JP3350185B2 - 航空機格納庫の開閉扉 - Google Patents
航空機格納庫の開閉扉Info
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Description
機格納庫において、航空機が搬入および搬出されるため
に設けられた開口部を開閉する開閉扉に関する。
型の航空機を格納し得るように、高さ20m以上、幅が
200m以上にも達する開口部が必要になる場合があ
る。このような開口部を開閉する開閉扉は、通常、左右
方向にスライドする一対のスライド扉を有している。各
スライド扉は、幅12〜17m程度であって高さが開口
部の上縁部に達する複数の大扉を、左右方向に沿って並
設して構成されている。
口部の下縁部に沿って設置された3本のガイドレール上
を移動するようになっている。各ガイドレールは、格納
庫の内外方向に並んでいる。大扉は、それぞれが異なる
ガイドレール上を移動する6枚を1組として並んでお
り、開口部を閉塞する場合には、組になった6枚の大扉
が開口部の内外方向に階段状に配置される。そして、開
口部を開放する場合には、組になった6枚の大扉が各側
部に移動されて、開口部の内外方向に重なった状態で収
納される。従って、各スライド扉は、左右方向の長さが
1/3の長さになって、開口部の各側部に収納されてい
る。
閉扉では、開口部を開放した際に、スライド扉の各大扉
が開口部の各側部にて収納状態になるために、開口部が
全体にわたって完全に開放されず、開口部の各側部が収
納された大扉によって閉塞された状態になる。また、開
口部の各側部に収納された大扉は、6枚を1組として格
納庫の内外方向に重なった状態になっているために、格
納庫の内部のスペースが、収納状態になった大扉によっ
て占有され、格納庫の内部全体を有効に利用できないと
いう問題もある。
であり、その目的は、格納庫の開口部を全体にわたって
確実に開放することができ、しかも、開口部を開放して
大扉を収納状態にした際にも格納庫の内部が大扉にて占
有されるおそれがなく、格納庫の内部のスペースを全体
にわたって有効に利用することができる航空機格納庫の
開閉扉を提供することにある。
に対して航空機が搬入および搬出されるように設けられ
た開口部を開閉する開閉扉であって、格納庫の開口部を
閉塞し得るように開口部に沿って並設された複数の大扉
と、相互に隣接する各大扉同士を回動可能に連結する鉛
直状態になった支持ロッドと、各支持ロッドの下端部に
それぞれが回転可能に支持された車輪と、車輪が転動可
能であり、開口部の下縁部に沿って直線状に設置された
正面直線部、湾曲部および格納庫の側面外側に沿って直
線状に設置された側面直線部からなる連続するガイドレ
ールと、を備え、車輪がガイドレールの湾曲部を通過す
る際、大扉が支持ロッド回りに回動することを特徴とす
るものである。
開放する際に、相互に隣接する大扉間に設けられた車輪
がガイドレール上を転動して、各大扉が、ガイドレール
の正面直線部から湾曲部を通って、側面直線部上へと移
動される。隣接する大扉同士は鉛直状態になった支持ロ
ッドによって相互に回動可能になっているために、各大
扉はガイドレールの湾曲部を円滑に通過する。
する。
正面図である。航空機格納庫20は、正面に、各側面2
2間にわたって、例えば、幅110m、高さ21.5m
の開口部21が設けられており、この開口部21から航
空機が格納庫20に対して搬入および搬出されるように
なっている。
ける開口部21の下縁部である地表上に配置されたガイ
ドレール10と、このガイドレール10上をスライドす
る左右一対のスライド扉3とを有している。各スライド
扉3は、幅方向に連結された複数の大扉30を有してい
る。
ガイドレール10は、図2に示すように、開口部21全
体に沿って直線状に設置された正面直線部11を有して
おり、この正面直線部11の各端部から、湾曲部12を
介して、格納庫20の各側面22に沿ってそれぞれ直線
状に設置された側面直線部13に連続している。左右一
対のスライド扉3は、開口部21の中央部にて相互に当
接して開口部21を閉塞した状態になるとともに、ガイ
ドレール10上をそれぞれ相互に離れる方向にスライド
して、全体が格納庫20の各側面22に沿った状態に収
納される。各スライド扉3が収納状態になることによっ
て、格納庫20の開口部21が全体にわたって開放され
る。
30の正面図である。図3に示すように、各大扉30
は、例えば、幅が3.6m、高さが開口部21と同様に
21.5mになったフレーム31を有している。フレー
ム31の上部を除く中央部および下部は、内面および外
面を覆う一対の壁面33にて覆われており、上部はガラ
ス板が嵌められた窓部34になっている。
扉3における相互に当接する各大扉30、および適当な
位置の大扉30の下部には、回転灯用の窓部35がそれ
ぞれ設けられており、スライド扉3が開閉動作する場合
に点灯する回転灯が内部に設けられている。また、各ス
ライド扉3における適当な位置に配置された大扉30の
下部には、作業員が航空機格納庫20内に出入りするた
めの引き戸36も設けられている。
を転動する走行車輪41を有する走行部40(図4〜図
6参照)、従動車輪51を有する従動部50(図7参
照)のいずれか一方が配置されている。各スライド扉3
における左右の各端部に位置するそれぞれの大扉30
は、移動方向の側部の下端部に、従動車輪51が配置さ
れており、この従動車輪51は、フレーム31から外方
に突出していない。各走行部40は、3枚の大扉30に
対して1個の割合で配置されており、従って、各走行部
40の間には、2つの従動部50が間に挟まれている。
の縦断面図、図6は図5のA−A線における断面図であ
る。各走行部40は、下端部に設けられた走行車輪41
の回転軸41a(図6参照)を回転可能に支持するブラ
ケット42を有している。ブラケット42に回転可能に
支持された走行車輪41の各端面には、スプロケット4
8aが、それぞれ走行車輪41と一体となって回転し得
るように取り付けられている。
ロッド43の下端部に取り付けられている。支持ロッド
43の下部には、上下3段の円筒状をしたスリーブ44
a、44b、44cが順次、回転可能に嵌合されてい
る。上部および下部のスリーブ44aおよび44cは、
一方の側方に隣接する大扉30のフレーム31を構成す
る上下方向に延びる主柱31aに支持されている。主柱
31aは、例えばH型鋼によって構成されている(図6
参照)。また、中央部のスリーブ44bは、他方の側方
に隣接する大扉30の主柱31aに支持されている。こ
のような構成により、相互に隣接する大扉30は、鉛直
状態になった支持ロッド43を中心としてヒンジ結合さ
れており、各大扉30同士は支持ロッド43を中心とし
て水平方向に回動し得るようになっている。
ブ44aよりも上方に延出しており、その延出した上端
部にスプライン結合によって支持筒45が嵌合されてい
る。この支持筒45には、支持ロッド43の上端面より
も上方にて水平状態になった支持台46が支持されてい
る。そして、この支持台46上には、減速機47が設け
られており、この減速機47の上方に、駆動源である正
逆回転可能なモーター49が取り付けられている。
て減速機47内に進出しており、その回転が、水平状態
になった減速機47の出力軸47aに、減速状態で伝達
されている。
43の下端部に支持された走行車輪41の回転軸41a
と平行する水平状態になっており、出力軸47aの各端
部にスプロケット48bがそれぞれ取り付けられてい
る。出力軸47aに取り付けられた各スプロケット48
bは、走行車輪41に取り付けられた各スプロケット4
8aにそれぞれ対向しており、対向したスプロケット4
8bおよび48a間にチェーン48cが巻き掛けられて
る。
の大扉30の相互に対向した主柱31aの間は、航空機
格納庫20側が、左右方向に伸縮し得る可撓性のゴム板
61にて上下方向の全体にわたって覆われており、反対
側である主柱31aの外側間は、カバー板62にて上下
方向の全体にわたって覆われている。ゴム板61の各側
部は、それぞれの側方に隣接する各主柱31aに取り付
けられており、各大扉30がガイドレール10の湾曲部
12を通過する際に、図6に二点鎖線で示すように、左
右方向に屈曲された収縮状態になる。
31aには、上下方向の複数箇所に、水平状態になった
連結ロッド66の基端部がそれぞれ取り付けられてお
り、また、他方の大扉30の主柱31aにも、上下方向
の複数箇所に、水平状態になった連結ロッド67の基端
部がそれぞれ取り付けられている。各連結ロッド66お
よび67の先端は、カバー板62の各側部に向かってそ
れぞれ延出している。
直状態になった支持軸65がブラケット63によって回
転可能に支持されており、この支持軸65に一方の連結
ロッド66の先端部が取り付けられている。ブラケット
63には、カバー板62の背面とは適当な間隔をあけて
平行に配置されたガイド板64が支持されている。
板62の背面に沿って延びるスライドプレート72の基
端部に、鉛直状態になった連結軸68によって、回動可
能に連結されている。スライドプレート72の先端部に
は、カバー板62とガイド板64との間を転動して他方
の連結ロッド66に接離するガイドローラー69が回転
可能に支持されている。
は、各大扉30の間を覆った状態で支持されている。各
大扉30が、ガイドレール10の湾曲部12に沿って移
動する際には、相互に隣接する大扉30同士が、その間
の鉛直状態になった支持ロッド43を中心に水平方向に
回動するが、このとき、各大扉30の主柱31aにおけ
る外側部分の間が広がった状態になると、カバー板62
とガイド板64との間からスライドプレート72が引き
出されるとともに、各連結ロッド66および67は、先
端部に取り付けられた連結軸65および68が回動した
状態になる。
40と同様に、ガイドレール10上を転動する従動車輪
51が、ブラケット52に回転可能に支持されている。
ブラケット52は、支持ロッド53の下端部に取り付け
られている。支持ロッド53には、上下3段の円筒状を
したスリーブ54a、54b、54cが、上側から順番
に、回転可能に嵌合されている。上部および下部のスリ
ーブ54aおよび54cは、一方の側方に隣接する大扉
30の主柱31aに支持されている。中央部のスリーブ
54bは、他方の側方に隣接する大扉30の主柱31a
に支持されている。従って、従動部50を挟んだ一対の
大扉30同士も、鉛直状態になった支持ロッド53を中
心としてヒンジ結合されており、各大扉30同士が水平
方向に回動可能になっている。支持ロッド53の上端部
には上部のスリーブ54aから抜け止めするためのスト
ッパー55が設けられている。
覆うゴム板61およびカバー板62と同様のゴム板およ
びカバー板によって覆われている。
方の縦断面図である。走行部40および従動部50の上
方には、支持ロッド43および53と同軸状態になった
ガイドロッド81が鉛直状態で設けられている。このガ
イドロッド81の下部には、上下3段のスリーブ84
a、84b,84cが、支持ロッド81の下部に、上側
から順番に、回転可能に嵌合されている。下側のスリー
ブ84cの下側には、支持ロッド81の下端部外周面に
設けられたネジ溝81aに螺合したナット部材82が一
体的に取り付けられている。
84cは、一方の側方に位置する大扉30の主柱31a
に取り付けられており、中央のスリーブ84bは、他方
の側方に位置する大扉30の主柱31aに取り付けられ
ている。従って、相互に隣接する一対の大扉30の上部
も、鉛直状態になった支持ロッド81を中心として、水
平方向に回動可能に支持されている。
ラー82が回転可能に嵌合されている。このガイドロー
ラー82は、航空機格納庫20の開口部21の上縁部に
沿って配置された一対のガイドレール23間に挟まれた
状態になっており、各ガイドレール23に沿って転動す
るようになっている。
20の開口部21を閉塞する際には、各スライド扉3に
設けられたそれぞれの走行部40の各モーター49が正
転駆動される。これにより、モーター49の回転が減速
機47に伝達されて、さらに、減速機47からスプロケ
ット48b、チェーン48c、およびスプロケット48
aを介して走行車輪41に伝達され、走行車輪41が正
転駆動される。
10上を転動し、従動部50の従動車輪51も追従して
ガイドレール10上を転動する。走行車輪41および従
動車輪51がガイドレール10上を転動すると、スライ
ド扉3を構成する各大扉30がガイドレール10に沿っ
て移動する。
たガイドローラー82が、一対のガイドレール23の間
にて案内されるために、各大扉30は上部が揺動するこ
となく円滑に移動する。
2を通過する際には、相互に隣接する大扉30同士が、
走行部40および従動部50の鉛直状態になった各支持
ロッド43および53を中心として相互に水平方向に回
動する。その結果、各大扉30は、ガイドレール10に
沿って円滑に移動する。このとき、隣接する各大扉30
の間に設けられた支持ロッド41および51を中心に回
動するために、各大扉30がガイドレール10の湾曲部
12を通過する際に、各大扉30はガイドレール10の
湾曲部12よりも外方へほとんど突出するおそれがな
い。
過する際に、隣接する各大扉30の主柱31aにおける
外側部分が離隔した状態になっても、それらの主柱31
a間に配置されたカバー板62は、各側部に取り付けら
れた連結軸65および68を中心に連結ロッド66およ
び67が回動するとともに、スライドプレート64が主
柱31aの離隔距離に対応して引き出された状態になる
ために、支障なくガイドレール10の湾曲部12を通過
し得る。
は、相互に接近した状態になるが、それらの間には、左
右方向に伸縮し得る可撓性のゴム板61によって覆われ
ているために、ゴム板61が収縮状態になって各主柱3
1a同士の接近状態を吸収する。
て、各スライド扉3が、相互に接近するように移動され
て、航空機格納庫20における開口部21の中央部に
て、移動方向先頭の各大扉30同士が当接される。これ
により、航空機格納庫20の開口部21が全体にわたっ
て閉塞される。
場合には、各スライド扉3におけるそれぞれの走行部4
0のモーター49が逆転駆動される。これにより、各走
行部40の走行車輪41が逆転されて、各スライド扉3
は相互に離れる方向へと移動する。そして、走行車輪4
1および従動車輪51は、ガイドレール10の正面直線
部11から湾曲部12を通って側面直線部13上へと移
動される。その結果、各スライド扉3は、全体がガイド
レール10の側面直線部13上に移動された状態にな
り、それぞれの大扉30は、航空機格納庫20の各側面
に沿った状態で収納される。
ル10の各湾曲部12を円滑に通過し得る。
構成する各大扉は、格納庫の各側面外側に沿った状態で
収納されるために、格納庫の開口部を全体にわたって確
実に開放することができる。収納状態になった開閉扉
は、格納庫の内部のスペースを占有しないために、格納
庫の内部のスペースを有効に利用することができる。ま
た、各大扉は、鉛直状態になった支持ロッドを中心に回
動するようになっているために、格納庫の正面と格納庫
側面との間に設けられたガイドレールの湾曲部も円滑に
移動することができ、また、各大扉が湾曲部を通過する
際にも外方に大きく突出せず、安全である。
面概略図である。
部の側面図である。
に設けられた従動部の正面断面図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 航空機格納庫に対して航空機が搬入およ
び搬出されるように設けられた開口部を開閉する開閉扉
であって、格納庫の開口部を閉塞し得るように開口部に
沿って並設された複数の大扉と、相互に隣接する各大扉
同士を回動可能に連結する鉛直状態になった支持ロッド
と、各支持ロッドの下端部にそれぞれが回転可能に支持
された車輪と、車輪が転動可能であり、開口部の下縁部
に沿って直線状に設置された正面直線部、湾曲部および
格納庫の側面外側に沿って直線状に設置された側面直線
部からなる連続するガイドレールと、を備え、車輪がガ
イドレールの湾曲部を通過する際、大扉が支持ロッド回
りに回動することを特徴とする航空機格納庫の開閉扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31362293A JP3350185B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 航空機格納庫の開閉扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31362293A JP3350185B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 航空機格納庫の開閉扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07166773A JPH07166773A (ja) | 1995-06-27 |
JP3350185B2 true JP3350185B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=18043541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31362293A Expired - Fee Related JP3350185B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 航空機格納庫の開閉扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350185B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
KR20020028596A (ko) * | 2000-10-11 | 2002-04-17 | 이용태 | 격납고 도어장치 |
CN104358499B (zh) * | 2014-11-04 | 2016-06-08 | 江苏金秋竹集团有限公司 | 用于坡道行走的电动侧转门 |
FR3030605B1 (fr) * | 2014-12-22 | 2016-12-09 | Michel Guy Rene Gelin | Porte de garage motorisee a refoulement lateral |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31362293A patent/JP3350185B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07166773A (ja) | 1995-06-27 |
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