JP2533453Y2 - 振動式振込機 - Google Patents

振動式振込機

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JP2533453Y2
JP2533453Y2 JP6382091U JP6382091U JP2533453Y2 JP 2533453 Y2 JP2533453 Y2 JP 2533453Y2 JP 6382091 U JP6382091 U JP 6382091U JP 6382091 U JP6382091 U JP 6382091U JP 2533453 Y2 JP2533453 Y2 JP 2533453Y2
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JP
Japan
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pallet
vibration
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frequency
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Application number
JP6382091U
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JPH055722U (ja
Inventor
栄治 河合
俊憲 中村
Original Assignee
大阪精工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、微小物品の整列や計数
等に使用される振動式振込機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上面に多数の凹部が形成された振込用パ
レットと、該パレットを幅方向に往復移動自在に支持す
る支持枠と、該支持枠をパレット幅方向の水平軸芯周り
に揺動自在に支持する基枠と、パレット幅方向に間隔を
隔てた位置において前記基枠を弾性的に支持する複数個
の防振ゴムとを備え、前記パレットと支持枠との間にパ
レットに幅方向の振動を付与する振動源を設け、前記支
持枠と基枠との間に支持枠を前記水平軸芯周りに揺動さ
せる揺動駆動機構を設けた振動式振込機は、既に知られ
ている。
【0003】この振動式振込機は、パレット内に凹部数
よりも多い数の微小物品を収容した状態で、前記振動源
及び揺動駆動機構を作動することにより、パレットがそ
の幅方向に振動しつつ水平軸芯周りに揺動し、微小物品
がパレット上面を傾斜下方に流下しながら各々の凹部に
1個ずつ嵌まり込んで、凹部の数と配置に対応した所定
の整列状態となるように構成されている。
【0004】しかしながら、上述した従来の振動式振込
機では、パレット内に収容した微小物品が、パレット上
面を傾斜下方に流下する際、パレットの幅方向一側部に
偏って流下したり、パレットの幅方向両側部に別れた状
態に流下することが多く、微小物品がパレットの中央部
に位置する凹部に嵌まり込みにくいため、全部の凹部が
微小物品で埋め尽くされるまでに、長時間を要し、作業
能率が悪かった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来欠点に鑑
み、本考案は、パレット上を微小物品が幅方向両側方へ
広がったり、幅方向の中央部側に集中したりしながら、
パレットの傾斜下方へ流下するようにし、全部の凹部に
微小物品を迅速に嵌入させ得るようにした振動式振込機
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案では、上面に多数の凹部が形成された振込
用パレットと、該パレットを幅方向に往復移動自在に支
持する支持枠と、該支持枠をパレット幅方向の水平軸芯
周りに揺動自在に支持する基枠と、パレット幅方向に間
隔を隔てた位置において前記基枠を弾性的に支持する複
数個の弾性体とを備え、前記パレットと支持枠との間に
パレットに幅方向の振動を付与する振動源を設けた振動
式振込機において、前記支持枠と基枠との間に支持枠を
前記水平軸芯周りに揺動させる揺動駆動機構を設けた振
動式振込機において、前記振動源の振動数を、前記弾性
体の共振しやすい振動数と共振しない振動数とに切り換
え可能に構成している。尚、弾性体としては、後述する
実施例のようなゴムの他、板バネやコイルスプリング等
であってもよい。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、前記振動源及び揺動駆動
機構を作動して、パレットをその幅方向に振動させつつ
水平軸芯周りに揺動させると共に、振動源によってパレ
ットに付与する振動数を適当な周期で変更することによ
り、パレット内に収容された微小物品は、パレットの幅
方向両側方に広がったり、中央部側に集中したりしなが
ら、パレットの傾斜下方への流下することになる。
【0008】
【実施例】図面は本考案に係る振動式振込機を示す。図
において、1は上面に微小物品aを嵌入させるための多
数の凹部b…が形成された矩形状の振込用パレット、2
はパレット1を幅方向に往復移動自在に支持する支持
枠、3は支持枠2をパレット幅方向の水平軸芯(後述す
る横軸6の軸芯である。)周りに揺動自在に支持する基
枠、4…はパレット幅方向に間隔を隔てた位置において
前記基枠3を弾性的に支持する弾性体としての複数個
(図面上では6個)の防振ゴムである。
【0009】5…は支持枠2に横架された2本のガイド
軸であり、前記パレット1の裏面に連設した二対の垂下
片6…がこれらのガイド軸5…に摺動自在に套嵌してい
る。7は基枠3に横架された横軸であり、支持枠2はこ
の横軸7を介して基枠3に枢支されている。
【0010】前記パレット1と支持枠2との間には、パ
レット1に幅方向の振動を付与する振動源8が設けられ
ており、前記支持枠2と基枠3との間には、支持枠2を
前記水平軸芯周りに揺動させる揺動駆動機構9が設けら
れている。
【0011】図示の振動源8は、次のように構成されて
いる。即ち、パレット1の裏面に連設した垂直板部10に
ピン11を介して枢支連結されたロッド12の先端にリング
部材13を設ける一方、該リング部材13に嵌合した偏芯カ
ム14を支持枠2に設けた電動モータ15で軸16周りに回転
駆動するように構成してある。
【0012】図示の揺動駆動機構9は、次のように構成
されている。即ち、基枠3上に前記横軸7と平行な軸17
周りに回転するクランク輪体18を設け、このクランク輪
体18と支持枠2とを、エアシリンダ19によって伸縮可能
に構成されたロッド20により前記横軸7と平行なピン2
1,22を介して枢支連結し、基枠3上に設けた電動モー
タ23で前記クランク輪体18を回転駆動することにより、
支持枠2が横軸7を中心に揺動するように構成してあ
る。
【0013】前記振動源8の振動数は、前記電動モータ
15の回転数を変更することにより制御可能であり、当該
振動数を、前記基枠3を支持した防振ゴム4…の固有振
動数と合致した振動数と合致しない高い振動数とに切り
換え可能に構成してある。
【0014】図中の24は、架台又は振動式振込機の外装
フレームであり、前記防振ゴム4…はこの架台又は外装
フレームにビス等を介して固定されている。
【0015】上記の構成によれば、前記振動源8及び揺
動駆動機構9を作動することによりパレット1がその幅
方向に振動しつつ水平軸芯周りに揺動するので、パレッ
ト1内に収容された微小物品a…はパレット1の上面を
傾斜下方へと流下して、凹部bに1個ずつ嵌まり込む。
【0016】この場合、パレット1に振動を付与する振
動源8の振動数を変更するため、当該振動数が防振ゴム
4…の固有振動数と合致しない高い振動数であるときに
は、図4の(A)に示すように、パレット1上の微小物
品b…はパレット1の幅方向への振動に伴い、パレット
1の幅方向両側方へと分散しつつパレット1の傾斜下方
に流下する。
【0017】振動源8の振動数を防振ゴム4…の固有振
動数と合致した振動数に切り換えた状態においては、図
4の(B)に示すように、パレット1上の微小物品b…
はパレット1の幅方向中央部に集中しつつパレット1の
傾斜下方に流下することになる。
【0018】即ち、振動源8によって付与されるパレッ
ト1の振動数が、防振ゴム4…の固有振動数と合致して
いるときには、防振ゴム4…が共振し、振動源8で付与
された振動力によりパレット1が幅方向の一側部に向け
て移動(振動)することにより、パレット1の移動方向
前方側に位置する防振ゴム4…には下方への圧縮力が作
用し、逆に、パレット1の移動方向後方側に位置する防
振ゴム4…には上方への引張力が作用するので、防振ゴ
ム4…が弾性変形して、支持枠2及びそれに支持された
パレット1がその幅方向において移動方向前方側ほど低
くなるように傾斜することになる。
【0019】例えば、パレット1及びパレット1の幅方
向両側部に位置する防振ゴム4…が、図5に一点鎖線で
示す水平な状態にあるとき、パレット1が同図の右方向
に振動すると、右側の防振ゴム4…が圧縮し、左側の防
振ゴム4…が上方に伸びるので、パレット1は同図に実
線で示すように右側に傾くことになる。
【0020】このとき、パレット1の左側に位置する微
小物品aは、パレット1の上面によって右上方に向けて
斜めに押し上げられる。一方、パレット1の右側に位置
する微小物品aは、パレット1の上面が急速に下降して
支えが無くなるが、慣性力が働くので、その位置に止ま
ろうとする。
【0021】次に、この状態から、パレット1が左方向
に振動すると、上記とは逆に、左側の防振ゴム4…が圧
縮し、右側の防振ゴム4…が上方に伸びるので、パレッ
ト1は、図5に二点鎖線で示すように、左側に傾くこと
になる。
【0022】このとき、上記とは逆に、パレット1の右
側に位置する微小物品aが、パレット1の上面によって
左上方に向けて斜めに押し上げられ、パレット1の左側
に位置する微小物品aは、パレット1の上面が急速に下
降して支えが無くなるが、慣性力により、その位置に止
まろうとする。
【0023】このように、左側に位置する微小物品aが
パレット1の中央側に近づくとき、右側に位置する微小
物品aがその位置に止まり、右側に位置する微小物品a
がパレット1の中央側に近づくとき、左側に位置する微
小物品aがその位置に止まるので、この作用の繰返しに
より、パレット1上の微小物品a…は次第にパレット1
の幅方向中央部へと集中して来ることになる。
【0024】振動源8によって付与されるパレット1の
振動数が、防振ゴム4…の固有振動数と合致していない
ときには、防振ゴム4…の変形が少なく、パレット1の
幅方向への振動に伴い、パレット1上の微小物品a…は
パレット1の幅方向両側方へと次第に分散される。
【0025】従って、適当なタイミングで、振動源8の
モータ15の回転数を変化させて、振動源8によるパレッ
ト1の振動数を、上記の通り、交互に変化させることに
より、パレット1上の微小物品a…は、図6に示すよう
に、パレット1の幅方向両側方へ拡散する状態と、パレ
ット1の幅方向中央部へ集中する状態とを繰り返しつつ
パレット1の傾斜方向下方へと流下することになり、中
央部の凹部b…に対しても、迅速に微小物品a…が嵌ま
り込み、全部の凹部b…に微小物品a…を迅速に嵌入さ
せ得るのである。
【0026】
【考案の効果】以上の通り、本考案によれば、振動源の
振動数を変更するだけで、パレット内に収容された微小
物品が、パレットの幅方向両側方に広がったり、中央部
側に集中したりしながら、パレットの傾斜下方への流下
するので、全部の凹部に微小物品を迅速に嵌入させ得る
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る振動式振込機の一部を破断した正
面図である。
【図2】上記の振動式振込機の側面図である。
【図3】上記の振動式振込機の分解斜視図である。
【図4】作用図である。
【図5】作用図である。
【図6】作用を説明するパレットの概略平面図である。
【符号の説明】
b…凹部、1…パレット、2…支持枠、3…基枠、4…
防振ゴム、8…振動源、9…揺動駆動機構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に多数の凹部が形成された振込用パ
    レットと、該パレットを幅方向に往復移動自在に支持す
    る支持枠と、該支持枠をパレット幅方向の水平軸芯周り
    に揺動自在に支持する基枠と、パレット幅方向に間隔を
    隔てた位置において前記基枠を弾性的に支持する複数個
    の弾性体とを備え、前記パレットと支持枠との間にパレ
    ットに幅方向の振動を付与する振動源を設け、前記支持
    枠と基枠との間に支持枠を前記水平軸芯周りに揺動させ
    る揺動駆動機構を設けた振動式振込機において、前記振
    動源の振動数を、前記弾性体の共振しやすい振動数と共
    振しない振動数とに切り換え可能に構成したことを特徴
    とする振動式振込機。
JP6382091U 1991-07-15 1991-07-15 振動式振込機 Expired - Lifetime JP2533453Y2 (ja)

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JPH055722U JPH055722U (ja) 1993-01-26
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