JP2536397B2 - Eprom用半導体装置 - Google Patents

Eprom用半導体装置

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JP2536397B2 JP5133758A JP13375893A JP2536397B2 JP 2536397 B2 JP2536397 B2 JP 2536397B2 JP 5133758 A JP5133758 A JP 5133758A JP 13375893 A JP13375893 A JP 13375893A JP 2536397 B2 JP2536397 B2 JP 2536397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はEPROM用半導体装置
に関し、特に樹脂で封止した薄型のEPROM用半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、装置の小型化,低価格化が進み、
EPROM用半導体装置は薄型でかつ、安価な製品が求
められている。薄型化を目的とする従来のEPROM用
半導体装置としては実開平1−160860号公報に提
案されたものがある。この半導体装置は、図3に示すよ
うに、セラミック基板2の中央凹部にICチップ1を固
着し、ICチップ1の電極とリード14とをワイヤー3
で接続後、透光性アルミナキャップ16をかぶせ、封止
ガラス15で封止した中空構造になっている。キャップ
16を紫外線透過性の材料で構成し、キャップを薄くし
て全体厚1.5mmの薄型化を実現している。
【0003】また封止材料の低価格化等を目的としたI
Cチップの周囲を樹脂で封止する構造のものが、例えば
特開昭63−274163号公報に提案されている。こ
の半導体装置は図4に示すように、リードフレームのア
イランド6にICチップ1を固着し、ICチップ1の電
極とリード部24とをワイヤー3で接続後、溶媒に溶か
した第1シリコーン系ポリマをICチップ1上に滴下
し、乾燥して第1シリコーン系ポリマ層25を形成す
る。そしてこれとは別に透光部材27にも溶媒に溶かし
た第2シリコーン系ポリマを滴下し、乾燥し第2シリコ
ーン系ポリマ系26を形成する。次で、第1シリコーン
系ポリマ層25と第2シリコーン系ポリマ層26とが接
触するように透光部材27をかぶせ、150℃で1時間
加熱し、シリコーンポリマを硬化させたのち、全体を封
止樹脂28で封止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のEPROM用半導体装置のうち、前者のような
ガラス封止型半導体装置は、製造時、気密性試験が行な
われ、その際、ヘリウムガスで3〜4kg/cm2 の高
圧にさらされるが、中空構造であるため、透光性アルミ
ナキャップ16とセラミック基板2の中央部がへこみ、
両者に大きな負荷が加わる。したがって、キャップと基
板を薄くしすぎるとキャップクラック,基板クラックが
発生するため、薄型化に限界がある。
【0005】また封止ガラス15としては、低融点の非
晶質ガラスが用いられるが、十分に溶融させて封止する
ためには、420〜450℃の高温で10〜20分間半
導体装置を加熱しなければならない。ところが、ICチ
ップの拡散工程は低温化が進んでおり、現在、アロイ処
理は約400℃で行われている。そのため、封止時、I
Cチップが高温にさらされるとさらに拡散が進んでしま
い、本来の特性が損われてしまう。更に封止ガラス15
に用いられる低融点の非晶質ガラスは誘電率が10以上
と高いため、キャパシタンスが大きい。また、リード1
4には、通常Fe−Ni合金が用いられるが、これら
は、非透磁率2500,体積抵抗率45×10-8Ω・m
と大きいため、インダクタンスと抵抗が大きくなり、パ
ッケージ電気特性が悪く、高速で半導体装置を動作させ
ることが困難になるという欠点がある。
【0006】また後者の樹脂封止型半導体装置では、I
Cチップ1の上部に透明板である透光部材27を接着す
るため、ICチップ1の上部厚さ寸法は透光部材27の
厚さに左右される。一方、透光部材27は樹脂との界面
からの水分の侵入に対処するため、一定以上の厚さを確
保しなければならず、パッケージの薄型化は大幅に制約
されている。
【0007】また第1シリコーン系ポリマ層25とワイ
ヤー3の熱膨張率を同程度にし、温度サイクル試験時の
断線不良を抑制している。しかし、紫外線透過率が低い
ため、接着剤としては十分な厚みを持たすことができな
い。一方、第2シリコーン系ポリマ層26としては紫外
線透過率の高いものを用いているため、数十μmの厚さ
を持たすことができ、透光部材27の接着剤として十分
機能する。しかし、ワイヤー3と熱膨張率が大きく異な
るため、直接ICチップ1と接触させることはできな
い。そのため、本例では、二層のシリコーン系ポリマ層
が設けられている。その結果、二層のシリコーン系ポリ
マ層を設ける工程と、両者を接着硬化させる工程が必要
となり、製造原価の上昇と歩留低下をまねくという欠点
がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のEPROM用半
導体装置は、イソシアヌレート型エポキシ樹脂に水晶,
石英,ホウケイ酸ガラス,透光性アルミナの中の少なく
とも一種類をフィラーとして添加し、紫外線透過率を向
上させた樹脂で、ICチップとICチップ上の電極とワ
イヤーで電気的に接続したリードとを一体的に樹脂封止
している。
【0009】イソシアヌレート型エポキシ樹脂のみでは
十分な紫外線透過率が得られないが、紫外線透過率が高
く、屈折率が樹脂に近いフィラーを添加することによ
り、紫外線透過率を向上させることができる。このため
透明板等のキャップを用いず、直接ICチップ表面を樹
脂でおおうことができ、薄型化と低価格化を実現でき
る。
【0010】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のEPROM用半導体装置
の縦断面図である。
【0011】長さ20mm,幅11mm,板厚0.3m
mで中央に長さ7.5mm,幅7mm,深さ0.1mm
の凹部を設けたセラミック基板2の中央に、長さ5.5
mm,幅5mm,厚さ0.25mmのICチップ1を接
着し、ICチップ1の電極と基板にロー付された42合
金からなるリード4とをワイヤー3で接続する。次で、
イソシアヌレート型エポキシ樹脂に水晶をフィラーとし
て30Vol%(体積含有率)添加した紫外線透過性樹
脂6をICチップ1上に滴下し、150℃で1時間加熱
して硬化させた。セラミック基板2としては黒アルミナ
を用い、グリーンシート法により形成し、リード4はメ
タライズ印刷にて形成した。そしてリード4の外端部に
外部リード5をロウ付けした。
【0012】紫外線(UV)透過性樹脂6はICチップ
1上の厚みが0.2mmとなるように滴下量を調整する
ことにより、全体の厚さを0.7mmとしたEPROM
用半導体装置を実現できた。イソシアヌレート型エポキ
シ樹脂だけでは、波長254nmの紫外線透過率(全透
過率)は、板厚200μmのもので10%しかないた
め、そのまま用いると紫外線照射によるメモリ内容の消
去時間がきわめて長く、製品として実用化できないが、
紫外線透過率が99.7%と高い水晶を30Vol%加
えて紫外線透過率を30%にまで向上させることがで
き、現行のEPROMと同程度の紫外線照射時間でメモ
リ内容を消去できた。
【0013】ここで、注意すべき点は、フィラーとして
は紫外線透過率が高いだけでなく、屈折率が樹脂に近い
ものを用いなければならない点である。屈折率に差があ
ると、樹脂とフィラー界面で屈折し、大きなエネルギー
損失が生じ、光が弱められるためである。比重1.2の
イソシアヌレート型エポキシ樹脂の屈折率は1.52で
あるため、1.42〜1.62程度の屈折率のもので紫
外線透過率の高いものが望ましく、水晶以外には、石
英,ホウケイ酸ガラス,透光性アルミナなどが適してお
り、これらの無機材料の1種類以上を添加して用いるこ
とができる。
【0014】樹脂にフィラーとしての無機材料からなる
粒子を添加した場合、樹脂と粒子との界面で紫外線の一
部が反射するため、粒子径を小さくすると紫外線透過率
は減少する。しかし粒子径が大きくなると紫外線透過率
は向上するが、樹脂中に粒子が沈降し再び透過率は減少
することになる。従って無機材料の粒子径は表1に示し
たように、紫外線透過率の低い透光性アルミナでは1〜
40μm,その他の材料では1〜50μmが適当であ
る。
【0015】
【表1】
【0016】フィラーとしての無機材料の添加量は、少
いと紫外線透過率の向上が期待できず、また多いとフィ
ラーの分散が不均一になる。従って添加量は表1に示し
たように、紫外線透過率の低い透光性アルミナで20〜
60Vol%、その他の材料で10〜70Vol%が適
当である。
【0017】上述したように本実施例においては、IC
チップ1を直接紫外線透過性樹脂6で封止できるため、
キャップが不要で、その分、薄型化でき、かつ、製造工
程を単純化でき、キャップコスト分低価格化が可能であ
る。更に、150℃で樹脂を硬化できるため、ICチッ
プ1に熱負荷が加わらず、デバイス特性の安定した半導
体装置が得られる等の利点がある。
【0018】図2(a),(b)は本発明の他の適用例
の断面図である。図2(a)のものは図1の実施例とほ
ぼ同じであるが、基板にガラスエポキシ基板2Aを用
い、特に外部リードのないリードレス・チップ・キャリ
ア(LCC)構造としたものである。紫外線透過性樹脂
6Aとガラスエポキシ基板2Aとの熱膨張率が近いた
め、セラミック基板のものより耐温度サイクル性に優れ
ている。又リード4Aに銅を用いることができるため、
電気特性が良好となる。
【0019】図2(b)の適用例はフルモールド構造の
ものであり、紫外線透過性樹脂6Bは、液状ではなく高
圧でタブレットに加工したものを用い、アイランド7上
のICチップ1やリード4B等をトランスファーモール
ド法で樹脂封止した。このため図1,図2(a)に示し
た半導体装置に比べ、資材コストが低く生産性が高いた
め、製造コストをより低減できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、イソシア
ヌレート型エポキシ樹脂に、屈折率がイソシアヌレート
型エポキシ樹脂に近く紫外線透過率の高い水晶,石英,
ホウケイ酸ガラス,透光性アルミナのうち少なくとも一
種類以上を添加した紫外線透過性樹脂を封止樹脂として
いるため、キャップが不要となり、その分薄型化が可能
でかつ、製造工程が単純化できる。更に、150℃の低
温で封止樹脂を硬化でき、ICチップに熱負荷が加わら
ないので、デバイス特性を安定化させることができると
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】本発明の適用例の断面図。
【図3】従来のEPROM用半導体装置の断面図。
【図4】従来のEPROM用半導体装置の断面図。
【符号の説明】
1 ICチップ 2 セラミック基板 2A ガラスエポキシ基板 3 ワイヤー 4,4A,4B リード 5 外部リード 6,6A,6B 紫外線透過性樹脂 7 アイランド 14 リード 15 封止ガラス 16 透光性アルミナキャップ 24 リード部 25 第1シリコーン系ポリマ層 26 第2シリコーン系ポリマ層 27 透光部材 28 封止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/31

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップと、この半導体チップにワ
    イヤにより接続されたリードと、前記半導体チップの少
    くとも上面と前記ワイヤと前記リードの一部とを封止す
    る紫外線透過性樹脂とを有するEPROM用半導体装置
    において、前記紫外線透過性樹脂はイソシアヌレート型
    エポキシ樹脂と紫外線を透過する無機材料からなるフィ
    ラーとから構成されていることを特徴とするEPROM
    用半導体装置。
  2. 【請求項2】 紫外線を透過する無機材料からなるフィ
    ラーは水晶,石英,ホウケイ酸ガラス,透光性アルミナ
    のうちの少くとも一種類である請求項1記載のEPRO
    M用半導体装置。
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JP2007092002A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hitachi Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置用中空パッケージ、並び半導体部品装置
JP6721361B2 (ja) * 2015-03-23 2020-07-15 エイブリック株式会社 光センサ装置及び光センサ装置の製造方法

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