JP2538999B2 - ダンサロ―ルのバランスシリンダ - Google Patents

ダンサロ―ルのバランスシリンダ

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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、例えば急冷金属極薄帯板製造設備の巻取機
への搬送ラインにおける、急冷金属極薄帯板の張力を調
節するダンサロールのバランスシリンダに関する。
〈従来の技術〉 従来より、例えば厚さ0.1〜1mmの金属極薄帯板(以下
「薄帯板」という)を製造する工程で該薄帯板を巻き取
る巻取装置への搬送ラインにおいて、該薄帯板を帯板を
掛け回して、ライン外へ引き出し、該薄帯板がたるんだ
時には、例えば上方へ移動し、また薄帯板に張力がかか
った時には下方へ移動して、上下方向に移動することで
薄帯板の張力を調節するダンサロールが使用されてい
る。
このダンサロールを張力の状態に応じて昇降するため
には、一般には通常の油圧シリンダや或いはサーボモー
タ等による昇降装置が用いられている。
なお、通常のエアシリンダは作動速度が早すぎるため
にかえって薄帯板に衝撃を与えることとなり、またその
気体の出力の制御も困難なため、一般には使用されてい
ないのが現状である。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、例えば帯板の厚さが20〜30μmという
ような従来の薄帯板よりも更に厚さが薄く、かつ非常に
脆い急冷極薄帯板をコイル状に巻き取る場合には、一定
の低張力を保持する必要があり、従来の油圧シリンダ或
いはサーボモータを用いたダンサロールの昇降装置で
は、例えば、張力の急激な変化が発生した場合、その昇
降にかかる応答が遅いために不感帯(ヒステリシス)が
大となり、該急冷極薄帯板に許容値以上の張力が瞬間的
に作用してしまい予定外の箇所で切断してしまうという
ような問題がある。
本発明は、以上述べた事情に鑑み、搬送ラインの帯板
の張力に大きな変化が生じても短時間で応答するととも
にその張力変化を迅速に吸収するダンサロールのバラン
スシリンダを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明の構成は、帯板を巻
取り機へ搬送する搬送ラインで該帯板を掛け回しつつラ
イン外へ引き出すダンサロールを上下方向移動自在に支
持して帯板の張力を調節するダンサロールのバランスシ
リンダであって、該ダンサロールの上方に固設されると
ともに下端部分と上端部分とに各々送気口と排気口とを
有するシリンダと、該シリンダ内に上下方向に移動可能
に支持されるとともに該シリンダの内周面との間に送気
口よりの気体を通過させる隙間を有し且つ下端面から伸
びるロッドの下端部にダンサロールを回転自在に支持す
るピストン部と、上記送気口から気体を連続的に送給す
る送気手段とを有することを特徴とする。
〈作用〉 送気手段により送気口から所定の気体を送給すると、
気体はピストンの下端面に所定の圧力をかけつつ隙間を
通って排気口から排出され、ピストン部は帯板に一定張
力を与えた位置でフローティング状態に保持される。そ
して薄板にたるみが生じると帯板の張力が低下するの
で、ピストン部は帯板の張力を増大させるように上昇
し、所定張力とバランスされた位置で保持される。一
方、帯板の張力が増大するとピストン部が下方に引張ら
れてピストン部が下降するとともに隙間を通過する気体
の流通量が増大することにより、所定張力とバランスす
る位置まで下降して保持される。
〈実施例〉 以下、本発明のダンサロールのバランスシリンダの好
適な一実施例について説明する。
第1図は本実施例にかかるバランスシリンダの概略
図、第2図は急冷金属極薄帯板の搬送ラインを示す。
これらの図面に示すように、急冷金属極薄帯板鋳造機
(図示せず)から供給される厚さ20〜30μmの急冷金属
極薄帯板(以下「急冷薄帯」という)1が巻取装置2へ
巻取られる搬送ラインLにおいて、デフレクタロール20
a,20bの間の該急冷薄帯1を掛け回してライン外へ引き
出し、該急冷薄帯1の張力を調節するダンサロール3が
バランスシリンダ4より懸吊されている。
このバランスシリンダ4はダンサロール3の上方に固
設されており、縦長のシリンダ本体5と該本体5内に上
下動自在に支持されるピストン部6と、該ピストン部6
と上記ダンサロール3とを連結するロッド7とを有する
もので、該ダンサロール3を昇降自在に支持している。
このロッド7はピストン部6の下端面6aからシリンダ本
体5の底部5aを貫通するように下方に向けて突設されて
おり、ダンサロール3は該ロッド7の下端部分7aに軸支
3aを介して回転自在に支持されている。また、このロッ
ド7が貫通するシリンダ本体底部5aの開口5bには軸支8
が設けられており、該開口5bにはロッド7を上下動自在
に支持している。
また、ピストン部6の外周面6bには上下2箇所にパッ
キン9が各々嵌着されており、このパッキン9の外周面
9aとシリンダ本体5の内周面5cとの間には、例えば、周
平均が0.03〜0.05mmという微小な隙間Zが設けられてい
る。
更に、このシリンダ本体5にはその最下端部分に送気
口10が、その最上端部分に排気口11が各々形成されてお
り、これら送気口10と排気口11とには、送気管10a及び
排気管11aが各々取付けられている。そして、送気手段
(図示せず)から所定の圧力の気体Gが該送気管10aを
介して送気口10に送り込まれている。この送給された気
体Gはシリンダ本体5内のピストン部6の下端面部分に
充填されるとともに、隙間Zを通過して上記排気口11か
ら排気管を介して外部へ排出されている。
なお、図示の巻取装置2は、カローゼルタイプの巻取
装置であり、公転ドラム21と2個の巻取リール22a,22b
とを有している。そして、一方のリール22aに所定量の
急冷薄帯1を巻取った場合には公転ドラム21を公転させ
て、他方のリール22bに切換えて巻取り出来るようにな
っており、該急冷薄帯1を連続して巻取りが出来るよう
になっている。また、20cはデフレクタロールである。
このようなダンサロール3のバランスシリンダ4を設
けた搬送ラインLにおいて、先ず、該ダンサロール3を
デフレクタロール20a,20bの位置よりも下方へ位置させ
ておき(図中2点鎖線で示す。)、次に、急冷金属極薄
帯板鋳造機(図示せず)から供給される急冷薄帯1を該
ダンサロール3上を通過させて巻取装置2で巻取りを開
始する。これと同時に、送気手段(図示せず)より所定
の圧力の気体Gをシリンダ本体5内へ送気口10から導入
し、ピストン部6を上昇させることにより該急冷薄帯1
がダンサロール3に掛け回されつつラインL外へ引き出
される。そしてダンサロール3は、所定の張力とバラン
スする位置まで上昇し、急冷薄帯1は常に所定の張力を
保つこととなる。また、このとき気体Gはシリンダ本体
6内に常時送給されるとともに隙間Zを通して排気口11
から排気されており、ピストン部6の下面に一定の圧力
を与えている。
そして、急冷薄帯1の張力が減少した場合、シリンダ
本体5内に導入されている気体Gにより、ピストン部6
が上昇し、急冷薄帯1の張力を増大させようとする。そ
して、ダンサロール3は急冷薄帯1の張力が通常の張力
となった位置まで上昇することとなる。
また、急冷薄帯1の張力が増大した場合には、ピスト
ン部6が下方に引張られてシリンダ本体5内の圧力が高
くなろうとするが、ピストン部6が下降するとともに隙
間Zを通過する気体Gの通過量が一時的に増大して短時
間のうちにシリンダ本体5内の気圧が所定の気圧に戻
る。このようにピストン部6は下降し、急冷薄帯1の張
力が正常の張力になったところで保持される。
またこのように気体Gが常時ピストン部6の外周に設
けた隙間Zを全周に亘って通過しているので、ピストン
部6に嵌着したパッキン9の外周面9aと、シリンダ本体
5の内周面5cとはほぼ非接触状態となっている。したが
って、ピストン部6の摺動抵抗は非常に小さいので急冷
薄帯1のわずかな張力の変化に対してもバランスシリン
ダ4のピストン部6が短時間にかつ自動的に応答し、ダ
ンサロール3を昇降させて急冷薄帯1の張力を調節する
ことが可能となる。
さらに、バランスシリンダ4は急冷薄帯1を一方のリ
ール22aから他方のリール22bに巻き替える時に発生する
急激な張力の変動に対しても、ピストン部6が短時間の
うちに昇降することに対応して所定の張力にバランスす
ることができ、シリンダ本体5とピストン部6とのエア
クッション効果によってその急冷薄帯1に対する衝撃を
吸収するという効果も奏する。
〈発明の効果〉 以上実施例とともに詳しく述べたように本発明のダン
サロールのバランスシリンダは、搬送ラインの帯板の搬
送時あるいはその巻取切換時におけるその張力の大幅な
変動があっても、短時間のうちに応答でき、不感帯を非
常に小さくすることができる。また、シリンダ内には常
に気体が充満されているのでクッション効果があり、帯
板の急激な変化に対してもその張力の変化を吸収すると
ともにその衝撃も吸収でき、その切断が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な実施例にかかるダンサロールの
バランスシリンダの概略断面図、第2図は急冷金属極薄
帯板の搬送ラインの概略図である。 図面中、 1は急冷金属極薄帯板、2は巻取装置、3はダンサロー
ル、4はバランスシリンダ、5はシリンダ本体、6はピ
ストン部、7はロッド、10は送気口、11は排気口、Zは
隙間である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 清 千葉県千葉市川崎町1 川崎製鉄株式会 社技術研究本部内 (72)発明者 森戸 延行 千葉県千葉市川崎町1 川崎製鉄株式会 社技術研究本部内 (72)発明者 奈良 正功 千葉県千葉市川崎町1 川崎製鉄株式会 社技術研究本部内 (72)発明者 谷本 義治 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号 菱船エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−167847(JP,A) 特開 昭57−93849(JP,A) 特開 昭53−39239(JP,A) 実開 昭57−178039(JP,U) 実開 昭53−44627(JP,U) 実開 昭61−115667(JP,U) 実開 昭60−142254(JP,U) 実公 昭52−57351(JP,Y1) 実公 昭40−23922(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯板を巻取り機へ搬送する搬送ラインで該
    帯板を掛け回しつつライン外へ引き出すダンサロールを
    上下方向移動自在に支持して帯板の張力を調節するダン
    サロールのバランスシリンダであって、 該ダンサロールの上方に固設されるとともに下端部分と
    上端部分とに各々送気口と排気口とを有するシリンダ
    と、 該シリンダ内に上下方向に移動可能に支持されるととも
    に該シリンダの内周面との間に送気口よりの気体を通過
    させる隙間を有し且つ下端面から伸びるロッドの下端部
    にダンサロールを回転自在に支持するピストン部と、 上記送気口から気体を連続的に送給する送気手段とを有
    することを特徴とするダンサロールのバランスシリン
    ダ。
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