JP2540919Y2 - 焼成台車のシール構造 - Google Patents

焼成台車のシール構造

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JP2540919Y2
JP2540919Y2 JP1992014589U JP1458992U JP2540919Y2 JP 2540919 Y2 JP2540919 Y2 JP 2540919Y2 JP 1992014589 U JP1992014589 U JP 1992014589U JP 1458992 U JP1458992 U JP 1458992U JP 2540919 Y2 JP2540919 Y2 JP 2540919Y2
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seal
sealing
firing
furnace
side wall
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聡 谷口
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トンネル炉の炉側壁と
焼成台車との間のシール構造を改良した焼成台車のシー
ル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル炉の炉側壁と焼成台車との間に
は、焼成台車上部の高温ガスが台車下部に回り込むこと
を防止するために、シールが施されている。
【0003】図2には、従来の焼成台車のシール構造を
示している。焼成台車1の下部にサンドシール2を設け
ると共に、トンネル炉の炉側壁3にファイバーブランケ
ットからなるシール材4,5を設け、このシール材4,
5を焼成台車1の側部に接触するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、焼成台車1
はトンネル炉においてレール6上を移動するが、この場
合に、レール6と車輪7との間にどうしてもがたがある
ため、焼成台車1が横へも若干動くことがある。
【0005】しかるに上記従来のシール構造では、シー
ル材4,5が焼成台車1の側部と横方向で対向接触する
構成であるため、焼成台車1が横へ動いたときに台車1
側部とシール材4,5との間に隙間ができてしまい、シ
ール性が損なわれることがあった。また、台車1が横に
動いたときにシール材4,5が大きな走行抵抗となる不
具合があり、さらには、このシール材4,5も焼成台車
1から大きな圧接摺動力を受けるから、摩耗も早く、使
用寿命も短いといった問題もある。
【0006】本考案は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、シールの確実化が図れると共に、
シール寿命も長くでき、さらには焼成台車の走行抵抗を
小さくできる焼成台車のシール構造を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の焼成台車のシー
ル構造は、トンネル炉の炉側壁と焼成台車との間をシー
ルする構造において、前記炉側壁にほぼ水平な面を有す
る段部を設け、可撓性を有する複数の第1のシール材を
相互に隙間をおいて垂下状に備えたシール体を、その
1のシール材の垂下端部が前記段部の水平な面に上から
接触するように、焼成台車の側部に取り付け、 前記炉側
壁における前記段部と異なる高さ位置に凸部を設け、
記焼成台車の側部に前記凸部に対向し、該凸部と隙間を
おいて嵌合する凹部を形成し、 この凹部に、前記凸部と
の間をシールする柔軟な第2のシール材を設けたところ
に特徴を有する。
【0008】
【作用】上記手段によれば、焼成台車側に設けたシール
体の第1のシール材が垂下状態で炉側壁の水平な面に接
触するから、つまり上下方向でシールするから、焼成台
車が横に動いても、両者のシール面に隙間ができること
はない。しかも、第1のシール材は複数有って相互に隙
間が介在しているから、シールの確実性がかなり高くな
る。また、第1のシール材が可撓性を有するから、大き
な接触圧がかかることもなく、焼成台車の走行抵抗とな
ることはなく、さらには第1のシール材自体の摩耗も少
なくなる。さらに、シール体を焼成台車側に取り付けた
から、メンテナンスが容易である。また炉側壁における
段部と異なる高さ位置に凸部を設け、焼成台車の側部に
該凸部と隙間をおいて嵌合する凹部を形成し、この凹部
と凸部との間をシールする柔軟な第2のシール材を設け
ているから、これによっても、焼成台車と炉側壁との間
をシールでき、また、第2のシール材も柔軟であるか
ら、第2のシール材自体の摩耗が少なく、さらに焼成台
車が横に動いても、シール性が低下することがない。こ
の第2のシール材も焼成台車側に設けているから、メン
テナンスが容易である。さらに異なるシール構造により
二重シールを図っているから、シールの確実性がきわめ
て高い。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図1を参照し
ながら説明する。
【0010】トンネル炉11の床部12にはレール13
が付設されている。一方、焼成台車14の下部には車輪
15が設けられており、この車輪15が前記レール13
に乗っている。また、焼成台車14上部には図示しない
被焼成品が配置され、この被焼成品は炉11上方部に設
けられた図示しないバーナーによって焼成されるように
なっている。
【0011】トンネル炉11の炉側壁16と焼成台車1
4との間には、焼成台車14上部の高温ガスが台車14
下部に回り込むことを防止するために、シールが施され
ている。以下、このシール構造について述べる。炉11
の炉側壁16の上部には、横方向に張り出す凸部17が
形成されており、さらに、その下方部にはほぼ水平な面
18aを有する段部18が形成されている。また、その
下部には、サンド19を収容する収容部20が設けられ
ている。
【0012】一方、焼成台車14の側部には、前記凸部
17に対向し、且つ凸部17と隙間をおいて嵌合する
るように凹部21が形成され、また、その下方部には、
前記段部18の面18aと上方から対向するほぼ水平な
面22aを有する凹所22が形成されている。
【0013】上記凹部21には、柔軟なシール材である
例えばファイバーキャスタブルからなる第2のシール材
たるシール材23が斜面状をなすように盛られて設けら
れており、このシール材23と前記凸部17とで焼成台
車14上部のシールが図られている。
【0014】焼成台車14の凹所22側面は鉄皮24が
下方に突出されて前記サンド19内に入り込んでおり、
これにてサンドシール25が構成されている。
【0015】さて、上記凹所22には、シール体26が
設けられている。このシール体26は、L字状の支持具
27に、セラミックガラスウールからなる暖簾状の第1
のシール材たるシール材28を複数相互に隙間をおいて
垂下状態に取着して構成されている。しかして、上記支
持具27を鉄皮24にねじ止めにより取り付けることに
より、そのシール材28の垂下端部が前記段部18の面
18aに上から接触するようになっている。
【0016】このような本実施例によれば、焼成台車1
4側に設けたシール体26のシール材28が垂下状態で
炉側壁16の水平な面18aに接触するから、つまり上
下方向でシールするから、焼成台車14が横に動いて
も、両者のシール面に隙間ができることはない。
【0017】また、シール材28が可撓性を有するか
ら、大きな接触圧がかかることもなく、焼成台車14の
走行抵抗となることはなく、またシール材28自体の摩
耗も少なくなる。さらに、シール体26を焼成台車14
側に取り付けたから、メンテナンスが容易である。
【0018】しかも、シール材28は複数有って相互に
隙間が介在しているから、シールの確実性を高めること
ができる。また炉側壁16における段部18と異なる高
さ位置(この場合上方の位置)に凸部17を設け、焼成
台車14の側部に該凸部17と隙間をおいて嵌合する凹
部21を形成し、この凹部21と凸部17との間をシー
ルするシール材23を設けているから、これによって
も、焼成台車14と炉側壁16との間をシールでき、ま
た、このシール材23も柔軟であるから、シール材23
自体の摩耗を少なく使用寿命も長い。さらには焼成台車
14が横に動いても、シール性が低下することはない。
このシール材23も焼成台車14側に設けているから、
メンテナンスが容易である。そして、このように異なる
シール構造により二重シールを図っているから、シール
の確実性がきわめて高い。なお、シール材28の長さを
長くしておけば、使用寿命をさらに延長することができ
る。なお、焼成台車14の上下間のガス圧力差はかなり
小さいから、可撓性あるシール材28であっても支障な
く十分にシールできるものである。
【0019】上記実施例では、シール体のシール材とし
て暖簾状のシール材を例示したが、シール材としては糸
状もしくは縄状のシール材でも良く、この場合、それら
を多数用いて密なブラシ状に構成しても良い。
【0020】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかなよう
に、二重シール構造であり、一方のシール構造は、炉側
壁にほぼ水平な面を有する段部を設け、可撓性を有する
複数の第1のシール材を相互に隙間をおいて垂下状に備
えたシール体を、その第1のシール材の垂下端部が前記
段部の水平な面に上から接触するように、焼成台車の側
部に取り付けた構成であり、この構成においては、第1
のシール材が垂下状態で炉側壁の水平な面に接触するか
ら、焼成台車が横に動いても、両者のシール面に隙間が
できることがなく、しかも、第1のシール材は複数有っ
て相互に隙間が介在しているから、シールの確実性がか
なり高くなる。また、第1のシール材が可撓性を有する
から、焼成台車の走行抵抗となることはなく、さらには
第1のシール材自体の摩耗も少なくできる。 他方のシー
ル構造は、前記炉側壁における前記段部と異なる高さ位
置に凸部を設け、前記焼成台車の側部に前記凸部に対向
し該凸部と隙間をおいて嵌合する凹部を形成し、この凹
部に、前記凸部との間をシールする柔軟な第2のシール
材を設けた構成であり、この構成においては、第2のシ
ール材も柔軟であるから、該第2のシール材自体の摩耗
も少なく、また焼成台車が横に動いてもシール性が低下
することがないと共に、焼成台車の走行抵抗も少なく、
そして、異なるシール構造により二重シールを図ってい
るから、シールの確実性がきわめて高い。さらに、第1
のシール材および第2のシール材のいずれとも焼成台車
側に設けたから、メンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部の縦断正面図
【図2】従来例を示す要部の縦断正面図
【符号の説明】
11はトンネル炉、16は炉側壁、18は段部、24は
鉄皮、25はサンドシール、26はシール体、27は支
持具、28はシール材を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル炉の炉側壁と焼成台車との間を
    シールする構造において、 前記炉側壁にほぼ水平な面を有する段部を設け、 可撓性を有する複数の第1のシール材を相互に隙間をお
    いて垂下状に備えたシール体を、その第1のシール材
    垂下端部が前記段部の水平な面に上から接触するよう
    に、焼成台車の側部に取り付け、 前記炉側壁における前記段部と異なる高さ位置に凸部を
    設け、 前記焼成台車の側部に前記凸部に対向し、該凸部と隙間
    をおいて嵌合する凹部を形成し、 この凹部に、前記凸部との間をシールする柔軟な第2の
    シール材を設けた ことを特徴とする焼成台車のシール構
    造。
JP1992014589U 1992-03-18 1992-03-18 焼成台車のシール構造 Expired - Lifetime JP2540919Y2 (ja)

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JPH0579397U JPH0579397U (ja) 1993-10-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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