JP2535158B2 - 冷凍卵焼成品の製造法 - Google Patents
冷凍卵焼成品の製造法Info
- Publication number
- JP2535158B2 JP2535158B2 JP61287300A JP28730086A JP2535158B2 JP 2535158 B2 JP2535158 B2 JP 2535158B2 JP 61287300 A JP61287300 A JP 61287300A JP 28730086 A JP28730086 A JP 28730086A JP 2535158 B2 JP2535158 B2 JP 2535158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- egg
- baked
- raw material
- material composition
- browning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オムレツ、卵焼き、伊達巻き等の冷凍卵焼
成品の製造法に関する。
成品の製造法に関する。
従来、卵焼成品は、一般に卵を主成分とする原料を焼
成して製造せられていた。
成して製造せられていた。
しかしながら、斯かる方法においては、焼成する際に
表面に皺が生じ易い結果、これが部分的な褐変(焦げ
色)の原因となり、焼き色が不均一になると云う欠点が
あつた。
表面に皺が生じ易い結果、これが部分的な褐変(焦げ
色)の原因となり、焼き色が不均一になると云う欠点が
あつた。
また、さらに焼成した卵焼成品を冷凍して冷凍卵焼成
品を製造した場合、冷凍時および加熱解凍時にさらに皺
ができやすく、褐変がさらに濃くなるという問題があつ
た。
品を製造した場合、冷凍時および加熱解凍時にさらに皺
ができやすく、褐変がさらに濃くなるという問題があつ
た。
而して、従来は斯かる問題点の解決を、火加減の調
整、あるいはテフロン加工の如き焼き板表面の改良等、
何れも焼成条件の改変により試みていたのが実状であつ
たが何れも充分な解決法ではなかつた。
整、あるいはテフロン加工の如き焼き板表面の改良等、
何れも焼成条件の改変により試みていたのが実状であつ
たが何れも充分な解決法ではなかつた。
そこで、本発明者は斯かる実状において、上記問題点
を解決するために種々研究を重ねた結果、通常の卵焼成
品原料組成物の少量の多塩基有機酸を加えれば、焼成時
に部分的な褐変がおきないため不均一な焼色とならず、
また冷凍および加熱解凍後も褐変等の品質低下を招かな
い優れた卵焼成品が得られることを見い出し、本発明を
完成した。
を解決するために種々研究を重ねた結果、通常の卵焼成
品原料組成物の少量の多塩基有機酸を加えれば、焼成時
に部分的な褐変がおきないため不均一な焼色とならず、
また冷凍および加熱解凍後も褐変等の品質低下を招かな
い優れた卵焼成品が得られることを見い出し、本発明を
完成した。
すなわち、本発明は、卵を主成分とする原料組成物
に、これに対し0.05〜0.1重量%の多塩基有機酸を添加
し、焼成、冷凍することを特徴とする冷凍卵焼成品の製
造法である。
に、これに対し0.05〜0.1重量%の多塩基有機酸を添加
し、焼成、冷凍することを特徴とする冷凍卵焼成品の製
造法である。
本発明における卵焼成品原料組成物としては、例えば
全卵、液卵等の卵、小麦澱粉等の澱粉、調味料、水等が
挙げられる。
全卵、液卵等の卵、小麦澱粉等の澱粉、調味料、水等が
挙げられる。
また、本発明において使用される多塩基有機酸として
は、例えばクエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リ
ンゴ酸等が挙げられ、特にクエン酸、酒石酸、リンゴ酸
等の多塩基有機酸である。これらは単独であるいは2種
以上を適宜混合して用いてもよい。
は、例えばクエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リ
ンゴ酸等が挙げられ、特にクエン酸、酒石酸、リンゴ酸
等の多塩基有機酸である。これらは単独であるいは2種
以上を適宜混合して用いてもよい。
有機酸の添加量としては、前記の原料組成物に対し0.
05〜0.1重量%(以下%という)が好ましい。添加量が
前記範囲より少ないと焼成する際に皺が生じやすく、部
分的な褐変により焼色が不均一となりやすく、また添加
量が前記範囲より多いと酸味の強い味となり嗜好性が劣
り好ましくない。
05〜0.1重量%(以下%という)が好ましい。添加量が
前記範囲より少ないと焼成する際に皺が生じやすく、部
分的な褐変により焼色が不均一となりやすく、また添加
量が前記範囲より多いと酸味の強い味となり嗜好性が劣
り好ましくない。
本発明においては斯かる有機酸を前記原料組成物に添
加し、均一に混合した後、常法に従つて焼成し、次い
で、凍結される。
加し、均一に混合した後、常法に従つて焼成し、次い
で、凍結される。
尚、凍結に際しては予め予備冷却するのが好ましく、
その温度としては、10℃程度が適当である。更に冷凍温
度としては−18℃以下が適当である。
その温度としては、10℃程度が適当である。更に冷凍温
度としては−18℃以下が適当である。
本発明方法で得られた冷凍卵焼成品を加熱解凍するに
際しては、スチームによる蒸熱加熱、油加熱、焼成加
熱、電子レンジ等のマイクロ波加熱等を行えばよい。
際しては、スチームによる蒸熱加熱、油加熱、焼成加
熱、電子レンジ等のマイクロ波加熱等を行えばよい。
本発明により製造せられた卵焼成品は、焼成時に表面
に皺が生じずなめらかなため、部分的な褐変がおこら
ず、焼色が均一で食味も良好である。また、冷凍時、加
熱解凍時においても、褐変がなく、表面に皺が生じずな
めらかなものであり、品質も良好で食味をよいすぐれた
ものである。
に皺が生じずなめらかなため、部分的な褐変がおこら
ず、焼色が均一で食味も良好である。また、冷凍時、加
熱解凍時においても、褐変がなく、表面に皺が生じずな
めらかなものであり、品質も良好で食味をよいすぐれた
ものである。
以下、実施例並びに試験例を挙げて本発明を更に説明
する。
する。
実施例1 全卵480g、水240g、小麦澱粉5g及び調味料30gからな
るオムレツ原料組成物にクエン酸0.38g(原料組成物に
対して0.05%)を加えてホイツパーにて混合した。
るオムレツ原料組成物にクエン酸0.38g(原料組成物に
対して0.05%)を加えてホイツパーにて混合した。
このものを60g毎、サラダ油5g毎を塗布した木の葉型
鉄板にてガスバーナーで片面2分、両面4分の焼成を行
つた。得られたオムレツは部分的な褐変がなく、表面も
なめらかであつた。さらに、このオムレツを約10℃に予
備冷却し、次いで−30℃で冷凍を行なつた。−20℃で2
週間冷凍貯蔵後、スチームにより加熱解凍を行なつたと
ころ、オツレツは褐変がなく表面もなめらかであり皺の
少ないものであつた。
鉄板にてガスバーナーで片面2分、両面4分の焼成を行
つた。得られたオムレツは部分的な褐変がなく、表面も
なめらかであつた。さらに、このオムレツを約10℃に予
備冷却し、次いで−30℃で冷凍を行なつた。−20℃で2
週間冷凍貯蔵後、スチームにより加熱解凍を行なつたと
ころ、オツレツは褐変がなく表面もなめらかであり皺の
少ないものであつた。
実施例2 全卵500g、水300g及び調味料35gからなるオムレツ皮
原料組成物に、酒石酸0.83g(原料組成物に対して0.1
%)を加えてホイツパーにて充分混合した。
原料組成物に、酒石酸0.83g(原料組成物に対して0.1
%)を加えてホイツパーにて充分混合した。
このものを、実施例1と同様に処理して得たプレーン
オムレツは、部分的な褐変がなく、表面もなめらかであ
つた。さらに、このプレーンオムレツを実施例1と同様
に処理して冷凍し、加熱解凍したところ解凍後も褐変が
なく表面もなめらかであり皺の少ないものであつた。
オムレツは、部分的な褐変がなく、表面もなめらかであ
つた。さらに、このプレーンオムレツを実施例1と同様
に処理して冷凍し、加熱解凍したところ解凍後も褐変が
なく表面もなめらかであり皺の少ないものであつた。
実施例3 実施例2において酒石酸の代わりにリンゴ酸0.58g
(原料組成物に対して0.07%)を用いて、実施例2と同
様に処理した。得られたプレーンオムレツは部分的な褐
変がなく、表面もなめらかであつた。さらに、このプレ
ーンオムレツを実施例2と同様に処理して冷凍し、解凍
したところ解凍後も褐変がなく、表面もなめらかであり
皺の少ないものであつた。
(原料組成物に対して0.07%)を用いて、実施例2と同
様に処理した。得られたプレーンオムレツは部分的な褐
変がなく、表面もなめらかであつた。さらに、このプレ
ーンオムレツを実施例2と同様に処理して冷凍し、解凍
したところ解凍後も褐変がなく、表面もなめらかであり
皺の少ないものであつた。
実施例4 全卵400g、水200g、コーンスターチ10g、上白糖50g、
その他調味料10gからなる卵焼き原料組成物にリンゴ酸
0.34g(原料組成物に対して0.05%)を加えてホイツパ
ーにて混合した。
その他調味料10gからなる卵焼き原料組成物にリンゴ酸
0.34g(原料組成物に対して0.05%)を加えてホイツパ
ーにて混合した。
このもの200gを箱型卵焼きケースにてガスバーナーで
8分間焼成して卵焼きを得た。得られた卵焼きは、部分
的な褐変がなく表面もなめらかであつた。さらにこの卵
焼きを−30℃以下に凍結し電子レンジにより加熱解凍を
行なつたところ、褐変がなく表面もなめらかで皺の少な
いものであつた。
8分間焼成して卵焼きを得た。得られた卵焼きは、部分
的な褐変がなく表面もなめらかであつた。さらにこの卵
焼きを−30℃以下に凍結し電子レンジにより加熱解凍を
行なつたところ、褐変がなく表面もなめらかで皺の少な
いものであつた。
試験例 全卵50g、小麦澱粉6.5gおよび調味料3.5gよりなるオ
ムレツ原料組成物に、後記第1表記載の各量のクエン酸
を添加混合し、油を塗布した焼鉄板にて片面2分、両面
4分焼成した。次いで約10℃に予備冷却後、−20℃で凍
結した。このものをスチームにより20分間加熱解凍を行
なつた。
ムレツ原料組成物に、後記第1表記載の各量のクエン酸
を添加混合し、油を塗布した焼鉄板にて片面2分、両面
4分焼成した。次いで約10℃に予備冷却後、−20℃で凍
結した。このものをスチームにより20分間加熱解凍を行
なつた。
この製品を評価した結果を下記第1表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】卵を主成分とする原料組成物に、これに対
し0.05〜0.1重量%の多塩基有機酸を添加し、焼成、冷
凍することを特徴とする冷凍卵焼成品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61287300A JP2535158B2 (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 冷凍卵焼成品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61287300A JP2535158B2 (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 冷凍卵焼成品の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63141563A JPS63141563A (ja) | 1988-06-14 |
JP2535158B2 true JP2535158B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=17715590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61287300A Expired - Lifetime JP2535158B2 (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 冷凍卵焼成品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535158B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0612973B2 (ja) * | 1989-06-01 | 1994-02-23 | 有限会社山本食品研究所 | 卵製品の緑変防止方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3565638A (en) * | 1968-05-22 | 1971-02-23 | Anheuser Busch | Frozen egg mixture |
US3769404A (en) * | 1970-10-12 | 1973-10-30 | Anheuser Busch | Egg composition |
US3843811A (en) * | 1972-03-23 | 1974-10-22 | Anheuser Busch | Low fat egg product |
JPS5140148A (ja) * | 1974-07-31 | 1976-04-03 | Canon Kk | |
JPS5424462A (en) * | 1977-07-26 | 1979-02-23 | Fukuba Kogyo Kk | Floor washing machine |
-
1986
- 1986-12-02 JP JP61287300A patent/JP2535158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3565638A (en) * | 1968-05-22 | 1971-02-23 | Anheuser Busch | Frozen egg mixture |
US3769404A (en) * | 1970-10-12 | 1973-10-30 | Anheuser Busch | Egg composition |
US3843811A (en) * | 1972-03-23 | 1974-10-22 | Anheuser Busch | Low fat egg product |
JPS5140148A (ja) * | 1974-07-31 | 1976-04-03 | Canon Kk | |
JPS5424462A (en) * | 1977-07-26 | 1979-02-23 | Fukuba Kogyo Kk | Floor washing machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63141563A (ja) | 1988-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
NO903701L (no) | Prosess for tilberedning av pasta som kan kokes i mikroboelgeovn, og som inneholder et tilsetningsstoff, for eksempel trietylcitrat og egg. | |
JP2535158B2 (ja) | 冷凍卵焼成品の製造法 | |
JPH0662813A (ja) | たこ焼き用ミックス及びたこ焼きの製造法 | |
JP2535158C (ja) | ||
US2016320A (en) | Dehydrated flour mix and process of making the same | |
JP3654999B2 (ja) | たこ焼きの製造方法 | |
US5906851A (en) | Process for improving baking properties of flour | |
JPH0515344A (ja) | 海老の処理法 | |
JP3654998B2 (ja) | たこ焼きの製造法 | |
JP2019135999A (ja) | バッター生地加熱食品用ミックス、バッター生地加熱食品、及びバッター生地加熱食品の製造方法 | |
US1234858A (en) | Baking compound. | |
SU1591927A1 (ru) | Способ производства мучного полуфабриката для блинчиков с начинкой | |
JP2585035B2 (ja) | タコ焼製造法 | |
JP3641801B2 (ja) | 冷凍お好み焼き | |
JPS5939265A (ja) | 皮付き冷凍ポテトの製造方法 | |
JPS60234555A (ja) | 熱処理小麦粉の製造法 | |
JPH11318354A (ja) | 水中油型乳化食品とその製造方法 | |
JPS597294B2 (ja) | クルトンの製造方法 | |
JP2696368B2 (ja) | 簡易再加熱用冷凍焼き魚および冷凍焼き魚の製造方法 | |
JPS62201545A (ja) | せんべいの製造方法 | |
US1463954A (en) | Food product and process of preparing the same | |
JPS643458B2 (ja) | ||
JPH0665285B2 (ja) | 卵加工食品の製法 | |
DE19738193A1 (de) | Zusammenstellung für die schnelle Zubereitung eines Kuchens in einem Mikrowellengerät | |
JP2014018108A (ja) | パン類の製造方法、および該製造方法に用いる製パン用ミックス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |