JP2534776Y2 - 航空機格納庫の大扉 - Google Patents
航空機格納庫の大扉Info
- Publication number
- JP2534776Y2 JP2534776Y2 JP1992059080U JP5908092U JP2534776Y2 JP 2534776 Y2 JP2534776 Y2 JP 2534776Y2 JP 1992059080 U JP1992059080 U JP 1992059080U JP 5908092 U JP5908092 U JP 5908092U JP 2534776 Y2 JP2534776 Y2 JP 2534776Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- large door
- building
- rail
- aircraft
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- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、開成収容時の旋回ス
ペースを最小化させた航空機格納庫の大扉の改善に関す
る。
ペースを最小化させた航空機格納庫の大扉の改善に関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】 従来の航空機格納庫は、建屋
の正面に設けた航空機の出入口に、上辺が建屋に架設し
たガイドレールにそって案内され、下辺が床面に敷設し
たレール上を自走する引戸式の大扉を開閉可能に設けた
ものである。この種の格納庫においては、建屋に設けた
出入口の左右側に、少くとも、大扉の幅をもつ戸袋を形
成する必要があることから、出入口が圧迫されるという
不都合があり、その分建屋も大型化せざるを得ない。ま
た、各大扉毎にレールを付設しなければならずきわめて
不経済であった。
の正面に設けた航空機の出入口に、上辺が建屋に架設し
たガイドレールにそって案内され、下辺が床面に敷設し
たレール上を自走する引戸式の大扉を開閉可能に設けた
ものである。この種の格納庫においては、建屋に設けた
出入口の左右側に、少くとも、大扉の幅をもつ戸袋を形
成する必要があることから、出入口が圧迫されるという
不都合があり、その分建屋も大型化せざるを得ない。ま
た、各大扉毎にレールを付設しなければならずきわめて
不経済であった。
【0003】このような課題を解決するため、実開昭6
3−46579号公報で示されるような航空機格納庫が
提案されている。この航空機格納庫は、左右に区分され
た複数枚の大扉には夫々各別のガイドレールとレールが
割り当てられ、この各ガイドレールとレールは、出入口
の間口方向に敷設された部分と、上記左右の戸袋の側壁
にそった部分とを曲線部を介して夫々連結したものによ
って構成されるとともに、上記各曲線部の曲率半径を内
方の曲線部から外方の曲線部に至るに従い小さく形成せ
しめ、一方、上記各大扉は、中央の狭巾の小扉と、これ
の左右に回動可能に連結した比較的広巾の中扉の3枚構
造によって構成せしめ、上記小扉に開閉駆動手段を設け
たものである。この航空機格納庫の大扉構造によれば、
戸袋を建屋の両側内部に設けることから出入口を圧迫す
るという課題の解決に至っていない。即ち、大扉を構成
する幅の狭い小扉に車輪を2個とりつけ、2枚の幅の広
い中扉に車輪を1個とする構成では、回転半径を最小化
することができず、格納庫の有効スペースを狭めること
はできない。また、小扉の両側に中扉を連結する形式で
あって、連結部に中扉の自重を負担させる機構となって
おり、ヒンジ方式が複雑であるという課題が依然として
残されている。
3−46579号公報で示されるような航空機格納庫が
提案されている。この航空機格納庫は、左右に区分され
た複数枚の大扉には夫々各別のガイドレールとレールが
割り当てられ、この各ガイドレールとレールは、出入口
の間口方向に敷設された部分と、上記左右の戸袋の側壁
にそった部分とを曲線部を介して夫々連結したものによ
って構成されるとともに、上記各曲線部の曲率半径を内
方の曲線部から外方の曲線部に至るに従い小さく形成せ
しめ、一方、上記各大扉は、中央の狭巾の小扉と、これ
の左右に回動可能に連結した比較的広巾の中扉の3枚構
造によって構成せしめ、上記小扉に開閉駆動手段を設け
たものである。この航空機格納庫の大扉構造によれば、
戸袋を建屋の両側内部に設けることから出入口を圧迫す
るという課題の解決に至っていない。即ち、大扉を構成
する幅の狭い小扉に車輪を2個とりつけ、2枚の幅の広
い中扉に車輪を1個とする構成では、回転半径を最小化
することができず、格納庫の有効スペースを狭めること
はできない。また、小扉の両側に中扉を連結する形式で
あって、連結部に中扉の自重を負担させる機構となって
おり、ヒンジ方式が複雑であるという課題が依然として
残されている。
【0004】一方、大扉を狭巾の短冊状大扉に形成し、
これらを並列連結することにより旋回スペースを著しく
減少させることが考えられる。このことに対しては技術
分野は異るが、例えば、図11で示すような実開昭60
−57686号公報の巻込式可撓扉がある。この開示技
術では、比較的軽量,小型の家具用の扉や間仕切などに
使用して好適ではあるが、これらに使用されるスパイラ
ル発条構造の可撓金具1による扉片2の連結、各扉片2
の上下辺中央に設けたガイド金具構造3では、航空機格
納庫用の大扉のような重量の大きな扉には対応できな
い。また、大扉を短冊状の狭巾とし、各大扉の上下辺中
央部にガイドローラ,駆動、または、従動車輪を設ける
ことにより、屈曲部のレール曲率半径を小さくすること
は可能であるが、直線レール部における各大扉が不安
定、つまり、各大扉が車輪軸を中心として回動し、扉全
体の揺動が大きく、騒音が発生するばかりでなく扉の円
滑な開閉作業に支障をきたすという不都合が予測され
る。
これらを並列連結することにより旋回スペースを著しく
減少させることが考えられる。このことに対しては技術
分野は異るが、例えば、図11で示すような実開昭60
−57686号公報の巻込式可撓扉がある。この開示技
術では、比較的軽量,小型の家具用の扉や間仕切などに
使用して好適ではあるが、これらに使用されるスパイラ
ル発条構造の可撓金具1による扉片2の連結、各扉片2
の上下辺中央に設けたガイド金具構造3では、航空機格
納庫用の大扉のような重量の大きな扉には対応できな
い。また、大扉を短冊状の狭巾とし、各大扉の上下辺中
央部にガイドローラ,駆動、または、従動車輪を設ける
ことにより、屈曲部のレール曲率半径を小さくすること
は可能であるが、直線レール部における各大扉が不安
定、つまり、各大扉が車輪軸を中心として回動し、扉全
体の揺動が大きく、騒音が発生するばかりでなく扉の円
滑な開閉作業に支障をきたすという不都合が予測され
る。
【0005】更に、大扉の格納時における旋回スペース
の縮小化として、本件出願人から、大扉4の下辺両端部
2個所に、下端を開口した凹所を形成し、この凹所の天
壁一側に垂直軸を設け、この垂直軸の中心軸線と一致す
る中心点をもち、かつレール5上を走行する車輪6を軸
架したブロック構造体7を旋回可能に軸支し、何れか一
方、または、双方の車輪6を駆動構造とした図12に示
すような航空機格納庫の大扉が提案されている。(実願
平4−47189号(実開平6−1686号)参照)
の縮小化として、本件出願人から、大扉4の下辺両端部
2個所に、下端を開口した凹所を形成し、この凹所の天
壁一側に垂直軸を設け、この垂直軸の中心軸線と一致す
る中心点をもち、かつレール5上を走行する車輪6を軸
架したブロック構造体7を旋回可能に軸支し、何れか一
方、または、双方の車輪6を駆動構造とした図12に示
すような航空機格納庫の大扉が提案されている。(実願
平4−47189号(実開平6−1686号)参照)
【0006】この技術によれば、従来技術に比べて大扉
の旋回スペースの縮小化は図れるが、なおかつ不十分で
あった。また、この技術内容で各大扉の巾を小さくして
旋回スペースの最小化を達成しようとすると、図12で
示すように扉の開閉回動時に、ブロック構造体を軸支す
る垂直軸から外側方の扉端部がレールの外方に大きくは
み出すことから、各大扉同志間の連結ができず風,雨仕
舞が悪い。又大扉の狭巾化に伴い大扉の数が増加し、各
大扉の両端部に2個のブロック構造体を要することか
ら、その総数は多くなりきわめて不経済である。また、
この大扉一枚の巾が大きいため、工場内での製産性が悪
く、輸送も困難であることから、大扉を分解して工場製
作しこれを現場に運搬して地組立てしなければならず、
従って工期がかかるなど経済的な課題が残されている。
の旋回スペースの縮小化は図れるが、なおかつ不十分で
あった。また、この技術内容で各大扉の巾を小さくして
旋回スペースの最小化を達成しようとすると、図12で
示すように扉の開閉回動時に、ブロック構造体を軸支す
る垂直軸から外側方の扉端部がレールの外方に大きくは
み出すことから、各大扉同志間の連結ができず風,雨仕
舞が悪い。又大扉の狭巾化に伴い大扉の数が増加し、各
大扉の両端部に2個のブロック構造体を要することか
ら、その総数は多くなりきわめて不経済である。また、
この大扉一枚の巾が大きいため、工場内での製産性が悪
く、輸送も困難であることから、大扉を分解して工場製
作しこれを現場に運搬して地組立てしなければならず、
従って工期がかかるなど経済的な課題が残されている。
【0007】本考案の目的は、大扉の旋回スペースを合
理的に最小化するとともに、扉の破損をなくし、開閉に
要する駆動手段を必要最小限にとどめ、併せて工期の大
巾短縮を図らんとするものである。
理的に最小化するとともに、扉の破損をなくし、開閉に
要する駆動手段を必要最小限にとどめ、併せて工期の大
巾短縮を図らんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、建屋妻壁
部に形成した航空機の出入口を、上辺が建屋に架設した
ガイドレールにそって案内され、下辺が床面に敷設した
レール上を自走する大扉を左右に開閉し、大扉を建屋の
側面にそって移動,格納するようにした航空機格納庫の
大扉において、前記大扉を狭巾の扉体にて形成するとと
もに、各扉体同志の少くとも上下部を軸構造のヒンジ手
段にて夫々連結させ、下部ヒンジ手段を構成する垂直軸
の下端に、前記レール上を走行し、かつ、垂直軸の中心
軸線が通る中心点をもつ車輪を軸支したブロック構造体
を水平旋回可能に軸着せしめ、前記各車輪のうち、所要
の車輪を駆動構造としたことにより達成される。
部に形成した航空機の出入口を、上辺が建屋に架設した
ガイドレールにそって案内され、下辺が床面に敷設した
レール上を自走する大扉を左右に開閉し、大扉を建屋の
側面にそって移動,格納するようにした航空機格納庫の
大扉において、前記大扉を狭巾の扉体にて形成するとと
もに、各扉体同志の少くとも上下部を軸構造のヒンジ手
段にて夫々連結させ、下部ヒンジ手段を構成する垂直軸
の下端に、前記レール上を走行し、かつ、垂直軸の中心
軸線が通る中心点をもつ車輪を軸支したブロック構造体
を水平旋回可能に軸着せしめ、前記各車輪のうち、所要
の車輪を駆動構造としたことにより達成される。
【0009】
【作用】 狭巾の扉体は、左右のヒンジ手段の軸の中心
軸線と一致する中心点をもち、かつブロックの構造体に
軸支された車輪とガイドローラとによって支持され、揺
動することのない安定した開閉がなしうる。また、出入
口を開成するに当り、レール上を自走する大扉が格納部
に至るレール円曲部に進入すると、車輪を軸支したブロ
ック構造体が大扉に対して旋回し、曲率半径の小さい旋
回作用で大扉を旋回格納することができる。
軸線と一致する中心点をもち、かつブロックの構造体に
軸支された車輪とガイドローラとによって支持され、揺
動することのない安定した開閉がなしうる。また、出入
口を開成するに当り、レール上を自走する大扉が格納部
に至るレール円曲部に進入すると、車輪を軸支したブロ
ック構造体が大扉に対して旋回し、曲率半径の小さい旋
回作用で大扉を旋回格納することができる。
【0010】
【実施例】 次に、図面について本考案実施例の詳細を
説明する。図1は航空機格納庫の正面図、図2は大扉部
分の平面図、図3はブロック構造体の駆動車輪部の一部
切欠正面図、図4は駆動車輪部の一部切欠側面図、図5
はブロック構造体の従動車輪部の正面図、図6は従動車
輪部の一部切欠側面図、図7は下部ヒンジ手段部の平面
図、図8は中間ヒンジ手段部の平面図、図9は上部ヒン
ジ手段部の一部切欠側面図、図10は扉体の旋回動作を
示す要部の平面図である。
説明する。図1は航空機格納庫の正面図、図2は大扉部
分の平面図、図3はブロック構造体の駆動車輪部の一部
切欠正面図、図4は駆動車輪部の一部切欠側面図、図5
はブロック構造体の従動車輪部の正面図、図6は従動車
輪部の一部切欠側面図、図7は下部ヒンジ手段部の平面
図、図8は中間ヒンジ手段部の平面図、図9は上部ヒン
ジ手段部の一部切欠側面図、図10は扉体の旋回動作を
示す要部の平面図である。
【0011】11は航空機格納庫を構成する建屋であっ
て、該建屋11の正面妻壁部11aには広巾の航空機の
出入口12が形成されている。この出入口12は、多数
の狭巾の扉体13によって図2に示すように、左右に開
閉されるように構成してある左右各群の扉体13が、建
屋11の左右側壁の外側面にそって格納される。また、
前記扉体13の下辺は、床面14に敷設したレール15
上を自走するように構成してある。図3〜図9に示すよ
うに、相隣れる各扉体13の上下部、および、中間の突
き合わせ辺は、互いに噛合するヒンジ金具16,17,
18と垂直姿勢の軸19,20,21とによってヒンジ
されており、図10で示すように建屋11の前面隅面部
に形成された面取り部11bに対応するレール15の円
曲部15aを進行するときに、ヒンジ手段により屈折し
うるようにしてある。
て、該建屋11の正面妻壁部11aには広巾の航空機の
出入口12が形成されている。この出入口12は、多数
の狭巾の扉体13によって図2に示すように、左右に開
閉されるように構成してある左右各群の扉体13が、建
屋11の左右側壁の外側面にそって格納される。また、
前記扉体13の下辺は、床面14に敷設したレール15
上を自走するように構成してある。図3〜図9に示すよ
うに、相隣れる各扉体13の上下部、および、中間の突
き合わせ辺は、互いに噛合するヒンジ金具16,17,
18と垂直姿勢の軸19,20,21とによってヒンジ
されており、図10で示すように建屋11の前面隅面部
に形成された面取り部11bに対応するレール15の円
曲部15aを進行するときに、ヒンジ手段により屈折し
うるようにしてある。
【0012】図3,図4について説明すると、下部ヒン
ジ金具16の垂直軸19の下端には、一方の扉体13の
下端角隅部に形成した切欠き凹所22に介入され、か
つ、前記レール15上に乗載される駆動車輪23を転動
可能に軸支したブロック構造体24の一側が水平旋回可
能に軸着されている。そして、前記垂直軸19の中心軸
線が前記駆動車輪23の中心点を通るように構成したも
のである。また、前記ブロック構造体24には減速機付
きのモータ25が設けてあり、チエンなどの伝動機構2
6を介して前記駆動車輪23が駆動されるようにしてあ
る。
ジ金具16の垂直軸19の下端には、一方の扉体13の
下端角隅部に形成した切欠き凹所22に介入され、か
つ、前記レール15上に乗載される駆動車輪23を転動
可能に軸支したブロック構造体24の一側が水平旋回可
能に軸着されている。そして、前記垂直軸19の中心軸
線が前記駆動車輪23の中心点を通るように構成したも
のである。また、前記ブロック構造体24には減速機付
きのモータ25が設けてあり、チエンなどの伝動機構2
6を介して前記駆動車輪23が駆動されるようにしてあ
る。
【0013】次に、図5,図6について説明すると、前
記下部ヒンジ金具16の垂直軸19の下端に、互いに連
結される扉体13の下端角隅部に突き合わせ状に形成さ
れた切欠き凹所27間に介入され、かつ、前記レール1
5上に乗載される従動車輪28を転動可能に軸支したブ
ロック構造体29を旋回可能に軸着したものである。ち
なみに、駆動車輪23をもつブロック構造体24と、従
動車輪28をもつブロック構造体29の付設割合は、例
えば、1:3程度が望ましい。図7はヒンジ金具16部
の平面を示し、図中30は蛇腹構造のシール部材で、外
部からの雨水,風などの侵入を防止する。また、図8は
中間部のヒンジ金具18と垂直軸21の構造を示してい
る。
記下部ヒンジ金具16の垂直軸19の下端に、互いに連
結される扉体13の下端角隅部に突き合わせ状に形成さ
れた切欠き凹所27間に介入され、かつ、前記レール1
5上に乗載される従動車輪28を転動可能に軸支したブ
ロック構造体29を旋回可能に軸着したものである。ち
なみに、駆動車輪23をもつブロック構造体24と、従
動車輪28をもつブロック構造体29の付設割合は、例
えば、1:3程度が望ましい。図7はヒンジ金具16部
の平面を示し、図中30は蛇腹構造のシール部材で、外
部からの雨水,風などの侵入を防止する。また、図8は
中間部のヒンジ金具18と垂直軸21の構造を示してい
る。
【0014】図9について説明すると、前記ヒンジ金具
17の垂直軸20を上方に延設し、これの外周にベアリ
ング31を介して縦長のガイドローラ32を回動可能に
被着したもので、該ガイドローラ32は、前記建屋11
の出入口12上辺に架設された平行2条のガイドレール
33間に介入され、ガイドローラ32がガイドレール3
3に接触転動しながら各扉体13が円滑に開閉しうるよ
うに構成されている。また、前記垂直軸20の中心軸線
は、前記下部ヒンジ金具16の垂直軸19の中心軸線と
一致、または、略一致させる。このように、全ての扉体
13の両辺下部には、駆動車輪23をもつブロック構造
体24、または、従動車輪28をもつブロック構造体2
9が、また、扉体13の両辺上部にはガイドローラ32
が存在することになる。
17の垂直軸20を上方に延設し、これの外周にベアリ
ング31を介して縦長のガイドローラ32を回動可能に
被着したもので、該ガイドローラ32は、前記建屋11
の出入口12上辺に架設された平行2条のガイドレール
33間に介入され、ガイドローラ32がガイドレール3
3に接触転動しながら各扉体13が円滑に開閉しうるよ
うに構成されている。また、前記垂直軸20の中心軸線
は、前記下部ヒンジ金具16の垂直軸19の中心軸線と
一致、または、略一致させる。このように、全ての扉体
13の両辺下部には、駆動車輪23をもつブロック構造
体24、または、従動車輪28をもつブロック構造体2
9が、また、扉体13の両辺上部にはガイドローラ32
が存在することになる。
【0015】
【作用の説明】 図10で示すように、レール15の円
曲部15aに駆動車輪23、または、従動車輪28が進
入すると、これら車輪23,28は円曲部15aの切線
方向にそって移動するが、扉体13はブロック構造体2
4,29に対して垂直軸19を介して旋回する。このと
き、ブロック構造体24,29は扉体13の板面から外
側方に突出しながら進行する。出入口12を開成、また
は、閉成するときの大扉13の旋回軌跡は全く同一であ
る。
曲部15aに駆動車輪23、または、従動車輪28が進
入すると、これら車輪23,28は円曲部15aの切線
方向にそって移動するが、扉体13はブロック構造体2
4,29に対して垂直軸19を介して旋回する。このと
き、ブロック構造体24,29は扉体13の板面から外
側方に突出しながら進行する。出入口12を開成、また
は、閉成するときの大扉13の旋回軌跡は全く同一であ
る。
【0016】
【考案の効果】 上述のように本考案の構成によれば、
次のような効果が得られる。 (a)狭巾の扉体をヒンジ手段にて多数並列連結すると
ともに、特に、各扉体の両側下部のヒンジ手段を構成す
る垂直軸の下端に、レール上を走行し、かつ垂直軸の中
心軸線が通る中心点をもつ車輪を軸支したブロック構造
体を水平旋回可能に軸着したので、扉体を狭巾に形成し
たこと、扉体間のヒンジ手段に配設したことと相俟っ
て、扉体の旋回スペースの最小化が合理的に図れ、か
つ、各扉体の安定化を図り円滑な開閉がなしうる。 (b)従来の大扉構造に比べ駆動部が大巾に削減でき、
構造の簡略化と大巾なコストダウンが図れる。 (c)扉体の工場生産,現場搬入の簡易化が可能とな
り、工期の短縮が図れる。
次のような効果が得られる。 (a)狭巾の扉体をヒンジ手段にて多数並列連結すると
ともに、特に、各扉体の両側下部のヒンジ手段を構成す
る垂直軸の下端に、レール上を走行し、かつ垂直軸の中
心軸線が通る中心点をもつ車輪を軸支したブロック構造
体を水平旋回可能に軸着したので、扉体を狭巾に形成し
たこと、扉体間のヒンジ手段に配設したことと相俟っ
て、扉体の旋回スペースの最小化が合理的に図れ、か
つ、各扉体の安定化を図り円滑な開閉がなしうる。 (b)従来の大扉構造に比べ駆動部が大巾に削減でき、
構造の簡略化と大巾なコストダウンが図れる。 (c)扉体の工場生産,現場搬入の簡易化が可能とな
り、工期の短縮が図れる。
【図1】 航空機格納庫の正面図である。
【図2】 大扉部分の平面図である。
【図3】 ブロック構造の駆動車輪部の一部切欠正面図
である。
である。
【図4】 駆動車輪部の一部切欠側面図である。
【図5】 ブロック構造の従動車輪部の正面図である。
【図6】 従動車輪部の一部切欠側面図である。
【図7】 下部ヒンジ手段部の平面図である。
【図8】 中間ヒンジ手段部の平面図である。
【図9】 上部ヒンジ手段部の一部切欠側面図である。
【図10】 扉体の旋回動作を示す要部の平面図であ
る。
る。
【図11】 従来技術の扉片の要部斜視図である。
【図12】 先行技術の大扉の旋回動作を示す要部の平
面図である。
面図である。
11 建屋 11a 正面妻壁部 11b 面取り部 12 出入口 13 扉体 15 レール 16 ヒンジ金具 17 ヒンジ金具19 垂直軸 20 垂直軸 21 垂直軸 22 切欠き凹所 23 駆動車輪 24 ブロック構造体 25 モーター 26 伝動機構 27 切欠き凹所 28 従動車輪 29 ブロック構造体 32 ガイドローラ 33 ガイドレール
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−142770(JP,U) 実公 昭57−18548(JP,Y2) 実公 昭58−9965(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 建屋妻壁部に形成した航空機の出入口
を、上辺が建屋に架設したガイドレールにそって案内さ
れ、下辺が床面に敷設したレール上を自走する大扉を左
右に開閉し、大扉を建屋の側面にそって移動,格納する
ようにした航空機格納庫の大扉において、前記大扉を狭
巾の扉体にて形成するとともに、各扉体同志の少くとも
上下部を軸構造のヒンジ手段にて夫々連結させ、下部ヒ
ンジ手段を構成する垂直軸の下端に、前記レール上を走
行し、かつ、垂直軸の中心軸線が通る中心点をもつ車輪
を軸支したブロック構造体を水平旋回可能に軸着せし
め、前記各車輪のうち、所要の車輪を駆動構造としたこ
とを特徴とする航空機格納庫の大扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059080U JP2534776Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 航空機格納庫の大扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059080U JP2534776Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 航空機格納庫の大扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616673U JPH0616673U (ja) | 1994-03-04 |
JP2534776Y2 true JP2534776Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=13103017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992059080U Expired - Lifetime JP2534776Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 航空機格納庫の大扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534776Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53142770U (ja) * | 1977-04-15 | 1978-11-10 | ||
JPS5718548U (ja) * | 1980-07-04 | 1982-01-30 | ||
JPS589965U (ja) * | 1981-07-15 | 1983-01-22 | 株式会社日立製作所 | 燃料噴射ポンプの圧縮力伝達構造 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP1992059080U patent/JP2534776Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0616673U (ja) | 1994-03-04 |
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