JP2538732Y2 - 多層断熱材の結合構造 - Google Patents

多層断熱材の結合構造

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JP2538732Y2
JP2538732Y2 JP7245391U JP7245391U JP2538732Y2 JP 2538732 Y2 JP2538732 Y2 JP 2538732Y2 JP 7245391 U JP7245391 U JP 7245391U JP 7245391 U JP7245391 U JP 7245391U JP 2538732 Y2 JP2538732 Y2 JP 2538732Y2
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JP
Japan
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conductive
resin sheet
insulating material
heat insulating
metal foil
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伸也 杉浦
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多層断熱材の結合構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工衛星等の宇宙機器は、宇宙空間での
熱からの保護のために、外周を多層断熱材により被覆す
るようにしている。
【0003】斯かる多層断熱材の一例は図5に示されて
いる。
【0004】図中、1はアルミ蒸着ポリイミド樹脂シー
トであり、該アルミ蒸着ポリイミド1においては、ポリ
イミド樹脂シート1aの一面にアルミ箔1bが蒸着され
ている。
【0005】多層断熱材3は、上述のアルミ蒸着ポリイ
ミド樹脂シート1が複数層(例えば10層)積層された
構成となっていると共に、隣り合うアルミ蒸着ポリイミ
ド樹脂シート1同志の間には、一面が一方のアルミ蒸着
ポリイミド樹脂シート1のアルミ箔1bと接触し、他面
が他方のアルミ蒸着ポリイミド樹脂シート1のポリイミ
ド樹脂シート1aと接触するよう、ポリエステル樹脂ネ
ット2が挟まれている。
【0006】而して、上述の多層断熱材3に対し宇宙空
間において荷電粒子が衝突すると、各アルミ蒸着ポリイ
ミド樹脂シート1のアルミ箔1b間に電位差が生じてこ
の電位差によりアルミ箔1b,1b間に放電が生じ、更
にこの放電が、多層断熱材3により被覆されている宇宙
機器に搭載された電子機器にノイズとして作用するとい
う問題がある。
【0007】そこで、従来は、各アルミ蒸着ポリイミド
樹脂シート1のアルミ箔1bにアースとしてリード線を
接続して荷電粒子を宇宙空間へ逃し、放電が宇宙機器に
搭載された電子機器に悪影響を与えないようにしてい
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多層断熱材3においては、各アルミ蒸着ポリイミド樹脂
シート1のアルミ箔1bに夫々リード線を接続する必要
があるため、リード線接続作業が頻雑で時間を要すると
いう問題点がある。
【0009】本考案は、上述の実情に鑑み、多層断熱材
に対するリード線の取付けを容易且つ迅速に行い得るよ
うにした、宇宙機器用の多層断熱材の結合構造を提供す
ることを目的としてなしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、非導電性樹脂
シートの一面に導電性金属箔が貼付けられた複数枚の導
電性金属箔貼着非導電性樹脂シートを積層すると共に各
導電性金属箔貼着非導電性樹脂シートの間に、一面が隣
り合う導電性金属箔貼着非導電性樹脂シートの導電性金
属箔に面し他面が隣り合う導電性金属箔貼着非導電性樹
脂シートの非導電性樹脂シートに面するよう非導電性樹
脂ネットを挟んで多層断熱材を形成し、多層断熱材に、
多層断熱材の厚さ方向へ貫通する導電性ピンを取付け、
該導電性ピンの外周に、各導電性金属箔貼着非導電性樹
脂シートの導電性金属箔に接触するよう導電性ワッシャ
を取付けたものである。
【0011】
【作用】アース用のリード線は導電性ピンに接続するだ
けですむため多層断熱材に対するリード線の取付けを容
易且つ迅速に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0013】図1〜図4は本考案の一実施例である。
【0014】多層断熱材3には、ポリイミド樹脂シート
1a、アルミ箔1b、ポリエステル樹脂ネット2を貫通
して積層方向へ向い孔4が設けられると共に、各アルミ
蒸着ポリイミド樹脂シート1のアルミ箔1bとポリエス
テル樹脂ネット2の間には、図2に示すような平面形状
で且つ導電性のC型ワッシャ5が孔4の部分に位置し且
つアルミ箔1bと接触するよう挿入され、孔4には、図
3に示す如く中空状で導電性の頭付き割ピン6が、前記
C型ワッシャ5の内周と密着嵌合するよう、貫通され、
頭付き割ピン6の多層断熱材3からの突出端外周には図
4に示す形状の丸ワッシャ7が、頭付き割ピン6先端側
に位置するアルミ蒸着ポリイミド樹脂シート1のアルミ
箔1bと接触するよう、嵌め込まれ、頭付き割ピン6先
端の折り返し部6aが丸ワッシャ7と接触するよう折り
曲げられることにより頭付き割ピン6が多層断熱材3か
ら抜けないようになっている。又頭付き割ピン6の軸部
の長さすなわち頭下部から折り返し部6a端部までの長
さlを、多層断熱材3の厚さとC型ワッシャ5の厚さの
合計と丸ワッシャ7の厚さを加えたものより若干小さく
することにより、C型ワッシャ5は各アルミ箔1bに強
固に密着される。
【0015】なお、図1ではC型ワッシャ5はアルミ箔
1bに接触していないが、これは積層状態を分り易く示
すために各部品を離して示したためで、実際には前述し
たように密着している。
【0016】上記構成とすることにより、リード線は多
層断熱材3に取付けられた頭付き割ピン6に接続すれば
良いから、リード線の多層断熱材3への接続を容易且つ
迅速に行うことができる。
【0017】又多層断熱材3に衝突した荷電粒子はアル
ミ蒸着ポリイミド樹脂シート1のアルミ箔1b、導電性
のC型ワッシャ5、頭付き割ピン6を経てリード線へ流
れ、宇宙空間へ放電される。
【0018】更に頭付き割ピン6は中空状のものを用い
ると、多層断熱材3の全重量が軽減され、又中空部にリ
ード線を通したりできるという利点があるが、中空状の
ものでなくとも良い。
【0019】なお、本考案の実施例においては、アルミ
箔を蒸着させる樹脂シートをポリイミド樹脂シートとす
る場合について説明したが、非導電性の樹脂シートなら
他の樹脂シートとしても良いこと、ポリイミド樹脂シー
トに蒸着する金属をアルミとする場合について説明した
が導電性で且つ熱を遮断できる金属ならアルミでなくて
も良いこと、アルミ蒸着ポリイミド樹脂シートの間に介
在させるネットをポリエステル樹脂とする場合について
説明したが、非導電性の樹脂なら他の樹脂としても良い
こと、アルミ箔は蒸着により貼着するのではなく他の手
段により貼着するようにしても良いこと、ピンは割ピン
ではなく、ナットで締結するピンであっても良いこと、
その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を
加え得ること、等は勿論である。
【0020】
【考案の効果】本考案の多層断熱材の結合構造によれ
ば、アース用のリード線は導電性ピンに接続するだけで
良いから、多層断熱材に対するリード線の取付けを容易
且つ迅速に行うことができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多層断熱材の結合構造の断面図であ
る。
【図2】本考案の多層断熱材の結合構造に用いるC型ワ
ッシャの平面図である。
【図3】本考案の多層断熱材の結合構造に用いる頭付き
割ピンの正面図である。
【図4】本考案の多層断熱材の結合構造に用いる丸ワッ
シャの平面図である。
【図5】従来の多層断熱材の断面図である。
【符号の説明】
1 アルミ蒸着ポリイミド樹脂シート(導電性金属箔貼
着非導電性樹脂シート) 1a ポリイミド樹脂シート(非導電性樹脂シート) 1b アルミ箔(導電性金属箔) 2 ポリエステル樹脂ネット(非導電性樹脂ネット) 3 多層断熱材 5 C型ワッシャ(導電性ワッシャ) 6 頭付き割ピン(導電性ピン)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 15/08 B32B 15/08 R B64G 1/00 B64G 1/00 Z

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性樹脂シートの一面に導電性金属
    箔が貼付けられた複数枚の導電性金属箔貼着非導電性樹
    脂シートを積層すると共に各導電性金属箔貼着非導電性
    樹脂シートの間に、一面が隣り合う導電性金属箔貼着非
    導電性樹脂シートの導電性金属箔に面し他面が隣り合う
    導電性金属箔貼着非導電性樹脂シートの非導電性樹脂シ
    ートに面するよう非導電性樹脂ネットを挟んで多層断熱
    材を形成し、多層断熱材に、多層断熱材の厚さ方向へ貫
    通する導電性ピンを取付け、該導電性ピンの外周に、各
    導電性金属箔貼着非導電性樹脂シートの導電性金属箔に
    接触するよう導電性ワッシャを取付けたことを特徴とす
    る多層断熱材の結合構造。
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JPH0516293U JPH0516293U (ja) 1993-03-02
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KR101126830B1 (ko) * 2009-04-30 2012-04-12 신명자 지압용 신발 깔창
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JP5546512B2 (ja) * 2011-09-13 2014-07-09 三菱電機株式会社 電磁誘導機器

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