JP2538061B2 - 交通信号制御装置 - Google Patents

交通信号制御装置

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JP2538061B2
JP2538061B2 JP1164659A JP16465989A JP2538061B2 JP 2538061 B2 JP2538061 B2 JP 2538061B2 JP 1164659 A JP1164659 A JP 1164659A JP 16465989 A JP16465989 A JP 16465989A JP 2538061 B2 JP2538061 B2 JP 2538061B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は交通流を安全かつ円滑に制御するための交通
信号制御装置に関するもので、特に押ボタン式など、常
時幹線側を青にしておき、歩行者又は車両からの要求に
より信号現示を切り替える信号制御での安全性に関す
る。
従来の技術 従来、この種の交通信号制御装置は安全性の面から、
歩行者押ボタンと車両感知器の異常判定を行っており、
その内容は長時間の連続感知状態による異常判定により
歩行者押ボタンと車両感知器の動作状態を判定し、異常
状態と判定した場合には信号現示を安全側に出して制御
する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の交通信号制御装置では、長
時間の連続感知状態による異常判定により歩行者押ボタ
ンと車両感知器の断線や接触不良による障害は検出でき
るが、短縮や感知不良の障害は検出できないため、歩行
者又は車両からの要求があっても信号現示が切り替わら
ない場合が生じ、安全面に問題があった。本発明はこの
ような従来の問題を解決するものであり、歩行者押ボタ
ンと車両感知器の断線や接触不良による障害はもとよ
り、短縮や感知不良の障害も検出でき、歩行者押ボタン
と車両感知器の動作状態をもれなく判定し、異常状態と
判定した場合には信号現示を安全側に出して制御できる
優れた交通信号制御装置を提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために時計、歩行者感知
信号と車両感知信号を個別にカウントする手段、歩行者
感知信号と車両感知信号のカウント値を1日の時間帯別
に記憶する手段、各時間帯の歩行者と車両別の基準カウ
ント値を記憶する手段を有し、歩行者押ボタンと車両感
知器の異常状態を判定し、異常状態と判定した場合には
信号現示を安全側に出して制御できるようにしたもので
ある。
作用 本発明は上記のような構成により各時間帯毎に歩行者
感知信号及び車両感知信号のカウント値と当該基準カウ
ント値を比較することにより、歩行者押ボタンと車両感
知器の断線や接触不良による障害はもとより、短絡や感
知不良の障害も検出でき、歩行者押ボタンと車両感知器
の動作異常状態をもれなく判定することができ、異常状
態と判定した場合には信号現示を安全側に出して制御す
ることができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例の構成を示すものである。
第1図において、1はマイクロコンピュータ(以下、CP
Uと称す)であり、CPUのポート2、ポート3にそれぞれ
歩行者用押ボタンと車両感知器と接続されており、感知
状況に応じた制御ができるようになっている。2は信号
制御部であり、CPUのポート4と接続され、幹線側灯器
6、交差側灯器7、8を順次点滅させて制御する。3は
停電時にも計時することが可能な時計で、CPUのポート
1に接続されており、時間帯に適した制御ができるよう
になっている。
次に上記実施例の動作について第2図のフローチャー
トを参照しながら説明する。
押しボタン式信号機の動作概要を第3図に示す。押し
ボタン式信号機は常時幹線側を青にしておき(感知無
時)、歩行者または車両からの要求(感知)で信号現示
を切り替える(感知有時)信号制御で、交通量の少ない
交差側道路の青表示を必要最少限にして効率よく信号制
御を行う方法である。
まず、CPUは車両感知、歩行者感知のそれぞれが感知
有から感知無になったときに感知ありとして車両感知台
数、歩行者感知数をカウントアップし時間帯別にそれぞ
れ個別に記憶する(ステップ1,2,3,4)。したがって断
線や接触不良などの障害による連続感知有状態の場合は
ゼロカウントとなる。CPUはこのカウントされた値と、
プリセットされている当該基準カウント値とを比較して
歩行者押しボタンと車両感知器の動作状態が正常である
か異常であるかを判定する。
感知器が異常の状態は感知数の適、不適で感知器の正
常・異常が判定できる。
CPUは基準カウント値の各設定時間帯の終了時刻にな
ると(ステップ5)該当時間帯の開始時点からの感知カ
ウント値と該当する時間帯のプリセットされている基準
カウント値を比較し(ステップ6)、 感知カウント値<基準カウント値 の場合には車両感知器が異常であると判断し車両感知異
常をセットする(ステップ6,8)。感知カウント値が基
準カウント値以上である場合にはCPUはそれまでの感知
器の正常、異常にかかわらず感知器異常をリセットす
る。感知器異常がセットされると解除されるまでCPUは
信号の現示を感知ありの現示(安全側)に強制切り替え
して信号制御を行う(ステップ10,11)。なお、連続感
知状態の場合には、感知ありの現示に切り替わるので、
感知器の正常、異常の判定に関係なく安全側になる。
車両感知器の動作が正常か異常であるかは設定時間帯
の終了時刻ごとに判定される。感知器が異常であると判
断された場合は感知ありの場合の現示となるが、感知器
が異常と判断されている場合にもCPUは感知車両数のカ
ウントを続行し、次の設定時間帯の終了時刻の感知器の
正常・判定で正常であると判断された場合には感知器異
常をリセットし(ステップ6,7,9)通常の歩行者、車両
の要求に応じた信号制御をする(ステップ10,12)。
歩行者感知信号に関しても同様に異常の判定を行い、
(ステップ7,8)車両感知器、歩行者押ボタンのどちら
かに異常がある場合には感知ありの現示に強制切り替え
する。
感知器が長時間異常となったままでも信号現示は安全
性に切り替わり、幹線、交差側とも順次青が表示される
ので安全上問題はないが、設定時間帯終了時間ごとに感
知器の正常・異常の判定を行うことにより異常をリセッ
トすることができ、より効率の良い信号制御が可能とな
る。
基準カウント値は歩行者押ボタン及び車両感知器が正
常に動作しているかどうかの判定をするための値である
ので、設置場所の交通状況に対応してあらかじめ時間帯
ごとの交通量に適した値を設定する必要がある。深夜の
時間帯など車、歩行者ともにカウントがゼロの場合もあ
り、設置場所によって適切な基準カウント値を選ぶ必要
がある。
このように上記実施例によれば、各時間帯ごとに歩行
者感知信号及び車両感知信号のカウント値と当該基準カ
ウント値を比較することにより、歩行者押ボタンと車両
感知器の動作異常状態をもれなく判定することができよ
り安全な信号制御をすることが可能である。
発明の効果 本発明は上記実施例よりあきらかなように、歩行者押
ボタンと車両感知器の動作状態をもれなく判定し異常状
態と判定した場合には信号現示を安全側に出して制御
し、押ボタン式信号制御における横断歩行者と車両の安
全性を確保するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における交通信号制御装置の
ブロック図、第2図は制御順序説明用のフローチャー
ト、第3図a,bは押ボタン式信号制御説明用の交差点配
置図と信号現示図である。 1……マイクロコンピュータ、2……信号制御部、3…
…時計、4……歩行者押しボタン、5……車両感知器、
6……幹線側灯器(車用)、7……交差側灯器(歩行者
用)、8……交差側灯器(車用)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】停電時にも動作し得る時計、歩行者押ボタ
    ンからの歩行者感知信号と車両感知器からの車両感知信
    号を個別にカウントする手段と、前記歩行者感知信号と
    車両感知信号のカウント値を1日の時間帯別に記憶する
    手段と、各時間帯の歩行者と車両別の基準カウント値を
    プリセットし記憶する手段と、各時間帯毎に歩行者感知
    信号及び車両感知信号のカウント値と当該基準カウント
    値を比較する手段と、前記比較する手段の結果に基い
    て、歩行者押ボタンと前記車両感知器の動作状態を判定
    し、異常状態と判定した場合には信号現示を安全側に出
    して制御する手段とを有したことを特徴とした交通信号
    制御装置。
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JP2003077090A (ja) * 2001-08-30 2003-03-14 Nippon Signal Co Ltd:The 交通信号制御方法
JP2007164564A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 感応制御用車両感知システムおよび装置

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