JP2533851B2 - 扁平直流モ−タのアマチユア製造方法 - Google Patents

扁平直流モ−タのアマチユア製造方法

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JP2533851B2
JP2533851B2 JP61040475A JP4047586A JP2533851B2 JP 2533851 B2 JP2533851 B2 JP 2533851B2 JP 61040475 A JP61040475 A JP 61040475A JP 4047586 A JP4047586 A JP 4047586A JP 2533851 B2 JP2533851 B2 JP 2533851B2
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敏三 梅林
孝幸 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、扁平直流モータのアマチュアを製造する方
法に関する。
(従来の技術) 自動車用ラジエータの冷却ファンあるいは自動車用空
気調和装置のインテークユニット内に設けられた送風フ
ァン等を駆動するものに扁平直流モータがある。
この扁平直流モータは、周知のように密閉ケーシング
内にマグネットを設け、このマグネットと前記ケーシン
グとの間に形成される磁界を切ってアマチュアが回転す
るようにしたものである。
このアマチュアAは、第8図に略示するように扁平な
コンミュテータ1と、このコンミュテータ1に接続され
た多数の単コイル2(通常25個)とを有し、これらをほ
ぼ全体にわたり樹脂(図示せず)によりモールドして扁
平な回転体を構成したものである。
ここに、単コイル2は、被覆層で覆われた一本の細い
コイル線Cを同一平面上で巻回し、ほぼ扇形の環状に成
形したもので、このコイル線Cの両脚部2b,2cは、コン
ミュテータ1に形成したスロットeに押し込まれ、そし
てこのスロットeからの抜けを防止するため、接続片4
と熱融着(フュージング)している。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、このようなコンミュテータ1と、両脚部2,
2との接続を行なうに当り、従来から行なわれている方
法は、脚部2b,2cの被覆層m(第9図参照)を所定長に
わたり剥離して行なうもので、 例えば、 1)剥離液(例えば石油系の溶媒)内に端部を浸漬する
方法。
2)第10図に示すように剥離カッター5をコイル線Cの
回りに回転して被覆層mのみを削り取る装置を使用する
方法等がある。
しかし、前者のものは、剥離部分の見切り線が不明確
になり好ましくなく、また後者のものは剥離カッター5
が回転しつつ後退するという複雑な働きをするので剥離
作業に工数がかかり装置も複雑になる。またこの剥離カ
ッター5の先端に設けたチップ6を超硬合金により構成
しても、長期的使用に耐えられず、このチップ6の交換
を頻繁に行なわれなければならないという不具合があ
る。
なお、図中「7」は切屑である。
さらに、この方法は、本来的にはコンミュテータ1と
接続するコイル線Cの被覆層mが一部剥離されれば足り
るにも拘らず、剥離カッター5を回転することにより、
コイル線Cの端部を全周にわたり剥離するようになって
いるので、剥離作業上非合理的な面もある。
本発明は、上述した問題点に着目してなされたもの
で、剥離爪による剥離作業を合理的にかつ簡単に行なう
ことができ、しかも各単コイルがコンミュテータと導通
不良を起すことなく確実に接続できるようにして扁平直
流モータのアマチュア製造方法を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法は、上記目的を達成するために、最外層に
熱融着性樹脂の被覆層を有するコイル線を複数回重積状
に巻回して形成した環状部から、前記被覆層が所定の剥
離長だけ剥離された2本の脚部が突出された扁平な扇形
環状の単コイルを多数個コンミュテータの周囲に配置
し、これら多数個の単コイルが前記コンミュテータを介
して電気的に直列に接続されるようにした扁平モータの
アマチュア製造する方法において、 コイル線の始端側をクランプ部材により固定保持した
状態で、巻枠の中心部に形成された扇形をしたボス部の
外周に同一平面で複数回重積状にコイル線を巻回して前
記環状部を形成し、 この環状部の巻き終り端側より伸延したコイル線を一
対の剥離爪によって両側より把持し、該コイル線の両側
を前記所定の脚部剥離長の2倍以上の長さだけ該コイル
線の軸線に沿って扱きを加えて一部芯線が露出した平坦
な面が形成されるように剥離し、 この剥離された終端側に前記所定の脚部剥離長分だけ
残るように切断し、 該単コイルの1本の脚部と隣位の単位コイルの1本の
脚部とを、前記コンミュテータに形成されたスロット内
で上下に重ね、両単コイルの剥離された平坦な面がコン
ミュテータのスロットの側壁に接触するように該スロッ
ト内に圧入するようにしたことを特徴とする。
(作用) 上述のように構成した本発明方法では、被覆コイル線
を一対の剥離爪により両側より把持して所定の脚部剥離
長の2倍以上の長さ扱きを加え、剥離された終端側に所
定の脚部剥離長分だけ残るように切断するので、次に成
形すべき単コイルの脚部までも一括して剥離することが
でき、一対の脚部の剥離作業が各単コイル毎の成形工程
中1回ですむことになり、きわめて簡単にかつ確実に剥
離させることができる。
また、この単コイルの脚部の両側に平坦な剥離部分が
形成されるので、この平坦な剥離部分をコンミュテータ
のスロット内に差し込み圧入するのみで、スロットの側
壁と接触し、単コイルとコンミュテータとの間の導通不
良も起らず、しかもコンミュテータと単コイルとの接触
面積が大きくなるので、火花等により電蝕も起る虞れが
なくなる。
(実施例) 以下、本発明方法の一実施例を図面について説明す
る。
まず、本発明方法を概説すれば、絶縁材である熱融着
性樹脂で最外層が被覆されたコイル線Cを同一平面で複
数回重積状に巻回した後に、このコイル線Cの終端側を
一対の剥離爪によって両側より把握して、これに扱きを
加えコイル線Cの終端側に絶縁材が剥離された平坦な面
が形成されるようにし、この平坦な面がコンミュテータ
のスロット側壁に接触するように押し込むことにより、
単コイルをコンミュテータと電気的に接続するものであ
る。
この場合の扱きは、通常の脚部の剥離長(以下単に脚
部剥離長l)の2倍以上、好ましくは、3倍程度とし、
コイル線の軸線に沿ってその両側に対し行なう。この扱
きにより剥離された脚部を次に切断するが、この切断
は、前記扱きを加えた長さのうちの脚部剥離長l分だけ
終端側に残るようにする。
この切断によりコイル線の終端側には長さlの剥離部
分が生じ、次の単コイル成形用のコイル線の始端側にも
所定長の剥離部分が形成されることになる。
さらに、本発明方法を図面に基づいて詳述する。
第1図は、本発明方法を具現した装置を示すもので、
一部破断した正面図である。なお、説明の都合上第8〜
10図において使用した符号も使用する。
この単コイル製造装置10を概説すれば、単コイル2を
成形する上下一対の型11,12からなる巻枠13と、コイル
線Cの一端をクランプするクランプ部材14と、コイル線
Cを巻枠13に巻回するフライヤ15を有するコイル線巻回
部16と、コイル線Cの端部を所定長剥離する剥離ユニッ
ト17と、コイル線Cを切断するカッター18,18とを備
え、環状部2aより突出した脚部2b,2bを所定形状に形成
する成形ユニット19,19とからなっている。
この単コイル製造装置10は、基台20を有し、この基台
20上に設けられた支持台21には、コイル線巻回部16が保
持され、このコイル線巻回部16上部に下型12が設置さ
れ、この下型12の上部に上型11が近接離間し得るように
設けられている。また、前記剥離ユニット17は、前記基
台20に対し昇降する第1可動ベース22上に設けられ、往
復直線作動可能な第2可動ベース23に、その主要部が取
付けられている。前記成形ユニット19は、単コイル2の
環状部2aより突出した両脚部2b,2cと成形するもので、
上型11の直近位置に一対設けられた、いわばロボットハ
ンドであり、それぞれがコイル線Cを切断するカッター
18を有している。
さらに詳述する。
第2図は、前記実施例の主として巻枠部分を示す断面
図であり、この巻枠13は、上面が平坦な下型12と、中心
部に扇形をしたボス部8が突出された上型11とを合体連
結することにより形成される。このボス部8は、小巾端
8aと大巾端8bとを有し、ボス部8の突出量は、小巾端8a
側の上型形面24aと下型型面31aとの間が、コイル線Cの
直径分程度の隙間S1が形成され、大巾端8b側の上型型面
24bと下型型面31aとの間の隙間S2はコイル線Cの直径分
より大きくし、コイル線Cを巻回したとき、隙間S2でコ
イル線が重なり合った状態となり、単コイル環状部2aの
外部辺a1(第3図参照)の巾が小さくなるようにしてい
る。このようにすれば、単コイル2をコンミュテータ1
に接続してアマチュアAとしたとき、アマチュアAの外
径が小形になり、モータ自体を小形化できる。
前記上型11は、第2図に示すように、前記ボス部8等
が形成された型部材25を、ホルダー26の外周面適所に垂
設したアーム27により支持し、コイルばね28により下方
に向って弾発する構成になっており、半径方向(図上で
は左右方向)に多少変位可能にしてある。これは型部材
25に設けた大小2つの通孔29a,29bが下型12より突出し
た2つの位置決めピン30a,30bと嵌合し、所定の位置に
簡単に位置決めされるようにするためである。
一方、下型12は、内部を中空に形成した型部材31を有
し、この型部材31内に支持軸32を取付け、この支持軸32
により前記2つの位置決めピン30a,30bを支持してい
る。特に、この位置決めピン30a,30bは、横方向に多少
変位できるようにOリング33を介して型部材31を取付け
てあり、この位置決めピン30a,30bと前記通孔29a,29bと
の嵌合がスムーズになされるようにしている。
前記支持軸32の下方に設けられた小径部32aは、コイ
ル線巻回部16の回転胴34内に挿通され、軸受35により支
持されている。なお、この回転胴34は、第1図に示すよ
うに、前記基台20の下方に設けられたモータMによりベ
ルト36及び回転軸37等を介して回転され、この回転胴34
に取り付けられたコイル線巻回部16が下型12の周囲を公
転するようになっている。
前記コイル線巻回部16は、第1,2図に示すように、前
記回転胴34に固着されたアーム48を介してフライヤ15を
取付けたもので、このフライヤ15に中空の回転軸37(第
1図参照)を通ったコイル線Cが導かれている。そし
て、このフライヤ15の頂部は、前記下型12の型面31aと
同一平面上に位置するように構成し、このフライヤ15が
公転することによりコイル線Cを、前記ボス部8の周囲
に巻回するようにしている。
前記下型12の上部側方には、側部を凹状に切欠いた平
坦部38が形成され、この平坦部38の側端には、当初コイ
ル線Cの始端側をクランプし、後にコイル線Cの終端側
をクランプするクランプ部材14が設けられているが、こ
のクランプ部材14は、前記下型12の型面31aより下方に
位置している。これは、コイル線巻回部16が巻回すると
きに邪魔にならないようにするためである。このクラン
プ部材14は、第4図に示すように、コイル線Cが嵌合す
る凹所40を有する固定爪14aと、ピン41を中心に揺動
し、前記固定爪14aと協同してコイル線Cを狭持する可
動爪14bとを有している。
この可動爪14bを作動する作動機構39は、可動爪14bの
端部に取付けたローラ42を加圧ロッド43により加圧する
ようにしたもので、加圧ロッド43を作動すると可動爪14
bがピン41を中心に揺動し、コイル線Cをクランプする
ようになっている。
なお第4図中、符号「44」は凹部、「45」はピンであ
り、両者協同して固定爪14aに対する可動爪14bの位置決
めを行なうようになっており、また、前記クランプ部材
14のピン41には、同心的にばね部材46が設けられ、可動
爪14bを常時外方に向けて弾発している。
このクランプ部材14の近傍には、後述するように、コ
イル線Cを切断した場合に出るU字状の廃材C1(第3図
参照)を、その弾性により外方に飛ばして除去する板ば
ね部材47が、常時外方に向けて傾斜して設けられている
(第2図参照)。
前記剥離ユニット17は、第1図及び第5図に示すよう
に、相互に対向した一対の剥離爪50と、この剥離爪50が
コイル線Cを把持するように動作させるための把持機構
51と、この把持機構51を開閉動作させるための作動機構
52とを有しており、第3図の矢印方向にコイル線巻回部
16を公転し、コイル線Cをボス部8の周囲に巻回した
時、このコイル線Cの終端側を把持した剥離爪50が第2
可動ベース23により後方に移動され、コイル線Cの、把
持機構51及び作動機構52全体を前後方向に移動し、前記
剥離爪50が把持した状態で、第7図に示すコイル線Cの
芯線Caの一部と表面の被覆層m(エナメル等の電気絶縁
層m1と熱融着性樹脂m2とから構成されている)を剥離す
るようにしている。
前記剥離爪50は、第6,7図に示すように、対向設置し
た一対のセラミック製チップ50aをシャンク50bの先端に
取付けたもので、コイル線Cを両側面から把持し、チッ
プ50aの尖端部54で、第7図に示すように、被覆層mと
芯線Caの一部を剥離するものである。
前記把持機構51は、前記シャンク50bの後端を延長し
てリンク部材55とピン連結し、全体として平行リンク機
構を構成するとともにこのリンク部材55にシリンダ装置
である前記作動機構52を連結し、この作動機構52を第2
可動ベース23に取り付けている。
前記成形ユニット19は、一対のいわゆるロボットハン
ドであり、クランプ部材14にクランプされたコイル線C
の始端側と、剥離ユニット17により剥離したコイル線C
の終端側を把持する把持部19aと、第3図に二点鎖線で
示すように、「く」の字状あるいは逆「く」の字状に成
形するために、前記把持部19aを回動させる駆動部(図
示せず)と、コイル線Cを切断するカッター18と、後述
するコイル線Cの最外層被覆である熱融着性樹脂m1を加
熱してコイル線C相互を熱融着させるための電流を単コ
イル2に供給する電源(図示せず)とを有しており、全
体として昇降及び横移動が可能とされている。
前記把持部19aは、一対のプレートからなり、図外の
制御部からの信号によりヒンジ19bを中心として開閉可
能とされ、閉鎖時に単コイル2の環状部2aより突出した
両脚部2b,2cを把持するようになっている。そして、前
記カッター18は、この把持部19aの一部に取り付けられ
ている。ただし、このカッター18のみを別体としてもよ
いことはいうまでもない。
この成形ユニット19は、ロボットハンドであるので、
自由に昇降移動可能であり、成形された直後の、まだ上
型11から取外されていない単コイル2を、上型11の上昇
に伴って上昇し、コンミュテータが載置されているター
ンテーブル(図示せず)上まで移動して下降し、把持し
た両脚部2b,2cをコンミュテータに接合させるようにな
っている。
なお、前記第2可動ベース23からは支持プレート56が
突出され、この支持プレート56に前記シャンク50bの交
差部に設けたピン57が固着されている。また、前記作動
機構52の終端には、ストローク調整機構58が設けられ、
このストローク調整機構58は、ねじを調整することによ
り剥離爪50が不必要にコイルCに食い込まないようにす
るものである。
また、前記第2可動ベース23は、支持プレート59(第
1図参照)を介してシリンダ装置60に固着され、該シリ
ンダ装置60のピストンロッド61の端部が第1可動ベース
22に固着されている。したがって、前記シリンダ装置60
内にエアー等を送り込むと、このシリンダ装置60が第2
可動ベース23等を伴ってガイトバー62に沿って往復摺動
するようになっている。
前記第1可動ベース22と前記基台20との間には、背中
合せの一対のジグシリンダ63,64が設けられ、この合せ
面部分を支持板65により支持しているが、この一対のジ
グシリンダ63,64は、個々独立に動作し、前記第1可動
ベース22を支持枠66,66に沿って垂直方向に二段階変位
させることができるようになっている。
なお、支持板65は、一方の支持枠66のみに一端を挿通
しているが、これは前記ジグシリンダ63,64の回り止め
である。
次に、工程順に説明する。
まずコイル線Cを回転軸37内及びコイル線巻回部16の
フライヤ17内を通して、その始端側をクランプ部材14の
固定爪14aと可動爪14bとの間で狭持する。
そして、上型11を下降し、下型12のピン30a,30bと通
孔29a,29bとを嵌合させ、上型11の型面24aと下型12の型
面31aとの間にコイル線Cが入る隙間Sとボス部8とを
形成し巻枠13とする。
なお、このピン30a,30bと通孔29a,29bとの合体連結に
より下型12は、上型12と連結された状態となり、回転胴
34が回転しても連れ回りすることはなく、位置固定の状
態となる。
次に、モータMを始動し、回転軸37を介して回転胴34
を回転すると、フライヤ15は、巻枠13の回りを公転し、
コイル線Cは、ボス部8の周囲に巻回される。この巻回
を複数回行なうと、ボス部8の大巾端8bの側以外は、隙
間S1がほぼコイル線Cの直径分であるので、環状部2aの
両側部辺a2及び内部辺a3は、コイル線Cが同一平面に存
在した幅の広い状態となり、大巾端8b側は、隙間S2が前
記隙間S1よりも大きいので、第3図に示すように、単コ
イル環状部2aの外周辺a1は、コイルが断面層状に重なり
合った幅の狭い状態となる。
この巻回後、フライヤ15の回転を停止し、成形ユニッ
ト19のうち、始端側の脚部2bを成形する成形ユニット19
を下降し、把持部19aにより始端脚部2bとなるコイル線
Cを把持するとともにカッター18によりクランプ部材14
の近傍を切断する。この切断時にクランプ部材14は、ア
ンクランプ状態となるので、U字状をしたコイル線C1
は、廃材として板ばね部材47により飛ばされる。ここで
は、コイル線Cの始端側は、成形ユニット19に把持さ
れ、終端側は、切断されておらず、フライヤー15から引
き出された状態である。したがって、このフライヤ15か
ら伸延するコイル線Cが、前記クランプ部材14上を伸延
する位置にあることを確認した上で第5図に示すよう
に、剥離ユニット17を前進させる。
ただし、この剥離ユニット17の前進作動の前に両ジグ
シリンダ63,64は伸びた状態にし、第1可動ベース22を
最上位に位置させておき、作動機構52のシリンダ装置も
後退させ、剥離爪50が開いた状態としておく。
この状態でシリンダ装置60をガイドバー62に沿って前
進させ、剥離爪50を終端側の脚部2cとなるコイル線Cの
上方に位置させる。そして、前記両シリンダ63,64のう
ちいずれか一方を動作して、前記剥離爪50を1段下降
し、この両剥離爪50がカイル線Cの両側に位置するよう
にする。
次に、作動機構52を作動してリンク部材55を後退さ
せ、シャンク50bを介して両チップ50aを互いに所定間隔
となるまで近傍し、この両チップ50aにコイル線Cを把
持させる。この把持が完了すると、シリンダ装置60を、
第1図において右行させ、剥離爪50により終端側のコイ
ル線Cを剥離長lの2倍以上(約3倍程度)剥離する。
この剥離が完了すると、前記ジグシリンダ63,64のう
ち下降していない側を下降させ、前記剥離ユニット17を
さらにもう1段下降させる。
この下降により剥離爪50により狭持されているコイル
線Cは、下型12の片面より下降し、前記クランプ部材14
間に位置することになる。そして、このクランプ部材14
が作動し、コイル線Cが狭持されると、剥離ユニット17
は、再度両ジグシリンダ63,64を動作して二段上昇し、
待機する。
この場合、前記剥離作用により剥離爪50は、後退位置
となっているので、終端側成形用の成形ユニット19は、
下降が可能となり、把持部19aによりコイル線Cを把持
し、カッター18により終端側のコイル線Cを剥離長l分
だけ残して切断する。
特に、本実施例では、終端脚部2cとなるコイル線Cを
脚部剥離長lの2倍以上を1回の剥離動作で剥離し、そ
してカッター18で剥離長l分だけ残して切断するように
したので、次の単コイルを成形するときに、始端脚部2b
となる側のコイル線Cには、既に剥離長lの剥離部分が
形成される状態となり、コイル線Cの脚部を剥離するに
要する作業は極めて簡素化になる。なお、最初の第1個
目の単コイルの始端側に関しは作業者が剥離することに
なる。
この時点の成形ユニット19は、始端側用の成形ユニッ
ト19も終端側用の成形ユニット19もともに、単コイル2
の脚部の被覆層m1が剥離された単コイル2の端部を把持
した並設状態にあるので、両成形ユニット19に、ここで
単コイル2に電流を流すと、コイル線Cの最外層被覆で
ある熱融着性樹脂m1が加熱され、コイル線C相互を熱融
着する。
また、これら両成形ユニット19,19は、その把持部19
a,19aを軸を中心として回動し、単コイル2の両脚部2b,
2bを、第3図に想像線で示すように「く」の字状あるい
は逆「く」の字状に成形する。この「く」の字状は、単
コイル2をコンミュテータ1と接続し易い形状である
が、必要な場合には、他の形状としても良い。
そして、上型11とともに成形ユニット19も単コイル2
を伴って上昇した後に、コンミュテータが載置されてい
るターンテーブル(図示せず)上まで移動して下降す
る。この場合、上型11は、ターンテーブル上に下降した
とき、コイルばね28がたわみ、上型11が、第2図の状態
より上昇し、ホルダー26に取付けられているピンPがこ
の上型11より突出し、単コイル2を上型11から外すこと
になる。
ターンテーブル上に載置されているコンミュテータに
は、多数のスロットeが形成されているので、単コイル
2の始端側及び終端側の端部を把持している成形ユニッ
ト19は、各脚部2b,2bをスロットe内に圧入する。この
場合、脚部2b,2bは、両側面が平坦な面に剥離されてい
るので、縦長のスロットe内に上下に重ねて圧入したと
き、スロットeの側壁との接触面積が大きくなり、導通
不良を起すことがなく、コンミュテータ1と単コイル2
との間で生じる火花等により電蝕が起る虞れもなくな
る。
最後に、このスロットeからの抜けを防止するため、
接続片4と熱融着(フュージング)すれば、多数の単コ
イル2とコンミュテータ1が強固に接続されたアマチュ
アAが形成されることになる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、巻枠の中心部
に形成された扇形をしたボス部の外周に同一平面で複数
回重積状にコイル線を巻回し、このコイル線の終端側
を、一対の剥離爪によって両側より把持して所定の脚部
剥離長の2倍以上、このコイル線の軸線に沿って扱きを
加え、その両側に平坦な面が生じるように剥離し、この
剥離された終端部に所定の脚部剥離長分が残るように切
断したため、1回の剥離作業で2本の脚部を剥離するこ
とができ、きわめて剥離作業が簡素化され、しかも確実
に剥離できる。
また、コイル線の両側に平坦な面が生じるように剥離
しているため、単コイルとコンミュテータのスロットと
を接続する場合にも、圧入することにより接続でき、導
通不良もなく、火花等により電蝕も生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を具現した装置を示す一部破断し
た正面図、第2図は、第1図の巻枠部分の断面図、第3
図は、同巻枠部分の平面図、第4図は、クランプ部材概
略側面図、第5図は、剥離爪部分の平面図、第6図は、
コイル線の剥離状態を示す断面説明図、第7図は、同コ
イルの剥離状態を示す軸直角断面図、第8図は、一般的
なアマチュアを示す斜視図、第9図は、第8図の要部拡
大断面図、第10図は、従来のコイル剥離装置を示す断面
概略図である。 1……コンミュテータ、2……単コイル、 2a……環状部、2b,2c……脚部、 8……ボス部、13……巻枠、 14……クランプ部材、C……コイル線、 e……スロット、l……剥離長、 m……被覆層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外層に熱融着性樹脂の被覆層(m)を有
    するコイル線(C)を複数回重積状に巻回して形成した
    環状部(2a)から、前記被覆層(m)が所定の剥離長
    (l)だけ剥離された2本の脚部(2b,2c)が突出され
    た扁平な扇形環状の単コイル(2)を多数個コンミュテ
    ータ(1)の周囲に配置し、これら多数個の単コイル
    (2)が前記コンミュテータ(1)を介して電気的に直
    列に接続されるようにした扁平直流モータのアマチュア
    を製造する扁平直流モータのアマチュア製造方法におい
    て、 コイル線(C)の始端側をクランプ部材(14)により固
    定保持した状態で、巻枠(13)の中心部に形成された扇
    形をしたボス部(8)の外周に同一平面で複数回重積状
    にコイル線(C)を巻回して前記環状部(2a)を形成
    し、 この環状部(2a)の巻き終り端側より伸延したコイル線
    (C)を一対の剥離爪によって両側より把持し、該コイ
    ル線(C)の両側を前記所定の脚部剥離長(l)の2倍
    以上の長さだけ該コイル線の軸線に沿って扱きを加えて
    一部芯線が露出した平坦な面が形成されるように剥離
    し、 該剥離された終端側に前記所定の脚部剥離長(l)分だ
    け残るように切断し、該単コイル(2)の1本の脚部と
    隣位の単コイル(2)の1本の脚部とを、前記コンミュ
    テータ(1)に形成されたスロット(e)内で上下に重
    ね、両単コイル(2)の剥離された平坦な面がコンミュ
    テータ(1)のスロット(e)の側壁に接触するように
    該スロット(e)内に圧入するようにしたことを特徴と
    する扁平直流モータのアマチュア製造方法。
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