JP2538996B2 - 紙幣収納装置 - Google Patents

紙幣収納装置

Info

Publication number
JP2538996B2
JP2538996B2 JP63152847A JP15284788A JP2538996B2 JP 2538996 B2 JP2538996 B2 JP 2538996B2 JP 63152847 A JP63152847 A JP 63152847A JP 15284788 A JP15284788 A JP 15284788A JP 2538996 B2 JP2538996 B2 JP 2538996B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
plate
fixed
slide
bill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63152847A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01321253A (ja
Inventor
盛夫 鈴木
博 柳下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Laurel Bank Machine Co Ltd
Original Assignee
Laurel Bank Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Laurel Bank Machine Co Ltd filed Critical Laurel Bank Machine Co Ltd
Priority to JP63152847A priority Critical patent/JP2538996B2/ja
Publication of JPH01321253A publication Critical patent/JPH01321253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538996B2 publication Critical patent/JP2538996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、送り込まれてくる紙幣のために受け入れ空
間を形成することができる紙幣収納装置に関する。
「従来の技術」 従来、この種の装置の一例として特公昭60−54216号
公報に見られるように、シートを損傷させることなく、
整列した状態で確実に集積させることができるシート集
積装置が知られている。
このものは、第23図に示すように、前面側にシート1
群を付勢して集積し、シート1の通路外へ退避可能な上
下一対のストッパ2,3のうち下部ストッパ3の上縁を凹
凸状に形成し、これらのストッパ2,3に対向して、集積
したシート1群をストッパ2,3の前面側へ押し付ける可
動の受板4を設け、前記ストッパ2,3の背面側には、ス
トッパ2,3背面側との間にシート1の受入れを許容し、
ストッパ2,3の前面側まで直線的移動によりシート1を
押込む押込み板5を設け、受入れたシート1を前記押込
み板5でストッパ2,3の前面側へ押込むとき、各ストッ
パ2,3を一旦シート1の通路外へ退避させた後再びシー
ト1の通路内へ復帰させるストッパ2,3及び押込み板5
の駆動装置(図示せず)を設け、前記押込み板5は後退
時シート1の通路内に位置する下部ストッパ3部を通過
し、シート1をストッパ2,3に当接させるため下部スト
ッパ3の凹凸部に対応させてかみ合いすり抜け可能な段
部を押込み板5の下縁に形成したものである。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、前記特公昭60−54216号公報に記載のもの
においては、開口部6にシャッタ(図示せず)を設け、
装置を金庫化する必要があり、既収納シート(紙幣)を
装置後端側へ移動せるための機構が装置前端側に設けら
れているため、その分シート(紙幣)の収納量が制限さ
れてしまうという問題があった。
本発明は、従来のものがもつ以上のような問題点を解
決した紙幣集積収納返却装置を提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本発明は、集積紙幣を受け入れるための開口が上部位
置に形成され、該開口を通じて受け入れられた集積紙幣
を、該開口より後部側に前後方向に向けて収納する枠体
と、 前記開口の下方に該開口の前部側に位置して立設され
た立板と、 該立板に対向して近接離間自在に、かつ該立板側に付
勢されるように設けられて、該立板との間に前記開口を
通じて受け入れた集積紙幣を収納する押圧板と、 前記枠体の開口の近傍に、前記押圧板に対して近接離
間自在に設けられ、かつ前記枠体内に収納されている集
積紙幣の上縁部に接する位置と該集積紙幣の上方位置と
の間で上下動自在に設けられた紙幣押え部材と、 該紙幣押え部材の下方位置に、前記押圧板に対して近
接離間自在に設けられ、かつ前記枠体内に収納されてい
る集積紙幣の下縁部に接する位置と該集積紙幣の下方位
置との間で上下動自在に設けられた紙幣係止板と、 前記集積紙幣収納空間の上方、下方、および側方位置
に設けられて前記紙幣押え部材及び紙幣係止板をそれぞ
れ駆動するための駆動機構とからなり、 前記駆動機構は、 前記押圧板の後方側に配置されて、モータの駆動によ
り枠体の後部側あるいは前部側に向けて前後方向に移動
されるスライド片と、 前記紙幣収納空間の側方位置に設けられて前記スライ
ド片と前記紙幣押え部材、紙幣係止板との間に介在する
スライド側板と、 該スライド側板の上部位置に中間部が回動自在に軸支
されるとともに、起端部側にスライド片が連結され、か
つ先端部側に前記紙幣押え部材が連結されて、スライド
片が枠体の後部側に移動した場合に、該紙幣押え部材
を、集積紙幣の上方位置から集積紙幣の上縁部に接触さ
せる位置にまで下降させる第1の連結部材と、 前記スライド側板の下部位置に中間部が回動自在に軸
支されるとともに、前記第1の連結部材に起端部が回動
可能に係合することにより該第1の連結部材を介して前
記スライド片に連結され、かつ先端部側に前記紙幣係止
板が連結されて、スライド片が枠体の後部側に移動した
場合に、該紙幣係止板を、集積紙幣の下方位置から集積
紙幣の下縁部に接触させる位置にまで上昇させる第2の
連結部材とを有することを特徴とする。
「作用」 この発明によれば、モータが駆動されて、スライド片
が枠体の後部側に移動した場合には、第1の連結部材が
スライド側板に設けられた軸を中心に回転して、該第1
の連結部材の先端の紙幣押え部材が、集積紙幣の上方位
置から集積紙幣の上縁部に接触させる位置にまで下降さ
れる。これと同時に、第2の連結部材がスライド側板に
設けられた軸を中心に回転して、該第2の連結部材の先
端の紙幣係止板が、集積紙幣の下方位置から集積紙幣の
下縁部に接触させる位置にまで上昇される。
そして、前記集積紙幣の上縁部、下縁部に紙幣押え部
材、紙幣係止板がそれぞれ接触し、更にこの状態で、モ
ータの駆動により、スライド片が更に後部側に移動した
場合には、これら紙幣押え部材、紙幣係止板が、スライ
ド側板とともに枠体の後部側に更に移動させられ、これ
によって前記集積紙幣の上縁部、下縁部を押圧するとと
もに、この押圧によって前記集積紙幣を介して押圧板が
枠体の後部側に移動され、その結果、紙幣押え部材、紙
幣係止板の前部側と立板との間には空間部が形成される
ことになる。
そして、このように形成された空間部には、枠体の開
口を通じて集積紙幣を送り込むことが可能となる。
そして、枠体の開口を通じてこの空間部に集積紙幣が
送り込まれた後は、前記モータが逆転駆動されることに
よって、上述した動作と逆の動作が行われる、すなわ
ち、スライド片が枠体の前部側に移動することにより、
第1の連結部材がスライド側板に設けられた軸を中心に
回転して、該第1の連結部材の先端の紙幣押え部材が、
集積紙幣の上縁部に接触した位置から該集積紙幣の上方
位置に退避され、これと同時に、第2の連結部材がスラ
イド側板に設けられた軸を中心に回転して、該第2の連
結部材の先端の紙幣係止板が、集積紙幣の下縁部に接触
した位置から集積紙幣の下方位置に退避される。その結
果、先に集積されていた集積紙幣と、今回、開口を通じ
て集積された集積紙幣とが一体になり、かつこれら集積
紙幣が立板と押圧板との間に挟持されることになる。
以上説明したように本発明の紙幣収納装置では、モー
タが駆動されて、スライド片の後方に移動したと同時
に、紙幣押え部材、紙幣係止板による集積紙幣の押圧動
作、及び開口の下方位置への空間部形成動作が開始され
るものである、すなわち、スライド片の移動開始から速
やかに、紙幣押え部材、紙幣係止板による集積紙幣の押
圧動作、及び開口の下方位置への空間部形成動作を行わ
せることができ、これによってスライド片が枠体の前後
方向に対して無駄に移動されることが無く、結果として
枠体の大きさが前後に対して大型化することが防止され
る。一方、このような紙幣押え部材、紙幣係止板を駆動
させるための駆動機構は枠体の集積紙幣収納空間の上方
及び下方位置に設けられているものであるので、紙幣の
収納量が制限されず、この点においても、全体の大きさ
が前後方向に大型化することが防止される。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第22図に基づ
いて説明する。
本発明の紙幣集積収納返却装置1は、紙幣集積部返却
部2と、その下方に設けられた紙幣収納装置110とから
なっている。
まず、紙幣集積収納返却部2について第1図ないし第
22図に基づいて説明する。
第1図中1aは紙幣集積収納返却装置1の機体でありこ
の機体1a内には紙幣集積収納返却部2が設けられてい
る。なお、本実施例においては、第1図における左側が
機体1aの前面、第1図における右側が機体1aの後面とさ
れている。紙幣集積収納返却部2の下には紙幣収納装置
110が設けられている。この紙幣収納装置110の枠体111
の上部には固定側板3a,3bが固定されて設けられてい
る。これら固定側板3a,3bは機体1aの前面側からみて左
右に離間対向させられて設けられている。
固定側板3a,3bの前部(第1図における左側)には上
下に離間して軸4a,4bが回転自在に取り付けられてい
る。軸4aには、上側の固定プールローラ5aが嵌合固定さ
れ、軸4bには下側の固定プールローラ5bが嵌合固定され
ている。
また、固定側板3a,3bの中央部にはそれぞれ長孔6a,6b
及び長孔7a,7bが形成され、固定側板3a,3bの下部にはそ
れぞれ凹部8a,8bが形成されている。
固定側板3a,3bの外側にはそれぞれ移動側板9a,9bが設
けられている。これら移動側板9a,9bは固定部材10,連結
軸11により連結されている。固定部材10は長孔7a,7bに
移動可能に挿通され、連結軸11は凹部8a,8bに遊嵌され
ている。
また、移動側板9a,9bには上下に離間して軸12a,12bが
回転自在に取り付けられている。軸12aは長孔6a,6bに摺
動回転自在に嵌挿され、軸12bは凹部8a,8bに遊嵌されて
いる。軸12aには上側の移動プールローラ13aが嵌合固定
され、軸12bには下側の移動プールローラ13bが1方向ク
ラッチ14bを介して支持されている。
又固定部材10にはガイド板15a,15bが固定され、その
うちのガイド板15bの上端にはプーリー16が回転自在に
支持されている。
前記軸12aの中央部すなわち第5図に示す2つのガイ
ド板15bの間にはプーリー17が、又軸12aの両ガイド板15
bの近傍部にはそれぞれプーリー18が固定されている。
また、軸12bの中央部すなわち前記2つのガイド板15bの
間にはプーリー19が1方向クラッチ14aを介して支持さ
れ、更に軸12bの両ガイド板15bの近傍部にはプーリー20
が1方向クラッチ14bを介し、しかも前記移動プールロ
ーラ13bと一体に支持されている。
プーリー17,19には上下の軸12a,12bを連動させるため
のタイミングベルト21が巻回され、プーリー16,18,20に
は、タイミングベルト22が巻回されている。
また、軸4aには、上側の固定プールローラ5aの内側に
位置してプーリー23,23が嵌合固定され、軸4bには下側
の固定プールローラ5bの内側に位置してプーリー24,24
が嵌合固定されている。プーリー23,24にはそれぞれタ
イミングベルト25が巻回されている。
次に、機体1aの前面(第4図における左側)からみて
右側の移動側板9aのガイド機構について第2図に基づい
て説明する。
固定側板3aにはブラケット26a,26bを介してガイド軸2
7が固定状態に取り付けられている。ガイド軸27には移
動ブロック28が摺動自在に取り付けられており、この移
動ブロック28には前記移動側板9aが固定されている。移
動側板9aは該移動側板9aに固定されたピン29及び固定側
板3aに固定されたピン30間にプーリー31を介して張り渡
されたバネ32によって固定プールローラ5a,5b側(第2
図における左側)へ付勢されている。プーリー31は固定
側板3a,3bに回転自在に設けられた軸33に固定されてい
る。
次に、機体1aの前面(第4図における左側)から見て
左側の移動側板9bのガイド機構について第3図に基づい
て説明する。
移動側板9bにはガイドローラー34,34が回転自在に設
けられ、これらガイドローラー34,34は固定側板3b上に
固定されたガイドレール36内に摺動自在にはめ込まれて
いる。
移動側板9bは、移動側板9bに固定されたピン37及び前
記ガイドレール36に固定されたピン38間にプーリー39を
介して張り渡されたバネ40によって固定プールローラ側
5a,5b(第3図における右側)へ付勢されている。
移動プールローラ13a,13bの固定プールローラ5a,5b側
への移動を規制するのは後述する第6図に示す規制ロー
ラ41であり、この規制ローラ41は前記移動側板9bに固定
された規制片42bに当接するようになされている。
次に、第1図及び第4図に示す紙幣押え板43について
説明すると、紙幣押え板43の移動方向は機体前後(第4
図左右)方向のみとされ、この方向以外移動できないよ
うに規制されている。すなわち、紙幣押え板43はブラケ
ット43a,43aを有し、両固定側板3a,3bのそれぞれ内側面
に当接するように紙幣押え板43にブラケット43aを介し
てガイドローラ44a,44bが回転自在に設けられている。
また紙幣押え板43には、ブラケット43aを介して両固定
側板3a,3bの外側面に当接するようにガイドローラ45a,4
5bが連結されている。また紙幣押え板43にはブラケット
43aを介してガイドローラ46a,46bが取り付けられ、これ
らガイドローラ46a,46bは両固定側板3a,3bに設けられた
長孔7a,7b内に摺動自在にはめ込まれている。紙幣押え
板43は、ガイドローラ44a,44b,45a,45bによって機体幅
(第4図上下)方向への移動を阻止され、ガイドローラ
46a,46bによって機体1aの上下方向(第4図における紙
面を貫通する方向)への移動を阻止されている。
また、両固定側板3a,3bの後端にはアーム部材47a,47b
が固定され、これらアーム部材47a,47bの先端にはピン4
8a,48bがそれぞれ設けられ、これらピン48a,48bと前記
紙幣押え板43に一体に設けられた第4図に示すピン49a,
49bとの間にはそれぞれバネ50a,50bが張り渡される。従
って、紙幣押え板43はそのバネ50a,50bの弾性力によっ
て移動プールローラ13a,13b側へ付勢されている。
前記移動側板9a,9bにはストッパ部材51a,51bが設けら
れており、これらストッパ部材51a,51bが前記紙幣押え
板43に設けられたガイドローラ45a,45bに当接すること
により、移動プールローラ13a,13bと紙幣押え板43との
間には若干の隙間が形成される。
紙幣押え板43が固定プールローラ5a,5b側へ移動した
時、その紙幣押え板43はロックされるようになされてい
る。すなわち、機体1aに水平状態で離間して平行にピン
52a,52bが設けられており、これらピン52a,52bにスライ
ド部材53が摺動自在に嵌合されている。また、固定側板
3a,3bに回転自在に架け渡された軸54の一端にレバー55
が固定して取り付けられている。また、軸54の両端側部
にはロック部材56a,56bが固定して取り付けられてい
る。固定側板3bとロック部材56bとの間にはバネ57がレ
バー55を第2図において反時計回り方向に付勢するよう
に設けられている。
そして、前記移動ブロック28に固定された規制片42a
が移動ブロック28の移動にともなって移動すると、該規
制片42aがスライド部材53に当接してこのスライド部材5
3を機体1aの前面側(第2図における左側)に移動させ
てこのスライド部材53によりレバー55を第2図において
時計回り方向に回転させ、レバー55の回転によって該レ
バー55と同軸状に固定して設けられているロック部材56
a,56bをバネ57の付勢力に逆らって第2図において時計
回り方向に回転させ、移動プールローラ13a,13bによっ
て押されて来た紙幣押え板43と一体の第4図に示すピン
49a,49bをそのロック部材56a,56bのフック部58a,58bに
よって係止し紙幣押え板43の移動プールローラ13a,13b
側への移動を規制するようになされている。
次に、移動プールローラ13a,13bを移動させる機構に
ついて第6図に基づいて説明する。
この機構は固定側板3b側にのみ設けられている。
機体1a内にはこの機体1aの壁体と前記固定側板3bとの
間に位置させられてブラケット(図示せず)が設けられ
ており、このブラケットの上部に軸61を介してカム62が
回転自在に設けられている。軸61はこの軸61に連結され
機体1a内に設けられた駆動モータ(図示せず)により回
転させられるようになされている。カム62のカム面は、
第6図に示す仮想線62a,62b間の範囲内において軸61側
に変位するようになされている。
一方、前記軸61が設けられたブラケットの下部には軸
63が固定して設けられている。この軸63にはリンク64の
基端部が回転自在に取り付けられている。このリンク64
の先端部には前記規制ローラ41が回転自在に取り付けら
れている。リンク64の中間部分には連結腕65の一端が取
り付けられている。
他方、前記軸61が設けられたブラケットには軸66が回
転自在に設けられており、この軸66にはリンク67の一端
が固定されて取り付けられている。このリンク67の他端
は前記連結腕65の他端に回転自在に連結されている。ま
た、軸66にはリンク68の一端が嵌合固定され、このリン
ク68の他端にはローラ69が回転自在に取り付けられてい
る。このローラ69はリンク67に固定されたピン70及び前
記ブラケットに固定されたピン71間にプーリー72を介し
て張り渡されたバネ73によってカム62に常に当接するよ
うに付勢されている。プーリー72は前記ブラケットに回
転自在に取り付けられている。74はリンク68のストッパ
ピンである。
次に、移動プールローラ13a,13b及び固定プールロー
ラ5a,5bの駆動伝達機構について第6図及び第7図に基
づいて説明する。機体1aの前面からみて左側の固定側板
3bには支持部材75が固定され、この支持部材75には案内
部材76が固定されている。案内部材76には円弧状の案内
溝77a,77bが形成されている。下側の移動プールローラ1
3bの軸12bと下側の固定プールローラ5bの軸4bとの間に
は案内軸78a,78bが設けられている。案内軸78a,78bの一
端側にそれぞれ取り付けられた案内ローラ79a,79bが前
記案内溝77a,77b内に移動自在にはめ込まれている。
案内軸78a,78bはリンク80a,80bによって連結され、又
案内軸78a,78bの中間部分にはそれぞれリンク81a,81bの
一端が取り付けられ、これらリンク81a,81bの他端は移
動プールローラ13b及び固定プールローラ5bの支持軸12
b,4bに取り付けられる。したがって、軸12b,78a,78b,4b
のそれぞれの軸間距離は常に一定となる。又、これらの
軸12b,78a,78b,4bにそれぞれ歯車82a,82b,82c,82dが設
けられ、更に軸4bの端部にはプーリー83aが設けられて
いる。
一方、機体1a内に設けられた駆動モータ(図示せず)
に連結された駆動軸84にプーリー83bが固定して設けら
れている。このプーリ83bと前記プーリ83aとの間には伝
動ベルト85が巻回されて張設されている。従って、移動
プールローラ13a,13b及び固定プールローラ5a,5bが如何
なる距離であろうと、駆動モータ駆動力は伝動ベルト85
を介して固定プールローラ5b側へ伝えられると共に、歯
車82a,82b,82c,82dを介して移動プールローラ13b側へも
伝えられる。なお、カム62,リンク64,連結腕65,リンク6
7,68,ローラ69,プーリ72,83a,83b電動ベルト85,歯車82
a,82b,82c,82d,リンク80a,80b,81a,81b等は機体壁,固
定側板3b間に設けられている。
次に、返却カバー86のロック機構について第8図及び
第9図に基づいて説明する。前記固定側板3a,3bの上部
には、機体1aの前面側に位置して軸87が回転自在に設け
られている。この軸87の一端は固定側板3aより突出し、
この突出端にはバネ掛け片88の一端が固定されている。
固定側板3aとバネ掛け片88との間には間隔が設けられて
おり、固定側板3a,バネ掛け88間には軸87に嵌合されて
バネ89が設けられている。バネ89の一端はバネ掛け88に
設けられたピン90に他端は固定側板3aに設けられたピン
91に取り付けられている。
軸87には板状の返却カバー86の基端部が固定されてお
り、この返却カバー86はバネ89によって第1図に示す紙
幣一時貯留部92を開放する方向(第1図における反時計
回り方向)へ付勢されている。
また、固定側板3a,3bの前部には、これら固定側板3a,
3bに連結されてブラケット(図示せず)が設けられてい
る。このブラケットには固定側板3a,3bと平行に軸93が
設けられており、この軸93にはL字形のロックレバー94
の中間部が回転自在に支持されている。また軸87外周の
固定側板3a側にはロックレバー94の一端に設けられた突
片94aが嵌入し得る切欠部87aが形成されている。
一方、固定側板3a,3b間のブラケットにはソレノイド9
5が横臥状態で取り付けられ、このソレノイド95の可動
子95aの端部にはロックレバー94の他端が取り付けられ
ている。
ロックレバー94は、一端が固定側板3a,3b間のブラケ
ットに取り付けられ他端がロックレバー94の軸93近傍部
に第8図に示すように取り付けられたバネ96によって、
突片94aが前記軸87の切欠部87a内に入り込む方向(第8
図における反時計回り方向)に付勢されている。
そして、ソレノイド95が作動すると軸93を中心にロッ
クレバー94が回転してその突片94aが前記軸87の切欠部8
7aより離間するようになっている。従って、通常は軸87
の回動をロックレバー94の突片94aによって規制するこ
とで、紙幣一時貯留部92を返却カバー86によって閉塞さ
せておき、返却指令が出された時のみソレノイド95を作
動させ、ロックレバー94の突片94aを軸87の切欠部87aよ
り離間させて、返却カバー86をバネ89の力によって開く
ようになされている。
集積時において、移動プールローラ及び紙幣押さえ板
間に送り込まれる紙幣はその後端を羽根車によって叩か
れて固定プールローラ側へ大きく反らされ、後続の紙幣
の先端が移動プールローラ側へ円滑に入り込めるように
している。
移動プールローラは固定プールローラより最も離れた
位置(第1図に示す位置)を集積位置とし、固定プール
ローラ側へ移動して行き固定プールローラとの間で紙幣
を挾持する位置を収納返却位置としている。集積位置で
は移動プールローラを該移動プールローラ側へ紙幣を順
次送り込む搬送部と同じ高速で駆動させ、収納返却位置
では低速で駆動させる。
次に、移動プールローラ13a,13b及び固定プールロー
ラ5a,5bの駆動伝達機構について第10図(a)第10図
(b)に基づいて説明する。
移動プールローラ13a,13bが紙幣集積位置に位置する
場合(第10図(a)参照)、上側の移動プールローラ13
aの軸12aに固定された伝動ローラ97a,97bが両固定側板3
a,3b間に回転自在に支持された軸98に固定された当接ロ
ーラ99a,99bに当接させられている。この当接ローラ99
a,99bは紙幣搬送部と同様に高速回転するようになされ
ている。
従って、当接ローラ99a,99bの回転は、伝動ローラ97
a,97b,軸12aに取り付けられた前記プーリ17,タイミング
ベルト21,プーリ19,1方向クラッチ14a,軸12aに取り付け
られたプーリ18,タイミングベルト22,プーリ20,1方向ク
ラッチ14bを介して下側の移動プールローラ13bの軸12b
に伝達されるようになされている。
なお、移動プールローラ13bを支持する軸12bの端部に
は前記歯車82aが固定され、この歯車82aは歯車82b,82c,
82d,プーリ83a,伝動ベルト85,プーリ83bを介して駆動軸
84に連結されているが、集積位置での移動プールローラ
13a,13bの高速回転時には、軸12bにクラッチ14a,14bを
介して取り付けられた移動プールローラ13b及びプーリ
ー19,20は、前記1方向クラッチ14a,14bが回転非伝達状
態となっているため、軸12bに対し空回り状態となる。
従って、この場合移動プールローラ13a,13bは歯車82a側
とは何等関係なく回転することになる。
移動プールローラ13a,13bが収納返却位置に位置する
場合(第10図(b)参照)、この場合には伝動ローラ97
a,97bが当接ローラ99a,99bと離間させられ、軸84が低速
回転させられる。軸84の低速回転が伝動ベルト85及び歯
車82a,82b,82c,82d等を介して軸12bに伝えられる。軸12
bが回転するとこの軸12bに取り付けられた移動プールロ
ーラ13b,プーリー19,20も1方向クラッチ14a,14bを介し
て低速で回転し、その回転はタイミングベルト21,22を
介して軸12a側にも伝えられる。よって上下の移動プー
ルローラ13a,13bは共に低速で回転することになる。紙
幣を収納する場合は駆動軸84に連結された駆動モーター
を正転させ、返却する場合は駆動モーターを逆転させれ
ばよい。なお、収納返却位置では伝動ローラ97a,97bと
当接ローラ99a,99bは離間しているので、搬送部側と移
動プールローラ13a,13bとの関係は断たれる。
次に、紙幣収納装置を第11図乃至第22図に基づいて説
明する。
第13図中110は紙幣収納装置であり、この紙幣収納装
置110の枠体111内には紙幣押え部材(移動棒)112が設
けられている。この移動棒112は、その両端を移動アー
ム122a,122bに支持され、この移動アーム122a,122bは後
記するように設けられたスライド側板120a,120bに回転
自在に支持された軸121a,121bに固定されている。
移動棒112の下方には紙幣係止板(移動爪)117a,117b
が設けられている。この移動爪117a,117bは、第12図に
示す両端に軸124a,124bを有する支持棒123に支持され、
この支持棒123は前記軸124a,124bを介してスライド側板
120a,120bに回転自在に支持されている。
前記軸121a、121bのスライド側板120a,120bを挾んだ
他端にはそれぞれ上揺動部材125a,125bが固定されてお
り、又前記軸124a,124bのスライド側板120a,120bを挾ん
だ他端にはそれぞれ下揺動部材126a,126bが固定されて
いる。前記上揺動部材125a,125b及び下揺動部材126a,12
6bの一部は第11図に示すように係合させられている。即
ち、上揺動部材125a,125bの凹部125a′,125b′に下揺動
部材126a,126bの先端が係合させられている。これによ
り、上揺動部材125a,125bが軸121a,121bを中心に回動す
ると、下揺動部材126a,126bも軸124a,124bを中心に回動
するようになされている。また、上揺動部材125a,125b
が回動すると移動棒112を支持している移動アーム122a,
122bも軸121a,121bを中心に回動し、下揺動部材126a,12
6bが回動すると支持棒123を介して移動爪117a,117bも軸
124a,124bを中心に回動するようになされている。上揺
動部材125a,125b及び下揺動部材126a,126bが上述したよ
うに係合させられているため、前記移動棒112及び移動
爪117a,117bは同期して回動し、しかも互いに逆方向に
回動するようになされている。
上揺動部材125a,125bの後方側(第11図右側)にはピ
ン128a,128bが固定され、該ピン128a,128bと前記スライ
ド側板120a,120bの後方側下部に固定されたピン129a,12
9bとの間にはバネ130a,130bが張り渡されている。該バ
ネ130a,130bの力によって上揺動部材125a,125bは軸121
a,121bを中心に前方側(第11図時計回り方向)に付勢さ
れ、それにともなって下揺動部材126a,126bも軸124a,12
4bを中心に前方(第11図反時計回り方向)に付勢されて
いる。したがって、移動棒112及び移動爪117a,117bは互
いに離間する方向に付勢され、両者とも収納すべき紙幣
より離れた位置で待機することになる。
下揺動部材126a,126bの前方側への回動を規制するた
め、下揺動部材126a,126b近傍のスライド側板120a,120b
上には規制ブロック131a,131bが固定されている。下揺
動部材126a,126bの回動を規制することにより、上揺動
部材125a,125bの前方への回動並びに移動棒112及び移動
爪117a,117bの互いに離間する方向への回動も規制され
るようになっている(第15図の状態)。
上揺動部材125a,125bを後方側(第11図反時計回り方
向)へ回動させると移動棒112も移動爪117a,117b側へ回
動するようになされている。上揺動部材125a,125bの後
方への回動にともなって下揺動部材126a,126bも後方側
(第11図時計方向)へ回動し、それにより移動爪117a,1
17bも移動棒112側へ回動するようになされている。上揺
動部材125a,125bの後方への回動は、上揺動部材125a,12
5bの一端に設けられたピン132a,132bをこれらピン132a,
132bに取り付けられたスライド片133a,133bが後方側
(第12図右方)へ引っ張られることによって行われるよ
うになされている。また、上揺動部材125a,125bの後方
への回動は上揺動部材125a、125b近傍のスライド側板12
0a,120bに固定された規制ピン134a,134bによって規制さ
れるようになされている。上揺動部材125a,125bの回動
が規制されることにより、下揺動部材126a,126bの後方
への回動並びに移動棒112及び移動爪117a,117bの互いに
接近する方向への回動も規制されるようになされている
(第14図の状態)。
一方、第13図に示す枠体111の底部には規制板176が回
動自在且つバネ177によって載置板167側へ付勢された状
態で設けられている。その規制板176の回動中心側には
第12図に示すように前記移動爪117a,117bに固定される
ピン178a,178bが通り抜けできるように切欠部179が形成
されている。
スライド側板120a,120bが後方側へ移動する際には、
移動爪117a,117bは移動棒112側へ回動するので、移動爪
117a,117bに固定されたピン178a,178bは前記規制板176
と枠体111下部に固定された載置板167の間を通過するよ
うになされている。従ってこの場合、移動棒112及び移
動爪117a,117bは互いに接近した状態を保ちながら後方
へ移動するようになされている(第14図の状態)。な
お、規制板176,載置板167間をピン178a,178bが通過する
時、前記規制板176は第14図に示す軸180を中心に回動し
て逃げるようになっている。
スライド側板120a,120bが後方から前方へ復帰する際
には、前記規制板176の手前迄移動棒112及び移動爪117
a,117bが互いに接近した状態を保ちながら移動し、その
後ピン178a,178bが規制板176位置に達っしたならばピン
178a,178bが規制板176の傾斜面176aに乗り上げて行き、
前記移動棒112及び移動爪117a,117bが離間していくよう
になされている(第15図の状態)。
従って、移動棒112及び移動爪117a,117bは前記開口部
110aより送り込まれた集積紙幣の直前迄この収納紙幣を
押圧板(可動挾持板)118との間で挾持していくことに
なるので紙幣の集積状態を崩すことはない。
両スライド側板120a,120bはそれらの後端下部を連結
部材127によって一体に連結されている。またそれぞれ
のスライド側板120a,120bの下端にはガイドローラ136a,
136bが設けられ、そのガイドローラ136a,136bは左右の
仕切板135a,135bの下端の長孔137a,137bに摺動自在には
めまれる。これによりスライド側板120a,120bは装置前
後方向(第11図,第12図左右方向)にのみ移動するよう
になされている。
また、スライド側板120a,120bの下端前方にはピン138
a,138bが設けられ、これらピン138a,138bと枠体111底部
に固定されたバネ掛け部材140a,140bとの間にはバネ141
a,141bが張り渡される。該バネ141a,141bによって左右
スライド側板120a,120bは装置前方へ向けて付勢されて
いる。
左右のスライド片133a、133b下部には長孔147a,147b
が形成され、これら長孔147a,147bを介して前記上揺動
部材125a,125bのピン132a,132bと係合するスライド片13
3a,133bはベルト142a,142bに取り付け部材143a,143bに
よって固定され、そのベルト142a,142bはプーリー144a,
144a間;プーリー144b,144b間に巻回されている。後端
側のプーリー144aの近傍には、第19図に示すように歯車
145がその後端側のプーリー144a,144bと同軸上に固定さ
れ、該歯車145と機体側の第20図に示す歯車146とが噛み
合った時、すなわち紙幣収納装置110が機体1aに装填さ
れた時ベルト142a,142bが駆動可能となる。歯車145が回
動することによりスライド片133a,133bがスライドし、
それにともなってスライド側板120a,120b全体が移動す
るようになされている。なお、歯車146の軸146aには駆
動モータ(図示せず)が連結されている。
左右スライド側板120a,120bの上端にはそれぞれ突起
部148a,148bが設けられ、該突起部148a,148bはスライド
シャッタ119の左右に設けられた孔149a,149bに係合する
ようになされている。これにより、スライドシャッタ11
9は左右のスライド側板120a,120bに連動してスライドす
るようになされている。
スライドシャッタ119は左右のガイド軸150a,150bによ
って前後方向(第11図左右方向)にのみスライドするよ
うになっており、また、バネ151a,151bの力によって前
方(第11図左方向)に付勢されている。
可動挾持板118には、その側面にガイドローラ152a,15
2bが設けられ、そのガイドローラ152a,152bは仕切板135
a,135bに設けられた長孔153a,153bに摺動自在にはめ込
まれている。前方側のガイドローラ152a,152bの支持軸1
54a,154bは側方に突出しており、これら軸154a,154bと
仕切板135a,135bに固定されたピン155a,155bとの間には
プーリー156a,156bを介してバネ157a,157bが張り渡され
ている。可動挾持板118はバネ157a,157bによって固定挾
持板側116へ付勢されている。
固定挾持板116は第13図に示す枠体111底部に固定され
た取り付け板158に固定されており、前記可動挾持板118
との間で紙幣を挾持するようになされている。固定挾持
板116の前方側(第14図左側)にはバネ付ヒンジ159を介
して揺動板160が取り付けられている。
枠体111後端の左右仕切側板135a,135b間には第18図な
いし第21図に示す係合棒161が固定されている。この係
合棒161は機体1a内への紙幣収納装置110の装填時に、機
体1a側のロック部材162のフック部162aと係合すること
により、機体1aに紙幣収納装置110全体がロックされる
ようになされている。これにより、このロック状態の時
(第20図の状態)には紙幣収納装置110は機体1aより引
き出すことができないようになされている。ロック部材
162は機体1aの第21図に示すブラケット1bに設けられた
軸163に固定されており、この軸163には別に揺動部材16
4も固定されている。揺動部材164が下方(第20図反時計
回り方向)に回動すると、軸163を介してロック部材162
も回動し、ロック部材162のフック162a部は枠体111より
離間するようになされている。なお、ロック部材162及
び揺動部材164はこの揺動部材164,ブラケット1b間に設
けられたバネ165によって上方(第20図時計回り方向)
に付勢されている。また、枠体111後端部にはロック部
材162及び揺動部材164が入り込めるように第21図に示す
ように切欠部166が設けられている。
枠体111下部に固定された紙幣の載置板167の下方には
スライド長板168が枠体111底部に固定された第12図に示
す段付きのピン169に摺動自在に嵌合されて支持されて
いる。スライド長板168の一端は前記揺動部材164の近傍
まで延びており、他端は枠体111前端側迄延ばされてい
る。スライド長板168の他端には第18図に示す連結棒170
の下端が固定され、この連結棒170の上端は枠体111にこ
の枠体111に対し出没自在かつ摺動自在に嵌合された突
出部材171の一端側に固定されている。
枠体111下部に設けられたブラケット111aにはロック
部材172が軸173を介して回転自在に支持されると共に、
第17図に示すバネ174によって第18図反時計回り方向に
付勢されている。
ロック部材172には前記突出部材171の一端に当接する
押圧部172aと、前記スライド側板120a,120bの連結部材1
27に固定された係合片175の孔175a(第12図)に係合す
るフック部172bとが一体に形成されている。前記突出部
材171の一部が枠体111より突出している場合は、ロック
部材172のフック部172bが前記係合片175の孔175aより離
間しているので、連結部材127を介してスライド側板120
a,120bは移動自在とされている。また前記突出部材171
が枠体111内へ押し込まれた場合は、押圧部172aを介し
てロック部材172が第18図時計回り方向に回動されて、
フック部172bが前記係合片175の孔175aと係合するの
で、連結部材127を介してスライド側板120a,120bはロッ
クされるようになされている。
紙幣収納装置110を機体1aに装填した時スライド長板1
68の一端は揺動部材164によって後端側への移動が阻止
される。すなわち、揺動部材164はある程度強い力で押
圧しなければ、揺動しないようにバネ165により付勢さ
れている。従って、紙幣収納装置110を機体1aに装填し
た時は前記突出部材171の一部が枠体111より突出するこ
とになるので、スライド側板120a,120bは移動自在で、
紙幣収納装置110は機体1aに固定されるようになされて
いる。また前記突出部材171を枠体111内へ押し込むこと
により、スライド側板120a,120bは移動が規制され、紙
幣収納装置110は機体1aより抜き取り自在とされてい
る。
次に、この実施例の作動について説明する。
紙幣収納装置110へ紙幣を収納すべく紙幣を集積する
場合、移動プールローラ13a,13bが固定プールローラ5a,
5bより最も離れた位置(第1図に示す位置)を紙幣集積
位置(以下、単に集積位置という)とし、移動プールロ
ーラ13a,13bが固定プールローラ5a,5b側へ移動して行き
固定プールローラ5a,5bとので間紙幣を挾持する位置を
紙幣収納返却位置(以下単に収納返却装位置という)と
している。
集積位置では移動プールローラ13a,13bを搬送部と同
し高速で駆動させ、収納返却位置では低速で駆動させ
る。
紙幣集積収納返却部2及び紙幣収納装置を、紙幣収納
装置110のスライドシャッタ119が閉じられた集積位置
(第10図(a)参照)で作動させると、搬送ローラ102,
当接ローラ99a,99b,羽根車104が高速回転する。このと
きには、第10図に示す伝動ローラ97a,97bが当接ローラ9
9a,99bに当接し軸12aと共に同図において矢印A方向に
高速回転している。
駆動軸84には、プーリ83a,83b,伝動ベルト85,歯車82
d,82c,82b,82aを介して軸12bが連結されているが、軸12
bに取り付けられた移動プールローラ13b及びプーリー1
9,20は、集積位置では1方向クラッチが非回転伝達状態
にあり、このため空回り状態となる。従って、この集積
位置では移動プールローラ13a,13bが前記歯車列とは何
等関係なく第1図において反時計回り方向に高速回転す
る。
また、この集積位置では、ソレノイド95が非作動状態
にあり、このため、ロックレバー94の突片94aが軸87の
切欠部87aに嵌入し紙幣一時貯留部92の上部を返却カバ
ー86により閉塞した状態でこの返却カバー86を第1図に
示す位置にロックしている。
そこで、入金処理(鑑別、計数等)された紙幣は搬送
ガイド板103上をこの搬送ガイド板103に沿って搬送ロー
ラ102側へ移送され、羽根車104の羽根(図示せず)と搬
送ローラ102との間を通り、移動プールローラ13a,13bと
紙幣押え板43との間に集積される。
この集積時において、移動プールローラ13a,13bと紙
幣押さえ板43との間に送り込まれる紙幣は、その後端を
羽根車104の羽根によって叩かれて固定プールローラ5a,
5b側へ大きく反らされ、後続の紙幣の先端は移動プール
ローラ13a,13b側へ円滑に入り込む。
移動プールローラ13a,13bと紙幣押さえ板43との間に
順次紙幣が送り込まれると、この紙幣はバネ50a、50bの
力に抗して紙押え板43を固定プールローラ5a,5b側へ徐
々に移動させて行き、紙幣押え板43と移動プールローラ
13a,13bとの間で紙幣を挾持する(第22図(a)参
照)。
この後、カム62を回転させて第6図において軸66を反
時計回り方向に回転させる。これによりリンク64が同図
時計回り方向に回動し、バネ32、40の力により移動側板
9a,9bと共に移動プールローラ13a,13bが前方へ移動し、
収納返却位置となる。
なお、収納返却位置では伝動ローラ97a,97bと当接ロ
ーラ99a,99bは離間しているので、この当接ローラの高
速回転が移動プールローラ13a,13bに伝達することはな
い。
前記紙幣搬送時の入金処理(鑑別,計数)の結果、入
金が承認されなければ返却カバー86を開いて本実施例の
装置への入金紙幣をこの収納返却位置においてリジェク
トする。即ち、返却指令が出された時のみソレノイド95
を作動させ、ロックレバー94の突片94aを軸87の切欠部8
7aより離間させて、返却カバー86をバネ89の力によって
開く。なお、この場合紙幣一時貯留部92の前方が開口し
ている。
この後、駆動モータ84を逆転させる。すると、移動プ
ールローラ13a,13bが第1図において時計回り方向に、
固定プールローラ5a,5bが反時計回り方向にそれぞれ回
転し、固定プールローラ5a,5bと移動プールローラ13a,1
3bとの間から紙幣が上昇し、それろの上部が機外へ放出
される。なお、このときには、紙幣の下部は固定プール
ローラ5a,5bと移動プールローラ13a,13bとの間で挟持さ
れた状態で操作者の抜き取りを待つことになる。(第22
図(b)参照)。
入金処理において、入金が承認された場合には、歯車
146の軸に連結された駆動モータを駆動する。すると、
紙幣収納装置110内の歯車145が回転し、プーリー144a,1
44b,スライド側板120a,120b等を介し移動棒112,移動爪1
17a,117bが枠体111後方へ移動し、移動棒112と移動爪11
7a,117bとが前回迄に収納された紙幣を可動挾持板118側
へ移動させて閉鎖状態のスライドシャッタ119の下方に
受け入れ空間を形成する。この時紙幣収納装置の開口部
110aを閉塞していたスライドシャッタ119が前記移動棒1
12及び移動爪117a,117bに連動して開口部110aを開放す
る(第22図(c)参照)。
次に、駆動軸84を低速正回転させる。すると、1方向
クラッチ14a,14bが回転伝達状態となり、駆動軸84の低
速回転が伝動ベルト85及び歯車82d,82c,82b,82a等を介
して軸4b,軸12bに伝えられる。そして、第22図(d)に
おいて軸4bが矢印C方向に、軸12bが矢印D方向に低速
回転し、軸12bが回転すると、この軸12bに取り付けられ
た移動プールローラ13b、プーリー19,20も1方向クラッ
チ14b,14aを介して低速で回転し、タイミングベルト22,
21を介して12aも回転する。これにより上下の固定プー
ルローラ5a,5b;上下の移動プールローラ13a,13bが共に
低速で回転する。これにより固定プールローラ5a,5b,移
動プールローラ13a,13b間の集積紙幣がその下方の紙幣
収納装置110の開口部110aより枠体111内の受け入れ空間
に送り込まれる(第22図(d)参照)。
入金紙幣が前記受け入れ空間内に送り込まれると、前
記歯車146の回転駆動源が逆転させられ、これにより前
記移動棒112及び移動爪117a,117bは固定挾持板116側に
移動する。そして、送り込まれた紙幣は前回迄の入金紙
幣と共に可動挾持板118と固定挾持板116との間で挾持さ
れる。この時、スライドシャッタ119は前記移動棒112及
び移動爪117a,117bに連動して機体1a前部側へ移動し、
開口部110aを再び閉塞する(第22図(e)参照)。
入金紙幣の収納処理が完了すると、カム62が回転し、
リンク68,67,連結腕65を介してリンク64を第6図中反時
計回り方向に回動させ、次の入金処理に備えて移動プー
ルローラ13a,13bが固定プールローラ5a,5bより離間して
待機する。この時、紙幣押え板43も移動プールローラ13
a,13bと共に移動する(第22図(f)参照)。
以上のように本実施例によれば、紙幣収納装置の前部
即ち、固定挾持板116の前側に紙幣を後端側へ移動させ
るための機構が設けられていないため、その分紙幣の収
納量を増加させることができる。
なお、紙幣収納装置の上方に設けた紙幣集積収納返却
部2は特に前記実施例に限定するものではなく、紙幣を
立位状態で集積し、該集積紙幣を前記紙幣収納装置内へ
送り込めるものであれば良い。
なお、上記実施例において、上揺動部材125a・125b、
軸121a・121b、移動アーム122a・122b、ピン128a・128
b、バネ130a・130b、ピン129a・129bによって特許請求
の範囲の「第1の連結部材」が構成される。また、下揺
動部材126a・126b、軸124a・124b、支持棒123、移動爪1
17a・117bによって特許請求の範囲の「第2の連結部
材」が構成される。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の紙幣収納装置では、モー
タが駆動されて、スライド片が後方に移動したと同時
に、紙幣押え部材、紙幣係止板による集積紙幣の押圧動
作、及び開口の下方位置への空間部形成動作が開始され
るものである、すなわち、スライド片の移動開始から速
やかに、紙幣押え部材、紙幣係止板による集積紙幣の押
圧動作、及び開口の下方位置への空間部形成動作を行わ
せることができ、これによってスライ片が枠体の前後方
向に対して無駄に移動されることが無く、結果として枠
体の大きさが前後に対して大型化せず、機体のコンパク
ト化が可能となる。一方、このような紙幣押え部材、紙
幣係止板を駆動させるための駆動機構は枠体の集積紙幣
収納空間の上方、下方、および側方位置に設けられてい
るものであるので、紙幣の収納量が制限されず、この点
においても、全体の大きさが前後方向に大型化すること
が防止され、機体のコンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第22図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は本発明の紙幣集積収納返却装置の一部省略側断
面図、第2図は紙幣集積収納返却装置の一部省略右側面
図、第3図は紙幣集積収納返却装置の一部省略左側面
図、第4図は紙幣集積収納返却装置の一部省略平面図、
第5図は第4図のV−V線矢視図、第6図は移動プール
ローラの移動機構並びに駆動機構の側面図、第7図は第
6図におけるVII−VII線に沿う矢視図、第8図は返却カ
バーの閉位置ロック機構の正面図、第9図は第8図の側
面図、第10図(a)、第10図(b)は移動プールローラ
の駆動機構の動作説明図、第11図は紙幣収納装置の一部
省略側面図、第12図は紙幣収納装置の一部省略平面図、
第13図は紙幣収納装置の側断面図、第14図第15図は移動
棒及び移動爪の動作説明図、第16図はスライド側板の正
面を示す図、第17図はスライド側板ロック機構の正面を
示す図、第18図は要部の側面図、第19図は駆動機構の背
面図、第20図は紙幣収納装置のロック機構を示す要部の
側面図、第21図は紙幣収納装置のロック機構を示す要部
の平面図、第22図(a)〜第22図(f)は紙幣集積収納
返却装置の動作説明図、第23図は従来の紙幣収納装置の
一例を示す側断面図である。 2……紙幣集積収納返却部、3a,3b……固定側板、5a,5b
……固定プールローラ、9a,9b……移動側板、13a,13b…
…移動プールローラ、14a,14b……1方向クラッチ、15
a,15b……ガイド板、21,22,25……タイミングベルト、2
8……移動ブロック、41……規制ローラ、42a,42b……規
制片、43……紙幣押え板、53……スライド部材、56a,56
b……ロック部材、62……カム、64,67,68……リンク、6
5……連結腕、82a,82b,82c,82d……歯車、84……駆動
軸、86……返却カバー、94……ロックレバー、95……ソ
レノイド、97a,97b……伝動ローラ、99a,99b……当接ロ
ーラ、102……搬送ローラ、104……羽根車、105……紙
幣ガイド、110……紙幣収納装置、111……枠体、112…
…紙幣押え部材(移動棒)、116……立板(固定挟持
板)、117a,117b……紙幣係止板(移動爪)、118……押
圧板(可動挟持板)、119……スライドシャッタ、120a,
120b……スライド側板、122a,122b……移動アーム、125
a,125b……上揺動部材、126a,126b……下揺動部材、167
……載置板、171……突出部材、176……規制板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積紙幣を受け入れるための開口が上部位
    置に形成され、該開口を通じて受け入れられた集積紙幣
    を、該開口より後部側に前後方向に向けて収納する枠体
    と、 前記開口の下方に該開口の前部側に位置して立設された
    立板と、 該立板に対向して近接離間自在に、かつ該立板側に付勢
    されるように設けられて、該立板との間に前記開口を通
    じて受け入れた集積紙幣を収納する押圧板と、 前記枠体の開口の近傍に、前記押圧板に対して近接離間
    自在に設けられ、かつ前記枠体内に収納されている集積
    紙幣の上縁部に接する位置と該集積紙幣の上方位置との
    間で上下動自在に設けられた紙幣押え部材と、 該紙幣押え部材の下方位置に、前記押圧板に対して近接
    離間自在に設けられ、かつ前記枠体内に収納されている
    集積紙幣の下縁部に接する位置と該集積紙幣の下方位置
    との間で上下動自在に設けられた紙幣係止板と、 前記集積紙幣収納空間の上方、下方、および側方位置に
    設けられて前記紙幣押え部材及び紙幣係止板をそれぞれ
    駆動するための駆動機構とからなり、 前記駆動機構は、 前記押圧板の後方側に配置されて、モータの駆動により
    枠体の後部側あるいは前部側に向けて前後方向に移動さ
    れるスライド片と、 前記紙幣収納空間の側方位置に設けられて前記スライド
    片と前記紙幣押え部材、紙幣係止板との間に介在するス
    ライド側板と、 該スライド側板の上部位置に中間部が回動自在に軸支さ
    れるとともに、起端部側にスライド片が連結され、かつ
    先端部側に前記紙幣押え部材が連結されて、スライド片
    が枠体の後部側に移動した場合に、該紙幣押え部材を、
    集積紙幣の上方位置から集積紙幣の上縁部に接触させる
    位置にまで下降させる第1の連結部材と、 前記スライド側板の下部位置に中間部が回動自在に軸支
    されるとともに、前記第1の連結部材に起端部が回動可
    能に係合することにより該第1の連結部材を介して前記
    スライド片に連結され、かつ先端部側に前記紙幣係止板
    が連結されて、スライド片が枠体の後部側に移動した場
    合に、該紙幣係止板を、集積紙幣の下方位置から集積紙
    幣の下縁部に接触させる位置にまで上昇させる第2の連
    結部材とを有することを特徴とする紙幣収納装置。
JP63152847A 1988-06-21 1988-06-21 紙幣収納装置 Expired - Fee Related JP2538996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63152847A JP2538996B2 (ja) 1988-06-21 1988-06-21 紙幣収納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63152847A JP2538996B2 (ja) 1988-06-21 1988-06-21 紙幣収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01321253A JPH01321253A (ja) 1989-12-27
JP2538996B2 true JP2538996B2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=15549430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63152847A Expired - Fee Related JP2538996B2 (ja) 1988-06-21 1988-06-21 紙幣収納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538996B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6054216B2 (ja) * 1980-02-26 1985-11-29 オムロン株式会社 シ−ト集積装置
JPH0671962B2 (ja) * 1986-03-10 1994-09-14 日本電気株式会社 紙葉類の集積装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01321253A (ja) 1989-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8939449B2 (en) Sheet transport apparatus facilitating establishing a continuous sheet transport path
AU2006202569A1 (en) Bill handling device
JPH0340436B2 (ja)
US5234209A (en) Dispensing unit for paper currency
US5016546A (en) Device for the insertion, storage, and removal of objects to be stored in strongboxes and of sheet-like material
JP2538996B2 (ja) 紙幣収納装置
JP3286545B2 (ja) 紙幣処理機
JP4351797B2 (ja) 紙幣収納装置
JPH0757664B2 (ja) 紙幣集積収納返却装置
JPH0699072B2 (ja) 紙幣収納装置
JPH0829843B2 (ja) 紙幣収納装置
JPH0643237B2 (ja) 紙幣集積収納返却装置
JPH0534270B2 (ja)
JPH06156844A (ja) 紙幣収納装置
JPH0829844B2 (ja) 紙幣収納装置
JP6720522B2 (ja) 媒体収納装置及び媒体取引装置
JPH0680118A (ja) 結束紙幣振分収納装置
JP3258099B2 (ja) 紙幣束収納投出装置
JPH04341473A (ja) 紙葉類の繰出し・収納箱
JP2510680B2 (ja) 紙葉一時収納機構
JP3258101B2 (ja) 紙幣束収納投出装置における紙幣束収納カセット装置
JP2761154B2 (ja) 結束紙幣振分収納装置
JP3418511B2 (ja) 紙幣処理機
JP2003151005A (ja) 紙幣処理装置
JP2542741B2 (ja) 紙幣処理機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees