JP2538739Y2 - トーションバー組付機 - Google Patents
トーションバー組付機Info
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- JP2538739Y2 JP2538739Y2 JP8875791U JP8875791U JP2538739Y2 JP 2538739 Y2 JP2538739 Y2 JP 2538739Y2 JP 8875791 U JP8875791 U JP 8875791U JP 8875791 U JP8875791 U JP 8875791U JP 2538739 Y2 JP2538739 Y2 JP 2538739Y2
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- Japan
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- torsion bar
- arm
- link
- bracket
- rotating
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- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のトランクリッ
ド用ヒンジ装置などに用いられるトーションバーをヒン
ジ装置に組付けるためのトーションバー組付機に関す
る。
ド用ヒンジ装置などに用いられるトーションバーをヒン
ジ装置に組付けるためのトーションバー組付機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランクリッドは、車体後部に
左右一対のヒンジ装置によって開閉可能に取付けられて
いる。このトランクリッドの開閉動作を補助するため
に、バランサとしてトーションバーが採用されている。
この種のトーションバーは通常は2本1組で使用され、
各トーションバーをねじった状態でヒンジ装置にセット
し、ねじりによって生じる反力により、トランクリッド
を押上げる方向に付勢している。
左右一対のヒンジ装置によって開閉可能に取付けられて
いる。このトランクリッドの開閉動作を補助するため
に、バランサとしてトーションバーが採用されている。
この種のトーションバーは通常は2本1組で使用され、
各トーションバーをねじった状態でヒンジ装置にセット
し、ねじりによって生じる反力により、トランクリッド
を押上げる方向に付勢している。
【0003】図14に例示されたヒンジ装置1は、ブラ
ケット2と、このブラケット2に軸3によって回動自在
に支持されたヒンジ4と、ヒンジ4に設けられたリンク
5などを備えている。リンク5は、軸6を中心に回動で
きるようにしてある。ブラケット2は、ねじ7によって
車体に固定される。ヒンジ4の端部は、ねじ8によって
トランクリッド9に固定される。
ケット2と、このブラケット2に軸3によって回動自在
に支持されたヒンジ4と、ヒンジ4に設けられたリンク
5などを備えている。リンク5は、軸6を中心に回動で
きるようにしてある。ブラケット2は、ねじ7によって
車体に固定される。ヒンジ4の端部は、ねじ8によって
トランクリッド9に固定される。
【0004】上記ヒンジ装置1はトランクリッド9の左
右に一対設けられ、双方のヒンジ装置1,1にわたり、
2本1組のトーションバー10a,10bが互いに左右
の向きを逆にした姿勢で組付けられている。トーション
バー10a,10bの形状は互いに左右対称であるが、
機能は互いに共通である。
右に一対設けられ、双方のヒンジ装置1,1にわたり、
2本1組のトーションバー10a,10bが互いに左右
の向きを逆にした姿勢で組付けられている。トーション
バー10a,10bの形状は互いに左右対称であるが、
機能は互いに共通である。
【0005】図15に一方のトーションバー10aを代
表して示すように、トーションバー10aの一端側には
U状に曲げた固定端11が設けられており、他端側には
L状に曲げたねじり端12が設けられている。ねじり端
12の近傍に、腕部13が設けられている。図16に示
されるように、トーションバー10bの固定端11はブ
ラケット2の固定端支持部15に係止される。トーショ
ンバー10aの腕部13の基部はブラケット2のフック
状係止部16に支持される。
表して示すように、トーションバー10aの一端側には
U状に曲げた固定端11が設けられており、他端側には
L状に曲げたねじり端12が設けられている。ねじり端
12の近傍に、腕部13が設けられている。図16に示
されるように、トーションバー10bの固定端11はブ
ラケット2の固定端支持部15に係止される。トーショ
ンバー10aの腕部13の基部はブラケット2のフック
状係止部16に支持される。
【0006】上記トーションバー10aは、ねじりを与
えた状態で腕部13の先端13aがリンク5の係止凹部
17に引っ掛けられており、腕部13に作用する反発力
によって、リンク5が図16中の矢印F方向、すなわち
ヒンジ4を回動上昇させる方向に作用するようになって
いる。係止凹部17の開口縁には、あご部18と、この
あご部18よりも突出長さが長い突出部19が設けられ
ている。
えた状態で腕部13の先端13aがリンク5の係止凹部
17に引っ掛けられており、腕部13に作用する反発力
によって、リンク5が図16中の矢印F方向、すなわち
ヒンジ4を回動上昇させる方向に作用するようになって
いる。係止凹部17の開口縁には、あご部18と、この
あご部18よりも突出長さが長い突出部19が設けられ
ている。
【0007】従来の自動車の組立工程において、トーシ
ョンバー10a,10bは、トランクリッド9を車体に
取付けたのちヒンジ装置1に組付けていた。すなわち、
予めトランクリッド9に取付けておいたヒンジ装置1の
ブラケット2を車体に固定したのち、作業員が治具を使
ってトーションバー10a,10bをねじりながら、手
作業で腕部13をフック状係止部16と係止凹部17に
引っ掛けるようにしていた。
ョンバー10a,10bは、トランクリッド9を車体に
取付けたのちヒンジ装置1に組付けていた。すなわち、
予めトランクリッド9に取付けておいたヒンジ装置1の
ブラケット2を車体に固定したのち、作業員が治具を使
ってトーションバー10a,10bをねじりながら、手
作業で腕部13をフック状係止部16と係止凹部17に
引っ掛けるようにしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前述したように、従来
はトーションバー10a,10bの組付作業を人手に頼
っているが、トーションバー10a,10bを治具でね
じりながらヒンジ装置1に組付ける作業は熟練を要する
だけでなく重労働であり、作業能率も悪かった。しかも
従来は、トランクリッド9を車体に取付けたのちに組立
ライン上でトーションバー10a,10bの組付作業を
実施しているため、組立ラインにおける工数が多くなる
要因となっていた。
はトーションバー10a,10bの組付作業を人手に頼
っているが、トーションバー10a,10bを治具でね
じりながらヒンジ装置1に組付ける作業は熟練を要する
だけでなく重労働であり、作業能率も悪かった。しかも
従来は、トランクリッド9を車体に取付けたのちに組立
ライン上でトーションバー10a,10bの組付作業を
実施しているため、組立ラインにおける工数が多くなる
要因となっていた。
【0009】従って本考案の目的は、トランクリッドを
車体に取付ける前に、予めトーションバーをヒンジ装置
に組付けておくことができ、工数の削減と労力の軽減化
を図ることができるようなトーションバー組付機を提供
することにある。
車体に取付ける前に、予めトーションバーをヒンジ装置
に組付けておくことができ、工数の削減と労力の軽減化
を図ることができるようなトーションバー組付機を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本考案のトーションバー組付機は、ブラケッ
トの上側にリンクを位置させた姿勢でブラケットを固定
するクランプ手段と、トーションバーのねじり端を引っ
掛けた状態でねじり端および腕部を第1の方向に回転さ
せかつこの方向に回転する時に上記腕部を回動上昇させ
つつこの腕部によって上記リンクを押上げるようにした
回転部材と、上記回転部材を上記第1の方向およびこの
第1の方向とは逆の第2の方向に回転させることの可能
なアクチュエータと、上記回転部材が第1の方向に回転
して上記腕部の先端が上記リンクの先端のあご部から外
れて腕部の先端が上記係合凹部に入り込める状態に至っ
た時に上記回転部材の回転を止めるストッパ手段と、上
記回転部材が回転する際に上記リンクを上記腕部に向っ
て押さえておく押圧機構とを具備している。
開発された本考案のトーションバー組付機は、ブラケッ
トの上側にリンクを位置させた姿勢でブラケットを固定
するクランプ手段と、トーションバーのねじり端を引っ
掛けた状態でねじり端および腕部を第1の方向に回転さ
せかつこの方向に回転する時に上記腕部を回動上昇させ
つつこの腕部によって上記リンクを押上げるようにした
回転部材と、上記回転部材を上記第1の方向およびこの
第1の方向とは逆の第2の方向に回転させることの可能
なアクチュエータと、上記回転部材が第1の方向に回転
して上記腕部の先端が上記リンクの先端のあご部から外
れて腕部の先端が上記係合凹部に入り込める状態に至っ
た時に上記回転部材の回転を止めるストッパ手段と、上
記回転部材が回転する際に上記リンクを上記腕部に向っ
て押さえておく押圧機構とを具備している。
【0011】
【作用】本考案のトーションバー組付機を用いてトーシ
ョンバーをヒンジ装置に組付ける場合、まずクランプ手
段によってブラケットを所定位置に固定する。ブラケッ
トはリンクを上に向けた姿勢で拘束される。そしてアク
チュエータによって回転部材を第1の方向に回転させる
ことにより、トーションバーのねじり端を第1の方向に
回転させる。こうすることにより、腕部がリンクの下側
から回動上昇してゆき、トーションバーが軸回りにねじ
られるとともに、リンクが腕部によって押上げられつつ
腕部の先端がリンクのあご部に向って動く。
ョンバーをヒンジ装置に組付ける場合、まずクランプ手
段によってブラケットを所定位置に固定する。ブラケッ
トはリンクを上に向けた姿勢で拘束される。そしてアク
チュエータによって回転部材を第1の方向に回転させる
ことにより、トーションバーのねじり端を第1の方向に
回転させる。こうすることにより、腕部がリンクの下側
から回動上昇してゆき、トーションバーが軸回りにねじ
られるとともに、リンクが腕部によって押上げられつつ
腕部の先端がリンクのあご部に向って動く。
【0012】そして腕部の先端があご部から外れて係止
凹部に入り込める位置まで移動すると、ストッパ手段に
よって回転部材の回転が止められる。リンクは押圧機構
によって腕部に向って押さえられている。この状態で、
上記回転部材が第2の方向に逆回転すると、トーション
バー自身の弾力によって腕部の先端がリンクの係止凹部
に入り込む。
凹部に入り込める位置まで移動すると、ストッパ手段に
よって回転部材の回転が止められる。リンクは押圧機構
によって腕部に向って押さえられている。この状態で、
上記回転部材が第2の方向に逆回転すると、トーション
バー自身の弾力によって腕部の先端がリンクの係止凹部
に入り込む。
【0013】
【実施例】以下に本考案の一実施例について、図面を参
照して説明する。図2に示されるトランクリッド組立ス
テージ20に、トランクリッド9を搬送する移送機構2
1と、トランクリッド9を所定位置に保持するためのロ
ケータ22と、トランクリッド9にスポット増打作業な
どを行う溶接機(図示せず)と、2本1組のトーション
バー10a,10bの組付作業を行うトーションバー組
付設備23などを備えている。トランクリッド9に予め
ヒンジ装置1が取付けられている。
照して説明する。図2に示されるトランクリッド組立ス
テージ20に、トランクリッド9を搬送する移送機構2
1と、トランクリッド9を所定位置に保持するためのロ
ケータ22と、トランクリッド9にスポット増打作業な
どを行う溶接機(図示せず)と、2本1組のトーション
バー10a,10bの組付作業を行うトーションバー組
付設備23などを備えている。トランクリッド9に予め
ヒンジ装置1が取付けられている。
【0014】トーションバー組付設備23は、図2中の
図示下側に示される第1のトーションバー組付機25
と、図示上側に示される第2のトーションバー組付機2
6とを備えて構成されている。これら2台の組付機2
5,26は、設備の中心線Cを境に互いに左右対称形を
なしている。
図示下側に示される第1のトーションバー組付機25
と、図示上側に示される第2のトーションバー組付機2
6とを備えて構成されている。これら2台の組付機2
5,26は、設備の中心線Cを境に互いに左右対称形を
なしている。
【0015】第1の組付機25は、第1のトーションバ
ー10aの腕部13を一方のヒンジ装置1のリンク5の
係止凹部17に引っ掛ける作業を行い、第2の組付機2
6は第2のトーションバー10bの腕部13を他方のヒ
ンジ装置1のリンク5の係止凹部17に引っ掛ける作業
を行うようになっている。2台の組付機25,26の構
成と機能は互いに共通であるから、以下に第1の組付機
25を代表して説明する。
ー10aの腕部13を一方のヒンジ装置1のリンク5の
係止凹部17に引っ掛ける作業を行い、第2の組付機2
6は第2のトーションバー10bの腕部13を他方のヒ
ンジ装置1のリンク5の係止凹部17に引っ掛ける作業
を行うようになっている。2台の組付機25,26の構
成と機能は互いに共通であるから、以下に第1の組付機
25を代表して説明する。
【0016】図1に拡大して示すように、トーションバ
ー組付機25は、ヒンジ装置1のブラケット2を所定位
置に固定するためのクランプ手段としてのクランプユニ
ット30と、トーションバー10aのねじり端12を回
転させるためのロータユニット31を備えている。
ー組付機25は、ヒンジ装置1のブラケット2を所定位
置に固定するためのクランプ手段としてのクランプユニ
ット30と、トーションバー10aのねじり端12を回
転させるためのロータユニット31を備えている。
【0017】図1,3等に示されるように、クランプユ
ニット30は、ブラケット2の図示右端側を固定するた
めのロア側クランプ機構35と、ブラケット2の図示左
端側を固定するためのアッパ側クランプ機構36とから
なる。
ニット30は、ブラケット2の図示右端側を固定するた
めのロア側クランプ機構35と、ブラケット2の図示左
端側を固定するためのアッパ側クランプ機構36とから
なる。
【0018】ロア側クランプ機構35は、ガイドレール
40の上に摺動可能に乗せられたベース構体41と、ベ
ース構体41の上部に設けられたロア側支持座42と、
この支持座42の近傍に設けられたクランプ部材43
と、クランプ部材43を駆動するエアシリンダ等のアク
チュエータ44と、位置決めピン45を備えたアーム4
6と、アーム46を回動させるエアシリンダ等のアクチ
ュエータ47を備えている。ベース構体41は、アクチ
ュエータ48によって、ガイドレール40に沿って所望
位置まで移動させることができる。
40の上に摺動可能に乗せられたベース構体41と、ベ
ース構体41の上部に設けられたロア側支持座42と、
この支持座42の近傍に設けられたクランプ部材43
と、クランプ部材43を駆動するエアシリンダ等のアク
チュエータ44と、位置決めピン45を備えたアーム4
6と、アーム46を回動させるエアシリンダ等のアクチ
ュエータ47を備えている。ベース構体41は、アクチ
ュエータ48によって、ガイドレール40に沿って所望
位置まで移動させることができる。
【0019】上記クランプ部材43は軸50を中心に回
動自在であり、アクチュエータ44のロッド51が伸び
側に作動した時に、支持座42との間でブラケット2の
一端側を挟むようになっている。図4に示されるよう
に、アクチュエータ44のロッド51が縮み側に移動す
ると、クランプ部材43が支持座42から離れる。
動自在であり、アクチュエータ44のロッド51が伸び
側に作動した時に、支持座42との間でブラケット2の
一端側を挟むようになっている。図4に示されるよう
に、アクチュエータ44のロッド51が縮み側に移動す
ると、クランプ部材43が支持座42から離れる。
【0020】位置決めピン45は、ブラケット2に設け
られた位置決め孔55に挿脱可能であり、図3に示され
るようにアクチュエータ47のロッド56が伸び側に作
動した時に位置決め孔55に挿入され、図4に示される
ようにアクチュエータ47のロッド56が縮み側に作動
した時に、位置決め孔55から離れるようになってい
る。
られた位置決め孔55に挿脱可能であり、図3に示され
るようにアクチュエータ47のロッド56が伸び側に作
動した時に位置決め孔55に挿入され、図4に示される
ようにアクチュエータ47のロッド56が縮み側に作動
した時に、位置決め孔55から離れるようになってい
る。
【0021】図3,5等に示されるアッパ側クランプ機
構36は、ベース構体60の上部に設けられたアッパ側
支持座61と、この支持座61に対し接離する方向に移
動可能に設けられたクランプ部材62と、クランプ部材
62を駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ63
と、ヒンジ4の幅方向の位置決めをなすガイド部材64
などを備えている。
構36は、ベース構体60の上部に設けられたアッパ側
支持座61と、この支持座61に対し接離する方向に移
動可能に設けられたクランプ部材62と、クランプ部材
62を駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ63
と、ヒンジ4の幅方向の位置決めをなすガイド部材64
などを備えている。
【0022】上記クランプ部材62は軸67を中心に回
動自在であり、アクチュエータ63のロッド68が伸び
側に作動した時に、支持座61との間でブラケット2を
挟むようになっている。アクチュエータ63のロッド6
8が縮み側に移動した時には、図5に2点鎖線で示すよ
うに、クランプ部材62が支持座61から離れる。
動自在であり、アクチュエータ63のロッド68が伸び
側に作動した時に、支持座61との間でブラケット2を
挟むようになっている。アクチュエータ63のロッド6
8が縮み側に移動した時には、図5に2点鎖線で示すよ
うに、クランプ部材62が支持座61から離れる。
【0023】図6ないし図9にロータユニット31の詳
細が示されている。ロータユニット31は、ガイドレー
ル75の上に乗せられたベース構体76と、ベース構体
76の上部に設けられたロータリアクチュエータ77
と、ロータリアクチュエータ77の回転軸78に取付け
られた回転部材80および回動アーム81と、回動アー
ム81の回動範囲を規制するストッパ82などを備えて
構成されている。ベース構体76は、アクチュエータ8
5によって、ガイドレール75に沿って所望位置まで移
動させることができる。
細が示されている。ロータユニット31は、ガイドレー
ル75の上に乗せられたベース構体76と、ベース構体
76の上部に設けられたロータリアクチュエータ77
と、ロータリアクチュエータ77の回転軸78に取付け
られた回転部材80および回動アーム81と、回動アー
ム81の回動範囲を規制するストッパ82などを備えて
構成されている。ベース構体76は、アクチュエータ8
5によって、ガイドレール75に沿って所望位置まで移
動させることができる。
【0024】回動アーム81は、突出長さを調整可能な
アジャスタねじ86を備えており、回動アーム81が所
定位置まで回転した時、すなわち回転部材80が図9に
示される位置まで回転した時に、アジャスタねじ86が
ストッパ82に当接することにより、回転部材80がそ
れ以上回転しないようにしてある。すなわちこの回動ア
ーム81とストッパ82は、回転部材80を所定位置に
止めるためのストッパ手段を構成する。なお、ロータリ
アクチュエータ77を用いる代りに、直線的に動くアク
チュータとこのアクチュエータの直線運動を回転運動に
変換する機構が用いられてもよい。
アジャスタねじ86を備えており、回動アーム81が所
定位置まで回転した時、すなわち回転部材80が図9に
示される位置まで回転した時に、アジャスタねじ86が
ストッパ82に当接することにより、回転部材80がそ
れ以上回転しないようにしてある。すなわちこの回動ア
ーム81とストッパ82は、回転部材80を所定位置に
止めるためのストッパ手段を構成する。なお、ロータリ
アクチュエータ77を用いる代りに、直線的に動くアク
チュータとこのアクチュエータの直線運動を回転運動に
変換する機構が用いられてもよい。
【0025】図8,9に示されるように、回転部材80
に、トーションバー10aのねじり端12が入り込むこ
とのできる溝90が設けられている。溝90の底に設け
られた支承部91は、回転部材80が図8中の回転中心
C0 の回りを矢印方向(時計回り方向)に回転した時
に、ねじり端12と係合するようになっている。
に、トーションバー10aのねじり端12が入り込むこ
とのできる溝90が設けられている。溝90の底に設け
られた支承部91は、回転部材80が図8中の回転中心
C0 の回りを矢印方向(時計回り方向)に回転した時
に、ねじり端12と係合するようになっている。
【0026】上記ロータユニット31に押圧機構95が
設けられている。押圧機構95はロッド状の押さえ部材
96を備えている。この押さえ部材96は、エアシリン
ダ等のアクチュエータ97によって、図6に示される位
置から、図7に実線で示される位置にわたって移動可能
である。押さえ部材96はリンク5の上方に位置してお
り、アクチュエータ97のロッド98が伸び側に作動し
た時に、リンク5を腕部13に向って押圧するようにな
っている。
設けられている。押圧機構95はロッド状の押さえ部材
96を備えている。この押さえ部材96は、エアシリン
ダ等のアクチュエータ97によって、図6に示される位
置から、図7に実線で示される位置にわたって移動可能
である。押さえ部材96はリンク5の上方に位置してお
り、アクチュエータ97のロッド98が伸び側に作動し
た時に、リンク5を腕部13に向って押圧するようにな
っている。
【0027】次に、上記構成のトーションバー組付機2
5の作用について説明する。トランクリッド組立ステー
ジ20に運ばれてきたトランクリッド9は、裏返しにし
た状態で、ロケータ22によって所定位置に固定され
る。予めトランクリッド9に取付けておいたヒンジ装置
1のブラケット2は、図3に示されるように裏返した姿
勢、すなわちブラケット2の上にリンク5を位置させた
姿勢でクランプユニット30によって固定される。
5の作用について説明する。トランクリッド組立ステー
ジ20に運ばれてきたトランクリッド9は、裏返しにし
た状態で、ロケータ22によって所定位置に固定され
る。予めトランクリッド9に取付けておいたヒンジ装置
1のブラケット2は、図3に示されるように裏返した姿
勢、すなわちブラケット2の上にリンク5を位置させた
姿勢でクランプユニット30によって固定される。
【0028】トーションバー10a,10bの各固定端
11は、予め手作業によって各ヒンジ装置1の固定端支
持部15に係合させておく。図8,10に示すように、
腕部13はブラケット2側に落ちた状態となっており、
腕部13の上側にリンク5が位置している。
11は、予め手作業によって各ヒンジ装置1の固定端支
持部15に係合させておく。図8,10に示すように、
腕部13はブラケット2側に落ちた状態となっており、
腕部13の上側にリンク5が位置している。
【0029】ロータリアクチュエータ77によって回転
部材80を図8中の矢印方向(第1の回転方向)に回転
させる。こうすることにより、ねじり端12が回転部材
80の支承部91に受け止められるとともに、回転部材
80の回転に伴ってねじり端12が第1の方向にねじら
れるため、腕部13がリンク5を押上げながら回動上昇
してゆく。トーションバー10aの固定端11は他方の
ヒンジ装置1の固定端支持部15によって拘束されてい
るので、ねじり端12が上記方向に回転すると、ねじり
角度に応じたエネルギーがトーションバー10aに蓄え
られてゆく。
部材80を図8中の矢印方向(第1の回転方向)に回転
させる。こうすることにより、ねじり端12が回転部材
80の支承部91に受け止められるとともに、回転部材
80の回転に伴ってねじり端12が第1の方向にねじら
れるため、腕部13がリンク5を押上げながら回動上昇
してゆく。トーションバー10aの固定端11は他方の
ヒンジ装置1の固定端支持部15によって拘束されてい
るので、ねじり端12が上記方向に回転すると、ねじり
角度に応じたエネルギーがトーションバー10aに蓄え
られてゆく。
【0030】そして、図11に示される状態を経て、図
9,12に示されるように腕部13の先端13aがリン
ク5のあご部18から外れる位置まで回転し、先端13
aが突出部19によって支持された時点で、回動アーム
81がストッパ82に当たることにより、回転部材80
はそれ以上回転しなくなる。この時、押圧機構95のア
クチュエータ97のロッド98が伸び側に作動してお
り、押さえ部材96によってリンク5が腕部13の先端
13aに向って押付けられている。
9,12に示されるように腕部13の先端13aがリン
ク5のあご部18から外れる位置まで回転し、先端13
aが突出部19によって支持された時点で、回動アーム
81がストッパ82に当たることにより、回転部材80
はそれ以上回転しなくなる。この時、押圧機構95のア
クチュエータ97のロッド98が伸び側に作動してお
り、押さえ部材96によってリンク5が腕部13の先端
13aに向って押付けられている。
【0031】上記の状態で、ロータリアクチュエータ7
7が逆方向(第2の方向)に回転させられる。腕部13
は、ねじりによる反力が反時計回り方向に作用するた
め、回転部材80が第2の方向に逆転すると、図13に
示されるように腕部13の先端13aがリンク5の係止
凹部17に入り込む。
7が逆方向(第2の方向)に回転させられる。腕部13
は、ねじりによる反力が反時計回り方向に作用するた
め、回転部材80が第2の方向に逆転すると、図13に
示されるように腕部13の先端13aがリンク5の係止
凹部17に入り込む。
【0032】そののち、クランプユニット30のアクチ
ュエータ44,63をアンクランプ方向に作動させるこ
とにより、ブラケット2の拘束を解く。この場合、トー
ションバー10aの反発力は図13中の矢印R方向に作
用し続けるため、リンク5はヒンジ4を図示反時計回り
に付勢した状態となる。このため、クランプユニット3
0によるブラケット2の拘束を解いても、腕部13とリ
ンク5の上記係合状態が維持される。
ュエータ44,63をアンクランプ方向に作動させるこ
とにより、ブラケット2の拘束を解く。この場合、トー
ションバー10aの反発力は図13中の矢印R方向に作
用し続けるため、リンク5はヒンジ4を図示反時計回り
に付勢した状態となる。このため、クランプユニット3
0によるブラケット2の拘束を解いても、腕部13とリ
ンク5の上記係合状態が維持される。
【0033】上述した一連のトーションバー組付工程
は、第1の組付機25と第2の組付機26によって2本
のトーションバー10a,10bが同時になされる。そ
して上記トーションバー組付工程と並行して、他の作
業、たとえばトランクリッド9の溶接工程などを同時に
進行させることもでき、作業能率が良い。
は、第1の組付機25と第2の組付機26によって2本
のトーションバー10a,10bが同時になされる。そ
して上記トーションバー組付工程と並行して、他の作
業、たとえばトランクリッド9の溶接工程などを同時に
進行させることもでき、作業能率が良い。
【0034】本実施例のトーションバー組付設備23で
は、作業員はトーションバー10a,10bの各固定端
11をブラケット2の固定端支持部15にセットするだ
けの軽作業を行えばよいため、従来のようにトーション
バーねじり用の治具を使った重労働に比べて労力が大幅
に軽減されるとともに、熟練も要しない。
は、作業員はトーションバー10a,10bの各固定端
11をブラケット2の固定端支持部15にセットするだ
けの軽作業を行えばよいため、従来のようにトーション
バーねじり用の治具を使った重労働に比べて労力が大幅
に軽減されるとともに、熟練も要しない。
【0035】トーションバー10a,10bの組付けを
終えたトランクリッド9は、図示しないトランクリッド
組付ステージに運ばれ、ブラケット2を車体に固定する
ことにより、トランクリッド9の車体への組付が行われ
る。この場合、トーションバー10a,10bが予めヒ
ンジ装置1に組付けられているので、車体の組立ライン
上ではトランクリッド9を車体に取付ける作業を行うだ
けでよく、従来のようにトーションバー10a,10b
を組立ライン上で後付けしていた場合に比べて作業能率
が高く、組立ラインにおける工数の削減にも役立つ。
終えたトランクリッド9は、図示しないトランクリッド
組付ステージに運ばれ、ブラケット2を車体に固定する
ことにより、トランクリッド9の車体への組付が行われ
る。この場合、トーションバー10a,10bが予めヒ
ンジ装置1に組付けられているので、車体の組立ライン
上ではトランクリッド9を車体に取付ける作業を行うだ
けでよく、従来のようにトーションバー10a,10b
を組立ライン上で後付けしていた場合に比べて作業能率
が高く、組立ラインにおける工数の削減にも役立つ。
【0036】
【考案の効果】本考案によれば、ヒンジ装置へのトーシ
ョンバーの組付作業を、少ない工数で能率良く行うこと
ができ、作業員の負担も軽減する。
ョンバーの組付作業を、少ない工数で能率良く行うこと
ができ、作業員の負担も軽減する。
【図1】本考案の一実施例を示すトーションバー組付機
の平面図。
の平面図。
【図2】図1に示されたトーションバー組付機を備えた
トランクリッド組立設備の平面図。
トランクリッド組立設備の平面図。
【図3】図1に示されたトーションバー組付機における
クランプユニットの側面図。
クランプユニットの側面図。
【図4】図3に示されたクランプユニットにおけるロア
側クランプ機構の作動態様を示す側面図。
側クランプ機構の作動態様を示す側面図。
【図5】図3に示されたクランプユニットにおけるアッ
パ側クランプ機構の作動態様を示す正面図。
パ側クランプ機構の作動態様を示す正面図。
【図6】図1に示されたトーションバー組付機における
ロータユニットの側面図。
ロータユニットの側面図。
【図7】図6に示されたロータユニットの作動態様を示
す側面図。
す側面図。
【図8】図6に示されたロータユニットにおける回転部
材を示す断面図。
材を示す断面図。
【図9】図6に示されたロータユニットにおける回転部
材の作動態様を示す断面図。
材の作動態様を示す断面図。
【図10】トーションバーの腕部がリンクに係合する前
の状態を示す側面図。
の状態を示す側面図。
【図11】トーションバーの腕部がリンクに係合する直
前の状態を示す側面図。
前の状態を示す側面図。
【図12】トーションバーの腕部がリンクのあご部から
外れた状態を示す側面図。
外れた状態を示す側面図。
【図13】トーションバーの腕部がリンクの係合凹部に
嵌合した状態を示す側面図。
嵌合した状態を示す側面図。
【図14】トーションバーが組付けられたヒンジ装置の
斜視図。
斜視図。
【図15】トーションバーを示す平面図。
【図16】トーションバーが組付けられたヒンジ装置の
側面図。
側面図。
【符号の説明】 1…ヒンジ装置、2…ブラケット、4…ヒンジ、5…リ
ンク、9…トランクリッド、10a,10b…トーショ
ンバー、11…固定端、12…ねじり端、13…腕部、
17…係止凹部、18…あご部、19…突出部、25,
26…トーションバー組付機、30…クランプユニット
(クランプ手段)、31…ロータユニット、35,36
…クランプ機構、45…位置決めピン、77…ロータリ
アクチュエータ、80…回転部材、81…回動アーム、
82…ストッパ、95…押圧機構、96…押さえ部材。
ンク、9…トランクリッド、10a,10b…トーショ
ンバー、11…固定端、12…ねじり端、13…腕部、
17…係止凹部、18…あご部、19…突出部、25,
26…トーションバー組付機、30…クランプユニット
(クランプ手段)、31…ロータユニット、35,36
…クランプ機構、45…位置決めピン、77…ロータリ
アクチュエータ、80…回転部材、81…回動アーム、
82…ストッパ、95…押圧機構、96…押さえ部材。
Claims (1)
- 【請求項1】トーションバーを支持する係止部を有した
ブラケットと、上記ブラケットに回動自在に支持された
ヒンジと、上記ヒンジに取付けられかつ先端にトーショ
ンバーの腕部を引っ掛ける係止凹部を有したリンクとを
備えるヒンジ装置に、上記トーションバーの腕部をねじ
った状態で上記ブラケットの係止部とリンクの係止凹部
との間に組付けるためのトーションバー組付機であっ
て、 上記ブラケットの上側に上記リンクを位置させた姿勢で
上記ブラケットを固定するクランプ手段と、 上記トーションバーのねじり端を引っ掛けた状態で上記
ねじり端および腕部を第1の方向に回転させかつこの方
向に回転する時に上記腕部を回動上昇させつつこの腕部
によって上記リンクを押上げるようにした回転部材と、 上記回転部材を上記第1の方向およびこの第1の方向と
は逆の第2の方向に回転させることの可能なアクチュエ
ータと、 上記回転部材が第1の方向に回転して上記腕部の先端が
上記リンクの先端のあご部から外れて腕部の先端が上記
係合凹部に入り込める状態に至った時に上記回転部材の
回転を止めるストッパ手段と、 上記回転部材が回転する際に上記リンクを上記腕部に向
って押さえておく押圧機構と、 を具備したことを特徴とするトーションバー組付機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8875791U JP2538739Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | トーションバー組付機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8875791U JP2538739Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | トーションバー組付機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537669U JPH0537669U (ja) | 1993-05-21 |
JP2538739Y2 true JP2538739Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=13951759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8875791U Expired - Fee Related JP2538739Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | トーションバー組付機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538739Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP8875791U patent/JP2538739Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0537669U (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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