JP2538213B2 - 高吸水性組成物 - Google Patents
高吸水性組成物Info
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- JP2538213B2 JP2538213B2 JP61180588A JP18058886A JP2538213B2 JP 2538213 B2 JP2538213 B2 JP 2538213B2 JP 61180588 A JP61180588 A JP 61180588A JP 18058886 A JP18058886 A JP 18058886A JP 2538213 B2 JP2538213 B2 JP 2538213B2
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- metal salt
- polyvalent metal
- water
- cmc
- carboxymethyl cellulose
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高吸水性組成物に関するものである。
詳しくは、カルボキシメチルセルロース(以下CMCと略
称する)と多価金属塩を混合して成り、吸水能と吸水後
のゲルの状態に優れた吸水性組成物に関するものであ
る。
称する)と多価金属塩を混合して成り、吸水能と吸水後
のゲルの状態に優れた吸水性組成物に関するものであ
る。
(従来技術および問題点) これまで、CMCを吸水材として利用するものとして、
例えば特公昭47−17965号公報に、CMCとエピクロルヒド
リンとを反応させてほとんど水不溶性にしたものが提案
されている。
例えば特公昭47−17965号公報に、CMCとエピクロルヒド
リンとを反応させてほとんど水不溶性にしたものが提案
されている。
しかし、このCMCの架橋物は吸水能がそれほど大きく
なく、特に生理食塩水の塩類を含む水溶液に対しては大
きな吸水能が得られない。また、吸水後のゲル状態も離
水、軟化などを起し易く、満足できるものでなかった。
なく、特に生理食塩水の塩類を含む水溶液に対しては大
きな吸水能が得られない。また、吸水後のゲル状態も離
水、軟化などを起し易く、満足できるものでなかった。
本発明者は、これらの欠点を改良すべく鋭意検討を重
ねた結果、CMCと多価金属塩の混合物が吸水材として優
れた性能を有していることを見出し、本発明を完成する
に至った。
ねた結果、CMCと多価金属塩の混合物が吸水材として優
れた性能を有していることを見出し、本発明を完成する
に至った。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明はカルボキシメチルセルロースと多
価金属塩を必須成分として成る高吸水性組成物である。
価金属塩を必須成分として成る高吸水性組成物である。
本発明に使用されるCMCには、カルボキシメチルセル
ロースのナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属
塩やアンモニウム塩などが挙げられる。また、CMCの置
換度(DS)、粘度は特に限定されるものではなく、置換
度は0.3〜2.8の範囲のもの、粘度は10%水溶液粘度が50
0cps程度の低粘品から1%水溶液粘度が10,000cps程度
の高粘品までの範囲から用途、目的に応じて選ぶことが
できる。
ロースのナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属
塩やアンモニウム塩などが挙げられる。また、CMCの置
換度(DS)、粘度は特に限定されるものではなく、置換
度は0.3〜2.8の範囲のもの、粘度は10%水溶液粘度が50
0cps程度の低粘品から1%水溶液粘度が10,000cps程度
の高粘品までの範囲から用途、目的に応じて選ぶことが
できる。
本発明に使用される多価金属塩としては、酢酸アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、カリミ
ヨウバン、塩化アルミニウム、などのアルミニウム塩、
塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸二鉄などの鉄塩、塩化第
二銅、硫酸第二銅などの銅塩、その他無機または有機の
マグネシウム塩、バリウム塩、カルシウム塩、マンガン
塩、カドミウム塩、クロム酸塩、チタン酸塩、アンチモ
ン酸塩などの一種または二種以上の混合物が挙げられ
る。
ニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、カリミ
ヨウバン、塩化アルミニウム、などのアルミニウム塩、
塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸二鉄などの鉄塩、塩化第
二銅、硫酸第二銅などの銅塩、その他無機または有機の
マグネシウム塩、バリウム塩、カルシウム塩、マンガン
塩、カドミウム塩、クロム酸塩、チタン酸塩、アンチモ
ン酸塩などの一種または二種以上の混合物が挙げられ
る。
本発明を実施するには、前述のCMCと多価金属塩を固
体状態で混合すれば良いが、この時のCMCと多価金属塩
の混合比が吸水後のゲルの状態に大きな影響を与える。
吸水剤として適当な混合比は、多価金属塩に由来する金
属のモル数を[M]、多価金属塩が解離した時の金属イ
オンの価数をn、CMCに由来するカルボキシル基のモル
数(酸型、金属塩型を問わずカルボキシル基の全量)を
[−COOX]とし、次式で示される範囲が好ましい。
体状態で混合すれば良いが、この時のCMCと多価金属塩
の混合比が吸水後のゲルの状態に大きな影響を与える。
吸水剤として適当な混合比は、多価金属塩に由来する金
属のモル数を[M]、多価金属塩が解離した時の金属イ
オンの価数をn、CMCに由来するカルボキシル基のモル
数(酸型、金属塩型を問わずカルボキシル基の全量)を
[−COOX]とし、次式で示される範囲が好ましい。
1/10<n[M]/[−COOX]<10 混合する多価金属塩の量がこの範囲より少ないと、吸
水後のゲルが溶解状態を示して柔か過ぎ、逆にこの範囲
より多いと離水が著しい。
水後のゲルが溶解状態を示して柔か過ぎ、逆にこの範囲
より多いと離水が著しい。
CMCと多価金属塩を固体状態で混合する方法は特に限
定されないが、できる限り均一に混合するのが好まし
い。このために、振動ミルやボールミルなどの粉枠混合
機を用いることができるが、単に乳鉢で混合した程度で
も十分である。
定されないが、できる限り均一に混合するのが好まし
い。このために、振動ミルやボールミルなどの粉枠混合
機を用いることができるが、単に乳鉢で混合した程度で
も十分である。
(発明の効果) 本発明による高吸水性組成物は、蒸溜水及び生理食塩
水に対して高い吸水能を有し、しかも、吸水後のゲルの
状態も軟化、離水が見られず吸水性素材として勝れた性
能を発揮する。その実用的な応用例として、紙おむつ、
生理用品、工業用脱水材、農園芸用土壌保水剤、結露防
止材などのほか、湿布剤用基剤、パップ剤用基剤、外用
鎮痛・消炎・鎮痙ゲル剤用基剤、錠剤崩壊剤、芳香剤用
基剤、化粧用ベースクリーム、美顔パック剤用基剤、練
り歯ミガキ、練りオシロイ、頬紅、アイライナー、ヘア
セットローションなどの原料、プリン、ゼリー、コンニ
ャクなどの食品の添加物、土木、石油ボーリング用逸泥
防止剤、電池用ゲル電解質用原料、電線ケーブル被覆材
などをはじめ広範囲のものを挙げることができる。
水に対して高い吸水能を有し、しかも、吸水後のゲルの
状態も軟化、離水が見られず吸水性素材として勝れた性
能を発揮する。その実用的な応用例として、紙おむつ、
生理用品、工業用脱水材、農園芸用土壌保水剤、結露防
止材などのほか、湿布剤用基剤、パップ剤用基剤、外用
鎮痛・消炎・鎮痙ゲル剤用基剤、錠剤崩壊剤、芳香剤用
基剤、化粧用ベースクリーム、美顔パック剤用基剤、練
り歯ミガキ、練りオシロイ、頬紅、アイライナー、ヘア
セットローションなどの原料、プリン、ゼリー、コンニ
ャクなどの食品の添加物、土木、石油ボーリング用逸泥
防止剤、電池用ゲル電解質用原料、電線ケーブル被覆材
などをはじめ広範囲のものを挙げることができる。
以下実施例に従って具体的に説明する。
実施例1〜3 カリミヨウバン[ALK(SO4)2・12H2O]とCMC(置換度1.
2、1%水溶液粘度2030 cps)を振動ミルを用いて粉枠
混合し、吸水材としての評価を行なった。混合比と吸水
能を表−1に示した。
2、1%水溶液粘度2030 cps)を振動ミルを用いて粉枠
混合し、吸水材としての評価を行なった。混合比と吸水
能を表−1に示した。
実施例4〜5 硝酸アルミニウム[AL(NO3)3・9H2O]とCMC(置換度0.9
1、1%水溶液粘度1500 cps)を乳鉢で混合し、吸水材
としての評価を行なった。混合比と吸水能を表−1に示
した。
1、1%水溶液粘度1500 cps)を乳鉢で混合し、吸水材
としての評価を行なった。混合比と吸水能を表−1に示
した。
実施例6〜9 塩化第二鉄(FeCL3・6H2O)とCMC(置換度0.72、1%水
溶液粘度620 cps)を乳鉢で混合し、吸水材としての評
価を行なった。混合比と吸水性能を表−1に示した。
溶液粘度620 cps)を乳鉢で混合し、吸水材としての評
価を行なった。混合比と吸水性能を表−1に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/15 A61F 13/18 307
Claims (1)
- 【請求項1】カルボキシメチルセルロースと含酸素還元
性無機塩を除く多価金属塩を必須成分とし、かつ、カル
ボキシメチルセルロースと前記多価金属塩の混合比が次
式で示される範囲の高吸収性組成物。 1/10<n[M]/[−COOX]<10 ここで、 [M] ;含酸素還元性無機塩を除く多価金属塩
に由来する金属のモル数 n ;前記多価金属塩が解離した時の金属イ
オンの価数 [−COOX];カルボキシメチルセルロースに由来するカ
ルボキシル基のモル数
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61180588A JP2538213B2 (ja) | 1986-07-31 | 1986-07-31 | 高吸水性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61180588A JP2538213B2 (ja) | 1986-07-31 | 1986-07-31 | 高吸水性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6337143A JPS6337143A (ja) | 1988-02-17 |
JP2538213B2 true JP2538213B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=16085887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61180588A Expired - Fee Related JP2538213B2 (ja) | 1986-07-31 | 1986-07-31 | 高吸水性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538213B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19746264A1 (de) | 1997-10-20 | 1999-04-29 | Wolff Walsrode Ag | Verfahren zur Herstellung einer Carboxymethylcellulose mit verbesserter Wasserretention |
CA2390556C (en) | 1999-11-09 | 2009-05-19 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Use of soluble cellulose derivative having been made hardly soluble in water and method for producing it |
DE10125599A1 (de) | 2001-05-25 | 2002-11-28 | Stockhausen Chem Fab Gmbh | Superabsorber, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
JP4694809B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2011-06-08 | 株式会社日本触媒 | 生分解性吸水性樹脂を主成分とする植物育成用保水材 |
JP4694810B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2011-06-08 | 株式会社日本触媒 | 吸水性樹脂を主成分とする植物育成用保水材 |
DK1911769T3 (da) | 2005-08-04 | 2014-01-13 | Teijin Ltd | Cellulosederivat |
JP5159046B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2013-03-06 | 株式会社 彩光 | 生ゴミ含有ゲル状組成物の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5980459A (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-09 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 吸水性樹脂粉末組成物 |
JPS59108045A (ja) * | 1982-12-11 | 1984-06-22 | Daicel Chem Ind Ltd | カルボキシメチルセルロ−スゲル組成物およびその製法 |
JPS60255814A (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-17 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | ゲル強度の改良された吸水性樹脂の製法 |
JPS63118375A (ja) * | 1986-06-04 | 1988-05-23 | Seitetsu Kagaku Co Ltd | 吸水性組成物 |
-
1986
- 1986-07-31 JP JP61180588A patent/JP2538213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6337143A (ja) | 1988-02-17 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |