JP2539247B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2539247B2 JP63088290A JP8829088A JP2539247B2 JP 2539247 B2 JP2539247 B2 JP 2539247B2 JP 63088290 A JP63088290 A JP 63088290A JP 8829088 A JP8829088 A JP 8829088A JP 2539247 B2 JP2539247 B2 JP 2539247B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は毛髪化粧料、更に詳しくは水、エタノールに
不溶な特定の架橋型ポリマー微粒子を含有する、整髪性
に優れ、セットした毛髪に良好な感触を与え、かつ再整
髪可能な毛髪化粧料に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来、整髪のための毛髪化粧料としては、一般にポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、ポリビニ
ルメチルエーテル−マレイン酸ハーフエステル共重合
体、カルボキシル化酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹
脂(アニオン性、両性)などのフイルム形成性ポリマー
を水、エタノール等の溶剤に溶かしたもの、あるいは更
にプロペラントを配合したものが用いられており、これ
は毛髪に塗布又は散布して該樹脂の膜を形成させること
により、毛髪を固定するものである。
斯かる毛髪化粧料には、充分なカール保持力に加えて
感触の良い仕上がりを与えることが要求されるが、従来
のものは、ごわごわとして感触の悪い仕上りとなる欠点
があり、また高湿度下では急速に整髪力を失うという問
題点も有していた。
一方、フイルム形成性ポリマー以外の整髪成分として
は、ポリオキシアルキレン誘導体若しくはそのリン酸エ
ステル等の水性エタノール可溶の油剤が知られている。
しかしながら、これらの油剤を整髪成分とする毛髪化粧
料は、ごわごわとした感触を与えないものの、べとつい
たり、ギラギラした光沢を与える欠点があつた。
これらの問題点を克服するために、整髪成分そのもの
を種々の他の成分と組み合わせる試みがなされてきた
が、未だ、毛髪のごわつき、ベタつき、ギラつきが少な
く、かつ整髪性に優れた毛髪化粧料は得られていないの
が現状であつた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状に鑑み、本発明者らは鋭意検討を行なつた
結果、水、エタノールに不溶な特定の架橋型ポリマー微
粒子を整髪成分として用いれば、上記問題点を解決でき
ること、更には該架橋型ポリマーと公知のフイルム形成
性ポリマーとを組み合わせて用いれば、更に優れた整髪
性と再整髪性を有する毛髪化粧料が得られることを見い
出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、ただ1つのエチレン性不飽和結合
を有し、重合体のガラス転移温度が300゜K以下である単
官能性油溶性モノマーに由来し、水、エタノールに不溶
で室温でフイルム非形成性の架橋型ポリマー微粒子を含
有することを特徴とする毛髪化粧料を提供する第1発明
と、更に公知のフイルム形成性ポリマーをも含有する毛
髪化粧料を提供する第2発明とからなるものである。
本発明に用いられる水及びエタノールに不溶な架橋型
ポリマー微粒子(以下単に「ポリマー微粒子」と略す)
は、下記の単官能性油溶性モノマーと多官能性油溶性モ
ノマーとを懸濁重合、分散重合、乳化重合等公知の方法
で共重合することにより製造される。
架橋は単官能性油溶性モノマーを適当な多官能性油溶
性モノマーと共重合させることにより形成させてもよ
く、あるいはホモポリマーを形成した後、適当な方法で
後架橋したり、あるいは自己架橋するようモノマー、反
応条件を選択してもよい。多官能性油溶性モノマーとし
ては複数のエチレン性不飽和結合を有するものが好適に
用いられる。
ただ1つのエチレン性不飽和結合を有し、重合体のガ
ラス転移温度が300゜K以下の単官能性油溶性モノマーと
しては、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル
酸sec−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ラウリル等のアク
リルエステル類;メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸n−ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−ラウリル等
のメタクリル酸エステル類;メチルビニルエーテル、エ
チルビニルエーテル等のビニルエーテル、およびビニル
エステル類などが挙げられる。
また、複数のエチレン性不飽和結合を有する多官能性
油溶性モノマーとしては、ジビニルベンゼン、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパンアクリレート等が
挙げられる。
これらの多官能性油溶性モノマーは、単官能性油溶性
モノマー100重量部に対し、0.03〜10重量部、特に0.2〜
2重量部の割合で用いられるのが好ましい。多官能性油
溶性モノマーの割合が10重量部を超えると整髪力が低下
し、また0.03重量部未満であると水、エタノール等に可
溶性となり、感触が低下し、再整髪性が得られず、好ま
しくない。
上記の油溶性モノマーおよび多官能性油溶性モノマー
より得られる架橋型ポリマー微粒子の粒径は製法によつ
て異なり、0.01μm〜5000μmまで好みの大きさとする
ことができる。整髪性および感触の面で重量平均粒径は
0.1〜10μm、特に1〜5μmであることが好ましく、
このためには懸濁重合が好適に用いられる。懸濁重合で
当該微粒子を合成するためには、当該モノマー中に重合
開始剤を溶解し、公知の分散安定剤の存在下、水中に分
散させた状態で重合を行えばよい。
上述の油溶性モノマーの共重合における重合開始剤と
しては、一般に用いられる油溶性重合開始剤が使用でき
る。例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、オルソクロル過酸
化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル等の過
酸化物系、アゾ系開始剤が使用できる。
また、本発明に用いられる油溶性モノマーの分散安定
剤としては、一般に用いられるものが利用でき、例えば
ゼラチン、澱粉、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルキルエーテル、ポリビニルアルコール等の水溶
性高分子、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシ
ウム等の難水溶性無機塩、ラウリル硫酸ナトリウム、セ
チル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル硫酸ナトリウム等の界面活性剤等が挙げられる。
油溶性モノマーを分散させる方法としては通常行われ
ている方法を使用すれば良く、例えば種々の様式の通常
攪拌、ホモジナイザーによる強制攪拌等が挙げられる。
また重合温度は使用する重合開始剤によつて適切な温度
が異なるが、通常25〜90℃の温度範囲で行えば良い。な
お重合温度がモノマー及び低分子化合物の常圧における
沸点よりも低くなければならないことは自明である。
このようにして得られたポリマー微粒子は重合後濾別
し、水相を除き、水洗及び(又は)高沸点の低分子化合
物の低沸点の溶媒に置換するための溶剤洗浄後、噴霧乾
燥、減圧乾燥等の通常の手段によつて粉体として単離す
ることができる。
本発明において用いられる架橋型ポリマー微粒子のう
ち、粘着力が8〜100g・f/cmで、かつ弾性率が5×105
〜30×105dyn/cm2のものが特に好ましい。粘着力が8g・
f/cm未満であると毛髪に対する接着力及びポリマー微粒
子間の接着力が不足し、くし通した場合に容易に毛髪か
ら脱離するため、整髪性及び再整髪性が低下し、また粘
着力が100g・f/cmを超えるとポリマー微粒子間の融着が
起こり、再整髪性が不良となり、べたつき感が大きくな
る。弾性率が5×105dyn/cm2未満であるとポリマー微粒
子間の融着が起こつて再整髪性が無くなり、また弾性率
が30×105dyn/cm2を超えるとポリマー微粒子が硬くな
り、ごわつき等の感触の劣下を生ずる。
本発明における、ポリマー微粒子の含有量は化粧料全
体の0.1〜10重量%(以下%と示す)、特に0.4〜2%が
好ましい。0.1%未満では十分な効果は得られず、10%
を超えると毛髪の感触が低下するため好ましくない。
第2発明における(B)成分としては、水、エタノー
ル等の溶剤に可溶な公知のフイルム形成性ポリマーが用
いられる。これらは例えば、MS Balsam and Edward Sag
arin(1972)編、第2版、「Cosmetic Science and Tec
hnology」第2巻、352頁の「Hair Lacquers or Hair Sp
rays」の標題部分および「Harry′s Cosmeticology」19
73年の411頁「Hair Spray Resins」の標題部分に記載さ
れているが、就中、好ましい具体例としては、以下に示
す(1)〜(8)のビニルモノマー類の重合体が挙げら
れる。
(1)ポリビニルピロリドン (2)米国特許第2996471号明細書に記載されるような9
2.5〜87.5%のビニルアセテートと7.5〜12.5%のクロト
ン酸のコーポリマー、たとえばNational Starch Resyn
28−1310 (3)7〜89%のビニルアセテート、6〜13%のクロト
ン酸および5〜80%のα−分岐飽和脂肪族モノカルボン
酸のビニルエステルの三元重合体〔この脂肪族モノカル
ボン酸はカルボキシル部分に最少5炭素原子を有する式
R3C(R1)(R2)COOHで、式中R1およびR2はアルキル
基、R3は水素、アルキル、アルケニル、アラルキルおよ
びアリル基から選択される、このような三元重合体は英
国特許第1169862号および米国特許第3810977号明細書に
記載され、この型の市販される三元重合体はNational S
tarch Resyn 28−2930という名称で販売される〕 (4)ビニルアセテート、クロトン酸および式R4−COOC
H=CH2(式中R4は10〜22炭素原子を含む直鎖もしくは分
岐鎖炭化水素基を表わす)ビニルエステルか、もしくは
式R5−COOCH2−C(R6)=CH2(式中R5は10〜22炭素原
子を含む直鎖もしくは分岐鎖炭化水素基を表わし、R6
水素原子もしくはメチル基を表わす)のアルキルもしく
はメタクリルエステルの三元重合体(このような三元重
合体は英国特許第1153544号および米国特許第3579629号
明細書に記載される。) (5)20〜60%N−ビニルピロリドンおよび米国特許第
3171784号明細書に記載されるようなビニルアセテート4
0〜80%のコーポリマー(このコーポリマーはLuviskol
37EおよびLuviskol 28Iの名称で市販される) (6)無水マレイン酸(1モル)および2〜4炭素原子
を含むオレフイン(1モル)、特にエチレンのコーポリ
マー(このコーポリマーは分子量約25000〜70000で好ま
しくは米国特許第2957838号明細書に記載されるよう
な、1〜4炭素原子を含む飽和脂肪族アルコールで50〜
70%の程度までエステル化される) (7)米国特許第3726288号明細書に記載され、カルボ
キシ基を含むアクリルアミド/アクリレート/ブチルア
ミノ−エチルメタクリレート三元重合体のような両性ア
クリルレジン(Amphomerの商品名で市販される) (8)メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸(モ
ル比約1:1)のコーポリマー(このようなコーポリマー
は1〜4炭素原子を含む飽和脂肪族アルコールでエステ
ル化される、それらの例はGantrez ES425の名で市販さ
れるレジンである) 第2発明における(B)成分の含有量は化粧料全体の
0.1〜10%、特に0.5〜2%が好ましい。0.1%未満では
十分な効果は得られず、10%を超えると毛髪の感触が低
下するため好ましくない。
本発明毛髪化粧料の剤型としては透明液状、ローシヨ
ン状、乳液状、スプレー状(エアゾール)、ムース(泡
状エアゾール)などが可能であり、特に制限はない。ま
た、溶媒(支持媒体)としては、水、低級アルコール
(エタノール、イソプロパノール等)等、化粧品として
受容可能なものなら何でも使用することができ、これら
は単独あるいは混合して用いることができる。剤型をエ
アゾールとする場合、噴射剤としてはフルオロカーボ
ン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等を単独あるいは
混合物として1〜20%の割合で、すなわち内圧が2.0〜
6.0kg/cm2Gとなるよう用いるのが好ましい。
本発明の組成物中には、上記成分の他に、本発明の効
果を妨げない限度内(0.1〜10%)で、ヒマシ油、カカ
オ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油の如きグリセ
ライド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロ
ウの如きロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコール、ス
テアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−
オクチルドデカノール、ポリプロピレングリコールの如
き、アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリ
ル酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレ
ングリコール、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサ
ン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル酸の
エステル類;ジメチルポリシロキサン、メチルフエニル
ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、
エポキシ変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーン
オイル、アルキル変性シリコーンオイル等のシリコーン
誘導体等の化粧用油脂類を添加することができる。更に
これらの油脂類を乳化安定化するために乳化剤を添加す
ることができる。乳化剤としてはアニオン性、両性、カ
チオン性、非イオン性のいずれの界面活性剤も使用する
ことができる。
また商品価値を高めるために香料、あるいは色素を添
加しても良い。さらに組成物の経日的変質防止のため防
腐剤あるいは酸化防止剤、さらにグリセリン、プロピレ
ングリコール等の調湿剤を添加することができる。
〔作用および効果〕
本発明の架橋型ポリマー微粒子を含有する毛髪化粧料
は毛髪に良好な感触を与え、整髪性、再整髪性ともに良
好であるため、男性用、女性用、さらには若年者用から
老令者用まで広く用いることができる。また架橋型ポリ
マー微粒子の量を増減させたり、あるいは第2発明の
(B)成分をさらに加えることにより、消費者の好みに
応じた整髪力を自由に得ることのできる優れたものであ
る。
〔実施例〕
以下に合成例および実施例を挙げ、本発明を更に説明
する。
尚、合成例における粘着力の測定及び弾性率の測定は
以下の方法に従つて行なつた。
〈粘着力の測定〉 ポリマー微粒子の20%水分散液を76×26mmガラス板上
に0.5g塗布し、よく乾燥させる。一方、100×18mmポリ
エチレンフイルムの片面にも2gのポリマー微粒子の20%
水分散液を塗布し、よく乾燥させる。これらの塗布体両
面をはり合わせた後、ハンドローラーを用いて5kg・f
の荷重をかけて5回繰り返し圧着を行い、次いでShinko
h製TCM−20S型引つ張り試験機により20℃、65%RH、引
つぱり速度20mm/minで90度剥離試験を行ない、剥離に用
する応力を測定した。
得られたチヤートから初期部と最終部の15%を除き、
残りのチヤート部を4等分して得られる5点を選び、そ
の平均値をもつて粘着力とした。
〈弾性率の測定〉 熱応力歪測定装置TMA/SS10(セイコー電子工業社製)
を用いて測定を行なつた。
ポリマー粒子を直径5mmの球状に調製した試料に底面
積0.01πmm2のプローブで初期応力2gを加え、その後一
定周波数の振動応力(0.02Hz,2±1g)で試料の縦方向に
圧縮し、応答としての歪みの変化から弾性率を測定し
た。
合成例1 上記組成Bの均一の溶液を組成Aの溶液に加えてホモ
ミキサーで十分に攪拌し、組成Bの溶液を組成Aの溶液
中に分散した。分散液を攪拌装置、コンデンサー、温度
計、窒素導入管を付した1000mlセパラブルフラスコに移
し、緩やかに攪拌しながら80℃で8時間加熱した。内容
混合物を濾別した後、水洗を行い濾別後真空乾燥を行つ
た。得られた架橋型ポリマー微粒子は水、エタノールに
不溶であり、重量平均粒径は2.0μmであつた。
前述の測定法に従い、粘着力及び弾性率を求めたとこ
ろ、それぞれ20g・f/cm、8×105dyn/cm2であり、適度
な粘着力及び弾性率を示し、毛髪に塗布した場合に整髪
性及び再整髪性に優れ、べたつき、ごわごわ感などの不
快感も無く、感触良好なものであつた。
合成例2〜3 合成例1のジビニルベンゼン(多官能性油溶性モノマ
ー)の量を表1の如く変化させた以外は合成例1と同様
にして、架橋型ポリマー微粒子を得た。
それぞれについて前述の測定法に従い、粘着力、弾性
率を求め、また重量平均粒径も求めた。その結果を表1
に併記する。
合成例2〜3は粘着力、弾性率共に適度な値であり、
毛髪に塗布した場合に感触、整髪性及び再整髪性に優れ
ている。
合成例4〜10 合成例1のアクリル酸2−エチルヘキシル(単官能性
油溶性モノマー)およびジビニルベンゼン(多官能性油
溶性モノマー)を表2に示すモノマーに変え、さらに場
合により多能能性モノマーの量を変化させた以外は合成
例1と同様にして架橋型ポリマー微粒子を得た。
それぞれについて前述の測定法に従い、粘着力、弾性
率を求め、また重量平均粒径も求めた。その結果を表2
に併記する。
得られた架橋型ポリマー微粒子は水、エタノールに不
溶であつた。
合成例4〜10は全てについて、毛髪に塗布した場合に
整髪性に優れ、感触良好なものである。
実施例1 以下に示す組成のヘアクリームを常法により製造し
た。
ポリマー微粒子(合成例1) 1.0(%) ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.5 ミツロウ 1.0 香料 適量 防腐剤 適量 水 バランス 計 100 実施例2 以下に示す組成のヘアリキツドを常法により製造し
た。
ポリマー微粒子(合成例4) 0.5(%) プロピレングリコール 2.0 エタノール 45.0 香料 適量 着色料 適量 水 バランス 計 100 実施例3 以下に示す組成のヘアコンデイシヨナーを常法により
製造した。
ポリマー微粒子(合成例5) 1.0(%) セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.75 セトステアリルアルコール 1.0 グリセリルモノステアレート 0.5 香料 適量 水 バランス 計 100 実施例4 以下に示す組成の泡状整髪剤(ムース)を常法により
製造した。
実施例3のヘアコンデイシヨナー 90(%)噴射剤 10 計 100 (噴射剤としては、フロン12 60%、フロン114 40%の
混合物を使用した。) 実施例5 以下に示す組成のリキツドを常法により製造した。
ポリマー微粒子(合成例6) 2.0(%) PVP K30 1.5 (ポリビニルピロリドン,GAF社) プロピレングリコール 3.0 エタノール 40.0 香料 適量 水 バランス 計 100 実施例6 以下に示す組成の原液(L)を噴射剤(G)とL/G=9
0/10の割合で耐圧容器に充填し、泡状整髪剤(ムース)
を製造した。
ポリマー微粒子(合成例7) 1.5(%) ガントレツツES425 0.5 セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.1 エタノール 10.0 香料 適量 水 バランス 計 100 (噴射剤(G)としてはフロン12 60%、フロン114 40
%の混合物を使用した。) 実施例7 以下に示す組成のリキツドを常法により製造した。
ポリマー微粒子(合成例8) 0.4(%) レジン(Resyn)28−1310 2.0 グリセリンモノステアレート 1.2 セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 エタノール 45.0 香料 適量 水 バランス 計 100 以上の実施例1〜7で得られた毛髪化粧量は、毛髪に
常用量を適用した場合に、優れた整髪性及び再整髪性を
示し、かつゴワゴワ感やベタつき等の不快な感触を与え
なかつた。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ただ1つのエチレン性不飽和結合を有し、
    重合体のガラス転移温度が300゜K以下である単官能性油
    溶性モノマーに由来し、水、エタノールに不溶で室温で
    フイルム非形成性の架橋型ポリマー微粒子を含有するこ
    とを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】架橋型ポリマー微粒子が単官能性油溶性モ
    ノマーと、複数のエチレン性不飽和結合を有する多官能
    性油溶性モノマーの共重合によつて得られるものである
    特許請求の範囲第1項記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】架橋型ポリマー微粒子の重量平均粒径が0.
    1〜10μmである特許請求の範囲第1項記載の毛髪化粧
    料。
  4. 【請求項4】架橋型ポリマー微粒子が、粘着力が8〜10
    0g・f/cmで、かつ弾性率が5×105〜30×105dyn/cm2
    ものである特許請求の範囲第1〜3項の何れか1項記載
    の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】次の2成分(A)及び(B) (A)ただ1つのエチレン性不飽和結合を有し、重合体
    のガラス転移温度が300゜K以下である単官能性油溶性モ
    ノマーに由来し、水、エタノールに不溶で、室温でフイ
    ルム非形成性の架橋型ポリマー微粒子 (B)フイルム形成性ポリマー を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】(A)成分の含有量が0.1〜10重量%、
    (B)成分の含有量が0.1〜10重量%である特許請求の
    範囲第5項記載の毛髪化粧料。
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