JP2533531Y2 - ギヤ機構 - Google Patents

ギヤ機構

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JP2533531Y2
JP2533531Y2 JP1991098976U JP9897691U JP2533531Y2 JP 2533531 Y2 JP2533531 Y2 JP 2533531Y2 JP 1991098976 U JP1991098976 U JP 1991098976U JP 9897691 U JP9897691 U JP 9897691U JP 2533531 Y2 JP2533531 Y2 JP 2533531Y2
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和宏 伏見
二男 塩崎
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Tec Corp
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Toshiba TEC Corp
Tec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリンタ装置等の駆動
機構に利用されるギヤ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、プリンタ装置のプラテンローラ等
のような可動部の駆動機構として、駆動モータにギヤ列
を組合わせたギヤ機構が一般的に利用されている。
【0003】そこで、このようなギヤ機構の従来例を図
5に基づいて説明する。まず、このギヤ機構1では、平
板状のギヤフレーム2の前面に突設された支持軸3で従
動ギヤ4が回転自在に軸支されており、この従動ギヤ4
と噛合う駆動ギヤ5が駆動モータ6の駆動軸7に装着さ
れている。ここで、この駆動モータ6は前記ギヤフレー
ム2の後面に固定機構であるビス(図示せず)等で固定さ
れており、このギヤフレーム2の前後面を貫通した駆動
軸孔8内に前記駆動モータ6の駆動軸7が挿通されてい
る。また、このギヤ機構1では、前記支持軸3は前記ギ
ヤフレーム2の前後面を貫通した支持軸孔9に挿通され
てからカシメ止めで固定されており、その先端部にEリ
ング10が装着されることで前記従動ギヤ4が回転自在
に保持されている。なお、このようなギヤ機構1は、実
際には前記駆動モータ6をビス(図示せず)等で前記ギ
ヤフレーム2に固定し、このギヤフレーム2を本体フレ
ーム(図示せず)にビス(図示せず)等で固定するようにな
っている。
【0004】このような構成において、このギヤ機構1
では、駆動モータ6の駆動軸7の近傍に突設した支持軸
3で従動ギヤ4を回転自在に軸支することで、駆動モー
タ6の駆動力を駆動ギヤ5から従動ギヤ4を介して他所
に伝達するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述したギヤ機構1で
は、駆動モータ6の駆動力を駆動ギヤ5から従動ギヤ4
を介して他所に伝達できるようになっている。
【0006】ここで、上述したギヤ機構1では、従動ギ
ヤ4を軸支する支持軸3をギヤフレーム2にカシメ止め
で装着しているが、このようなカシメ止めは専用の工具
を要して作業が煩雑であるためにギヤ機構1の生産性を
低下させている。
【0007】
【課題を解決するための手段】駆動ギヤを保持する駆動
軸を本体から突出させた駆動モータを設け、この駆動モ
ータを固定機構により固定保持するギヤフレームを形成
し、このギヤフレームに前記駆動ギヤと共に前記駆動軸
を貫通する駆動軸孔を形成し、前記ギヤフレームに前記
駆動軸孔の軸心と所定寸法離間した軸心上に位置させて
支持軸孔を形成し、この支持軸孔に挿入されて前記駆動
ギヤに噛み合う従動ギヤを保持する支持軸を設け、この
支持軸の前記駆動モータ側に径方向に拡開するフランジ
部を形成し、前記ギヤフレームの外面と前記駆動モータ
の本体の一面との間で前記支持軸の前記フランジ部を挟
持した
【0008】
【作用】ギヤフレームに対する支持軸の固定を専用の工
具などを要することなく手作業で実現することができる
ので、ギヤ機構の生産性の向上に寄与することができ
る。
【0009】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図4に基づいて
説明する。まず、このギヤ機構11は、例えば、プリン
タ装置(図示せず)の一部としてプラテンローラ(図示せ
ず)に連結されている。
【0010】そして、このギヤ機構11では、図1に例
示するように、相対向する一対のギヤフレーム12,1
3が一体成形されてギヤボックス14を形成しており、
このギヤボックス14のギヤフレーム12,13間に各
ギヤ4,5が位置するようになっている。そこで、この
ギヤ機構11では、前記ギヤフレーム12,13間に装
着された支持軸15で回転自在に従動ギヤ4が軸支され
ており、この従動ギヤ4と噛合う駆動ギヤ5は前記ギヤ
フレーム12の駆動軸孔16を貫通した駆動モータ6の
駆動軸7に装着されている。
【0011】ここで、このギヤ機構11では、この駆動
モータ6は円筒形の本体17の前面の外周部に三角形状
の二つのフランジ部18が一体に突設されており、図2
及び図3に例示するように、このような駆動モータ6の
本体17を回動自在に支持する円弧状の支持部19と、
駆動モータ6のフランジ部18が係脱自在に係合する凹
部を形成するホルダ部20とが、前記ギヤフレーム12
の後面に一体に形成されている。そして、このギヤ機構
11では、図4に例示するように、上述のようにして支
持部19とホルダ部20とに対する本体17とフランジ
部18との係合で駆動モータ6がギヤフレーム12の後
面に装着されたギヤボックス14を本体フレーム21上
にビス22で固定することで、前記ホルダ部20内のフ
ランジ部18を前記本体フレーム21上に位置保持して
前記駆動モータ6を前記ギヤボックス14に固定するよ
うになっている。つまり、このギヤ機構11では、駆動
モータ6を前記ギヤフレーム12の後面に固定する固定
機構23が、前記フランジ部18、前記支持部19、前
記ホルダ部20、前記本体フレーム21、前記ビス22
等で形成されている。
【0012】また、このギヤ機構11では、前記支持軸
15は末端にフランジ部26が一体に形成されており、
前記ギヤフレーム12,13に形成された支持軸孔2
4,25に順次挿通されている。そして、このギヤ機構
11では、前記支持軸15の末端に形成されたフランジ
部26が前記ギヤフレーム12の後面に当接した状態で
上述のように駆動モータ6を前記ギヤボックス14に装
着することで、この駆動モータ6の前面がストッパ部で
もある前記フランジ部26に当接して前記支持軸15が
前記ギヤフレーム12,13間に固定されるようになっ
ている。
【0013】このような構成において、このギヤ機構1
1では、駆動モータ6の駆動軸7の近傍に突設した支持
軸15で従動ギヤ4を回転自在に軸支することで、駆動
モータ6の駆動力を駆動ギヤ5から従動ギヤ4を介して
他所に伝達するようになっている。
【0014】ここで、このギヤ機構11では、上述のよ
うに従動ギヤ4を軸支する支持軸15は、ギヤフレーム
12,13の支持軸孔24,25を挿通した状態で末端
のフランジ部26が駆動モータ6の前面でギヤフレーム
12の後面上に位置決め保持されることでギヤボックス
14内に固定されており、この固定は専用の工具などを
要することなく手作業で実現されるので生産性が良好で
ある。しかも、このギヤ機構11では、上述のようにし
てギヤフレーム12の前面に突設された支持軸15の先
端部がギヤフレーム13の支持軸孔25に挿通されてい
るので、この支持軸15の位置保持が強固であると共に
Eリング等を要することなく従動ギヤ4が回転自在に保
持されている。
【0015】また、このギヤ機構11では、前述のよう
に本体フレーム21にビス22で装着されるギヤボック
ス14に駆動モータ6を工具を要することなく手作業で
装着することができるので生産性が極めて良好である。
ここで、このような駆動モータ6の装着工程を図4に基
づいて以下に詳述する。まず、同図(a)に例示するよう
に、駆動モータ6のフランジ部18がギヤフレーム12
の支持部19とホルダ部20との間隙内に位置するよう
に駆動モータ6の本体17をギヤフレーム12の支持部
19内に挿入し、この状態で駆動モータ6を回動させて
フランジ部18をホルダ部20内に係合させる。そし
て、同図(b)に例示するように、このようにして駆動モ
ータ6が着脱自在に装着されたギヤボックス14を本体
フレーム21にビス22で固定することで、ホルダ部2
0内のフランジ部18を本体フレーム21上に位置保持
して駆動モータ6をギヤボックス14に固定する。この
ようにすることで、このギヤ機構11では、駆動モータ
6を極めて容易にギヤボックス14に装着することがで
きる。
【0016】なお、本実施例のギヤ機構11では、ギヤ
フレーム12に突設した支持軸15の先端部をギヤフレ
ーム13で保持することを例示したが、本考案は上記構
造に限定されるものでもなく、例えば、支持軸15の末
端に大径の円盤状のフランジ部26を形成してギヤフレ
ーム13を省略することも実施可能である。さらに、本
考案で云う前方とは駆動モータ6から駆動軸7が突出し
た方向を意味しており、実際の装置の使用方向や各種部
品の配列方向等を限定するものではない。
【0017】
【考案の効果】本考案は上述のように、駆動ギヤを保持
する駆動軸を本体から突出させた駆動モータを設け、こ
の駆動モータを固定機構により固定保持するギヤフレー
ムを形成し、このギヤフレームに前記駆動ギヤと共に前
記駆動軸を貫通する駆動軸孔を形成し、前記ギヤフレー
ムに前記駆動軸孔の軸心と所定寸法離間した軸心上に位
置させて支持軸孔を形成し、この支持軸孔に挿入されて
前記駆動ギヤに噛み合う従動ギヤを保持する支持軸を設
け、この支持軸の前記駆動モータ側に径方向に拡開する
フランジ部を形成し、前記ギヤフレームの外面と前記駆
動モータの本体の一面との間で前記支持軸の前記フラン
ジ部を挟持したことにより、ギヤフレームに対する支持
軸の固定を専用の工具などを要することなく手作業で実
現することができるので、ギヤ機構の生産性の向上に寄
与することができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】後方から観察した分解斜視図である。
【図3】ギヤボックスを示す平面図である。
【図4】ギヤボックスに対する駆動モータの装着工程を
示す背面図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
4 従動ギヤ 5 駆動ギヤ 6 駆動モータ 7 駆動軸 11 ギヤ機構 12 ギヤフレーム 15 支持軸 16 駆動軸孔 23 固定機構 24 支持軸孔 26 フランジ部かつストッパ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ギヤを保持する駆動軸を本体から突
    出させた駆動モータを設け、この駆動モータを固定機構
    により固定保持するギヤフレームを形成し、このギヤフ
    レームに前記駆動ギヤと共に前記駆動軸を貫通する駆動
    軸孔を形成し、前記ギヤフレームに前記駆動軸孔の軸心
    と所定寸法離間した軸心上に位置させて支持軸孔を形成
    し、この支持軸孔に挿入されて前記駆動ギヤに噛み合う
    従動ギヤを保持する支持軸を設け、この支持軸の前記駆
    動モータ側に径方向に拡開するフランジ部を形成し、前
    記ギヤフレームの外面と前記駆動モータの本体の一面と
    の間で前記支持軸の前記フランジ部を挟持したことを特
    徴とするギヤ機構。
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