JP2535439B2 - 送りピッチの補正方法 - Google Patents
送りピッチの補正方法Info
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- JP2535439B2 JP2535439B2 JP2210706A JP21070690A JP2535439B2 JP 2535439 B2 JP2535439 B2 JP 2535439B2 JP 2210706 A JP2210706 A JP 2210706A JP 21070690 A JP21070690 A JP 21070690A JP 2535439 B2 JP2535439 B2 JP 2535439B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、送りピッチ検出手段と布端検知手段を有す
るミシンにおいて、2度空縫いをするだけで、予め記憶
されているピッチデータを正確な実送りピッチになるよ
うに補正を行う送りピッチの補正方法に関する。
るミシンにおいて、2度空縫いをするだけで、予め記憶
されているピッチデータを正確な実送りピッチになるよ
うに補正を行う送りピッチの補正方法に関する。
[従来技術] 従来、送り装置の一部に送りピッチの検出手段とし
て、ポテンショメータを設けたミシンが第5図及び第6
図に示したように提案されている。第5図及び第6図に
おいて、ミシンの主軸1にクランクロッドを介して送り
調節器2が連結され、さらに送り調節器2に水平送り軸
を介して布送り手段3が連結され、この布送り手段3は
送り歯を針板上に出没させて四運動をさせるように設け
られている。また、送り調節器2にロッド4を介して揺
動軸5が連結され、この揺動軸5は調節カム6の後端に
固着され、この調節カム6のカム面に調節ねじ7の先端
が係合されている。この調節ねじ7はミシンの外部から
回動操作可能とし、この回動によりその先端の進退位置
で調節カム6の係合位置が変化し、調節カム6は中心軸
によって回動され、この回動位置に関連して送り調節器
2における水平方向の運動成分を変化することにより、
布送り手段3の送り歯の量を変化させることができる。
て、ポテンショメータを設けたミシンが第5図及び第6
図に示したように提案されている。第5図及び第6図に
おいて、ミシンの主軸1にクランクロッドを介して送り
調節器2が連結され、さらに送り調節器2に水平送り軸
を介して布送り手段3が連結され、この布送り手段3は
送り歯を針板上に出没させて四運動をさせるように設け
られている。また、送り調節器2にロッド4を介して揺
動軸5が連結され、この揺動軸5は調節カム6の後端に
固着され、この調節カム6のカム面に調節ねじ7の先端
が係合されている。この調節ねじ7はミシンの外部から
回動操作可能とし、この回動によりその先端の進退位置
で調節カム6の係合位置が変化し、調節カム6は中心軸
によって回動され、この回動位置に関連して送り調節器
2における水平方向の運動成分を変化することにより、
布送り手段3の送り歯の量を変化させることができる。
また、ミシンの外部に一端が突出するL字状の送りレ
バー8の基部は調節軸9によって遊嵌支持され、この調
節軸9の基端は連結腕10を介して揺動軸5に連結され、
この調節軸9の回動により送り量が減少し、または送り
方向を逆転させることができる。また、送りレバー8の
他端は一端が機枠に固定されたばね11によって図の時計
方向に付勢され、また、送りレバー8の中間部には水平
方向に突出したピン8aが設けられている。このピン8aは
水平方向に突出した揺動腕12に係合され、送りレバー8
の外部に突出した一端を下方に回動すると、揺動腕12が
下方に押圧され、調節軸9を下方に回動する。さらに、
揺動腕12の自由端はリンク13を介してポテンショメータ
14に連結され、揺動腕12の回転量を電気量に変換する。
バー8の基部は調節軸9によって遊嵌支持され、この調
節軸9の基端は連結腕10を介して揺動軸5に連結され、
この調節軸9の回動により送り量が減少し、または送り
方向を逆転させることができる。また、送りレバー8の
他端は一端が機枠に固定されたばね11によって図の時計
方向に付勢され、また、送りレバー8の中間部には水平
方向に突出したピン8aが設けられている。このピン8aは
水平方向に突出した揺動腕12に係合され、送りレバー8
の外部に突出した一端を下方に回動すると、揺動腕12が
下方に押圧され、調節軸9を下方に回動する。さらに、
揺動腕12の自由端はリンク13を介してポテンショメータ
14に連結され、揺動腕12の回転量を電気量に変換する。
また、調節軸9にL字状の作用レバー15の折曲部が遊
嵌支持され、この作用レバー15の一方の自由端には揺動
腕12に突出する作用ピン15aが固定されている。さら
に、作用レバー15の他端に連結腕16が連結され、連結腕
16の他端にL字形の作動杆17の一端が連結され、作動杆
17の他端はソレノイド18のアクチュエータ18aで支持さ
れ、アクチュエータ18aの上下動によって、作動杆17と
連結腕16との結合部は左右に移動する。また、連結腕16
の係合部16aは図の右方に移動するとき、カム体19のカ
ム面19aに当接するようにカム体19と対向しており、こ
のカム体19はステッピングモータ20の軸に固定されてい
る。このカム面19aはカム体19の回転角度によって係合
部16aとの当接時期が変化するので、その移動量が異な
り、この移動量は作用レバー15の作用ピン15aを介して
揺動腕12を下方に回動して送り量を減少させる。
嵌支持され、この作用レバー15の一方の自由端には揺動
腕12に突出する作用ピン15aが固定されている。さら
に、作用レバー15の他端に連結腕16が連結され、連結腕
16の他端にL字形の作動杆17の一端が連結され、作動杆
17の他端はソレノイド18のアクチュエータ18aで支持さ
れ、アクチュエータ18aの上下動によって、作動杆17と
連結腕16との結合部は左右に移動する。また、連結腕16
の係合部16aは図の右方に移動するとき、カム体19のカ
ム面19aに当接するようにカム体19と対向しており、こ
のカム体19はステッピングモータ20の軸に固定されてい
る。このカム面19aはカム体19の回転角度によって係合
部16aとの当接時期が変化するので、その移動量が異な
り、この移動量は作用レバー15の作用ピン15aを介して
揺動腕12を下方に回動して送り量を減少させる。
このように構成されたミシンでは、ソレノイド18を励
磁していないときは、調整ネジ7によって設定された送
り量がポテンショメータ14によって検出され、ソレノイ
ド18を励磁したときはステッピングモータ20によって設
定された送り量を検出するように構成されている(特公
昭63−22838号公報参照)。
磁していないときは、調整ネジ7によって設定された送
り量がポテンショメータ14によって検出され、ソレノイ
ド18を励磁したときはステッピングモータ20によって設
定された送り量を検出するように構成されている(特公
昭63−22838号公報参照)。
ところで、このように構成されたミシンでは、不図示
のCPUを設けた制御装置が内蔵され、この制御装置に予
め送りピッチデータが設定されている。そして、送りピ
ッチの検出はポテンショメータ14の電圧値とピッチデー
タ値との比較により行っている。
のCPUを設けた制御装置が内蔵され、この制御装置に予
め送りピッチデータが設定されている。そして、送りピ
ッチの検出はポテンショメータ14の電圧値とピッチデー
タ値との比較により行っている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような送りピッチの検出方法で
は、実送りピッチはミシン頭部ごとに部品の精度や調節
値のバラツキが必ずあるため、予め持っているピッチデ
ータと実際の送りピッチの間にずれが生じ、送りピッチ
を正確に検出することができなかった。
は、実送りピッチはミシン頭部ごとに部品の精度や調節
値のバラツキが必ずあるため、予め持っているピッチデ
ータと実際の送りピッチの間にずれが生じ、送りピッチ
を正確に検出することができなかった。
この欠点を解消するために、2度試し縫いを行い、そ
の実際のピッチとデータのずれをディップスイッチで入
力することにより、より正確にピッチ検出を行う方法も
考えられるが、実際に縫製を行ってピッチを測定し、さ
らにディップスイッチに入力しなければならず、手間が
かかるという問題があった。
の実際のピッチとデータのずれをディップスイッチで入
力することにより、より正確にピッチ検出を行う方法も
考えられるが、実際に縫製を行ってピッチを測定し、さ
らにディップスイッチに入力しなければならず、手間が
かかるという問題があった。
本発明は、予め決められた長さを異なった送りピッチ
データで空縫いを行うことにより、それぞれの送りピッ
チにおけるポテンショメータの電圧の縫製針数及び完成
率から送りピッチの補正計算を行い、この補正計算より
正確な実送りピッチを求めることができる送りピッチの
補正方法を提供することを目的とするものである。
データで空縫いを行うことにより、それぞれの送りピッ
チにおけるポテンショメータの電圧の縫製針数及び完成
率から送りピッチの補正計算を行い、この補正計算より
正確な実送りピッチを求めることができる送りピッチの
補正方法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、ミシン主軸の
回転位置を検出する回転検出器と、ミシンの布送り手段
に連結された送りピッチ検出手段と、該送りピッチ検出
手段に連結され、送りピッチが変更可能な送りピッチ自
動調節手段と、針板の針落ち点手前の所定位置に設けら
れ、布端検出信号を出力する布端検知手段とを有するミ
シンにおいて、ピッチ自動調節手段により第1の送りピ
ッチを設定し、前記針板の前記布端検知手段より縫製方
向手前に設けられた基準点から第1の送りピッチで前記
布端検知手段で検出されるまでの間を縫製する第1の縫
製段階と、該第1の縫製段階で前記送りピッチ検出手段
の出力値、縫製針数、布端検知時の送り完成率が読み込
まれる段階と、ピッチ自動調節手段により第2の送りピ
ッチを設定し、前記針板の前記布端検知手段より縫製方
向手前に設けられた基準点から第2の送りピッチで前記
布端検知手段で検出されるまでの間を縫製する第2の縫
製段階と、該第2の縫製段階で前記送りピッチ検出手段
の出力値、縫製針数、布端検知時の送り完成率が読み込
まれる段階と、前記第1、第2の縫製段階におけるそれ
ぞれの縫製針数及び基準点から布端検知点までの長さか
ら仮ピッチPA1、PA2を演算し、この仮ピッチ及び送り
完成率から実ピッチP1、P2を演算する段階と、この実ピ
ッチと前記送りピッチ検出手段の出力値から補正ピッチ
データを演算する段階とからなるものである。
回転位置を検出する回転検出器と、ミシンの布送り手段
に連結された送りピッチ検出手段と、該送りピッチ検出
手段に連結され、送りピッチが変更可能な送りピッチ自
動調節手段と、針板の針落ち点手前の所定位置に設けら
れ、布端検出信号を出力する布端検知手段とを有するミ
シンにおいて、ピッチ自動調節手段により第1の送りピ
ッチを設定し、前記針板の前記布端検知手段より縫製方
向手前に設けられた基準点から第1の送りピッチで前記
布端検知手段で検出されるまでの間を縫製する第1の縫
製段階と、該第1の縫製段階で前記送りピッチ検出手段
の出力値、縫製針数、布端検知時の送り完成率が読み込
まれる段階と、ピッチ自動調節手段により第2の送りピ
ッチを設定し、前記針板の前記布端検知手段より縫製方
向手前に設けられた基準点から第2の送りピッチで前記
布端検知手段で検出されるまでの間を縫製する第2の縫
製段階と、該第2の縫製段階で前記送りピッチ検出手段
の出力値、縫製針数、布端検知時の送り完成率が読み込
まれる段階と、前記第1、第2の縫製段階におけるそれ
ぞれの縫製針数及び基準点から布端検知点までの長さか
ら仮ピッチPA1、PA2を演算し、この仮ピッチ及び送り
完成率から実ピッチP1、P2を演算する段階と、この実ピ
ッチと前記送りピッチ検出手段の出力値から補正ピッチ
データを演算する段階とからなるものである。
[作用] 本発明によれば、まず、テストプログラムを選択する
と、送りピッチが予め記憶されている第1のピッチデー
タに自動的にセットされる。次に、縫製する生地の手前
端を基準点に合わせ、ミシンの起動ペダルを前踏みする
と、ミシンは回転し、生地は送られる。ここで、生地の
手前端を布端検知センサで検知すると、ミシンは停止す
る。この時、ポテンショメータの電圧、縫製針数、布端
検知時の送り完成率が読み込まれる。次に、送りピッチ
が第2のピッチデータに自動的にセットされる。そこ
で、再び生地を基準点に合わせ、ミシンの起動ペダルを
前踏みすると、ミシンは回転し、生地は送られる。ここ
で、生地の手前端を布端検知センサで検知すると、ミシ
ンは停止する。この時のポテンショメータの電圧、縫製
針数、布端検知時の送り完成率が読み込まれる。次に、
これら検出されたそれぞれのデータからピッチ補正計算
を行い、補正された送りピッチデータのテーブルを作成
して終了する。
と、送りピッチが予め記憶されている第1のピッチデー
タに自動的にセットされる。次に、縫製する生地の手前
端を基準点に合わせ、ミシンの起動ペダルを前踏みする
と、ミシンは回転し、生地は送られる。ここで、生地の
手前端を布端検知センサで検知すると、ミシンは停止す
る。この時、ポテンショメータの電圧、縫製針数、布端
検知時の送り完成率が読み込まれる。次に、送りピッチ
が第2のピッチデータに自動的にセットされる。そこ
で、再び生地を基準点に合わせ、ミシンの起動ペダルを
前踏みすると、ミシンは回転し、生地は送られる。ここ
で、生地の手前端を布端検知センサで検知すると、ミシ
ンは停止する。この時のポテンショメータの電圧、縫製
針数、布端検知時の送り完成率が読み込まれる。次に、
これら検出されたそれぞれのデータからピッチ補正計算
を行い、補正された送りピッチデータのテーブルを作成
して終了する。
[実施例] 第1図において、本発明の1実施例の送りピッチの補
正方法を実施する構成では、CPU21に記憶装置としてRAM
22及びROM23が接続され、また、CPU21の入力側に布端検
知センサ24、ペダル25及び送りピッチ検出手段のポテン
ショメータ26が接続されている。27はミシンの回転検出
器であり、主軸の回転に対応して針上信号、針下信号、
タイミングパルスが出力される。また、CPU21の出力側
に送りピッチ自動調節手段のソレノイド28、ステッピン
グモータ29及びミシンモータ30が接続されている。
正方法を実施する構成では、CPU21に記憶装置としてRAM
22及びROM23が接続され、また、CPU21の入力側に布端検
知センサ24、ペダル25及び送りピッチ検出手段のポテン
ショメータ26が接続されている。27はミシンの回転検出
器であり、主軸の回転に対応して針上信号、針下信号、
タイミングパルスが出力される。また、CPU21の出力側
に送りピッチ自動調節手段のソレノイド28、ステッピン
グモータ29及びミシンモータ30が接続されている。
また、第2図を参照すると、針板31の針落ち点32の縫
製方向手前に布端検知センサ24が設けられ、さらに、布
端検知センサ24の縫製方向手前に基準点Cを設け、布端
検知センサ24と針落ち点32の長さをAに設定し、基準点
Cと針落ち点32の長さをBに設定する。
製方向手前に布端検知センサ24が設けられ、さらに、布
端検知センサ24の縫製方向手前に基準点Cを設け、布端
検知センサ24と針落ち点32の長さをAに設定し、基準点
Cと針落ち点32の長さをBに設定する。
次に、本実施例の動作を第3図のフローチャートによ
り説明する。まず、テストプログラムを選択すると(ス
テップ1)、予めROM23に記憶されているピッチデータ
が読み出され、送りピッチ自動調節手段のソレノイド27
及びステッピングモータ29が駆動され、送りピッチが2m
mに自動的にセットされる(ステップ2)。次に、実際
に縫製する生地の手前端を第2図の基準点Cに合わせ起
動ペダル25を前踏みすると、ミシンモータ30が回転し、
生地は送られて縫製が行われる(ステップ3)。ここ
で、CPU21は布端検知センサ24が生地の手前端を検知し
たかどうかを判断し(ステップ4)、生地の手前端が布
端検知センサ24で検知されると、ミシンモータ30を針上
停止する(ステップ5)。この時、CPU21はポテンショ
メータ(送りピッチ検出手段)26の電圧V2mmを読み込
み、回転検出器27の針上信号をカウントすることにより
縫製針数N2mmを読み込み、回転検出器27の出力と布端検
知センサ24の出力より布端検知直前の針落ちから検知時
までのタイミングパルスをカウントして、1つの縫い目
が形成される送りに対する送り完成率α2mmを読み込む
(ステップ6)。
り説明する。まず、テストプログラムを選択すると(ス
テップ1)、予めROM23に記憶されているピッチデータ
が読み出され、送りピッチ自動調節手段のソレノイド27
及びステッピングモータ29が駆動され、送りピッチが2m
mに自動的にセットされる(ステップ2)。次に、実際
に縫製する生地の手前端を第2図の基準点Cに合わせ起
動ペダル25を前踏みすると、ミシンモータ30が回転し、
生地は送られて縫製が行われる(ステップ3)。ここ
で、CPU21は布端検知センサ24が生地の手前端を検知し
たかどうかを判断し(ステップ4)、生地の手前端が布
端検知センサ24で検知されると、ミシンモータ30を針上
停止する(ステップ5)。この時、CPU21はポテンショ
メータ(送りピッチ検出手段)26の電圧V2mmを読み込
み、回転検出器27の針上信号をカウントすることにより
縫製針数N2mmを読み込み、回転検出器27の出力と布端検
知センサ24の出力より布端検知直前の針落ちから検知時
までのタイミングパルスをカウントして、1つの縫い目
が形成される送りに対する送り完成率α2mmを読み込む
(ステップ6)。
次に、予めROM23に記憶されているピッチデータが読
み出され、送りピッチ自動調節手段のソレノイド27及び
ステッピングモータ29が駆動され、送りピッチがピッチ
データ3mmに自動的にセットされる(ステップ7)。次
に、実際に縫製する生地の手前端を第2図の基準点Cに
合わせ起動ペダル25を前踏みすると、ミシンモータ30が
回転し、生地は送られて縫製が行われる(ステップ
8)。ここで、CPU21は布端検知センサ24が生地の手前
端を検知したかどうかを判断し(ステップ9)、生地の
手前端が布端検知センサ24で検知されると、ミシンモー
タ30を針上停止する(ステップ10)。この時、CPU21は
ポテンショメータ26の電圧V3mmを読み込み、回転検出器
27の針上信号をカウントすることにより縫製針数N3mmを
読み込み、回転検出器27の出力と布端検知センサ24の出
力より布端検知直前の針落ちから検知時までのタイミン
グパルスをカウントして、1つの縫い目が形成される送
りに対する送り完成率α3mmを読み込む(ステップ1
1)。そして、次の送りピッチ補正計算を行う。
み出され、送りピッチ自動調節手段のソレノイド27及び
ステッピングモータ29が駆動され、送りピッチがピッチ
データ3mmに自動的にセットされる(ステップ7)。次
に、実際に縫製する生地の手前端を第2図の基準点Cに
合わせ起動ペダル25を前踏みすると、ミシンモータ30が
回転し、生地は送られて縫製が行われる(ステップ
8)。ここで、CPU21は布端検知センサ24が生地の手前
端を検知したかどうかを判断し(ステップ9)、生地の
手前端が布端検知センサ24で検知されると、ミシンモー
タ30を針上停止する(ステップ10)。この時、CPU21は
ポテンショメータ26の電圧V3mmを読み込み、回転検出器
27の針上信号をカウントすることにより縫製針数N3mmを
読み込み、回転検出器27の出力と布端検知センサ24の出
力より布端検知直前の針落ちから検知時までのタイミン
グパルスをカウントして、1つの縫い目が形成される送
りに対する送り完成率α3mmを読み込む(ステップ1
1)。そして、次の送りピッチ補正計算を行う。
まず、2mm、3mmのときの縫製針数N2mm、N3mmより次の
式によって仮ピッチPA2mm、PA3mmを求める(ステップ
12)。
式によって仮ピッチPA2mm、PA3mmを求める(ステップ
12)。
PA2mm=(B−A)÷(N2mm+0.5) PA3mm=(B−A)÷(N3mm+0.5) (但し、0.5は縫い始めより針落ちまでの修正係数、ま
た小数点以下四捨五入) この仮ピッチPA2mm、PA3mm及び完成率α2mm、α3mm
より縫い始めの上停止から第1回目の針落ち点までの送
り量P0と布端検知直前の針落ちから検知時までの送り量
PXを前頁のデータ表1及び次頁のデータ表2から求める
(ステップ13)。
た小数点以下四捨五入) この仮ピッチPA2mm、PA3mm及び完成率α2mm、α3mm
より縫い始めの上停止から第1回目の針落ち点までの送
り量P0と布端検知直前の針落ちから検知時までの送り量
PXを前頁のデータ表1及び次頁のデータ表2から求める
(ステップ13)。
そして、それぞれの実ピッチPを次の式から演算する
(ステップ14)。
(ステップ14)。
上記の式で計算した実ピッチP2mm、P3mmと、第3図の
ステップ6、11で求めたポテンショメータの電圧V2mm、
V3mmを基に第4図のポテンショメータ電圧−実送りピッ
チのテーブルを作成する(ステップ15)。第4図におい
て、曲線Aはテストモードにより補正されたピッチデー
タ、曲線Bは予め記憶されているピッチデータである。
このテーブルによってポテンショメータ電圧から正確な
実送りピッチを求めることができる。
ステップ6、11で求めたポテンショメータの電圧V2mm、
V3mmを基に第4図のポテンショメータ電圧−実送りピッ
チのテーブルを作成する(ステップ15)。第4図におい
て、曲線Aはテストモードにより補正されたピッチデー
タ、曲線Bは予め記憶されているピッチデータである。
このテーブルによってポテンショメータ電圧から正確な
実送りピッチを求めることができる。
本実施例では、このようにピッチデータと実送りピッ
チの補正を2度空縫いするだけで、ミシン頭部の部品精
度や組付調整のバラツキによって発生する実送りピッチ
の読み込み誤差のない正確な実送りピッチを測定するこ
となく得ることができる。
チの補正を2度空縫いするだけで、ミシン頭部の部品精
度や組付調整のバラツキによって発生する実送りピッチ
の読み込み誤差のない正確な実送りピッチを測定するこ
となく得ることができる。
[発明の効果] 本発明は、以上のように構成されているので、記憶装
置に記憶されているピッチデータと実送りの補正を、2
度の空縫いにより行うことができ、ピッチ測定やディッ
プスイッチ入力などをする必要がなく、ミシン頭部の部
品精度や組付調整のバラツキによって発生する実送りピ
ッチの読み込み誤差のない正確な実送りピッチを得るこ
とができるという効果がある。
置に記憶されているピッチデータと実送りの補正を、2
度の空縫いにより行うことができ、ピッチ測定やディッ
プスイッチ入力などをする必要がなく、ミシン頭部の部
品精度や組付調整のバラツキによって発生する実送りピ
ッチの読み込み誤差のない正確な実送りピッチを得るこ
とができるという効果がある。
第1図は本発明の方法を実施する構成のブロック図、第
2図は本発明の方法を実施する針板部分の平面図、第3
図は本発明の方法を説明するためのフローチャート、第
4図は予め記憶されているピッチデータと補正されたピ
ッチデータとを示した図、第5図は本発明の方法を実施
する従来の送り量調節装置の概略構成図、第6図は第5
図の一部の側面図図である。 21……CPU、22……RAM、23……ROM、24……布端検知セ
ンサ、25……ペダル、26……ポテンショメータ、27……
回転検出器、28……ソレノイド、29……ステッピングモ
ータ、30……モータ、31……針板、32……針落ち点、C
……基準点。
2図は本発明の方法を実施する針板部分の平面図、第3
図は本発明の方法を説明するためのフローチャート、第
4図は予め記憶されているピッチデータと補正されたピ
ッチデータとを示した図、第5図は本発明の方法を実施
する従来の送り量調節装置の概略構成図、第6図は第5
図の一部の側面図図である。 21……CPU、22……RAM、23……ROM、24……布端検知セ
ンサ、25……ペダル、26……ポテンショメータ、27……
回転検出器、28……ソレノイド、29……ステッピングモ
ータ、30……モータ、31……針板、32……針落ち点、C
……基準点。
Claims (1)
- 【請求項1】ミシン主軸の回転位置を検出する回転検出
器と、ミシンの布送り手段に連結された送りピッチ検出
手段と、該送りピッチ検出手段に連結され、送りピッチ
が変更可能な送りピッチ自動調節手段と、針板の針落ち
点手前の所定位置に設けられ、布端検出信号を出力する
布端検知手段とを有するミシンにおいて、ピッチ自動調
節手段により第1の送りピッチを設定し、前記針板の前
記布端検知手段より縫製方向手前に設けられた基準点か
ら第1の送りピッチで前記布端検知手段で検出されるま
での間を縫製する第1の縫製段階と、該第1の縫製段階
で前記送りピッチ検出手段の出力値、縫製針数、布端検
知時の送り完成率が読み込まれる段階と、ピッチ自動調
節手段により第2の送りピッチを設定し、前記針板の前
記布端検知手段より縫製方向手前に設けられた基準点か
ら第2の送りピッチで前記布端検知手段で検出されるま
での間を縫製する第2の縫製段階と、該第2の縫製段階
で前記送りピッチ検出手段の出力値、縫製針数、布端検
知時の送り完成率が読み込まれる段階と、前記第1、第
2の縫製段階におけるそれぞれの縫製針数及び基準点か
ら布端検知点までの長さから仮ピッチPA1、PA2を演算
し、この仮ピッチ及び送り完成率から実ピッチP1、P2を
演算する段階と、この実ピッチと前記送りピッチ検出手
段の出力値から補正ピッチデータを演算する段階とから
なる送りピッチの補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2210706A JP2535439B2 (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 送りピッチの補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2210706A JP2535439B2 (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 送りピッチの補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0492695A JPH0492695A (ja) | 1992-03-25 |
JP2535439B2 true JP2535439B2 (ja) | 1996-09-18 |
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ID=16593753
Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP4555497B2 (ja) * | 2001-04-05 | 2010-09-29 | Juki株式会社 | 上下送りミシン |
CN109487456A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-03-19 | 浙江众邦机电科技有限公司 | 一种缝纫针距识别方法、系统、装置及缝纫机 |
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- 1990-08-08 JP JP2210706A patent/JP2535439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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