JP2533668B2 - 配管中継ユニット及び防火区画部配管施工方法 - Google Patents

配管中継ユニット及び防火区画部配管施工方法

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JP2533668B2 JP2051336A JP5133690A JP2533668B2 JP 2533668 B2 JP2533668 B2 JP 2533668B2 JP 2051336 A JP2051336 A JP 2051336A JP 5133690 A JP5133690 A JP 5133690A JP 2533668 B2 JP2533668 B2 JP 2533668B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空調の冷媒管やケーブル配管等を防火区画
部で中継接続する配管中継ユニット及び防火区画部配管
施工方法に関する。
〔従来の技術〕
第3図は空調の配管系統の構成例を示す図、第4図は
空調設備に使用されている配管を示す図、第5図は防火
区画部の施工方法の従来例を説明するための図である。
図中、11は建物、12は屋外機、13は配管、14は防火区画
貫通部、15は室内機、16と25はスラブ、17は天井、18は
仕切り壁、19は梁、20は保温チューブ、21は銅管、22は
針金、23と24はロックウール断熱材、26は貫通孔を示
す。
近年、ビルの空調は、水冷式から空冷ヒートポンプ式
に移行しているが、この方法では、第3図に示すように
屋外機12と室内機15との間を往復2本の冷媒管の配管13
で接続している。そして、配管13は、防火区画を構成す
るスラブ16や梁19の防火区画貫通部14において、防火上
所定の処理を行うことが要求される。
空調用冷媒管は、夏期になると5℃〜10℃の低温にな
るのに対し、冬季になると80℃〜120℃の高温になる。
そのため、第4図に示すように1cm〜2cm厚の例えばウレ
タン等の保温断熱材のチューブ20で被った例えば4m程度
の保温チューブ付銅管21を用い、これを接続している。
しかし、この保温チューブ付銅管21は、保温断熱材が不
燃性でないため防火区画部をそのまま貫通させることは
できない。
そこで、防火区画貫通部14では、第5図に示すように
壁面から500mm〜1000mm程度の長さで保温断熱チューブ
を剥がし、露出した銅管の周りをロックウール断熱材23
で被い、針金22で巻き付け固定する処理を行っている。
また、貫通孔26の隙間も埋めることが必要であるので、
同様にロックウール断熱材24で埋め込むようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の防火区画貫通部14の処理
は、手作業であるため均一化が難しく種々の問題を有し
ている。
例えば先に説明したように空調では、少なくとも往復
2本の冷媒管を通すことになり、第5図に示すように保
温断熱チューブを剥がした後、それぞれの銅管21をロッ
クウール断熱材23で被い全体を束ねて針金22で巻き付け
るため、この処理が雑になると、冷媒管同士が接触し、
結露や空調の効率低下等の問題が生じる。さらには、冷
媒管だけでなくケーブル用配管も一緒に貫通させること
もあり、このような場合には、冷媒管がこのケーブル配
管と接触すると、冷媒管が高温になる冬季にケーブルの
絶縁被覆(ビニール等)を溶かしてしまい、ケーブルが
短絡事故を起こすという問題がある。
また、貫通孔26の隙間は、ロックウール断熱材24で埋
めるため、気密性が悪く隙間ができ延焼の阻止性や配管
の安定性も悪いという問題がある。なお、モルタルで埋
めることも考えられるが、モルタルは、強アルカリ性で
あるため銅管が腐食するという問題がある。
さらに、ロックウール断熱材は、粉塵に混じって空中
に飛散して空気を汚染し、健康や環境についても問題と
なる。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、防火
区画部を貫通する空調やケーブル用配管の施工性を高め
ると共に、処理の均一化を図った配管中継ユニット及び
防火区画部配管施工方法を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、防火区画部を貫通して両側に配
管を接続し中継する配管中継ユニットであって、中継用
として配管に接続するための所定の長さの複数のパイプ
と、該複数のパイプの間及び周囲全体を覆う不燃性保温
断熱材とを備えたことを特徴とするものであり、配管中
継ユニットを用いて防火区画部を貫通する配管を中継す
る防火区画部配管施工方法は、所定の長さの複数のパイ
プと該複数のパイプの間及び周囲全体を覆う不燃性保温
断熱材とを備えた配管中継ユニットを防火区画部の貫通
孔にモルタルで固定し、該配管中継ユニットの各パイプ
両端に防火区画部を貫通する配管を接続することによ
り、防火区画部を貫通する配管を中継することを特徴と
するものである。
〔作用〕
本発明の配管中継ユニット及び防火区画部配管施工方
法では、所定の長さの複数のパイプの間及び周囲全体を
不燃性保温断熱材で覆ってユニット化するので、まず、
これを防火区画の貫通孔にモルタルで固定して、各パイ
プの両端に従来から用いられている保温チューブ付銅管
を備えた空調用冷媒管やケーブル用配管を接続して、こ
れらを中継することができる。したがって、防火区画部
を貫通する配管の処理がユニット化により一様になり、
しかも、施工も簡単になる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る配管中継ユニットの1実施例を
示す図であり、1は配管中継ユニット、2はパイプ、3
は不燃性保温断熱材、4はアルミガラスクロスを示す。
第1図において、配管中継ユニット1は、所定の長さ
の複数のパイプ2と不燃性保温断熱材3、アルミガラス
クロス4を用いてユニット化したものである。複数のパ
イプ2は、空調の冷媒管やケーブル配管の中継用として
防火区画部を貫通し両端に複数の配管を接続するための
例えば銅管であり、表面を耐酸、耐アルカリ塗装したも
のである。不燃性保温断熱材3は、同図(b)のA−A
断面に示すように複数のパイプ2の間及び周囲全体を覆
うものであり、燃えにくく結露を防止できる、不燃性で
且つ保温、断熱性に優れた例えばケイ酸カルシウム等か
らなるものである。アルミガラスクロス4は、複数のパ
イプ2及びそれらを覆った不燃性保温断熱材3の外側に
巻き付けて押さえる不燃性のクロスである。このように
所定の長さの複数のパイプ2を用いた配管中継ユニット
1とすることにより、これを工場等で製造して現場に持
ち込むことかできる。しかも、工場等での製造により品
質の均一化した配管中継ユニット1を供給することがで
き、複数のパイプ2の間及び周囲全体を不燃性保温断熱
材3で覆うので、各パイプ2の間を遮断し接触を防ぐこ
とができ、各パイプ2を相互に、また周囲から断熱でき
る。
次に、上記配管中継ユニット1を用いた防火区画部の
処理について説明する。
第2図は本発明の配管中継ユニットを用いた防火区画
部配管施工方法の1実施例を説明するための図であり、
5はモルタル、6は貫通孔、7はスラブを示す。
上記本発明の配管中継ユニットを用いることにより、
防火区画部では、第4図及び第5図で先に説明した従来
のように保温チューブ付銅管の保温断熱材のチューブを
剥がし、露出した銅管の周りをロックウール断熱材で被
い、針金で巻き付け固定する処理が不要となる。すなわ
ち、本発明では、第2図に示すようにまず、工場等で製
造された配管中継ユニット1を貫通孔6に貫通させる。
その後、配管中継ユニット1と貫通孔6との隙間をモル
タル5で埋めることによって、配管中継ユニット1を固
定する。そして、配管中継ユニット1の各パイプの両端
に従来から用いられている保温チューブ付銅管からなる
空調用冷媒管やケーブル用配管を接続するという施工手
順になる。この場合、配管中継ユニット1の各パイプの
間は、不燃性保温断熱材で遮断されるので、各パイプの
間で接触の問題は生ぜず、しかも、ユニット化により保
温断熱処理を一様になり均一化を図ることができる。ま
た、貫通孔6の隙間もモルタル5で固めるため、がたつ
きもなく安定性をよくすることができる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、1対2本の冷媒管とさらにケーブル用の配管からな
る配管中継ユニットを示したが、目的に応じて1対2本
の冷媒管だけや4本、或いはそれ以上で構成するものが
あってもよいことは勿論である。また、パイプとして
は、銅管だけでなく鋼管やその他不燃性の材料を用いた
パイプを加えて構成してもよい。さらに、不燃性保温断
熱材の外側に巻き付けたアルミガラスクロスは、金属メ
ッシュや金属スリーブに代えてもよいが、工場において
配管中継ユニットを生産するので、不燃性保温断熱材を
工場生産により崩れないように成形し、不燃性保温断熱
材を押さえるアルミガラスクロス等を省くように構成し
てもよいことはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、所
定の長さの複数のパイプの間及び周囲を不燃性保温断熱
材で覆って一体不燃造りにユニット化し、これを防火区
画部の貫通孔にモルタルで固定するので、ユニットの工
場生産により、現場での施工性を高めると共に施工の均
一性を確保することができる。また、空調用冷媒管とケ
ーブル用配管とを一緒にしても、これらの間は不燃性保
温断熱材で遮断され接触することがないので、ケーブル
の絶縁被覆が冷媒管の熱のために溶け、ケーブルが短絡
するという事故も防ぐことができ、安全性を高めること
ができる。さらには、ユニット化しモルタルでユニット
を固定するので、ロックウール断熱材のように細かく飛
散して空気を汚染することもなく、環境汚染を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る配管中継ユニットの1実施例を示
す図、第2図は本発明の配管中継ユニットを用いた防火
区画部配管施工方法の1実施例を説明するための図、第
3図は空調の配管系統の構成例を示す図、第4図は空調
設備に使用されている配管を示す図、第5図は防火区画
部の施工方法の従来例を説明するための図である。 1……配管中継ユニット、2……パイプ、3……不燃性
保温断熱材、4……アルミガラスクロス、5……モルタ
ル、6……貫通孔、7……スラブ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防火区画部を貫通して両側に配管を接続し
    中継する配管中継ユニットであって、中継用として配管
    に接続するための所定の長さの複数のパイプと、該複数
    のパイプの間及び周囲全体を覆う不燃性保温断熱材とを
    備えたことを特徴とする配管中継ユニット。
  2. 【請求項2】配管中継ユニットを用いて防火区画部を貫
    通する配管を中継する防火区画部配管施工方法であっ
    て、所定の長さの複数のパイプと該複数のパイプの間及
    び周囲全体を覆う不燃性保温断熱材とを備えた配管中継
    ユニットを防火区画部の貫通孔にモルタルで固定し、該
    配管中継ユニットの各パイプ両端に防火区画部を貫通す
    る配管を接続することにより、防火区画部を貫通する配
    管を中継することを特徴とする防火区画部配管施工方
    法。
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