JP2540708Y2 - ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 - Google Patents

ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部

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JP2540708Y2 JP1990130123U JP13012390U JP2540708Y2 JP 2540708 Y2 JP2540708 Y2 JP 2540708Y2 JP 1990130123 U JP1990130123 U JP 1990130123U JP 13012390 U JP13012390 U JP 13012390U JP 2540708 Y2 JP2540708 Y2 JP 2540708Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部に
関するものである。
[従来の技術] 接続すべきケーブルの導体同士を接続した導体接続部
およびケーブル絶縁層端部の外周上に、予め成形されか
つ長手方向に沿って二つ割りにされている未架橋(未加
硫)のプレファブ絶縁成形体片を被着し、該プレファブ
絶縁成形体片を加圧,加熱することにより、導体接続部
およびケーブル絶縁層と被着したプレファブ絶縁成形体
片との界面並びに二つ割りのプレファブ絶縁成形体片同
士の合せ面に残存する空隙を押し潰すと共に該プレファ
ブ絶縁成形体片を架橋(加硫)させ一体化させて、補強
絶縁体を導体接続部およびケーブル絶縁層端部の外周に
形成した所謂プレファブ方式のゴム・プラスチック電力
ケーブルの接続部は既によく知られている。
第5図の斜視図に示すように、上記プレファブ絶縁成
形体片10及び10′は中央の円筒部11と左右両側のテーパ
ー部12,12′とを有する紡錘形の筒体を長さ方向に沿っ
て二つ割りにした形状を有し、従来は第6図の横断面図
に示すように上記筒体の横断面の直径に沿った平面であ
る分割面13により二つ割りに分割されていた。
[考案が解決しようとする課題] 上記の分割面13すなわちプレファブ絶縁成形体片10,1
0′が導体接続部およびケーブル絶縁層端部の外周上に
被着された時の合せ面は、上述したように、加圧,加熱
により融着一体化されるのであるが、該合せ面に保管或
は取扱中に異物が付着する危険があり、また融着一体化
する際にボイドを残存する虞れがあり、該合せ面上に絶
縁弱点が形成される虞れがある。
プレファブ絶縁成形体片の合せ面すなわち二つ割り分
割面が、従来のように紡錘形補強絶縁体の筒体横断面の
直径に沿った平面として形成されているときは、プレフ
ァブ絶縁成形体片を融着一体化して形成した、補強絶縁
体の中の電界の方向と融着された合せ面の延長方向とが
一致することになる。
従って、上記したように絶縁弱点が融着した合せ面に
存在するときは、絶縁弱点が電界方向に連なり、絶縁性
能を低下させる危険がある。例えば融着された合せ面上
に電界方向に並んでボイドが存在すると、ボイドからの
トリーは電界方向に成長し、各ボイドからのトリー同士
が繋り、トリーの長さが早く延びることになり、絶縁破
壊に進展し易い。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、プレフ
ァブ絶縁成形体片を融着一体化して形成した補強絶縁体
中に上記のような絶縁弱点が存在しても、絶縁弱点が電
界方向に連なり絶縁性能を低下させる虞れがないゴム・
プラスチック電力ケーブルの接続部を提案するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、導体接続部およびケーブル絶縁層端部の外
周上に、設けられた補強絶縁体を備えたゴム・プラスチ
ック電力ケーブルの接続部において、上記補強絶縁体
が、導体接続部およびケーブル絶縁層端部外周に被着さ
れかつ長手方向に沿って二つ割りに分割されているプレ
ファブ絶縁成形体片を加熱,加圧し融着一体化すること
により構成されており、上記プレファブ絶縁成形体片の
融着された合せ面が上記補強絶縁体中の電界の方向に沿
って延長しないように形成されていることを特徴とす
る。
また、本考案は二つ割りに分割されている上記プレフ
ァブ絶縁成形体片が互いに同一形状に形成されているこ
とを特徴とするものである。
[作用] 本考案のケーブル接続部においては、導体接続部およ
びケーブル絶縁層端部外周上の補強絶縁体を形成するプ
レファブ絶縁成形体片の二つ割り分割面すなわちプレフ
ァブ絶縁成形体片を融着一体化するに当っての融着合せ
面が補強絶縁体中の電界の方向と一致しないように形成
されているから、たとえ、プレファブ絶縁成形体片の保
管,取扱中二つ割り分割面に異物が付着したり或はプレ
ファブ絶縁成形体片を加圧,加熱して融着一体化させる
際にボイドが残存したりしてプレファブ絶縁成形体片の
融着合せ面に絶縁弱点が存在しても、絶縁弱点が電界方
向に連なることがないので、補強絶縁体の絶縁性能が低
下する虞れがない。
また、二つ割り分割されたプレファブ絶縁成形体片が
互いに同一形状に形成されているときは、その製作,管
理を有利に行い得る。
[実施例] 本考案のゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部を
実施例により、また図面に基づき、以下に説明する。
第1図は本考案の接続部の一部縦断面図である。第2
図は第1図のA−A線断面図である。但し、第2図はプ
レファブ絶縁成形体片が加圧,加熱されて融着一体化さ
れ補強絶縁体を形成する前の状態を示している。第3図
および第4図は本考案の接続部の他の実施例を示す断面
図で、何れも第2図に相当する横断面図を示している。
図において、1および1′は、それぞれ接続しようと
するケーブルの導体で、導体接続スリーブ3により圧縮
接続されている。2および2′は、それぞれケーブルの
絶縁層で、例えば架橋ポリエチレンより成り、端部は図
示のように鉛筆削り仕上げされている。4は内部半導電
層である。
5は上記内部半導電層4およびケーブル絶縁層2,2′
端部の外周上に設けられた補強絶縁体であり、該補強絶
縁体5は、第2図に示すような予め成形されかつ長さ方
向に沿って二つ割りにされている、架橋可能である未架
橋のゴム・プラスチック絶縁組成物から成るプレファブ
絶縁成形体片5aおよび5bを加圧,加熱して架橋すると共
に融着一体化して構成するものである。7は外部半導電
層である。
上記のプレファブ絶縁成形体片5a及び5bは第5図に示
した従来のものと同様に中央部が円筒状で左右両側にテ
ーパー部を有する紡錘状の筒体を長さ方向に二つ割りし
た形状を有するものであるが、従来のものと異なり、第
2図に示すようにこれらが融着一体化されて形成される
補強絶縁体5中の電界の方向に沿わない(一致しない)
分割面6aにより分割されている。
すなわち、プレファブ絶縁成形体片5aと5bとは、第2
図に示すように、筒体内径(すなわち内部半導電層4の
外径)の上下位置を水平に通る二本の平行接線を、筒体
内部から筒体外部へ向けて対称的に配置してなる分割平
面6a,6aで分割されている。この場合、プレファブ絶縁
成形体片5aと5bとは互いに同一形状であるから、その製
作並びに管理上有利となる。
上記二つ割り分割面の形状としては、第3図並びに第
4図に示すように構成してもよく、これらの他にも種々
の形状の分割面を採用し得る。すなわち、第3図では従
来の直線状分割線を鋸歯状分割線とした分割面形状6b,6
b、また一方第4図においてはインボリュート曲線から
成る分割線で分割した分割面形状6c,6cにされている。
勿論、第3図,第4図に示されるプレファブ絶縁成形体
片5aと5bも、上記第2図の場合と同様に両者同一形状と
なるように対称的な分割線で分割する構成にしておくこ
とが望ましい。
補強絶縁体5中の電界は、第2図に点線の矢印Eで示
しているように、導体から筒体の直径方向に放射状に延
びるものである。
次に、上記した本考案の接続部の施工手順について説
明する。
先ず、接続しようとするケーブルそれぞれの端部の絶
縁層2および2′を剥ぎ、導体1,1′を露出させる。こ
のとき絶縁層の端部は鉛筆削り仕上げしておく。次い
で、露出した導体1および1′を導体接続スリーブ3に
より圧縮接続する。
次に、例えば未架橋の半導電ゴム・プラスチック組成
物(架橋剤含有)のテープを導体接続部上に巻回して内
部半導電層4を形成する。次いで、例えば架橋剤含有の
未架橋のポリエチレンより成る二つ割りのプレファブ絶
縁成形体片5aおよび5bを上記の内部半導電層4および絶
縁層2,2′の端部外周上に被着し、被着した外周に更に
未架橋の半導電ゴム・プラスチック組成物のテープを巻
回するか、或は半導電性の架橋ポリエチレンから成る加
熱収縮チューブを被覆する等して外部半導電層7を形成
する。
しかる後に、上記組立てた接続部を包囲するように金
型を装着し、該金型を電熱線により加熱すると共にバル
ブを介して接続された高圧ガス源から金型内に高圧ガス
を導入する等して、接続部を加圧,加熱する。この加
圧,加熱によりプレファブ絶縁成形体片5aおよび5bは軟
化溶融して内部半導電層4およびケーブル絶縁層端部2,
2′との界面並びに該成形体片5a,5b同士の合せ面(分割
面6a,6b,6c)に残存する空隙を押し潰すと共に、架橋さ
れ、相互に融着して一体化され補強絶縁体5を形成す
る。また、該絶縁成形体片5a,5bすなわち補強絶縁体5
は内部半導電層4およびケーブル絶縁層端部2,2′並び
に外部半導電層7とも融着一体化する。
なお、内部半導電層4および外部半導電層7が上述の
ように未架橋の半導電ゴム・プラスチック組成物により
構成されているときは、これら半導電層も上記の加圧,
加熱により同時に架橋される。
[考案の効果] 上述した通り、本考案のゴム・プラスチック電力ケー
ブルの接続部は、合せ面すなわち二つ割り分割面が補強
絶縁体中の電界の方向と一致しないように形成されてい
るプレファブ絶縁成形体片を融着一体化させて補強絶縁
体を形成しているから、プレファブ絶縁成形体片の融着
合せ面に絶縁弱点が存在しても、絶縁弱点が電界方向に
連なることがない。
従って、本考案によれば、プレファブ絶縁成形体片を
用いて補強絶縁体を形成する所謂プレファブモールド式
のゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部を絶縁性能
が低下する虞なく製作できる。
また、プレファブ絶縁成形体片が互いに同一形状にな
るように二つ割り分割されているときは、プレファブ絶
縁成形体片の製作,管理を有利に行い得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の接続部の実施例を示す一部縦断側面
図、第2図は第1図のA−A線断面図(但し、プレファ
ブ絶縁成形体片が融着一体化される前の状態を示す)、
第3図および第4図は本考案の接続部の他の実施例を示
す断面図、第5図および第6図は従来の接続部を構成す
るプレファブ絶縁成形体の斜視図および横断面図であ
る。 [符号の説明] 1,1′……導体、2,2′……ケーブル絶縁層、5……補強
絶縁体、5a,5b……プレファブ絶縁成形体片、6a,6b,6c
……分割面。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体接続部及びケーブル絶縁層端部の外周
    上に設けられた補強絶縁体を備えたゴム・プラスチック
    電力ケーブルの接続部において、上記補強絶縁体が、導
    体接続部およびケーブル絶縁層端部外周に被着されかつ
    長手方向に沿って二つ割りに分割されているプレファブ
    絶縁成形体片を加熱,加圧し融着一体化することにより
    構成されており、上記プレファブ絶縁成形体片の融着さ
    れた合せ面が上記補強絶縁体中の電界の方向に沿って延
    長しないように形成されていることを特徴とするゴム・
    プラスチック電力ケーブルの接続部。
  2. 【請求項2】二つ割りに分割されている上記プレファブ
    絶縁成形体片が互いに同一形状に形成されている請求項
    1記載のゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部。
JP1990130123U 1990-11-30 1990-11-30 ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 Expired - Lifetime JP2540708Y2 (ja)

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