JP2535196Y2 - 近接センサ - Google Patents

近接センサ

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JP2535196Y2
JP2535196Y2 JP1990033805U JP3380590U JP2535196Y2 JP 2535196 Y2 JP2535196 Y2 JP 2535196Y2 JP 1990033805 U JP1990033805 U JP 1990033805U JP 3380590 U JP3380590 U JP 3380590U JP 2535196 Y2 JP2535196 Y2 JP 2535196Y2
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道雄 飯原
秀伸 松原
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、一定距離内の対象物(近接体)の存在を
非接触で検知する近接センサに関するもので、より詳し
くは、近接センサの取付あるいは支持構造を改良したも
のである。
〔従来の技術〕 近接センサを使用したワーク搬送チャック装置の全体
概観を示す第5図に従って説明すると、一対の爪(2)
がそれぞれXYテーブル(4)に取り付けられており、XY
テーブル(4)は、矢印で示されるように、爪(2)が
相互に接近・離反する方向すなわち図の左右方向と、図
の上下方向とにそれぞれ移動できるようになっている。
そして、向かい合った一対の爪(2)の間のチャック位
置に例えば同図の紙背側から送られてきたワーク(W)
を、互いに接近する方向に爪(2)が移動して両者間に
ワーク(W)を挾持する。このようにしてワーク(W)
を挾持した状態で、XYテーブル(4)が図の上下方向に
移動して、挾持したワーク(W)を所定位置まで搬送
し、そこに載置または適当な受け取り装置に引き渡す。
このようにこの装置は自動化ラインの工程間を連絡して
ワークの搬送を行うものである。
第6図に示されるように、爪(2)は先端にワーク
(W)を受け入れる凹部(6)を持っている。爪(2)
の後端には、自己潤滑性を有する合成樹脂製のライナー
(12)を介して枠体(10)に対して摺動自在に挿入され
たロッド(8)に固定されている。枠体(10)には筒部
材(14)が固定されており、その内部に軸(16)が摺動
自在に挿入されている。軸(16)の先端にはばね座(1
8)が固定されている。ばね座(18)と枠体(10)との
間に圧縮コイルばね(20)が介在し、ばね座(18)を介
してロッド(8)を枠体(10)から突出する方向に押し
ている。軸(16)の後端には鍔部(22)が形成され、こ
の鍔部(22)が近接センサと協働する近接体を構成す
る。以下では、この鍔部を近接体(22)と呼ぶこととす
る。
近接センサ(26)は枠体(10)に固定されたセンサ取
付部材(24)に取り付けられ、その先端が近接体(22)
と向かい合っている。近接センサ(26)からの信号を取
り出すためのリード線(28)は、センサ取付部材(24)
に固定されたキャップ(30)の開口(32)から引き出し
てある。
XYテーブル(4)が移動して爪(2)間にワーク
(W)が挾持されると(第5図)、ばね(20)に抗して
爪(2)が後退する。このとき、近接体(22)が近接セ
ンサ(26)に接近し、両者間の距離が所定値以下になる
と近接センサ(24)が作動して信号を発する。これによ
りワーク(W)がチャックされたことを確認できるの
で、この信号に応答してXYテーブル(4)の移動が停止
させられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の装置では、爪(2)のチャックストローク
を変更するときは、その都度、近接センサ(26)の位置
もそれに応じて調整する必要があった。すなわち、近接
センサ(26)はワーク(W)の標準品を基準にして所定
の許容誤差を見込んで位置決めされるが、一度位置決め
したら使用中はその位置で固定されているので、チャッ
クストロークが変化すると近接体(22)との間の距離も
変化する。その結果、ワーク(W)の寸法ばらつきなど
によって、例えば許容範囲を越えて小径のワークのとき
は、ワークがチャックされているにも拘らず近接センサ
(26)が作動しないこととなる。また許容範囲を越えて
大径のワークのときは、近接体(22)が近接センサ(2
6)に当たってしまって近接センサ(26)が破損するお
それがある。このような不具合を避けるため、従来は、
ワークの型番変更に伴う段取り替などに際して、その都
度、爪(2)のチャックストロークの変更に伴い近接セ
ンサ(26)の位置の再調整をしていたものである。この
ため、省力化が図れないばかりでなく、装置やラインの
稼働率を向上させるうえでの障害となっていた。
そこで、この考案の目的とするところは、上に述べた
ような従来の問題点を解消することにある。そのために
は、チャックストロークの変更に近接センサの位置が自
動的に対応できるようにすることが課題となる。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の近接センサは、一定距離内の近接体の存在
を非接触で検知する近接センサであって、近接体の移動
方向に摺動自在にケース内に収容され、近接体側に向け
て弾性的に偏倚させたセンサガードと、軸方向位置を調
整可能にしてセンサガードに固定された近接センサとを
有し、近接センサの先端がセンサガードの近接体側の端
面よりも引っ込んでいることを特徴としている。
〔作用〕
ワーク(W)をチャックするにあたって、XYテーブル
(4)が爪(2)を相互に近接させる方向に移動して爪
(2)の間にワーク(W)を挾持させる。ワーク(W)
をチャックしてさらにXYテーブル(4)が移動すると、
爪(2)がばね(20)の力に抗して後退する。その結
果、近接体(22)が近接センサ(26)に接近し、両者間
の距離が所定値以上になると近接センサ(26)が作動し
て信号を発する。この信号に応答してXYテーブル(4)
が停止させられ、これによりワーク(W)のチャックが
完了する。
近接センサ(26)が信号を発してからXYテーブル
(4)が停止するまでに、例えば慣性により、タイムラ
グがあった場合、あるいは、許容範囲を越えて大径のワ
ークのような異常品をチャックした場合など、近接体
(22)がセンサガード(34)に当たることになる。しか
し、近接センサ(26)はガード(34)の端面よりも引っ
込んでいるため、近接体(22)が近接センサ(26)に直
接接触することはない。しかも、センサガード(34)に
十分なスライドストロークをもたせることができるの
で、近接体(22)で押されるとセンサガード(34)は近
接センサ(26)と一体的にばね(36)の力に抗して後退
しうる。
ワーク(W)を所定位置に搬送してそこで離すとき
は、爪(2)を互いに離反せしめる方向にXYテーブル
(4)が移動する。すると、爪(2)がばね(20)で押
されて前進し、それに伴い近接体(22)も近接センサ
(26)から遠ざかる。したがって、近接センサ(26)お
よびセンサガード(34)もばね(36)に押されて元の位
置に戻る。
〔実施例〕
以下、添付図面に従ってこの考案の実施例を説明す
る。なお、一対の爪(2)は、構成および作用ともに同
じであるから、一方についてだけ説明する。また、この
考案はセンサ部分の改良であって、近接体(22)側の構
成は第6図に関連して既に述べたところと変わりがない
ので重複した説明は省略する。
第1A図は、ワークをチャックしていない、つまり、爪
(2)がばね(20)で押されて枠体(10)から突出して
いる状態を示す。近接体(22)と協働する近接センサ
(26)は、センサガード(34)に形成されためねじ孔に
ねじ込まれ所望の軸方向位置に位置決めして止めナット
(38)で固定される。
センサガード(34)はケース(40)内に摺動自在に収
容されている。センサガード(34)とケース(40)の端
部の壁(42)との間に圧縮コイルばね(36)が介在し、
センサガード(34)の近接体(22)へ向けて押してい
る。なお、センサガード(34)は筒部材(14)の端面に
当接してそれ以上近接体(22)側へは移動できないよう
になっている。図示のとおり、近接センサ(26)の先端
はセンサガード(34)の端面よりも僅かに引っ込んでい
る。
ケース(40)の壁(42)には、近接センサ(26)の信
号取り出し用のリード線(28)を引き出すための開口
(44)が設けられている。また、この開口(44)から工
具を挿入してナット(38)を回すなど調整操作を行うこ
とができる。ケース(40)は壁(42)とは反対側の端部
に形成されたフランジ(46)にて枠体(10)に、図示例
では筒部材(14)を介して、固定されている。
近接スイッチ(26)と近接体(22)とは、通常は近接
センサー作動位置Lより大きな距離(L<L2)だけ離れ
ており、第1Bおよび第2図に示されるように近接センサ
(26)の先端と近接体(22)との間の距離が近接センサ
ー作動位置L以下になると(LL0)、近接スイッチ
(26)が作動して信号を発する。この信号はリード線
(28)を通じてXYテーブル(4)(第5図)の駆動を制
御する制御装置(図示せず)に伝送される。具体的に
は、この信号に応答して爪(2)の前進が停止する。す
なわち、この信号はワーク(W)がチャックされたこと
を確認する意味を有する。
ところで、送られてくるワーク(W)がすべて適当な
ものであるとは限らない。例えば、第1B図に例示される
ような環状のワークの場合、標準品より小径又は大径の
ワークが送られてくることもありうる。標準品より大径
のワークをチャックした場合、第3図に示されるよう
に、近接体(22)のストロークが標準品をチャックした
ときよりも大きく、したがって、センサガード(34)に
当接したり、場合によってはセンサガード(34)をばね
(36)の力に抗して押し動かすことになる。しかし、そ
の場合にも、近接体(22)が近接センサ(26)に当たる
ことはなく、両者間に最小限すきま(L0)を確保して近
接センサ(26)の破損を防止するようにしている。逆
に、標準品より小径のワークをチャックした場合、第4
図に示されるように、近接体(22)のストロークが標準
品をチャックしたときよりも小さいが、この場合でも、
近接体センサ(26)が作動するように、近接センサ(2
6)の設定値を設定しておく(L0<L1L)。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案は、近接センサを近接体
の移動方向に移動可能に支持するとともに近接体に向け
て弾性的に偏倚させておくようにしたから、チャックス
トロークの変化に自動的に対応して近接センサの位置が
変化する。したがって、従来のようにワークの型番変更
の都度近接センサの位置を調整する必要はなく、段取替
前後でのワーク直径差が小さければ爪(2)の交換の必
要もなく、作業の簡素化、省力化が図れる。また、ワー
クの寸法ばらつきやワークの異常に基因して近接体が予
期しない程度までストロークしても、近接センサはセン
サガードと共に後退するので破損する心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図は一対の爪のうちの一方の断面図
で、それぞれ、ワークをチャックしていない状態および
ワークをチャックした状態を示す、 第2図〜第4図は第1B図におけるセンサ部分の拡大図、 第5図は全体概観を示す平面図、 第6図は従来例を示す第1A図と類似の断面図である。 符号の説明 22:近接体 26:近接センサ 34:センサガード 36:圧縮コイルばね 40:ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定距離内の近接体の存在を非接触で検知
    する近接センサであって、近接体の移動方向に摺動自在
    にケース内に収容され、近接体側に向けて弾性的に偏倚
    させたセンサガードと、軸方向位置を調整可能にしてセ
    ンサガードに固定された近接センサとを有し、近接セン
    サの先端がセンサガードの近接体側の端面よりも引っ込
    んでいることを特徴とする近接センサ。
JP1990033805U 1990-03-29 1990-03-29 近接センサ Expired - Fee Related JP2535196Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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