JP2542269Y2 - 書類綴り器 - Google Patents
書類綴り器Info
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- JP2542269Y2 JP2542269Y2 JP9784991U JP9784991U JP2542269Y2 JP 2542269 Y2 JP2542269 Y2 JP 2542269Y2 JP 9784991 U JP9784991 U JP 9784991U JP 9784991 U JP9784991 U JP 9784991U JP 2542269 Y2 JP2542269 Y2 JP 2542269Y2
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- JP
- Japan
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- document
- spelling device
- inclined surface
- spelling
- file
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は書類綴り器に関するも
ので、更に詳細には、書類綴じ込み用ファイルに複数枚
の書類を整列させて供給して容易に書類を綴じ込むよう
にした書類綴り器に関するものである。
ので、更に詳細には、書類綴じ込み用ファイルに複数枚
の書類を整列させて供給して容易に書類を綴じ込むよう
にした書類綴り器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば写真、名刺、カード類、カ
タログ、レポート用紙やコピー用紙等の書類を綴じ込む
ファイルとして、背表紙部に粘着剤を有する簡易式のフ
ァイルが知られている。このファイルは、ファイル本体
の背表紙部の内側面に粘着剤を施し、適宜間隔をおいた
長手通しのスリットを有する剥離シートを粘着剤に対し
て剥離可能に貼着してなるもので、書類を綴り込む場合
には、綴り込まれる書類の厚さ分に応じて剥離シートを
剥離した後、資料の貼着側端面を粘着剤に押し当てて貼
着することができるようになっている。この場合、綴り
込む書類を予め束ね揃えて、ファイルの表紙あるいは裏
表紙の内側に載置した後、表紙あるいは裏表紙に沿って
書類を移動して粘着剤に押し当てて資料を貼着するのが
一般的である。
タログ、レポート用紙やコピー用紙等の書類を綴じ込む
ファイルとして、背表紙部に粘着剤を有する簡易式のフ
ァイルが知られている。このファイルは、ファイル本体
の背表紙部の内側面に粘着剤を施し、適宜間隔をおいた
長手通しのスリットを有する剥離シートを粘着剤に対し
て剥離可能に貼着してなるもので、書類を綴り込む場合
には、綴り込まれる書類の厚さ分に応じて剥離シートを
剥離した後、資料の貼着側端面を粘着剤に押し当てて貼
着することができるようになっている。この場合、綴り
込む書類を予め束ね揃えて、ファイルの表紙あるいは裏
表紙の内側に載置した後、表紙あるいは裏表紙に沿って
書類を移動して粘着剤に押し当てて資料を貼着するのが
一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、書類を
予め束ね揃えてからファイルの表紙あるいは裏表紙に載
置して貼着することは手間がかかると共に、書類を正確
に整列させた状態で貼着するには熟練を要するなどの問
題がある。また、書類の端面を粘着剤に当接させた状態
で綴り込むと、書類同士が密接した状態で綴り込まれる
ので、比較的厚手の書類や枚数の多い書類を貼着した場
合においては、或る角度以上の角度に開き難く、無理に
開くと、貼着部が破壊したり書類が脱落するという問題
があった。
予め束ね揃えてからファイルの表紙あるいは裏表紙に載
置して貼着することは手間がかかると共に、書類を正確
に整列させた状態で貼着するには熟練を要するなどの問
題がある。また、書類の端面を粘着剤に当接させた状態
で綴り込むと、書類同士が密接した状態で綴り込まれる
ので、比較的厚手の書類や枚数の多い書類を貼着した場
合においては、或る角度以上の角度に開き難く、無理に
開くと、貼着部が破壊したり書類が脱落するという問題
があった。
【0004】この考案は上記事情に鑑みなされたもの
で、綴り込まれる書類を簡単に束ね揃えることができる
と共に、ファイルへの綴じ込みを簡単かつ確実に行える
ようにした書類綴り器を提供することを目的とするもの
である。
で、綴り込まれる書類を簡単に束ね揃えることができる
と共に、ファイルへの綴じ込みを簡単かつ確実に行える
ようにした書類綴り器を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の書類綴り器は、書類綴じ込み用ファイル
を載置する傾斜面を有する綴り器本体と、複数枚の書類
を傾斜状に整列保持する書類供給体とからなり、上記綴
り器本体は、上記傾斜面上に上記ファイルを仮固定する
係止部と、上記傾斜面とこの傾斜面から起立する壁面と
で構成される書類傾斜整列部とを具備し、上記書類供給
体は、書類の一方の面に当接する固定板とこの固定板に
対して進退可能な可動板とからなる書類挾持保持部と、
上記可動板を固定板側に向って押圧する弾性手段とを具
備してなるものである。
に、この考案の書類綴り器は、書類綴じ込み用ファイル
を載置する傾斜面を有する綴り器本体と、複数枚の書類
を傾斜状に整列保持する書類供給体とからなり、上記綴
り器本体は、上記傾斜面上に上記ファイルを仮固定する
係止部と、上記傾斜面とこの傾斜面から起立する壁面と
で構成される書類傾斜整列部とを具備し、上記書類供給
体は、書類の一方の面に当接する固定板とこの固定板に
対して進退可能な可動板とからなる書類挾持保持部と、
上記可動板を固定板側に向って押圧する弾性手段とを具
備してなるものである。
【0006】この考案において、上記綴り器本体の傾斜
面に向って書類供給体にて整列保持された書類を供給す
るのであるが、綴り器本体の傾斜面における係止部近傍
位置に、書類供給体を傾斜面に向って案内する案内部を
設ける方が好ましい。
面に向って書類供給体にて整列保持された書類を供給す
るのであるが、綴り器本体の傾斜面における係止部近傍
位置に、書類供給体を傾斜面に向って案内する案内部を
設ける方が好ましい。
【0007】上記綴り器本体の傾斜面にはファイルが展
開状に載置されるが、ファイルを安定させて載置するに
は、傾斜面上にファイルの表紙押えを設けてなる方が好
ましい。
開状に載置されるが、ファイルを安定させて載置するに
は、傾斜面上にファイルの表紙押えを設けてなる方が好
ましい。
【0008】上記綴り器本体の傾斜面は書類を最適な傾
斜角度に整列すると共に、ファイルの粘着面等に供給す
るもので、その傾斜角(水平面に対する上り勾配角)は
例えば10°〜50°の範囲好ましくは30°前後であ
る方がよい。この場合、綴り器本体の傾斜面の下方のス
ペースを有効に利用するために、綴り器本体に収納空間
を形成すると共に、収納空間内に小物収納用引出しを摺
動可能に装着する方がよい。
斜角度に整列すると共に、ファイルの粘着面等に供給す
るもので、その傾斜角(水平面に対する上り勾配角)は
例えば10°〜50°の範囲好ましくは30°前後であ
る方がよい。この場合、綴り器本体の傾斜面の下方のス
ペースを有効に利用するために、綴り器本体に収納空間
を形成すると共に、収納空間内に小物収納用引出しを摺
動可能に装着する方がよい。
【0009】また、上記書類供給体は複数枚の書類を傾
斜状に整列保持するものであるが、好ましくは書類供給
体に書類の側端揃え面を形成してなる方がよい。この場
合、書類供給体の側端揃え面の外方側面に緩衝部材を貼
着することにより、書類の側端揃えの際の衝撃が緩和さ
れる点で更に好ましい。
斜状に整列保持するものであるが、好ましくは書類供給
体に書類の側端揃え面を形成してなる方がよい。この場
合、書類供給体の側端揃え面の外方側面に緩衝部材を貼
着することにより、書類の側端揃えの際の衝撃が緩和さ
れる点で更に好ましい。
【0010】また、上記書類挾持保持部は固定板に対し
て可動板が進退可能であれば、その構造は任意でよい
が、好ましくは固定板と可動板とを可撓性連結部材を介
して連結してなる方がよい。この場合、可動板の先端ま
での長さは固定板とほぼ同じ長さであることが最も好ま
しいが、少し短い場合であっても可動板の長さが少なく
とも固定板の長さの2/3以上の範囲であればよい。
て可動板が進退可能であれば、その構造は任意でよい
が、好ましくは固定板と可動板とを可撓性連結部材を介
して連結してなる方がよい。この場合、可動板の先端ま
での長さは固定板とほぼ同じ長さであることが最も好ま
しいが、少し短い場合であっても可動板の長さが少なく
とも固定板の長さの2/3以上の範囲であればよい。
【0011】加えて、上記弾性手段は可動板を固定板側
に向って押圧するものであれば、任意のものでよいが、
好ましくは弾性手段を、可動板の外方に架設されると共
に、死点を境として押圧位置と非押圧位置に切換え可能
なばね部材にて形成してなる方がよい。この場合、ばね
部材の押圧力は書類挾持保持部内に挾持される書類が自
重によって脱落しない範囲で、かつばね部材の押圧力に
抗して書類同士がずれる範囲である必要がある。このば
ね部材としては、例えばプラスチック製あるいは金属製
の帯状の板ばねにて形成することができる。
に向って押圧するものであれば、任意のものでよいが、
好ましくは弾性手段を、可動板の外方に架設されると共
に、死点を境として押圧位置と非押圧位置に切換え可能
なばね部材にて形成してなる方がよい。この場合、ばね
部材の押圧力は書類挾持保持部内に挾持される書類が自
重によって脱落しない範囲で、かつばね部材の押圧力に
抗して書類同士がずれる範囲である必要がある。このば
ね部材としては、例えばプラスチック製あるいは金属製
の帯状の板ばねにて形成することができる。
【0012】
【作用】上記のように構成されるこの考案の書類綴り器
によれば、展開されたファイルを綴り器本体の傾斜面上
に載置すると共に、係止部にて仮固定でき、一方、ファ
イルに綴り込まれる複数枚の書類を書類供給体の書類挾
持保持部内に挾持して、書類傾斜整列部にて傾斜状に整
列保持した後、書類供給体をファイル側に移動して書類
をファイル内に綴り込むことができる。
によれば、展開されたファイルを綴り器本体の傾斜面上
に載置すると共に、係止部にて仮固定でき、一方、ファ
イルに綴り込まれる複数枚の書類を書類供給体の書類挾
持保持部内に挾持して、書類傾斜整列部にて傾斜状に整
列保持した後、書類供給体をファイル側に移動して書類
をファイル内に綴り込むことができる。
【0013】
【実施例】以下にこの考案の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この考案の書類綴り器を写真を
携帯用アルバム(ファイル)に綴り込む場合について説
明する。
に説明する。ここでは、この考案の書類綴り器を写真を
携帯用アルバム(ファイル)に綴り込む場合について説
明する。
【0014】図1はこの考案の書類綴り器の分解斜視図
が示されている。
が示されている。
【0015】この考案の書類綴り器は、書類綴じ込み用
ファイル1を載置する傾斜面11を有する綴り器本体1
0と、複数枚の書類5を傾斜状に整列保持する書類供給
体とで構成されている。
ファイル1を載置する傾斜面11を有する綴り器本体1
0と、複数枚の書類5を傾斜状に整列保持する書類供給
体とで構成されている。
【0016】綴り器本体10は、図1及び図2に示すよ
うに、傾斜面上に展開状態で載置されるファイル1を仮
固定すべく傾斜面11の両側に起立した一対の側壁1
2,12間に架設される係止部13と、傾斜面11とこ
の傾斜面11の下端縁から起立する壁面14とで構成さ
れる書類傾斜整列部15と、両側壁間に架設される案内
板16と両側壁12の対向する面に設けられる垂直方向
に沿う案内溝17とで構成される書類供給体30の案内
部18と、傾斜面11の上端側の上方に配設されるファ
イル1の捲り上がりを防止するための表紙押え19と、
傾斜面11の下方に形成された収納空間20内に摺動可
能に装着される小物収納用の引出し21とを具備してな
る。この引出し21の中には例えば書類供給体30を収
容することができる。なお、綴り器本体10の傾斜面1
1の側辺側にはファイル1のセットを容易にするための
位置決めガイド22が設けられている。
うに、傾斜面上に展開状態で載置されるファイル1を仮
固定すべく傾斜面11の両側に起立した一対の側壁1
2,12間に架設される係止部13と、傾斜面11とこ
の傾斜面11の下端縁から起立する壁面14とで構成さ
れる書類傾斜整列部15と、両側壁間に架設される案内
板16と両側壁12の対向する面に設けられる垂直方向
に沿う案内溝17とで構成される書類供給体30の案内
部18と、傾斜面11の上端側の上方に配設されるファ
イル1の捲り上がりを防止するための表紙押え19と、
傾斜面11の下方に形成された収納空間20内に摺動可
能に装着される小物収納用の引出し21とを具備してな
る。この引出し21の中には例えば書類供給体30を収
容することができる。なお、綴り器本体10の傾斜面1
1の側辺側にはファイル1のセットを容易にするための
位置決めガイド22が設けられている。
【0017】この場合、係止部13は、傾斜面11との
間にファイル1の表紙2が挿入可能な隙間を設けて側壁
12,12間に架設されるスチール製の板部材にて形成
されており、この係止部の傾斜面上端側にはファイル1
の背表紙3に形成された粘着剤4に係止する鋸歯状突起
13aが設けられて、粘着剤4が係止部13に接着しな
いように考慮してある(図3参照)。なお、係止部13
は必ずしも鋸歯状突起13aを有するスチール製である
必要はなく、粘着剤4の付きにくいテフロン(商品名)
等のプラスチック製のフラット板であってもよい。
間にファイル1の表紙2が挿入可能な隙間を設けて側壁
12,12間に架設されるスチール製の板部材にて形成
されており、この係止部の傾斜面上端側にはファイル1
の背表紙3に形成された粘着剤4に係止する鋸歯状突起
13aが設けられて、粘着剤4が係止部13に接着しな
いように考慮してある(図3参照)。なお、係止部13
は必ずしも鋸歯状突起13aを有するスチール製である
必要はなく、粘着剤4の付きにくいテフロン(商品名)
等のプラスチック製のフラット板であってもよい。
【0018】また、書類傾斜整列部15は、書類供給体
30に挾持保持される書類すなわち写真5の貼着側端面
を所定角度すなわち傾斜面11の傾斜角θ=10°〜5
0°好ましくは30°前後に揃える傾斜面11と、書類
供給体30の面を案内する壁面14とで構成されてい
る。なおこの場合、壁面14の上部両端に面取り部14
aを設けておけば、写真5の傾斜整列の際に手が引っ掛
かることなく行える点で好ましい。
30に挾持保持される書類すなわち写真5の貼着側端面
を所定角度すなわち傾斜面11の傾斜角θ=10°〜5
0°好ましくは30°前後に揃える傾斜面11と、書類
供給体30の面を案内する壁面14とで構成されてい
る。なおこの場合、壁面14の上部両端に面取り部14
aを設けておけば、写真5の傾斜整列の際に手が引っ掛
かることなく行える点で好ましい。
【0019】なお、表紙押え19は、例えば球体を連続
して連結したプラスチック製の線材にて形成されてい
る。また、収納空間20は、図2に示すように、引出し
21の挿入スペースに合せて仕切り板23によって仕切
られると共に、外面側は化粧板24によって目隠しされ
ている。
して連結したプラスチック製の線材にて形成されてい
る。また、収納空間20は、図2に示すように、引出し
21の挿入スペースに合せて仕切り板23によって仕切
られると共に、外面側は化粧板24によって目隠しされ
ている。
【0020】一方、書類供給体30は、図1、図4及び
図5に示すように、写真5の一方の面に当接する固定板
31とこの固定板31に対して進退可能な可動板32と
からなる書類挾持保持部33と、可動板32を固定板側
に向って押圧する弾性手段であるプラスチック製の板ば
ね34と、写真5の側端面を揃える側端揃え面35と、
側端揃え面35の外方側面に貼着される緩衝部材36と
を具備してなる。
図5に示すように、写真5の一方の面に当接する固定板
31とこの固定板31に対して進退可能な可動板32と
からなる書類挾持保持部33と、可動板32を固定板側
に向って押圧する弾性手段であるプラスチック製の板ば
ね34と、写真5の側端面を揃える側端揃え面35と、
側端揃え面35の外方側面に貼着される緩衝部材36と
を具備してなる。
【0021】この場合、固定板31は、下端面が綴り器
本体10の傾斜面11に対応する傾斜角を有する一対の
側板37,37の一端に架設されており、この固定板3
1の内面に固着される塩化ビニル製のシート状の可撓性
部材38が固定板31の前方側に延在され、この可撓性
部材38の固定板近傍位置の外側面に押圧用横板39が
固着されると共に、可撓性部材38の先端外側面に可動
板32が固着されている。したがって、可撓性部材38
によって可動板32が固定板31に対して進退移動が可
能となる。なおこの場合、固定板31、押圧用横板39
及び可動板32はそれぞれ透明なポリプロピレンあるい
はアクリル樹脂等のプラスチック製板材にて形成されて
おり、また、可動板32の下端は固定板31の下端より
突出しない範囲で可及的に固定板31の下端に揃うよう
に位置されている。このように可動板32を固定板31
の下端に揃えた理由は、写真5の枚数が少ない場合にお
いて、写真5を傾斜状に整列させる際に写真5が折り曲
がるのを防止するためである。この場合、可動板32の
先端までの長さは固定板31の長さとほぼ同じであるこ
とが最も望ましいが、少し短い場合でも可動板32の長
さを固定板31の長さに対して少なくとも2/3以上の
範囲であればよい。なお、側板37,37の一方37の
内面が写真5の側端揃え面35を形成しており、この側
板37の外側面に2つの円形板状のフェルト等の緩衝部
材36,36が貼着されている。この緩衝部材36は書
類挾持保持部33の固定板31と可動板32間に挿入さ
れる写真5の側端を揃えるときに、書類供給体30を横
にして側端揃え面35側に写真5を偏らせて、側板37
の外側面をテーブル等の固定面に断続的に押し当てる際
の衝撃を緩和するものである。なお、両側板37,37
の外側面には綴り器本体10の案内部18の案内溝17
内に摺動可能に嵌挿される案内凸条37aが突設されて
いる。
本体10の傾斜面11に対応する傾斜角を有する一対の
側板37,37の一端に架設されており、この固定板3
1の内面に固着される塩化ビニル製のシート状の可撓性
部材38が固定板31の前方側に延在され、この可撓性
部材38の固定板近傍位置の外側面に押圧用横板39が
固着されると共に、可撓性部材38の先端外側面に可動
板32が固着されている。したがって、可撓性部材38
によって可動板32が固定板31に対して進退移動が可
能となる。なおこの場合、固定板31、押圧用横板39
及び可動板32はそれぞれ透明なポリプロピレンあるい
はアクリル樹脂等のプラスチック製板材にて形成されて
おり、また、可動板32の下端は固定板31の下端より
突出しない範囲で可及的に固定板31の下端に揃うよう
に位置されている。このように可動板32を固定板31
の下端に揃えた理由は、写真5の枚数が少ない場合にお
いて、写真5を傾斜状に整列させる際に写真5が折り曲
がるのを防止するためである。この場合、可動板32の
先端までの長さは固定板31の長さとほぼ同じであるこ
とが最も望ましいが、少し短い場合でも可動板32の長
さを固定板31の長さに対して少なくとも2/3以上の
範囲であればよい。なお、側板37,37の一方37の
内面が写真5の側端揃え面35を形成しており、この側
板37の外側面に2つの円形板状のフェルト等の緩衝部
材36,36が貼着されている。この緩衝部材36は書
類挾持保持部33の固定板31と可動板32間に挿入さ
れる写真5の側端を揃えるときに、書類供給体30を横
にして側端揃え面35側に写真5を偏らせて、側板37
の外側面をテーブル等の固定面に断続的に押し当てる際
の衝撃を緩和するものである。なお、両側板37,37
の外側面には綴り器本体10の案内部18の案内溝17
内に摺動可能に嵌挿される案内凸条37aが突設されて
いる。
【0022】また、板ばね34は両側板37,37間の
距離より長い寸法を有するプラスチック製板材にて形成
されており、そして、その両端がそれぞれ丁番40を介
して側板37,37に取付けられた状態で側板37,3
7間に架設されて、死点を境にして可動板32の押圧位
置と非押圧位置とに切換え可能となっている。したがっ
て、不使用時すなわち写真5を保持しない時には、図1
及び図4に示すように、外側に向って湾曲状に突出して
おり、使用時すなわち写真5を挾持保持する時には、図
5に示すように、内側に向って湾曲状に屈曲して可動板
32を固定板31側に押圧することができる。この場
合、板ばね34の押圧力は書類挾持保持部33内に挾持
される写真5が自重によって脱落しない範囲で、かつ板
ばね34の押圧力に抗して写真5同士がずれる範囲であ
る必要がある。なお、板ばね34の中間部にはつまみ4
1が突設されている。
距離より長い寸法を有するプラスチック製板材にて形成
されており、そして、その両端がそれぞれ丁番40を介
して側板37,37に取付けられた状態で側板37,3
7間に架設されて、死点を境にして可動板32の押圧位
置と非押圧位置とに切換え可能となっている。したがっ
て、不使用時すなわち写真5を保持しない時には、図1
及び図4に示すように、外側に向って湾曲状に突出して
おり、使用時すなわち写真5を挾持保持する時には、図
5に示すように、内側に向って湾曲状に屈曲して可動板
32を固定板31側に押圧することができる。この場
合、板ばね34の押圧力は書類挾持保持部33内に挾持
される写真5が自重によって脱落しない範囲で、かつ板
ばね34の押圧力に抗して写真5同士がずれる範囲であ
る必要がある。なお、板ばね34の中間部にはつまみ4
1が突設されている。
【0023】次に、この考案の書類綴り器を用いて写真
5をファイル1に綴り込む動作手順について、図6ない
し図9を参照して説明する。
5をファイル1に綴り込む動作手順について、図6ない
し図9を参照して説明する。
【0024】まず、写真5を綴り込むファイル1を展開
して粘着剤4表面に貼着された剥離紙6を剥がし(図6
参照)、このファイル1を綴り器本体10の傾斜面11
上に載置すると共に、係止部13にて仮固定しておく。
このときファイル1の表紙2は表紙押え19にて捲り上
がりが防止される。次に、写真5を束ねて書類供給体3
0の固定板31と可動板32間に挿入し、側端揃え面3
5側に偏らせて写真5の側端面を揃えた後、書類供給体
30を綴り器本体10の書類傾斜整列部15の壁面に沿
わせて断続的に傾斜面11に押し当てて写真5の粘着側
端面を傾斜面11に沿わせて傾斜状にする(図7参
照)。この状態で写真5は板ばね34の押圧力によって
保持される。
して粘着剤4表面に貼着された剥離紙6を剥がし(図6
参照)、このファイル1を綴り器本体10の傾斜面11
上に載置すると共に、係止部13にて仮固定しておく。
このときファイル1の表紙2は表紙押え19にて捲り上
がりが防止される。次に、写真5を束ねて書類供給体3
0の固定板31と可動板32間に挿入し、側端揃え面3
5側に偏らせて写真5の側端面を揃えた後、書類供給体
30を綴り器本体10の書類傾斜整列部15の壁面に沿
わせて断続的に傾斜面11に押し当てて写真5の粘着側
端面を傾斜面11に沿わせて傾斜状にする(図7参
照)。この状態で写真5は板ばね34の押圧力によって
保持される。
【0025】次に、書類供給体30を綴り器本体10の
案内部18の位置に移動し、書類供給体30を案内溝1
7及び案内板16に沿わせてファイル1の粘着剤4面上
に落し込み、そして押圧用横板39に均一に力を加えて
写真5の粘着側端面を粘着剤4に押し当て、写真5を貼
着する(図8参照)。そして、写真5をファイル1の粘
着剤4に貼着した後、板ばね34の押圧を解除して、写
真5から書類供給体30を取り外した後、ファイル1を
綴り器本体10から引き抜けば、ファイル1に写真5を
貼着した状態で綴り込むことができる(図9参照)。こ
のとき、写真5が手前の下方側に倒れるのを案内部18
の案内板16によって防ぐことができるので、貼着され
た写真5は粘着剤4から剥がれることはない。
案内部18の位置に移動し、書類供給体30を案内溝1
7及び案内板16に沿わせてファイル1の粘着剤4面上
に落し込み、そして押圧用横板39に均一に力を加えて
写真5の粘着側端面を粘着剤4に押し当て、写真5を貼
着する(図8参照)。そして、写真5をファイル1の粘
着剤4に貼着した後、板ばね34の押圧を解除して、写
真5から書類供給体30を取り外した後、ファイル1を
綴り器本体10から引き抜けば、ファイル1に写真5を
貼着した状態で綴り込むことができる(図9参照)。こ
のとき、写真5が手前の下方側に倒れるのを案内部18
の案内板16によって防ぐことができるので、貼着され
た写真5は粘着剤4から剥がれることはない。
【0026】なお、上記実施例では写真5をアルバム等
のファイルに綴り込む場合について説明したが、写真以
外の名刺やカードあるいはカタログ等の書類においても
同様に綴り込むことができる。また、上記実施例では粘
着剤を有するファイルに書類を綴り込む場合について説
明したが、ファイルは必ずしも粘着剤を有する必要はな
く、例えばファイルの背表紙部に熱可塑性接着剤を塗布
したものを綴り器本体10の傾斜面11に載置し、書類
をファイルの熱可塑性接着剤に押し当てた状態で加熱手
段にて熱可塑性接着剤を溶融させて書類を接着させるよ
うにした製本機等にも適用することができる。
のファイルに綴り込む場合について説明したが、写真以
外の名刺やカードあるいはカタログ等の書類においても
同様に綴り込むことができる。また、上記実施例では粘
着剤を有するファイルに書類を綴り込む場合について説
明したが、ファイルは必ずしも粘着剤を有する必要はな
く、例えばファイルの背表紙部に熱可塑性接着剤を塗布
したものを綴り器本体10の傾斜面11に載置し、書類
をファイルの熱可塑性接着剤に押し当てた状態で加熱手
段にて熱可塑性接着剤を溶融させて書類を接着させるよ
うにした製本機等にも適用することができる。
【0027】
【考案の効果】以上に説明したように、この考案の書類
綴り器によれば、上記のように構成されているので、以
下のような効果が得られる。
綴り器によれば、上記のように構成されているので、以
下のような効果が得られる。
【0028】1)請求項1記載の書類綴り器によれば、
綴り器本体は、傾斜面上にファイルを仮固定する係止部
と、傾斜面とこの傾斜面から起立する壁面とで構成され
る書類傾斜整列部とを具備し、書類供給体は、書類の一
方の面に当接する固定板とこの固定板に対して進退可能
な可動板とからなる書類挾持保持部と、可動板を固定板
側に向って押圧する弾性手段とを具備してなるので、綴
り込まれる書類を簡単に束ね揃えることができると共
に、ファイルへの綴り込みを簡単かつ確実に行うことが
できる。したがって、誰が作業しても確実に書類を綴り
込むことができ、しかも、工場等において作業の標準化
を図ることができる。
綴り器本体は、傾斜面上にファイルを仮固定する係止部
と、傾斜面とこの傾斜面から起立する壁面とで構成され
る書類傾斜整列部とを具備し、書類供給体は、書類の一
方の面に当接する固定板とこの固定板に対して進退可能
な可動板とからなる書類挾持保持部と、可動板を固定板
側に向って押圧する弾性手段とを具備してなるので、綴
り込まれる書類を簡単に束ね揃えることができると共
に、ファイルへの綴り込みを簡単かつ確実に行うことが
できる。したがって、誰が作業しても確実に書類を綴り
込むことができ、しかも、工場等において作業の標準化
を図ることができる。
【0029】2)請求項2記載の書類綴り器によれば、
綴り器本体の傾斜面における係止部近傍位置に、書類供
給体を傾斜面に向って案内する案内部を設けてなるの
で、書類のファイルへの供給を更に簡単かつ確実に行う
ことができる。
綴り器本体の傾斜面における係止部近傍位置に、書類供
給体を傾斜面に向って案内する案内部を設けてなるの
で、書類のファイルへの供給を更に簡単かつ確実に行う
ことができる。
【0030】3)請求項3記載の書類綴り器によれば、
綴り器本体の傾斜面上に、ファイルの表紙押えを設けて
なるので、綴り込み作業中にファイルの表紙が捲り上が
って綴り込みに支障を与えるのを防止することができ
る。
綴り器本体の傾斜面上に、ファイルの表紙押えを設けて
なるので、綴り込み作業中にファイルの表紙が捲り上が
って綴り込みに支障を与えるのを防止することができ
る。
【0031】4)請求項4記載の書類綴り器によれば、
綴り器本体に収納空間を形成すると共に、この収納空間
内に小物収納用引出しを摺動可能に装着してなるので、
綴り器本体の傾斜面下の空間を有効に利用することがで
きる。
綴り器本体に収納空間を形成すると共に、この収納空間
内に小物収納用引出しを摺動可能に装着してなるので、
綴り器本体の傾斜面下の空間を有効に利用することがで
きる。
【0032】5)請求項5記載の書類綴り器によれば、
書類供給体が書類の側端揃え面を形成してなるので、書
類の整列を更に確実に行うことができる。
書類供給体が書類の側端揃え面を形成してなるので、書
類の整列を更に確実に行うことができる。
【0033】6)請求項6記載の書類綴り器によれば、
書類供給体の側端揃え面の外方側面に緩衝部材を貼着し
てなるので、書類の側端揃えの際の書類供給体への衝撃
を緩和することができる。
書類供給体の側端揃え面の外方側面に緩衝部材を貼着し
てなるので、書類の側端揃えの際の書類供給体への衝撃
を緩和することができる。
【0034】7)請求項7記載の書類綴り器によれば、
固定板と可動板とを可撓性連結部材を介して連結してな
るので、書類供給体の製作を容易にすると共に、低廉に
することができる。
固定板と可動板とを可撓性連結部材を介して連結してな
るので、書類供給体の製作を容易にすると共に、低廉に
することができる。
【0035】8)請求項8記載の書類綴り器によれば、
弾性手段を、可動板の外方に架設されると共に、死点を
境として押圧位置と非押圧位置に切換え可能なばね部材
にて形成してなるので、書類の挾持保持及び書類の傾斜
整列保持を簡単かつ確実に行うことができる。
弾性手段を、可動板の外方に架設されると共に、死点を
境として押圧位置と非押圧位置に切換え可能なばね部材
にて形成してなるので、書類の挾持保持及び書類の傾斜
整列保持を簡単かつ確実に行うことができる。
【図1】この考案の書類綴り器の一例を示す分解斜視図
である。
である。
【図2】この考案における綴り器本体を示す断面斜視図
である。
である。
【図3】この考案における係止部によりファイルを仮固
定した状態を示す断面斜視図である。
定した状態を示す断面斜視図である。
【図4】この考案における書類供給体の不使用時の状態
を示す断面斜視図である。
を示す断面斜視図である。
【図5】この考案における書類供給体の使用時の状態を
示す断面斜視図である。
示す断面斜視図である。
【図6】書類を綴り込む前のファイルを示す斜視図であ
る。
る。
【図7】書類を傾斜整列させる状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】書類をファイルに綴り込む状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】書類をファイルに綴り込んだ状態を示す斜視図
である。
である。
10 綴り器本体 11 傾斜面 13 係止部 14 壁面 15 書類傾斜整列部 18 案内部 19 表紙押え 20 収納空間 21 引出し 30 書類供給体 31 固定板 32 可動板 33 書類挾持保持部 34 板ばね(弾性手段) 35 側端揃え面 36 緩衝部材 38 可撓性部材
Claims (8)
- 【請求項1】 書類綴じ込み用ファイルを載置する傾斜
面を有する綴り器本体と、複数枚の書類を傾斜状に整列
保持する書類供給体とからなり、 上記綴り器本体は、上記傾斜面上に上記ファイルを仮固
定する係止部と、上記傾斜面とこの傾斜面から起立する
壁面とで構成される書類傾斜整列部とを具備し、 上記書類供給体は、書類の一方の面に当接する固定板と
この固定板に対して進退可能な可動板とからなる書類挾
持保持部と、上記可動板を固定板側に向って押圧する弾
性手段とを具備してなることを特徴とする書類綴り器。 - 【請求項2】 綴り器本体の傾斜面における係止部近傍
位置に、書類供給体を傾斜面に向って案内する案内部を
設けてなることを特徴とする請求項1記載の書類綴り
器。 - 【請求項3】 綴り器本体の傾斜面上に、ファイルの表
紙押えを設けてなることを特徴とする請求項1記載の書
類綴り器。 - 【請求項4】 綴り器本体に収納空間を形成すると共
に、この収納空間内に小物収納用引出しを摺動可能に装
着してなることを特徴とする請求項1記載の書類綴り
器。 - 【請求項5】 書類供給体に、書類の側端揃え面を形成
してなることを特徴とする請求項1記載の書類綴り器。 - 【請求項6】 書類供給体の側端揃え面の外方側面に緩
衝部材を貼着してなることを特徴とする請求項5記載の
書類綴り器。 - 【請求項7】 固定板と可動板とを可撓性連結部材を介
して連結してなることを特徴とする請求項1記載の書類
綴り器。 - 【請求項8】 弾性手段を、可動板の外方に架設される
と共に、死点を境として押圧位置と非押圧位置に切換え
可能なばね部材にて形成してなることを特徴とする請求
項1記載の書類綴り器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9784991U JP2542269Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 書類綴り器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9784991U JP2542269Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 書類綴り器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541848U JPH0541848U (ja) | 1993-06-08 |
JP2542269Y2 true JP2542269Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=14203187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9784991U Expired - Lifetime JP2542269Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 書類綴り器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542269Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP9784991U patent/JP2542269Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541848U (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970225 |