JP2537948Y2 - 床用タイル - Google Patents
床用タイルInfo
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- JP2537948Y2 JP2537948Y2 JP1127592U JP1127592U JP2537948Y2 JP 2537948 Y2 JP2537948 Y2 JP 2537948Y2 JP 1127592 U JP1127592 U JP 1127592U JP 1127592 U JP1127592 U JP 1127592U JP 2537948 Y2 JP2537948 Y2 JP 2537948Y2
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- JP
- Japan
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- present
- tile
- layer
- floor tile
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- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水に濡れてもスリップ
が生じにくい適度な表面粗さを持ち、しかも美観性にも
優れた床用タイルの提供を目的とする。
が生じにくい適度な表面粗さを持ち、しかも美観性にも
優れた床用タイルの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】浴室の床などに用いられるタイルには、
水に濡れた状態でも、使用者がスリップを起こさないよ
うに、その表面性状に種々の工夫を凝らしたものがあ
る。例えば、成形時に凹凸等の滑り止め構造を表面に設
けたり、成形後、ブラスト処理等の粗面化加工を表面に
施したりした床用タイル製品が知られている。
水に濡れた状態でも、使用者がスリップを起こさないよ
うに、その表面性状に種々の工夫を凝らしたものがあ
る。例えば、成形時に凹凸等の滑り止め構造を表面に設
けたり、成形後、ブラスト処理等の粗面化加工を表面に
施したりした床用タイル製品が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の床用タイル製品は、使用時のスリップ防止を
主眼としており、必ずしも美観性において満足し得るも
のではなかった。
うな従来の床用タイル製品は、使用時のスリップ防止を
主眼としており、必ずしも美観性において満足し得るも
のではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記の従来技
術に鑑みて創案された、新規な床用タイルを提供するも
のであって、その特徴とするところは、基盤層の片面に
透光性材料からなる表面層が設けられ、当該表面層は、
カットオフ値0.25mmにおける中心線平均粗さが
0.09μm以上の表面粗さを有していることである。
術に鑑みて創案された、新規な床用タイルを提供するも
のであって、その特徴とするところは、基盤層の片面に
透光性材料からなる表面層が設けられ、当該表面層は、
カットオフ値0.25mmにおける中心線平均粗さが
0.09μm以上の表面粗さを有していることである。
【0005】
【作用】本考案に係る床用タイルの表面層の表面粗さ
を、カットオフ値0.25mmにおける中心線平均粗さ
が0.09μm以上と設定したのは、水に濡れた表面を
素足で歩行する場合の最低限の安全性を確保するためで
あり、上記未満の表面粗さでは、水濡れ状態での十分な
滑り止め作用が営まれない。
を、カットオフ値0.25mmにおける中心線平均粗さ
が0.09μm以上と設定したのは、水に濡れた表面を
素足で歩行する場合の最低限の安全性を確保するためで
あり、上記未満の表面粗さでは、水濡れ状態での十分な
滑り止め作用が営まれない。
【0006】また、本考案は、表面層を透光性材料から
構成し、且つ、上記の如き所定の表面粗さを有している
ので、乾燥時には表面が半透明状であるが、水に濡れた
ときには、表面の凹凸に水が溜まって透明化し、下側の
模様を現出させる。
構成し、且つ、上記の如き所定の表面粗さを有している
ので、乾燥時には表面が半透明状であるが、水に濡れた
ときには、表面の凹凸に水が溜まって透明化し、下側の
模様を現出させる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案の詳細を、実施例を示す図面
に基づいて説明する。図1は、本考案に係る床用タイル
1(以下、本案タイル1と言う)の一実施例を示すもの
であって、(A)はその全体斜視図、(B)は一部を拡
大して示す縦断面図である。図示の如く、本案タイル1
は、基盤層2と、その片面に形成された模様層3と、該
模様層3の上を覆う表面層4とから成っている。
に基づいて説明する。図1は、本考案に係る床用タイル
1(以下、本案タイル1と言う)の一実施例を示すもの
であって、(A)はその全体斜視図、(B)は一部を拡
大して示す縦断面図である。図示の如く、本案タイル1
は、基盤層2と、その片面に形成された模様層3と、該
模様層3の上を覆う表面層4とから成っている。
【0008】本案タイル1は、上記表面層4が、ガラス
又はガラス質を主体とする混合材料を用いた透光性を有
する材質から成り、且つ、カットオフ値0.25mmに
おける中心線平均粗さ(Rθa)が0.09μm以上の
表面粗さを有しているところに特色を有している。表面
層4の表面粗さを上記の如く設定したのは、次のような
理由による。水濡れした床面を素足で歩行する場合の安
全性の基準として、東京工業大学式すべり試験機O−Y
PSMによるすべり安全性の評価値CSR・B(日本
建築学会論文報告集第384号,第387号参照)を採
用した場合、最低限の安全性を確保するのに必要とされ
るCSR・B値は 0.62以上と考えられる。他方、
CSR・BとRθaとの間には、一般にCSR・B=
0.219+4.294Rθaの関係が成り立つ(日本
建築学会大会学術公演梗概集1991年9月参照)。依
って、この関係式に基づき、Rθaが0.09μm以上
であることが、すべり安全性を確保するための最低条件
であると理解される。
又はガラス質を主体とする混合材料を用いた透光性を有
する材質から成り、且つ、カットオフ値0.25mmに
おける中心線平均粗さ(Rθa)が0.09μm以上の
表面粗さを有しているところに特色を有している。表面
層4の表面粗さを上記の如く設定したのは、次のような
理由による。水濡れした床面を素足で歩行する場合の安
全性の基準として、東京工業大学式すべり試験機O−Y
PSMによるすべり安全性の評価値CSR・B(日本
建築学会論文報告集第384号,第387号参照)を採
用した場合、最低限の安全性を確保するのに必要とされ
るCSR・B値は 0.62以上と考えられる。他方、
CSR・BとRθaとの間には、一般にCSR・B=
0.219+4.294Rθaの関係が成り立つ(日本
建築学会大会学術公演梗概集1991年9月参照)。依
って、この関係式に基づき、Rθaが0.09μm以上
であることが、すべり安全性を確保するための最低条件
であると理解される。
【0009】なお、本案タイル1の表面層4を上記の如
き表面粗さに形成する手段は、特に限定されないが、サ
ンドブラスト等の機械的表面処理法や、薬剤等による化
学的表面処理法を挙げることができる。
き表面粗さに形成する手段は、特に限定されないが、サ
ンドブラスト等の機械的表面処理法や、薬剤等による化
学的表面処理法を挙げることができる。
【0010】本案タイル1の表面層4は、透光性材料か
ら成るが、上記表面粗さを有する粗面に形成されている
ため、乾燥時には半透明あるいは曇りガラス様の外観を
呈する。それ故、図1の(A)に示す如く、基盤層2と
表面層4との間に形成した模様層3は不明瞭にしか観察
されない。しかるに、本案タイル1の表面を水で濡らす
と、図2の(B)に示す如く、表面層4の凹凸4aに水
5が溜まって透明化し、その結果、同図(A)の如く、
模様層3が明瞭に現出する。つまり、本案タイル1は、
水濡れすることにより、優れた美観性を発揮するもので
ある。
ら成るが、上記表面粗さを有する粗面に形成されている
ため、乾燥時には半透明あるいは曇りガラス様の外観を
呈する。それ故、図1の(A)に示す如く、基盤層2と
表面層4との間に形成した模様層3は不明瞭にしか観察
されない。しかるに、本案タイル1の表面を水で濡らす
と、図2の(B)に示す如く、表面層4の凹凸4aに水
5が溜まって透明化し、その結果、同図(A)の如く、
模様層3が明瞭に現出する。つまり、本案タイル1は、
水濡れすることにより、優れた美観性を発揮するもので
ある。
【0011】本考案の実施例は前述したものに限定され
ない。例えば、基盤層2と表面層4との間の模様層3を
省略して、水で表面が濡れたときには、基盤層2の表面
模様が観察されるようにしてもよい。その他、本考案
は、実施の態様に即した適宜の変更を妨げるものではな
い。
ない。例えば、基盤層2と表面層4との間の模様層3を
省略して、水で表面が濡れたときには、基盤層2の表面
模様が観察されるようにしてもよい。その他、本考案
は、実施の態様に即した適宜の変更を妨げるものではな
い。
【0012】
【考案の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本考案に係るタイルは、浴室等の水を使用する床面
へ適用した場合に、滑り止め機能を営むのみならず、乾
燥時には表面が半透明なために観察できない下側の模様
が、水で表面が濡れることによって明瞭に現出する。そ
れ故、従来の床用タイルからは得られなかった優れた美
観性を発揮するものである。
に、本考案に係るタイルは、浴室等の水を使用する床面
へ適用した場合に、滑り止め機能を営むのみならず、乾
燥時には表面が半透明なために観察できない下側の模様
が、水で表面が濡れることによって明瞭に現出する。そ
れ故、従来の床用タイルからは得られなかった優れた美
観性を発揮するものである。
【図1】本考案の一実施例を示すものであって、(A)
は本案タイルの乾燥時における全体斜視図、(B)は同
タイルの部分拡大縦断面図である。
は本案タイルの乾燥時における全体斜視図、(B)は同
タイルの部分拡大縦断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示すものであって、(A)
は本案タイルの水濡れ状態における全体斜視図、(B)
は同タイルの部分拡大縦断面図である。
は本案タイルの水濡れ状態における全体斜視図、(B)
は同タイルの部分拡大縦断面図である。
1…本案タイル 2…基盤層 3…模様層 4…表面層 4a…凹凸 5…水
Claims (2)
- 【請求項1】 基盤層の片面に透光性材料からなる表面
層が設けられ、当該表面層は、カットオフ値0.25m
mにおける中心線平均粗さが0.09μm以上の表面粗
さを有していることを特徴とする床用タイル。 - 【請求項2】 基盤層と透光性材料からなる表面層との
間に、模様層が設けられている請求項1に記載の床用タ
イル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1127592U JP2537948Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 床用タイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1127592U JP2537948Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 床用タイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562541U JPH0562541U (ja) | 1993-08-20 |
JP2537948Y2 true JP2537948Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=11773436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1127592U Expired - Fee Related JP2537948Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 床用タイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537948Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5251602B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2013-07-31 | 日本電気株式会社 | 携帯型電子機器 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP1127592U patent/JP2537948Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0562541U (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |