JP2534396Y2 - リングゲージ - Google Patents

リングゲージ

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JP2534396Y2
JP2534396Y2 JP1993036611U JP3661193U JP2534396Y2 JP 2534396 Y2 JP2534396 Y2 JP 2534396Y2 JP 1993036611 U JP1993036611 U JP 1993036611U JP 3661193 U JP3661193 U JP 3661193U JP 2534396 Y2 JP2534396 Y2 JP 2534396Y2
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groove
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頴助 藤本
和子 関口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高精度に加工された品
物の外径精度を検査するのに用いられるリングゲージに
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】リング
ゲージは、図6に示すように一般に中央に精度の高い検
査孔1(或いは検査用螺子孔)などの検査部1を設けたリ
ング状のゲージ部2の外周に、リング状の台金部3を接
着剤4で被嵌止着した構成である。このゲージ部2は検
査部分であるため高い精度が要求されることから、硬度
の高い超硬或いは焼入れ鋼で製作し、台金部3も硬度の
高いSKSなどの金属で製作されていた。
【0003】従って、台金部3を被嵌止着する製作時
や、製作後の台金部3の経年変化の影響をうけ、ゲージ
部2の精度が変化する傾向があった。
【0004】よって、ゲージ部2に影響を与えない台金
部3の材質とその台金部3をゲージ部2に確実に一体化
する手法がもとめられていた。
【0005】本考案は、このような技術的課題を解決す
るリングゲージを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本考
案の要旨を説明する。
【0007】検査孔や検査用螺子孔などの検査部1を設
けた硬度の高い金属製のゲージ部2の外周に、台金部3
を接着剤4で被嵌止着したリングゲージにおいて、前記
台金部3を樹脂で形成し、接着面となる前記ゲージ部2
の外周面5に接着剤4が入り込む所定幅の凹溝6を周方
向に形成し、この接着面と対面する接着面となる樹脂製
台金部2の内周面7に接着剤4が入り込む所定幅の対向
凹溝8を前記凹溝6と対向状態にして周方向に形成し、
少なくとも所定幅であって周方向に配された前記凹溝6
と前記対向凹溝8により形成される周方向空隙内に前記
接着剤4を充填して、前記硬度の高い金属製のゲージ部
2の外周に、前記樹脂製の台金部3を左右周方向並びに
上下軸方向に止着係止されるように被嵌止着したことを
特徴とするリングゲージに係るものである。
【0008】
【作用】ゲージ部2は硬度の高い金属製で、これに被嵌
止着される台金部3は樹脂製である。
【0009】従って、樹脂は金属に比して柔らかいた
め、台金部3をゲージ部2に被嵌止着して製作する際
や、台金部3が経年変化しても、ゲージ部2にはその影
響が与えられず、ゲージ部2の精度が保持される。
【0010】また、単にフラット面で対向当接する接着
面同志を接着剤4で止着するのではなく、互いに対向す
る凹溝6と対向凹溝8とに接着剤4が入り込んだ状態で
ゲージ部2と台金部3とは接着されるため、接合強度は
著しく高くなる。
【0011】図5は、接着面に対して平行なスラスト荷
重が加わったときのゲージ部2に対する台金部3のズレ
移動の変位を測定した試験結果を示すもので、図5(a)
は後述する実施例における構成であるが、凹溝6や対向
凹溝8が全くない接着面が単なるフラット面であるもの
で、図5(b)は実施例に係るもので凹溝6と対向凹溝8
とを対向状態に接着面全周に一条形成したものである。
この試験結果から著しく接着強度が向上することが確認
された。
【0012】
【実施例】本実施例ではリング状のゲージ部2は金属製
の超硬材或いは焼入れ鋼で構成し、これに被嵌止着する
リング状の台金部3は硬度が比較的柔らかく、油性に強
いデルリンで構成している。
【0013】リングゲージを使用するときは、使用者は
台金部3を固定して被測定物と検査孔や検査用螺子孔な
どの検査部1との嵌合若しくは螺合状態をみるので、ゲ
ージ部2と台金部3との接着強度が十分で無ければなら
ない。
【0014】本実施例では、図2に示すように接着面と
なる前記ゲージ部2のリング外周面5に接着剤4が入り
込む凹溝6を形成し、この接着面と対面する接着面とな
る樹脂製台金部2の内周面7に接着剤4が入り込む対向
凹溝8を前記凹溝6と対向状態に配される位置に形成し
ている。
【0015】本実施例では、凹溝6とこれと対向凹溝8
とに入り込む接着剤4によりくさび効果が得られ、前述
した図5に示す試験結果に示すように単にフラット面で
の接合によるものよりも強固に支持できる。
【0016】更に、超硬など加工の困難な材料でも簡単
な凹溝の切削加工で良いので容易に製作できる。
【0017】図1,図2は、ゲージ部2の中心に検査孔
1を設けた栓ゲージに本考案を適用した第1実施例を示
す。
【0018】本実施例のようなリングゲージの場合は、
ゲージ部2に対して主に軸方向の力が加えられるので以
下の構造とする。
【0019】ゲージ部2と台金部3の接合面5・7に、
それぞれ互いに対向した位置に凹溝6と対向凹溝8とを
全周に円周状にして一条設ける。
【0020】この凹溝6・8の数は強度を求められる時
は複数本(複数対)としても良い。
【0021】凹溝6・8の軸方向の位置は外面に均等に
なる位置に設ける(1ケの時はほぼ中央)ことによってど
ちら側の面からも被測定物の挿入に対して均一な強度が
得られる。
【0022】通常使用では凹溝6・8は1本(一対)で十
分な強度を有する。
【0023】図3は、ゲージ部2の中心に検査用螺子孔
1を設けたネジゲージに本考案を適用した第2実施例を
示す。
【0024】ネジゲージの場合は、ゲージ部2に対して
主に軸方向の力と、軸中心を中心とするねじり方向の力
との両方がかかるので以下の構造とする。
【0025】ゲージ部2と台金部3の接合面5・7に第
一の凹溝6と対向凹溝8とを第1実施例のようにそれぞ
れ対向した位置に接合面に沿った円周状に設けると共
に、第2の凹溝6'と対向凹溝8'とを軸方向に平行で接
合面に沿った一ケ所に直線状に設ける。
【0026】第1第2の凹溝6,6'・8,8'は複数本と
しても良いし、その位置も第一の実施例と同様に適宜設
計し得る。ただし第2の凹溝6'・8'を複数本(複数対)
設ける場合には軸対称の位置に設ける。
【0027】通常使用では凹溝は各1本(各一対)づつで
十分な強度を得られる。
【0028】この本数を余り増やす事は加工工数増加で
好ましく無い。
【0029】第1第2の実施例に於いて、図4に示すよ
うにゲージ部2側の凹溝6,6'よりも台金部3側の対向
凹溝8,8'の幅を、図(a)に示すように同一とせず、図
4(c)のように多少大として製作することが望ましい。
接合時のズレにより図4(b)のように対向接着するくさ
び作用を果たす部分が細くなり強度が劣化することが妨
げることとなるからである。
【0030】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したから、台
金部をデルリンなどの比較的柔らかい材料である樹脂で
構成されるため、被嵌止着製作時に於いても台金部の経
年変化が発生しても、超硬材や焼入れ鋼であるゲージ部
にまで影響が及ばず、ゲージ部の精度を確保し続けるこ
とができ、精度向上がはかれる。また、台金部の接着後
にゲージ部を再加工して精度調整をする必要もなくな
る。
【0031】更に、台金部に外力が加わってもゲージ部
にまで影響を与えない。
【0032】また、台金部が樹脂で有るため成形も比較
的容易にでき、また「止まり」「通し」や「検工」の種別など
の用途別を樹脂の色彩で分ける事も容易となり使用者の
管理が楽になる。
【0033】更に、刻印作業も容易になる。樹脂を使用
できるので製作コストを廉価にできる。
【0034】また、上述のように少なくとも所定幅であ
って周方向に配された前記凹溝と前記対向凹溝により形
成される周方向空隙内に前記接着剤を充填して前記硬度
の高い金属製のゲージ部の外周に、前記樹脂製の台金部
を左右周方向並びに上下軸方向に止着係止されるように
被嵌止着したから、ゲージ部と台金部との被嵌止着強度
が著しく向上し、測定に際してゲージ部に被測定物を抜
き差しするが、この測定に際して頻繁にゲージ部に対し
て回転方向(左右周方向)や抜き差し方向(上下軸方
向)に力が加わってもこれらいずれの方向に対しても係
止止着されているためゲージ部が台金部に対して位置ズ
レせず、接着強度が結果的に極めて向上することにな
り、極めて耐久性に秀れ、極めて実用性に秀れたリング
ゲージとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図及び側断面図である。
【図2】第1実施例の接着部の拡大正断面図である。
【図3】第2実施例の平面図及び側断面図である。
【図4】第1及び第2実施例における接着部の構造例を
示す説明図である。
【図5】本実施例の接着強度の比較試験結果を示すグラ
フである。
【図6】従来例の平面図及び側断面図である。
【符号の説明】
1 検査部 2 ゲージ部 3 台金部 4 接着剤 5 外周面 6 凹溝 7 内周面 8 対向凹溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査孔や検査用螺子孔などの検査部を設
    けた硬度の高い金属製のゲージ部の外周に、台金部を接
    着剤で被嵌止着したリングゲージにおいて、前記台金部
    を樹脂で形成し、接着面となる前記ゲージ部の外周面に
    接着剤が入り込む所定幅の凹溝を周方向に形成し、この
    接着面と対面する接着面となる樹脂製台金部の内周面に
    接着剤が入り込む所定幅の対向凹溝を前記凹溝と対向状
    態にして周方向に形成し、少なくとも所定幅であって周
    方向に配された前記凹溝と前記対向凹溝により形成され
    る周方向空隙内に前記接着剤を充填して、前記硬度の高
    い金属製のゲージ部の外周に、前記樹脂製の台金部を左
    右周方向並びに上下軸方向に止着係止されるように被嵌
    止着したことを特徴とするリングゲージ。
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