JP2534293Y2 - 便器用フラッシュバルブの作動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、便器に水洗用として取
付られるフラッシュバルブの作動装置、特に既設の手動
押しボタン式フラッシュバルブに付設して自動洗浄式に
転換し得る前記作動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】水洗式の便器に所定量の洗浄水を流す手
段として、従来よりフラッシュバルブが汎用されてい
る。しかして、このような便器用フラッシュバルブとし
て使用者の姿をセンサーにより光学的に検知して自動的
に開弁作動する自動式のものは、旧来の使用者が手で作
動ボタンを押圧操作する手動式のものに比べ、手を触れ
る必要がなく衛生的であって、且つ手動式のようなボタ
ンの押し忘れがなく確実に洗浄を行える利点から、新設
の便器では主流になっている。

【０００３】しかるに、現状では手動式のフラッシュバ
ルブを採用した便器が既に多数設置されており、これら
便器を自動洗浄型のものに取り替えるには、新規設備の
器材費や配管その他の工事に膨大な費用がかかる上、ま
だ充分に耐用年数を残すものを廃棄することは大きな無
駄でもある。

【０００４】そこで、このような既設の手動式のフラッ
シュバルブを採用した便器に対し、前記センサーを含む
特定の自動開弁機構を付設して自動洗浄型に転換する装
置が提案されている（実公平３−１０２２３号公報）。
この装置は、手動式フラッシュバルブの作動ボタンの前
に、押圧棒をその中間部が該作動ボタンに接するように
一端部を枢着して配設し、この押圧棒の他端部をモータ
ーにて回転駆動する円管カムにリンク接続した構造を有
し、人体感知用センサーからの感知信号によってモータ
ーが駆動し、これに伴う円管カムの回転により押圧棒が
前記一端部を中心に揺動して前記作動ボタンを押し込む
ようになっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような提案装置では、作動ボタンが押圧棒による自動操
作用に変えられているため、停電やセンサー等の故障が
生じた時に手動操作を行えず、水洗不能となって便器が
汚れてしまうという問題があり、またその作動電源を確
保するためにトイレ内に専用の電気配線を行う必要があ
り、取付工事に手間がかかるという難点があった。

【０００６】本考案の目的は、上述の状況に鑑みて、既
存の手動式のフラッシュバルブを採用した便器に付設し
て自動水洗式に転換できると共に、その取り付けを電気
配線工事等を要さずに簡単に行うことができ、しかも故
障等で自動水洗が不能になった場合に手動による開弁操
作を支障なく採用できる便器用フラッシュバルブの作動
装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る便器用フラッシュバルブの作動装置
は、便器用フラッシュバルブの外側にアダプタケースが
取り付けられ、該バルブの弁軸を側方から押圧して開弁
させるプッシュロッドが前端部を前記アダプタケース内
に突出して且つバネ部材により常時はその後端を前記弁
軸から離間するように前方へ付勢して配置され、前記ア
ダプタケース内には、人体感知用センサーと、その感知
信号に基づいて作動するカム駆動用モーターと、該セン
サー及びモーターの電源となる電池の収納部とが設けら
れると共に、該アダプタケースの前面に押しボタンを備
え、該モーターの回転軸には作動時に前記プッシュロッ
ドを後方へ押圧する回転カム板が固着され、前記回転カ
ム板を迂回して前記プッシュロッドの前端部と押しボタ
ンとを結ぶ連接部材が配置されてなる構成を採用したも
のである。

【０００８】また、本考案においては、上記作動装置に
おいて、アダプタケース内に、カム駆動用モーターを回
転カム板の非作動位置に復帰駆動させるリセットスイッ
チが取り付けられる一方、連接部材には押しボタンの押
し込み操作時に該スイッチに接触してスイッチオンさせ
る接触部が設けられ、且つ該連接部材がプッシュロッド
の外端部に対して該ロッドの押し込み方向にのみ係合す
る構造を備えると共に、該連接部材を前記押しボタンの
外方突出側へ付勢するバネ部材を有してなる構成を好適
な態様としている。

【０００９】

【作用】便器の不使用時には、回転カム板はプッシュロ
ッドを押圧しない回転位置にあるように設定され、これ
により該プッシュロッドはその後端がフラッシュバルブ
の弁軸に接触しない外向き突出姿勢に保持され、フラッ
シュバルブは閉止している。そして、人体感知用センサ
ーが使用者を感知すると、その感知信号によってカム駆
動用モーターが駆動して回転カム板を回転させ、この回
転によってプッシュロッドが押し込まれてフラッシュバ
ルブの弁軸を側方から押圧して傾動変位させ、該フラッ
シュバルブが開放する。しかして、回転カム板が一回転
して元の位置に戻ると、上記モーターが停止すると共に
プッシュロッドはバネ部材の付勢によって元の突出姿勢
に復帰するが、フラッシュバルブはその本来の作動機構
によって所定量の水が放出し終わるまで開放状態を保っ
た上で閉止状態に戻る。

【００１０】一方、この作動装置はアダプタケース内に
装填した電池を駆動電源とするが、この電池の消耗や故
障その他の要因で上記センサーやカム駆動用モーターが
作動不能に陥った場合は、アダプタケースの前面に設け
た押しボタンを利用して元通りの手動操作による水洗を
行える。すなわち、該押しボタンを使用者が指で押す
と、連接部材を介してプッシュロッドが押し込まれるた
め、前記同様にフラッシュバルブが開放し、所定量の水
が便器に流れることになる。しかして、押しボタンから
指を離せば、プッシュロッドがバネ部材の付勢によって
連接部材を逆に押し戻しながら突出姿勢に復帰し、これ
に伴って押しボタンも突出姿勢に戻る。

【００１１】なお、操作用アダプタケース内にカム駆動
用モーターを回転カム板の非作動位置に復帰駆動させる
リセットスイッチを取り付け、連接部材に押しボタンの
押し込み操作時に該スイッチに接触してスイッチオンさ
せる接触部を設けると共に、該連接部材をプッシュロッ
ドに対して押し込み方向にのみ係合する構造として、該
連接部材をバネ部材により前記押しボタンの外方突出側
へ付勢する構成とすれば、電池交換や点検・補修等を行
った後に回転カム板を本来の停止位置に戻すためのリセ
ット操作が押しボタンを押すだけで行える。

【００１２】

【実施例】図１〜図４において、１は上部に手動式水洗
用のフラッシュバルブ２を備えた小便器であり、そのフ
ラッシュバルブ２の外側を覆うように本考案作動装置３
のアダプタケース４が取り付けられている。しかして、
このアダプタケース４は、フラッシュバルブ２の前方及
び左右両側を囲むように配置した平面視略コ字状のケー
ス本体４ａと、その上に嵌着して且つフラッシュバルブ
２の上方を覆う平面視略矩形の蓋体４ｂとからなり、前
面には中央部に突出する手動操作用の押しボタン５と、
その右側に配置したセンサー用窓６とを有している。な
お、７はアダプタケース４の底面に固着された２段曲折
状の位置決め板であり、その下段に設けた切欠部７ａで
便器１への導出水管８ａに係合し、該ケース４の傾きを
防止している。また９はフラッシュバルブ２への導入水
管８ｂに設けられた制水弁である。

【００１３】フラッシュバルブ２の弁ケース２ａの下部
には前方に開口した押しボタン装填用筒部２ｂを有し、
この筒部２ａの内奥には弁軸２０が閉弁状態で垂直状に
配置しており、該弁軸２０の傾動変位によってフラッシ
ュバルブ２が開弁して小便器１に所要量の水が流れる。
しかして、筒部２ａ内に装着されていた既存の手動操作
用押しボタンやシールホルダー等は取り外され、その代
わりに筒状のロッドホルダー１０が外周のフランジ部１
０ａをガスケット１１を介して該筒部２ａの開口縁に係
合して挿嵌されると共に、このロッドホルダー１０内に
ダイヤフラム１２を保持したプッシュロッド１３が同心
状に挿入され、またロッドホルダー１０の外側にはその
フランジ部１０ａとの間でダイヤフラム１２の外周部を
挟む押さえリング１４が配置され、この押さえリング１
４に外嵌係合する固定ナット１５ａが筒部２ａに螺合締
着されている。しかして、アダプタケース４は、ケース
本体４ａの中央部内側に側面視略上向き開放コ字状の取
付枠１６がその後板部１６ａでビス止めされており、こ
の後板部１６ａを挟んで取付ナット１５ｂを押さえリン
グ１４の外周ねじ部に螺合締着することにより、フラッ
シュバルブ２の弁ケース２ａに固定的に支持されてい
る。

【００１４】プッシュロッド１３は、前端部１３ａがア
ダプタケース４内に、後端部１３ｂがフラッシュバルブ
２の弁ケース２ａ内にそれぞれ突入する長さで、且つ前
端部１３ａに続く太径部１３ｃを有しており、ロッドホ
ルダー１０内に装填されたコイルスプリング１７により
前方つまりアダプタケース４側へ付勢され、常時は後端
部１３ｂがフラッシュバルブ２の弁軸２０に非接触で近
接した位置にあり、且つコイルスプリング１７の付勢に
抗して押し込まれた際に該弁軸２０を側方から押圧して
傾動変位させるように設定されている。しかして、弁ケ
ース２ａ内とアダプタケース４内とはダイヤフラム１２
によって完全に仕切られており、弁ケース２ａより水が
アダプタケース４内へ漏れることはない。

【００１５】アダプタケース４内にはカム駆動用モータ
ー１８が取り付けられており、その回転軸１８ａに円盤
状の回転カム板１９が偏心位置で固着され、該回転カム
板１９は、取付枠１６上に載置された矩形枠状の摺動体
２１内に、前後両側をほぼ接して上下移動のみ自在に内
嵌している。また摺動体２１は、前方へ突出するガイド
軸２１ａを備え、このガイド軸２１ａが取付枠１６の前
板部１６ｂを貫通して押しボタン５の内側に突入配置す
ることにより、モーター１８の駆動による回転カム板１
９の偏心回転に伴って取付枠１６上を前後方向に摺動す
る。この摺動体２１のガイド軸２１ａとプッシュロッド
１３とは同軸線上にあり、該プッシュロッド１３の前端
部１３ａが摺動体２１の後端面に常時当接すると共に、
摺動体２１の前限位置においてプッシュロッド１３の後
端部１３ｂがフラッシュバルブ２の弁軸２０に非接触に
なるように設定されている。

【００１６】２２は下方と左方つまりカム駆動用モータ
ー１８側に開放した箱枠状の連接部材であり、その前壁
部２２ａが摺動体２１のガイド軸２１ａに、後壁部２２
ｂがプッシュロッド１３の前端部１３ａにそれぞれ貫通
された形で、回転カム板１９及び摺動体２１を包囲する
ように前後移動自在に配置しており、前壁部２１ａと摺
動体２１との間でガイド軸２１ａに外嵌するコイルスプ
リング２３により、前壁部２１ａで押しボタン５の内端
面を押圧するように付勢されている。また、後壁部２１
ｂにおける透孔２１ｃはプッシュロッド１３の太径部１
３ｃの径よりも小さく設定され、該連接部材が後方へ移
動した際に太径部１３ｃに係合してプッシュロッド１３
を押し込むようになっている。なお、押しボタン５は、
径断面略Ｕ字状の帽子形をなし、その前壁内面と連接部
材２２の前壁部２２ａとの間に装填されたコイルスプリ
ング２４により、常時は後端縁のフランジ部５ａがケー
ス本体４ａの開口縁内面にガスケット２５を介して当接
する突出姿勢に保持されている。

【００１７】一方、図３に示すように、アダプタケース
４内には、センサー用窓６に臨む人体感知用センサー２
６とリセットスイッチ２７が固着されると共に、左側部
に該センサー２６及びカム駆動用モーター１８の電源と
なる電池２８…の収容部２９が構成され、また右側部に
電子回路基板３０が取り付けられている。そして、リセ
ットスイッチ２７は、連接部材２２が後限位置になった
際、その側面に設けた突片２７ｄにより接触子２９ａが
押圧されてスイッチオンするように設定されている。

【００１８】上記構成の作動装置３では、小便器１の不
使用時には、回転カム板１９が図２〜図４で示すように
最大半径部が前方に向く回転位置にあるように設定さ
れ、これによって摺動体２１とプッシュロッド１３が共
に前限位置となり、フラッシュバルブ２は弁軸２０がプ
ッシュロッド１３の内端部１３ｂと接触せず閉止してい
る。そして、人体感知用センサー２６が使用者を感知す
ると、その感知信号によってカム駆動用モーター１８が
駆動して回転カム板１９を一回転させるが、この回転が
半回転に達する過程で、図５に示すように摺動体２１が
後方へ移動してプッシュロッド１３を押し込み、その内
端部１３ｂが弁軸２０を側方から押圧して傾動変位さ
せ、フラッシュバルブ２が開放して小便器３に水を流出
する。続いて回転カム板１９が半回転を越えると摺動体
２１は前進に切り換わり、プッシュロッド１３もコイル
スプリング１７の蓄力で前進し、該カム板１９が一回転
して元の位置に戻ると上記モーター１８は停止し、プッ
シュロッド１３も元の突出姿勢に復帰するが、フラッシ
ュバルブ２は所定量の水を放出し終わるまで開放状態を
保った上で閉止状態に戻る。従って、小便器１は使用の
都度に自動的に水洗さることになる。

【００１９】なお、人体感知用センサー２６は、通常で
は小便器１の使用後に水洗するように、その前方に使用
者が一定時間（例えば４秒）以上位置して離れた時点で
上記感知信号を出力するように設定されるが、小便器使
用中に水洗を開始するように該感知信号を出すように設
定してもよい。また、上記センサー１８による便器使用
の都度に行う水洗とは別に、タイマー機構により一定時
間置きにカム駆動用モーター１８を作動させて水洗を行
うようにしてもよい。

【００２０】しかして、電池２８…の消耗や故障その他
の要因で上記の自動水洗機能が働かない状態に陥った場
合、アダプタケース４の前面にある押しボタン５を使用
者が指で押すと、図６に示すように、連接部材２２が押
圧されて後方へ移動し、これに伴ってプッシュロッド１
３が押し込まれるため、前記同様にフラッシュバルブ２
が開放し、所定量の水が便器に流れることになる。しか
して、押しボタン５から指を離せば、プッシュロッド１
３はコイルスプリング２３の蓄力によって連接部材２２
を逆に押し戻しながら突出姿勢に復帰し、これに伴って
押しボタン５も突出姿勢に戻る。従って、消耗した電池
の交換や故障の修復が行われるまでの期間中も、元の手
動式と同じ取扱いで使用の都度に小便器１を水洗するこ
とができ、汚れて不衛生になるという事態を回避でき
る。

【００２１】ところで、上記のように押しボタン５を押
すと連接部材２２が押圧されて後方へ移動するが、この
移動に伴って該連接部材２２の突片２２ｄがリセットス
イッチ２７の接触子２９ａを押圧してスイッチオンさせ
る。従って、電池交換や点検・補修等を行った後に回転
カム板を本来の停止位置に戻すためのリセット操作は、
押しボタン５を押すだけでよく、従来のようにアダプタ
ケース４の蓋体４ｂを外す必要がない。

【００２２】なお、上記実施例では回転カム板１９が摺
動体２１を介してプッシュロッド１３を押圧するように
構成しているが、該回転カム板１９の周面がプッシュロ
ッド１３の前端に直接接する構造としてもよい。また、
上記実施例では既存のフラッシュバルブ２における手動
操作用押しボタンやシールホルダー等を取り外して本考
案の作動装置３を取り付けるようにしているが、プッシ
ュロッドやロッドホルダーとして上記の押しボタンやシ
ールホルダーをそのまま利用する構成としてもよい。更
に本考案の便器用フラッシュバルブの作動装置は、各部
材の形状や配置等の細部構成について実施例以外に種々
設計変更可能であり、また小便器に限らず大便器にも適
用できる。

【００２３】

【考案の効果】本考案の便器用フラッシュバルブの作動
装置によれば、これを既存の手動式のフラッシュバルブ
を採用した便器に付設するだけで自動水洗式に転換でき
ると共に、その作動電源として電池を用いることから、
取り付けを電気配線工事等を要さずに簡単に行うことが
でき、自動水洗化に伴うコストが非常に少なくて済み、
しかも上記電池の消耗や故障等で自動水洗が不能になっ
た場合に元の手動式と同様の押しボタン操作による手動
水洗が可能であり、消耗した電池の交換や故障の修復が
行われるまでの期間中に汚れて不衛生になるという事態
を回避できる。

【００２４】また、本考案の請求項２の構成によれば、
電池交換や点検・補修等を行った後に回転カム板を本来
の停止位置に戻すためのリセット操作に際し、アダプタ
ケースの蓋を開ける必要がなく、押しボタンを押すだけ
で簡単にリセットできるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例に係るフラッシュバルブの
作動装置を取り付けた小便器の斜視図。

【図２】 同作動装置の縦断側面図。

【図３】 同作動装置の横断面図。

【図４】 同作動装置要部の拡大縦断側面図。

【図５】 同作動装置による自動水洗時の動作を示す要
部の縦断側面図。

【図６】 同作動装置による手動水洗時の動作を示す要
部の縦断側面図。

【符号の説明】

１ 小便器 ２ フラッシュバルブ ３ 作動装置 ４ アダプタケース ５ 押しボタン １３ プッシュロッド １３ａ 前端部 １３ｂ 後端部 １７ コイルスプリング（バネ部材） １８ カム駆動用モーター １８ａ 回転軸 １９ 回転カム板 ２０ 弁軸 ２２ 連接部材 ２２ｄ 突片（接触部） ２３ コイルスプリング（バネ部材） ２６ 人体感知用センサー ２７ リセットスイッチ ２８ 電池 ２９ 収容部

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器用フラッシュバルブの外側にアダプ
   タケースが取り付けられ、該バルブの弁軸を側方から押
   圧して開弁させるプッシュロッドが前端部を前記アダプ
   タケース内に突出して且つバネ部材により常時はその後
   端を前記弁軸から離間するように前方へ付勢して配置さ
   れ、前記アダプタケース内には、人体感知用センサー
   と、その感知信号に基づいて作動するカム駆動用モータ
   ーと、該センサー及びモーターの電源となる電池の収納
   部とが設けられると共に、該アダプタケースの前面に押
   しボタンを備え、該モーターの回転軸には作動時に前記
   プッシュロッドを後方へ押圧する回転カム板が固着さ
   れ、前記回転カム板を迂回して前記プッシュロッドの前
   端部と押しボタンとを結ぶ連接部材が配置されてなる便
   器用フラッシュバルブの作動装置。
2. 【請求項２】 アダプタケース内に、カム駆動用モータ
   ーを回転カム板の非作動位置に復帰駆動させるリセット
   スイッチが取り付けられる一方、連接部材には押しボタ
   ンの押し込み操作時に該スイッチに接触してスイッチオ
   ンさせる接触部が設けられ、且つ該連接部材がプッシュ
   ロッドの外端部に対して該ロッドの押し込み方向にのみ
   係合する構造を備えると共に、該連接部材を前記押しボ
   タンの外方突出側へ付勢するバネ部材を有してなる請求
   項１記載の便器用フラッシュバルブの作動装置。