JP2536296Y2 - 減速機構付駆動モータ - Google Patents

減速機構付駆動モータ

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JP2536296Y2
JP2536296Y2 JP1991074055U JP7405591U JP2536296Y2 JP 2536296 Y2 JP2536296 Y2 JP 2536296Y2 JP 1991074055 U JP1991074055 U JP 1991074055U JP 7405591 U JP7405591 U JP 7405591U JP 2536296 Y2 JP2536296 Y2 JP 2536296Y2
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光靖 釘尾
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オーディオ ヴィジュ
アル機器(AV機器)やオフィス オートメーション機
器(OA機器)などに用いられる減速機構付駆動モータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】AV機器やOA機器などに用いられる駆
動モータ、特に、カメラ一体型VTR用のローディング
モータは、例えば実開昭60−111367号公報に見
られるようにケース内に減速機と一体に収容されて、減
速機構付駆動モータとして使用されることが知られてい
る。図4は、この種の従来の減速機構付駆動モータの平
面図である。同図に示すように減速機構付駆動モータで
は、駆動モータ31と減速機32とがケース33内に横
並びに収容されており、駆動モータ31から減速機32
にベルト34を介して動力が伝達されるようになってい
る。減速機32は、駆動モータ31からの動力を入力す
ると共にハスバ歯車35が固定された入力回転軸36
と、このハスバ歯車35に噛み合うハスバ歯車37が固
定された出力回転軸38とを備えている。この入出力両
回転軸36,38は互いに平行に配設され、それぞれケ
ース33に固定された軸受39,40および41,42
に回転自在に軸支されている。また、出力回転軸38に
はウォーム43が固定され、これにケース33外部のウ
ォームホイール44が噛み合って、動力の伝達が行われ
る。
【0003】この減速機構付駆動モータでは、駆動モー
タ31の動力がベルト34から入力回転軸36に伝達さ
れ、さらに、両ハスバ歯車35,37および出力回転軸
38に伝達されて、最終的にウォームホイール44から
外部に出力される。そして、その回転速度は、ベルト3
4が掛渡された両プーリ45,46間、ハスバ歯車3
5,37間、ウォーム43とウォームホイール44間で
減速され、このウォームホイール44からは所望の回転
速度で出力が取り出される。かかる減速に際し、駆動モ
ータ31と入力回転軸36間の高速回転部にベルト34
を用い、また、正確なトルクの伝達を必要とする入力回
転軸36と出力回転軸38の間にハスバ歯車35,37
を使用することで振動や騒音を防止するようになってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように従来の減速
機構付駆動モータでは、ベルトやハスバ歯車を使用する
ことで騒音対策を部品単位ごとに行っていたが、十分な
騒音対策となっていなかった。これは、部品単位による
騒音対策が施されていても、部品自体の精度のバラツ
キ、ハスバ歯車の噛合精度、軸と歯車との組付精度、ま
た、軸と軸受との組付精度を満足させることは不可能で
あり、このために、特に、ハスバ歯車のスラスト荷重の
加わる入力回転軸とその軸受との間などで振動および騒
音が発生しやすくなるからである。すなわち、ハスバ歯
車により生じるスラスト力がこれら精度的に不十分な各
部に作用するとガタツキが生じ、特に、回転変化に伴う
スラスト力の変化が振動となって現れることになるから
である。そして、この振動が回転数により音質の変化を
伴う騒音として耳ざわりなものになっていた。
【0005】本考案は、このような問題点を鑑みて成さ
れたものであり、簡単な構造で振動および騒音を軽減す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る減速機構付
駆動モータは、ケース内に駆動モータと共に減速機を収
容した減速機構付駆動モータにおいて、減速機は、駆動
モータからの動力を入力すると共に、動力伝達用の第1
のハスバ歯車が固定された入力回転軸と、この第1のハ
スバ歯車に噛み合う第2のハスバ歯車が固定された出力
回転軸と、一端が少なくとも入力回転軸側に当接される
とともに他端がケースに固定され、当該軸の軸方向の振
動を緩衝する緩衝手段とを備えていて、緩衝手段は、ケ
ースの側壁の一部を切り欠いて形成されたバネ性を有す
る舌片状突起部であることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】本考案に係る減速機構付駆動モータによれば、
駆動モータからの動力は減速機に伝達され、この後、減
速機の入力回転軸から第1及び第2ハスバ歯車を介して
出力回転軸に伝達される。この時、回転軸に加わるスラ
スト力及びその変化に伴う振動は、バネ性の舌片状突起
部に適切に吸収されることになる。そして、このような
舌片状突起部は、ケース自体に簡単な加工を施すことに
より形成される。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、図1,図2および図3を参照しながら
本考案の一実施例に係る減速機構付駆動モータについて
説明する。図1(a),(b)は、本考案の一実施例に
係る減速機構付駆動モータの側面図および平面図であ
り、図2は本実施例の要部を説明するための断面図であ
る。
【0011】図1に示されるように、本考案の減速機構
付駆動モータでは、モールドケース1内に駆動モータ2
と減速機3とが一体に収容されている。モールドケース
1には取り付け用の貫通孔4が穿設されており、減速機
構付駆動モータはこれが組み込まれるAV機器やOA機
器の内部に、この貫通孔4を通じて螺子等を用いて固定
される。
【0012】駆動モータ2は電源供給用としてターミナ
ル端子5を介して電源コードが接続されていて、駆動モ
ータ取り付けネジ6によりモールドケース1に固定され
ている。この駆動モータ2は回転軸2aを有し、この回
転軸2aにはプーリ7が固定され、さらにプーリ7にベ
ルト8が掛渡たされている。そして、このベルト8を介
して駆動モータ2の動力が減速機3に伝達される。
【0013】減速機3は、駆動モータ2からの動力を入
力する入力回転軸9と出力を取出すための出力回転軸1
0とが平行に配設され、これらはそれぞれモールドケー
ス1に固定された左右各一対の軸受11,12および1
3,14に回転自在に軸支されている。入力回転軸9の
一方の端にはベルト8が掛渡されたプーリ15が固定さ
れ、他方の端には第1ハスバ歯車16が固定されてい
る。一方、出力回転軸10の一方の端には第1ハスバ歯
車16と噛み合う第2ハスバ歯車17が固定され、中間
部にはウォーム18が固定されている。ウォーム18に
は外部からこれに臨むウォームホイール19が噛み合っ
ており、この部分から出力が取出される。なお、図中符
号20は減速機3のカバーであり、この減速機3に収容
された両入出力回転軸9,10や第1,第2両ハスバ歯
車16,17などを保護している。
【0014】本実施例は、このような構成になっている
ので、駆動モータ2からの動力は、回転軸2aから両プ
ーリ7,15に掛渡されたベルト8を介して減速機3に
伝達され、この後、減速機3の入力回転軸9から第1ハ
スバ歯車16および第2ハスバ歯車17を介して出力回
転軸10に伝達される。この後、出力回転軸10の動力
は、出力回転軸10からウォーム18を介してウォーム
ホイール19にも伝達され、最終的に、ウォームホイー
ル19からAV機器やOA機器などの駆動部分に所望の
動力が出力される。
【0015】この出力において、駆動源である駆動モー
タ2の回転速度は適宜減速される。例えば、駆動モータ
2が6000rpmで回転すると、まず、両プーリ7,
15の径の相違により2500rpmまで減速され、次
に、第1および第2両ハスバ歯車16,17の歯数調整
により、さらに800rpmまで減速される。そして、
ウォーム18の条数とウォームホイール19の歯数の組
み合わせにより8.5rpmに減速されることになる。
このようにして、駆動モータ2の回転速度は3段階で減
速され、所望の回転数でウォームホイール19から出力
される。
【0016】なお、動力伝達過程において、駆動モータ
2に対し入力回転軸9は同一方向に回転し、出力回転軸
10は逆方向に回転する。そして、出力に際し、ウォー
ムホイール19により、これらと直交する方向に回転力
が伝達される。
【0017】以上の構成に加え、この減速機構付駆動モ
ータでは、図1および図2に示されるように、入力回転
軸9をプーリ15から幾分突出させ(図1(b)参
照)、この突出端部9aに当接するように緩衝手段が設
けられている。この突出端部9aは、半球状に形成さ
れ、この部分で緩衝手段に当接される。この突出端分9
aは実施例においては半球に形成されているが、球形に
近づければさらに好ましい。緩衝手段は、モールドケー
ス1の一部に形成されたバネ性を有する舌片状突起部2
1であり、モールドケース1の側壁1aの一部を切り欠
いて形成される。すなわち、舌片状突起部21は、モー
ルドケース1の側壁1aにあって、入力回転軸9の突出
端部9aが当接する部分を残して、その両側を縦方向に
深く切り欠いて形成される。もっともこの場合、モール
ドケース1成形時に、成形型により、この舌片状突起部
21を形成するようにしてもよい。
【0018】この舌片状突起部21はモールドケース1
の底壁から延びるネック部21aとネック部21aに連
なるヘッド部21bとで構成され、ヘッド部21bで入
力回転軸9の突出端部9aに当接される。ネック部21
aは薄肉に形成され、その厚み調整によって、緩衝手段
として所望のバネ性が得られるようになっている。この
ような構成になっているので、入力回転軸9は舌片状突
起部21により図1(b)の紙面右方向に付勢される。
【0019】この状態を図3の原理図に基づいて詳細に
説明する。なお、この場合、図の紙面の右を「右」、左
を「左」として説明する。同図に示されるように、第
1、第2両ハスバ歯車16,17を用いることで発生す
るスラスト力(±fcosθ)は、入力回転軸9を左方
向から見て時計回転方向(CW)回転するとき入力回転
軸9に対して左方向に作用し、出力回転軸10に対して
は右方向に作用する。
【0020】一方で、使用部品自体の精度のバラツキや
軸と軸受との組付精度などが不十分であると、スラスト
力が精度的に不十分なこれらの各部に作用してガタツキ
を生じさせ、特に、駆動モータ2の回転変化に伴うスラ
スト力の変化が振動となって現れる。したがって、より
高速回転となる入力回転軸9では、より騒音レベルが高
くなる。
【0021】そこで、入力回転軸9について、舌片状突
起部21により、このスラスト力に抗する方向すなわち
右方向にこれを付勢し、この付勢力により右方向から作
用するスラスト力を相殺するようにしている。したがっ
て、舌片状突起部21によりガタツキや振動は吸収さ
れ、これに伴う騒音も軽減できる。なお、本実施例で
は、入力回転軸9をφ2×36mm×0.8gとし、舌
片状突起部21の付勢力を300gfとしている。
【0022】なお、前述の舌片状突起部21に代えて、
コイルスプリングをモールドケース1の側壁1a側に設
けてもよい。また、入力回転軸9の中間部分に自由回転
するリング状の部材を設け、これに板バネを当接するよ
うな構造にしてもよい。さらに、出力回転軸10の先端
部にも同様な緩衝手段を設けるようにしてもよく、かか
る場合、減速機構付駆動モータの振動および騒音を一層
軽減することができる。
【0023】以上、詳細に説明した通り、本考案の減速
機構付駆動モータには、一端が少なくとも入力回転軸側
に当接されるとともに他端がケースに固定され、当該軸
の軸方向の振動を緩衝する緩衝手段とを備えていて、緩
衝手段は、ケースの側壁の一部を切り欠いて形成された
バネ性を有する舌片状突起部であるので、回転軸に生じ
る軸方向の振動を軽減することができ、全体として振動
および騒音を軽減することができる。また、緩衝手段と
して舌片状突起部を採用しているので、駆動モータの外
形寸法を変更することなく、緩衝手段を簡単に形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明するための側面図およ
び平面図。
【図2】本考案の要部を説明するための断面図。
【図3】スラスト力の発生を説明するための原理図。
【図4】従来の方式を説明するための平面図。
【符号の説明】
1…モールドケース 2…駆動モータ 3…減速機 9…入力回転軸 10…出力回転軸 16…第1ハスバ歯車 17…第2ハスバ歯車 21…舌片状突起部(緩衝手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に駆動モータと共に減速機を収
    容した減速機構付駆動モータにおいて、 前記減速機は、前記駆動モータからの動力を入力すると
    共に、動力伝達用の第1のハスバ歯車が固定された入力
    回転軸と、 この第1のハスバ歯車に噛み合う第2のハスバ歯車が固
    定された出力回転軸と、一端が少なくとも前記入力回転軸側に当接されるととも
    に他端が前記ケースに固定され、当該軸の軸方向の振動
    を緩衝する緩衝手段とを備えていて、 前記緩衝手段は、前記ケースの側壁の一部を切り欠いて
    形成されたバネ性を有する舌片状突起部である ことを特
    徴とする減速機構付駆動モータ。
JP1991074055U 1991-09-13 1991-09-13 減速機構付駆動モータ Expired - Lifetime JP2536296Y2 (ja)

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JPH0527396U JPH0527396U (ja) 1993-04-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836652B2 (ja) * 1978-07-14 1983-08-10 日本鋼管株式会社 連続焼鈍における過時効処理方法

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JPH0527396U (ja) 1993-04-09

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