JP2541315Y2 - ダンプトラックのシンクロ式動力取出装置におけるシフターの変位コントロール装置 - Google Patents

ダンプトラックのシンクロ式動力取出装置におけるシフターの変位コントロール装置

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JP2541315Y2
JP2541315Y2 JP3121291U JP3121291U JP2541315Y2 JP 2541315 Y2 JP2541315 Y2 JP 2541315Y2 JP 3121291 U JP3121291 U JP 3121291U JP 3121291 U JP3121291 U JP 3121291U JP 2541315 Y2 JP2541315 Y2 JP 2541315Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダンプトラックのシン
クロ式動力取出装置におけるシフターの変位コントロー
ル装置に係り、詳しくは、油圧シリンダーの伸縮作動で
荷箱を傾動させることができるようになっているダンプ
トラックにあって、動力取出装置における伝達歯車など
の回転同調をとりながらシフターを介して接続を完了さ
せた後に、上記油圧シリンダーに作動油を送出する油圧
ポンプへエンジン動力の伝達を開始させるようにして、
荷箱の傾動開始時に油圧シリンダーが受ける反力の影響
を受けてシンクロ式動力取出装置の同調接続機能が損な
われないようにしたシフターの変位コントロール装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダンプトラックには荷箱を傾動させる油
圧シリンダーが装備されているが、それに作動油を送出
する油圧ポンプの駆動のために、走行用エンジンから取
り出された動力が利用される。この場合に、トランスミ
ッションから取り出された動力は動力取出装置を介して
取出軸へ伝達され、その取出軸に接続された油圧ポンプ
が駆動されるようになっている。トランスミッションが
自動変速機能を有しない場合には、動力の取り出し操作
にほとんど問題がなく、そのような動力取出装置が、例
えば特開昭51−126628号公報などに記載されて
いる。ところが、近年、ダンプトラックなどにも自動変
速機能を備えたトランスミッションが搭載されるように
なってきており、自動変速式に特有の機構や作動に起因
して、動力の取り出し操作が煩雑となっている。すなわ
ち、オートトランスミッションのレンジ切換レバーをP
レンジにした状態では、動力取出装置のトランスミッシ
ョン側の歯車も回転した状態となる。そこで、パーキン
グブレーキを引いて動輪の駆動を阻止しておき、レンジ
切換レバーを一旦Dレンジに切り換えるようにしてい
る。これは、レンジ切換レバーをDレンジに切り換えた
とき、トランスミッションとプロペラシャフトとの間に
介在された補助クラッチが自動的に接続され、動輪が駆
動されるようになるからであり、その動輪の回転を阻止
するためにパーキングブレーキを引いているのである。
この状態では、動輪の接地による制動反力とトルクコン
バーターの滑りを利用して、上記歯車の回転が止められ
る。したがって、その状態で動力取出装置の接続を指令
すれば、動力取出装置における制動反力によって回転の
阻止されている側の伝達歯車を、油圧ポンプなどに接続
されている回転していない側の伝達歯車に接続させるこ
とができる。動力の伝達が完全に可能な接続状態となれ
ば、レンジ切換レバーをPレンジに切り換え、その際に
自動的に接続の解除される補助クラッチでもって動輪の
駆動を阻止する一方、トランスミッションから動力取出
装置へ伝達された動力でもって、油圧ポンプを駆動する
ための動力を取り出すようにしている。なお、動力の取
り出しを停止するときは、Pレンジにあるレンジ切換レ
バーをDレンジへ切り換えて、パーキングブレーキが引
かれたままによる動輪の駆動阻止で、動力取出装置にお
ける伝達歯車の回転を止めてから、動力取出装置におけ
る接続状態を解除し、レンジ切換レバーを再度Nレンジ
へ切り換えている。このようにして、自動変速機能を備
えたトランスミッションを介してエンジンから各種作業
用の動力を取り出したり、その取り出しを停止する場
合、パーキングブレーキやレンジ切換レバーの切換操作
を頻繁に行う必要があり、極めて複雑で面倒な手順とな
る問題がある。その際、パーキングブレーキを引き忘れ
ると車が動くおそれがあり、操作上注意力が必要とされ
る。上述の問題を解決するものとして、本出願人は、特
開平2−266149号公報において、自動変速式トラ
ンスミッションから動力を取り出す場合に、レンジ切換
レバーをPレンジにしたままで、シンクロ式動力取出装
置により接続される伝達機構間の同調を可能にし、上記
した操作の煩わしさを排除できるようにした動力取出装
置を提案した。ここで、その主要な作動を、図3を参照
して、以下に簡単に説明する。Pレンジでアイドリング
状態にあるエンジンからの動力が、トランスミッション
を介して、動力取出装置1の入力軸3へ伝達されてい
る。この動力は、入力軸3と一体の入力歯車2に噛み合
う中間歯車4へ伝えられ、さらに、それに形成された係
合外歯4cと噛み合う内歯8aの刻設された動力伝達歯
車8を回転させている。一方、シフト内歯11aの刻設
されたシフター11が、キャビンからの操作で矢印M方
向へ変位されると、動力取出歯車6の取出外歯6bに常
時噛合しているシフト内歯11aが、二点鎖線の位置か
ら実線位置へ向かって移動する。シフト内歯11aが回
転していない入力円環歯車7Aの入力伝動外歯7aの端
面を押動して入力円環歯車7Aを移動させるので、その
入力被嵌円錐面7cと動力伝達歯車8の入力円錐面8c
との間隙12が狭められる。入力被嵌円錐面7cと入力
円錐面8cとが接触を始めると、入力円環歯車7Aが徐
々に回転される。シフター11の変位で両円錐面7c,
8cの密着度が増すにつれ、その間に生じる摩擦力は大
きくなる。入力円環歯車7Aが増速され、動力伝達歯車
8との同調がとられる。シフター11が実線で示した位
置まで変位すると、シフター11と動力伝達歯車8とは
完全に噛み合った状態となり、動力伝達歯車8の動力
が、シフター11を介して動力取出歯車6へ伝動され
る。スプライン6aを介して取出軸5が回転し、それに
よって油圧ポンプが駆動される。なお、取出軸5の回転
を止める場合は、逆の作動となる。このようにして、キ
ャビンからの操作でシフター11を変位させれば、シン
クロ式動力取出装置1における回転同調を図りながら伝
達機構が接続され、エンジン動力で油圧ポンプを駆動さ
せることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、その油圧ポ
ンプと荷箱を起伏動させる油圧シリンダーとの間には油
圧切換弁が設置されており、その機能位置を切り換える
ことにより荷箱を傾動させたり、停止させたり、また、
伏動させることができる。その油圧切換弁17の各機能
位置は、図1に示すように、作動油をドレンさせる下降
機能位置17c,作動油の給排を阻止する停止機能位置
17b,油圧シリンダー18へ作動油を送出する上昇機
能位置17aの順に並べられている。これは、荷箱19
を傾動させるための上昇機能位置17aから停止機能位
置17bへ切り換えるために図示しないスプールを引き
戻すと、所望する傾動姿勢で荷箱19を停止させること
ができ、停止機能位置17bにした状態で所定の作業を
終えて下降機能位置17cへ戻すと、荷箱19を伏動さ
せることができるといったように、荷箱19の起伏動操
作に都合のよい配置とするためである。一方、キャビン
14には、荷箱19の起伏動作を指令する主レバー15
と、動力取出装置1の接続動作の開始を指令するスイッ
チ(図示せず)とが独立して設けられるのが通常であ
る。しかし、機能に応じて別々に指令装置を設けると、
そのための操作がそれぞれに必要となること、そして、
甚だしくは、起伏指令を動力接続指令に先がけて行うと
荷箱19の傾動がもはや不可能となること、などの難点
がある。したがって、主レバー15による荷箱19の起
伏動指令を動力取出装置1の接続動作の開始指令と連動
させておけば、操作の簡便化と指令操作上のミスを回避
することができる。ところが、荷箱19を傾動させるた
めに主レバーを下降指定位置から直ちに上昇指定位置へ
移すと、油圧切換弁17のスプールも大きく変位し、下
降機能位置17cから上昇機能位置17aへ一気に切り
換えられることになる。これによって、動力取出装置1
における接続動作と荷箱19の傾動開始動作とが同時に
始まることになるが、動力取出装置1はシンクロ式であ
ることによって接続完了までに少しであるが時間を要す
るために、油圧ポンプ16を駆動するための動力が完全
に伝動されていない状態で荷箱19を傾動させ始めるこ
とになる。その結果、荷箱19を傾動させる負荷が反力
となって、油圧ポンプ16を介して逆に動力取出装置1
へ伝えられる。動力取出装置1では、その回転同調機能
やシフター11〔図3参照〕による接続動作が阻害さ
れ、伝達機構間にこじれなどが起こり、動力取出装置1
における構成部品に摩耗などが生じやすくなる問題があ
る。本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目
的は、荷卸しなどのために荷箱を傾動させるとき、油圧
ポンプと油圧シリンダーとの間に設けられる油圧切換弁
の切り換え動作と動力取出装置の接続動作開始指令とを
同時に行わせるようにしている場合に、主レバーを操作
して上昇指定位置へ入れた時点では、油圧ポンプへ動力
を供給する動力取出装置においてすでに完全な動力伝動
状態が達成されているようにすることである。すなわ
ち、油圧シリンダーにかかる荷箱傾動当初の負荷が回転
同調中の動力取出装置へ及ばないように、油圧切換弁の
機能位置の切り換え動作を意図的に少し遅らせることが
できるようにして、動力取出装置における損傷を回避す
ることができるようにしたダンプトラックのシンクロ式
動力取出装置におけるシフターの変位コントロール装置
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、ダンプトラッ
クに装備された油圧シリンダーを作動させるため車両に
搭載された自動変速式トランスミッションから動力を取
り出す際、エンジン動力が伝達されている動力伝達歯車
と、油圧シリンダーへ作動油を送出する油圧ポンプに動
力を供給する取出軸に一体化された動力取出歯車とを、
その回転同調をとりながらその両歯車にシフターを噛み
合わせて接続するようになっているシンクロ式動力取出
装置を備えるダンプトラックに適用される。その特徴と
するところは、図1ないし図3を参照して、油圧シリン
ダー18の作動でダンプトラック13の荷箱19を傾動
させるための上昇機能位置17a,傾動中に停止させる
停止機能位置17b,伏動させる下降機能位置17cを
順次配置した油圧切換弁17が、油圧ポンプ16と油圧
シリンダー18との間に設けられている。その油圧切換
弁17の三機能位置17a,17b,17cを切り換え
るためのスプールが変位することによって、油圧切換弁
17が下降機能位置17cにあるときには、動力取出装
置1のシフター11による動力伝達歯車8と動力取出歯
車6との噛み合わせ動作を行わせないように、また、油
圧切換弁17が停止機能位置17bから上昇機能位置1
7aに切り換えられたときには、その停止機能位置にあ
る時点でシフター11による動力伝達歯車8と動力取出
歯車6との噛み合わせ動作を行わせるように切り換える
シフター変位オンオフ手段21が設置される。また、揺
動操作することによってスプールを変位させるための主
レバー15が、車両13のキャビン14に設けられてい
る。その主レバー15の操作により油圧切換弁17を下
降機能位置17cから上昇機能位置17aへ切り換える
際、下降機能位置17cから途中の停止機能位置17b
へ至った時点で、主レバー15の揺動操作を阻止する揺
動阻止手段23が、その主レバー15に近接して装着さ
れる。そして、油圧切換弁17が停止機能位置17bか
ら上昇機能位置17aとなることができるように、揺動
阻止手段23による主レバー15の揺動阻止状態を手動
操作で解除する阻止解除手段24が、その主レバー15
に付設されている。
【0005】
【作用】荷卸作業を開始する際、自動変速式トランスミ
ッション20Bのレンジ切換レバーがPレンジに入れら
れる。下降指令位置にある主レバー15を阻止解除手段
24と共に揺動させると、主レバー15が上昇指令位置
に到達する途中の停止指令位置で、揺動阻止手段23が
主レバー15の動きを阻止する〔図8参照〕。主レバー
15が停止指令位置に揺動されるまでに、主レバー15
の操作でシフター変位オンオフ手段21をオンさせる。
バッテリー〔図示せず)からの電力で動力取出装置1の
ソレノイド25〔図4参照〕が励磁され、シフター11
が変位される。このとき、アイドリング状態にあるエン
ジン20Aからの動力は、自動変速式トランスミッショ
ン20Bを介して動力取出装置1の動力伝達歯車8に伝
達されている。その回転状態にある動力伝達歯車8がシ
フター11の矢印M方向への移動につれて回転同調がと
られ、動力伝達歯車8と動力取出歯車6とがシフター1
1に噛み合わされ、動力取出歯車6の回転で取出軸5を
介して油圧ポンプ16〔図1参照〕が駆動され始める。
主レバー15が停止指令位置に到達して油圧切換弁17
が停止機能位置17bとなっても、回転し始めた油圧ポ
ンプ16からの作動油はドレンされ、油圧シリンダー1
8に供給されることはない。このような状態においては
主レバー15が揺動阻止手段23で拘束されており、揺
動阻止手段23を阻止解除手段24の手動操作で解除し
ない限り、主レバー15は上昇指令位置に移すことがで
きない。その解除操作に時間を要することから、その間
に動力取出装置1における接続動作が完了する。解除操
作を経て主レバー15を上昇指令位置にすると、油圧切
換弁17が上昇機能位置17aとなり、油圧シリンダー
18へはこの時点ではじめて作動油が供給される。荷箱
19を所望の傾動姿勢で停止させるときは、主レバー1
5を停止指令位置に戻せばよい。この操作によって油圧
切換弁17は停止機能位置17bに切り換られるが、動
力取出装置1のソレノイド25の励磁は維持されてお
り、油圧ポンプ16の駆動を維持しておくことができ
る。その作動油はドレンされ、油圧シリンダー18に作
動油が供給されることはない。荷箱19を水平な姿勢に
戻すときは、主レバー15を下降指令位置へ戻せばよ
く、その際、油圧切換弁17が下降機能位置17cとな
る前にシフター変位オンオフ手段21がオフされ、動力
取出装置1における動力取出歯車6と動力伝達歯車8と
が同じ速度で回転している状態でシフター11が外され
る。その後に油圧切換弁17が切り換えられる。
【0006】
【考案の効果】本考案によれば、荷箱を傾動させる油圧
シリンダーへの作動油の供給は、動力取出装置における
回転同調をとる接続動作が達成されるまで阻止されてい
る。したがって、動力取出装置における接続動作の時間
が確保され、油圧シリンダーが荷箱を傾動させ始めたと
きに作用する力が油圧ポンプを介して動力取出装置に影
響しても、動力取出装置における接続動作はすでに完了
しており、その影響によって回転同調をとっている接続
動作中の伝達機構に反力が及ぶというようなことはなく
なる。したがって、主レバーの操作でもって、油圧切換
弁の機能位置を切り換える指令と動力取出装置での接続
動作を開始させる指令を同時に行っても、動力取出装置
での接続が完了する前に荷箱から油圧シリンダーに負荷
がかかることはない。その結果、動力取出装置における
伝達機構の各歯車などにこじれが発生することはなく、
その摩耗などが回避されると共に、油圧シリンダーを駆
動するための動力を円滑に取り出すことができる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案のダンプトラックのシンクロ
式動力取出装置におけるシフターの変位コントロール装
置を、その実施例に基づいて詳細に説明する。図1に示
すように、ダンプトラック13のキャビン14の近傍に
は、エンジン20A,自動変速式トランスミッション2
0B,その出力軸(図示せず)に歯車などを介して接続
されたシンクロ式動力取出装置1が搭載されている。従
来技術のところで述べた図3の下半部である図4に示す
ように、その動力取出装置1におけるシフター11を変
位させる操作ロッド11Aの先端にはソレノイド25が
取り付けられており、後述するようにしてソレノイド2
5を励磁したときには、操作ロッド11Aが矢印M方向
へ移動され、消磁したときには矢印N方向へ復帰され、
エンジン20Aからの動力を接続および遮断することが
できるようになっている。一方、図1において、車体1
3Aと荷箱19の間に設置された油圧シリンダー18
は、動力取出装置1の取出軸5にユニバーサルジョイン
ト(図示せず)などを介して接続された油圧ポンプ16
からの作動油により伸縮する。その油圧ポンプ16に作
動油を給排する油圧切換弁17を切り換えると、荷卸ろ
し時には荷箱19を傾動させ、その傾動姿勢を維持して
停止させ、また、荷箱19を伏動させることができる。
主レバー15は、図5に示すように、キャビン14のハ
ンドル26の下方やや前方位置において、車体に取り付
けられたブラケット27に、揺動操作可能に装着されて
いる。そして、主レバー15の操作で、それに接続され
たコントロールワイヤー22を介して油圧切換弁17
〔図1参照〕の図示しないスプールを移動させると、油
圧切換弁17は、荷箱19を傾動させるための上昇機能
位置17aと、傾動中に停止させる停止機能位置17b
と、荷箱19を伏動させる下降機能位置17cとの三機
能位置のいずれかに切り換えられるようになっている。
すなわち、図2に示すように、主レバー15に一体化さ
れた揺動バー15Aの先端には、取付金具22aを介し
てコントロールワイヤー22が接続され、図7に示した
ごとく主レバー15が下降指令位置をとっている状態で
は、コントロールワイヤー22が、最も引き込まれた状
態となる。図6に示すように、コントロールワイヤー2
2の後端部22bはレバー体28aに接続されており、
ベルクランク28を介して破線で示す油圧切換弁17に
内蔵したスプールを接続部材17dでもって変位させる
ことができるようになっている。したがって、主レバー
15が下降指令位置とされたときにはベルクランク28
が矢印U方向へ回動され、スプールは上下二枚の揺動ア
ーム28b,28bを介して矢印V方向へ移動した最も
後方に位置し、油圧切換弁17は下降機能位置17c
〔図1参照〕をとることになる。このようにして下降機
能位置17cが選択されたとき、シフター変位オンオフ
手段21を構成する平板状のカム接触板21Aが矢印W
方向へ回動され、カムフォロアー式のスイッチ21Bが
オフとなる。このとき、図4に示したソレノイド25は
励磁されない状態にあり、動力取出装置1における伝達
機構での接続がなされないようになっている。主レバー
15が図8のような姿勢の場合には停止指令位置をとっ
ており、コントロールワイヤー22は押引ストロークの
中間状態にあって、ベルクランク28〔図6参照〕の矢
印X方向への回動でスプールが矢印Y方向へ移動され、
油圧切換弁17は停止機能位置17b〔図1参照〕とさ
れる。油圧切換弁17が停止機能位置17bとなると
き、ベルクランク28の回動に伴ってカム接触板21A
が矢印Z方向へ回動され、スイッチ21Bが接続状態と
なる。バッテリー〔図示せず)からの給電で図4のソレ
ノイド25が励磁され、操作ロッド11Aの移動でシフ
ター11が変位する。動力取出装置1の伝達機構が従来
技術のところで述べたようにして接続され、エンジン動
力が油圧ポンプ16へ伝動される。したがって、油圧ポ
ンプ16が回転駆動され、そこからの作動油が油圧切換
弁17に供給される。しかし、油圧切換弁17が停止機
能位置17bにあることから、作動油は直ちに油タンク
16Aに戻される。それ以前に荷箱19が傾動していれ
ば、その傾動位置で姿勢を保持するように油圧シリンダ
ー18内の作動油の給排が阻止され、荷箱19がロック
される。主レバー15が図10に示したような上昇指令
位置にあると、コントロールワイヤー22は最も押し出
された状態となる。図6のベルクランク28は矢印X方
向へさらに回動され、スプールのより一層の変位によ
り、油圧切換弁17は上昇機能位置17aとされる。そ
のとき、スイッチ21Bは、上述した主レバー15の停
止指令位置で接続された状態を維持し、ソレノイド25
の励磁および動力取出装置1の接続が保持され、油圧ポ
ンプ16からの作動油が油圧切換弁17に供給される。
油圧切換弁17が上昇機能位置17a〔図1参照〕とな
っていることから、油圧ポンプ16からの作動油は、逆
止弁16bを介在させた油路16aを経て油圧シリンダ
ー18へ供給される。油圧シリンダー18が伸長され、
荷箱19の前端側19aが、車体13Aに装着された枢
支ピン19bを中心にして上昇し、荷箱19が傾動され
る。なお、油圧切換弁17が下降機能位置17cとされ
ているときには、油圧ポンプ16の回転が休止されると
共に、油タンク16Aへの戻り油路16cが開放される
ため、荷箱19の自重で油圧シリンダー18が縮小し、
荷箱19は水平な姿勢に戻されるようになっている。図
2に示すように、頂部にグリップ15aが取り付けられ
た主レバー15は、湾曲されている下部側の基部材15
Cのところで、取付軸15Bを介してブラケット27に
枢支され、その基部材15Cに前述した揺動バー15A
が一体化されている。なお、図示の主レバー15は下降
指令位置にあり、後述する阻止解除手段24と共に矢印
S方向へ揺動されると、順次、停止指令位置としたり上
昇指令位置とすることができる。なお、主レバー15を
矢印T方向へ揺動させると、コントロールワイヤー22
は引き込まれる。図5に示すように、プッシュプル形式
のコントロールワイヤー22は、主レバー15からステ
アリングシャフトに沿って下がり、フロアー13aを経
て、車体13Aの後方に配置の図6に示したポンプ装着
台16Bまで延ばされている。なお、そのワイヤー保護
管22Aは、各所に設けられた固定部材22Bでもって
車体13Aやポンプ装着台16Bに固定されている。そ
のポンプ装着台16Bに設けられたベルクランク28の
上下一対の揺動アーム28bには、ベルクランク28が
回動しても接続部材17dが直線運動できるように、接
続部材17dを止めているボルトの挿通孔17eが長孔
とされている。図13に示すように、ベルクランク28
の上部側面には、前述したシフター変位オンオフ手段2
1のカム接触板21Aが溶接などで水平に固着されてい
る。図6に示すように、シフター変位オンオフ手段21
のスイッチ21Bは、ポンプ装着台16Bに取り付けら
れたブラケット21aに、スイッチ座21bを介して設
置される。なお、そのスイッチ21Bは、カム接触板2
1Aが回動されると、オンとなったりオフになったりす
る〔図13の(b)ないし(d)参照〕。図12に示し
たカム接触板21Aの前端面には、ベルクランク28の
軸芯28cを中心に円弧を描く不感カム面21cが形成
されると共に、その円弧の終わる中間位置28eから約
2/3を占める前端面には、直線状の感応カム面21e
が形成される〔図13(a)参照〕。なお、感応カム面
21eは直線に限らず、曲線であってもよく、要は、カ
ム接触板21Aが回動したとき、次に述べるスイッチ用
のボール21dを進退させる形状となっていればよい。
上記したスイッチ21Bの先端部には、コイルスプリン
グ(図示せず)でバックアップされたボール21dが進
退可能に嵌着されている。そして、主レバー15が下降
指令位置から停止指令位置へ揺動され、カム接触板21
Aを矢印Z方向へ回動させるとき、図13(a)のよう
に、当初は接触していなかったボール21dが感応カム
面21eに当たり〔図13(b)参照〕、感応カム面2
1eの回動で中間位置28eが図13(c)に示すよう
にボール21dの位置へくると、スイッチ21Bがオン
となる。なお、主レバー15が停止指令位置から上昇指
令位置へ移されたときは、不感カム面21eがボール2
1dに接触した状態を保つので〔図13(d)参照〕、
スイッチ21Bのオン状態が維持されるようになってい
る。ちなみに、図12に示すように、ボール21dの進
退量dは例えば5mm程度である。一方、図2に示した
主レバー15の近傍には、案内カム溝23aの形成され
た平板状の揺動阻止手段23が溶接などでブラケット2
7に一体化されている。この案内カム溝23aには、阻
止解除手段24としての補助レバーに挿通された解除バ
ー24Cの先端部24cが挿入され、この先端部24c
が案内カム溝23aにおける後述する中央部内縁c
5 〔図8参照〕に当接するときには、補助レバー24の
回動が阻止されるようになっている。一方、補助レバー
24は溶接などで主レバー15に沿って一体化され、補
助レバー24の回動が阻止されると、主レバー15の揺
動も阻止される。そして、後述するように、補助レバー
24の解除バー24Cが手動操作によって引かれると回
動規制が解除され、案内カム溝23aに沿って補助レバ
ー24を動かすことができ、かつ、主レバー15を上昇
指令位置へ揺動させることができるようになっている。
図14(a)および(b)に示すように、補助レバー2
4は、ケーシング24Aと、ケーシング24Aの頂部に
取り付けられた蓋部材24Bと、蓋部材24Bおよびケ
ーシング24Aに穿設された挿通孔24aに挿入される
解除バー24Cと、ケーシング24Aの上方に形成され
た大径のバネ室24bに収納されるバネ体24Dと、バ
ネ体24Dの下端面に当接して解除バー24Cを下方へ
付勢しておくための円環板部材24Eとにより構成され
る。図15(a)ないし(c)に示すように、角柱形の
ケーシング24Aには、解除バー24Cを挿通させる小
径の挿通孔24aの空間と、バネ体24Dを収納する大
径のバネ室24bの空間とが連続して形成されている。
主レバー15に一体化されているケーシング24Aを貫
通する解除バー24Cの頂部は曲げられ〔図14(a)
参照〕、グリップ24dが取り付けられている。そし
て、グリップ24dは、主レバー15のグリップ15a
のやや下部に位置する配置となっている〔図8参照〕。
解除バー24Cの下側の先端部24cも揺動阻止手段2
3と交差するように曲げられ〔図14(b)参照〕、解
除バー24Cを引き上げても、先端部24cが常に外方
へ突出した状態となるように、ケーシング24Aの下部
には、挿通孔24aと同一幅の開口を有する空隙24e
が形成されている〔図15(b)および(c)参照〕。
ここで、揺動阻止手段23の案内カム溝23aの形状を
説明する。図7に示すように、主レバー15が下降指令
位置にある場合には、補助レバー24を操作していない
限り解除バー24Cの先端部24cが案内カム溝23a
の下端に位置する。案内カム溝23aの下部内縁c
1 は、取付軸15Bの軸芯を中心とした半径r1 の円弧
とされ、下部外縁c2 は、後述する凹陥縁c7 を形成さ
せるために、半径r1 に先端部24cの直径を加えた長
さよりも大きい半径の円弧となっている。一方、図8に
示すように、主レバー15が停止指令位置にあって、補
助レバー24の引き操作により、解除バー24Cの先端
部24cが図9の二点鎖線の位置に移った後に移動する
案内カム溝23aの上部内縁c3 は、取付軸15Bの軸
芯を中心とした半径r2 の円弧とされ、上部外縁c4
半径r2 よりも先端部24cの直径分大きい半径の円弧
とされている。また、図8に示すように、中央部内縁c
5 は主レバー15および補助レバー24に平行で、解除
バー24Cの先端部24cが矢印L方向へ手動操作で引
き上げられるときにその移動を妨げないような直線に形
成され、その上下端は下部内縁c1 と上部内縁c3 とに
連なっている。一方、中央部外縁c6 の下端は、凹陥縁
7 で段差を伴って下部外縁c2 に連なっている。な
お、その凹陥縁c7 は、図11に示すように、主レバー
15が下降指令位置にある状態で誤って解除バー24C
を引いたとき、先端部24cがそれに当接して、それ以
上の引き操作を阻止するためのものである。すなわち、
解除バー24Cの引き操作が早すぎるという誤りを気づ
かせ、引き操作を伴うことなく主レバー15を揺動させ
るだけでよいという注意を促すことができるようになっ
ている。
【0008】このような構成とされたシフターの変位コ
ントロール装置は、次のように操作しながら作動させ、
ダンプトラック13が荷箱19を傾動して荷卸作業など
をする際、シンクロ式動力取出装置1の接続を達成した
後にエンジン20Aからの動力を油圧ポンプ16に伝達
させることができる。図1に示すように、ダンプトラッ
ク13が所定場所に停車して荷卸作業を開始するとき、
キャビン14において、自動変速式トランスミッション
のレンジ切換レバーがPレンジに入れられる。このと
き、アイドリング状態にあるエンジン20Aからの動力
は、動力取出装置1の入力軸3に伝達され〔図3参
照〕、動力伝達歯車8が常時回転状態におかれている。
そこで、図7に示す下降指令位置にある主レバー15を
矢印S方向へ揺動させると、補助レバー24もそれにつ
れて動き、バネ体24D〔図14(a)参照〕の弾発力
で付勢されている解除バー24Cの先端部24cが、揺
動阻止手段23に形成された案内カム溝23aの下部内
縁c1 と下部外縁c2 とで形成された円弧状通路の下部
内縁c1 に沿って移動する。その先端部24cが図8の
ように案内カム溝23aの中央部内縁c5 に到達した時
点でそれに邪魔され、主レバー15のそれ以上の揺動は
停止指令位置で阻止される。このようにして主レバー1
5が停止指令位置に至るまでの間に、揺動バー15Aが
回動し、コントロールワイヤー22が押し出される。図
6において、コントロールワイヤー22の後端部22b
に接続されたレバー体28aが、ベルクランク28を矢
印X方向へ回動させる。揺動アーム28b,28bに挟
持されている接続部材17dを介してスプールが矢印Y
方向へ変位され、下降機能位置17cとなっていた油圧
切換弁17は、停止機能位置17bへ切り換えられる
〔図1参照〕。一方、ベルクランク28が矢印X方向へ
回動されるに伴って、シフター変位オンオフ手段21の
カム接触板21Aは矢印Z方向へ回動され、図13
(a)に示した状態にあったカム接触板21Aの感応カ
ム面21eが、図13(b)のようにスイッチ21Bの
ボール21dに当接し始め、スプリングでバックアップ
されたボール21dが退避すると、スイッチ21Bがオ
ンとなる。図13(c)に示す状態は、主レバー15が
停止指令位置にあるときに対応しており、この状態でカ
ム接触板21Aの回動は一時停止される。このシフター
変位オンオフ手段21がオンとなることによって、バッ
テリー〔図示せず)から図4のソレノイド25に給電さ
れ、ソレノイド25の励磁でもって操作ロッド11Aが
矢印M方向へ移動する。操作ロッド11Aに一体化され
ると共にシフター11の凹陥部11cに端部29aを嵌
着させている嵌挿部材29が、図3に二点鎖線で示した
動力取出歯車6に噛み合っているシフター11を実線の
位置に向けて移動させる。その後の動力取出装置1にお
ける接続動作は従来技術のところで述べた通りであり、
動力伝達歯車8と入力円環歯車7Aとの回転同調がとら
れた後、完全にシフター11が動力伝達歯車8に噛み合
わされる。したがって、シフター11を介して動力取出
歯車6が回転され、取出軸5に伝動された動力で油圧ポ
ンプ16〔図1参照〕が駆動される。このように油圧ポ
ンプ16が完全な駆動状態となるまでに若干の時間を要
しているが、その時間は以下の述べる補助レバー24を
操作する間に確保される。すなわち、図8のように停止
指令位置にある主レバー15を図10のような上昇指令
位置にするまでには次の操作が必要とされる。図8の状
態において、補助レバー24のグリップ24dを握り、
解除バー24Cをバネ体24Dの弾発力に抗して、矢印
L方向へ引き上げる。図9のように、解除バー24Cの
先端部24cは中央部内縁c5 に沿って移動し、破線の
位置から二点鎖線の位置へ移動する。次に、グリップ2
4dを握ったまま矢印S方向へ揺動させると、先端部2
4cは上部内縁c3 に沿って移動する〔図10参照〕。
この主レバー15の揺動によって、図6に示したコント
ロールワイヤー22がさらに押し出され、ベルクランク
28の回動で油圧切換弁17が停止機能位置17bから
上昇機能位置17aへ切り換えられる〔図1参照〕。一
方、シフター変位オンオフ手段21のカム接触板21A
の矢印Z方向への回動により、図13(c)および
(d)に示すようにボール21dは不感カム面21cに
当接したままとされ、スイッチ21Bのオン状態を維持
する。ソレノイド25の励磁が保持されることから、動
力取出装置1における接続も持続され、油圧ポンプ16
の回転が続けられる。上昇機能位置17aにある油圧切
換弁17を介して作動油が図1に示す油路16aに送出
され、油圧シリンダー18が伸長を開始する。荷箱19
が二点鎖線のように傾動され、積荷の荷卸が可能とな
る。この時点では、動力取出装置1における接続状態は
完全なものとなっているので、荷箱19を傾動させると
きに作用する力が油圧シリンダー18,油圧ポンプ16
を介して動力取出装置1に影響しても、動力取出装置1
においては何らの支障も生じない。荷箱19が所望の傾
動姿勢となれば、グリップ24dを引いたまま主レバー
15を矢印T方向〔図10参照〕へ揺動させ、図9の状
態になった時点でグリップ24dを放し、図8の状態と
すればよい。動力取出装置1での接続状態は維持されて
おり、油圧切換弁17のみが停止機能位置17bとな
る。回転を続ける油圧ポンプ16からの作動油は油タン
ク16Aにドレンされ、油圧シリンダー18に作動油が
供給されることはない。積荷の荷卸作業が終了すれば、
主レバー15を図7の状態まで揺動させる。完全に倒れ
る前にスイッチ21Bは図13(b)の時点でオフとな
り、ソレノイド25の消磁によって、動力取出歯車6と
動力伝達歯車8とが同じ速度で回転している状態でシフ
ター11が外される。図13(a)のようになった時点
で油圧切換弁17が下降機能位置17cとなり、油圧シ
リンダー18内の作動油がドレンされて、荷箱19が水
平な姿勢に戻る。
【0009】以上の説明から分かるように、ダンプトラ
ックの積荷を荷卸す場合に、下降指令位置にある主レバ
ーを上昇指令位置へ揺動させる際、揺動阻止手段によっ
て主レバーは停止指令位置で必ず停止されることにな
り、阻止解除手段を操作しなければ、主レバーが上昇指
令位置へ到達することができない。このことから、動力
取出装置における回転同調をとって完全に接続が達成さ
れた後でなければ、油圧切換弁を介して油圧シリンダー
に作動油を供給することができなくなる。したがって、
阻止解除手段を操作する間に動力取出装置における接続
動作のための時間を確保することができ、動力取出装置
の接続開始と同時に油圧ポンプから作動油を油圧シリン
ダーへ供給するといったことが回避される。その結果、
従来技術のところで述べたような動力取出装置における
伝達機構での「こじれ」などといったことは起こらず、
動力取出装置の構成品における摩耗などの発生を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダンプトラックに本考案のシンクロ式動力取
出装置におけるシフターの変位コントロール装置を適用
した全体系統図。
【図2】 図5のA−A線矢視図。
【図3】 動力取出装置の上半部の構成を示す断面図。
【図4】 動力取出装置の下半部の構成を示す断面図。
【図5】 主レバーおよびコントロールワイヤーの取付
状態図。
【図6】 シフター変位オンオフ手段および油圧切換弁
の装着状態図。
【図7】 主レバーが下降指令位置にあるときの状態
図。
【図8】 主レバーが停止指令位置にあるときの状態
図。
【図9】 補助レバーの解除バーを引き上げたときの状
態図。
【図10】 主レバーが上昇指令位置にあるときの状態
図。
【図11】 解除バーを誤操作したときの説明図。
【図12】 シフター変位オンオフ手段の全体作動図。
【図13】 (a)から(d)はシフター変位オンオフ
手段におけるカム接触板とスイッチの動作説明図。
【図14】 (a)は阻止解除手段の正面図、(b)は
(a)のC−C線矢視図。
【図15】 (a)は阻止解除手段のケーシングの正面
図、(b)は(a)のD−D線矢視断面図、(c)は
(b)のE−E線矢視断面図。
【符号の説明】
1…シンクロ式動力取出装置、5…取出軸、6…動力取
出歯車、8…動力伝達歯車、11…シフター、13…ダ
ンプトラック(車両)、14…キャビン、15…主レバ
ー、16…油圧ポンプ、17…油圧切換弁、17a…上
昇機能位置、17b…停止機能位置、17c…下降機能
位置、18…油圧シリンダー、19…荷箱、20A…エ
ンジン、20B…自動変速式トランスミッション、21
…シフター変位オンオフ手段、23…揺動阻止手段、2
4…阻止解除手段(補助レバー)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンプトラックに装備した油圧シリンダ
    ーを作動させるため車両に搭載された自動変速式トラン
    スミッションから動力を取り出す際、エンジン動力が伝
    達されている動力伝達歯車と、前記油圧シリンダーへ作
    動油を送出する油圧ポンプに動力を供給する取出軸に一
    体化された動力取出歯車とを、その回転同調をとりなが
    ら上記両歯車にシフターを噛み合わせて接続するように
    なっているシンクロ式動力取出装置を備えるダンプトラ
    ックにおいて、 上記油圧シリンダーの作動で、上記ダンプトラックの荷
    箱を傾動させるための上昇機能位置と、傾動中に停止さ
    せる停止機能位置と、伏動させる下降機能位置を順次配
    置した油圧切換弁が、上記油圧ポンプと油圧シリンダー
    との間に設けられ、 その油圧切換弁の上記三機能位置を切り換えるためのス
    プールが変位することによって、その油圧切換弁が上記
    下降機能位置にあるときには、前記動力取出装置のシフ
    ターによる前記動力伝達歯車と動力取出歯車との噛み合
    わせ動作を行わせないように、また、上記油圧切換弁が
    上記停止機能位置から上昇機能位置に切り換えられたと
    きには、該停止機能位置にある時点で前記シフターによ
    る動力伝達歯車と動力取出歯車との噛み合わせ動作を行
    わせるように切り換えるシフター変位オンオフ手段が設
    置され、 揺動操作することによって、上記スプールを変位させる
    ための主レバーが車両のキャビンに設けられ、 上記主レバーの操作により上記油圧切換弁を下降機能位
    置から上昇機能位置へ切り換える際、下降機能位置から
    途中の停止機能位置へ至った時点で前記主レバーの揺動
    操作を阻止する揺動阻止手段が、その主レバーに近接し
    て装着され、 上記油圧切換弁が停止機能位置から上昇機能位置となる
    ことができるように、前記揺動阻止手段による主レバー
    の揺動阻止状態を手動操作で解除する阻止解除手段が、
    その主レバーに付設されていることを特徴とするダンプ
    トラックのシンクロ式動力取出装置におけるシフターの
    変位コントロール装置。
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