JP2535159Y2 - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

Info

Publication number
JP2535159Y2
JP2535159Y2 JP1989094809U JP9480989U JP2535159Y2 JP 2535159 Y2 JP2535159 Y2 JP 2535159Y2 JP 1989094809 U JP1989094809 U JP 1989094809U JP 9480989 U JP9480989 U JP 9480989U JP 2535159 Y2 JP2535159 Y2 JP 2535159Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped
optical isolator
ring
permanent magnet
faraday rotator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989094809U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0335518U (ja
Inventor
孝 三上
浩 久米
良博 今野
Original Assignee
並木精密宝石 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 並木精密宝石 株式会社 filed Critical 並木精密宝石 株式会社
Priority to JP1989094809U priority Critical patent/JP2535159Y2/ja
Publication of JPH0335518U publication Critical patent/JPH0335518U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2535159Y2 publication Critical patent/JP2535159Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、光通信,光計測等に使用されるファラデー
効果を利用した光アイソレータにおいて、安定な消光比
特性を実現するための光アイソレータの構造に関する。
[従来の技術及びその課題] 最近、半導体レーザを光源として光通信システムや、
半導体レーザを用いた光応用機器が広範に利用されるよ
うになり、それらのシステムや機器の精度や安定性を向
上する目的から、半導体レーザへの戻り光を除去する光
アイソレータの要求が高まってきた。これまでに多様な
構造からなる光アイソレータが提案されてきたが、基本
的には一対の偏光素子である偏光子・検光子,ファラデ
ー回転子,磁界発生用永久磁石及びそれらを固定保護す
るためのホルダケースから構成されている。
光アイソレータの消光特性は、磁気光学素子であるフ
ァラデー回転子による45°偏光面の精度及び偏光子,検
光子の偏光面が相対的に正確に45°異なる調整がされて
いるか否かに依存している。順方向では半導体レーザか
ら出射された光線は偏光子を通過し直線偏光となり、フ
ァラデー回転子により45°偏光面が回転され、偏光子と
45°偏光面の異なる方向に調整された検光子を通過する
ことで、その45°偏光面が維持されている。そして逆方
向に対しては45°偏光面のみ検光子を透過し、ファラデ
ー回転子によりさらに45°偏光面が回転されるため、入
射時の偏光面に対して90°回転した偏光面となることに
より偏光子で遮断され、高い消光特性が達成される。し
かし光アイソレータ装置の組立て後においては、偏光子
と検光子との偏光面の相対的な45°調整は実際に非常に
困難であり、調整時間を多大に必要としていた。
以上のような欠点を改良すべく、特開昭60−181727号
及び61−036725号公報においては、組立て後外部より回
転調整することが可能な光アイソレータ機構の提案がな
されている。しかしいずれもホルダケース内に直接偏光
子,検光子である偏光素子を配置し、またホルダケース
は永久磁石を中心としてカップ状に配設されており、偏
光素子が永久磁石の外にあるため、光アイソレータの小
型化にも限界があった。しかも偏光素子とファラデー回
転子間に空間が存在するため、入射光の損失原因ともな
っていた。また前者の提案においては、偏光子,ファラ
デー回転子,検光子を独立に回転し、調整後ネジ止めに
より固定する構造であるため、全体に複雑な構造とな
り、多量生産には適さなかった。さらに特開昭62−6216
号公報においては、偏光素子を磁界発生用永久磁石内に
挿入するとともに、ファラデー素子を固定用ホルダに接
着し小型化を実現すると同時に、ファラデー素子固定用
ホルダからの反射をホルダ中心部の遮光孔を円錐形状に
して防止する構造が提案されている。しかしこの構造に
おいても前述の2方式と同様にホルダ容積分だけ大きく
なり全体構造の小型化を制限している。
本考案者らはこれらの点を鑑みて、先に特願昭62−23
6693号及び実願昭62−145786号において、小型でかつ調
整容易な光アイソレータの構造を提案した。しかしこの
構造においては、初期の目的とした光アイソレータの小
型化,調整容易性,高消光特性について十分な改良がな
されたが、永久磁石同士が直接吸引接着しているため、
永久磁石端部の破損劣化等が生じる可能性があった。と
くに希土類磁石は永久磁石特性が極めて高い性能を有す
るが、機械的に脆い性質があり相互の強力な磁気的吸着
力で固定する際に破損しやすい欠点があり、同じく本考
案者は実願昭63−52630号において、偏光素子のいずれ
か一方を偏光素子の形状に貫通孔を施した磁性体によっ
て固定し、全体が磁気吸着した状態で偏光素子間の45°
調整において磁石の破損を考慮しないで組立できる構造
を立案した。
一方ファラデー素子に関する要求として、ファラデー
回転能θfが大きく、45°回転に必要な素子厚さが小さ
いこと、飽和磁化に要求される磁界強度Hが小さいこと
が光アイソレータ全体の小型化に対して絶対条件であ
り、多様な製法からすぐれたファラデー回転子材料とし
てBi置換希土類鉄ガーネット結晶が実用化された。この
結晶は(RBi)3Fe5O12で示され、Rは希土類元素を示す。
θfはRのBi置換量が大きいほど高くなるので素子厚さ
が薄くなり、透過光の光吸収が少なく挿入損失が改善で
きる。またFe成分を部分的にAl,Mg,Caなどで置換し飽和
磁化に要する磁界の低減化が試られ、YIG(イットリウ
ム鉄ガーネット)バルク単結晶では1,8000e程度必要と
されたが、液相エピタキシャル法(LPE法)では200〜1,
5000eと広い範囲で制御できるようになった。ただし実
際の光アイソレータでは単にθfの増加による光吸収低
減だけでは充分ではなく、光アイソレータの使用時の環
境条件、特に温度変化に対して45°のファラデー回転角
が維持されていること、すなわちファラデー回転能の温
度係数が小さいことも重要である。
温度係数に対しては一般にYIG単結晶が約0.04deg/℃
で比較的小さい。一方LPE法ガーネット膜では異符号の
温度係数を示す物質を二層エピタキシャル成長させて互
いに補償する方法や、希土類サイトを他の希土類元素で
置換し、温度係数の低減を可能とした。しかしこれらの
場合光吸収が大きくなる等の不都合な性質も生じる。結
果として飽和磁化,光吸収,温度係数が全て小さくでき
れば、すぐれた光アイソレータ用ファラデー回転子とな
るが、現実には上記の3要素を合わせもつような物質は
ない。
さらに偏光素子に関する要求としては、従来、偏光材
料として有機プラスチックがその有機プラスチック中に
分散された有機又は無機の粒子あるいは分子と共に懸濁
媒として用いられ、単板状あるいはシート状のものを2
枚のガラス板に挟み込む形で用いられてはいたが、有機
プラスチック材は吸湿性が比較的高く、温度容量が小さ
いことから、これに変わる金属粒子含有ガラスの伸長、
延伸もしくは押出しによる偏光ガラスの製造法が研究さ
れ、出願された。
すなわち、偏光ガラスに関する特開昭56−169140号及
び同昭59−83951号、及び特公昭63−63499号公報におい
て示されるように、ガラス中の金属銀および/もしくは
ハロゲン化銀の粒子を押長し、ガラス組成内のガラス移
動方向に細長く針状(楕円体形状)に引き延ばされたほ
ぼ一定な分布を有する縞状金属微粒子が整列されること
を特徴とする銀含有ガラスの押出成形法により、偏光素
子材料としては従来なかったタイプの無機質素材で薄板
状の偏光ガラスが得られるようになった。
本考案はこの点を鑑みて、光線軸方向の長さを短く
し、かつ光アイソレータの直径を小さくすることを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、光アイソレータを小型化するため偏光子,
検光子となる偏光素子及びファラデー回転子を全て永久
磁石内に挿入する構造であって、これら光学素子を円盤
形状としたものであり、すなわち一対のリング状ホルダ
に間挿された円筒型永久磁石内に、偏光子として前記銀
含有ガラス押出法による偏光ガラス板、ファラデー回転
子としてLPE成長法により作成された円盤状ガーネット
膜、検光子として前記の銀含有ガラス押出法による偏光
ガラス板が配置され、一つのリング状ホルダ側に、円筒
型永久磁石、一方の偏光素子、及びファラデー回転子が
一体に固定され、他のリング状ホルダ側に、他方の偏光
素子が一体に固定され、かつ前記リング状ホルダの少な
くとも永久磁石を固定していない一方は磁性体で形成さ
れ、全体として一体化されている光アイソレータの構造
である。固定手段は金属融着によることが好ましい。
[実施例] 第1図に本考案の一実施例を示すが、円盤状のファラ
デー回転子1として、LPE法によるBi−Feガーネットを
使用した。一般にLPEガーネットの場合、バルクYIG単結
晶でファラデー回転θf=45°を得るためには約2mm必
要であったが、同じ45°偏波面を回転するためには必要
な厚さは、0.2〜0.4mmでよく、光アイソレータの厚さを
小さくできる。また偏光子2,検光子3に使用される偏光
素子は、長く延伸させた金属銀をガラス自身の中に一方
向に配列させた偏光ガラス板を円盤状に加工した。永久
磁石4はSm−Co焼結磁石(3φ×2φ×1.5t)を採用し
た。この寸法でホルダ5を磁性体で形成すると内部の磁
束密度は1,500G以上得られ、LPEガーネットを磁気的に
飽和させるには十分である。この光学部品を固定するに
は、(b)に示すように光線透過部分はマスキングし、
外周部にリング状にCr−Ni−Auの下地層をスパッタし
て、Au−Sn融着材を使用してメタル固定し、一方の分割
体は偏光子2,ファラデー回転子1,リング状ホルダ5,永久
磁石4を同時に融着し、他方の分割体は検光子3,磁性リ
ング状ホルダ5を融着した。次に検光子側の磁性リング
状ホルダ5を永久磁石4の端面に吸着させ、偏波面の45
°調整を行ない、位置が決定された時点で二分割体接合
部にPb−Sn融着材を使用してメタル固定し全体を一体化
した。
[考案の効果] 本考案により、光アイソレータを極めて小型化でき
る。つまり、光アイソレータを構成する一対の偏光素子
である偏光子・検光子、ファラデー回転子、磁界発生用
永久磁石、及びそれを固定するホルダーを全て隙間無く
組み合わせることにより、光アイソレータを極限まで小
型化することができた。
また、磁性リング状ホルダを永久磁石の端面に吸着さ
せて組み込んだ後、偏波面の45°調整を行い、位置が決
定された時点で二分割体接合部に金属融着材を使用して
メタル固定し全体を一体化するので、金属融着による高
信頼性、生産容易性が高まり、さらに磁性体ホルダを用
いることにより磁束の収束性が高まり、光アイソレータ
としてたいへん有効な構造であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図(a),および
組立図(b)。 1:ファラデー回転子、2:偏光子 3:検光子、4:永久磁石 5:ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−25119(JP,A) 特開 昭62−73227(JP,A) 特開 昭63−142320(JP,A) 特開 平1−200223(JP,A) 特開 昭62−21119(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のリング状ホルダに間挿された円筒型
    永久磁石内に、偏光子として円盤状偏光ガラス板、ファ
    ラデー回転子として円盤状LPEガーネット膜、検光子と
    して円盤状偏光ガラス板が配置され、一つのリング状ホ
    ルダ側に、円筒型永久磁石、一方の偏光素子、及びファ
    ラデー回転子が一体に固定され、他のリング状ホルダ側
    に、他方の偏光素子が一体に固定され、かつ前記リング
    状ホルダの少なくとも永久磁石を固定していない一方は
    磁性体で形成され、全体として一体化されていることを
    特徴とする光アイソレータ。
  2. 【請求項2】固定手段が金属融着による請求項(1)記
    載の光アイソレータ。
JP1989094809U 1989-08-12 1989-08-12 光アイソレータ Expired - Lifetime JP2535159Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989094809U JP2535159Y2 (ja) 1989-08-12 1989-08-12 光アイソレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989094809U JP2535159Y2 (ja) 1989-08-12 1989-08-12 光アイソレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0335518U JPH0335518U (ja) 1991-04-08
JP2535159Y2 true JP2535159Y2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=31644121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989094809U Expired - Lifetime JP2535159Y2 (ja) 1989-08-12 1989-08-12 光アイソレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2535159Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6273227A (ja) * 1985-09-27 1987-04-03 Fujitsu Ltd 光アイソレ−タ
JPS63142320A (ja) * 1986-12-04 1988-06-14 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 光アイソレ−タ
JPS6425119A (en) * 1987-07-22 1989-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd Manufacture of optical isolator
JPH0750262B2 (ja) * 1988-02-04 1995-05-31 富士電気化学株式会社 光アイソレータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0335518U (ja) 1991-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0968675A (ja) ファラデー回転子を使用した高性能小型光学アイソレーター
US5757538A (en) Optical isolator
JP2535159Y2 (ja) 光アイソレータ
US6108120A (en) Faraday rotation angle varying apparatus
JP2542532B2 (ja) 偏光無依存型光アイソレ―タの製造方法
JP2565945B2 (ja) 光アイソレータ
JP2757045B2 (ja) 光アイソレータの製造方法
JPS6262324A (ja) 光アイソレ−タ
JP3290474B2 (ja) 半導体レーザアレイ用光アイソレータ
JP2763015B2 (ja) 光アイソレータ及びその製造方法
JP3704429B2 (ja) ファラデー回転角可変装置
JP2000241765A (ja) ファラデーローテータ及び光アイソレータ
JPH0637382Y2 (ja) 光アイソレータ
JPH04233510A (ja) 光アイソレータ
JP3260159B2 (ja) 磁気光学光部品の製造方法
JP3936451B2 (ja) 光アッテネータモジュール
JP2003005131A (ja) 光アイソレータ
JP2000187193A (ja) 光アッテネータ
JPH0749468A (ja) 光アイソレータ
JPH04264515A (ja) 光アイソレータ
JPH02256018A (ja) ファラデー回転装置
JP2512941B2 (ja) 光アイソレ−タ
JPH04247423A (ja) 光アイソレータ
JPS61156711A (ja) フアラデ−回転子
JP2006267434A (ja) 光アイソレータおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term