JP3527842B2 - ねじのバリ取り装置 - Google Patents

ねじのバリ取り装置

Info

Publication number
JP3527842B2
JP3527842B2 JP05697898A JP5697898A JP3527842B2 JP 3527842 B2 JP3527842 B2 JP 3527842B2 JP 05697898 A JP05697898 A JP 05697898A JP 5697898 A JP5697898 A JP 5697898A JP 3527842 B2 JP3527842 B2 JP 3527842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable member
tool
work
workpiece
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05697898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11254236A (ja
Inventor
政男 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP05697898A priority Critical patent/JP3527842B2/ja
Publication of JPH11254236A publication Critical patent/JPH11254236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3527842B2 publication Critical patent/JP3527842B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじのバリ取り装
置に関し、更に詳しくは、ワークの雄ねじ部に追加工を
行った際に発生するバリを除去するねじのバリ取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ワークの雄ねじ部に、ネ
ジロック用止め溝加工等の追加工を行った際に発生する
バリを除去するねじのバリ取り装置は、バリを除去する
ダイスの芯とワークの芯を常に適切に合わせる芯合わせ
機構や、ダイスとワークの雄ねじ部との位相を合わせる
ための位相決め装置や、ダイスの送り量をワークと同期
させるためのマスターねじ機構等を電子制御した構成を
備えたものがある。また、他のバリ取り装置の一例とし
て、特開昭64−5722号公報に示されたものがあ
る。これは、図5に示すように、ねじN1,N2を形成
したバリ付きのワークWの両端を支持回転機構Aに支持
させ、駆動機構BによりワークWを低速回転して、上記
ねじN1,N2に対し、支持部材Cを移動機構Dにより
近接させ、保持部材Eを介し分割型ダイスFを上記ねじ
N1,N2に押圧接触させれば、保持部材Eが支軸Gを
中心に揺動しつつ分割型ダイスFはワークWと自動的に
調芯され、上記分割型ダイスFの図示しない刃部が上記
ねじN1,N2と噛合い、ワークWの回転につれて上記
分割型ダイスFが軸線方向に移動して上記ねじN1,N
2のバリ取りが行われるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のねじのバリ取り装置の前者のものにあっては、芯合
わせ機構や位相決め装置やマスターねじ機構等を備えな
ければならないため、位相割りだしや刃物送り量などを
調節する複雑な電気制御をする高額な制御機器を導入し
なければならなかった。そのため、設備費にコストが掛
かるという問題があった。また、後者のものにあって
は、分割ダイスを保持する保持部材を左右動自在とし、
かつ、支軸Gを中心にダイス保持部材Eをばね押圧力に
より押圧搖動可能としたメカニカルな構成で、芯出し位
相決めを行うようにしたため、高価な制御装置は不要と
なるが、分割ダイスを単にワークのねじ部に押し当てな
がら芯出し位相合わせを行わせるだけのため、大きなバ
リが付着しているワーク等の場合では位相ずれによる工
場廃棄品が発生しやすいという問題もある。更に、ワー
クを他種類のワークに交換して、その対象ワークのネジ
諸元が変化した場合、分割ダイスの段取り替えが必要に
なり、ワークの芯と分割ダイスの芯とを芯合わせするた
めに分割ダイスの高精度化と日常の芯だし作業が必要と
なり、作業前準備段階で手間と時間が掛かってしまう。
一方、ワークの中間部にある雄ねじ部と、端部にある雄
ねじ部との両方に対応するバリ取り装置でなければ、作
業上不便である。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記従来のねじ
のバリ取り装置における問題に鑑み、ワークの雄ねじ部
へ追加工をしたときに発生するバリを除去するねじのバ
リ取り装置において、位相割り出しや刃物送り量等で複
雑な電気的制御を必要とせず、更に、ワークの中間部に
位置する雄ねじ部や軸端に位置する雄ねじ部にも対応で
きて、しかも通常の工具(丸ダイス等)が使用可能なバ
リ取り装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ワークの雄ねじ部へ追加工
をしたときに発生するバリを除去する装置であって、上
記ワークの同軸方向に移動して上記ワークを支持固定す
る芯押軸と、上記芯押軸に回転可能、且つ軸方向進退可
能に装着された可動部材と、上記ワークの雄ねじ部に噛
み合う工具を一端に取付けられ、他端を上記可動部材に
揺動支持、且つプランジャによりフローティング支持さ
れたオルダム機構部と、上記オルダム機構部を装着した
可動部材を回転且つ軸方向へ可動せしめる駆動手段とを
備え、上記駆動手段の駆動によって上記可動部材を動作
させることにより、上記工具を上記ワークの雄ねじ部に
噛み合わせて往復動させるねじのバリ取り装置におい
て、上記駆動手段は、上記可動部材を軸方向へ進退可能
に取り付けた加工位置合わせ用シリンダと、上記可動部
材を更に軸方向へ進退させて、上記工具をワークの雄ね
じ部に付勢させる送り用シリンダと、上記送り用シリン
ダと上記可動部材との間に介在して、上記工具がワーク
の雄ねじ部に噛み合うまでの位相合わせと加工中の送り
ストロークとを吸収するコイルスプリング、又はエアー
を有するストローク吸収部と、上記可動部材に対し、中
間歯車を介して回転可能に設けた駆動モータとを備え、
上記駆動手段の駆動によって上記可動部材を軸方向いず
れかに進退移動させ、且つ正逆回転方向のいずれかに回
転させることを特徴とする。
【0006】
【0007】請求項記載の発明は、請求項記載のね
じのバリ取り装置において、上記加工位置合わせシリ
ンダと上記送りシリンダとを同軸上に配置すると共に
一体化させたことを特徴とする。
【0008】請求項記載の発明は、請求項記載のね
じのバリ取り装置において、上記駆動モータに、回転駆
動中の異常トルクを検知するトルク検知手段を取り付け
て、上記トルク検知手段が異常トルクを検知したときに
は、駆動モータを停止させ、加工を直ちに中止すること
を特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、ワークの雄ねじ部に
工具が軽く接触すると、この工具を取り付けてある工具
保持部がプランジャを介してオルダム機構部に揺動自在
に取り付けられているので、当接初期段階では、工具と
ワークの芯が不一致でも、工具が揺動してワークの芯と
一致することができると共に、複雑な機構を用いること
なくワークの雄ねじ部に工具の刃部を噛み合わせること
ができる。また、これにより、通常の精度を有する丸ダ
イスを工具として使用可能とすることができる。
【0011】また、可動部材の軸方向の移動と回転駆動
とを分離し、且つ、ワークとの回転位相が合うまでスト
ローク吸収部が送り量を吸収するので、何ら複雑な機構
を用いることなく、工具とワークの雄ねじ部との位相合
わせが可能となる。
【0012】請求項記載の発明は、可動部材を往復動
させる構造が簡略化されて、低コストに構成することが
できる。
【0013】請求項記載の発明は、ワーク加工時に
て、二重ねじ切りや二重食いつき等の異常が発生しそう
な場合、駆動モータに組み込んだトルク検知手段により
異常トルクが検知され、異常発生を予想することができ
るので、駆動モータを停止させてワーク加工を直ちに中
止することができる。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図示実施の形態により本発
明の詳細を説明する。図1は、本発明実施の形態によ
る、ねじのバリ取り装置を設置した一例を示す全体構成
の側面図である。同図において、ねじのバリ取り装置1
は、基礎床上に形成されている機台2に固定され、ワー
クWの軸心と同軸で、且つワークWの一端を係合支持す
るドライビングセンタ3を備えた支持台1Aと、機台2
に設けられたガイドレール4の長手方向に進退移動する
装置本体1Bと、この装置本体1Bを、ワークWの他端
に付勢して係合支持させる伸縮自在なロッド5を有する
ワーク支持シリンダ6を備えた支持台1Cと、ワークW
を保持して昇降するワーク脱着用リフタ1Dとを備えて
いる。上記支持台1Cは、機台2に設けられたねじ溝7
に沿って移動可能であり、このねじ溝7に係合するボル
ト8を締着させることにより、任意のねじ溝7の箇所で
支持台1Cを機台2にボルト締着して固定することがで
きる。
【0016】装置本体1Bの基部には、機台2に設けら
れたガイドレール4の長手方向に沿って進退移動可能な
可動台9が摺動部10を介して配置されており、この可
動台9の上面には、枠体をなすフレーム部材で構成され
たフレーム11が設けられている。このフレーム11の
一側面外側には、支持台1Cに取り付けられているワー
ク支持シリンダ6のロッド5がボルト固定されており、
前記ロッド5の伸縮作動により上記可動台9がカイドレ
ール4に沿って進退移動可能となっている。上記のフレ
ーム11の一側面内側には、芯押軸12の一端がボルト
締着されており、この芯押軸12の他端には、ワークW
と同軸係合するセンタ13が取り付けられている。そし
て、芯押軸12の外周面には、ボールブッシュ14を介
して摺動自在な筒体の可動部材15が挿着されている。
この可動部材15の一端には、芯押軸12と摺動可能な
オルダム保持部材16がボルト固定されて一体化されて
おり、このオルダム保持部材16には、ボール支持機構
17により径方向に搖動自在、且つ複数個のプランジャ
18によりフローティング支持されたオルダム機構部1
9が取り付けてある。
【0017】図2に示すように、上記オルダム機構部1
9は、ワークWの雄ねじ部W1に対し、後述する工具2
0の径方向をワークWに追従させて合わせるものであっ
て、オルダム保持部材16にボルト固定されているオル
ダム入力部材21,22と、このオルダム入力部材22
の内周側に設けられたオルダム係合突部23との間に位
置させたボール24a,24bによるボール支持機構1
7により揺動自在で、且つ複数個のプランジャ18によ
りフローティング支持されたオルダム出力部材25と、
このオルダム出力部材25に、工具保持部材26をボル
ト固定した工具保持台27を取り付けて一体化したもの
とからなるもので、工具保持部材26の一側面に設けら
れた嵌合部26aには、ワークWの雄ねじ部W1に噛み
合う工具20が装着される。このバリ取り用の工具20
には、通常の丸ダイスが用いられ、上記嵌合部26aの
形状もそれに適した形状をなしている。
【0018】図3に示すように、工具保持部材26の外
周面には、工具20を固着させる複数のダイスセットビ
ス28が設けられ、その先端が工具20の図示しない嵌
合孔に嵌合して工具20を位置固定すると共に、工具保
持部材26の端面には、取り付けた工具20が回転駆動
中に工具保持部材26から浮き上がらないようにするた
めの工具浮き上がり防止プレート29がボルト締着され
ている。
【0019】また、図4に示すように、オルダム入力部
材21の外周面には、プランジャ18により工具20を
フローティング支持するフローティング量を許容内とす
るための調整ねじ30がプランジャ18に近接して設け
られている。
【0020】また、上記の可動部材15の他端の外周面
には、後述する受動節としてのカムフォロア31と摺動
係合する被動節としての環状の凹溝32と、駆動手段と
しての駆動モータ33の駆動軸34にボルト固定され、
軸方向に歯面が延設形成されている中間歯車35と噛み
合う従動歯車36とが設けられている。上記駆動モータ
33は、フレーム11外側の下端位置に取り付けられて
おり、上記駆動モータ33の他端には、トルク検知手段
としてのトルクリミッタ37を取り付けて、上記トルク
検知手段が駆動モータ33の異常トルクを検知したとき
に、駆動モータ33を直ちに停止させて、バリ取り加工
を中止するようにする。また、上記駆動モータ33に
は、所定位置まで工具20が前進したら、駆動モータ3
3を一旦停止させ、それから逆回転始動させることによ
り可動部材15を逆回転駆動させるようにした図示しな
いリミットスイッチ、或いは、近接スイッチが装着され
ている。
【0021】そして、装置本体1Bには、上記駆動モー
タ33の以外の駆動手段として、上記可動部材15を軸
方向へ進退移動させて上記工具20をワークWの雄ねじ
部W1に合わせる加工位置合わせ用シリンダ38と、上
記工具20をワークWの雄ねじ部W1に付勢させる送り
用シリンダ39と、この送り用シリンダ39と上記可動
部材15との間に介在して、上記工具20がワークWの
雄ねじ部W1に噛み合うまでの位相合わせと加工中の送
りストロークを吸収するコイルスプリング、又はエアー
を有するストローク吸収部40とを備えるようにする。
【0022】上記加工位置合わせ用シリンダ38と送り
用シリンダ39とは、同軸体をなすように一体化されて
フレーム11の上方位置に配置されており、2ピストン
2作動をなすように設定されている。一方の送り用シリ
ンダ39のロッド41は、固定具42を介してフレーム
11上部に固定され、他方の加工位置合わせ用シリンダ
38のロッド43の一端は、ストローク吸収部40の軸
体44と連結されている。
【0023】上記ストローク吸収部40の内部の軸体4
4には、ボールブッシュ45を介して搖動自在に配置さ
れた連結ブラケット46が設けられ、この連結ブラケッ
ト46を左右両側からスプリング47にて支持させると
共に、下方に連結ブラケット46を延設してその下端
に、フレーム11側に延設された軸方向を有する送りロ
ッド48が設けられている。この送りロッド48は、ボ
ールブッシュ49を介してフレーム11を摺動可能に貫
通しており、その端部に駆動節としてのカムフォロア3
1が下方に向かって設けられており、これが、上記可動
部材15の外周面に設けた環状の被動節としての凹溝3
2に摺動係合している。
【0024】なお、上記芯押軸12の軸心長手方向に
は、ワークの切粉をブローするためのエアー穴49が穿
設されており、上記芯押軸12の一端に装着されている
センタ13の細孔13aからワークW側へ加工中のみ図
示しないエアー供給用のコンプレッサによりエアーを吹
き出すようになっている。
【0025】本実施形態は、以上のような構成であり、
このねじのバリ取り装置1の作用について説明する。先
ず、ワークWの全長に対応できる適宜位置に支持台1C
を位置させて機台2にボルト固定しておく。ワーク脱着
用リフタ1Dによって保持搬送されてきたワークWは、
昇降移動されて、支持台1Aに取り付けられているドラ
イビングセンタ3と装置本体1Bの芯押軸12の一端に
取り付けられているセンタ13との同軸上に配置され
る。その状態で、上記支持台1Cのワーク支持シリンダ
6によってロッド5を伸長作動させて、装置本体1Bの
可動台9をワークW側に付勢させる。この可動台9のフ
レーム11に配置されている芯押軸12のセンタ13と
図中左端の支持台1Aのドライビングセンタ3とによ
り、同軸上にワークWが支持固定されると、ロッド5の
伸長作動は停止される。その際、工具20を取り付けた
可動部材15は、加工位置合わせ用シリンダ38の伸長
により図中右方向後退端に位置させてある。
【0026】ワークWの軸端に雄ねじ部W1が位置して
いる場合は、上記の状態で、駆動モータ33を回転駆動
させて可動部材15を回転させると共に、加工位置合わ
せ用シリンダ38を短縮作動させて、可動部材15の一
端に装着されている工具20を雄ねじ部W1に合わせる
ようにする。次いで、上記加工位置合わせ用シリンダ3
8と一体化している送り用シリンダ39を作動して図中
左方向に軸移動し、それに伴って、この加工位置合わせ
用シリンダ38のロッド43と連接しているストローク
吸収部40と送りロッド48とを介して、送りロッド4
8の先端下向きに位置しているカム31が可動部材15
の凹溝32を図中左方向移動することにより、工具20
を回転させながら雄ねじ部W1に押し当てる。
【0027】ワークWの雄ねじ部W1に工具20が軽く
接触すると、この工具20と雄ねじ部W1の回転位相が
合うまでの回動部材15のストローク変量がストローク
吸収部40で吸収されると共に、上記回動部材15のオ
ルダム保持部材16に搖動自在、且つプランジャ18に
フローティング支持されているオルダム機構部19にボ
ルト締着されている工具20の芯とワークWの芯とが一
致するまで、上記オルダム機構部19が変位して、工具
20の芯とワークWの芯とを一致させようとする。そし
て、その工具20の芯とワークWの芯との位相合わせが
行われ、芯が一致すると、工具20の刃部はワークWの
ねじ形状にならう形で無理なく噛み合って、雄ねじ部W
1のリードによりそれの最深部まで進んでいく。
【0028】そして、所定位置まで工具20が前進した
ら、図示しないリミットスイッチ、或いは、近接スイッ
チ等が作動して駆動モータ33を一旦停止させ、それか
ら逆回転始動させることにより可動部材15を逆回転駆
動する。そして、工具20を逆転させると共に、送り用
シリンダ39を後退動作させて雄ねじ部のW1のバリ取
りが完了する。この加工中は、図示しないエアーブロー
切換手段によりエアーが加工位置に吹き付けられて切粉
が除去される。更に加工位置合わせ用シリンダ38を作
動し、可動部材15を後退端に位置させる。
【0029】バリ取り除去が行われたワークWの下側か
ら、ワーク脱着用リフタ1Dが上昇してワークWを保持
すると、支持台1Cのワーク支持シリンダ6の作動によ
りロッド5が短縮作動して装置本体1Bを図中右方向に
移動させて、芯押軸12をワークWの軸端から離脱させ
る。そうして、ドライビングセンタ3及びセンタ13と
から離脱したバリ取り済のワークWは、ワーク脱着リフ
タ1Dに保持されたまま所定箇所に離脱搬送されてい
く。上記作業終了後に、同一、又は別のワーク脱着リフ
タ1Dに支持されたワークWが、上記ねじのバリ取り装
置1に搬送されてきて、上記と同様の作業が繰り返し行
われる。
【0030】一方、ワークWの雄ねじ部W1が、そのワ
ークWの軸端ではなくて、中間部付近等にある場合は、
以下のようになる。ワークWが両支持台1A,1Cとに
支持固定された後に、送り用シリンダ39と同軸上に一
体となって配置されている加工位置合わせ用シリンダ3
8を短縮動作させる。それに伴って、この加工位置合わ
せ用シリンダ38のロッド43と連接しているストロー
ク吸収部40と送りロッド48とを介して、送りロッド
48の先端下向きに位置しているカムフォロア31が可
動部材15の凹溝32を図中左方向移動することによ
り、工具20をワークWの雄ねじ部W1まで近づけて停
止させる。次に、送り用シリンダ39を作動させて上記
と同様の加工動作が行われる。上記加工位置合わせ用シ
リンダ38と上記送り用シリンダ39とを別作動するよ
うに設けたことによって、加工位置合わせと工具送り量
とを制御する複雑な電子制御機器を必要とすることはな
い。そして、ワークWの中間部に位置する雄ねじ部W1
のバリ取りにも簡単に対応できて、バリ取り作業の効率
を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ワークの雄ねじ部に工具が軽く接触すると、この
工具を取り付けてある工具保持部がプランジャを介して
オルダム機構部に揺動自在に取り付けられているので、
当接初期段階では、工具とワークの芯が不一致でも、工
具が揺動してワークの芯と一致することができると共
に、複雑な機構を用いることなくワークの雄ねじ部に工
具の刃部を噛み合わせることができる。これにより、通
常の精度を有する丸ダイスを工具として使用可能とな
る。そして、丸ダイスを対象ワークによって交換するだ
けで、機械本来の段取り替えを行うことなく多種のワー
クに対応できる。また、ワーク端部にある雄ねじ部だけ
でなく、ワークの中間位置に設けられた雄ねじ部のバリ
をとることも可能である。
【0032】また、可動部材の軸方向の移動と回転駆動
とを分離し、且つ、ワークとの回転位相が合うまでスト
ローク吸収部が送り量を吸収するので、何ら複雑な機構
を用いることなく、工具とワークの雄ねじ部との位相合
わせが可能となり、バリ取り作業の効率を向上させるこ
とができる。
【0033】請求項記載の発明は、可動部材を往復動
させる構造が簡略化されて、低コストに構成することが
できる。
【0034】請求項記載の発明は、ワーク加工時に
て、二重ねじ切りや二重食いつき等の異常が発生しそう
な場合、駆動モータに組み込んだトルク検知手段により
異常トルクが検知され、異常発生を予想することができ
るので、駆動モータを停止させてワーク加工を直ちに中
止することができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじのバリ取り装置の全体構成を示す
側面図である。
【図2】図1中のAの範囲を説明する断面図である。
【図3】図2中、B−B矢視図である。
【図4】図2中、C−C矢視図である。
【図5】従来のねじのバリ取り装置の構成を説明するた
めのもので、(a)は、正面図で、(b)は、側面図で
ある。
【符号の説明】
W ワーク W1 雄ねじ部 1 ねじのバリ取り装置 1A 支持台 1B 装置本体 1C 支持台 1D ワーク脱着用リフタ 9 可動台 12 芯押軸 15 可動部材 16 オルダム保持部材 17 ボール支持機構 18 プランジャ 19 オルダム機構部 20 工具 25 オルダム出力部 26 工具保持部材 27 工具保持台 33 駆動モータ 35 中間歯車 37 トルクリミッタ 38 加工位置合わせ用シリンダ 39 送り用シリンダ 40 ストローク吸収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23G 9/00 B23G 1/02 B23G 1/46 B23G 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの雄ねじ部へ追加工をしたときに
    発生するバリを除去する装置であって、上記ワークの同
    軸方向に移動して上記ワークを支持固定する芯押軸と
    上記芯押軸に回転可能、且つ軸方向進退可能に装着され
    た可動部材と、上記ワークの雄ねじ部に噛み合う工具を
    一端に取付けられ、他端を上記可動部材に揺動支持、且
    つプランジャによりフローティング支持されたオルダム
    機構部と、上記オルダム機構部を装着した可動部材を回
    転且つ軸方向へ可動せしめる駆動手段とを備え、上記
    動手段の駆動によって上記可動部材を動作させることに
    より、上記工具を上記ワークの雄ねじ部に噛み合わせて
    往復動させるねじのバリ取り装置において、 上記駆動手段は、上記可動部材を軸方向へ進退可能に取
    り付けた加工位置合わせ用シリンダと、 上記可動部材を更に軸方向へ進退させて、上記工具をワ
    ークの雄ねじ部に付勢させる送り用シリンダと、 上記送り用シリンダと上記可動部材との間に介在して、
    上記工具がワークの雄ねじ部に噛み合うまでの位相合わ
    せと加工中の送りストロークとを吸収するコイルスプリ
    ング、又はエアーを有するストローク吸収部と、 上記可動部材に対し、中間歯車を介して回転可能に設け
    た駆動モータとを備え、 上記駆動手段の駆動によって上記可動部材を軸方向いず
    れかに進退移動させ、且つ正逆回転方向のいずれかに回
    転させる ことを特徴とするねじのバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 上記加工位置合わせ用シリンダと上記送
    り用シリンダとを同軸上に配置すると共に一体化させた
    ことを特徴とする請求項1記載のねじのバリ取り装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動モータに、回転駆動中の異常ト
    ルクを検知するトルク検知手段を取り付けて、上記トル
    ク検知手段が異常トルクを検知したときには、駆動モー
    タを停止させ、加工を直ちに中止することを特徴とする
    請求項1記載のねじのバリ取り装置。
JP05697898A 1998-03-09 1998-03-09 ねじのバリ取り装置 Expired - Fee Related JP3527842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05697898A JP3527842B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 ねじのバリ取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05697898A JP3527842B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 ねじのバリ取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11254236A JPH11254236A (ja) 1999-09-21
JP3527842B2 true JP3527842B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=13042611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05697898A Expired - Fee Related JP3527842B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 ねじのバリ取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3527842B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7135233B1 (ja) * 2022-03-29 2022-09-12 株式会社ジーテクト ねじ浚いモジュールおよびねじ浚いユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11254236A (ja) 1999-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101577461B1 (ko) 자동 선반의 소재 조임력 조절장치
JPWO2005065870A1 (ja) 自動旋盤
JP3045480B2 (ja) ボーリング盤
JP2521692B2 (ja) 工作機械のパレツト交換装置
CN113600843A (zh) 一种双刀架立式车床
JP3527842B2 (ja) ねじのバリ取り装置
CN116372542A (zh) 全自动转子轴承压装机
CN107695877B (zh) 尾座
CN109093208B (zh) 数控铣齿机加工圆齿条铣齿用双工件定位夹紧支撑机构
CN115921925A (zh) 一种车床用工件圆弧加工装置及其使用方法
JP3203400B2 (ja) シーソー式ワーク移送装置
KR101959173B1 (ko) 볼 스터드 가공기
CN215824275U (zh) 一种双刀架立式车床
US20040103771A1 (en) Workpiece fixture for blind cutting machine
CN215786775U (zh) 阀套外径自动加工装置
JP2019084635A (ja) チャック装置
CN218926469U (zh) 一种铜件加工用自动攻牙装置
JP3801588B2 (ja) ワーク加工装置
RU1811439C (ru) Автоматизированный токарный станок
JPH11221634A (ja) 材料位置決め装置
JPH07328905A (ja) バリ取り装置
JPS5811488Y2 (ja) ワ−ク取付・取外装置
SU1181782A1 (ru) Механический ключ к токарному патрону
RU1773567C (ru) Механизм отбо суппорта токарно-затыловочного станка
JP3855340B2 (ja) 高速加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees