JP2537185B2 - 画像情報受信装置 - Google Patents

画像情報受信装置

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JP2537185B2
JP2537185B2 JP26308185A JP26308185A JP2537185B2 JP 2537185 B2 JP2537185 B2 JP 2537185B2 JP 26308185 A JP26308185 A JP 26308185A JP 26308185 A JP26308185 A JP 26308185A JP 2537185 B2 JP2537185 B2 JP 2537185B2
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  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、画像情報を1画面分毎に順次伝送する装置
であって、現画面の画像情報を伝送する第1のモードと
前記現画面の画像情報は伝送しない第2のモードとを有
し、1画面分の現画面の画像情報を複数のブロックに分
割し、夫々のブロックの画像情報を前記第1のモード或
は第2のモードの何れかに従って伝送する伝送装置によ
り伝送される画像情報を受信する画像情報受信装置に関
する。
〈従来の技術〉 画像情報等の情報を伝送する場合、いかに伝送する情
報量を少なくして原情報を忠実に再現できる様にするか
ということが常にテーマとされ、そのために多種多様な
伝送方式が従来より提案されている。
上述のテーマに対してサンプリング密度、即ち伝送す
る情報密度を適宣変化させる適応形可変密度サンプリン
グ方式がある。この方式の一例として既に発表されてい
る、時間軸変換帯域圧縮方式(以下、TAT:Time Axis
Transform)について一次元の場合を例として簡単に説
明する。
第5図はTATの基本概念の説明図で、原信号は点線に
て示す如く所定の期間毎に分割され、分割されたブロッ
ク毎に含まれる情報が粗であるか密であるかを判別す
る。そして密と判断されたブロックについては原信号を
サンプリングして得たデータの全てを伝送データとして
伝送し、粗と判断されたブロックについては全てのデー
タ中一部のみを伝送データとし、他を間引きデータとし
て伝送しないものとする。
上述の如き考え方によって単位時間当りに伝送される
データ数は減少することになり、伝送信号の帯域圧縮が
可能となる。これら伝送されたデータは受信側に於い
て、間引きデータに対応するデータの形成にも用いられ
る。即ち間引きデータは、受信時に伝送されて来たデー
タを用いて近似演算することにより得られる補間データ
となる。また、この補間データは情報が粗な部分に対応
しているので間引きデータに極めて近似したデータとな
り、全てのデータを伝送した場合に比べて復元した信号
の原信号に対する忠実性についてはほとんど変化させず
に、伝送帯域については大幅に圧縮することができる。
即ち伝送する情報量を削減することができる。
一方、各ブロックについて、全てのサンプリングデー
タを伝送するか、データの一部を伝送するかの判定は原
信号の粗密状態を調べ、その判定情報を伝送モード情報
として同時に伝送する。
さて、上述の概念を画像情報の伝送に対して適用した
場合について説明する。画像情報は二次元的な拡がりを
持ち、水平垂直両方向に相関性を有するものであるか
ら、水平方向のサンプリング間隔だけでなく垂直方向の
サンプリング間隔も可変とすれば、より効果的な伝送が
可能となる。この概念を以下2次元TATと称し、以下こ
れについて簡単に説明する。尚、この2次元TATについ
ての基本概念は既に本出願人に係る特願昭60−148112号
等にて開示している。
第6図は2次元TATに於けるデータ伝送パターンを示
す図である。2次元TATに於いては1つの画面をm×n
の画素よりなる画素ブロックに分割し、この画素ブロッ
ク毎に伝送データの密度を変化せしめるものである。第
6図に於いては該画素ブロックを4×4個の画素により
構成するものとし、該ブロックに対して2種類の伝送モ
ードにより伝送する場合のデータ伝送パターンを示して
いる。
図中の○印は伝送画素、×は間引画素を夫々示してい
る。また、Eは図示の如く全画素データを伝送するパタ
ーンを示しており、Cは全画素データ中一部のみを伝送
するパターンを示している。以下、これらの伝送パター
ンによる伝送モードを夫々Eモード、Cモードと称す
る。図より明らかな如くCモードはEモードに対して1/
4の情報密度で伝送される。
Cモードで伝送された画素ブロックの間引画素につい
ては、受信側に於いて、伝送された画素データ中からそ
れに近接する画素データを用いて補間画素データを形成
し、復元する。
以下、この様な2次元TATによる伝送を実現するため
の構成について説明する。第7図は2次元TATによる伝
送システムの送信側の概略構成例を示す図である。尚、
第7図に示す例に於いてはアナログ伝送系を例にとって
説明する。
入力されたアナログの画像信号はアナログ・ディジタ
ル(A/D)変換器1で全画素についてサンプリングさ
れ、ディジタルの全画素データを発生する。この全画素
データが間引き回路2に供給されると、第6図のCモー
ドパターンに対応する間引き処理が行われ、Cモード画
素データを出力する。このCモード画素データは補間回
路3に供給され、間引画素データに対応する補間画素デ
ータが演算される。
この補間画素データはA/D変換器1より出力される全
画素データと共にモード判別回路4に供給され、各画素
ブロックについてCモードで伝送するかEモードで伝送
するかが判別される。モード判別回路4ではA/D変換器
1より出力される画素データと補間画素データとの差を
演算し、各画素ブロック毎にこの差の合計(以下ブロッ
ク歪と称す)を演算し、これを1フィールド分、メモリ
に蓄えておく。
そして次のフィールドのデータが入力されるまでの間
に、全ての画素ブロックのブロック歪の分布を求める。
ここで圧縮率を一定にする為Cモードで伝送する画素ブ
ロック数と、Eモードで伝送する画素ブロック数との比
は常に一定とする必要がある。例えばCモードで伝送す
る画素ブロックを全体の2/3、Eモードで伝送する画素
ブロックを全体の1/3に設定すれば、全体として伝送す
るデータ数(圧縮率)は(2/3×1/4+1/3×1=)1/2と
なる。そこで全画素ブロックのブロック歪の分布によ
り、どの程度のブロック歪を境にCモード、Eモードの
割当てを行うかを決定するため歪閾値を求めておく。
そして、次のフィールドの画像信号が入力されるタイ
ミングで蓄えられたブロック歪を順次読出し、歪閾値と
比較して伝送モードを決定する。読出されたブロック歪
が歪閾値の一致した場合には、前述の如き所定の割合に
Cモードで伝送される画素ブロックと、Eモードで伝送
される画素ブロックとの比が一致する様伝送モードが割
当てられ、モード判別回路4からは該モードの割当てが
モード判別信号として出力される。
上述の如くして得たモード判別信号はスイッチ7へ供
給され、Eモード画素データ用のバッファ5と、Cモー
ド画素データ用のバッファ6から択一的に画素データが
読出される。このスイッチ7の出力データは伝送データ
としてディジタル・アナログ(D/A)変換器8に入力さ
れ、ここでアナログ画素信号とされ伝送路へ出力され
る。またモード判別信号もバッファ9を介してモード情
報信号として伝送路へ出力される。
第8図は2次元TATによる伝送システムの受信側の概
略構成例を示す図である。伝送路を介して入力される前
述の処理の施された画素信号にA/D変換器10にてディジ
タル画素データに変換される。A/D変換器10の出力はC
モード補間回路11に供給され、Cモードにより伝送され
た間引画素データから補間データが演算される。
一方、伝送されたモード情報はスイッチ12を制御し、
モード情報がEモードを示す図は図中のE側に接続し、
Cモードを示す時は図中のC側に接続する。これによっ
てEモード画素データ、Cモード画素データ及び補間画
素データを含む全画素データがフレームメモリ13に格納
されて行く。フレームメモリ13からは例えばテレビジョ
ン信号に準拠した順序で全画素データが読出され、D/A
変換器14を介して画像信号として出力される。
上述の如く2次元TATの伝送システムに於いては、極
めて効果的に画像情報を伝送できる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、上述の如きテレビジョン信号をディスプレ
イした場合、再生画面中の動画領域に於いては解像度が
悪くとも気にならないが、静止画領域については解像度
の劣化は目立ち易い。
そこで、画面上の静止画領域については時間軸方向の
相関性が高いということになり、この時間軸方向の相関
性を利用したテレビジョン信号処理の手法は近年進みつ
つあるものである。
ところが、前述した二次元TATの伝送システムに於い
ては時間的に相関性を有する画面群を連続して伝送する
場合に於いても画面上の静止画領域と動画領域とを特に
区別することなく時間軸方向の相関性の高い静止領域に
ついても伝送を行うことになる。
その為、時間軸上の相関性が非常に高い静止画領域に
ついては同じ様な画像情報が何度もくり返し伝送される
ことになり伝送効率が非常に悪いものになる。
本発明は、上述の如き問題点に鑑みて為されたもの
で、動画像情報の時間的な相関性を利用して伝送される
画像情報を効率の良く受信することができる画像情報受
信装置を提供することを目的としている。
〈問題を解決する為の手段〉 斯かる目的下において、本発明の画像情報受信装置
は、画像情報を1画面分毎に順次伝送する装置であっ
て、現画面の画像情報を伝送する第1のモードと前記現
画面の画像情報は伝送しない第2のモードとを有し、1
画面分の現画面の画像情報を複数のブロックに分割し、
夫々のブロックの画像情報について、画像に動きが発生
しているブロックか否かを判定し、動きが発生している
ブロックについては前記第1のモードを、動きが発生し
ていないブロックについては前記第2のモードを割り当
て、割り当てられたモードに従って現画面の画像情報を
伝送する場合に、前記第2のモードが割り当てられたブ
ロックについては当該ブロックが前記第2のモードが割
り当てられていることを示す画像情報を伝送する伝送装
置により伝送される画像情報を受信する装置であって、
前記伝送装置により伝送される画像情報を記憶するため
のメモリと、前記伝送装置により伝送される画像情報を
用いて、ブロック毎に前記第2のモードが割り当てられ
ているブロックであるか否かを判定する判定手段と、前
記伝送装置により伝送される現画面の画像情報を構成す
る複数のブロックのうち、前記判定手段において前記第
2のモードが割り当てられているブロックではないと判
定されたブロックについては前記伝送装置により伝送さ
れる当該ブロックに対応する現画面の画像情報によって
前記メモリに記憶されている画像情報の内容を書き換
え、前記判定手段において前記第2のモードが割り当て
られているブロックであると判定されたブロックについ
ては前記メモリに記憶されている画像情報の内容を書き
換えないように前記メモリに対する画像情報の書き換え
動作を制御する制御手段とをる制御手段とを有する様に
したものである。
〈作用〉 上述の如き構成により、動画像情報の時間的な相関性
を利用して伝送される画像情報を効率の良く記憶するこ
とが出来るようになる。
〈実施例〉 以下、本発明の一実施例について説明する。
本実施例に於いては前述の2次元TATによる伝送シス
テムに、更に画像情報の時間的な相関性を利用して伝送
データ数を減らすもので、3次元TATとでも呼称すべき
ものである。即ち、本実施例の3次元TATによる伝送シ
ステムに於いては、画面の静止領域については受信側で
画素データの更新を行う必要がないことに着目して、2
次元TATによる伝送システムと同一量のデータを伝送し
た場合には更に画質の向上を図ろうとするものである。
以下、本実施例の基本概念について説明していく。静
止領域内になる画素ブロックについて、一度全画素デー
タを伝送すれば、以後の画面を伝送する際にはこの画素
ブロックについてはその画面の画素データは伝送せず、
先に伝送してあるデータを繰り返し利用しようというも
のである。この様に伝送している画面の画素データにつ
いては伝送しない伝送モードを以下pモードと称し、2
次元TATに於けるEモード、Cモードと対応する伝送モ
ードを2次元TATの場合と区別するために夫々eモー
ド、cモードと称する。
2次元TATの場合と同一量のデータを伝送することを
考えた時pモードの画素ブロックが増加すると、残る画
素ブロックをeモードで伝送することができる。従って
静止領域が増加すればする程、受信側で高解像度を得る
ことができる画素ブロック数を増大させることができ、
再現画質は更に向上する。
第1図は本発明の一実施例としての伝送システムの送
信側の概略構成を示す図であり、本例に於いてはアナロ
グ伝送系を対象としている。尚、ここでは前画面のデー
タを太線で、現画面のデータを細線で示してある。
入力されたアナログ画像信号はアナログディジタル
(A/D)変換器100によりディジタル信号とされ、全画素
データが出力される。この全画素データは2次元TATの
場合と同様に間引き回路101に供給され、cモードパタ
ーンに対応する間引きが行われ、cモード画素データ
(基本画素データ)を得る。cモード画素データは補間
回路102に供給され、間引画素データに対応する補間画
素データが演算される。
ここで、e、c、p、3つのモードのいずれのモード
を用いて画素ブロックを伝送するかを判定する工程につ
いて説明する。なお、工程は大きく分けると2段階に分
かれる。まず第1段階として2次元TATの場合と同様に
eモードで伝送した場合と、cモードで伝送した場合と
の再現画素データの差をA/D変換器100の出力と補間回路
102の出力とを用いることにより演算し、各画素ブロッ
ク毎にこの差の合計(以下ブロック歪Dcと称す)をブロ
ック歪Dc演算回路103にて演算する。
他方、フレームメモリ104に格納されているすでに伝
送された画面に於ける各画素データと現画面の各画素デ
ータの差を演算し、同様に各画素ブロック毎にこの差の
合計(以下ブロック歪Dpと称す)をブロック歪Dp演算回
路105にて演算する。比較器106はこれらDcとDpとを比較
している。
即ち比較器106では各画素ブロック毎に、cモードで
伝送した場合とpモードで伝送した場合とで、いずれが
eモードで伝送した場合に対して忠実に画面を再現でき
るかを検出していることになる。従ってDc>Dpの場合に
はcモードとはならず、Dc<Dpの場合にはpモードとは
ならない様にするものである。
比較器106からはDcとDpのいずれが大きいかを示すデ
ータ(Dc/Dp)と共に、これらの小さい方の値を複合ブ
ロック歪(Dm)としてモード判定回路107を供給する。
次に第2段階としてモード判定回路107に於いては各
画素ブロックに対してDmの大きい順に所定数のEモード
を割り当てていく。この割当ての手順は前述の2次元TA
Tに於ける場合と同様に全画素ブロックのDmの分布に基
いてDmの閾値を求め、Dmがこの閾値を超えるものについ
てはeモード、Dmが閾値より小さい場合にはeモード以
外のモードとする。Dmが閾値より小さい場合には当然Dp
>Dcの時cモード、Dp<Dcの時pモードが割当てられ
る。これに従いモード判定回路107からはeモードかそ
れ以外かというデータ(e/)とDp/Dcとが出力され
る。
ここで、該モードが伝送される画像によりどのように
変わっていくかを示し、更に、すでに伝送されたモード
情報をどのように利用して、これから伝送されるモード
情報を決定しているかを示す。
3次元TAT処理の最も顕著な効果が現れる画像は、数
フレームにわたって画面全域が静止領域である場合、つ
まり静止画である。ここでは、静止画を例にとり、シス
テム立上りの第1フレームから、全領域高精細伝送が完
了するまでの一画面当りのモードの変化パターンを第9
図に示す。
第9図においてモード下の( )内の数字は、1画面
中に、そのモードで伝送されるブロックがどれだけの割
合を占めているかの割合を表わしている。
第1フレームにおいては、それ以前になにも情報を伝
送していないので、pモードは割当てられず、2次元TA
T処理と同様に、cモードが2/3、eモードが1/3の割合
で割当てられる。
次に第2フレームにおいては、第1フレームでeモー
ドに割当てられたブロックは該第1フレームが全領域静
止画なのですべてpモードに変化する(図中t1)。そし
て、第2フレームのeモードは、第1フレームでeモー
ドでなかった領域に割当てる事ができる。
つまり第1フレームでcモード伝送されたブロックの
中で、第2フレーム期間に於いてDcの大きい順に、全ブ
ロック数の1/3がeモード伝送される(図中t2)。
そして残りのcモードは、そのままcモードとなる
(図中t3)。
第3フレームでは、第2フレームでcモードに割当て
られたブロック(全ブロック数の1/3)もeモードに変
る(図中t6)。つまり、pモードはそのままpモードと
して伝送され(図中t4)、eモードは前述と同様にpモ
ードに変り(図中t5)、結局pモードだけで全ブロック
数の2/3を占める事になるので、残り1/3をcモードから
eモードへ変更できる。
以上の手順により第4フレームにおいては、全ブロッ
クが高精細モード(eモードまたはpモード)で再現で
きる事になる。
また、第4フレーム以降も静止画状態が維持されれ
ば、pモードとeモードはそれぞれ、そのままの状態で
伝送される(図中t7,t8)。
この様に前画面で、どのような伝送を行ったかによ
り、現画面のとりうる伝送形態を決定する事で、伝送効
率の良い伝送が可能となる。
全画面の伝送モードを利用して、モードの割当てを決
定する該モード判定回路107の動作フローチャートを第1
0図に例示する。
第10図において、前画面のモード情報が活用され現画
面がモード情報の決定されているのは、図中の第1段階
の過程であり、第2段階はほぼ、2次元TATと同様の処
理が行われる。ただし、ここではeモードの割当てにお
いて前述の様にDcの代りにDmを使っている。
つまりモード判定回路107、第9図の第2フレームの
処理以後は、それまでeモードあるいはpモードで伝送
されているブロックについては第10図の第1段階におい
てブロック歪DpとDcとを比較しその結果に応じてcモー
ドがpモードを割当て、第1フレームにおいてcモード
が割当てられている場合にはcモードが割当て、そして
第10図の第2段階において複合ブロック歪Dmによってe
モードの割当てを決定する様に動作している。
この第10図のフローチャートに示したモードの割当て
動作は、第1図に示すモードメモリ115を用いて行なわ
れる。つまりモードメモリ115は1フレーム分のモード
情報を各ブロック毎に対応させ記憶するもので、第1フ
レームから順にモードの割当てが完了したフレームのモ
ード情報を書き込んで行く。そしてモード判定時はま
ず、前画面のモード情報をモードメモリ115により読み
出し、モード情報の判別を行い、eモードあるいはpモ
ードであった場合には比較器106から入力されるブロッ
ク歪Dc、Dpの比較結果に応じて現画面のpモード、cモ
ードの割当てを決定し、つづいてやはり比較器107から
入力される複合ブロック歪Dm値の大きさによってeモー
ドの割当てを決定している。
そして、上述の様に決定された現画面のモード情報
は、モードメモリ115に入力され、モードメモリ115の内
容を書換える。
ところで本実施例の伝送システムに於いては、モード
情報はe/のみを伝送する。この時eモードではない画
素ブロックの伝送モードがcモードであるかpモードで
あるかは以下の如く画素データとして伝送する。
即ち、pモードで伝送する画素ブロックについては受
信側で再現される前画面の基本画素データを伝送する様
にしている。また、受信側で再現される前画面の全画素
はフレームメモリ104に格納されており、これを間引き
回路108で間引き回路101と同様に間引き処理を行うこと
により前画面の基本画素データが得られる。この様にし
て得た間引き回路108の出力データを以後pモード画素
データと称す。受信側では後述する如く連続する画面に
於いて画素ブロックの基本画素データが同じものであれ
ば、後の画面の当該画素ブロックについてはpモードで
伝送されたものと判断する。
尚、フレームメモリ104に格納されているデータにつ
いては、受信側で再現される前画面の全画素データとな
るので、前画面がpモードの画素ブロックの画素データ
についてはメモリ104のデータ書換えを禁止しなければ
ならない。また前画面がcモードの画素ブロックについ
てpモードとしても画質改善効果は得られない。従って
フレームメモリ104のデータの書換えはモード判定回路1
07によりeモードと判定した時のみ行えばよい。そこで
本実施例に於いてはモード判定回路107より得られるe/
でメモリ104の書き換えを制御している。
以上の様にして各モードに基づき発生された画素デー
タが記憶されるバッファ109、110、111からは夫々pモ
ード画素データ、eモード画素データ、cモード画素デ
ータが得られスイッチ113はe/及びDc/Dpに従ってこれ
らを択一的にディジタル・アナログ(D/A)変換器114に
供給している。
従ってD/A変換器114からは3次元TAT伝送システムに
よるアナログの画素信号が伝送されることになる。また
e/もバッファ112を介してモード情報として伝送され
る。
以下、上述の実施例に於ける各モードの分配比率につ
いて説明する。第2図はブロック歪Dp及びDcに対するモ
ード割当てを示す図、第3図は画像状態による割当て比
率の変化を示す図である。
第2図に於いて画素ブロックのDc、Dpは動きの大きい
ブロック程、Dpの値は大きくなる。また、精細度の高い
部分、即ち2次元的に周波数の高いブロック程、Dcの値
は大きくなる。またDmはDcとDpのうち小さい方の値をと
るから、図示の如く、Xcに位置するDc、Dpを持つ画素ブ
ロックのDmはDc軸に垂線をおろした時のDc軸上の値とな
る。一方、Xpに位置するDc、Dpを持つ画素ブロックのDm
はDp軸に垂線をおろし、この垂線と直線Dc=Dpとの交点
から更にDc軸に垂線をおろした時のDc軸上の値となる。
今、第2図に於いてDm軸を設け、閾値T1を考えた時、
Dc、Dp座標に於いては閾値T2は図示の如く位置し、eモ
ードの領域を決定する。つまり、一般的には動きが激し
くかつ精細度の高い画素ブロックがeモードで伝送され
る。
第3図は各モードの割当て比率について、1つの画面
全体のデータ圧縮率を1/2に固定した場合を示したもの
である。ここではpモードに於いて伝送する画素データ
は全体の1/4で、cモードのそれの等しいと仮定してい
る為、eモードで伝送できる画素ブロック数は常に全体
の1/3となる。
第3図に於て図中のDの部分は2次元TATの割当て比
率を示していることになる。つまり3次元TATの伝送シ
ステムで、前後の画面間に全く相関性がない場合には2
次元TATと同一の処理が行われることになる。これに反
して完全静止画面を伝送する場合にはcモードで伝送す
る画素ブロックは減少していき、再現画面は全ての画素
ブロックをeモードで伝送した場合と同じ解像度とな
る。ある画面に対するモード割当て比率は図中Aにて示
す点線上に於いて、e、c、p各領域と交わっている部
分の線分の長さで示される。この点線Aの位置は上述の
説明から明らかな様に伝送する画像情報の時間的な相関
性に依存する。
第4図は本発明の一実施例としての伝送システムの受
信側の概略構成を示す図である。第1図に示す送信側よ
り伝送されたアナログ画素信号はA/D変換器200に於いて
ディジタル画素データに変換される。スイッチ205は伝
送されてきたモード情報によって制御され、各画素ブロ
ックについて、eモードで伝送されて来た場合にはその
まま全画素データを出力する。それ以外のモードで伝送
されて来た場合には図示のeより、補間回路204にて補
間処理された補間画素データを出力する。この様にして
スイッチ205よりは伝送されて来た画素データに基く全
画素データが全画素用フレームメモリ206に出力され
る。
一方、スイッチ209はeモードで伝送されて来たブロ
ックの基本画素データのみを間引き回路208を介して出
力し、それ以外のモードで伝送された画素ブロックにつ
いてはそのまま基本画素データを出力する。尚、このス
イッチ209も伝送されてきたモード情報により制御され
ている。従ってスイッチ209からは基本画素データが出
力され、基本画素用フレームメモリ201に供給される。
また、スイッチ209より出力される基本画素データと
フレームメモリ201により得られる前画面の基本画素デ
ータとの差を演算し、更に各画素ブロック毎にこの差の
合計(以下ブロック歪Dbと称す)をブロック歪Db演算回
路202で演算する。
このブロック歪Dbは比較器203に供給され、このDbが
閾値THより小さければ、その画素ブロックはpモードで
伝送されて来たと判断される。
これによってスイッチ205、209から出力される画素デ
ータがpモードかそれ以外のモードで伝送されたかとい
う情報(p/)はフレームメモリ201、206に供給され
る。
これによりフレームメモリ201、206の書換えはpモー
ドで伝送された画素ブロックについては禁止されること
になり、前画面のデータがそのまま残ることになる。こ
の書き換えが行われなかったデータがeモード画素デー
タであれば良好な再現画面が得られるものである。
この様にして全画素用フレームメモリ206において記
憶されている画素データの更新が行われると共に、D/A
変換器207に対して読出しが行われることによりD/A変換
器207からはアナログ画像信号が出力されることにな
る。
以上の様に上述の如き実施例の伝送システムに於いて
は、静止領域について高解像度のアナログ画像信号が得
られるのは明らかであろう。
〈発明の効果〉 以上説明した様に、本発明によれば、動画像情報の時
間的な相関性を利用して伝送される画像情報を効率の良
く受信することが出来る画像情報受信装置を提供するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての伝送システムの送信
側の概略構成を示す図である。 第2図はブロック歪Dp及びDcに対するモード割当てを示
す図である。 第3図は画像状態による割当て比率の変化を示す図であ
る。 第4図は本発明の一実施例としての伝送システムの受信
側の概略構成を示す図である。 第5図はTATの基本概念の説明図である。 第6図は2次元TATに於けるデータ伝送パターンを示す
図である。 第7図は2次元TATによる伝送システムの送信側の概略
構成を示す図である。 第8図は2次元TATによる伝送システムの受信側の概略
構成を示す図である。 第9図は全画面が静止領域の場合のモード遷移を示す図
である。 第10図は本発明の一実施例として前画面の伝送モードを
利用してモードの割当てを決定するモード判別回路の動
作を示すフローチャートである。 103……ブロック歪Dc演算回路 104……フレームメモリ 105……ブロック歪Dp演算回路 106……比較器 107……モード判定回路 206……モードメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 健一 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 笹谷 知彦 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 高橋 宏爾 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 上月 進 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 吉村 克二 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 テレビジョン学会技術報告ICS67− 7(昭59−4−5)P.47−54 日経エレクトロニクス(1984−4−23 号)No.341P.201

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を1画面分毎に順次伝送する装置
    であって、現画面の画像情報を伝送する第1のモードと
    前記現画面の画像情報は伝送しない第2のモードとを有
    し、1画面分の現画面の画像情報を複数のブロックに分
    割し、夫々のブロックの画像情報について、画像に動き
    が発生しているブロックか否かを判定し、動きが発生し
    ているブロックについては前記第1のモードを、動きが
    発生していないブロックについては前記第2のモードを
    割り当て、割り当てられたモードに従って現画面の画像
    情報を伝送する場合に、前記第2のモードが割り当てら
    れたブロックについては当該ブロックが前記第2のモー
    ドが割り当てられていることを示す画像情報を伝送する
    伝送装置により伝送される画像情報を受信する装置であ
    って、 前記伝送装置により伝送される画像情報を記憶するため
    のメモリと、 前記伝送装置により伝送される画像情報を用いて、ブロ
    ック毎に前記第2のモードが割り当てられているブロッ
    クであるか否かを判定する判定手段と、 前記伝送装置により伝送される現画面の画像情報を構成
    する複数のブロックのうち、前記判定手段において前記
    第2のモードが割り当てられているブロックではないと
    判定されたブロックについては前記伝送装置により伝送
    される当該ブロックに対応する現画面の画像情報によっ
    て前記メモリに記憶されている画像情報の内容を書き換
    え、前記判定手段において前記第2のモードが割り当て
    られているブロックであると判定されたブロックについ
    ては前記メモリに記憶されている画像情報の内容を書き
    換えないように前記メモリに対する画像情報の書き換え
    動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする画
    像情報受信装置。
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テレビジョン学会技術報告ICS67−7(昭59−4−5)P.47−54
日経エレクトロニクス(1984−4−23号)No.341P.201

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