JP2540818Y2 - 携帯用断熱ボックス - Google Patents

携帯用断熱ボックス

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JP2540818Y2
JP2540818Y2 JP1992058475U JP5847592U JP2540818Y2 JP 2540818 Y2 JP2540818 Y2 JP 2540818Y2 JP 1992058475 U JP1992058475 U JP 1992058475U JP 5847592 U JP5847592 U JP 5847592U JP 2540818 Y2 JP2540818 Y2 JP 2540818Y2
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博美 山本
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ゴイチ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、食料品等を冷却保存
しながら運搬できるよう構成された断熱ボックスに関
し、この断熱ボックスにテーブルとしての機能を付加し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ハイキング等に出かける際には、弁当や
缶ジュースなどの食料を持参して出かけることが多い。
この場合、上記のような食料が傷まないようにあるいは
冷やしておくために、いわゆるクーラーボックスが使用
されることがある。また、上記クーラーボックスは、上
述の用途の他に、釣った魚を腐らないようにして持ち帰
るためにも使用される。
【0003】通常、クーラーボックスは、箱状本体と、
これに軸着される蓋体とを基本的に備えている。これら
箱状本体と蓋体の内部には断熱材が充填されており、上
記箱状本体と蓋体とによって形成される収納空間への熱
の出入りが阻止されるように構成されている。また、上
記クーラーボックスには、携帯するのに便利なように把
手あるいは肩掛けベルトが設けられている。
【0004】このように、上記クーラーボックスは、ク
ーラーボックス内の収納物を冷却し、あるいは所定温度
で保存して運搬できるように構成された断熱性を有する
携帯用断熱ボックスである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記携帯用
断熱ボックスを用いて持参した弁当などを野外で食する
場合、地面にシートを拡げてその上に食料を置くか、あ
るいは折り畳み式のテーブルを持参することが多かっ
た。
【0006】しかし、地面にシートを拡げる方法では、
地面の起伏によって食料を入れた容器等が倒れるおそれ
があるとともに衛生上の問題もある。一方、折り畳み式
テーブルを持参すると、行き帰りの荷物が増えるという
問題が生じる。さらに、上記断熱ボックスの蓋体の上部
をテーブルとして利用することも考えられるが、内部か
ら食料を取り出せなくなってしまう。
【0007】本願考案は上記従来の問題を解決し、テー
ブルとして利用することのできる携帯用断熱ボックスを
提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上述の課題
を解決するため、次の手段を講じている。すなわち、本
願考案は、上部開口を有する箱状本体と、この箱状本体
の上部開口を覆うように開閉回動可能に軸着された蓋体
とを備える携帯用断熱ボックスにおいて、上記箱状本体
と上記蓋体との間において、上記上部開口を開閉可能に
覆う中蓋と、上記蓋体の表面に形成された脚体収納凹部
に出没可能に収容されるとともに、上記蓋体を所定の回
動位置で保持しうる脚体とを設け、上記中蓋の上面と上
記脚体に支持される蓋体の裏面とによってテーブル面が
形成され、このテーブル面は、上記中蓋の上面により形
成される部分と上記蓋体の裏面により形成される部分と
の高さがほぼ一致するように構成したことを特徴として
いる。
【0009】
【考案の作用および効果】本願考案においては、上記蓋
体の上部に収容された脚体を引き出し、上記蓋体を開動
させるとともに、この蓋体を上記脚体により上記開動位
置で保持させ、これにより、上記蓋体の裏面と上記中蓋
の上面とがテーブル面を構成する。この結果、上記携帯
用断熱ボックスをテーブルとして使用できる。
【0010】したがって、食料などを入れて所望の場所
まで上記断熱ボックスを携帯し、そして、上記断熱ボッ
クスから取り出した食料などを上記中蓋上面および蓋体
裏面によって構成されるテーブル面に置くことができ
る。
【0011】このため、地面にシートを拡げてその上に
食料を置いたり、あるいは折り畳みテーブルをいちいち
持参しなくても済む。また、中蓋の上面と脚体に支持さ
れる蓋体の裏面とによってテーブル面が形成され、この
テーブル面は、中蓋の上面により形成される部分と蓋体
の裏面により形成される部分との高さがほぼ一致するの
で、中蓋の上面と蓋体の裏面との双方にわたって大きな
物をほぼ水平に置くことができ、たいへん便利である。
しかも、脚体が、蓋体の表面に形成された脚体収納凹部
に出没可能に収容されるので、収容状態では脚体が蓋体
の表面から突出せず、携帯用断熱ボックスの運搬時に脚
体が邪魔になることがない。
【0012】また、上記脚体は、上記蓋体に一体的に収
納されるように構成されているため、上記断熱ボックス
と別々に運搬する必要がなく、また紛失のおそれもな
い。また、上記中蓋は、上記箱状本体の上部開口を覆う
状態に設けられる。このため、上記蓋体の裏面をテーブ
ルとして利用する際にも上記箱状本体の収納空間が外気
に開放されることはなく、断熱状態を維持することがで
きる。
【0013】しかも、上記中蓋上面と蓋体裏面とがテー
ブル面を構成するため、収納空間から食料を取り出す際
にも中蓋のみを開動させればよく、蓋体裏面に置いた食
料等を移動させる必要はない。したがって、テーブルの
機能を阻害することなく、収納空間から食料等を容易に
取り出すことができる。
【0014】
【実施例の説明】以下、本願考案の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。本実施例において
は、弁当や缶ジュースなどの食料や釣った魚などを冷却
保存して運ぶことのできるいわゆるクーラーボックスと
して使用される携帯用断熱ボックスに本願考案を適用し
ている。
【0015】本実施例に係る携帯用断熱ボックス1は、
上部開口2を有する箱状本体3と、上記上部開口2の側
縁部に開閉回動可能に蝶着された蓋体4と、この蓋体4
と上記箱状本体3との間において上記蓋体4とともに上
記箱状本体3に開閉回動可能に蝶着される中蓋5とを備
えている。
【0016】上記箱状本体3は、図5に示すように、プ
ラスチックで形成された外壁体7と内壁体8とを有する
中空状に形成されており、この中空空間に断熱材が充填
されている。なお、本実施例においては、断熱材には発
砲スチロールが使用されている。また、この箱状本体3
の上部開口2の側縁部には、上記中蓋5と蓋体4とを同
軸に蝶着する蝶着部9が設けられる一方、この蝶着部9
が設けられる側縁部と対向する側縁部には、上記箱状本
体3と上記蓋体4とを閉状態に掛止するためのロック機
構10が設けられている。
【0017】上記外壁体7の一方の外側面には、方形の
凹部11が形成されるとともに、この凹部11を覆うよ
うに回動可能な蓋12を備えるポケット部13が設けら
れており、食器などが入れられるよう構成されている。
一方、上記内壁体8の内側に、食料などが収納できる収
納空間14が形成されている。
【0018】上記蝶着部9に開閉回動可能に蝶着された
上記中蓋5は、図5に示すように、プラスチックで中空
状に形成されており、上記箱状本体3と同様にその中空
空間に断熱材が充填されている。この中蓋5は、上記箱
状本体3の上部開口を覆うように対接される下面15
と、上記蓋体の裏面に添着させられる上面16とを備え
ている。そして、上記中蓋5の下面15が上記上部開口
2を覆い、上記箱状本体3と協動して上記収納空間14
への熱の出入りが阻止できるように構成されている。
【0019】一方、上記中蓋5の上面16は、図1に示
すように、食料などが置けるように平坦状に形成されて
おり、さらに缶ジュース類が倒れにくいように平面視円
形の凹部17が形成されている。
【0020】なお、上記中蓋5は、上記蓋体4を閉じた
状態で上記蓋体4の裏面18に沿うようにして添着され
るとともに、この中蓋5の係止爪25が上記蓋体4の裏
面18に設けられた係止凹部26に添着掛止されてお
り、上記蓋体4とともに開閉回動させられる。
【0021】上記蓋体4は、図5に示すように、上記箱
状本体3の蝶着部9に中蓋5と同軸状に開閉回動可能に
蝶着されており、中空状に形成されている。上記蓋体4
の裏面18は、図1に示すように、食料などが置けるよ
うに平坦状に形成されており、上記中蓋5の上面16と
同様の平面視円形の凹部19が形成されている。
【0022】一方、上記蓋体4の表面20には、把手部
21と脚体6が設けられている。上記把手部21は、図
4に示すように、略コ字状に形成されており、蓋体の表
面20の中央部に形成されたコ字状凹部24に出没回動
可能に設けられている。この把手部21は、使用しない
際は横倒し状に上記凹部24に収納しておく一方、使用
する際には起立させて把持できるように構成されてい
る。
【0023】上記脚体6は、図6に示すように、プラス
チックでコ字状断面を有する棒状に形成されており上記
蓋体4の表面20の両側に一対設けられており、上記蓋
体4の表面20に設けられた脚体収納凹部22に収納さ
れるように構成されている。また、上記脚体6は、上記
脚体収納凹部22に設けた回動軸に脚体6の端部に設け
た長穴を介して枢着されており、この長穴分脚体6の軸
方向動が許容されている。一方、上記脚体収納凹部22
の端部には、上記脚体6を90度引き出した状態で軸方
向動させることにより嵌合する図示しない嵌合凹部が設
けられており、上記脚体6を90度回動させた状態で保
持できるように構成されている。さらに、これら脚体6
の先端部23は、外側に向けて約90度回動させて係止
できるように構成されている。なお、符号27は、上記
脚体6を収納した状態で上記脚体収納凹部22を覆う蓋
板である。
【0024】さて、上記断熱ボックス1の使用方法を以
下に説明する。上記箱状本体3の収納空間14にたとえ
ば氷を入れるとともに、所望の食料を収納した状態で上
記箱状本体3のロック機構10によって上記蓋体4およ
び中蓋5を上記箱状本体3に掛止させ、この蓋体4が開
動しないように固定する。そして、この状態で把手部2
1を起立させて手指で把持することにより、一般のクー
ラーボックスと同様に運搬できる。
【0025】一方、上記断熱ボックス1をテーブルとし
て使用するには、まず、図6に示すように、上記一対の
脚体6を上記脚体収納凹部22から引き出して90度回
動させる。上記状態で、上記脚体6をこの脚体6の図示
しない長穴に沿って軸方向動させ、上記脚体収納凹部2
2の端部に設けられた図示しない嵌合凹部に嵌合固定す
るとともに、上記脚体6の先端部23を外側に90度回
動させて係止する。そして、上記ロック機構10を解除
して上記蓋体4および中蓋5を開動させる。次に、上記
蓋体4と中蓋5との掛止を解除し、上記中蓋5によって
上記箱状本体3の上部開口2を覆う一方、蓋体4のみを
180度回動させた状態で上記先端部23を地面に対接
させて蓋体4を支持させる。これにより、図1ないし図
3に示すように、上記蓋体4の裏面18と中蓋5の上面
16とがほぼ一つの平面上に位置させられてテーブル状
態になり、上記脚体6がこの蓋体4を支持する脚とな
る。すなわち、上記中蓋5の上面16と、上記脚体6に
支持される蓋体4の裏面18とがテーブル面を形成する
のである。
【0026】上記構成の断熱ボックス1をテーブルとし
て使用することにより、弁当や缶ジュース類などの食料
を地面の上に直接置いたりせずに済み、衛生的にもよ
い。また、シートや折り畳みテーブル等を持参しなくて
も済む。しかも、缶ジュース類は上記各凹部17,19
に載置することができるので倒れにくい。
【0027】また、上記脚体6は、上記蓋体4に一体的
に収納されるように軸着されているため、上記断熱ボッ
クス1と別々に運搬する必要がなく、また紛失のおそれ
もない。また、上記脚体6の先端部23が90度回動さ
せられ、地面に確実に対接させられるため、上記テーブ
ル面ががたつくこともほとんどない。
【0028】また、上記中蓋5は、テーブルとして使用
する場合にも、上記箱状本体3の上部開口2を覆う状態
に設けられている。このため、上記断熱ボックス1をテ
ーブルとして利用する際にも上記収納空間14が外気に
開放されることはなく、中空空間に充填された断熱材の
効果と相まって、断熱状態を維持することができる。
【0029】しかも、上記中蓋5の上面16および蓋体
4の裏面18がテーブル面を構成するため、上記収納空
間14から食料を取り出す際にも中蓋5のみを回動させ
ればよく、蓋体4の裏面18に置いた食料をいちいち移
動させる必要がない。
【0030】なお、本願考案は、上記実施例に限定され
ることはない。本実施例においては、断熱ボックス1の
全体をプラスチックで形成したが、これに限定されるこ
とはなく、他の素材を用いてもかまわない。
【0031】また、本実施例においては、断熱材に発砲
スチロールを使用したが、これに限定されることはもち
ろんない。
【0032】また、本実施例においては、上記脚体6の
先端部23を90度回動させて係止できるように形成さ
れているが、この先端部23を設けなくても同様の効果
を期待できる。
【0033】また、本実施例においては、中蓋5を蓋体
4とともに上記箱状本体3に蝶着したが、上記箱状本体
3の上部開口2を覆うように設けられていれば必ずしも
中蓋5を箱状本体3に蝶着する必要はない。
【0034】また、本実施例においては、把手部21を
手指で把持することにより運搬することができるように
構成したが、これに限定されることはなく、たとえば、
肩掛けベルトを設けてこれを肩に掛けて運搬するように
構成することもできる。さらに、本実施例においては、
食器類が収納できるように上記箱状本体3の外側面にポ
ケット部13が設けたが、必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における携帯用断熱ボックスをテーブ
ル状態として使用する場合の斜視図である。
【図2】図1の携帯用断熱ボックスの側面図である。
【図3】図1の携帯用断熱ボックスの背面図である。
【図4】本実施例における携帯用断熱ボックスの蓋体を
閉じた状態の斜視図である。
【図5】図4におけるV-V 線に沿う端面図である。
【図6】図4の状態から一方の脚体を引き出し、ポケッ
ト部を開いた斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯用断熱ボックス 2 上部開口 3 箱状本体 4 蓋体 5 中蓋 6 脚体 16 中蓋の上面 18 蓋体の裏面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口を有する箱状本体と、この箱状
    本体の上部開口を覆うように開閉回動可能に軸着された
    蓋体とを備える携帯用断熱ボックスにおいて、 上記箱状本体と上記蓋体との間において、上記上部開口
    を開閉可能に覆う中蓋と、 上記蓋体の表面に形成された脚体収納凹部に出没可能に
    収容されるとともに、上記蓋体を所定の回動位置で保持
    しうる脚体とを設け、 上記中蓋の上面と上記脚体に支持される蓋体の裏面とに
    よってテーブル面が形成され、このテーブル面は、上記
    中蓋の上面により形成される部分と上記蓋体の裏面によ
    り形成される部分との高さがほぼ一致するように構成し
    たことを特徴とする、携帯用断熱ボックス。
JP1992058475U 1992-08-20 1992-08-20 携帯用断熱ボックス Expired - Lifetime JP2540818Y2 (ja)

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JPH0625167U JPH0625167U (ja) 1994-04-05
JP2540818Y2 true JP2540818Y2 (ja) 1997-07-09

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JP4500103B2 (ja) * 2004-05-18 2010-07-14 宮本 実 クーラボックス
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JPH0625167U (ja) 1994-04-05

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