JP2542232Y2 - 氷の垂直搬送装置 - Google Patents
氷の垂直搬送装置Info
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- JP2542232Y2 JP2542232Y2 JP1990118037U JP11803790U JP2542232Y2 JP 2542232 Y2 JP2542232 Y2 JP 2542232Y2 JP 1990118037 U JP1990118037 U JP 1990118037U JP 11803790 U JP11803790 U JP 11803790U JP 2542232 Y2 JP2542232 Y2 JP 2542232Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、氷の垂直搬送装置に関し、特に、比較的均
一な形状の氷を製造する製氷機からの氷の搬送に適した
垂直搬送装置に関するものである。
一な形状の氷を製造する製氷機からの氷の搬送に適した
垂直搬送装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の氷の垂直搬送装置では、無端搬送部材即ち搬送
チェーンから突出したバケットやレーキにより氷を上方
に搬送するので、同垂直搬送装置の設置のために比較的
に広いスペースを必要とし、製氷機の貯氷庫のような狭
い場所にこのような垂直搬送装置を配置することは困難
であった。そこで、これを改良するために、本出願人
は、駆動手段によって駆動される少なくとも2本の無端
搬送部材と、同無端搬送部材間に氷の最長辺より稍広い
間隔で装架された多数の横バーと、これ等の横バーに対
して同横バー間の約1/2〜2/3の間隔を置いて、これ等の
横バーを含む平面と平行な面に配置された固定案内台と
からなる氷の垂直搬送装置を実願平1−142041号(実開
平3−82309号公報参照)等として既に出願した。
チェーンから突出したバケットやレーキにより氷を上方
に搬送するので、同垂直搬送装置の設置のために比較的
に広いスペースを必要とし、製氷機の貯氷庫のような狭
い場所にこのような垂直搬送装置を配置することは困難
であった。そこで、これを改良するために、本出願人
は、駆動手段によって駆動される少なくとも2本の無端
搬送部材と、同無端搬送部材間に氷の最長辺より稍広い
間隔で装架された多数の横バーと、これ等の横バーに対
して同横バー間の約1/2〜2/3の間隔を置いて、これ等の
横バーを含む平面と平行な面に配置された固定案内台と
からなる氷の垂直搬送装置を実願平1−142041号(実開
平3−82309号公報参照)等として既に出願した。
この垂直搬送装置においては、第3図及び第4図にそ
の放出部の異なる実施例を示すように、一対のチェーン
3、3に装架された多数の横バー12、12によって垂直上
方に運ばれた氷14は、固定案内台5と横バー12との間の
間隔が狭まるとその重心Gを固定案内台のない側へ移動
し(第4図)、突条5a、5aにより、氷表面の濡れにより
固定案内台5に付着している氷がはがされ、隙間Tが形
成されると(第3図)、氷14には回動力Fが生じ、第3
図及び第4図に示す矢印方向に落下、放出されるもので
ある。
の放出部の異なる実施例を示すように、一対のチェーン
3、3に装架された多数の横バー12、12によって垂直上
方に運ばれた氷14は、固定案内台5と横バー12との間の
間隔が狭まるとその重心Gを固定案内台のない側へ移動
し(第4図)、突条5a、5aにより、氷表面の濡れにより
固定案内台5に付着している氷がはがされ、隙間Tが形
成されると(第3図)、氷14には回動力Fが生じ、第3
図及び第4図に示す矢印方向に落下、放出されるもので
ある。
しかし、氷の被支持部が溶けて氷が固定案内台5と横
バー12との間に入ってしまった場合や、初めから小片状
の氷が集まって固定案内台5と横バー12との間に詰まっ
ている場合には、氷放出部において、氷14が大きな音を
たてて砕かれるという、いわゆる氷ガミが屡々起こると
いう問題点があった。
バー12との間に入ってしまった場合や、初めから小片状
の氷が集まって固定案内台5と横バー12との間に詰まっ
ている場合には、氷放出部において、氷14が大きな音を
たてて砕かれるという、いわゆる氷ガミが屡々起こると
いう問題点があった。
そこで、本出願人は、更に研究開発を重ねた結果、前
述したような氷の垂直搬送装置の氷放出部において、第
5図に示すように、固定案内台5が上側に且つ各横バー
12が下側になるように、固定案内台5と無端搬送部材3
とを水平方向に傾けて配置し、固定案内台5の終端5bと
無端搬送部材3のガイドとの間に放出空間を形成するこ
とにより、上述の問題点が解消されることを突き止め、
特願平2−66142号(特開平3−267211号公報参照)と
して出願した。
述したような氷の垂直搬送装置の氷放出部において、第
5図に示すように、固定案内台5が上側に且つ各横バー
12が下側になるように、固定案内台5と無端搬送部材3
とを水平方向に傾けて配置し、固定案内台5の終端5bと
無端搬送部材3のガイドとの間に放出空間を形成するこ
とにより、上述の問題点が解消されることを突き止め、
特願平2−66142号(特開平3−267211号公報参照)と
して出願した。
[考案が解決しようとする課題] しかし、この特開平3−267211号公報記載の垂直搬送
装置のように改良を加えても、未だ解決すべき問題があ
ることが判明した。
装置のように改良を加えても、未だ解決すべき問題があ
ることが判明した。
即ち、第5図から諒解されるように、通常は氷14が横
バー12の上に単に乗って上方に運ばれ、氷14をこのよう
に乗せた横バー12が垂直走行状態から湾曲走行状態を経
て水平走行状態に至り下側のガイドもしくは前カバー15
の終端にほぼ到達すると、氷14は、固定案内台5及び前
カバー15の両終端間の部分から矢印Tで示すように放出
されるが、氷14は上述のように単に横バー12に乗ってい
るだけとは限らず、横バー12に接触する部分が融解し
て、横バー12に食い込んで跨座したような異形氷14′と
なって水平走行することがありうる。或は、氷が最初か
らそのような形状である可能性もある。この場合には、
横バー12上に乗つた氷14′は、反転したり自重で落ちる
ことなく安定した姿勢で水平走行を続けて、やがてガイ
ドスプロケット11の所に達し、横バー12とスプロケット
軸11aとの間に挟まってしまう、いわゆる氷ガミの現象
を起こし、無端搬送部材であるチェーン3がスプロケッ
ト11から外れてしまったり、氷の破砕による異音が発生
したり、最悪の場合には氷放出部の破損になることもあ
る。
バー12の上に単に乗って上方に運ばれ、氷14をこのよう
に乗せた横バー12が垂直走行状態から湾曲走行状態を経
て水平走行状態に至り下側のガイドもしくは前カバー15
の終端にほぼ到達すると、氷14は、固定案内台5及び前
カバー15の両終端間の部分から矢印Tで示すように放出
されるが、氷14は上述のように単に横バー12に乗ってい
るだけとは限らず、横バー12に接触する部分が融解し
て、横バー12に食い込んで跨座したような異形氷14′と
なって水平走行することがありうる。或は、氷が最初か
らそのような形状である可能性もある。この場合には、
横バー12上に乗つた氷14′は、反転したり自重で落ちる
ことなく安定した姿勢で水平走行を続けて、やがてガイ
ドスプロケット11の所に達し、横バー12とスプロケット
軸11aとの間に挟まってしまう、いわゆる氷ガミの現象
を起こし、無端搬送部材であるチェーン3がスプロケッ
ト11から外れてしまったり、氷の破砕による異音が発生
したり、最悪の場合には氷放出部の破損になることもあ
る。
また、異形氷14′の形状が小さくてスプロケット11に
おいて氷ガミが生じない場合でも、同スプロケット11を
回って先のスプロケット8に向かうが、スプロケット8
が存在する部位は、本来氷が送られない所であるから、
氷ガミ等の支障が容易に生じ易い。
おいて氷ガミが生じない場合でも、同スプロケット11を
回って先のスプロケット8に向かうが、スプロケット8
が存在する部位は、本来氷が送られない所であるから、
氷ガミ等の支障が容易に生じ易い。
従って、本考案の目的は、横バーの水平走行方向の往
路側にあるスプロケットに氷が到達するのを防止して、
氷放出部における氷ガミを無くした氷の垂直搬送装置を
提供することである。
路側にあるスプロケットに氷が到達するのを防止して、
氷放出部における氷ガミを無くした氷の垂直搬送装置を
提供することである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するため、本考案は、循環走行自在に
配設された無端搬送部材と、同無端搬送部材の長手方向
にわたってその走行方向に交差するように互いに所定間
隔を有して配設された多数の横バーと、該横バーを含む
平面と平行な面に配置された固定案内台とからなる氷の
垂直搬送装置の氷放出部において、前記固定案内台が上
側に且つ各前記横バーが下側によるように、前記固定案
内台と前記無端搬送部材とを水平方向に傾けて配置し、
前記固定案内台の先端部の下方に放出空間を形成すると
共に、前記固定案内台の前記先端部に氷落下助成部材が
設けられている、ことを特徴とするものである。
配設された無端搬送部材と、同無端搬送部材の長手方向
にわたってその走行方向に交差するように互いに所定間
隔を有して配設された多数の横バーと、該横バーを含む
平面と平行な面に配置された固定案内台とからなる氷の
垂直搬送装置の氷放出部において、前記固定案内台が上
側に且つ各前記横バーが下側によるように、前記固定案
内台と前記無端搬送部材とを水平方向に傾けて配置し、
前記固定案内台の先端部の下方に放出空間を形成すると
共に、前記固定案内台の前記先端部に氷落下助成部材が
設けられている、ことを特徴とするものである。
[作用] この垂直搬送装置の作動時、氷は、横バーの上に乗っ
て垂直に上方に移動し、次いで屈曲部を経て水平に移動
する。
て垂直に上方に移動し、次いで屈曲部を経て水平に移動
する。
氷がこのように水平移動を続ける時に、横バーに食い
込んで跨がった状態であっても、固定案内台の終端部は
氷落下助成部材として氷に作用するので、氷が同氷落下
助成部材に当接すると、氷には下方に押す力が効果的に
働く。
込んで跨がった状態であっても、固定案内台の終端部は
氷落下助成部材として氷に作用するので、氷が同氷落下
助成部材に当接すると、氷には下方に押す力が効果的に
働く。
そのため、氷は氷放出部から確実に放出され、氷ガミ
を生じそうな部位には到達しない。
を生じそうな部位には到達しない。
[実施例] 次に、本考案の好適な実施例について添付図面を参照
して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一又は対応
部分を示すものとする。
して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一又は対応
部分を示すものとする。
第1図において、氷の垂直搬送装置は、水平搬送部
B、垂直搬送部A及び放出部Cからなり、氷は、水平搬
送部Bにおいて積載され、垂直搬送部Aにおいて上方に
運ばれ、放出部Cから放出される。この実施例では、水
平搬送部Bが垂直搬送部Aと一体に構成されているが、
水平搬送部B及び垂直搬送部Aは別体に構成されていて
もよく、更に、別体の場合には、水平搬送部Bは従来か
ら知られている傾斜ガイドや通常の搬送装置に代えるこ
とができる。
B、垂直搬送部A及び放出部Cからなり、氷は、水平搬
送部Bにおいて積載され、垂直搬送部Aにおいて上方に
運ばれ、放出部Cから放出される。この実施例では、水
平搬送部Bが垂直搬送部Aと一体に構成されているが、
水平搬送部B及び垂直搬送部Aは別体に構成されていて
もよく、更に、別体の場合には、水平搬送部Bは従来か
ら知られている傾斜ガイドや通常の搬送装置に代えるこ
とができる。
2本の平行な無端搬送部材は、好ましくはステンレス
鋼又は合成樹脂製のエンドレスチェーン3、3からな
り、略図的に示したこれ等のエンドレスチェーン3、3
の間には、所定間隔で多数の横バー12、12・・・が装架
されている。この横バー12の上述の所定間隔は、搬送さ
れる氷、即ち製氷機(図示せず)で製氷された氷の大き
さを考慮して決定されるもので、少なくとも氷の最長辺
(例えば氷が角氷の場合、その寸法が28×28×32mmなら
32mm)の長さより僅かに広く設定されている。
鋼又は合成樹脂製のエンドレスチェーン3、3からな
り、略図的に示したこれ等のエンドレスチェーン3、3
の間には、所定間隔で多数の横バー12、12・・・が装架
されている。この横バー12の上述の所定間隔は、搬送さ
れる氷、即ち製氷機(図示せず)で製氷された氷の大き
さを考慮して決定されるもので、少なくとも氷の最長辺
(例えば氷が角氷の場合、その寸法が28×28×32mmなら
32mm)の長さより僅かに広く設定されている。
水平搬送部Bにおいては、多数の横バー12、12、・・
・の下側に、搬送される氷の最長辺の1/2〜2/3程度の間
隔を置いて、各横バーを含む平面と平行な面に固定案内
台1が配置され、同固定案内台1の長手方向に延びる両
側部には、エンドレスチェーン3、3を案内するため
に、非吸水性で且つ自己潤滑性の性質を有する材料から
なるのが好ましい表面を有するガイドレール2、2が装
着されている。
・の下側に、搬送される氷の最長辺の1/2〜2/3程度の間
隔を置いて、各横バーを含む平面と平行な面に固定案内
台1が配置され、同固定案内台1の長手方向に延びる両
側部には、エンドレスチェーン3、3を案内するため
に、非吸水性で且つ自己潤滑性の性質を有する材料から
なるのが好ましい表面を有するガイドレール2、2が装
着されている。
垂直搬送部Aから離間した水平搬送部Bの一端には、
軸6aにより軸受(図示せず)を介して回転可能に支持さ
れた1対のスプロケット6、6が配置され、垂直搬送部
Aの下端と共通の他端には、エンドレスチェーン3、3
の上側走行路のためのガイドスプロケット7、7と、下
側走行路のためのガイドスプロケット9、9とが配設さ
れ、同ガイドスプロケット7、9が水平搬送部B及び垂
直搬送部A間のチェーン3、3の走行を案内している。
軸6aにより軸受(図示せず)を介して回転可能に支持さ
れた1対のスプロケット6、6が配置され、垂直搬送部
Aの下端と共通の他端には、エンドレスチェーン3、3
の上側走行路のためのガイドスプロケット7、7と、下
側走行路のためのガイドスプロケット9、9とが配設さ
れ、同ガイドスプロケット7、9が水平搬送部B及び垂
直搬送部A間のチェーン3、3の走行を案内している。
尚、各スプロケット6、ガイドスプロケット7及び9
はチェーン3と同様にステンレス鋼又は合成樹脂で形成
されており、また、ガイドスプロケット7及び9は、ス
プロケット6と同様に図示しない軸受を介して軸7a、9a
により回転可能に支持されている。
はチェーン3と同様にステンレス鋼又は合成樹脂で形成
されており、また、ガイドスプロケット7及び9は、ス
プロケット6と同様に図示しない軸受を介して軸7a、9a
により回転可能に支持されている。
水平搬送部Bの前述した一端側に始端1aを有する固定
案内台1は、スプロケット7の領域において、該スプロ
ケット7の外周と等しい円弧でほぼ90°曲折されて、即
ち各横バー12の走行軌跡と平行に延びて、下部曲折部4a
を構成し、この下部曲設部4aが垂直な固定案内台5へと
続いている。また、図面を簡単にするため図示しない
が、固定案内台1に装着された各ガイドレール2もスプ
ロケツト7の領域において下部曲折部を形成しており、
同下部曲折部は、垂直な固定案内台5に装着されたガイ
ドレール2に接続されている。
案内台1は、スプロケット7の領域において、該スプロ
ケット7の外周と等しい円弧でほぼ90°曲折されて、即
ち各横バー12の走行軌跡と平行に延びて、下部曲折部4a
を構成し、この下部曲設部4aが垂直な固定案内台5へと
続いている。また、図面を簡単にするため図示しない
が、固定案内台1に装着された各ガイドレール2もスプ
ロケツト7の領域において下部曲折部を形成しており、
同下部曲折部は、垂直な固定案内台5に装着されたガイ
ドレール2に接続されている。
垂直搬送部Aにあるこの固定案内台5は、多数の横バ
ー12の走行軌跡と実質的に平行に、水平搬送部Bにおけ
る固定案内台1と同様の間隔で配設されている。
ー12の走行軌跡と実質的に平行に、水平搬送部Bにおけ
る固定案内台1と同様の間隔で配設されている。
垂直搬送部A及び氷放出部Cにおいては、チェーン
3、3に噛み合うガイドスプロケット10、10、11、11及
び駆動用スプロケット8、8が配置され、この駆動用ス
プロケット8、8の軸8aは継手13aを介してモータ(駆
動手段)13に接続されている。これ等のスプロケット
8、10、11も図示しない軸受を介して回転可能に設けら
れており、また、前述したガイドスプロケット6と同様
にステンレス鋼又は合成樹脂で形成されている。尚、各
ガイドスプロケット10、11は前述したガイドスプロケッ
ト7、9と共に通常の溝付きガイドローラ又は固定の弧
状ガイドレールに代えることができる。特に、固定の弧
状ガイドレールとした場合には、取付スペースを大幅に
削減することができる。
3、3に噛み合うガイドスプロケット10、10、11、11及
び駆動用スプロケット8、8が配置され、この駆動用ス
プロケット8、8の軸8aは継手13aを介してモータ(駆
動手段)13に接続されている。これ等のスプロケット
8、10、11も図示しない軸受を介して回転可能に設けら
れており、また、前述したガイドスプロケット6と同様
にステンレス鋼又は合成樹脂で形成されている。尚、各
ガイドスプロケット10、11は前述したガイドスプロケッ
ト7、9と共に通常の溝付きガイドローラ又は固定の弧
状ガイドレールに代えることができる。特に、固定の弧
状ガイドレールとした場合には、取付スペースを大幅に
削減することができる。
第1図及び第2図から諒解されるように、氷放出部C
は、ガイドスプロケット10、11と固定案内台5の先端部
との位置関係を次のように選択することによって構成さ
れる。即ち、ガイドスプロケツト11については、ガイド
スプロケット10を経てガイドスプロケット11に向かって
走行する無端搬送部材3の走行路がほぼ水平となる位置
に配置し、固定案内台5の先端部については、垂直搬送
部Aにおいて距離Lを置いて垂直で且つ平行であった固
定案内台5とチェーン3とを、ガイドスプロケツト10の
前後の領域においても両者間の距離Lが変わることなく
延在させて、ガイドスプロケット10、11の間で終わるよ
うな位置に選択されている。これにより、固定案内台5
の先端部の下方に氷の放出空間が画成される。
は、ガイドスプロケット10、11と固定案内台5の先端部
との位置関係を次のように選択することによって構成さ
れる。即ち、ガイドスプロケツト11については、ガイド
スプロケット10を経てガイドスプロケット11に向かって
走行する無端搬送部材3の走行路がほぼ水平となる位置
に配置し、固定案内台5の先端部については、垂直搬送
部Aにおいて距離Lを置いて垂直で且つ平行であった固
定案内台5とチェーン3とを、ガイドスプロケツト10の
前後の領域においても両者間の距離Lが変わることなく
延在させて、ガイドスプロケット10、11の間で終わるよ
うな位置に選択されている。これにより、固定案内台5
の先端部の下方に氷の放出空間が画成される。
本考案の実施例においては、第2図に最も良く示すよ
うに、氷の走行方向に関して下流側にある固定案内台5
の先端部には、氷放出部Cにおける無端搬送部材3の下
側走行路に向けて下方に傾斜した氷落下助成板(氷落下
助成部材)16が設けられており、同氷落下助成板16の先
端が固定案内台5の終端5bとなっている。実施例では、
氷落下助成板16は、ガイドスプロケット11の中心軸11b
から水平距離Hの部位で傾斜を開始し、同部位から水平
方向に左方に距離lだけ延び、垂直方向に下方に距離h
だけ延びて終端している。氷落下助成板16の傾斜開始部
位、即ち水平距離Hは、氷を放出させたい位置(例えば
図示しないコップのような容器の設置位置)に関係する
ので、同位置に合わせた適当な寸法に設定し、水平方向
の距離lの限界は、ガイドスプロケット11に沿って反転
する横バー12に接触しないよう選び、垂直方向の距離h
の限界は、ガイドスプロケット11に向かって実質的に水
平に走行する横バー12の頂部に当接しないように選ぶ。
うに、氷の走行方向に関して下流側にある固定案内台5
の先端部には、氷放出部Cにおける無端搬送部材3の下
側走行路に向けて下方に傾斜した氷落下助成板(氷落下
助成部材)16が設けられており、同氷落下助成板16の先
端が固定案内台5の終端5bとなっている。実施例では、
氷落下助成板16は、ガイドスプロケット11の中心軸11b
から水平距離Hの部位で傾斜を開始し、同部位から水平
方向に左方に距離lだけ延び、垂直方向に下方に距離h
だけ延びて終端している。氷落下助成板16の傾斜開始部
位、即ち水平距離Hは、氷を放出させたい位置(例えば
図示しないコップのような容器の設置位置)に関係する
ので、同位置に合わせた適当な寸法に設定し、水平方向
の距離lの限界は、ガイドスプロケット11に沿って反転
する横バー12に接触しないよう選び、垂直方向の距離h
の限界は、ガイドスプロケット11に向かって実質的に水
平に走行する横バー12の頂部に当接しないように選ぶ。
実施例では、氷落下助成板16は、固定案内台5と一体
に板状に形成されているが、別体でもよく、また、1枚
の板ではなく、複数の棒状部分から構成されていてもよ
い。
に板状に形成されているが、別体でもよく、また、1枚
の板ではなく、複数の棒状部分から構成されていてもよ
い。
尚、第2図において符号15で概略的に示した部材は前
カバーであり、これは、無端搬送部材3間に配置され、
ガイドスプロケット10の近傍で固定案内台5と同様に湾
曲し、終端15aで終わっている。通常、終端15aの位置を
変えることにより氷の放出位置を制御することができ
る。
カバーであり、これは、無端搬送部材3間に配置され、
ガイドスプロケット10の近傍で固定案内台5と同様に湾
曲し、終端15aで終わっている。通常、終端15aの位置を
変えることにより氷の放出位置を制御することができ
る。
次に、上述した構造を有する垂直搬送装置の動作につ
いて説明する。今、正常な氷14が固定案内台5と無端搬
送部材3の横バー12とにより支持されて押し上げられ放
出部Cに至ると、固定案内台5が上側に各横バー12が下
側になるように両者が水平方向に傾けて配置されている
ので、氷14は固定案内台5に支持されなくなり、自重に
より横バー12間の空間を通って落下することになる。そ
して、この落下する氷14を支持する位置に前カバー15が
設けられている場合には、氷14はこの前カバー15の端部
もしくは終端部15aに支持され、横バー12により水平方
向に送られ、終端部15aの先で、落下、放出される。
いて説明する。今、正常な氷14が固定案内台5と無端搬
送部材3の横バー12とにより支持されて押し上げられ放
出部Cに至ると、固定案内台5が上側に各横バー12が下
側になるように両者が水平方向に傾けて配置されている
ので、氷14は固定案内台5に支持されなくなり、自重に
より横バー12間の空間を通って落下することになる。そ
して、この落下する氷14を支持する位置に前カバー15が
設けられている場合には、氷14はこの前カバー15の端部
もしくは終端部15aに支持され、横バー12により水平方
向に送られ、終端部15aの先で、落下、放出される。
一方、氷14は、隣接する横バー12間に挟まれて放出部
Cに向かい供給される正常な氷だけとは限らず、一部が
融解して横バー12上に乗った状態で放出部Cに供給され
る異形の氷であることもある。この場合、氷は、不安定
な状態であるから、氷落下助成板16が存在しなくても、
固定案内台5の終端5bを越えれば、横バー12から滑り落
ちる。しかし、横バー12に乗った氷14の面が単に溶けて
いるだけでなく、横バー12が氷14にしっかり食い込んで
しまう異常な形状の異形氷14′になったような場合に
は、氷14′は横バー12上に安定的に支持されてしまい、
氷の放出部Cにおいて放出されずにガイドスプロケツト
11に向かって進もうとするので、氷落下助成板16が無け
れば、ガイドスプロケツト11において氷ガミの現象が発
生する。
Cに向かい供給される正常な氷だけとは限らず、一部が
融解して横バー12上に乗った状態で放出部Cに供給され
る異形の氷であることもある。この場合、氷は、不安定
な状態であるから、氷落下助成板16が存在しなくても、
固定案内台5の終端5bを越えれば、横バー12から滑り落
ちる。しかし、横バー12に乗った氷14の面が単に溶けて
いるだけでなく、横バー12が氷14にしっかり食い込んで
しまう異常な形状の異形氷14′になったような場合に
は、氷14′は横バー12上に安定的に支持されてしまい、
氷の放出部Cにおいて放出されずにガイドスプロケツト
11に向かって進もうとするので、氷落下助成板16が無け
れば、ガイドスプロケツト11において氷ガミの現象が発
生する。
しかし、本考案の好適な実施例によると、下方に傾斜
した(落下に要する力は大きくなるが実質的に垂直に配
設されていてもよい)氷落下助成板16が固定案内台5に
設けられているので、前述のような異形氷14′でもガイ
ドスプロケット11に到達する前に氷落下助成板16に当た
り、これにより異形氷14′は確実に放出される。
した(落下に要する力は大きくなるが実質的に垂直に配
設されていてもよい)氷落下助成板16が固定案内台5に
設けられているので、前述のような異形氷14′でもガイ
ドスプロケット11に到達する前に氷落下助成板16に当た
り、これにより異形氷14′は確実に放出される。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、垂直搬送装置の氷放
出部において固定案内台と横バーとの間の間隔を変えな
いだけでなく、横バーの上側に位置する固定案内台の先
端部に氷落下助成板を設けたので、横バーに食い込んだ
状態で移送されてくる異形氷であっても、該氷落下助成
板により確実に横バーから放し、落下させることができ
る。
出部において固定案内台と横バーとの間の間隔を変えな
いだけでなく、横バーの上側に位置する固定案内台の先
端部に氷落下助成板を設けたので、横バーに食い込んだ
状態で移送されてくる異形氷であっても、該氷落下助成
板により確実に横バーから放し、落下させることができ
る。
第1図は、本考案の好適な実施例を示す氷の垂直搬送装
置の要部斜視図、第2図は、第1図の氷の垂直搬送装置
の要部拡大断面図、第3図及び第4図は、先行技術によ
る氷の垂直搬送装置の氷放出部の別個の要部拡大断面
図、第5図は、別の先行技術による氷の垂直搬送装置の
要部拡大断面図である。 C…氷放出部、3…無端搬送部材 5…固定案内台、12…横バー 13…駆動手段(モータ)、14、14′…氷 16…氷落下助成部材(氷落下助成板)
置の要部斜視図、第2図は、第1図の氷の垂直搬送装置
の要部拡大断面図、第3図及び第4図は、先行技術によ
る氷の垂直搬送装置の氷放出部の別個の要部拡大断面
図、第5図は、別の先行技術による氷の垂直搬送装置の
要部拡大断面図である。 C…氷放出部、3…無端搬送部材 5…固定案内台、12…横バー 13…駆動手段(モータ)、14、14′…氷 16…氷落下助成部材(氷落下助成板)
Claims (1)
- 【請求項1】循環走行自在に配設された無端搬送部材
と、同無端搬送部材の長手方向にわたってその走行方向
に交差するように互いに所定間隔を有して配設された多
数の横バーと、該横バーを含む平面と平行な面に配置さ
れた固定案内台とからなる氷の垂直搬送装置の氷放出部
において、前記固定案内台が上側に且つ各前記横バーが
下側になるように、前記固定案内台と前記無端搬送部材
とを水平方向に傾けて配置し、前記固定案内台の先端部
の下方に放出空間を形成すると共に、前記固定案内台の
前記先端部に氷落下助成部材が設けられている、ことを
特徴とする氷の垂直搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990118037U JP2542232Y2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 氷の垂直搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990118037U JP2542232Y2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 氷の垂直搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0475829U JPH0475829U (ja) | 1992-07-02 |
JP2542232Y2 true JP2542232Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=31865941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990118037U Expired - Lifetime JP2542232Y2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 氷の垂直搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542232Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60139419U (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-14 | 訓子府機械工業株式会社 | 農作物搬送装置 |
-
1990
- 1990-11-09 JP JP1990118037U patent/JP2542232Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0475829U (ja) | 1992-07-02 |
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