JP2538427Y2 - リールの伝動体取付構造 - Google Patents

リールの伝動体取付構造

Info

Publication number
JP2538427Y2
JP2538427Y2 JP1803290U JP1803290U JP2538427Y2 JP 2538427 Y2 JP2538427 Y2 JP 2538427Y2 JP 1803290 U JP1803290 U JP 1803290U JP 1803290 U JP1803290 U JP 1803290U JP 2538427 Y2 JP2538427 Y2 JP 2538427Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
transmission
rotary
rotation
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1803290U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03108372U (ja
Inventor
伸一 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP1803290U priority Critical patent/JP2538427Y2/ja
Publication of JPH03108372U publication Critical patent/JPH03108372U/ja
Priority to US07/983,266 priority patent/US5249760A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2538427Y2 publication Critical patent/JP2538427Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、両軸受けリールにおいて、スプールの回転
に連動して回転することにより、スプールへの糸巻きを
案内するレベルワインドを軸芯方向に往復移動させる送
り軸や、スピニングリールにおいて、ベールの回転に連
動して回転することにより、スプールを軸芯方向に往復
移動させる送り軸といったように、周面に送り用の螺旋
が形成された回転軸としての送り軸の一端にそれへの伝
動ギヤ等の回転伝動体を一体回転する状態に取付けてあ
るリールの前記伝動体の取付構造に関する。
〔従来の技術〕
かかるリールの伝動体取付構造として、従来では、回
転軸としての送り軸に前記回転伝動体を軸芯方向で貫通
する取付軸を連設し、その取付軸に回転伝動体をカシメ
により回り止め及び抜け止め状態に固着したものや、前
記の取付軸及び回転伝動体の取付軸貫通孔を非円形な形
状として回り止めし、E型ワッシャで抜け止めしたもの
が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前者従来技術によるときは、送り軸への回転
伝動体の取付け作業が、取付軸の貫通作業と貫通後のカ
シメ作業との2工程となるため、製作性が悪いといった
欠点があった。しかも、カシメの面から伝動体として金
属製のものに限定され、安価な合成樹脂製のものを使用
できないといった欠点があった。
また、後者従来技術によるときは、E型ワッシャが必
要で、構成部品点数が多くなり、製作性が悪いといった
欠点があった。
本考案の目的は、上記欠点を一掃できるリールの伝動
体取付構造を提供しようとする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によるリールの伝動体取付構造の特徴構成は、 (請求項1)径外方向に突出する抜け止め部を形成した
回転軸の一端に、前記回転軸に回転動力を伝達する回転
伝動体を装着可能に構成し、前記回転伝動体に前記抜け
止め部の貫通を許す貫通孔を形成するとともに、前記回
転伝動体における前記貫通孔を形成した軸芯回りでの特
定位相とは異なる位相位置に、前記回転伝動体が軸芯方
向に抜け出すことを阻止する抜け止め面と、前記抜け止
め部に周方向で係合することにより前記回転伝動体の回
転軸に対する相対回転を阻止する回り止め面とを形成し
てあり、 (請求項2)前記回転軸が、スプールに釣糸を案内する
レベルワインドをその軸芯方向に往復駆動すべく螺旋溝
を形成したものである、 点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
回転軸の抜け止め部が回転伝動体の貫通孔を貫通する
ことができるような状態に、回転軸と回転伝動体とを位
置させて、回転伝動体の貫通孔を回転軸の抜け止め部が
貫通するまで回転伝動体を回転軸に装置する。そして、
抜け止め部が軸芯回りの特定の回転位相となるように、
回転軸と回転伝動体とを相対回転し、位相が合致したと
ころで、回転軸と回転伝動体とを軸芯方向に相対移動さ
せて抜け止め面が抜け止め部に当たるように操作するこ
とにより、抜け止め部が回り止め面にも周方向で係合す
ることになり、回転軸に回転伝動体を回り止め及び抜け
止め状態に取付けることができる。
〔考案の効果〕
従って、本考案によれば、取付けにカシメ及びE型ワ
ッシャが不要となり、製作性を向上でき、かつ、伝動体
として合成樹脂等の各種の材質のものを用いることがで
きるようになった。
特に、請求項2のような構成を採用することによっ
て、周面に螺旋溝が回転軸に形成してあるので、回転軸
の一端に回転伝動体を取り付ける構成を余儀無くされる
この種の回転軸に採って、止め付け具を必要としない止
め付け方ができるので、有用である。
〔実施例〕
本考案の実施例を次に示す。
両軸受けリールは、第2図に示すように、ボディ
(1)に、スプール(2)やハンドル(3)、前記スプ
ール(2)への糸巻きを案内するレベルワインド
(4)、スプール(2)の回転に連動して回転すること
により前記レベルワインド(4)を軸芯方向に往復移動
させる回転軸としての送り軸(5)等を組付けて構成さ
れている。
前記送り軸(5)は、第1図に示すように、前記ボデ
ィ(1)のうち軸芯方向に間隔を隔てて対向位置する一
対の側板(1A)にわたるもので、両端夫々において側板
(1A)に回転自在に支承されている。そして、この送り
軸(5)の周面には、前記レベルワインド(4)側の突
起(図示せず)を係入させる螺旋溝(5a)が形成されて
いる。つまり、送り軸(5)は、回転することにより螺
旋溝(5a)でレベルワインド(4)を往復移動させるよ
うになっている。
かつ、前記送り軸(5)の一端には、ハンドル(3)
にドラグ(6)を介して連動するドライブギヤ(7)に
噛合い連動する入力用のギヤ(8)(回転伝動体の一
例)が一体回転する状態に取付けられている。その取付
構造を次に述べる。
つまり、第1図、第3図に示すように、送り軸(5)
に、前記ギヤ(8)を軸芯方向で貫通する取付軸(9)
を連設し、その取付軸(9)の先端に、径外方向に突出
する非円形、詳しくは軸芯方向において一文字形状の抜
け止め部(10)を連設する。他方、ギヤ(8)の端面に
一文字形状の凹部(11)を形成することで、ギヤ(8)
に、抜け止め部(10)に周方向で係合することによりギ
ヤ(8)を取付軸に対して後記するように軸芯周り特定
位相とは異なる位相で回り止めする回り止め面(12)
と、抜け止め部(10)に軸芯方向で係合することにより
ギヤ(8)を取付軸(9)に対して抜け止めする抜け止
め面(13)とを構成し、前記ギヤ(8)の取付軸貫通孔
(14)を、前記抜け止め部(10)の貫通を許容する一文
字形状で、かつ、前記取付軸(9)に対して軸芯周りの
特定位相、詳しくは、抜け止め面を形成した位相に対し
て90度回転した位相にギヤ(8)があるときにのみ前記
抜け止め部(10)の貫通を許容する姿勢に形成する。
もって、ギヤ(8)を90度回転した姿勢に位置させて
取付軸(9)を取付軸貫通孔(14)に貫通させたのち、
ギヤ(8)を取付軸(9)に対して90度回転させてギヤ
(8)を軸芯周り設定姿勢に位置させ、その後、抜け止
め部(10)を凹部(11)に落し込むように操作すること
により、ギヤ(8)を送り軸(5)に回り止め及び抜け
止め状態に取付け得るようになっている。なお、前記ギ
ヤ(8)の抜け方向とは反対方向への移動は、ギヤ
(8)が側板(1A)に当ることで規制されている。
また、前記送り軸(5)の取付け手段は、前記ギヤ
(8)の一方の側板(1A)への当りにより、送り軸
(5)の他方の側板(1A)側への移動を規制し、送り軸
(5)の他端にスナップリング(15)を介して抜け止め
状態に装着したワッシャ(16)の他方の側板(1A)への
当りにより、送り軸(5)の一方の側板(1A)側への移
動を規制するようになっている。これからも明らかなよ
うに、ギヤ(8)と一方の側板(1A)との隙間の幅
(l)は、回り止め面(12)の軸芯方向幅(L)よりも
小にして、回り止め面(12)と抜け止め部(10)との係
合を保持するようにすることが肝要である。
〔別実施例〕
本考案の別実施例を以下に示す。
[1]上記実施例では、凹部(11)を形成することで回
り止め面(12)を構成したが、回り止め面(12)は、第
4図に示すように凸部(17)を形成することで構成して
も良い。
[2]実施例において、抜け止め部(10)を凹部(11)
に弾性嵌着させるようにする。
[3]抜け止め面(10)の形状は適宜変更可能である。
[4]上記実施例では、両軸受けリールへの適用を示し
たが、本考案は、第5図に示すように、スプール(17)
のスプール軸(18)に付設した部材(19)の突起(図示
せず)を係入させる送り用の螺旋溝(5a)を周面に形成
していて、回転することにより螺旋溝(5a)でスプール
軸(18)を往復移動させる送り軸(5)を設けてあるス
ピニングリールにも適用できる。つまり、前記送り軸
(5)の一端に、ハンドル(20)にマスターギヤ(21)
を介して連動するピニオンギヤ(22)に噛合う入力用の
ギヤ(8)(回転体の一例)を取付ける場合にも適用で
きる。具体的に言うと、上記実施例と同様に、送り軸
(5)の一端に、抜け止め部(10)付きの取付軸(9)
を連設する一方、ギヤ(8)に回り止め面(12)と抜け
止め面(13)とを形成するとともに、ギヤ(8)の取付
け軸貫通孔(14)を同様に形成する。前記送り軸(5)
は、リール本体(23)の一対のボス(24)に支承されて
おり、一端側は、取付軸(9)を被支承部としてブッシ
ュ(25)を介してボス(24)に支承されている。前記ブ
ッシュ(25)は、前記ボス(24)とギヤ(8)との対向
する側面に接当することで、ギヤ(8)のボス(24)側
への一定以上の近接を阻止する間隔保持具を兼用するも
のであり、それの取付軸貫通孔(25a)は、第6図に示
すように、抜け止め部(10)の貫通を許容する形状に形
成されている。(26)は送り軸(5)の一端面とボス
(24)の側面とに接当することで、送り軸(5)のボス
(24)に対する一端側の移動を規制する止め板であり、
止め板(26)を取外して送り軸(5)の一端面をボス
(24)の側面に接当させた状態において、前記抜け止め
部(10)がギヤ(8)の回り止め面(12)に対して軸芯
方向一端側に離脱してギヤ(8)の取付け軸(9)に対
する回転を許容するようになっている。(27)は前記ピ
ニオンギヤ(22)と一体に回転する回転枠である。
[5]尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照
を便利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の実施例を示し、第1図は両
軸受けリール要部の断面図、第2図は正面図、第3図は
要部の分解斜視図であり、第4図乃至第6図は本考案の
別実施例を示し、第4図は要部の分解斜視図、第5図は
スピニングリールの断面図、第6図は要部の分解斜視図
である。 (2)……スプール、(4)……レベルワインド、(5
a)……螺旋溝、(5)……回転軸、(8)……回転伝
動体、(9)……取付軸、(10)……抜け止め部、(1
2)……回り止め面、(13)……抜け止め面、(14)…
…取付軸貫通孔。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】径外方向に突出する抜け止め部(10)を形
    成した回転軸(5)の一端に、前記回転軸(5)に回転
    動力を伝達する回転伝動体(8)を装着可能に構成し、
    前記回転伝動体(8)に前記抜け止め部(10)の貫通を
    許す貫通孔(14)を形成するとともに、前記回転伝動体
    (8)における前記貫通孔(14)を形成した軸芯回りで
    の特定位相とは異なる位相位置に、前記回転伝動体
    (8)が軸芯方向に抜け出すことを阻止する抜け止め面
    (13)と、前記抜け止め部(10)に周方向で係合するこ
    とにより前記回転伝動体(8)の回転軸(5)に対する
    相対回転を阻止する回り止め面(12)とを形成してある
    リールの伝動体取付構造。
  2. 【請求項2】前記回転軸(5)が、スプール(2)に釣
    糸を案内するレベルワインド(4)をその軸芯方向に往
    復駆動すべく螺旋溝(5a)を形成したものである請求項
    1記載のリールの伝動体取付構造。
JP1803290U 1990-02-23 1990-02-23 リールの伝動体取付構造 Expired - Lifetime JP2538427Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1803290U JP2538427Y2 (ja) 1990-02-23 1990-02-23 リールの伝動体取付構造
US07/983,266 US5249760A (en) 1990-02-23 1992-11-30 Fishing reel with feed shaft and transmission member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1803290U JP2538427Y2 (ja) 1990-02-23 1990-02-23 リールの伝動体取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03108372U JPH03108372U (ja) 1991-11-07
JP2538427Y2 true JP2538427Y2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=31521208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1803290U Expired - Lifetime JP2538427Y2 (ja) 1990-02-23 1990-02-23 リールの伝動体取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538427Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7223681B2 (ja) * 2019-12-27 2023-02-16 グローブライド株式会社 魚釣用リールの歯車取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03108372U (ja) 1991-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4702432A (en) Spinning reel brake for fishing
US4138810A (en) Torsional vibration filament feed system
US5249760A (en) Fishing reel with feed shaft and transmission member
US4512531A (en) Fishing reel with traverse-cam member rotatably mounted on anti-reverse shaft
JP2538427Y2 (ja) リールの伝動体取付構造
JP2573084Y2 (ja) 魚釣用リールの制動装置
US4191343A (en) Spinning reel with improved drag and spool oscillation mechanisms
US5855328A (en) Spinning reel with bushing for supporting spool shaft
JP2557324Y2 (ja) スピニングリール
US2316266A (en) Handle mechanism for reels
US5564639A (en) Slide mechanism for spinning reels used in fishing
JPH0610772Y2 (ja) 魚釣用リ−ル
US5678780A (en) Spinning reel reciprocation mechanism
JPH0120856Y2 (ja)
US4484720A (en) Drag mechanisms of fishing spinning reels
JPH0418377Y2 (ja)
JPH0346931Y2 (ja)
JP3027511U (ja) 魚釣用片軸受型リ−ル
EP3170389A1 (en) Fishing reel
JP3839960B2 (ja) 両軸受リールのクラッチ操作機構
JPH04683Y2 (ja)
JPH0424937Y2 (ja)
JPH0728864Y2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH0220215B2 (ja)
JPH0639583Y2 (ja) 魚釣用スピニングリール

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term