JP2541247B2 - 後塩素化塩化ビニル樹脂積層板 - Google Patents

後塩素化塩化ビニル樹脂積層板

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JP2541247B2
JP2541247B2 JP62285974A JP28597487A JP2541247B2 JP 2541247 B2 JP2541247 B2 JP 2541247B2 JP 62285974 A JP62285974 A JP 62285974A JP 28597487 A JP28597487 A JP 28597487A JP 2541247 B2 JP2541247 B2 JP 2541247B2
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康之 品川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は屋外、特に屋根材としてカーポート、サンル
ーム、テラス、アーケードなどに適用して熱変形し難く
耐候性、機械的強度、自己消化性などに優れた後塩素化
塩化ビニル樹脂積層板に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来、一般の塩化ビニル系樹脂は、加熱変形温度が低
いため、得られる屋根材などは変形し易く、また塩化ビ
ニル単体では耐候性が劣る。
またアクリル系樹脂は、透明性、耐候性の優れた樹脂
であるが、機械的強度、特に衝撃強度が著しく低いため
輸送中、施工中、使用中に破壊し易く、また燃焼性であ
るため建築材料としては制約を受けるものである。
更にポリカーボネート系樹脂は、機械的強度が高く、
防火性に富み、透明性が高く、実用上優れた樹脂である
が、価格が高いと云う問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記従来の建材、特に屋根材として使用さ
れる場合の樹脂の問題点を解決するものであって、その
要旨は、重合度500〜800、塩素化率60〜66%の後塩素化
塩化ビニール樹脂100重量部に対し、錫マレートエステ
ルと錫メルカプトエステルとの混合安定剤3〜5重量部
を添加してなる混合物をシート状に成形し、これに紫外
線吸収剤を0.5〜5重量%含有するアクリル樹脂シート
を積層してなる後塩素化塩化ビニル樹脂積層板である。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
本発明で用いる後塩素化塩化ビニル樹脂(以下CL−PV
Cと略記する)は、重合度500〜800の塩化ビニル樹脂
(以下PVCと略記する)を塩素化して塩素化率を60〜66
%、最も好ましくは63〜65%とし、PVCの本来有する優
れた特性は維持しつつ、且つPVCの加熱変形温度を高
め、機械的強度を向上し、自己消化性を一層改良したも
のである。
上記重合度が500を下回ると所定の機械的強度(衝撃
強度)が得られず、また800を超えると混練トルクが高
くなり、成形加工性が不良となる。
また、上記塩素化率が60%を下回ると加熱変形温度が
低くなり、また66%を超えると、特に成形機の加工金属
面に付着し易くなり、熱劣化の原因となるものである。
上記CL−PVCの耐候性は、紫外線吸収剤を含有するア
クリル樹脂シートを積層してカバー出来るものであり、
耐候性はアクリル樹脂シートの厚みと、そのシート中の
紫外線吸収剤の含有量が最も影響するが、アクリル樹脂
シート中の紫外線吸収剤含有量を0.5〜5重量%、好ま
しくは1〜3重量%とし、アクリル樹脂シート厚さを25
〜100μm程度として、アクリル樹脂シートによる紫外
線吸収率を90%以上とするのがよい。
シート厚さが25μm未満では、一般に耐候性向上効果
が小さく、100μmを越えても耐候性はそれ程には向上
せずコスト高となる。
通常カーポートやテラスの屋根材として用いられる板
は、2〜4mm程度の厚さを有しているので、100μm以下
のアクリル樹脂シートを積層しても、全体の自己消火性
を損なうことはない。
通常は50μm程度が最も好ましい。
上記アクリル樹脂としてはメチルメタクリレートを主
成分とし、ブチルアクリレートなどのC1〜C4アルキルア
クリレート10〜30重量%との共重合体が好適に用いられ
る。
このような共重合体は、速度の柔軟性を有するため、
強度が高くまたCL−PVCシートと積層したのち波付けし
て波板を製造する場合などにも成形性が優れている。
紫外線吸収剤としては、通常のベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系などのものを使用し得る。
本発明で用いるCL−PVCは、上記した如く特に押出成
形などにおいては溶融粘度が高く、成形温度幅が狭いの
で熱分解を起こし易い。
熱分解なく成形を円滑に行うためには、錫マレートエ
ステル(ジブチル錫マレートなど)と錫メルカプトエス
テル(ジアルキル錫ビスアルキルメルカプタイド、ジア
ルキル錫ビスアルキルチオグリコレート、ジアルキル錫
β−メルカプトプロピオネートなど)との混合安定剤を
CL−PVC100重量部(以下、部と略記する)に対し3〜5
部配合しておくことが必要である。
また滑剤として、ステァリン酸などの高級脂肪酸、ブ
チルステアレート、グリセリンモノステアレートなどの
高級脂肪酸エステル、及び所望によりワックス類などを
1〜2部添加するのが好ましい。
またCL−PVCの重合度の高い(=800)ものは衝撃強
度は高いが、重合度の比較的低い場合には適宜改質剤の
メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体
(MBS)などを添加する。
CL−PVCシートとアクリル樹脂シートとを積層するに
は、成形後未だ軟化状態にあるCL−PVCシートに、アク
リル樹脂シートを圧着して、熱融着する方法か、共押出
法によることができ、接着剤を使用しなくても良好な接
着強度を得ることができる。
本発明の積層板は、アクリル樹脂シート側を太陽光照
射面側として、平板状、ドーム状、波板状などで屋外用
建築板として使用するものである。
〔実施例〕
使用したCL−PVCの塩素化率及び重合度()は≪表
−1≫の通りであり、CL−PVC100部に対する他の配合剤
は下記の通りである。
CL−PVC ……100部 改質剤(MBS) ……5部 錫マレートエステル(ジブチル錫マレート) ……3部 滑剤(グリセリンモノステアレートワックス)……2部 加工助剤(ポリメチルメタクリレート) ……2部 上記配合物を混練し、押出シートを成形し比較した結
果、≪表−1≫の通り塩素化率57%のもの(No.1)及び
59%のもの(No.5)は加熱変形温度が低いので、屋根材
などの屋外使用材料としては問題がある。
また、表示してないが、CL−PVCの平均重合度()
が850を超えると混練トルクが非常に高くなり、成形が
困難となってくる。
よって実用上及び成形加工上、適当な範囲は塩素化率
60〜66%、重合度は500〜800範囲である。次いで上記塩
素化率65%、重合度500のCL−PVC(No.3使用のCL−PV
C)を用い、安定剤は≪表−2≫の組合せにより得られ
た配合物について、成形加工時の熱安定性(分解時間)
の見究めを行った。
上記≪表−2≫の通り、安定剤は錫マレートエステル
又は錫メルカプトエステル単味配合の場合に比べて、双
方を混合使用した場合が加工時の熱安定性は大幅に改良
される。
以上の如くCL−PVCとしては、≪表−1≫のNo.4及び
安定剤としては、≪表−2≫の混合安定剤No.8を配合
し、その他改質剤、滑剤、加工助剤などを配合して押出
成形法によりシートを成形し、これをブランクとし、こ
れに≪表−3≫に示す如くベンゾフェノン系紫外線吸収
剤を2%含有するアクリル樹脂シート25μ、50μ及び10
0μ厚みのものを各々積層し、試料厚み3mmとしたものを
屋外暴露テストに供し耐候性を評価した。
なおアクリル樹脂シートの紫外線カット率は、25μm
で78%、50μmで92.5%、100μmで98.5%であった。
上記暴露試験(耐候性テスト)結果の評価は、日本電
色工業製ヘーズメーターNDH−2D型C光源使用時の全光
線透過率(%)で表わす。
上記耐候性テスト結果、CL−PVC板に紫外線吸収剤含
有アクリル樹脂シートを積層することにより耐候性が優
れ、特に紫外線を95%以上カットすることにより長期に
亙り著しい効果が見受けられる。
(発明の効果) 本発明は、屋外使用の建築材料として適合するものと
して、従来の一般のPVC系樹脂板の弱点である加熱変形
温度、耐候性などを改良し、しかもその他の特性はPVC
に劣らないものが得られた。
即ち、上記実施例に記載の通り、下記のような効果を
奏する。
(1)CL−PVCを基材としているので、実用上太陽熱に
よる変形が起き難い。
(2)CL−PVCを基調とするシートにアクリル樹脂シー
トを積層一体化するので耐候性が優れている。
(3)塩素化率が60〜66%と高率であるので、自己消火
性が一段と向上する。
(4)CL−PVCの塩素化率が高くなると、衝撃強度が低
下するが、これを重合度を上げ且つ改質剤を加えてカバ
ーしている。
(5)透明配合とすれば得られる本発明品は、耐候性が
優れているので、特にカーポート、サンルーム、テラ
ス、アーケード等の屋根材として適わしい。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度500〜800、塩素化率60〜66%の後塩
    素化塩化ビニル樹脂100重量部に対し、錫マレートエス
    テルと錫メルカプトエステルとの混合安定剤3〜5重量
    部を添加してなる配合物をシート状に成形し、これに紫
    外線吸収剤を0.5〜5重量%含有するアクリル樹脂シー
    トを積層してなる後塩素化塩化ビニル樹脂積層板。
JP62285974A 1987-11-12 1987-11-12 後塩素化塩化ビニル樹脂積層板 Expired - Lifetime JP2541247B2 (ja)

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