JP2534827B2 - 図書入出庫装置 - Google Patents

図書入出庫装置

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JP2534827B2
JP2534827B2 JP29628093A JP29628093A JP2534827B2 JP 2534827 B2 JP2534827 B2 JP 2534827B2 JP 29628093 A JP29628093 A JP 29628093A JP 29628093 A JP29628093 A JP 29628093A JP 2534827 B2 JP2534827 B2 JP 2534827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば大型図書館等
において多量の図書の取り出し及び返却の作業を容易に
行なえるようにした図書入出庫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、多量の蔵書を有する大規
模図書館等にあっては、利用者が貸し出しを要求した図
書を、正確かつ迅速に書庫から取り出して利用者カウン
ターまで搬送するとともに、その図書が貸し出されたこ
とを記録する作業や、図書が返却されたことを記録しそ
の図書を書庫まで戻して収容位置を記録する作業等を自
動化するために、自動入出庫システムが導入されてきて
いる。
【0003】この場合、各図書は、それらの収容位置
(ロケーション)の管理を容易にするために、それぞれ
にバーコードが付されており、複数冊毎にコンテナに収
容され書庫に対してコンテナ単位で入出庫されるように
なされている。そして、図書の取り出しが要求された場
合は、その図書の収容されたコンテナが書庫から自動出
庫され利用者カウンターまで搬送される。すると、図書
館員は、搬送されてきたコンテナの中から所望の図書を
検索して利用者に渡し、ここに、図書の貸し出しが行な
われる。
【0004】また、図書が返却された場合、図書館員
は、空きのあるコンテナを書庫から利用者カウンターに
取り出し、そのコンテナに返却された図書を入れて書庫
に入庫させ、ここに、図書の返却が行なわれる。この場
合、コンテナの入庫時にそのコンテナに収容された図書
のバーコードが読み取られ、図書のロケーションを示す
記憶内容が更新される。
【0005】ところで、上記のような図書の自動入出庫
システムにおいては、単にコンテナ内に図書を厚み方向
に1列に並べて収納しただけでは、コンテナの数が増加
し収容効率が悪くなるので、1つのコンテナ内に図書を
厚み方向に2〜4列に並べて収納するようにしている。
このため、図書の取り出し時に、図書館員が利用者カウ
ンターまで搬送されてきたコンテナ内から所望の図書を
検索する際に、図書館員にとって遠い方に当たる列の図
書は手前側の列の図書が邪魔になって背表紙が見えにく
く、検索作業が困難になるという不都合がある。
【0006】そこで、近時では、特願平4−20531
3号に示されるように、コンテナの内部を予め複数のブ
ロックに分割するとともに、利用者カウンターにコンテ
ナに収容されている複数の図書を、ブロック単位で選択
的に昇降させる昇降機構を設置し、取り出し要求された
図書を含むブロックを他のブロックよりも高い位置まで
持ち上げることで、そのブロックの図書の背表紙を見易
くしてコンテナからの図書の検索作業を容易化すること
が考えられている。
【0007】そして、このようにコンテナ内の図書をブ
ロック単位で昇降させることによって、コンテナからの
図書の検索作業の容易化を図った図書の自動入出庫シス
テムにおいて、次に要求されることは、図書が厚み方向
に2列,3列または4列等に並べて収納されたそれぞれ
のコンテナに対して、所望の列のブロックを容易にかつ
安定に昇降させることができるように、昇降機構の構成
を効率的かつ実用的なものに開発していくことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、コンテ
ナ内の図書をブロック単位で昇降させることで、コンテ
ナ内の図書検索作業を容易化した図書の自動入出庫シス
テムでは、図書が厚み方向に何列に並べて収納されたコ
ンテナに対しても、所望の列のブロックを容易にかつ安
定に昇降させることができるように、昇降機構の構成を
効率的かつ実用的なものに開発していくことが強く要望
されている。
【0009】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、図書が厚み方向に何列に並べて収納され
たコンテナに対しても、所望の列のブロックを容易にか
つ安定に昇降させることができるように、昇降機構を効
率的かつ実用的な構成とした極めて良好な図書入出庫装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る図書入出
庫装置は、それぞれが複数の図書を厚み方向に1列に並
べて収容するもので、図書の大きさに応じて複数種類の
大きさのものが用意されたサブコンテナと、このサブコ
ンテナを図書が複数の列を形成するように複数個並べて
収容するもので、複数のサブコンテナの各収容領域に対
応する底面に、それぞれ複数個の透孔が形成されたコン
テナと、このコンテナを複数個収容する書庫と、この書
庫から取り出されたコンテナが保持されるステーション
と、このステーションに保持されているコンテナの底面
に形成された複数の透孔に対応して設けられ、それぞれ
が選択的に昇降駆動されることにより透孔を挿通する複
数の昇降部材とを備え、複数の昇降部材を、昇降させる
べきサブコンテナの種類に応じた組み合わせを設定して
昇降駆動するように構成したものである。
【0011】また、この発明に係る図書入出庫装置は、
それぞれが複数の図書を厚み方向に1列に並べて収容す
るもので、図書の大きさに応じて複数種類の大きさのも
のが用意されたサブコンテナと、このサブコンテナを図
書が複数の列を形成するように複数個並べて収容するも
ので、底面に各サブコンテナの収容領域に跨がって開口
部が形成されたコンテナと、このコンテナを複数個収容
する書庫と、この書庫から取り出されたコンテナが保持
されるステーションと、このステーションに保持され
いるコンテナの底面に形成された開口部に対応して設け
られ、それぞれが選択的に昇降駆動されることにより
口部を複数個が挿通する複数の昇降部材とを備え、複数
の昇降部材を、昇降させるべきサブコンテナの種類に応
じた組み合わせを設定して昇降駆動するように構成した
ものである。
【0012】
【作用】上記のような構成によれば、同じ構成の昇降機
構で、図書が厚み方向に何列に並べて収納されたコンテ
ナに対しても、所望のサブコンテナを容易に昇降させる
ことができ、構成が効率的でかつ実用的となる。また、
サブコンテナは複数箇所で支持する構成であるので、安
定に持ち上げることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1は、この実施例で説明する
図書の自動入出庫システムの全体的な構成を示してい
る。すなわち、図中11は例えば図書館の3階の書庫内
に設置された書棚で、複数のコンテナ12,12,……
が収容されている。これらコンテナ12,12,……に
は、それぞれ複数の図書13,13,……が厚み方向に
複数列に並べて収容されている。
【0014】ここで、上記書棚11の前面には、レール
14に案内されて走行するスタッカークレーン15が設
置されている。このスタッカークレーン15は、図書1
3,13,……の出庫時に、書棚11から所望のコンテ
ナ12を取り出して出庫用ラックステーション16に移
送する。この出庫用ラックステーション16に移送され
たコンテナ12は、搬送コンベア17を介してコンテナ
搬出口18に移送された後、図示しない垂直搬送機を介
して、2階向コンテナ搬入口19または1階向コンテナ
搬入口20に搬送される。
【0015】このうち、2階向コンテナ搬入口19に移
送されたコンテナ12は、搬送コンベア21を介して利
用者カウンターである2階ステーション22に搬送され
る。また、1階向コンテナ搬入口20に移送されたコン
テナ12は、搬送コンベア23を介して利用者カウンタ
ーである1階ステーション24または25に搬送され
る。
【0016】一方、1階ステーション24または25に
あるコンテナ12は、搬送コンベア26を介して1階向
コンテナ搬出口27に搬送され、2階ステーション22
にあるコンテナ12は、搬送コンベア28を介して2階
向コンテナ搬出口29に搬送される。そして、1階向コ
ンテナ搬出口27または2階向コンテナ搬出口29に搬
送されたコンテナ12は、図示しない垂直搬送機を介し
て3階のコンテナ搬入口30に移送され、搬送コンベア
31を介して入庫用ラックステーション32に移送され
た後、スタッカークレーン15により書棚11に入庫さ
れる。
【0017】ここで、図2は、上記2階ステーション2
2の詳細を示している。なお、1階ステーション24,
25については、2階ステーション22と同様な構成で
あるため、その説明を省略する。すなわち、2階ステー
ション22には、カウンター台33と、このカウンター
台33に沿って配設された2つのコンテナ支持部34,
35とが装備されている。
【0018】そして、搬送コンベア21を介して2階ス
テーション22に移送されてきたコンテナ12は、いず
れか一方のコンテナ支持部34または35に選択的に支
持される。また、いずれのコンテナ支持部34または3
5に支持されたコンテナ12も、選択的に搬送コンベア
28を介して2階向コンテナ搬出口29に搬送すること
ができる。
【0019】また、上記カウンター台33上には、図書
館員が図書13,13,……の入出庫に関する種々の操
作を行なうとともに、コンテナ支持部34,35に支持
されたコンテナ12の中から、取り出すべき図書13の
図書名や図書番号、及びその図書13の含まれるブロッ
ク番号等を表示するための表示操作ユニット36と、図
書13,13,……に付されたバーコードを読み取るた
めのバーコードリーダ37とが配設されている。
【0020】そして、上記コンテナ支持部34,35
は、コンテナ12の底面周縁部を支持する略枠状の支持
台34a,35aを有している。つまり、コンテナ12
は、その底面周縁部が支持台34a,35a上に搭載さ
れることにより、コンテナ支持部34,35に支持され
ており、底面の大部分は露出されることになる。
【0021】一方、上記コンテナ12には、収納する図
書13,13,……の大きさに応じて、図3(a)に示
すように、6つのサブコンテナ38a〜38fが前列と
後列とに別かれて3つづつ収容されたものと、図3
(b)に示すように、9つのサブコンテナ39a〜39
iが前列と中列と後列とに別かれて3つづつ収容された
ものとがある。つまり、各サブコンテナ38a〜38f
及び39a〜39iによって、コンテナ12の内部が6
つ及び9つのブロックにそれぞれ分割されたことにな
る。
【0022】そして、これらの各サブコンテナ38a〜
38f及び39a〜39i内に、それぞれ複数の図書1
3,13,……が厚み方向に1列に並んで収容されるよ
うになっている。この場合、各サブコンテナ38a〜3
8f及び39a〜39i内の図書13,13,……は、
いずれも背表紙を同一方向、つまり、図3では手前側に
向けるように収容されている。
【0023】ここで、例えば上記コンテナ支持部34内
には、図4に示すように、6つのサブコンテナ38a〜
38fを収容するコンテナ12が支持台34aに搭載さ
れた場合、連続する前列と後列とを組み合わせた3組の
サブコンテナ(38a,38d),(38b,38
e),(38c,38f)にそれぞれ対応し、9つのサ
ブコンテナ39a〜39iを収容するコンテナ12が支
持台34aに搭載された場合、連続する前列と中列と後
列とを組み合わせた3組のサブコンテナ(39a,39
d,39g),(39b,39e,39h),(39
c,39f,39i)にそれぞれ対応する位置に、昇降
機構40,41,42が設置されている。
【0024】これらの昇降機構40,41,42は全て
同じ構成であるから、ここでは中央の、つまり、サブコ
ンテナ38b,38eまたはサブコンテナ39b,39
e,39hに対応する位置に設置された昇降機構41に
ついて、図5(a),(b)を参照してその構成及び動
作を説明し、他の昇降機構40,42についての説明は
省略する。すなわち、この昇降機構41は、9つのサブ
コンテナ39a〜39iを収容するコンテナ12が支持
台34aに搭載された場合、その中列から後列にかけて
のサブコンテナ39e,39hの底面に対応して、4つ
の昇降部材41a,41b,41c,41dが一列に配
置されている。
【0025】これら昇降部材41a,41b,41c,
41dは、それぞれが図中上下方向にスライド自在に支
持されており、昇降部材41a,41bがサブコンテナ
39eの底面に対応し、昇降部材41c,41dがサブ
コンテナ39hの底面に対応している。そして、各昇降
部材41a,41b,41c,41dは、一端部がサブ
コンテナ39e,39hの底面に対向するようにして、
サブコンテナ39e,39hの幅方向に所定間隔離間さ
れて平行に設定された一対の昇降シリンダ41a1 ,4
1b1 ,41c1 ,41d1 と、この一対の昇降シリン
ダ41a1 ,41b1 ,41c1 ,41d1 の他端部同
士を連結する連結部材41a2 ,41b2 ,41c2
41d2 とから構成されている。
【0026】また、上記コンテナ12の底面で、サブコ
ンテナ39e,39hの底面に対応する位置には、昇降
部材41a,41b,41c,41dの一対の昇降シリ
ンダ41a1 ,41b1 ,41c1 ,41d1 がそれぞ
れ遊挿される複数(この場合8つ)の透孔12aが形成
されている。
【0027】一方、上記昇降部材41a,41b,41
c,41dの図中下側には、該昇降部材41a,41
b,41c,41dの配列方向に沿って1本の回動軸4
1eが支持されている。この回動軸41eは、モータ4
1fの駆動力がベルト41gを介して伝達されることに
より、その軸心の回りに回動される。そして、この回動
軸41eの回動力が、クランク機構41h,41i,4
1j,41kを介して各昇降部材41a,41b,41
c,41dにそれぞれ伝達されることで、昇降部材41
a,41b,41c,41dが昇降されるようになる。
【0028】この場合、回動軸41eと各クランク機構
41h,41i,41j,41kとの間には、クラッチ
機構41l,41m,41n,41oが介在されてお
り、回動軸41eの回動力がクランク機構41h,41
i,41j,41kに伝達されることを、選択的に許容
及び遮断することができるようになされている。このた
め、4つの昇降部材41a,41b,41c,41d
は、クラッチ機構41l,41m,41n,41oを選
択的に制御することにより、互いに独立して任意に昇降
させることができる。
【0029】したがって、例えばクラッチ機構41l,
41mを接状態としクラッチ機構41n,41oを断状
態とすれば、昇降部材41a,41bのみを昇降させる
ことができる。この場合、昇降部材41a,41bは、
その上昇状態において、一対の昇降シリンダ41a1
41b1 がコンテナ12の透孔12aを挿通してサブコ
ンテナ39eを押し上げる。つまり、サブコンテナ39
eは、4箇所で支持されて押し上げられ、これによりコ
ンテナ12内からサブコンテナ39eのみを安定に持ち
上げることができる。
【0030】また、クラッチ機構41l,41mを断状
態としクラッチ機構41n,41oを接状態とすれば、
昇降部材41c,41dのみを昇降させることができ
る。この場合、昇降部材41c,41dは、その上昇状
態において、一対の昇降シリンダ41c1 ,41d1
コンテナ12の透孔12aを挿通してサブコンテナ39
hを押し上げる。つまり、サブコンテナ39hは、4箇
所で支持されて押し上げられ、これによりコンテナ12
内からサブコンテナ39hのみを安定に持ち上げること
ができる。
【0031】さらに、上記昇降機構41は、図6
(a),(b)に示すように、6つのサブコンテナ38
a〜38fを収容するコンテナ12が支持台34aに搭
載された場合、その昇降部材41b,41c,41dが
サブコンテナ38eの底面に対応する。このため、クラ
ッチ機構41m,41n,41oを接状態としクラッチ
機構41lを断状態とすれば、昇降部材41b,41
c,41dのみを昇降させることができる。この場合、
昇降部材41b,41c,41dは、その上昇状態にお
いて、一対の昇降シリンダ41b1 ,41c1 ,41d
1 がコンテナ12の透孔12aを挿通してサブコンテナ
38eを押し上げる。つまり、サブコンテナ38eは、
6箇所で支持されて押し上げられ、これによりコンテナ
12内からサブコンテナ38eのみを安定に持ち上げる
ことができる。
【0032】なお、上記コンテナ支持部35にも、同様
な構成の昇降機構が設置されていることはもちろんであ
る。ここで、図7は、上記のような図書の自動入出庫シ
ステムの制御システムを示している。すなわち、図中4
3は中央処理装置で、例えばマイクロプロセッサ等を内
蔵している。この中央処理装置43には、まず、バスラ
イン44を介して、無停電電源装置45と、ファイルア
ダプタ46を経てフロッピーディスク47やシステムの
制御プログラムの記憶されたハードディスク48及びカ
ートリッジテープ49と、ファイルアダプタ50を経て
図書情報の記憶されたハードディスク51と、ファイル
アダプタ52を経てバックアップ情報の記憶されたハー
ドディスク53とが接続されている。
【0033】また、上記中央処理装置43には、バスラ
イン44を介して、シリアルインターフェースアダプタ
54を経て統括制御盤55と定置式検出器56とが接続
されている。この統括制御盤55は、詳細は後述する
が、前記スタッカークレーン15,垂直搬送機,搬送コ
ンベア17,21,23,26,28,31及びコンテ
ナ支持部34,35等の動作を統括的に制御するもの
で、コンテナ12の位置を検出する定置式検出器56の
検出結果に基づいて制御動作を行なっている。
【0034】さらに、上記中央処理装置43には、バス
ライン44を介して、シリアルインターフェースアダプ
タ57を経てコンソール58,ディスプレイ59,バー
コードリーダ60(これらは図2に示した表示操作ユニ
ット36及びバーコードリーダ37に相当)及びシリア
ルプリンタ61が接続されている。そして、これらコン
ソール58,ディスプレイ59,バーコードリーダ60
及びシリアルプリンタ61は、2階ステーション22に
設置されている。
【0035】また、上記中央処理装置43には、バスラ
イン44を介して、シリアルインターフェースアダプタ
62を経てディスプレイ63,バーコードリーダ64,
シリアルプリンタ65及びバーコードプリンタ66が接
続されている。そして、これらディスプレイ63,バー
コードリーダ64,シリアルプリンタ65及びバーコー
ドプリンタ66は、1階ステーション24,25にそれ
ぞれ設置されているものとする。
【0036】ここで、図8は、上記統括制御盤55の詳
細な構成を示している。すなわち、前記バスライン44
は、入出力回路67を介して制御回路68に接続され
る。この制御回路68は、各制御対象であるスタッカー
クレーン15,垂直搬送機(図8では符号69で示
す),搬送コンベア17,21,23,26,28,3
1及びコンテナ支持部34,35毎に、それぞれ入出力
回路70,71,72,73及び駆動回路74,75,
76,77を介して制御信号を生成して送出するように
している。
【0037】また、各スタッカークレーン15,垂直搬
送機69,搬送コンベア17,21,23,26,2
8,31及びコンテナ支持部34,35に設けられる、
コンテナ12の位置を検出する定置式検出器56a,5
6b,56c,56dからの出力信号は、それぞれ対応
する入出力回路70,71,72,73に供給されて、
制御信号の生成に供されている。さらに、バーコードリ
ーダ60,64の各出力は、入出力回路67に供給され
て統括制御盤55の駆動、つまりスタッカークレーン1
5,垂直搬送機69,搬送コンベア17,21,23,
26,28,31及びコンテナ支持部34,35の駆動
に供される。
【0038】上記のような構成となされた図書入出庫シ
ステムにおいて、以下、その動作を説明する。まず、図
9及び図10は、図書13の取り出し動作を説明するた
めのフローチャートである。すなわち、図書13の取り
出し動作は、利用者が取り出しを要求する図書13を、
例えば2階ステーション22の図書館員に伝えることか
ら開始(ステップS1)される。すると、2階ステーシ
ョン22の図書館員は、ステップS2で、コンソール5
8を操作して要求された図書13を出庫するための指示
を中央処理装置43に入力する。
【0039】出庫指示が入力されると、中央処理装置4
3は、ステップS3で、統括制御盤55を介してスタッ
カークレーン15を書棚11内の要求図書13の収容さ
れたコンテナ12の収納位置まで移動させ、ステップS
4で、そのコンテナ12を書棚11から取り出し出庫用
ラックステーション16に移動させる。そして、中央処
理装置43は、ステップS5で、統括制御盤55を介し
て垂直搬送機69及び搬送コンベア17,21を制御し
て、出庫用ラックステーション16に取り出されたコン
テナ12を、2階ステーション22の例えばコンテナ支
持部34に移送し、その支持台34aに支持させる。
【0040】その後、中央処理装置43は、ステップS
6で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を制
御し、コンテナ12内の要求図書13の収容されたサブ
コンテナ38d〜38fまたは39d〜39iに対応す
る昇降機構40〜42を駆動させ、ステップS7で、昇
降部材(例えば41a〜41dの中で必要なもの)を上
昇させる。これにより、要求図書13を含むサブコンテ
ナ38d〜38fまたは39d〜39iが、他のサブコ
ンテナ38d〜38fまたは39d〜39iよりも高い
位置まで持ち上げられるため、持ち上げられたサブコン
テナ38d〜38fまたは39d〜39iに収容された
図書13,13,……の背表紙が図書館員に見易い状態
となる。
【0041】次に、中央処理装置43は、ステップS8
で、統括制御盤55を介して表示操作ユニット36の表
示器に要求図書13の図書番号または図書名を表示させ
る。すると、図書館員は、ステップS9で、昇降部材4
1a〜41dによってコンテナ12内で持ち上げられて
いるサブコンテナ38d〜38fまたは39d〜39i
の中から、該表示器に表示された図書番号または図書名
の図書13を検索して取り出す。そして、図書館員は、
ステップS10で、取り出した図書13に付されたバー
コードをバーコードリーダ60で読み取る。
【0042】すると、中央処理装置43は、ステップS
11で、読み取ったバーコードが取り出し要求された図
書13に対応するか否かを判別し、対応する場合(YE
S)、ステップS12で、現在コンテナ支持部34に支
持されているコンテナ12の中から他に取り出し要求さ
れている図書13があるか否かを判別する。そして、他
に取り出しが要求されている図書13がない場合(N
O)、中央処理装置43は、ステップS13で、統括制
御盤55を介してコンテナ支持部34を制御し、昇降部
材41a〜41dを下降させる。
【0043】その後、中央処理装置43は、ステップS
14で、統括制御盤55を介して垂直搬送機69及び搬
送コンベア28,31を制御して、コンテナ支持部34
にあるコンテナ12を入庫用ラックステーション32に
移送し、ステップS15で、スタッカークレーン15を
制御して入庫用ラックステーション32のコンテナ12
を書棚11の元の位置に戻し、ここに、図書13の取り
出し作業が終了(ステップS16)される。
【0044】また、前記ステップS11で、読み取った
バーコードが取り出し要求された図書13に対応しない
場合(NO)、図書館員は、ステップS17で、取り出
した図書13をサブコンテナ38d〜38fまたは39
d〜39i内の元の位置に戻し、ステップS18で、表
示操作ユニット36の表示器に表示された図書番号また
は図書名の図書13を再度検索して取り出す。そして、
図書館員は、ステップS19で、取り出した図書13に
付されたバーコードをバーコードリーダ60で読み取
る。
【0045】すると、中央処理装置43は、ステップS
20で、読み取ったバーコードが取り出し要求された図
書13に対応するか否かを判別し、対応する場合(YE
S)、ステップS12の処理に移行する。また、ステッ
プS19で読み取ったバーコードが、取り出し要求され
た図書13に対応しない場合(NO)、図書館員は、ス
テップS21で、取り出した図書13をサブコンテナ3
8d〜38fまたは39d〜39i内の元の位置に戻
し、ステップS22で、持ち上げられたサブコンテナ3
8d〜38fまたは39d〜39i内に要求図書13が
ないか否かを判別する。
【0046】そして、ある場合(NO)、図書館員は、
ステップS18の処理を再び実行し、ない場合(YE
S)、ステップS23で、コンソール58を操作して持
ち上げられたサブコンテナ38d〜38fまたは39d
〜39i内に要求図書13がない旨の指示を中央処理装
置43に入力する。すると、中央処理装置43は、ステ
ップS12の処理に移行する。
【0047】さらに、前記ステップS12で、現在コン
テナ支持部34に支持されているコンテナ12の中から
他に取り出し要求されている図書13がある(YES)
と判別された場合、中央処理装置43は、ステップS2
4で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を制
御し、コンテナ12内の次の取り出し要求図書13の収
容されたサブコンテナ38d〜38fまたは39d〜3
9iに対応する昇降機構40〜42を駆動させ、昇降部
材(例えば41a〜41dの中で必要なもの)を上昇さ
せ、ステップS8の処理に移行する。
【0048】次に、図11は、図書13の返却動作を説
明するためのフローチャートである。すなわち、図書1
3の返却動作は、利用者が返却する図書13を、例えば
2階ステーション22の図書館員に渡すことから開始
(ステップS25)される。すると、2階ステーション
22の図書館員は、ステップS26で、コンソール58
を操作して返却図書13を入庫するための指示を中央処
理装置43に入力する。
【0049】入庫指示が入力されると、中央処理装置4
3は、ステップS27で、統括制御盤55を介してスタ
ッカークレーン15を書棚11内の空きのあるコンテナ
12の収納位置まで移動させ、ステップS28で、その
コンテナ12を書棚11から取り出し出庫用ラックステ
ーション16に移動させる。そして、中央処理装置43
は、ステップS29で、統括制御盤55を介して垂直搬
送機69及び搬送コンベア17,21を制御して、出庫
用ラックステーション16に取り出されたコンテナ12
を、2階ステーション22の例えばコンテナ支持部34
に移送し、その支持台34aに支持させる。
【0050】その後、中央処理装置43は、ステップS
30で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を
制御し、コンテナ12内の空きのあるサブコンテナ38
d〜38fまたは39d〜39iに対応する昇降部材
(例えば41a〜41dの中で必要なもの)を上昇させ
る。そして、図書館員は、ステップS31で、返却図書
13に付されたバーコードをバーコードリーダ60で読
み取った後、返却図書13を上昇されたサブコンテナ3
8d〜38fまたは39d〜39iに返却する。
【0051】次に、図書館員は、ステップS32で、返
却図書13が1冊だけか否かを判別し、1冊だけの場合
(YES)、ステップS33で、コンソール58を操作
して返却完了の支持を中央処理装置43に入力する。す
ると、中央処理装置43は、ステップS34で、統括制
御盤55を介してコンテナ支持部34を制御し、昇降部
材41a〜41dを下降させる。
【0052】その後、中央処理装置43は、ステップS
35で、統括制御盤55を介して垂直搬送機69及び搬
送コンベア28,31を制御して、コンテナ支持部34
にあるコンテナ12を入庫用ラックステーション32に
移送し、ステップS36で、スタッカークレーン15を
制御して入庫用ラックステーション32のコンテナ12
を書棚11の元の位置に戻し、ここに、図書13の返却
作業が終了(ステップS37)される。
【0053】また、前記ステップS32で、返却図書1
3が1冊だけでない(NO)と判別された場合、図書館
員は、ステップS38で、現在上昇されているサブコン
テナ38d〜38fまたは39d〜39iの中に、他の
返却図書13を収容するスペースがあるか否かを判別
し、ある場合(YES)、ステップS39で、その返却
図書13に付されたバーコードをバーコードリーダ60
で読み取り、上昇されたサブコンテナ38d〜38fま
たは39d〜39iに返却する。そして、図書館員は、
ステップS40で、返却すべき図書13がないか否かを
判別し、ない場合(YES)ステップS33の処理を実
行し、ある場合(NO)ステップS38の処理を実行す
る。
【0054】さらに、前記ステップS38で、現在上昇
されているサブコンテナ38d〜38fまたは39d〜
39iの中に、他の返却図書13を収容するスペースが
ない(NO)と判別された場合、図書館員は、ステップ
S41で、他のサブコンテナ38d〜38fまたは39
d〜39iの中に、返却図書13を収容するスペースが
あるか否かを判別し、ない場合(NO)ステップS33
の処理を実行する。
【0055】また、他のサブコンテナ38d〜38fま
たは39d〜39iの中に返却図書13を収容するスペ
ースがある(YES)と判別された場合、図書館員は、
ステップS42で、コンソール58を操作して昇降部材
41a〜41dを下降させ、空きのある他のサブコンテ
ナ38d〜38fまたは39d〜39iに対応する昇降
部材41a〜41dを上昇させる。そして、図書館員
は、ステップS43で、返却図書13に付されたバーコ
ードをバーコードリーダ60で読み取った後、返却図書
13を上昇されたサブコンテナ38d〜38fまたは3
9d〜39iに返却して、ステップS40の処理を実行
する。
【0056】したがって、上記実施例によれば、同じ構
成の昇降機構41で、6つのサブコンテナ38a〜38
fを収容するコンテナ12、つまり、複数の図書13,
13,……が厚み方向に2列に収容されたコンテナ12
に対しても、9つのサブコンテナ39a〜39iを収容
するコンテナ12、つまり、複数の図書13,13,…
…が厚み方向に3列に収容されたコンテナ12に対して
も、所望のサブコンテナ38e,39e,39hを容易
に昇降させることができ、構成が効率的でかつ実用的と
なる。また、大型のサブコンテナ38eは6箇所で支持
し、小型のサブコンテナ39e,39hは4箇所で支持
する構成であるので、各サブコンテナ38e,39e,
39hを安定に持ち上げることができる。
【0057】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。まず、図1に示した図書の自動入出庫システム
では、書棚11と2階及び1階ステーション22,2
4,25との間のコンテナ12の移送に、スタッカーク
レーン15の他に垂直搬送機69や17,21,23,
26,28,31等を用いる大規模なものについて説明
したが、例えば書棚11とステーションとの間のコンテ
ナ12の移送をスタッカークレーン15のみで行なうよ
うな小規模なシステムでは、図12に示すような構成の
統括制御盤55、つまり、スタッカークレーン15とス
テーションにおけるコンテナ支持部34,35とを制御
するものを用いればよい。この場合、ステーションとし
ては、図13に示すように、スタッカークレーン15で
搬送されてきたコンテナ12を、両側のコンテナ支持部
34,35に選択的に支持させる構成となる。
【0058】また、図14(a),(b)は、この発明
の第3の実施例を示すもので、図5(a),(b)と同
一部分には同一符号を付している。すなわち、これは、
前述した一対の昇降シリンダ41c1 ,41d1 の図中
下端部を連結部材41p1 で連結して一体化してなる昇
降部材41p2 を、クランク機構41p3 及びクラッチ
機構41p4 を介して回動軸41eに連結させている。
【0059】このような構成によれば、9つのサブコン
テナ39a〜39iを収容するコンテナ12が支持台3
4aに搭載されている場合、クラッチ機構41l,41
mを接状態としクラッチ機構41p4 を断状態とすれ
ば、昇降部材41a,41bのみを昇降させサブコンテ
ナ39eのみを安定に昇降させることができ、クラッチ
機構41l,41mを断状態としクラッチ機構41p4
を接状態とすれば、昇降部材41p2 のみを昇降させサ
ブコンテナ39hのみを安定に昇降させることができ
る。
【0060】また、図15(a),(b)に示すよう
に、6つのサブコンテナ38a〜38fを収容するコン
テナ12が支持台34aに搭載された場合、クラッチ機
構41m,41p4 を接状態としクラッチ機構41lを
断状態とすれば、昇降部材41b,41p2 のみを昇降
させサブコンテナ38eのみを安定に昇降させることが
できる。すなわち、クラッチ機構41l,41m,41
4 の数を削減したことにより、その分、構成の簡易化
及び接断の制御の容易化を図ることができる。
【0061】次に、図16(a),(b)は、この発明
の第4の実施例を示すもので、図14(a),(b)と
同一部分には同一符号を付している。すなわち、一対の
昇降シリンダ41a1 は連結板41q1 に支持され、一
対の昇降シリンダ41b1 は連結板41q2 に支持さ
れ、一対の昇降シリンダ41c1 ,41d1 は連結板4
1q3 に支持されている。そして、図17に示すよう
に、連結板41q1 ,41q2 は、連結具41q4 を介
して連結部材41a2 に連結された昇降板41q5上に
載置されている。また、連結板41q2 ,41q3 は、
連結具41q6 を介して連結部材41b2 に連結された
昇降板41q7 上に載置されている。さらに、連結板4
1q3 は、連結具41q8 を介して連結部材41p1
連結された昇降板41q9 上に載置されている。
【0062】このような構成によれば、クラッチ機構4
1lのみを接状態にすることによって、クランク機構4
1h,連結具41q4 ,昇降板41q5 及び連結板41
1,41q2 を介して一対の昇降シリンダ41a1
41b1 が昇降され、サブコンテナ39eのみを安定に
昇降させることができる。また、クラッチ機構41p4
のみを接状態にすることによって、クランク機構41p
3 ,連結具41q8 ,昇降板41q9 及び連結板41q
3 を介して一対の昇降シリンダ41c1 ,41d1 が昇
降され、サブコンテナ39hのみを安定に昇降させるこ
とができる。さらに、クラッチ機構41mのみを接状態
にすることによって、クランク機構41i,連結具41
6 ,昇降板41q7 及び連結板41q2 ,41q3
介して一対の昇降シリンダ41b1 ,41c1 ,41d
1 が昇降され、サブコンテナ38eのみを安定に昇降さ
せることができる。
【0063】すなわち、クラッチ機構41lの断接のみ
によってサブコンテナ39eの昇降が制御され、クラッ
チ機構41p4 の断接のみによってサブコンテナ39h
の昇降が制御され、クラッチ機構41mの断接のみによ
ってサブコンテナ38eの昇降が制御されるというよう
に、それぞれのサブコンテナ39e,39h,38e
が、1つのクラッチ機構41l,41p4 ,41mの断
接のみによって昇降されることになるので、複数のクラ
ッチ機構の断接のタイミングを合わせる必要がなく、そ
の分、構成の簡易化,昇降動作の安定化及び接断の制御
の容易化を図ることができる。
【0064】また、図18(a),(b)は、この発明
の第5の実施例を示すもので、図16(a),(b)と
同一部分には同一符号を付している。すなわち、これ
は、各連結部材41a2 ,41b2 ,41p1 に油圧シ
リンダ41r1 ,41r2 ,41r3 をそれぞれ接続
し、この油圧シリンダ41r1 ,41r2 ,41r3
よって、上述した説明と同様にして、サブコンテナ39
e,38e,39hを選択的に昇降させるようにしたも
のである。この場合、油圧シリンダ41r1 ,41r
2 ,41r3 に限らず、エアーシリンダや電動シリンダ
等を使用することもできる。
【0065】次に、図19は、この発明の第6の実施例
を示すもので、図4と同一部分には同一符号を付してい
る。すなわち、図4では、6つのサブコンテナ38a〜
38fを収容するコンテナ12が支持台34aに搭載さ
れた場合、連続する前列と後列とを組み合わせた3組の
サブコンテナ(38a,38d),(38b,38
e),(38c,38f)にそれぞれ対応し、9つのサ
ブコンテナ39a〜39iを収容するコンテナ12が支
持台34aに搭載された場合、連続する前列と中列と後
列とを組み合わせた3組のサブコンテナ(39a,39
d,39g),(39b,39e,39h),(39
c,39f,39i)にそれぞれ対応する3つの位置
に、昇降機構40,41,42を設置するようにした
が、図19では、1つの昇降機構41を横行台車41s
に搭載し、この1つの昇降機構41を必要に応じて所望
の位置に移動させるようにして、構成の簡易化を図って
いる。
【0066】また、図20は、この発明の第7の実施例
を示すもので、図19と同一部分には同一符号を付して
いる。すなわち、これは、コンテナ支持部34内に1つ
の昇降機構41を固定するとともに、その支持台34a
をローラテーブル34bに代え、このローラテーブル3
4b上にコンテナ12を載置する。そして、コンテナ1
2をローラテーブル34b上で移動させることによっ
て、サブコンテナ(38a,38d),(38b,38
e),(38c,38f)または(39a,39d,3
9g),(39b,39e,39h),(39c,39
f,39i)を、昇降機構41にそれぞれ対応する位置
とするようにして、構成の簡易化を図っている。
【0067】次に、図21は、この発明の第8の実施例
を示すもので、複数の図書13,13,……をその厚み
方向に2列,3列及び4列に並べて収容する各コンテナ
12に対応する昇降機構78について示している。すな
わち、この昇降機構78は、4列のサブコンテナ79a
〜79dを収容するコンテナ12が支持台34aに搭載
された場合、そのサブコンテナ79b〜79dの底面に
対応して、6つの昇降部材78a〜78fが一列に配置
されている。
【0068】これら昇降部材78a〜78fは、それぞ
れが図中上下方向にスライド自在に支持されており、昇
降部材78a,78bがサブコンテナ79bの底面に対
応し、昇降部材78c,78dがサブコンテナ79cの
底面に対応し、昇降部材78e,78fがサブコンテナ
79dの底面に対応している。そして、各昇降部材78
a〜78fは、一端部がサブコンテナ79b〜79dの
底面に対向するようにして、サブコンテナ79b〜79
dの幅方向に所定間隔離間されて平行に設定された一対
の昇降シリンダ78a1 〜78f1 と、この一対の昇降
シリンダ78a1 〜78f1 の他端部同士を連結する連
結部材78a2 〜78f2 とから構成されている。
【0069】また、上記コンテナ12の底面で、サブコ
ンテナ79b〜79dの底面に対応する位置には、昇降
部材78a〜78fの一対の昇降シリンダ78a1 〜7
8f1 がそれぞれ遊挿される複数(この場合12つ)の
透孔12aが形成されている。
【0070】一方、上記昇降部材78a〜78fの図中
下側には、該昇降部材78a〜78fの配列方向に沿っ
て1本の回動軸78gが支持されている。この回動軸7
8gは、モータ78hの駆動力がベルト78iを介して
伝達されることにより、その軸心の回りに回動される。
そして、この回動軸78gの回動力が、クランク機構7
8j1 〜78j6 を介して各昇降部材78a〜78fに
それぞれ伝達されることで、昇降部材78a〜78fが
昇降されるようになる。
【0071】この場合、回動軸78gと各クランク機構
78j1 〜78j6 との間には、クラッチ機構78k1
〜78k6 が介在されており、回動軸78gの回動力が
クランク機構78j1 〜78j6 に伝達されることを、
選択的に許容及び遮断することができるようになされて
いる。このため、6つの昇降部材78a〜78fは、ク
ラッチ機構78k1 〜78k6 を選択的に制御すること
により、互いに独立して任意に昇降させることができ
る。
【0072】したがって、例えばクラッチ機構78k
1 ,78k2 のみを接状態とすれば、昇降部材78a,
78bのみを昇降させ、サブコンテナ79bのみを安定
に昇降させることができる。また、クラッチ機構78k
3 ,78k4 のみを接状態とすれば、昇降部材78c,
78dのみを昇降させ、サブコンテナ79cのみを安定
に昇降させることができる。さらに、クラッチ機構78
5 ,78k6 のみを接状態とすれば、昇降部材78
e,78fのみを昇降させ、サブコンテナ79dのみを
安定に昇降させることができる。
【0073】また、上記昇降機構78は、図22に示す
ように、3列のサブコンテナ80a〜80cを収容する
コンテナ12が支持台34aに搭載された場合、その昇
降部材78a〜78cがサブコンテナ80bの底面に対
応し、昇降部材78d〜78fがサブコンテナ80cの
底面に対応する。このため、クラッチ機構78k1 〜7
8k3 のみを接状態とすれば、昇降部材78a〜78c
のみを昇降させ、サブコンテナ80bのみを安定に昇降
させることができる。また、クラッチ機構78k4 〜7
8k6 のみを接状態とすれば、昇降部材78d〜78f
のみを昇降させ、サブコンテナ80cのみを安定に昇降
させることができる。
【0074】さらに、上記昇降機構78は、図23に示
すように、2列のサブコンテナ81a,81bを収容す
るコンテナ12が支持台34aに搭載された場合、その
昇降部材78c〜78fがサブコンテナ81bの底面に
対応する。このため、クラッチ機構78k3 〜78k6
のみを接状態とすれば、昇降部材78c〜78fのみを
昇降させ、サブコンテナ81bのみを安定に昇降させる
ことができる。
【0075】したがって、上記第8の実施例によれば、
同じ構成の昇降機構78で、4列のサブコンテナ79a
〜79dを収容するコンテナ12に対しても、3列のサ
ブコンテナ80a〜80cを収容するコンテナ12に対
しても、2列のサブコンテナ81a,81bを収容する
コンテナ12に対しても、所望のサブコンテナ79b〜
79d,80b,80c,81bを容易に昇降させるこ
とができ、構成が効率的でかつ実用的となる。
【0076】また、小型のサブコンテナ79b〜79d
は4箇所で支持し、中型のサブコンテナ80b,80c
は6箇所で支持し、大型のサブコンテナ81bは8箇所
で支持する構成であるので、各サブコンテナ79b〜7
9d,80b,80c,81bを安定に持ち上げること
ができる。
【0077】ここで、上述した各実施例では、コンテナ
12の底面に、昇降部材41a〜41dの一対の昇降シ
リンダ41a1 〜41d1 や、昇降部材78a〜78f
の一対の昇降シリンダ78a1 〜78f1 の数に対応し
た数の透孔12aを形成し、1つの透孔12aに1つの
昇降シリンダ41a1 〜41d1 ,78a1 〜78f1
が挿通される構成としたが、このような構成のみに限ら
れるものではないことはいうまでもないことである。
【0078】すなわち、図24は、この発明の第9の実
施例を示している。コンテナ12は、その内部が仕切り
板82a,82bによって3つの領域83a,83b,
83cに分割されている。各領域83a〜83cには、
それぞれ3列に小型のサブコンテナ84a,84b,8
4cが収容されるか、または2列に中型のサブコンテナ
85a,85bが収容されるようになっている。
【0079】そして、コンテナ12の各領域83a〜8
3cの底面には、それらの周縁部分のみを鍔状に残した
開口部12bがそれぞれ形成されている。換言すれば、
この開口部12bは、各サブコンテナ84a〜84cま
たは85a,85bに跨がって形成されている。このた
め、各サブコンテナ84a〜84c,85a,85b
は、コンテナ12の各領域83a〜83cにそれぞれ収
容された状態で、それらの底面の大部分は露出されるこ
とになる。
【0080】図25(a),(b)は、サブコンテナ8
4a〜84cを3列に収容したコンテナ12を、図14
(a),(b)に示した昇降機構41を備えたコンテナ
支持部34に搭載した状態を示している。この場合、中
列のサブコンテナ84bを昇降させるときには、一対の
昇降シリンダ41a1 ,41b1 が開口部12bを挿通
することになる。また、後列のサブコンテナ84cを昇
降させるときには、一対の昇降シリンダ41c1 ,41
1 が開口部12bを挿通することになる。
【0081】図26(a),(b)は、サブコンテナ8
5a,85bを2列に収容したコンテナ12を、図14
(a),(b)に示した昇降機構41を備えたコンテナ
支持部34に搭載した状態を示している。この場合、後
列のサブコンテナ85bを昇降させるときには、一対の
昇降シリンダ41b1 ,41c1 ,41d1 が開口部1
2bを挿通することになる。なお、この発明は上記各実
施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
図書が厚み方向に何列に並べて収納されたコンテナに対
しても、所望の列のブロックを容易にかつ安定に昇降さ
せることができるように、昇降機構を効率的かつ実用的
な構成とした極めて良好な図書入出庫装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る図書入出庫装置の一実施例を示
す概略図。
【図2】同実施例の2階ステーションの詳細を示す斜視
図。
【図3】同実施例におけるコンテナの詳細な構成を示す
斜視図。
【図4】同実施例の昇降機構の配置を示す正面図。
【図5】同昇降機構の詳細を示す構成図。
【図6】同昇降機構の詳細を説明するために示す図。
【図7】同実施例の制御システムを示すブロック構成
図。
【図8】同制御システムの統括制御盤の詳細を示すブロ
ック構成図。
【図9】同実施例の図書貸し出し時の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図10】同実施例の図書貸し出し時の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図11】同実施例の図書返却時の動作を説明するため
のフローチャート。
【図12】この発明の第2の実施例を示す構成図。
【図13】同第2の実施例におけるステーションの詳細
を示す斜視図。
【図14】この発明の第3の実施例を示す構成図。
【図15】同第3の実施例を説明するために示す図。
【図16】この発明の第4の実施例を示す構成図。
【図17】同第4の実施例の要部の詳細を示す斜視図。
【図18】この発明の第5の実施例を示す構成図。
【図19】この発明の第6の実施例を示す構成図。
【図20】この発明の第7の実施例を示す構成図。
【図21】この発明の第8の実施例を示す構成図。
【図22】同第8の実施例を説明するために示す図。
【図23】同第8の実施例を説明するために示す図。
【図24】この発明の第9の実施例を示す構成図。
【図25】同第9の実施例を説明するために示す図。
【図26】同第9の実施例を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…書棚、12…コンテナ、13…図書、14…レー
ル、15…スタッカークレーン、16…出庫用ラックス
テーション、17…搬送コンベア、18…コンテナ搬出
口、19…2階向コンテナ搬入口、20…1階向コンテ
ナ搬入口、21…搬送コンベア、22…2階ステーショ
ン、23…搬送コンベア、24,25…1階ステーショ
ン、26…搬送コンベア、27…1階向コンテナ搬出
口、28…搬送コンベア、29…2階向コンテナ搬出
口、30…コンテナ搬入口、31…搬送コンベア、32
…入庫用ラックステーション、33…カウンター台、3
4,35…コンテナ支持部、36…表示操作ユニット、
37…バーコードリーダ、38a〜38f…サブコンテ
ナ、39a〜39i…サブコンテナ、40〜42…昇降
機構、43…中央処理装置、44…バスライン、45…
無停電電源装置、46…ファイルアダプタ、47…フロ
ッピーディスク、48…ハードディスク、49…カート
リッジテープ、50…ファイルアダプタ、51…ハード
ディスク、52…ファイルアダプタ、53…ハードディ
スク、54…シリアルインターフェースアダプタ、55
…統括制御盤、56…定置式検出器、57…シリアルイ
ンターフェースアダプタ、58…コンソール、59…デ
ィスプレイ、60…バーコードリーダ、61…シリアル
プリンタ、62…シリアルインターフェースアダプタ、
63…ディスプレイ、64…バーコードリーダ、65…
シリアルプリンタ、66…バーコードプリンタ、67…
入出力回路、68…制御回路、69…垂直搬送機、70
〜73…入出力回路、74〜77…駆動回路、78…昇
降機構、79a〜79d…サブコンテナ、80a〜80
c…サブコンテナ、81a,81b…サブコンテナ、8
2a,82b…仕切り板、83a〜83c…領域、84
a〜84c…サブコンテナ、85a,85b…サブコン
テナ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが複数の図書を厚み方向に1列
    に並べて収容するもので、前記図書の大きさに応じて複
    数種類の大きさのものが用意されたサブコンテナと、こ
    のサブコンテナを前記図書が複数の列を形成するように
    複数個並べて収容するもので、複数のサブコンテナの各
    収容領域に対応する底面に、それぞれ複数個の透孔が形
    成されたコンテナと、このコンテナを複数個収容する書
    庫と、この書庫から取り出されたコンテナが保持される
    ステーションと、このステーションに保持されている
    記コンテナの底面に形成された複数の透孔に対応して設
    けられ、それぞれが選択的に昇降駆動されることにより
    前記透孔を挿通する複数の昇降部材とを具備し、前記複
    数の昇降部材を、昇降させるべき前記サブコンテナの種
    類に応じた組み合わせを設定して昇降駆動するように構
    成してなることを特徴とする図書入出庫装置。
  2. 【請求項2】 それぞれが複数の図書を厚み方向に1列
    に並べて収容するもので、前記図書の大きさに応じて複
    数種類の大きさのものが用意されたサブコンテナと、こ
    のサブコンテナを前記図書が複数の列を形成するように
    複数個並べて収容するもので、底面に各サブコンテナの
    収容領域に跨がって開口部が形成されたコンテナと、
    のコンテナを複数個収容する書庫と、この書庫から取り
    出されたコンテナが保持されるステーションと、このス
    テーションに保持されている前記コンテナの底面に形成
    された開口部に対応して設けられ、それぞれが選択的に
    昇降駆動されることにより前記開口部を複数個が挿通す
    る複数の昇降部材とを具備し、前記複数の昇降部材を、
    昇降させるべき前記サブコンテナの種類に応じた組み合
    わせを設定して昇降駆動するように構成してなることを
    特徴とする図書入出庫装置。
  3. 【請求項3】 前記書庫に収容された複数のコンテナの
    中から指示されたコンテナを取り出して前記ステーショ
    ンに移送するとともに、該ステーションに保持されたコ
    ンテナを前記書庫に移送して返却する搬出入手段を備え
    てなることを特徴とする請求項1または2記載の図書入
    出庫装置。
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