JP2538376B2 - 電子写真複写機 - Google Patents

電子写真複写機

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JP2538376B2
JP2538376B2 JP5063590A JP5063590A JP2538376B2 JP 2538376 B2 JP2538376 B2 JP 2538376B2 JP 5063590 A JP5063590 A JP 5063590A JP 5063590 A JP5063590 A JP 5063590A JP 2538376 B2 JP2538376 B2 JP 2538376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、固定変倍機能を有する電子写真複写機に係
り、さらに詳しくは、光学系の変倍機構およびその制御
方式に関する。
<従来の技術> 一般に、電子写真複写機の複写倍率には、拡大と縮小
とがあり、この拡大と縮小とでは、光学系のミラーおよ
びレンズを、等倍の位置に対して逆方向へ移動させなけ
ればならない。
ところが、感光体ドラムや用紙の搬送系を駆動するメ
インモータは、一方向にしか回転できず、このため、従
来の光学変倍機構においては、メインモータとは別に、
正逆回転可能な変倍用モータを設け、この変培用モータ
によって、光学系のミラーおよびレンズを所定位置に移
動させて変倍を行っている。
しかしながら、このような従来例の光学変倍機構で
は、メインモータとは別の変倍用モータを必要とし、コ
ストが高くつくといった難点があり、このため、本件出
願人は、平成元年12月18日提出の特許願「電子写真複写
機の光学変倍機構」(特願平1−328694号)において、
メインモータによって光学変倍機構を駆動できるように
した構成を提案している。
上記出願において、本件出願人が提案している光学変
倍機構の構成は、本発明の構成と基本的に同様であるの
で、第1図および第3図に基づいて、説明する。
図示しないメインモータの回転動力は、第3図に示さ
れる第1ギア25に伝達されており、この第1ギア25に噛
合う第2ギア26の回転動力を、スプリングクラッチ28に
よって18Tの第3ギア27に伝達あるいは遮断するように
なっている。
すなわち、スプリングクラッチ28の制御環28aに立設
された係止爪28bに、ソレノイド30によって制御される
制御爪50が所定位置で係合している状態では、第2ギア
26は空転しており、第3ギア27に回転動力は、伝達され
ておらず、ソレノイド30が一時的に励磁されると、制御
爪50がソレノイド30側に引かれてスプリングクラッチ28
の係止爪と28bとの係合が解除されて第2ギア26の回転
動力が第3ギア27に伝達されることになる。
複写倍率の切換時には、このようにソレノイド30を一
時的に励磁して制御爪50とスプリングクラッチ28の係止
爪28bとの所定位置での係合を解除して第2ギア26の回
転動力を第3ギア27に伝達し、第3ギア27が1回転する
と、所定位置に復帰した制御爪50と、スプリングクラッ
チ28の制御環28aの係止爪28bに再び係合して回転動力が
遮断されるようになっている。
18Tの第3ギア27は、その4倍の歯数72Tの第4ギア29
に噛合っており、第3ギア27が1回転することによって
第4ギア29が、1/4回転、すなわち、90゜回転し、この
第4ギア29と同軸の多角形カム1も1/4回転することに
なる。
この多角形カム1の1/4回転によって、該多角形カム
1に、その一端が接触する揺動リンクとしてのリンクギ
ア2が、固定端11回りに所定角度揺動し、この揺動によ
ってリンクギア2の他端のギア部に噛み合う下段のギア
13が回転するとともに、この下段のギア13と同軸のピニ
オンギア14が回転し、この回転が、レンズキャリッジラ
ック16に伝達され、これによって、固定焦点レンズ3が
取り付けられている前記ラック16と一体的なレンズキャ
リッジ12を、支軸15に沿って所定位置に移動させる。
17はこの移動の際に、固定焦点レンズ3を、レンズ溝
17aに沿って案内するレンズガイド、18はリンクギア2
の一端が、上述の多角形カム1に接触する方向に付勢す
るバネである。
また、リンクギア2の揺動によって、ピニオンギア14
と同軸の変倍カム19も回転し、この変倍カム19にコロ20
を介して接触した従動体21と一体的なミラーユニット7
を、支軸22に沿って所定位置に移動させる。なお、5,6
はこのミラーユニット7に取り付けられている第2,第3
ミラーであり、23は変倍カム19にコロ20が接触するよう
に付勢するバネである。
このようにメインモータの回転動力によりリンクギア
2を所定角度揺動させて固定焦点レンズ3および第2,第
3ミラー5,6を、複写倍率に対応した所定位置に移動さ
せるものである。
<発明が解決しようとする課題> 上記構成を有する光学変倍機構では、ソレノイド30に
よって制御される制御爪50は、複写倍率の切換時に一時
的に励磁されてソレノイド30側へ引かれ、第3ギア27が
1回転する前に、励磁が解かれて元の所定位置に復帰
し、1回転したスプリングクラッチ28の係止爪28bに再
び係合するようになっているが、例えば、コピーサイク
ルが終了した場合のようにメインモータがオフされたと
きには、ギアの逆方向への戻り、いわゆる、バックラッ
シュによって、スプリングクラッチ28の制御環28aも逆
方向へ戻り、したがって、スプリングクラッチ28の係止
爪28bが、制御爪50に係合していた所定位置から逆方向
に戻ることになる。
この戻りが大きいような場合、すなわち、スプリング
クラッチ28の係止爪28bが、制御爪50と係合していた所
定位置から大きく戻っているような場合には、複写倍率
の切換時にソレノイド30を一時的に励磁してもスプリン
グクラッチ28の係止爪28bが前記所定位置を通過する前
に、制御爪50が所定位置に復帰してしまい、このため第
3ギア27が1回転することができない、したがって、多
角形カム1が1/4回転できず、変倍動作が行われない虞
れがある。
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、
メインモータによって変倍機構を駆動できるようにする
とともに、変倍機構の切換えを確実に行える電子写真複
写機を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明では、上述の目的を達成するために、次のよう
に構成している。
すなわち、本発明は、固定変倍機能を備える電子写真
複写機であって、メインモータ、多角形カム、カム駆動
機構、揺動リンク、レンズ駆動機構、ミラー駆動機構お
よび制御手段を備え、前記メインモータは、一方向に回
転するものであり、前記多角形カムは、変倍数に応じて
等分された外周位置に、各複写倍率に対応したカム面を
有するものであり、前記カム駆動機構は、前記メインモ
ータの回転動力を、スプリングクラッチを介して前記多
角形カムに伝達あるいは遮断することにより、該多角形
カムを、前記等分された角度づつ一方向に回転させるも
のであり、前記揺動リンクは、前記多角形カムのカム面
に接触して該多角形カムの回転に応じて揺動するもので
あり、前記レンズ駆動機構は、前記揺動リンクの揺動に
応じて固定焦点レンズを複写倍率に対応した所定位置に
往復移動させるものであり、前記ミラー駆動機構は、前
記揺動リンクの揺動に応じてミラーを複写倍率に対応し
た所定位置に往復移動させて光路長を変えるものであ
り、前記制御手段は、前記カム駆動機構を制御してメイ
ンモータの回転動力を、前記多角形カムへ伝達して該多
角形カムを前記等分された角度回転させることにより複
写倍率の切換えを行うものであり、前記カム駆動機構
は、入力歯車、出力歯車、前記スプリングクラッチ、制
御爪およびスプリングクラッチ制御部を含み、前記入力
歯車は、前記メインモータの回転動力が伝達されるもの
であり、前記出力歯車は、前記入力歯車と同軸で、か
つ、前記多角形カムに連動連結されたものであり、前記
スプリングクラッチは、前記両歯車間に介装されたもの
であり、前記制御爪は、前記スプリングクラッチの制御
環に立設された係止爪に、所定位置で係合するものであ
り、前記スプリングクラッチ制御部は、前記制御手段に
よって制御されるものであって、かつ、前記制御爪を前
記所定位置から離脱あるいは該所定位置に復帰させるこ
とにより、該制御爪とスプリングクラッチの係止爪との
係脱を制御して該スプリングクラッチを断続するもので
あり、前記制御手段は、前記制御爪を前記所定位置から
離脱させることによる前記スプリングクラッチの接続に
伴う複写倍率の切換えを、前記メインモータの駆動開始
から一定時間の経過以後であって、かつ、制御爪の前記
所定位置への前回の復帰から一定時間の経過以後に行う
ようにしている。
<作用> 上記構成によれば、多角形カムは、各複写倍率に対応
したカム面が、変倍数に応じて等分された位置に形成さ
れており、メインモータの回転動力によって前記等分さ
れた角度づつ一方向に回転することにより、揺動リンク
が揺動し、これによって、固定焦点レンズおよびミラー
が複写倍率に対応した所定位置に移動するようになって
おり、したがって、一方向に回転するメインモータによ
って変倍を行うことが可能となる。
また、制御爪を所定位置から離脱させることによる複
写倍率の切換えを、メインモータの駆動開始から一定時
間の経過以後に行うので、メインモータがオフされたと
きのギアの逆方向への戻り、いわゆる、バックラッシュ
によって、スプリングクラッチの制御環が逆方向へ戻っ
てスプリングクラッチの係止爪が、ソレノイドの制御爪
に係合していた所定位置から逆方向に戻ったとしても、
メインモータの駆動が開始されてから一定時間が経過す
る間に、スプリングクラッチの制御環の係止爪が、所定
位置の制御爪に再び係止されることになり、これによっ
て、複写倍率の切換えが確実に行えることになる。
しかも、制御爪を所定位置から離脱させることによる
複写倍率の切換えは、制御爪の所定位置への前回の復帰
から一定時間の経過以後に行う、すなわち、複写倍率の
切換えは、前記一定の時間間隔をおいて行われるので、
複写倍率の切換えの度に、スプリングクラッチの係止爪
と制御爪との係合が確実に行われることになり、これに
よって、複写倍率の切換えを確実に行えることになる。
<実施例> 以下、図面によって本発明の実施例について、詳細に
説明する。
第1図は、本発明の一実施例の光学変倍機構の概略構
成を示す斜視図である。
この実施例の電子写真複写機は、等倍、拡大、縮小1
および縮小2の4段階の固定変倍機能を備えており、さ
らに、一方向に回転して感光体ドラムや用紙の搬送系を
駆動する図示しないメインモータを備えている。
この実施例では、このメインモータの回転動力によっ
て光学系の変倍を行えるように、4段階の変倍数に応じ
て4等分された外周位置に、各複写倍率に対応したカム
面を有する多角形カム1と、メインモータの回転動力
を、この多角形カム1に伝達あるいは遮断することによ
り、多角形カム1を、4等分された角度づつ一方向に回
転させる後述のカム駆動機構と、この多角形カム1のカ
ム面に接触して該多角形カム1の回転に応じて揺動する
揺動リンクとしてのリンクギア2と、このリンクギア2
の揺動に応じて固定焦点レンズ3を複写倍率に対応した
所定位置に往復移動させるレンズ駆動機構4と、リンク
ギア2の揺動に応じて第2,第3ミラー5,6が取り付けら
れているミラーユニット7を複写倍率に対応した所定位
置に往復移動させて光路長を変えるミラー駆動機構8と
を備えている。
多角形カム1は、第2図に示されるように、4等分さ
れた外周位置に、拡大、縮小1、縮小2および等倍の各
複写倍率に対応したカム面1a〜1dを有し、光学台板9に
取り付けられているカム駆動機構によって、後述のよう
に、回転軸10回りに90度づつ一方向に回転駆動される。
リンクギア2は、一端側にギア部を有し、他端側が多
角形カム1のカム面に接触する接触部となっており、該
多角形カム1の回転に応じて固定軸11を支点として揺動
する。等倍、拡大、縮小1および縮小2の各状態におい
ては、このリンクギア2の他端が、第2図に示される多
角形カム1のカム面1a〜1dに接触することになる。
このリンクギア2の揺動に応じて固定焦点レンズ3が
取り付けられているレンズキャリッジを複写倍率に対応
した所定位置に往復移動させるレンズ駆動機構4は、リ
ンクギア2のギア部に噛み合う下段のギア13と、このギ
ア13と同軸のピニオンギア14と、このピニオンギア14に
噛み合ってレンズキャリッジ12を支軸15に沿って往復移
動させるレンズキャリッジラック16と、レンズキャリッ
ジ12の固定焦点レンズ3をガイド溝17aに沿って案内す
るレンズガイド17と、リンクギア2が多角形カム1に接
触する方向に付勢するバネ18とを備えている。
このレンズ駆動機構4は、リンクギア2が揺動するこ
とによって、固定焦点レンズ3が取り付けられているレ
ンズキャリッジ12を、支軸15に沿って複写倍率に対応し
た所定位置に往復移動させる。
リンクギア2の揺動に応じて第2,第3ミラー5,6が取
り付けられているミラーユニット7を複写倍率に対応し
た所定位置に往復移動させて光路長を変えるミラー駆動
機構8は、リンクギア2のギア部に噛み合う下段のギア
13と、このギア13と同軸の変倍カム19と、この変倍カム
19にコロ20を介して接触するミラーユニット7と一体的
に従動体21と、ミラーユニット7を案内する支軸22と、
変倍カム19にコロ20が接触するようにミラーユニット7
を付勢するバネ23とを備えている。
このミラー駆動機構8は、リンクギア2が揺動するこ
とによって、第2,第3ミラー5,6が取り付けられている
ミラーユニット7を、支軸22に沿って複写倍率に対応し
た所定位置に往復移動させる。
第3図は、等倍の位置にあるときの光学変倍機構の平
面図である。
メインモータの回転動力を、多角形カム1に伝達ある
いは遮断することにより、多角形カム1を、90゜づつ一
方向に回転させるカム駆動機構24は、図示しないメイン
モータの回転動力が伝達される第1ギア25と、この第1
ギア25に噛合う第2ギア26と、この第2ギア26の回転動
力を、18Tの第3ギア27に伝達あるいは遮断するスプリ
ングクラッチ28と、多角形カム1と同軸で、かつ、第3
ギア27に噛合う72Tの第4ギア29と、スプリングクラッ
チ28の制御環28aに立設された係止爪28bに所定位置で係
合する制御爪50と、この制御爪50を前記所定位置から離
脱あるいは該所定位置に復帰させることにより、スプリ
ングクラッチ28を断続するスプリングクラッチ制御部と
してのソレノイド30とを備えている。このソレノイド30
は、後述のマイクロコンピュータ(制御手段)によって
その駆動が制御される。
このカム駆動機構24では、メインモータが駆動されて
いる状態においては、前記マイクロコンピュータによっ
てソレノイド30が一時的に励磁されると、制御爪50がソ
レノイド30側に引かれて所定位置から離脱し、これによ
って、スプリングクラッチ28の係止爪28bとの係合が外
れて第2ギア26の回転動力が、第3ギア27に伝達され、
第3ギア27が1回転すると、所定位置に復帰した制御爪
50が、スプリングクラッチ28の係止爪28bに再び係合し
て動力が遮断される。
第3ギア27が1回転すると、この第3ギア27の4倍の
歯数を有する第4ギア29が1/4回転し、したがって、こ
の第4ギア29と同軸の多角形カム1も1/4回転すること
になる。
このようにしてソレノイド30が励磁される度に、多角
形カム1が、90度づづ一方向に回転されることになり、
これによって、等倍→拡大→縮小1→縮小2→等倍→拡
大→縮小1…というように、変倍が行われることにな
る。
次に、上記構成を有する光学変倍機構の動作を説明す
る。
例えば、第3図に示される等倍の状態において、ソレ
ノイド30が一時励磁されると、制御爪50が所定位置から
一時的に離脱してスプリングクラッチ28の係止爪28bと
の係合が解除され、メインモータからの回転動力が、第
1,第2ギア25,26およびスプリングクラッチ28を介して
第3ギア27に伝達されて1回転し、この第3ギア27に噛
み合う第4ギア29が1/4回転して多角形カム1も1/4回転
する。
これによって、リンクギア2が、反時計方向に揺動
し、この揺動によってリンクギア2のギア部に噛み合う
下段のギア13が回転するとともに、この下段のギア13と
同軸のピニオンギア14が回転し、この回転が、レンズキ
ャリッジラック16に伝達され、これによって、固定焦点
レンズ3が取り付けられているレンズキャリッジ12を、
矢符Bで示されるように、支軸15に沿って所定位置に移
動させて拡大の状態とする。
また、リンクギア2の揺動によって、ピニオンギア14
と同軸の変倍カム19も時計方向に回転し、この変倍カム
19にコロ20を介して接触した従動体21と一体的にミラー
ユニット7を、支軸22に沿って所定位置に移動させて拡
大の状態とする。
この拡大の状態からソレノイド30がさらに励磁される
と、上述と同様に動作して縮小1の状態となる。
このようにして一方向にのみ回転するメインモータの
回転動力によって、等倍→拡大→縮小1→縮小2→等倍
→拡大→縮小1…の変倍を行うようにしているので、メ
インモータとは別に変倍用モータを必要とする従来例に
比べてコストの低減を図ることができるとともに、構成
が簡素化される。
さらに、本発明では、例えば、コピーサイクルが終了
した場合のようにメインモータがオフされたときのギア
の逆方向への戻り、いわゆる、バックラッシュによっ
て、スプリングクラッチ28の係止爪28bが、ソレノイド3
0によって制御される制御爪50に係合していた所定位置
から逆方向に戻ったような場合にも、複写倍率の切換え
を確実に行えるように次のように構成している。
すなわち、ソレノイド30の駆動を制御する制御手段と
してのマイクロコンピュータは、ソレノイド30を励磁す
ることによる複写倍率の切換えを、メインモータの駆動
開始から一定時間の経過以後であって、かつ、制御爪50
の所定位置への前回の復帰から一定時間の経過以後に行
うようにしている。
第4図は、本発明の制御ブロック図であり、第5図
は、複写機のメイン電源をオンしたときのイニシャル動
作のタイムチャートである。
第4図において、第1,第2タイマ51,52は、後述のよ
うに、一定時間を計測するためのものであり、ホームポ
ジョン検知スイッチ53は、等倍の位置にあるか否かを検
知するためのものであり、このホームポジション検知ス
イッチ53は、多角形カム1と一体的に回転する図示しな
い可動片によって該多角形カム1が等倍の位置にあると
きにのみオンされるようになっている。54は、複写倍率
選択キーやコピーボタンなどの操作キーを備える操作
部、55はメインモータ、56は制御手段としてのマイクロ
コンピュータである。
第5図は、イニシャル動作、すなわち、メイン電源を
オンしたときに等倍の位置に戻すための制御動作を示し
ており、第5図(A)はメイン電源スイッチの出力、第
5図(B)はメインモータリレー、すなわち、メインモ
ータの駆動状態、第5図(C)はソレノイド30の駆動状
態、第5図(D)は等倍の位置になったときにオンする
レンズホームポジション検知スイッチ53の出力、第5図
(E)は等倍表示用LEDの駆動状態をそれぞれ示してい
る。
この第5図は拡大の状態にあるときに、メイン電源が
オンされてイニシャル動作、すなわち、等倍の状態に複
写倍率を切換える動作を示している。
第5図(A)に示されるようにメイン電源スイッチが
オンされると、第5図(B)に示されるように、メイン
モータ55の駆動が開始される。この実施例では、このメ
インモータ55の駆動が開始されて1.5秒経過した後に、
第5図(C)に示されるようにソレノイドを0.5秒間励
磁し、これによって、上述のようにして複写倍率を1段
階、すなわち、拡大から縮小1に切換える。
このようにソレノイド30を励磁して制御爪50を所定位
置から離脱させることによる複写倍率の切換えを、メイ
ンモータ55の駆動開始から1.5秒の経過以後に行うの
で、メインモータ55がオフされたときのギアの逆方向へ
の戻り、いわゆる、バックラッシュによって、スプリン
グクラッチ28の制御環28aが逆方向へ戻ってスプリング
クラッチ28の係止爪28bが、ソレノイド30によって制御
される制御爪50に係合していた所定位置から逆方向に戻
ったとしても、メインモータ55の駆動が開始されてから
1.5秒が経過する間に、スプリングクラッチ28の制御環2
8aの係止爪28bが、所定位置の制御爪50に再び係合され
ることになり、これによって、複写倍率の切換えが確実
に行えることになる。
次に、ソレノイド30の励磁が解除されて制御爪50が所
定位置に復帰してから1.0秒(前回のソレノイドの励磁
から1.5秒)経過した後に、第5図(C)に示されるよ
うにソレノイド30を再び0.5秒間励磁し、これによっ
て、上述のようにして複写倍率をさらに1段階、すなわ
ち、縮小1から縮小2に切換え、さらに、同様にして複
写倍率を1段階、すなわち、縮小2から等倍に切換え
る。等倍になると、ホームポジション検知スイッチ53に
よってそれが検知されてメインモータ55がオフされてイ
ニシャル動作が終了することになる。
このように、ソレノイド30を励磁して制御爪50を所定
位置から離脱させることによる変倍率の切換えは、制御
爪50の所定位置への前回の復帰から1.0秒の経過以後に
行う、すなわち、複写倍率の切換えは、一定の時間間隔
をおいて行われるので、複写倍率の切換えの度に、スプ
リングクラッチ28の係止爪28bと制御爪50とが確実に係
合されることになり、これによって、複写倍率の切換え
を確実に行えることになる。
第6図は、上述のイニシャル動作に対応するフローチ
ャートである。
先ず、イニシャル動作済フラグがセットされているか
否か、すなわち、イニシャル動作が済んでいるか否かを
判断し(ステップn1)、イニシャル動作が済んでいない
ときには、イニシャル動作中フラグがセットされている
か否か、すなわち、イニシャル動作中であるか否かを判
断し(ステップn2)、イニシャル動作中でないときに
は、イニシャル動作中フラグをセットし(ステップn
3)、上述の第1タイマ51をスタートさせる(ステップn
4)。この第1タイマ51は、メインモータ55の駆動開始
から1.5秒あるいは前回のソレノイド30の励磁から1.5秒
遅らせてソレノイド50を励磁するためのタイマであり、
この第1タイマ51によって1.5秒を計測する。
次に、ホームポジション検知スイッチ53がオンしてい
るか否か、すなわち、等倍の位置にあるか否かを判断し
(ステップn7)、等倍の位置にないときには、メインモ
ータ55の駆動が開始される(ステップn12)。そして、
第1タイマ51による1.5秒の計測が終了したか否かを判
断し(ステップn13)、終了していないときはステップn
1に戻り、さらに、ステップn2では、イニシャル動作中
フラグがセットされているので、ステップn5に移り、ソ
レノイド励磁回数カウンタの計数値が4であるか否かを
判断し、4であるときには、ステップn7に移る。この実
施例では、変倍数が、拡大、縮小1、縮小2、等倍の4
段階であるので、前記カウンタには、初期値として4が
設定されており、後述のように、ソレノイド30が励磁さ
れる度に、1が減じられるようになっている。
ステップn13において、第1タイマ51による1.5秒の計
測が終了すると、第1,第2タイマ51,52を同時にスター
トさせる(ステップn14)。この第2タイマ52は、ソレ
ノイド30の励磁期間である0.5秒を計測するためのタイ
マである。
さらに、ソレノイド30の励磁を開始し(ステップn1
5)、ソレノイド励磁回数カウンタの計数値を1減じ
(ステップn16)、このカウンタの計数値が0になった
か否かを判断し(ステップn17)、0になったときに
は、4回ソレノイド30を励磁したにも拘わらず、等倍の
位置にならなかったとしてトラブル表示を行う(ステッ
プn18)。ソレノイド励磁回数カウンタの計数値が0に
ならなかったときには、ステップn1に戻る。
ステップn5において、ソレノイド励磁回数カウンタの
計数値が4でないときには、第1タイマ51による1.5秒
の計測が終了したか否かを判断し(ステップn6)、終了
していないときには、第2タイマ52による0.5秒の計測
が終了したか否かを判断し(ステップn19)、終了した
ときには、ソレノイド30の励磁を解除する。ステップn6
において、第1タイマ51による1.5秒の計測が終了した
ときには、ステップn7に移る。
ステップn7において、ホームポジション検知スイッチ
53がオンしたとき、すなわち、等倍になったときには、
ソレノイド励磁回数カウンタの計数値として4を初期設
定し(ステップn8)、イニシャル動作済フラグをセット
し(ステップn9)、イニシャル動作中フラグをリセット
し(ステップn10)、メインモータ55の駆動を停止して
終了する(ステップn11)。
なお、第5図および第6図では、メイン電源スイッチ
がオンされたときのイニシャル動作について説明したけ
れども、例えば、レディ状態において、倍率選択キーに
よって倍率が選択された場合にも、上述と同様に、ソレ
ノイド30の励磁により変倍率の切換えは、メインモータ
55の駆動が開始されてから一定時間の経過以後、あるい
は、前回のソレノイド30の励磁の解除から一定時間の経
過以後に行われるのは勿論である。
<発明の効果> 以上のように本発明によれば、多角形カムは、各複写
倍率に対応したカム面が、変倍数に応じて等分された位
置に形成されており、メインモータの回転動力によって
前記等分された角度づつ一方向に回転することにより、
揺動リンクが揺動し、これによって、固定焦点レンズお
よびミラーが複写倍率に対応した所定位置に移動するよ
うになっており、したがって、一方向に回転するメイン
モータの回転動力によって変倍を行うことが可能とな
り、これによって、メインモータとは別に正逆回転可能
な変倍用モータを必要とする従来例に比べてコストの低
減を図ることができるとともに、構成が簡素化される。
さらに、制御爪を所定位置から離脱させることによる
スプリングクラッチの接続に伴う複写倍率の切換えを、
メインモータの駆動開始から一定時間の経過以後であっ
て、かつ、制御爪の前記所定位置への前回の復帰から一
定時間の経過以後に行うので、この制御爪とスプリング
クラッチの係止爪との係合が確実に行われることにな
り、これによって、複写倍率の切換えを確実に行えるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の光学変倍機構の概略構成を
示す斜視図、第2図は第1図の多角形カムの正面図、第
3図は第1図の実施例の等倍の状態を示す平面図、第4
図は本発明の制御ブロック図、第5図はイニシャル動作
時のタイムチャート、第6図はイニシャル動作時のフロ
ーチャートである。 1……多角形カム、2……リンクギア(揺動リンク)、
3……固定焦点レンズ、4……レンズ駆動機構、5,6…
…第2,第3ミラー、8……ミラー駆動機構、12……レン
ズキャリッジ、16……レンズキャリッジラック、24……
カム駆動機構、28……スプリングクラッチ、28b……係
止爪、30……ソレノイド、50……制御爪、56……マイク
ロコンピュータ(制御手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定変倍機能を備える電子写真複写機であ
    って、 メインモータ(55)、多角形カム(1)、カム駆動機構
    (24)、揺動リンク(2)、レンズ駆動機構(4)、ミ
    ラー駆動機構(8)および制御手段(56)を備え、 前記メインモータ(55)は、一方向に回転するものであ
    り、 前記多角形カム(1)は、変倍数に応じて等分された外
    周位置に、各複写倍率に対応したカム面を有するもので
    あり、 前記カム駆動機構(24)は、前記メインモータ(55)の
    回転動力を、スプリングクラッチ(28)を介して前記多
    角形カム(1)に伝達あるいは遮断することにより、該
    多角形カム(1)を、前記等分された角度づつ一方向に
    回転させるものであり、 前記揺動リンク(2)は、前記多角形カム(1)のカム
    面に接触して該多角形カム(1)の回転に応じて揺動す
    るものであり、 前記レンズ駆動機構(4)は、前記揺動リンク(2)の
    揺動に応じて固定焦点レンズ(3)を複写倍率に対応し
    た所定位置に往復移動させるものであり、 前記ミラー駆動機構(8)は、前記揺動リンク(2)の
    揺動に応じてミラー(5),(6)を複写倍率に対応し
    た所定位置に往復移動させて光路長を変えるものであ
    り、 前記制御手段(56)は、前記カム駆動機構(24)を制御
    してメインモータ(55)の回転動力を、前記多角形カム
    (1)へ伝達して該多角形カム(1)を前記等分された
    角度回転させることにより複写倍率の切換えを行うもの
    であり、 前記カム駆動機構(24)は、入力歯車(26)、出力歯車
    (27)、前記スプリングクラッチ(28)、制御爪(50)
    およびスプリングクラッチ制御部(30)を含み、 前記入力歯車(26)は、前記メインモータ(55)の回転
    動力が伝達されるものであり、 前記出力歯車(27)は、前記入力歯車(26)と同軸で、
    かつ、前記多角形カム(1)に連動連結されたものであ
    り、 前記スプリングクラッチ(28)は、前記両歯車(26),
    (27)間に介装されたものであり、 前記制御爪(50)は、前記スプリングクラッチ(28)の
    制御環(28a)に立設された係止爪(28b)に、所定位置
    で係合するものであり、 前記スプリングクラッチ制御部(30)は、前記制御手段
    (56)によって制御されるものであって、かつ、前記制
    御爪(50)を前記所定位置から離脱あるいは該所定位置
    に復帰させることにより、該制御爪(50)とスプリング
    クラッチ(28)の係止爪(28b)との係脱を制御して該
    スプリングクラッチ(28)を断続するものであり、 前記制御手段(56)は、前記制御爪(50)を前記所定位
    置から離脱させることによる前記スプリングクラッチ
    (28)の接続に伴う複写倍率の切換えを、前記メインモ
    ータ(55)の駆動開始から一定時間の経過以後であっ
    て、かつ、制御爪(50)の前記所定位置への前回の復帰
    から一定時間の経過以後に行うものであることを特徴と
    する電子写真複写機。
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