JP2535495Y2 - 調和変速機のオルダム型波動発生器 - Google Patents

調和変速機のオルダム型波動発生器

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JP2535495Y2
JP2535495Y2 JP1991012399U JP1239991U JP2535495Y2 JP 2535495 Y2 JP2535495 Y2 JP 2535495Y2 JP 1991012399 U JP1991012399 U JP 1991012399U JP 1239991 U JP1239991 U JP 1239991U JP 2535495 Y2 JP2535495 Y2 JP 2535495Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は歯車式調和減速機などの
調和変速機における波動発生器の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な歯車式調和減速機は、環状の剛
性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯
歯車と、この外歯歯車の内側に嵌め込まれた楕円形状を
した波動発生器とから構成されている。波動発生器は、
楕円形状をしたカム板と、このカム板の外周に嵌め込ま
れたボールベアリングとから構成されている。カム板の
中心部分には、高速回転入力軸の取付け孔が形成されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】波動発生器のカム板の
質量は、その他の調和減速機の構成部材よりも一般的に
大きくなる。従って、減速機の応答性等の改善を図るた
めには、このカム板の回転に伴う慣性質量を減少させる
ことが有効である。このために、カム板を薄くすること
も考えられるが、このようにすると、カム板と高速回転
入力軸との係合面積を充分に取ることができなくなるお
それがある。
【0004】本考案の課題は、この点に鑑みて、回転入
力軸との係合面積を減少させることなく、波動発生器の
慣性質量を低減させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本考案の調和変速機における波動発生器は、その
構成部分であるカム部材を、外側円筒部材と、軸線方向
に向けて摺動可能にこの外側円筒部材の内側に嵌め込ん
だ中間円筒部材と、軸線方向に向けて摺動可能に中間円
筒部材の内側に嵌め込んだ内側円筒部材とから構成し、
これらの三部材をいわゆるオルダム継手構造を形成する
状態に組み合わせてある。すなわち、外側円筒部材と中
間円筒部材の間には、これらの相対回転を阻止する一対
のキー部材をいずれか一方の側に固着し、また、中間円
筒部材と内側部材の間にも、これらの相対回転を阻止す
る一対のキー部材をいずれか一方の側に固着してある。
【0006】
【実施例】以下に、図面を参照して本考案の実施例を説
明する。
【0007】図1には、本例の一実施例に係わるカップ
型の歯車式調和減速機における縦断面を示してあり、図
2には、そのII−II線で切断した部分の断面を示し
てある。これらの図に示すように、本例の歯車式調和減
速機1は、環状の剛性内歯歯車部材2と、この内側に配
置されたカップ型の可撓性外歯歯車部材3と、この外歯
歯車部材の内側に嵌め込まれた波動発生器4とから基本
的に構成されている。
【0008】波動発生器4は、楕円形の輪郭を有するカ
ム部材5と、この外周に嵌め込まれたボールベアリング
6から構成されている。この波動発生器4により可撓性
の外歯歯車部材3の外歯31は、楕円形の長軸の両端に
位置する部分で内歯歯車部材2の内歯21と噛み合って
おり、これらの2箇所の噛み合い位置は、波動発生器の
回転に伴って周方向に移動し、これによって、内歯歯車
部材2と外歯歯車部材3との間には、これらの歯数差に
応じた相対回転が発生する。通常は、内歯歯車部材2の
側が固定され、カップ型の外歯歯車部材3のカップ底部
から減速回転が取り出される。
【0009】波動発生器4のカム部材5は、外側円筒部
材7と、この内側に配置された中間円筒部材8と、さら
にこの内側に配置された内側円筒部材9から構成されて
いる。外側円筒部材7は、中心側の円筒部分71と、こ
の円筒部分71の外周に一体形成されている薄肉の円板
状部分72とを有し、この円板状部分72の外周輪郭形
状は楕円形に設定されており、ここにボールベアリング
6が嵌め込まれている。上記の中間円筒部材8は、外側
円筒部材7の中空部内に軸線方向に向けて摺動可能に嵌
め込まれている。同様に、中間円筒部材8の中空部内に
は、上記の内側円筒部材9が軸線方向に向けて摺動可能
に嵌め込まれている。
【0010】内側円筒部材9には、高速回転軸(図示せ
ず)を取りつけるための取付け孔91が形成されてい
る。また、この部材9の一端には大径の鍔92が形成さ
れており、この鍔92と、他端側に固定した止め輪10
との間に、中間円筒部材8および外側円筒部材の円筒部
分71が固定されている。
【0011】図2から分かるように、内側円筒部材9の
外周には、直径方向の両端位置において軸線方向に延び
る一対のキー部材11、12が埋め込まれている。中間
円筒部材8の内周面には、これらのキー部材を摺動可能
に受け入れた一対の溝81、82が形成されている。ま
た、中間円筒部材8の外周には、上記のキー部材11、
12の配置位置とは直交する直径方向の両端位置に、一
対のキー部材13、14が埋め込まれており、外側円筒
部材の円筒部分71の内周には、これらのキー部材を摺
動可能に受け入れた一対の溝75、76が形成されてい
る。
【0012】このように構成した本例の波動発生器4に
おいては、そのカム部材5の外周側は薄肉の円板状部分
となっており、中心側に質量の大きな部分が集中してい
る。
【0013】よって、このカム板5は回転によって発生
する慣性質量が小さくなり、減速機1の応答性が良い。
一方、中心側に配置されている質量の大きな部分、すな
わち三重の円筒部材を軸線方向に長くすることによっ
て、高速回転入力軸(図示せず)との係合面積を充分に
大きくすることができる。これらの部分を軸線方向に長
くしても、これらは回転中心側に位置しているので、回
転に伴って発生する慣性質量の増加は僅かである。
【0014】なお、本考案をカップ型の歯車式調和減速
機に適用した例について説明してきたが、本考案は、こ
れ以外の形式の調和変速機に対しても同様に適用できる
ことは勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案において
は、波動発生器の中心部分に位置する高速回転軸の取付
け部分を、いわゆるオルダム継手構造にすることによっ
て、高速回転軸との係合面積を充分に取り、波動発生器
外周側の部分の質量を小さく設定するようにしている。
従って、本考案によれば、波動発生器の慣性力を小さく
でき、応答性の良い調和変速機を実現することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係わるカップ型の歯
車式調和減速機を示す概略縦断面図である。
【図2】図2は図1におけるII−II線で切断した部
分の断面図である。
【符号の説明】
1・・・減速機 2・・・内歯歯車部材 3・・・外歯歯車部材 4・・・波動発生器 5・・・波動発生器のカム部材 6・・・波動発生器のボールベアリング 7・・・外側円筒部材 71・・円筒部分 72・・薄肉円板状部分 8・・・中間円筒部材 9・・・内側円筒部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の剛性部材と、この内側に配置した
    環状の可撓性部材と、この可撓性部材の内側に嵌め込ま
    れており、この可撓性部材を半径方向に撓めて前記剛性
    部材に対して複数の箇所で係合させると共にこれらの係
    合位置を周方向に向けて移動させる波動発生器とを有
    し、この波動発生器は、カム部材と、このカム部材の外
    周と前記可撓性部材との間に嵌め込まれた転がり軸受け
    から構成されており、前記カム部材は、外側円筒部材
    と、軸線方向に向けて摺動可能に前記外側円筒部材の内
    側に嵌め込まれた中間円筒部材と、軸線方向に向けて摺
    動可能に前記中間円筒部材の内側に嵌め込まれた内側円
    筒部材とを有し、前記外側円筒部材と前記中間円筒部材
    の間には、これらの相対回転を阻止する一対のキー部材
    がいずれか一方の側に固着されており、前記中間円筒部
    材と前記内側部材の間には、これらの相対回転を阻止す
    る一対のキー部材がいずれか一方の側に固着されている
    ことを特徴とする調和変速機のオルダム型波動発生器。
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JPH04109246U JPH04109246U (ja) 1992-09-22
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JPS6155435A (ja) * 1984-08-27 1986-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 減速機

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