JP2535286B2 - 故紙又はパルプを用いた緩衝材の成形方法 - Google Patents

故紙又はパルプを用いた緩衝材の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的に解砕して毛羽
状とした故紙又はパルプを用いて高い緩衝性能を有する
緩衝材を簡易に、かつ、高精度に成形する緩衝材の成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気製品、その他の物品を保存又は輸送
する場合、この物品を破損しないように、段ボール箱に
収納するとともに、さらに、衝撃から物品を保護するた
めに発泡スチロール等からなる緩衝材を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に緩衝
材として用いられる発泡スチロール製の緩衝材は、軽量
で、安価、かつ、緩衝性能が良好で、また、物品の形状
に合わせて自由に成形できる利点がある。しかしなが
ら、この発泡スチロール製の緩衝材は、使用後、焼却し
た場合には、高熱を発して焼却炉を傷め、また、そのま
ま廃棄した場合には、自然分解されず、環境汚染を引き
起こすという問題点を有していた。
【0004】これらの問題を解決するため、原料に故紙
を用いた緩衝材の成形方法が提案されている。この方法
は、故紙を水中に分散させ、これを加圧成形して脱水
し、さらに、加熱又は自然乾燥するもので、この方法に
より成形された緩衝材は、密度が高く、かつ、硬い製品
となるため、その緩衝性能に限度があり、物品を損傷す
るおそれがあった。また、乾燥時、大きな歪みが発生
し、高精度の緩衝材を得ることができないという問題点
を有していた。
【0005】本発明は、故紙又はパルプを用いて高い緩
衝性能を有する緩衝材を簡易に、かつ、高精度に成形す
ることができる緩衝材の成形方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の故紙又はパルプを用いた緩衝材の成形方法
は、機械的に解砕して毛羽状とした解砕故紙又はパルプ
に適量の接着剤を混合した原料を、成形型の上方に設置
した原料供給用ガイドを介して、かつ、成形型に穿設し
た多数の小孔から成形型内部の空気を吸引しながら、成
形型に充填し、原料を充填した成形型に蓋をし、誘電加
熱炉又はマイクロ波加熱炉内に成形型ごと挿入して乾燥
させた後、成形型から成形された緩衝材を取り出すこと
を特徴とする。
【0007】この場合において、緩衝材を複数のブロッ
ク片に分けて成形した後、成形したブロック片同士を接
着して所要形状の緩衝材とすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の故紙又はパルプを用いた緩衝
材の成形方法を図示の実施例に基づいて説明する。ま
ず、段ボール紙、その他の故紙をパルプ解砕機にて解砕
し、解砕故紙とする。この解砕故紙は、極めて柔らかい
性質を有する毛羽状パルプ(フラッフパルプ)となって
いる。次に、この毛羽状パルプにデンプン、酢酸ビニー
ル等、所望の接着剤を予め定めた濃度に調整したものを
適量、しかも均一に混合、撹拌して緩衝材の原料を得
る。
【0009】成形型2は、成形する緩衝材の形状に合わ
せて成形しやすい平板状の複数のブロック片に分けて形
成する。図示の実施例では、成形する緩衝材を上下方向
に三分割し、それぞれが平板形状とし、これを三重に重
ねることにより所要の複雑な形状となるようにしたが、
これは形状に応じて任意に分割されるもので、望ましく
は、各ブロック片は、厚さは異なっても同一のブロック
片では一方の端より他方の端にかけてほぼ同じ断面形状
となるようにし、これにより原料の充填を均一に行える
ようにする。
【0010】そして、図3に示すように、成形型2の底
面に、多数の小孔Hを穿孔した底板20を配設し、所要
量の緩衝材の原料1を、成形型2の上方に設置した原料
供給用ガイド3を介して、かつ、底板20に穿設した多
数の小孔Hから成形型2内部の空気をブロアーによって
吸引しながら、成形型2のモールド部21に充填する。
これによって、緩衝材の原料は、成形型2のモールド部
21に、短時間に、かつ、所望の空隙を有して緩衝性を
有するように軽く均一に充填される。
【0011】成形型2は、誘電加熱炉又はマイクロ波加
熱炉内に成形型ごと挿入して加熱されても、変形、溶解
等が生じない材質、例えば、合成樹脂にて形成される。
また、底板20を含む成形型2には、緩衝材の原料1に
含有されている水分が気化して、成形型2の外へ放散す
ることができるように、充填された原料1が漏出しない
程度の大きさの多数の小孔Hを穿設する。なお、この水
分抜孔Hは、成形型2だけでなく、必要に応じて、蓋4
にも穿設される。
【0012】成形型2の上方に着脱自在に設置する原料
供給用ガイド3の内形状は、成形型2の内形状と同じ形
状とし、その内容積は、成形型2内に充填する原料の加
圧前の量を、原料供給用ガイド3と成形型2内に充分に
収納できるようにして設定される。
【0013】このようにして、成形型2のモールド部2
1に予め定めた量の原料1を充填した後、原料供給用ガ
イド3を外して、成形型2と同材質にて形成された蓋4
をもって閉じ、原料1を加圧状態に保持するようにす
る。
【0014】原料1を加圧状態に充填した成形型2は、
乾燥工程に供給される。この乾燥工程においては、原料
1を加圧状態に充填した成形型2を、誘電加熱炉又はマ
イクロ波加熱炉内に成形型2ごと挿入して、一定時間高
周波又はマイクロ波をかけ、成形型2内に充填された原
料1を加熱する。これによって、原料1中に含有される
水分は、気化されて水蒸気となり、この水蒸気は成形型
2及び蓋4に穿設した小孔Hより放出されて、原料1の
乾燥が行われる。
【0015】この乾燥に要する時間は、原料の量とその
含水率、原料の材質等によって予め定められる。さら
に、誘電加熱炉又はマイクロ波加熱炉内を負圧とするこ
とにより、水分の沸点を低下させ、気化により生ずる圧
力差により成形型2内の水分の外部への放出を促し、高
周波又はマイクロ波による加熱、乾燥時間を短縮するこ
とができる。
【0016】このように、各成形型2内で成形された緩
衝材のブロック片11,12,13は、乾燥後、各成形
型2より取り出され、ブロック片11,12,13同士
を接着して一体化し、所要形状の緩衝材10とする。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、機械的に解砕して毛羽
状とした解砕故紙又はパルプに適量の接着剤を混合した
原料を、成形型の上方に設置した原料供給用ガイドを介
して、かつ、成形型に穿設した多数の小孔から成形型内
部の空気を吸引しながら、成形型に充填するため、原料
の充填を均一に、かつ、効率よく行うことができる。ま
た、原料を充填した成形型に蓋をし、誘電加熱炉又はマ
イクロ波加熱炉内に成形型ごと挿入して乾燥するため、
乾燥時に歪みが発生せず、また、上記の吸引による充填
方法を採用したことと相俟って、高い緩衝性能を有する
高精度の緩衝材を得ることができるとともに、成形型と
誘電加熱炉又はマイクロ波加熱炉とを別体で構成するこ
とができ、緩衝材を効率よく成形することができる。さ
らに、緩衝材を複数のブロック片に分けて成形した後、
成形したブロック片同士を接着して所要形状の緩衝材と
することにより、複雑な形状を有する緩衝材を容易に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】緩衝材を複数のブロック片に分けて成形した
後、成形したブロック片同士を接着して所要形状の緩衝
材とする工程の説明図である。
【図2】成形型を用いて緩衝材のブロック片を成形する
工程の説明図である。
【図3】成形型に緩衝材の原料を充填する工程の説明図
である。
【符号の説明】
1 原料 2 成形型 3 原料供給用ガイド 4 蓋 H 小孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的に解砕して毛羽状とした解砕故紙
    又はパルプに適量の接着剤を混合した原料を、成形型の
    上方に設置した原料供給用ガイドを介して、かつ、成形
    型に穿設した多数の小孔から成形型内部の空気を吸引し
    ながら、成形型に充填し、原料を充填した成形型に蓋を
    し、誘電加熱炉又はマイクロ波加熱炉内に成形型ごと挿
    入して乾燥させた後、成形型から成形された緩衝材を取
    り出すことを特徴とする故紙又はパルプを用いた緩衝材
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 緩衝材を複数のブロック片に分けて成形
    した後、成形したブロック片同士を接着して所要形状の
    緩衝材とすることを特徴とする請求項1記載の故紙又は
    パルプを用いた緩衝材の成形方法。
JP4189827A 1992-03-13 1992-06-23 故紙又はパルプを用いた緩衝材の成形方法 Expired - Fee Related JP2535286B2 (ja)

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DE69300499T DE69300499T2 (de) 1992-03-13 1993-03-11 Verfahren zum Herstellen eines Polsters aus Papierabfall oder Pulpe.
DK93301866T DK0560608T3 (da) 1992-03-13 1993-03-11 Fremgangsmåde til fremstilling af en stødpude af returpapir eller pulp
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