JP2534371Y2 - 収納家具 - Google Patents

収納家具

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JP2534371Y2
JP2534371Y2 JP5433091U JP5433091U JP2534371Y2 JP 2534371 Y2 JP2534371 Y2 JP 2534371Y2 JP 5433091 U JP5433091 U JP 5433091U JP 5433091 U JP5433091 U JP 5433091U JP 2534371 Y2 JP2534371 Y2 JP 2534371Y2
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JP
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walking training
drawer
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、収納家具に関するも
ので、特に、このような収納家具の機能を多様化するた
めの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば一般の家庭内において、病人、
身障者、寝たきり老人(以下、単に「病人等」とい
う。)を介護する場合、病人等が居住する部屋に、その
病人等のための着替え、衛生器具、食器などを常備して
おくことが、介護者にとって便利であり、通常、このよ
うな着替え等を収納しておくための収納家具が設置され
る。
【0003】また、病人等にとって、寝たきりの状態
は、病気または障害から回復するのに、必ずしも好まし
い状態とはいえない。最近、特にリハビリテーションの
重要性が注目されており、病人等は、寝たきりの状態よ
り、むしろ軽い運動を行なった方が、より回復が速いと
いう報告も多く発表されている。そのため、病人等のた
めのリハビリテーション器具が、ベッドおよび収納家具
などとともに、病人等が居住する部屋内に置かれること
がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、日本に
おける住宅事情を考慮したとき、病人等が居住する部屋
は、たとえば6畳または4畳半程度の広さしかない場合
が多く、このような部屋に、ベッドおよび収納家具に加
えてリハビリテーション器具を置いてしまえば、部屋が
これらによってほとんど占領され、さらに他の設備や器
具を置くことができなくなるばかりでなく、介護者の動
きにも多大な制限を受けることになる。
【0005】それゆえに、この考案の目的は、リハビリ
テーションを行なえる機能を与えながらも、上述したよ
うな部屋の狭さに関する問題を解決し得る、収納家具を
提供しようとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案では、リハビリ
テーション器具として、歩行訓練具が採用され、この歩
行訓練具が収納家具に組込まれる。
【0007】より詳細には、この考案にかかる収納家具
は、床面と接する状態に引出される引出し、前記引出し
に設けられる歩行訓練具、および前記歩行訓練具によっ
て歩行訓練を行なう者の手の支えを与えるハンドルを備
える。
【0008】
【作用】この考案において、歩行訓練を行なうときにの
み、引出しが引出され、歩行訓練を終えた後では、引出
しは、押込まれ、収納家具本体内に収められる。
【0009】
【考案の効果】したがって、この考案によれば、歩行訓
練具が、使用されないときには収納家具本体内に収めら
れるので、限られた広さの部屋の有効利用に貢献するこ
とができる。このことは、特に日本における住宅事情の
下においても、リハビリテーションに適した歩行訓練具
を、病人等が居住する部屋内に問題なく設置することを
可能にする。
【0010】また、上述のように、歩行訓練具が、病人
等が居住する部屋内に設置されれば、病人等は、それほ
どの負担なしに歩行訓練具にまで移動できるので、歩行
訓練を行なう機会が増え、リハビリテーションの効果を
一層期待することができる。なお、この考案にかかる収
納家具は、上述のような病人等が居住する部屋に限ら
ず、健康な人のための部屋、子供部屋などに設置されて
もよい。
【0011】また、この考案によれば、歩行訓練具が引
出しに設けられるため、それを使用可能な状態にするた
めの操作および使用後に収納するための操作を簡単に行
なうことができる。
【0012】また、引出しは、引出された状態で床面に
接するとともに、収納家具本体に機械的に連結されたま
まである。また、歩行訓練を行なう者の手の支えを与え
るハンドルも、収納家具本体に取付けることができる。
したがって、収納家具自身が有する重量によって、歩行
訓練具およびハンドルの各位置を安定に保ち、その結
果、歩行訓練を安全に行なうことができる。
【0013】
【実施例】図1ないし図3は、この考案の一実施例によ
る収納家具1を示している。ここに、図1および図2
は、収納家具1の側面図であり、図1では、引出し2が
引出された状態が示され、図2では、引出し2が押込ま
れ収納された状態が示されている。図3は、収納家具1
の正面図である。
【0014】収納家具1は、適当に分割された収納空間
を与える本体3を備える。この本体3によって与えられ
た収納空間を隠すため、開閉可能な扉4および5が設け
られる。また、扉5が設けられた位置の上方には、別の
引出し6が設けられる。また、収納家具1の高さ方向の
ほぼ中央部には、テーブル7が形成される。
【0015】引出し2は、図1に示されるように、床面
8と接する状態に引出される。また、引出し2が押込ま
れたときには、図2に示すように、本体3内に収められ
る。このような引出し2を引出す操作および押込む操作
は、把手9を介して行なうことができる。
【0016】引出し2には、図1に示されるように、歩
行訓練具10が設けられる。歩行訓練具10は、複数個
のローラ11を備える。これらローラ11の周囲を覆う
ように、無端のベルトが装着されてもよい。複数個のロ
ーラ11が与える包絡面は、歩行訓練に際して適当な負
荷を与え得るようにするため、適度に傾斜される。
【0017】歩行訓練を行なう者は、歩行訓練具10に
備えるローラ11上に足を置き、定位置で、歩行してい
るかのように足を動かすことによって、歩行訓練を行な
うことができる。この歩行訓練に際して、手の支えを与
えるため、ハンドル12が、テーブル7から前方へ突出
して設けられる。
【0018】図1に示した歩行訓練具10の使用状態に
おいて、歩行訓練具10は、引出し2が床面8に接する
とともに、本体3に機械的に連結されているため、安定
的にその位置が保たれる。なお、引出し2は、本体3か
ら引出された一定の位置において、それ以上引出されな
いように構成しておくことが好ましい。また、ハンドル
12も、本体3に固定されるため、その位置を安定的に
保つことができる。収納家具1の重量が、上述のような
安定的保持に寄与するものであるが、さらに安定化を図
るため、収納家具1を、たとえば、壁面13に固定する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による収納家具1を示す側
面図であり、引出し2が引出された状態を示している。
【図2】図1に示した収納家具1を示す側面図であり、
引出し2が押込まれた状態を示している。
【図3】図1に示した収納家具1の正面図である。
【符号の説明】
1 収納家具 2 引出し 8 床面 10 歩行訓練具 12 ハンドル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面と接する状態に引出される引出し、 前記引出しに設けられる歩行訓練具、および前記歩行訓
    練具によって歩行訓練を行なう者の手の支えを与えるハ
    ンドルを備える、収納家具。
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