
キラルなアミノ酸であるグリシン以外はL配置をとる)
からなるデカペプチドである。その配列は下式で示され
る。
(ピロ)Glu−His−Trp−Ser−Tyr−Gly−Leu−Arg−Pr
o−Gly−NH2 この天然物質について多数の構造類似体が検討されて
来たが、それらのほとんど大部分は、臨床的に役立てる
には生物学的活性が十分でないことが判明した。ある種
の選択修飾によって、生物学的活性上の作動効果がもた
らされることも判明した。6位の残基をGlyからD−ア
ミノ酸に変化させることにより最も著しい増強が得られ
る。
上記のような作動物質に加えて、LHRHに対する競争的
拮抗物質である類似体も製造された。これらはすべて、
2位のヒスチジン残基の除外または交換を必要とするも
のである[バル等、サイエンス(Science)176巻、933
頁(1972年)]。一般に、配列中の上記の位置にD−ア
ミノ酸を導入すると最も高い活性が得られるようである
[リーズ等、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミス
トリー(J.Med.Chem.)17巻、1016頁(1974年)]。
また、6位に修飾を加えると、2位に修飾がない場合
には上述のように作動活性をもたらすが、2位修飾類似
体では拮抗活性を増強することがわかった[ビーティ
等、ジャーナル・オブ・メディショナル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)18巻、1247頁(1975年)、リビア等、
ペプタイズ(Peptides)1976、427頁、ブリュッセル大
学(ベルギー)版(1976年)]。
強力な一連のLHRH拮抗体をもたらす上記2大変化に対
して、既に2、6位が修飾されたペプチドの1、3およ
び/または10位の修飾により、拮抗活性をさらに向上さ
せることができる。[コイ等、ペプタイズ(Peptides)
1976、462頁、ブリュッセル大学(ベルギー)版(1976
年)、リビアー等、ライフ・サイエンス(Life Sci.)2
3巻、869頁(1978年)、ダッタ等、バイオケミカル・ア
ンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーショ
ンズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)81巻、382頁(19
78年)、ハンフリーズ等、バイオケミカル・アンド・バ
イオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bi
ochem.Biophys.Res.Commun.)85巻、709頁(1978
年)]。また、1位のアミノ酸のN−アシル化が有用な
こともわかった[カナバサバイア等、バイオケミカル・
アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーシ
ョンズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)81巻、382頁
(1978年)、コイ等、ペプタイズ:ストラクチュア・ア
ンド・バイオロジカル・ファンクション(Peptides−St
ructure and Biological Function)775頁、ピアス・ケ
ミカル・カンパニー(1979年)]。さらに、コイ[エン
ドクリノロジー(Endocrionology)110巻、1445頁(198
2年)により、(N−Ac−D−p−Cl−Phe1、D−p−C
l−Phe2、D−Trp3、D−Arg6、D−Ala10)LHRHが、ま
た本発明者らにより(特開昭59−62556号)6位アルギ
ニンのグアニジノ基のアルキル置換体が発表された。他
の例としては、LHRHのD−Ala4修飾体が拮抗活性を保持
すると報告された。[ペドロサ、サルチネ、コイ、アリ
ムラおよびシャリー、インターナショナル・ジャーナル
・オブ・ファーテイリティ(Int.J.Fert.)23巻、294頁
(1978年)参照。]また、7位の修飾によるD−Trp化
も抗排卵活性を保持することが示された[ホルカース、
バワース、シーエ、イン・ツエング、シヤオ・ボ、タン
グ、リ・ユ、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカ
ル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem.Biophy
s.Res.Commun.)123巻、1221頁(1984年)参照]。
対応するレセプターに対するLHRHとの競争的拮抗作用
によるため、これらの化合物で天然ペプチドを閉め出す
には高用量を必要とする。そのため、特に極めて高活性
で作用時間の長い拮抗体を作ることが特に望まれる。ま
た、デポ製剤から徐々に放出される性質も重要である。
[発明の要約] この発明は、2位交換効果(すなわち、ペプチドの拮
抗体)が、天然に存在しない新規ハロ低級アルキルグア
ニジノ置換アミノ酸による6位グリシン残基の交換によ
り増強されている、新規な高活性LHRH類似体ノナおよび
デカペプチド合成のためのキイ中間体として重要な、新
規ハロ低級アルキルグアニジノ置換α−アミノ酸誘導
体、およびその製法に関するものである。これらの化合
物は、LHRH拮抗体に強力な増強効果を付与し得るもので
ある。
[詳細な記載] この発明は、式(II) (式中、nは1〜5、 R1はハロ低級アルキル基、 R2は水素原子、メチルまたはエチル基、 R3はR1であるか、メチル、エチルまたは−CH2CH2OHで示
される基であることを表す) で示されるハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化
合物およびその製法に関する。
LHRHの2位に存在するL−ヒスチジル残基と上記定義
の基との交換は、ペプチドをLHRH拮抗体に変換するため
に必要な要件である。本発明者らは、さらにLHRHの6位
に存在するグリシル残基を上記式(II)で示されるアミ
ノ酸の残基と交換すると拮抗体効果に劇的な向上をもた
らすことを見い出した。
(定義および略号) この発明では、前記および後記の記述において、便宜
上、生化学命名法に関するIUPAC−IUB委員会が勧告し、
ペプチド分野で一般に受入れられている種々の慣用一般
アミノ酸記号[バイオケミストリー(Biochemistry)11
巻、1726頁(1972年)]を用いる。これらは非キラルア
ミノ酸であるグリシンを除き、また、非キラルまたはD
−で示される天然または非天然アミノ酸を除いてL−ア
ミノ酸を表わす。ペプチド配列はすべて、一般に受入れ
られている慣行にしたがって記載し、N−末端アミノ酸
を左に、C−末端アミノ酸を右に示す。
このほか、発明の記述に際し、幾つかの略語を用い
る。この発明では天然に存在しないアミノ酸による交換
(置換)が行われる。これらのうち、特に一般に用いら
れるアミノ酸は次のものである。
[アミノ酸残基] [略語] 3−(2−ナフチル)−D−アラニル D−Nal(2) 3−(p−フルオロフエニル)−D−アラニルD−p−
F−Phe 3−(p−クロロフエニル)−D−アラニルD−p−Cl
−Phe 3−(p−ブロモフエニル)−D−アラニルD−p−Br
−Phe G G′ N,N−ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)−D−ホモア
ルギニン D−FDeh G G′ N−メチル−N(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピ
ル)−D−ホモアルギニン D−mPfh さらに便宜上、LHRHのアミノ酸配列が下式 で表わされることから、上記配列中の特定の位置のアミ
ノ酸残基が他のアミノ酸残基または他の部分で置き換え
られたノナおよびデカペプチドは、母体化合物LHRHにし
たがって位置番号を上につけて、交換の種類を略示する
ことにより示される。
すなわち、例えば、下記配列 では、6位のGlyがD−FDehと交換され、2位のHisがD
−p−F−Pheと交換されているが、これを[D−p−
F−Phe2,D−FDeh6]LHRHで表わし、下記配列 を[N−Ac−Pro1,D−p−F−Phe2,D−FDeh6,Pro9−NH
Et]LHRHで表わす。
「ハロ低級アルキル」の語は、本発明のアミノ酸化合
物において、ハロゲンで置換された低級アルキル基、特
に1個、2個または3個のハロゲン原子がオメガ炭素上
に存在するものを意味する。ハロゲンとしては、ふっ
素、塩素および臭素が含まれる。この基の例としては、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、2,2,2−トリクロロエチル
等が挙げられる。
「アルキルPro」の略語は、シス−5−アルキル−L
−プロリル残基(ここでアルキルは上記低級アルキル)
を示す。さらに詳細には、「MePro」はシス−5−メチ
ル−L−プロピルであり、「EtPro」はシス−5−エチ
ル−L−プロリルであり、「Bu−Pro」はシス−5−n
−ブチル−L−プロリルである。
「N−Ac」の略語は、一般に受入れられている命名法
にしたがって、N−アセチルアミノ酸残基を示す。
好ましい本発明の置換アミノ酸化合物としては、式
(II)において、nが3または4、R1がトリフルオロメ
チル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルまた
は3,3,3−トリクロロプロピルのものが含まれる。
これら式(II)の誘導体は、2つの方法で製造するこ
とができる。
第1の方法は古典的ペプチド合成法にしたがうもので
ある。即ち、式(I) (式中、nは1〜5を表す) で示されるω−アミノ−α−アミノ酸を、常法により適
当な保護基で選択的に保護して酸基とα−アミノ基は保
護されるがω−アミノ基はさらに処理し得るように残
す。次いで、この保護化合物を好ましくは適当な溶媒中
で対応するN,N′−ジアルキルカルボジイミド化合物と
反応させる。反応は約22−150℃の温度で約6時間また
はそれ以上の間行なうのが適当である。次いで溶媒を除
去する。N,N′−ジアルキル尿素(副生物)を除くため
に、例えば、残渣をジメチルホルムアミドのような溶媒
中に懸濁し、懸濁液を濾過し目的物、ハロ低級アルキル
グアニジノ置換アミノ酸化合物を得、例えば固体の形に
して採取する。別法として、対応するN,N′−ハロジア
ルキルチオ尿素を適当に保護したアミノ酸(例えばCbz
−Lys−OBzl)のω官能基とHgCl2の存在下に反応させて
もよい。好適なα−アミノ基の保護基としては、第3級
ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニ
ル(Cbz)、ビフエニルイソプロピルオキシカルボニ
ル、第3級アミルオキシカルボニル、イソボルニルオキ
シカルボニル、1,1−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジ
ルオキシカルボニル、o−ニトロフェニルスルフェニ
ル、2−シアノ−第3級ブチルオキシカルボニル、9−
フルオレニルメチルオキシカルボニル等がある。Nα
保護基の除去は、例えばトリフルオロ酢酸のメチレンク
ロリド溶液、塩化水素のジオキサン溶液、塩化水素の酢
酸溶液、または他の強酸溶液、好ましくは50%トリフル
オロ酢酸ジクロロメタンの存在下、ほぼ環境温度で行な
う。
カルボキシ基の保護も容易に除去され得る、例えば、
ベンジルエステル化等の常法により行う。これらの保護
基の除去も常法により実施でき、好ましくは、例えばパ
ラジウム触媒の存在下、水素処理してアミノ基の保護基
の脱離と同時に行うことができる。
また、第2の方法では、前記式(I)のω−アミノ−
α−アミノ酸のα−アミノ基と酸基とを選択的に保護し
た保護化合物を、常法により、対応するS−メチル−N,
N′−ジアルキル−イソチオ尿素化合物、またはその酸
塩と反応させる。例えば、保護されたリジンジ塩酸塩あ
るいは適当な同族体をS−メチル−ジアルキル−イソチ
オ尿素・HIまたは対応する遊離塩基と水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の強塩基溶液の存在下に反応させ
る。反応は、室温−90℃、好ましくは60℃で数日間、す
なわち2−6日間、約10.5のpHで行なうのが最適であ
る。最初の反応終了後、必要に応じてイソチオ尿素を追
加する。次いでジ炭酸ジアルキルおよび水酸化マグネシ
ウムのような塩基を有機溶媒例えばジオキサン溶液の形
で加えて生成物のα−アミノ基および過剰の原料のα,
ω−基と反応させる。反応生成物を抽出、イオン交換樹
脂処理および他の適当なクロマトグラフィーで後処理す
る。
[ペプチドの合成] この発明の目的化合物(II)を用いて、LHRH拮抗体ポ
リペプチドを合成するには、ペプチド合成の専門家に知
られている任意の技術が利用できる。使用できる多数の
技術のすぐれた要約は、スチュアートおよびヤング、ソ
リッドフェーズ・ペプチド・シンセシス(Solid Phase
Peptide Synthesis)フリーマン、サンフランシスコ、1
969年)およびマイエンホファ、ホルモナルプロテイン
ズ・アンド・ペプチド(Hormonal Proteins and Peptid
es)2巻46頁(アカデミックプレス、ニューヨーク、19
73年)に固相法ペプチド合成が、またシユローダーおよ
びラブク、ザ・ペプチド(The Peptides)1巻(アカデ
ミックプレス、ニューヨーク、1965年)に古典的溶液合
成法が記載されている。
一般に、これらの方法は、ペプチド鎖に1個またはそ
れ以上のアミノ酸または適当に保護されたアミノ酸を連
続的に追加して行くことから成っている。通常、第1の
アミノ酸のアミノ基またはカルボキシ基が適当な保護基
で保護される。保護された、または誘導体にされたアミ
ノ酸は、不活性な固体担体に結合するか、または溶液状
態で、アミド結合形成に適した条件下に、補完(アミノ
またはカルボキシル)基が適当に保護された次位のアミ
ノ酸との結合に用いる。次いで、この新規結合アミノ酸
残基から保護基を除き、次の(適当に保護された)アミ
ノ酸を加え、以下同様に行なう。所望のアミノ酸を全部
適当な配列で結合した後、残留し得る保護基(および固
体担体)を逐次または同時に除いて最終ペプチドを得
る。この一般法の簡単な変更により、生長中の鎖に1個
以上のアミノ酸を、例えばトリペプチドと適当に保護さ
れたジペプチドの縮合(キラル中心のラセミ化を起さな
い条件下)と脱保護後にペンタペプチドを得る方法等に
より、結合させることが可能である。
また、当分野で知られている自動ポリペプチドシンセ
サイザーによりペプチド合成することもできる。
これらのLHRH拮抗体は、下記のような医薬用途を有す
るものである。
女性避妊法、 排卵抑制または遅延、 分娩誘発、 排卵期の同調、 発情の抑制、 雌性動物の成長促進、 黄体消褪、月経誘発、 妊娠3ケ月以内の早期人工流産、 子宮内膜症の治療、 乳腺腫瘍およびのう腫の治療、 多のう胞性卵巣症候群の治療(スタイン・レベンター
ル) 良性前立腺肥大の治療、 男性避妊法、 がん治療中の性腺保護、 女性両性腺ホルモンの分泌過多に由来する諸疾患の治
療、 ペットの避妊終了、 雄性食肉用動物の機能的去勢、 いぬの発情前期の排血抑制、 閉経期症候群の抑制 [実施例] 以下に示す実施例は、この発明に含まれる化合物の製
造法を説明するものである。
製造例1 NaHCO317.5g、メチレンクロリド125mlおよびチオホス
ゲン2.65mlの混合物を0℃に冷却し、水50mlに入れたCF
3CH2NH2・HC19.4gの溶液を滴下した。反応混合物を0℃
で2時間、ついで室温で一夜放置した。
混合物をメチレンクロリドと水中に分配した。メチレ
ンクロリド層を硫酸マグネシウムで乾燥した。メチレン
クロリド溶液を濾過し、濃縮して油状物とした。これを
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して、N,N′−ビス
(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ尿素6.5gを得た。m
p154−5℃。
上記チオ尿素3.36gとメタノール10mlの溶液をCH3I0.9
6mlで処理した。反応混合物を70℃で1時間加熱した。
さらにCH3I0.96mlを加え、70℃で2時間、ついで室温で
一夜撹拌した。
溶媒を減圧留去し、残渣をメタノール/ジエチルエー
テルから結晶化して、S−メチル−N,N′−ビス(2,2,2
−トリフルオロエチル)イソチウロニウムヨージドを得
た。mp145−6℃。
2,2,2−トリクロロプロピルアミン、トリフルオロメ
チルアミン、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアミ
ン等を用いて同様に行ない、下記化合物を得る。
S−メチル−N,N′−ビス(3,3,3−トリクロロプロピ
ル)イソチウロニウムヨージド、 S−メチル−N,N′−ビス(トリフルオロメチル)イ
ソチウロニウムヨージド、 S−メチル−N,N′−ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロピル)イソチウロニウムヨージド。
製造例2 ジオキサン60ml中、Nα−ベンジルオキシカルボニル
−D−リジンベンジルエステル・トルエンスルホン酸塩
[ベザスおよびゼルバス、ジャーナル・オブ・アメリカ
ン・ケミカル・ソサイアティ(J.Am.Chem.Soc.)83巻71
9頁、1961年]5.24gとジイソプロピルエチルアミン1.72
mlの混合物をS−メチル−N,N′−ビス(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)イソチオ尿素3.6gで処理する。反応混合
物を100℃で6時間撹拌し、室温に冷去し、濃縮して固
体とする。固体を温DMF20mlに懸濁し、濾過し、濾液を
濃縮して固形物とする。メタノール/酢酸エチルから結
晶化することによって、Nα−ベンジルオキシカルボニ
ル−N,N′−グアニジノビス(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−D−ホモアルギニンベンジルエステル・トルエン
スルホン酸塩が白色の固形物として得られる。
上記の方法を使用し、反応原料として N,N′−ビス(3,3,3−トリクロロプロピル)カルボジイ
ミド、 N,N′−ビス(トリフルオロメチル)カルボジイミド、 N,N′−ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)カ
ルボジイミド を用い、 Nα−ベンジルオキシカルボニル−N,N′−グアニジノ
ビス(3,3,3−トリクロロプロピル)−D−ホモアルギ
ニンベンジルエステル、 Nα−ベンジルオキシカルボニル−N,N′−グアニジノ
ビス(トリフルオロメチル)−D−ホモアルギニンベン
ジルエステル、 Nα−ベンジルオキシカルボニル−N,N′−グアニジノ
ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)−D−ホ
モアルギニンベンジルエステル を得る。
D−リジンエステルの代りにNα−ベンジルオキシカ
ルボニル−D−オルニチンベンジルエステルを用いて同
様に行ない、対応するD−アルギニン類似体をトルエン
スルホン酸塩として得る。
製造例3 10%Pd/C触媒1gを含むエタノール150mlに入れたにN
α−ベンジルオキシカルボニル−N,N′−グアニジノビ
ス(2,2,2−トリフルオロエチル)−D−ホモアルギニ
ンベンジルエステル6gの溶液を、水素ガスと室温で3時
間処理した。さらに10%Pd/C0.4gを加え、水素化分解を
3時間つづけた。
反応混合物をセライトを介して濾過し、濃縮乾固して
N,N′−グアニジノビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
−D−ホモアルギニンを白色泡状物として得た。[α]
25 D−6.1゜(C=0.6、CH3OH) 以下に本発明で得られるハロ低級アルキルギアニジノ
置換アミノ酸誘導体を中間体として使用する、LHRH拮抗
体ペプチドの製造例およびその生物活性測定例を参考例
として付記する。
参考例1 (Boc−D−FDeh−OH・HClの製造) 上記製造例3で得た遊離アミノ酸1.96g、1N−NaOH8ml
およびジオキサン8mlの混合溶液をジ炭酸ジ−t−ブチ
ル1.05gおよびMgO0.16gと0℃で1時間、室温で3時間
処理した。混合物を濾過し、濃縮乾固し、水で希釈し、
ジエチルエーテルが洗浄した。水層を0℃で1N−HClを
用いてpH3.5の酸性にし、酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層を水、飽和NaCl液で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。酢酸エチル抽出液を濾過し、濃縮して白色
泡状物を得た。これをAg3(Cl-)樹脂で磨砕してNα
t−ブトキシカルボニル−N,N′−グアニジノビス(2,
2,2−トリフルオロエチル)−D−ホモアルギニン塩酸
塩1.4gを得た。mp122−130℃、[α]25 D−2.2゜(C=
0.5、CH3OH) 製造例2の生成物を用いて同様に行ない、対応するBo
c保護ホモアルギニンおよびアルギニン誘導体を得る。
参考例2 (シス−5−アルキルプロリン化合物の製造) 200mlの丸底フラスコに(S)−3−(ベンジルオキ
シカルボニル)−5−オキソ−4−オキサゾリジンプロ
ピオン酸および無水ベンゼン63mlを入れる。この溶液に
5塩化燐13.9gを0℃で加える。反応混合物を0℃で1
時間撹拌し、この間に5塩化燐が全部溶ける。ベンゼン
を減圧留去し、乾燥ベンゼン25mlで2回同伴留去し、残
渣を真空乾燥して軽質固体を得る。これをヘキサメチル
ホスホルアミド30mlに懸濁し、テトラメチル錫9.4mlお
よびPhCH2Pd(pph32Cl40mgを加える。反応混合物を65
℃で4時間加熱する。さらにテトラメチル錫2mlで終了
時に加え、反応混合物を室温で一夜撹拌する。水で希釈
し酢酸エチルで抽出後、酢酸エチル層を水、5%炭酸水
素ナトリウム、水、5%硫酸水素ナトリウム、水、飽和
NaCl液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
液を濾過し、濃縮して黄色油状物16gを得、これをシリ
カゲルカラムに通して酢酸エチル/ヘキサン(4/6)で
溶離する。適当なフラクションを濃縮して淡黄色油状物
を得、これを酢酸エチル・ヘキサンから再結晶して
(S)−3−(ベンジルオキシカルボニル)−4−(3
−オキソブチル)−5−オキサゾリジノン14.3gを白色
固体として得る(収率74%)。mp64−65℃、[α]25 D
+102゜(C=1.1、CH2Cl2) 元素分析:C18H17NO5 計算値 C61.85、H5.84、N4.81 実験値 C61.54、H5.89、N4.84 テトラメチル錫の代りに化学当量の適当なテトラアル
キル錫を用いて同様に行ない、下記化合物を製造する。
(a)テトラエチル錫 (S)−3−(ベンジルオキシカルボニル)−4−(3
−オキソペンチル)−5−オキサゾリジノン。mp45−46
℃、[α]25 D82.5゜(C=0.7、CH3OH) 元素分析:C16H19NO5(305.336) 計算値 C62.94、H6.37、N4.59 実験値 C63.02、H6.15、N4.48 (b)テトラブチル錫 (S)−3−(ベンジルオキシカルボニル)−4−(3
−オキソヘプチル)−5−オキサゾリジノン。油状物、
[α]25 D67.9゜(C=0.12、CH3OH) 元素分析:C18H23NO5・C2H5OCOCH3(421.494) 計算値 C62.69、H7.41、N3.32 実験値 C62.50、H7.29、N3.39 実施例4の(S)−3−(ベンジルオキシカルボニ
ル)−4−(3−オキソブチル)−5−オキサゾリジノ
ン10gを蒸留テトラヒドロフラン480mlに溶かし、アンモ
ニア160mlを0℃で加える。反応混合物を0℃で5時
間、ついで室温で一夜撹拌する。減圧蒸留で乾固し、反
応混合物から、白色固体を得、これを酢酸エチルから再
結晶して(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)−5−オキソヘキサンアミド8.8gを白色固体として
得る(収率82%)。mp142〜144℃、[α]25 D−4.0゜
(C=0.4、CH3OH) 元素分析:C7H9NO2 計算値 C60.4 、H6.4 、N10.0 実験値 C60.44、H6.53、N10.05 上記方法において、前述した対応中間体を当量用いて
同様に行ない、下記化合物を得る。
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オ
キソヘプタンアミド。mp133−135℃、[α]25 D−4.17
゜(C=0.8、CH3OH) 元素分析:C15H20N2O4(292.341) 計算値 C61.63、H6.90、N9.58 実験値 C61.51、H6.75、N9.16 (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オ
キソノナンアミド。mp162−163℃、[α]25 D−4.32゜
(C=0.6、CH3OH) 元素分析:C17H24N2O4(320.395) 計算値 C63.73、H7.55、N8.74 実験値 C63.62、H7.56、N8.82 上記(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
5−オキソヘキサンアミド2.8g、メタノール60mlおよび
氷酢酸7.5mlの混合溶液に、窒素気流中で、ジ酢酸パラ
ジウム1.5gを加える。反応混合物を常圧で4時間水素化
すると、薄層クロマトグラフィーが反応完結を示す。反
応混合物をセライトを介して濾過し、メタノールで洗浄
する。混合物と洗液を濃縮乾固して黄色油状物1.7gを
得、これを塩酸と酢酸エチルの混合物で処理して塩酸塩
とする。この油状物をメタノール/エチルエーテルで磨
砕して黄色固体1.3gを得る。mp174−176℃、[α]25 D
−33゜(C=0.96、CH3OH)。(S)−シス−5−メチ
ルプロリンアミド(塩酸塩)の黄色固体をバイオレック
ス(Bio−Rex)70のカラム(弱酸性カルボン酸系イオン
交換樹脂)に通し、まず水300ml、ついで10%水酸化ア
ンモニウムで溶離する。適当なフラクションを濃縮して
黄色固体0.9gを得、これをメチレンクロリドから再結晶
して(S)−シス−5−メチルプロリンアミド0.64gを
黄色固体として得る(収率50%)。mp55−56℃ 対応する中間体の当量を用いて上記と同様に行ない、
還元後下記化合物を得る。
(S)−シス−5−エチルプロリンアミド、mp63−65℃ (S)−シス−5−ブチルプロリンアミド、mp74−75℃ 参考例3 (Boc−Gly−O−樹脂の調製) Boc−グリシン4.9gをエタノール50mlと蒸留水50mlの
混合物に溶かした。溶液のpHを炭酸水素セシウム水溶液
で7にした。ついで溶媒を減圧留去した。
高度真空で18時間乾燥後、残渣を乾燥DMF150mlに溶か
した。クロロメチル化ポリスチレン−1%ジビニルベン
ゼ(メリフィールド)樹脂25g(クロリド25ミリモル対
応)を加えた。混合物を50℃で24時間振とうし、濾過
し、樹脂をDMF、水、エタノールで洗浄した。樹脂を3
日間真空乾燥してBoc−Gly−O−樹脂28.34gを得た。
(ペプチド合成例1) ベックマン990ペプチドシンセサイザーの反応容器中
にベンズヒドリルアミン樹脂(ベックマン)0.5g(0.5
ミリモル)を装入した。アミノ酸は、合成プログラムに
従って、下記のように、連続的にこの樹脂に加えた。
手順1 CH2Cl2洗浄 1回1.5分 2 50%CF3CO2H/CH2Cl2…脱保護1回1.5分 3 50%CF3CO2H/CH2Cl2…脱保護1回30分 4 CH2Cl2洗浄 3回1.5分 5 10%トリエチルアン/CH2Cl22回1.5分 6 CH2Cl2洗浄 3回1.5分 7 N−α−Boc−アミノ酸溶液 1回添加 8 N,N′−ジクロロヘキシルカルボジイミド溶液 1回添加 9 CH2Cl2すすぎおよび維持縮合 1回結合反応2時間 10 CH2Cl2…すすぎ添加 1回1.5分 11 CH2Cl2洗浄 3回1.5分 12 エタノール洗浄 3回1.5分 13 CH2Cl2洗浄 3回1.5分 手順1〜13によって、1個のアミノ酸に対する1反応
サイクルが完結する。反応の完結は、カイザー等にニン
ヒドリン法[アナリティカル・バイオケミストリー(An
al,Biochem.)34巻595頁、1970年]によって確認する。
2.0−2.5モル過剰の各保護アミノ酸とDCCを1−ヒド
ロキシエンゾトリアゾール(HBT)の存在下または不存
在下に連続的に樹脂に結合させた。このようにして、樹
脂は、 Boc−D−Ala−OH 0.237gおよびBTH 0.155g、 Boc−Pro−OH 0.269g、 Boc−Arg(トシル)−OH 0.536g、 Boc−Leu−OH・H2O 0.312g、 Boc−D−FDeh−OH・HC 0.488g、 およびBTH 0.155g、 Boc−Tyr(2,6−ジクロロベンジル)−OH 0.44gおよびB
TH 0.155g、 Boc−Ser(ベンジル)−OH 0.375g、 Boc−D−Trp−OH 0.380g、 Boc−D−p−C−Phe−OH 0.375g およびBTH 0.155g、 Boc−D−Nal(2)OH 0.275g、およびBTH 0.155g、お
よび無水酢酸 2.0 ml との連続的な結合サイクルの繰返しを行ない処理した。
樹脂を反応容器からとり出し、CH2Cl2で洗浄し、真空
乾燥して、保護ペプチド樹脂1.64gを得た。保護ペプチ
ドはアニソール(スカベンジャー)3.2mlの存在下ケル
エフ(Kel−F)反応器中0℃で1時間無水液体HFと処
理することにより、樹脂から外すとともに脱保護を行な
った。HFを真空で蒸発させ、N−Ac−D−Nal(2)−
D−p−Cl−Phe−D−Trp−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu
−Arg−Pro−D−AlaHN2のHF塩として得られた残留物を
エーテルで洗浄した。次いで、この雑留物を氷酢酸で抽
出した。酢酸抽出物を凍結乾燥し、粗精製物が得られ
た。
この粗精製物をAG3X(弱塩基性3級アミン樹脂、アセ
テート型)を水で通過させることによって、酢酸塩に変
換させた。溶出液を乾燥乾燥し、粗ペプチド酢酸塩0.6g
を白色固体として得た。
粗製ペプチドは、リクロプレプRp−18(25−40ミクロ
ン)の2.5×100cmのカラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィー[55%CH3CN/45%H2O(0.06M、NH4OAc中、pH
7)で平衡]によって精製した。約4カラム容で溶離す
る主UV吸収(280nm)部を集めて濃縮乾固し、蒸留水か
ら3回凍結乾燥して、純粋なN−Ac−D−Nal(2)−
D−p−Cl−Phe−D−Trp−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu
−Arg−Pro−D−AlaNH2124mgが得られた。[α]25 D
15.4゜(C=0.5、HOAc)。
上記A、B、C、D、E、GまたはFの適当なアミノ
酸を用いて同様に行ない、対応するD−AlaNH2デカペプ
チドを得る。
(ペプチド合成例2) C−末端Pro−NH−CH2CH3を有する同族体を合成する
ため、実施例1に記載したのと同様の合成プログラムを
使用した。Boc−Pro−OHの乾燥セシウム塩とクロロメチ
ル−ポリスチレン/1%ジビニルベンゼン(システム研究
所)の等モル比反応によって調製したBoc−Pro−O−樹
脂2.13gを、ベックマン990シンセサイザーの反応容器に
装入した。このBoc−Pro−O−樹脂量には1.4ミリモル
のプロリンを含有していた。
2.0−2.5モル過剰の各保護アミノ酸とDCCを連続的に
樹脂に結合させた。このようにして、樹脂は、 Boc−Arg(トシル)−OH 1.49g、 Boc−Leu−OH・H2O 0.87g、 Boc−FDeh 1.34g、 HBT 0.38g、 N−Boc−O−2,6−ジクロロエンジル−L−チロシン1.
23gおよびHBT 0.38g、 Boc−Ser(ベンジル)−OH 1.03g、 Boc−D−Trp−OH 1.07g、 Boc−D−p−Cl−Phe−OH 1.05g、 Boc−D−Nal(2)−OH 1.10g、 および 無水酢酸 2 ml と連続的縮合サイクルで反応させた。
樹脂を反応容器からとり出し、CH2Cl2で洗浄し、真空
乾燥して保護ポリペプチド樹脂を得た。保護ポリペプチ
ドはエチルアミン50mlと2℃で18時間アミノリシスする
ことにより、樹脂から開裂した。エチルアミンを蒸発さ
せ、樹脂をメタノールで抽出した。メタノールを蒸発さ
せることにより、保護ペプチドエチルアミドを得た。ケ
ルエフ(Kel−F)反応容器中で、残渣を、アニソール3
mlおよび再蒸留した(CoF3から)無水液体HF30mlの混合
物と0℃で30分間処理することによりペプチドを脱保護
した。HFを真空で蒸発し、残留物をエーテルで洗浄し
た。残留物を2M−酢酸に溶解し、凍結乾燥して、粗製の
N−Ac−D−Nal(2)−D−p−Cl−Phe−D−Trp−S
er−Tyr−D−FDeh−Leu−Arg−Pro−NH−CH2CH3を酢酸
付加塩として0.82gを得た。
最終的な精製は、試料200mgをオクタデシルシリル化
したシリカ(メルク、リクロプレプC−18、40〜50ミク
ロン)の2.5×100cmカラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィーによって達成された。溶離剤は55%CH3CN/45%
H2Oの0.06M−NH4OAc液(pH7)を用いた。
(ペプチド合成例3) ペプチドのC末端のHが−NH−CONH2である化合物
は、古典的な溶液合成法によって製造できる。
例えば、下記方法が用いられ、ペプチドは遊離体また
は塩として得られる。(「アザGlyNH2」は−NH−NH−CO
−NH2である) 個々の断片の縮合は、アシルアジド法[ホンゼル等、
コレクション・オブ・チェコスロバク・ケミカル・コミ
ュニケーションズ(Coll.Czech.Chem.Comm.)26巻2333
頁、1971年]、DCC/HBT縮合、またはその他のラセミ化
の起こらない断片結合技術によって進められる。化合物
(2)は公知であり[ダッタ等、ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイアティ・パーキン(J.Chem.Soc.Perki
n)I、1979年379頁]化合物(1)は実施例1と同様の
方法で製造できる。化合物(3)は水素化分解によるCb
z基およびNO2基の離脱と、それに引続きDCC/HBT、また
は当技術分野でよく知られている縮合剤を用いるN−Bo
c−FDehとの結合によって化合物(2)から製造され
る。ダッタ等(前掲)によるLHRH同族体の合成法を参
照。
こうして縮合させるフラグメントはペプチドまたはア
ミノ酸の何れでもよい。別法として、N末端ノナペプチ
ド酸は固相法または溶液法で製造し、続いてジシクロヘ
キシルカルボジイミドヒドロキシベンゾトイラゾールま
たは他の縮合法により酸塩セミカルバジドを結合するこ
とにより製造できる。
(ペプチド合成例4) (A)N−Ac−D−Nal(2)−D−p−Cl−Phe−D−
Trp−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu−Arg−Pro−D−AlaNH2
のふっ化水素酸塩0.1gの溶液(ペプチド合成例1)を水
50mlに溶かし、酢酸で平衡化したダウェックス(Dowe
x)3アニオン交換樹脂50gに通し、脱イオン水で洗浄す
る。カラムを脱イオン水で溶離し、流出液を凍結乾燥し
て対応する酢酸塩を得る。
樹脂の平衡化に酢酸以外の酸を用いて上記方法をくり
返し、例えば対応する塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、
りん酸塩、硝酸塩、安息香酸塩等の酸塩が得られる。
同様にして、本明細書に記載した他のLHRH類似体の酸
付加塩を製造し得る。
(B)水溶性が低い塩の場合は、目的とする酸を用いて
水から沈殿させることにより製造し得る。
以下、例を示す。
タンニン酸亜鉛塩…N−Ac−D−Nal(2)−D−p
−Cl−Phe−D−Trp−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu−Arg−
Pro−D−AlaNH2酢酸塩10mgを水0.1mlに溶かした溶液
を、タンニン酸8mlと0.25M−NaOH0.08mlの溶液で処理す
る。ZnSO4(7水和物)5mgと水0.1mlの溶液を直ちに上
記LHRH類似体溶液に加える。
生成する懸濁液を水1mlで希釈し、沈殿を遠心分離す
る。上清を傾斜で分け、残渣を水1mlを用いて沈殿の遠
心分離と上清の傾斜により2回洗浄する。沈殿を真空乾
燥して上記LHRH類似体のタンニン酸亜鉛混合塩15mgを得
る。
(ペプチド合成例5) N−Ac−D−Nal(2)−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu−Arg−Pro−D−AlaNH210m
gと水25mlの溶液をNaOHで平衡化したダウエックス(Dow
ex)1(強塩基性第4級アンモニウムアニオン交換樹脂
50g)のカラムに通してカウンターイオンをOHにする。
カラムを水150mlで溶離し、流出液を凍結乾燥して対応
するポリペプチド45mgを遊離塩基の形で得る。
(ペプチド合成例6) 同様にして、N−Ac−D−Nal(2)−D−p−Cl−P
he−D−Trp−Ser−Tyr−D−FDeh−Leu−Arg−Pro−D
−AlaNH2の酸付加塩を対応する遊離塩基に変換し得る。
参考例4 (ペプチドの生物活性) この発明の化合物を用いて得た参考例2および3のLH
RH拮抗体ペプチドの有用な特性は、コルビンおよびビー
ティー、エンドクリン・リサーチ・コミュニケーション
ズ(Endocr.Res.Commun.)2巻1頁(1975年)の標準的
排卵試験で得られた下記結果により示される。
上記試験中、毒性効果は全く見られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−62556(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II) (式中、nは1〜5の整数、 R1はハロ低級アルキル、 R2は水素、メチルまたはエチル、 R3はR1であるか、メチル、エチルまたは−CH2CH2OHで示
    される基であることを表す) で示されるハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化
    合物。
  2. 【請求項2】nが3または4である、特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がトリフルオロ−低級アルキル、トリク
    ロロ−低級アルキル、またはペンタフルオロ−低級アル
    キルである、特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】R1がトリフルオロメチル、2,2,2−トリフ
    ルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2,2,3,
    3,3−ペンタフルオロプロピル、または3,3,3−トリクロ
    ロプロピルである、特許請求の範囲第1項または2項記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】式(I) (式中、nは1〜5を表す) で示されるω−アミノ−α−アミノ酸を常法に従い適当
    な保護基で選択的に保護し、酸基とα−アミノ基は保護
    されているがω−アミノ基はさらに処理し得るように残
    し、次いで、この保護化合物を対応するN,N′−ジアル
    キル置換カルボジイミド類化合物と反応させるか、また
    はHgCl2の存在下に対応するN,N′−ハロジアルキル置換
    チオ尿素類化合物と反応させることを特徴とする、式
    (II) (式中の記号は前記と同一の意味を有する) で示されるハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化
    合物の製法。
  6. 【請求項6】式(I) (式中、nは1〜5を表す) で示されるω−アミノ−α−アミノ酸を常法に従い適当
    な保護基で選択的に保護し、酸基とα−アミノ基は保護
    されているがω−アミノ基はさらに処理し得るように残
    し、次いで、この保護化合物を対応するS−メチル−N,
    N′−ジアルキルイソチオ尿素類化合物またはその酸塩
    と反応させることを特徴とする、式(II) (式中の記号は前記と同一の意味を有する) で示されるハロ低級アルキルグアニジノ置換アミノ酸化
    合物の製法。
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