JP2536734Y2 - 加速度検出装置 - Google Patents
加速度検出装置Info
- Publication number
- JP2536734Y2 JP2536734Y2 JP928591U JP928591U JP2536734Y2 JP 2536734 Y2 JP2536734 Y2 JP 2536734Y2 JP 928591 U JP928591 U JP 928591U JP 928591 U JP928591 U JP 928591U JP 2536734 Y2 JP2536734 Y2 JP 2536734Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead switch
- coil
- case
- cylindrical portion
- magnet ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は加速度検出装置に関し、
特に乗用自動車に設置されたエアバッグ装置を一定以上
の衝撃が付与されたときにのみ作動させる加速度センサ
において、衝撃の付与時におけるチャタリング防止機構
に関するものである。
特に乗用自動車に設置されたエアバッグ装置を一定以上
の衝撃が付与されたときにのみ作動させる加速度センサ
において、衝撃の付与時におけるチャタリング防止機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、実願平2−9139
0にて加速度検出装置を提案している。この加速度検出
装置は、図6に示すように、一端部に段部を有する筒状
部Aにベ−ス部BをほぼT形状となるように一体化して
なる第1のケ−スCと、この第1のケ−スCの空間部に
配置されたリ−ドスイッチDと、筒状部Aの段部に配置
されたマグネットリングEと、第1のケ−スCに、筒状
部Aが覆われるように装着された第2のケ−スFと、一
端部がマグネットリングEに接触するように配置された
スプリングHと、第2のケ−スFの他端部に、スプリン
グHの弾性に抗して装着された蓋体Gとから構成されて
いる。
0にて加速度検出装置を提案している。この加速度検出
装置は、図6に示すように、一端部に段部を有する筒状
部Aにベ−ス部BをほぼT形状となるように一体化して
なる第1のケ−スCと、この第1のケ−スCの空間部に
配置されたリ−ドスイッチDと、筒状部Aの段部に配置
されたマグネットリングEと、第1のケ−スCに、筒状
部Aが覆われるように装着された第2のケ−スFと、一
端部がマグネットリングEに接触するように配置された
スプリングHと、第2のケ−スFの他端部に、スプリン
グHの弾性に抗して装着された蓋体Gとから構成されて
いる。
【0003】この加速度検出装置は乗用自動車のバンパ
−,エンジンル−ム,キャビンなどに配置されており、
例えば図7に示すように、バッテリEB,メインの加速
度センサMSW,スクイブSQに直列接続されている。
この構成において、図5(a)に示すように、一定以上
の加速度G1 が付与されると、マグネットリングEは蓋
体Gの方向に、スプリングHの弾性力に抗して移動す
る。マグネットリングEがリ−ドスイッチDのスイッチ
部まで移動した時、リ−ドスイッチDは閉成動作する。
これと同時に、メインの加速度センサMSWも閉成され
る結果、スクイブSQに図5(b)に示すように電流が
流れるために、エアバッグ装置が作動し、運転者ないし
乗員の安全を確保することができるものである。
−,エンジンル−ム,キャビンなどに配置されており、
例えば図7に示すように、バッテリEB,メインの加速
度センサMSW,スクイブSQに直列接続されている。
この構成において、図5(a)に示すように、一定以上
の加速度G1 が付与されると、マグネットリングEは蓋
体Gの方向に、スプリングHの弾性力に抗して移動す
る。マグネットリングEがリ−ドスイッチDのスイッチ
部まで移動した時、リ−ドスイッチDは閉成動作する。
これと同時に、メインの加速度センサMSWも閉成され
る結果、スクイブSQに図5(b)に示すように電流が
流れるために、エアバッグ装置が作動し、運転者ないし
乗員の安全を確保することができるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この加速度
検出装置はメインの加速度センサMSWより小さい加速
度に応答して動作するように構成されている関係で、メ
インの加速度センサMSWが動作するような大きな加速
度G1 が加わった場合にはほぼ同時期に動作する。しか
しながら、この加速度検出装置において、加速度G1 の
付与によってマグネットリングEはスプリングHの弾性
に抗してリ−ドスイッチD上を移動するが、加速度G1
よりスプリングHの反発力の方が大きくなると、マグネ
ットリングEはスプリングHによって押し戻される。即
ち、マグネットリングEがスプリングHと加速度とによ
ってリ−ドスイッチD上を往復動するいわゆるチャタリ
ング現象を生ずるようになる。
検出装置はメインの加速度センサMSWより小さい加速
度に応答して動作するように構成されている関係で、メ
インの加速度センサMSWが動作するような大きな加速
度G1 が加わった場合にはほぼ同時期に動作する。しか
しながら、この加速度検出装置において、加速度G1 の
付与によってマグネットリングEはスプリングHの弾性
に抗してリ−ドスイッチD上を移動するが、加速度G1
よりスプリングHの反発力の方が大きくなると、マグネ
ットリングEはスプリングHによって押し戻される。即
ち、マグネットリングEがスプリングHと加速度とによ
ってリ−ドスイッチD上を往復動するいわゆるチャタリ
ング現象を生ずるようになる。
【0005】このために、スクイブSQに流れる電流は
図5(c)に示すように断続的となって、スクイブSQ
に充分の電流を流すことができなくなる。従って、エア
バッグ装置の動作が不確実となり、乗員の安全を確保す
ることができなくなるという問題がある。それ故に、本
考案の目的は、簡単な構成によって加速度の付与に伴っ
てマグネットリングがリ−ドスイッチ上で往復動するチ
ャタリング現象が生じても、リ−ドスイッチに自己保持
機能が作用してスクイブに所望の電流を安定に供給でき
る加速度検出装置を提供することにある。
図5(c)に示すように断続的となって、スクイブSQ
に充分の電流を流すことができなくなる。従って、エア
バッグ装置の動作が不確実となり、乗員の安全を確保す
ることができなくなるという問題がある。それ故に、本
考案の目的は、簡単な構成によって加速度の付与に伴っ
てマグネットリングがリ−ドスイッチ上で往復動するチ
ャタリング現象が生じても、リ−ドスイッチに自己保持
機能が作用してスクイブに所望の電流を安定に供給でき
る加速度検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本考案は、上述
した目的を達成するために、筒状部の空間部にリ−ドス
イッチを、外周部にマグネットリング及びスプリングを
それぞれ配置すると共に、リ−ドスイッチの外周部分に
コイルをほぼ同心的に配置し、かつ、リ−ドスイッチと
コイルとを電気的に直列接続したものであり、前記コイ
ルをリ−ドスイッチの外周面に沿ってほぼ同心的に配置
したり、筒状部に埋め込んだり、さらには筒状部とベ−
ス部とをほぼT形状に構成し、かつ筒状部の基部に段部
を有する第1のケ−スと、前記筒状部の空間部に配置し
たリ−ドスイッチと、前記第1のケ−スに筒状部が覆わ
れるように装着した第2のケ−スと、前記筒状部の段部
にほぼ同心的に配置したマグネットリングと、前記マグ
ネットリングを弾性的に押圧するスプリングと、前記第
2のケ−スの第1のケ−スとの装着側に、スプリングに
よってマグネットリングが弾性的に押圧されるように、
回動自在に装着した蓋体と、リ−ドスイッチの外周部
に、それとほぼ同心的に配置し、かつリ−ドスイッチに
電気的に直列接続したコイルとを具備、前記リ−ドスイ
ッチの動作に伴うコイルへの通電によってリ−ドスイッ
チの動作状態に自己保持機能を付与することを特徴とす
るものである。
した目的を達成するために、筒状部の空間部にリ−ドス
イッチを、外周部にマグネットリング及びスプリングを
それぞれ配置すると共に、リ−ドスイッチの外周部分に
コイルをほぼ同心的に配置し、かつ、リ−ドスイッチと
コイルとを電気的に直列接続したものであり、前記コイ
ルをリ−ドスイッチの外周面に沿ってほぼ同心的に配置
したり、筒状部に埋め込んだり、さらには筒状部とベ−
ス部とをほぼT形状に構成し、かつ筒状部の基部に段部
を有する第1のケ−スと、前記筒状部の空間部に配置し
たリ−ドスイッチと、前記第1のケ−スに筒状部が覆わ
れるように装着した第2のケ−スと、前記筒状部の段部
にほぼ同心的に配置したマグネットリングと、前記マグ
ネットリングを弾性的に押圧するスプリングと、前記第
2のケ−スの第1のケ−スとの装着側に、スプリングに
よってマグネットリングが弾性的に押圧されるように、
回動自在に装着した蓋体と、リ−ドスイッチの外周部
に、それとほぼ同心的に配置し、かつリ−ドスイッチに
電気的に直列接続したコイルとを具備、前記リ−ドスイ
ッチの動作に伴うコイルへの通電によってリ−ドスイッ
チの動作状態に自己保持機能を付与することを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】この考案によれば、加速度が付与されると、マ
グネットリングがスプリングの弾性に抗して移動するこ
とによってリ−ドスイッチが動作する。これによって、
リ−ドスイッチ及びコイルの直列回路にはスクイブ電流
が流れ、コイルにはこの電流に比例した磁束が生ずる。
この磁束がリ−ドスイッチのスイッチ部に鎖交すること
によって、リ−ドスイッチに動作を持続するいわゆる自
己保持機能が作用するようになる。従って、マグネット
リングにチャタリングが生じても、リ−ドスイッチはコ
イルによる自己保持機能の付与によってチャタリングす
ることなく、所望の電流を安定に供給することができ
る。
グネットリングがスプリングの弾性に抗して移動するこ
とによってリ−ドスイッチが動作する。これによって、
リ−ドスイッチ及びコイルの直列回路にはスクイブ電流
が流れ、コイルにはこの電流に比例した磁束が生ずる。
この磁束がリ−ドスイッチのスイッチ部に鎖交すること
によって、リ−ドスイッチに動作を持続するいわゆる自
己保持機能が作用するようになる。従って、マグネット
リングにチャタリングが生じても、リ−ドスイッチはコ
イルによる自己保持機能の付与によってチャタリングす
ることなく、所望の電流を安定に供給することができ
る。
【0008】
【実施例】次に、本考案の一実施例について図1〜図3
を参照して説明する。同図において、1は例えば樹脂材
にて成形された第1のケ−スであって、例えば内部に第
1の空間部1aを有する筒状部2と、筒状部2の基部に
一体的に形成され、かつ周面にネジ部3aが形成された
円柱状の段部3と、筒状部2に対しほぼ直角となるよう
に一体的に形成され、かつ内部に第2の空間部1bを有
するベ−ス部4と、ベ−ス部4の両端部に形成された取
付孔5,5とから構成されている。
を参照して説明する。同図において、1は例えば樹脂材
にて成形された第1のケ−スであって、例えば内部に第
1の空間部1aを有する筒状部2と、筒状部2の基部に
一体的に形成され、かつ周面にネジ部3aが形成された
円柱状の段部3と、筒状部2に対しほぼ直角となるよう
に一体的に形成され、かつ内部に第2の空間部1bを有
するベ−ス部4と、ベ−ス部4の両端部に形成された取
付孔5,5とから構成されている。
【0009】第1のケ−ス1における筒状部2の第1の
空間部1aにはリ−ドスイッチ6が配置されている。こ
のリ−ドスイッチ6は、例えばガラス,セナミックなど
の容器7に磁性材よりなる一対のスイッチ部を配置する
と共に、このスイッチ部より第1,第2のリ−ド線8,
9を導出して構成されている。特に、第2のリ−ド線9
は第2の空間部1bにおける屈曲部9aを介して導出さ
れているが、ストレ−ト状に導出することもできる。
尚、第1のリ−ド線8はその一端ないし一部が筒状部2
の頂部2aに支持されているが、適宜 頂部2aでの支
持を省略することもできる。又、第1,第2の空間部1
a,1bには間充物が充実されている。この間充物は例
えば柔軟性を有するシリコン樹脂,エポキシ樹脂など主
として樹脂系のものが好適するが、他の樹脂,ゴムなど
の部材を使用することもできる。さらには、間充物に無
機質のフィラ−などを混入することもできる。
空間部1aにはリ−ドスイッチ6が配置されている。こ
のリ−ドスイッチ6は、例えばガラス,セナミックなど
の容器7に磁性材よりなる一対のスイッチ部を配置する
と共に、このスイッチ部より第1,第2のリ−ド線8,
9を導出して構成されている。特に、第2のリ−ド線9
は第2の空間部1bにおける屈曲部9aを介して導出さ
れているが、ストレ−ト状に導出することもできる。
尚、第1のリ−ド線8はその一端ないし一部が筒状部2
の頂部2aに支持されているが、適宜 頂部2aでの支
持を省略することもできる。又、第1,第2の空間部1
a,1bには間充物が充実されている。この間充物は例
えば柔軟性を有するシリコン樹脂,エポキシ樹脂など主
として樹脂系のものが好適するが、他の樹脂,ゴムなど
の部材を使用することもできる。さらには、間充物に無
機質のフィラ−などを混入することもできる。
【0010】上述のリ−ドスイッチ6の外周部、例えば
容器7の外周面にはコイル10がほぼ同心的に配置されて
いる。このコイル10の一端のリ−ド線10aはリ−ドスイ
ッチ6の第1のリ−ド線8aに接続されており、他端の
リ−ド線10bは第1のケ−ス1の第2の空間部1bより
導出されている。尚、このコイル10は第1のケ−ス1の
筒状部2に完全に埋め込んでもよいし、一部が第1の空
間部1aに露呈するように埋め込んでもよい。又、コイ
ル10のタ−ン数はスクイブ電流の大きさ,リ−ドスイッ
チ6の特性に応じて適宜に設定できる。
容器7の外周面にはコイル10がほぼ同心的に配置されて
いる。このコイル10の一端のリ−ド線10aはリ−ドスイ
ッチ6の第1のリ−ド線8aに接続されており、他端の
リ−ド線10bは第1のケ−ス1の第2の空間部1bより
導出されている。尚、このコイル10は第1のケ−ス1の
筒状部2に完全に埋め込んでもよいし、一部が第1の空
間部1aに露呈するように埋め込んでもよい。又、コイ
ル10のタ−ン数はスクイブ電流の大きさ,リ−ドスイッ
チ6の特性に応じて適宜に設定できる。
【0011】一方、筒状部2の段部3には、例えば断面
が角形状で環状のマグネットリング11が筒状部2に対し
てほぼ同心なるように配置されている。第1のケ−ス1
には第2のケ−ス12が、筒状部2が覆われるように装着
されている。この第2のケ−ス12は、例えば樹脂材で形
成されており、その両端部の内面にはネジ部12a,12b
が形成されていて、ネジ部12bは段部3のネジ部3aに
螺合されている。
が角形状で環状のマグネットリング11が筒状部2に対し
てほぼ同心なるように配置されている。第1のケ−ス1
には第2のケ−ス12が、筒状部2が覆われるように装着
されている。この第2のケ−ス12は、例えば樹脂材で形
成されており、その両端部の内面にはネジ部12a,12b
が形成されていて、ネジ部12bは段部3のネジ部3aに
螺合されている。
【0012】そして、コイル状のスプリング13は筒状部
2の外周部に配置され、蓋体14によって一端がマグネッ
トリング11を弾性的に押圧するように配置されている。
この蓋体14は例えば樹脂材にて成形されいおり、円柱状
の頭部15と、頭部15に同心的に一体成形され、かつ周面
にネジ部12aに対応するネジ部14aを有する第1の筒状
部16と、第1の筒状部16に一体的に形成された第2の筒
状部17と、第1の筒状部16と第2の筒状部17との接続部
分の内部に形成された段部18と、頭部15に形成された溝
19とから構成されている。上述の蓋体14は第2のケ−ス
12に、ネジ部14aがネジ部12aに螺合され、かつスプリ
ング13の他端が段部18に当接されるように装着されてい
る。
2の外周部に配置され、蓋体14によって一端がマグネッ
トリング11を弾性的に押圧するように配置されている。
この蓋体14は例えば樹脂材にて成形されいおり、円柱状
の頭部15と、頭部15に同心的に一体成形され、かつ周面
にネジ部12aに対応するネジ部14aを有する第1の筒状
部16と、第1の筒状部16に一体的に形成された第2の筒
状部17と、第1の筒状部16と第2の筒状部17との接続部
分の内部に形成された段部18と、頭部15に形成された溝
19とから構成されている。上述の蓋体14は第2のケ−ス
12に、ネジ部14aがネジ部12aに螺合され、かつスプリ
ング13の他端が段部18に当接されるように装着されてい
る。
【0013】このように構成された加速度検出装置は、
例えば図4に示すようにエアバッグ装置に組み込まれ
る。即ち、バッテリEB,メインの加速度センサMS
W,スクイブSQに直列接続されている。この構成にお
いて、図5(a)に示すように、一定以上の加速度G1
が付与されると、マグネットリング11はスプリング13の
弾性力に抗して蓋体14の方向へ移動する。マグネットリ
ング11がリ−ドスイッチ6のスイッチ部まで移動した
時、リ−ドスイッチ6は閉成動作する。これと同時に、
メインの加速度センサMSWも閉成される結果、スクイ
ブSQ及びコイル10には図5(b)に示すようにスクイ
ブ電流が流れる。これによって、コイル10に磁束が生
じ、リ−ドスイッチ6のスイッチ部に鎖交するために、
リ−ドスイッチ6の動作状態が自己保持されるようにな
る。従って、マグネットリング11がスプリング13の弾性
力との関係で、リ−ドスイッチ6の外周面上を往復動す
るようなチャタリング現象が生じても、コイル10並びに
リ−ドスイッチ6には図5(d)に示すような電流が流
れる。それ故に、エアバッグ装置は確実に作動し、乗員
の安全を確保することができる。
例えば図4に示すようにエアバッグ装置に組み込まれ
る。即ち、バッテリEB,メインの加速度センサMS
W,スクイブSQに直列接続されている。この構成にお
いて、図5(a)に示すように、一定以上の加速度G1
が付与されると、マグネットリング11はスプリング13の
弾性力に抗して蓋体14の方向へ移動する。マグネットリ
ング11がリ−ドスイッチ6のスイッチ部まで移動した
時、リ−ドスイッチ6は閉成動作する。これと同時に、
メインの加速度センサMSWも閉成される結果、スクイ
ブSQ及びコイル10には図5(b)に示すようにスクイ
ブ電流が流れる。これによって、コイル10に磁束が生
じ、リ−ドスイッチ6のスイッチ部に鎖交するために、
リ−ドスイッチ6の動作状態が自己保持されるようにな
る。従って、マグネットリング11がスプリング13の弾性
力との関係で、リ−ドスイッチ6の外周面上を往復動す
るようなチャタリング現象が生じても、コイル10並びに
リ−ドスイッチ6には図5(d)に示すような電流が流
れる。それ故に、エアバッグ装置は確実に作動し、乗員
の安全を確保することができる。
【0014】尚、本考案は何ら上記実施例に制約される
ことなく、例えば第1のケ−スとリ−ドスイッチとの間
には間充物を充実させる他、間充物を全く用いない構成
にすることもできるし、リ−ドスイッチの支持はリ−ド
線を第1のケ−スに固定することによって行うこともで
きる。又、第2のケ−スと蓋体とは別々に設ける他、樹
脂材にて一体的に形成することもできる。さらには、第
1のケ−スにおいて、ベ−ス部は必要に応じて省略する
こともできるし、筒状部とベ−ス部はT形状以外の関係
に構成することもできる。
ことなく、例えば第1のケ−スとリ−ドスイッチとの間
には間充物を充実させる他、間充物を全く用いない構成
にすることもできるし、リ−ドスイッチの支持はリ−ド
線を第1のケ−スに固定することによって行うこともで
きる。又、第2のケ−スと蓋体とは別々に設ける他、樹
脂材にて一体的に形成することもできる。さらには、第
1のケ−スにおいて、ベ−ス部は必要に応じて省略する
こともできるし、筒状部とベ−ス部はT形状以外の関係
に構成することもできる。
【0015】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、リ−ドス
イッチの外周部分にはコイルがほぼ同心的に配置されて
いるので、加速度の付与によってマグネットリングがリ
−ドスイッチの外周部分において往復動するようなチャ
タリングを生じても、コイルによってリ−ドスイッチに
自己保持機能が働く。このために、リ−ドスイッチにチ
ャタリングは全く生じず、エアバッグ装置を確実に作動
させることができる。特に、ケ−スに蓋体を回動自在に
設ければ、蓋体の回動によってマグネットリングを押圧
するスプリングの押圧力を適宜に変更できるために、リ
−ドスイッチの動作する加速度値を適宜に設定できる。
イッチの外周部分にはコイルがほぼ同心的に配置されて
いるので、加速度の付与によってマグネットリングがリ
−ドスイッチの外周部分において往復動するようなチャ
タリングを生じても、コイルによってリ−ドスイッチに
自己保持機能が働く。このために、リ−ドスイッチにチ
ャタリングは全く生じず、エアバッグ装置を確実に作動
させることができる。特に、ケ−スに蓋体を回動自在に
設ければ、蓋体の回動によってマグネットリングを押圧
するスプリングの押圧力を適宜に変更できるために、リ
−ドスイッチの動作する加速度値を適宜に設定できる。
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の分解状態を示す側断面図である。
【図4】エアバッグ装置の電気回路図である。
【図5】(a)は加速度の付与状態を示す図、(b)は
スクイブ電流を示す図、(c)はマグネットリングのチ
ャタリングによりスクイブ電流が断続している状態を示
す図、(d)は本考案に係わるもので、マグネットリン
グにチャタリングが生じていてもスクイブ電流が安定に
流れる状態を示す図である。
スクイブ電流を示す図、(c)はマグネットリングのチ
ャタリングによりスクイブ電流が断続している状態を示
す図、(d)は本考案に係わるもので、マグネットリン
グにチャタリングが生じていてもスクイブ電流が安定に
流れる状態を示す図である。
【図6】従来例を示す側断面図である。
【図7】従来のエアバッグ装置の電気回路図である。
【0017】
1 第1のケ−ス 2 筒状体 6 リ−ドスイッチ 7 容器 8,9 リ−ド線 10 コイル 11 マグネットリング 12 第2のケ−ス 13 スプリング 14 蓋体
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状部の空間部にリ−ドスイッチを、外
周部にマグネットリング及びスプリングをそれぞれ配置
すると共に、リ−ドスイッチの外周部分にコイルをほぼ
同心的に配置し、かつ、リ−ドスイッチとコイルとを電
気的に直列接続したことを特徴とする加速度検出装置。 - 【請求項2】 前記コイルをリ−ドスイッチの外周面に
沿ってほぼ同心的に配置したことを特徴とする請求項1
記載の加速度検出装置。 - 【請求項3】 前記コイルを筒状部に埋め込んだことを
特徴とする請求項1記載の加速度検出装置。 - 【請求項4】 筒状部とベ−ス部とをほぼT形状に構成
し、かつ筒状部の基部に段部を有する第1のケ−スと、
前記筒状部の空間部に配置したリ−ドスイッチと、前記
第1のケ−スに筒状部が覆われるように装着した第2の
ケ−スと、前記筒状部の段部にほぼ同心的に配置したマ
グネットリングと、前記マグネットリングを弾性的に押
圧するスプリングと、前記第2のケ−スの第1のケ−ス
との装着側に、スプリングによってマグネットリングが
弾性的に押圧されるように、回動自在に装着した蓋体
と、リ−ドスイッチの外周部に、それとほぼ同心的に配
置し、かつリ−ドスイッチに電気的に直列接続したコイ
ルとを具備、前記リ−ドスイッチの動作に伴うコイルへ
の通電によってリ−ドスイッチの動作状態に自己保持機
能を付与することを特徴とする請求項1記載の加速度検
出装置。 - 【請求項5】 前記蓋体と第2のケ−スとを一体的に形
成したことを特徴とする請求項4記載の加速度検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP928591U JP2536734Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 加速度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP928591U JP2536734Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 加速度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499073U JPH0499073U (ja) | 1992-08-27 |
JP2536734Y2 true JP2536734Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31741861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP928591U Expired - Lifetime JP2536734Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 加速度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536734Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP928591U patent/JP2536734Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0499073U (ja) | 1992-08-27 |
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