JP2534553Y2 - 内燃機関のフレーム締結構造 - Google Patents

内燃機関のフレーム締結構造

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JP2534553Y2
JP2534553Y2 JP3367491U JP3367491U JP2534553Y2 JP 2534553 Y2 JP2534553 Y2 JP 2534553Y2 JP 3367491 U JP3367491 U JP 3367491U JP 3367491 U JP3367491 U JP 3367491U JP 2534553 Y2 JP2534553 Y2 JP 2534553Y2
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base plate
internal combustion
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combustion engine
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與四郎 古川
秀樹 山田
繁 木地谷
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Daihatsu Diesel Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関、特にディー
ゼル機関のフレームを台板に載置して締結する内燃機関
のフレーム締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関のフレームは、シリンダ
内の爆発ガス圧,クランク軸などの運動部材の慣性力お
よび外部伝達トルクの反力やスラストを支える重要部材
であり、変形を抑えるべく十分な剛性が要求される。従
来、かかるフレームを台板に締結する構造として、例え
ば船舶用の貫通ボルト方式のフレームの場合、架構の下
端両側に長手方向に延在するフランジを、長手方向に間
隔をあけて一列に並んだボルトにより台板に固定するも
のが知られている。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】ところが、近年多用されている発電機を駆
動するための陸用のV形の複合方式のフレームでは、主
軸受ブロックをフレームの下面にボルトで固定し、フレ
ームの下端両側のフランジを、内部がオイルパンをなす
台板上に載置してボルトで固定している。そのため、上
記貫通ボルト方式に比してフレームを一層剛性の高いも
のにする必要があり、部材節減の観点から剛性の向上を
フレームとオイルパンを兼ねる台板との一体化で図る必
要がある。従って、従来の貫通ボルト方式における上述
のフレーム締結構造を上記複合方式のフレームにそのま
ま適用すると、機関の高性能化に伴って増大する爆発ガ
ス圧や運動部材の慣性力等を受けるため、フレームの軸
受部や据付脚部などに過大な変形や損傷が生じるという
問題がある。
【0004】そこで、本考案の目的は、フレームの据付
脚部の構造を工夫して据付相手の台板との一体化を図る
ことにより、シリンダ内の爆発ガス圧や運動部材の慣性
力などを十分支えることができる高い剛性が得られる内
燃機関のフレーム締結構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の内燃機関のフレーム締結構造は、内部にシ
リンダとクランク室を形成する内燃機関のフレームを、
台板に載置して締結するものにおいて、上記フレームの
下端側両側に長手方向に延在する据付脚部を、フレーム
側壁から外方へ突出する垂直部とこの垂直部の下端から
クランク室内へ延びた据付材としての水平部からなる略
コ字状断面に形成するとともに、上記垂直部に、フレー
ム内の各シリンダ隔壁の両側に位置する台板締結用のボ
ルト穴を脚高状として貫設し、上記水平部に、上記隔壁
の両側に位置する台板締結用のボルト穴を貫設したこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】内部にシリンダとクランク室が形成された内燃
機関のフレームは、その下端側両側に長手方向に延びる
据付脚部が、フレーム側壁から外方へ突出する垂直部と
この垂直部の下端からクランク室内へ延びた据付材とし
ての水平部からなる略コ字状断面に形成されている。い
ま、上記フレームを台板上に載置し、この台板および上
記据付脚部の垂直部と水平部に設けられたボルト穴にボ
ルトを挿通して、フレームを台板に固定する。かくて、
フレームと台板は、長手方向に延びる据付脚部の各シリ
ンダ隔壁の両側に相当する箇所においてフレーム側壁の
外内に挿通された長短一対のボルトで強固に一体化され
る。従って、一体化によって、貫通ボルト方式のフレー
ムにおける一列状のボルトによる締結に比べて、部材の
節減を図りつつ、一層高い剛性を得ることができ、据付
脚部に損傷や変形を生じることなく、爆発ガス圧や運動
部材の慣性力を十分支えることができる。また、上記水
平部を台板に固定するための短いボルトを着脱する場
合、フレーム側壁に上記垂直部の上方かつ上記各隔壁の
中間に位置させて設けられた点検窓部からボルトやレン
チを出し入れして、着脱を容易に行なえる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1,図2,図3は、本考案のフレーム締結構造
を採用したディーゼル機関の夫々正面図,側面図,底面図
であり、これらの図において本考案と直接関係のない部
分は、詳細を省略し外形のみを示している。このディー
ゼル機関は、片側6気筒,合計12気筒のV形の中大形
ディーゼル機関であり、4500〜6000PSの出力
を有して、陸上の発電機を駆動するために用いられる。
【0008】上記ディーゼル機関のフレーム1は、内部
に隔壁2(図2,図3参照)で仕切られたシリンダ3(図
1,図2参照)とクランク室4(図2参照)を形成した鋳鉄
製の前述の複合方式のもので、発電室のコンクリート床
に据え付けられ、かつ内部にオイルパン6が設けられた
台板5の上面に載置して締結される。フレーム1の両側
壁の下部には、隔壁2の間ごとに点検窓部7,7,…が設
けられ、各点検窓部7を着脱可能なカバー8(図2参照)
で塞いでいる。上記フレーム1の両側壁の下部に長手方
向に延在する据付脚部11は、図2,図5に示すよう
に、フレーム側壁から外方へ突出する垂直部12と、こ
の垂直部12の下端からクランク室内へ延びた据付材と
しての水平部13からなる略コ字状断面に形成されると
ともに、図3,図6に示すように、シリンダの隔壁2,2
…を互いに連結している。また、垂直部12と水平部1
3には、各隔壁2の両側において台板5の上板9をも貫
通するボルト穴14,14…(図2,図5の一点鎖線およ
び図3,図6参照)を設け、各ボルト穴14に長,短一対
のボルト15,16(図2,図5参照)を挿通,螺着して、
据付脚部11を介してフレーム1を台板5に固定してい
る。なお、水平部13のボルト穴14は、図2に見られ
るように、点検窓部7から作業者の手が届く位置にあ
る。また、垂直部12のボルト穴14の回りは、図4,
図6に見られるように、厚肉の円筒状になっている。
【0009】上記ディーゼル機関におけるフレーム締結
構造は、次のように作用する。フレーム1を、図2,図
5に示すように、両側壁下部の長手方向に延びる据付脚
部11が台板5の上板9に当接するように台板5上に載
置し、上板9および据付脚部11の垂直部12と水平部
13に設けられた2列をなすボルト穴14(図3,図6参
照)に、長,短のボルト15,16を挿通,螺着して、フレ
ーム1を台板5に固定する。かくて、フレーム1と台板
5は、略コ字状断面をなして一体に連なる垂直部12と
水平部13からなって隔壁2を順次連結する据付脚部1
1と、台板の上板9とに各隔壁2の両側において挿通さ
れた長短一対のボルト15,16で強固に一体化され
る。従って、台板5との一体化によって、従来の貫通ボ
ルト方式のフレームにおける一列状のボルトによる締結
に比べて、部材の節減を図りつつ、一層高い剛性を得る
ことができ、据付脚部11などに損傷や変形を生じるこ
となく、機関の高い爆発ガス圧や運動部材の慣性力を十
分支えることができる。また、水平部13のボルト穴1
4が点検窓部7から手の届く位置にあるので、短いボル
ト16を着脱する場合、カバー8を外して点検窓部7か
らボルトやレンチを出し入れして行なうことができ、着
脱が容易になる。
【0010】このように、本考案では、垂直部12と水
平部13からなる略コ字状の据付脚部11で各隔壁2を
順次連結するとともに、各隔壁2の両側において垂直部
12と水平部13にボルト穴14を設けているので、据
付脚部11を介するフレーム1と台板5の一体化がより
強固になり、より高い剛性が得られるという利点があ
る。なお、上記実施例では、V形で複合方式のフレーム
をもつ陸用の中大形ディーゼル機関について説明した
が、本考案のフレーム締結構造が他のディーゼル機関や
他の内燃機関に適用できるのはいうまでもない。
【0011】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案の
内燃機関のフレーム締結構造は、内部にシリンダとクラ
ンク室が形成され、台板に載置して締結されるフレーム
の下端側両側に長手方向に延在する据付脚部を、フレー
ム側壁から外方へ突出する垂直部とこの下端からクラン
ク室内へ延びる据付材としての水平部からなる略コ字状
断面に形成するとともに、各シリンダ隔壁の両側に相当
する垂直部と水平部に台板締結用のボルト穴を設けると
ともに、上記フレーム側壁に、上記垂直部の上方かつ各
隔壁の中間に位置させて上記水平部のボルト穴に人手が
届きうるように点検窓部を設けているので、上記ボルト
穴に挿通,螺着したボルトによりフレームと台板を強固
に連結して一体化でき、かつボルトの着脱が容易にな
り、部材の節減を図りつつ高い剛性が得られ、内燃機関
の高い爆発ガス圧や運動部材の大きな慣性力を確実かつ
十分に支えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のフレーム締結構造を採用したディー
ゼル機関の側面図である。
【図2】 上記ディーゼル機関の正面図である。
【図3】 上記ディーゼル機関のフレームの底面図であ
る。
【図4】 図1のIV部の拡大図である。
【図5】 図2のV部の拡大図である。
【図6】 図3のVI部の拡大図である。
【符号の説明】
1…フレーム、2…隔壁、3…シリンダ、4…クランク
室、5…台板、6…オイルパン、7…点検窓部、8…カ
バー、11…据付脚部、12…垂直部、13…水平部、
14…ボルト穴、15,16…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−56406(JP,U) 実開 昭63−194098(JP,U) 実開 昭57−105495(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にシリンダとクランク室を形成する
    内燃機関のフレームを、台板に載置して締結する内燃機
    関のフレーム締結構造において、 上記フレームの下端側両側に長手方向に延在する据付脚
    部を、フレーム側壁から外方へ突出する垂直部とこの垂
    直部の下端からクランク室内へ延びた据付材としての水
    平部からなる略コ字状断面に形成するとともに、上記垂
    直部に、フレーム内の各シリンダ隔壁の両側に位置する
    台板締結用のボルト穴を脚高状として貫設し、上記水平
    部に、上記隔壁の両側に位置する台板締結用のボルト穴
    を貫設するとともに、上記フレーム側壁に、上記垂直部
    の上方かつ上記各隔壁の中間に位置させ、かつ上記水平
    部のボルト穴に人手が届きうるように点検窓部を設けた
    ことを特徴とする内燃機関のフレーム締結構造。
JP3367491U 1991-05-14 1991-05-14 内燃機関のフレーム締結構造 Expired - Lifetime JP2534553Y2 (ja)

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