JP2533451Y2 - 吸液型超音波噴霧器 - Google Patents

吸液型超音波噴霧器

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JP2533451Y2
JP2533451Y2 JP1991057584U JP5758491U JP2533451Y2 JP 2533451 Y2 JP2533451 Y2 JP 2533451Y2 JP 1991057584 U JP1991057584 U JP 1991057584U JP 5758491 U JP5758491 U JP 5758491U JP 2533451 Y2 JP2533451 Y2 JP 2533451Y2
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勉 小谷
高志 浦野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、吸入器を初めとした各
種噴霧装置として使用可能な吸液型超音波噴霧器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水等を霧化、放出する超音波噴霧
装置として、液体吸い上げ用貫通穴を形成した軸体に円
板状圧電素子を挿通し締め付け一体化してなる吸液型超
音波噴霧器を使用することは本出願人から実開昭64−
28980号で開示されている。
【0003】図3は、従来の吸液型超音波噴霧器の1例
を示す。この図において、10は金属製軸体であり、中
心部に液体吸い上げ用貫通穴11を形成しかつ中間部の
上下に雄螺子部12A,12Bを刻設したものである。
該軸体10に、金属製平ワッシャ13A、円環状電極板
14A、中心部に貫通穴を持つ円板状圧電素子15A、
円環状電極板14B、中心部に貫通穴を持つ円板状圧電
素子15B、円環状電極板14C、平ワッシャ13Bの
順で挿通し、それらの各部材を挟む如く軸体10の両側
よりナット16A,16Bを前記雄螺子部12A,12
Bに螺合して締め付けることにより、円板状圧電素子1
5A,15B等は軸体10に一体化される。すなわち、
圧電素子15A,15Bと軸体10との関係はボルト締
めランジュバン振動子とほぼ同様な構造となっている。
ここで、軸体10は吸水機能のための吸水用ホーン部2
1を下部に持ち、軸体上部は霧化機能のための霧化用ホ
ーン部22となり、その上端面中心に前記液体吸い上げ
用貫通穴11は開口している。なお、電極板14A,1
4B,14C及び圧電素子15A,15Bの内周部が軸
体10に直接接触して短絡しないように円筒形絶縁スペ
ーサ17が軸体10の中間部外周に配設されている。ま
た、両端の電極板14A,14Cは相互に電気接続さ
れ、一端の電極板14Cと中間の電極板14Bとにリー
ド線18がそれぞれ接続され、該リード線18を介して
電気的に並列接続された圧電素子15A,15Bに高周
波電力が供給されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、吸液型超音
波噴霧器の実際の使用に際しては、霧化動作中において
霧化用ホーン部22の上端から水等の液体粒子が軸体1
0を伝わって流れ落ち、軸体10側の雄螺子12A,1
2Bとナット16A,16B間等に浸入する嫌いがあ
り、この液体浸入の防止、すなわち圧電素子部分の防水
のために、軸体側雄螺子部12A,12Bと締め付け用
ナット16A,16Bとの螺合部分等に樹脂等を塗布す
ることが行われている。このような樹脂等による防水処
理が確実になされているかどうかの試験は、一般にエア
ーリーク試験により行っているが、図3の従来構造であ
ると、雄螺子部12A,12Bとナット16A,16B
との螺合部分に圧縮エアーを加えて圧電素子15A,1
5B側方からエアーリークを検出しようとしても、電極
板14A,14B,14Cがシールの役目をしてしま
い、雄螺子部12A,12Bとナット16A,16Bと
の螺合部分のシールが不完全であるかどうかをエアーリ
ーク試験で判定しにくい問題点が生じていた。
【0005】本考案は、上記の点に鑑み、圧電素子を軸
体に締め付け一体化するための締め付け部材と軸体との
間の防水シールの良否をエアーリーク試験で確実に判定
可能な吸液型超音波噴霧器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、液体吸い上げ用貫通穴を形成した軸体に
穴あき円板状圧電素子と該圧電素子に接する環状電極板
とを挿通し締め付け部材で締め付け一体化した吸液型超
音波噴霧器において、前記環状電極板の少なくとも1つ
に内縁から外縁に達するスリット状切欠部を形成してい
る。
【0007】
【作用】本考案の吸液型超音波噴霧器においては、環状
電極板の少なくとも1つに内縁から外縁に達するスリッ
ト状切欠部を形成しているので、圧電素子に接する環状
電極板の少なくとも1つはシールとして働かなくなり、
圧電素子を軸体に締め付け一体化するための締め付け部
材と軸体との間の防水シールが不完全であれば、その電
極板のスリット状切欠部からエアーリークが発生するこ
とからエアーリーク試験で防水シール不良を確実に検出
できる。なお、エアーリーク試験後、圧電素子の周囲に
防水ケースを設けることで前記電極板のスリット状切欠
部からの水等の液体の浸入は防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る吸液型超音波噴霧器の実
施例を図面に従って説明する。
【0009】図1は本考案に係る吸液型超音波噴霧器の
実施例の分解斜視図を示し、図2はそのエアーリーク試
験の様子を示す。これらの図において、金属製軸体1の
中心部には液体吸い上げ用貫通穴2が形成され、該金属
製軸体1の外周における中間部下側部分に円板状圧電素
子15A,15Bの一方の締め付け面をなす円形フラン
ジ状凸部3が一体に形成されるとともに中間部上側部分
に雄螺子部4が形成されている。前記フランジ状凸部3
の外形寸法は平ワッシャとナットとを一体化したものと
実質的に同じである。このような軸体1に対し、円環状
電極板24A、中心部に貫通穴を持つ円板状圧電素子1
5A、円環状電極板24B、中心部に貫通穴を持つ円板
状圧電素子15B、円環状電極板24Cの順で挿通し、
円形フランジ付ナット5を雄螺子部4に螺合して締め付
けることにより、円板状圧電素子15A,15Bは軸体
1に締め付け一体化される。前記円環状電極板24A,
24B,24Cには内縁から外縁に達するスリット状切
欠部25がそれぞれ形成されている。なお、軸体1が吸
水用ホーン部21を下部に、霧化用ホーン部22を上部
に持ち、円筒形絶縁スペーサ17が軸体1の中間部外周
に配設されていることや、円板状圧電素子15A,15
Bに対する高周波電力の供給は従来の図3の場合と同様
であり、軸体1側の雄螺子4とフランジ付ナット5の螺
合部分は樹脂等で水密にシールされる。
【0010】上記実施例の吸液型超音波噴霧器の吸水用
ホーン部21を水等の液体中に浸し、円板状圧電素子1
5A,15Bに高周波電力を印加して超音波振動を行わ
せれば、吸水用ホーン部21の超音波振動により液体吸
い上げ用貫通穴2を上昇した液体は、霧化用ホーン部2
2の上端面の超音波振動によって霧化され、霧化粒子と
なって空気中に噴霧、放出される。
【0011】さて、霧化動作を継続していくうちに、霧
化粒子の凝集した液滴が軸体1を伝わって流れ落ちるこ
と等が発生するので、軸体側雄螺子4とフランジ付ナッ
ト5の螺合部分の水密シールが不完全であると、その螺
合部分から圧電素子15A,15B側に液体が浸入し、
圧電素子の各電極間を短絡したりする不都合を生じる。
そのため、前記シールの良否を検査する必要がある。図
2は実施例に示した吸液型超音波噴霧器30における軸
体側雄螺子4とフランジ付ナット5の螺合部分のシール
についてエアーリーク試験を行う場合を示している。図
において、31は上端側が閉じた円筒状治具であり、該
円筒状治具31の内部空間32の中心部に突出部33が
形成されている。また、内部空間32にはエアーホース
34から圧縮エアーが供給されるようになっている。そ
して、円筒状治具31の下端面はOリング35を介して
吸液型超音波噴霧器側のフランジ付ナット5に圧接さ
れ、内部空間中心部の突出部33はパッキン36を介し
て軸体1の上端面に圧接される。この結果、軸体1の貫
通穴2はパッキン36で閉じられ、内部空間32に供給
された圧縮エアーは雄螺子4とフランジ付ナット5の螺
合部分に加わる。そして、雄螺子4とフランジ付ナット
5の螺合部分の水密シールが不良の場合には、該螺合部
分を通過したエアーが圧電素子15A,15Bの中心貫
通穴に入り、さらに円環状電極板24A,24B,24
Cに図1の如く形成されたスリット状切欠部25から圧
電素子15A,15Bの側方に噴き出すことになり、エ
アーリーク有りとなって前記螺合部分のシール不良を確
実に検出できる。
【0012】なお、スリット状切欠部25は各電極板2
4A,24B,24Cのいずれか1つに設ければ良い。
また、スリット状切欠部25からの水等の液体の浸入
は、後で圧電素子15A,15Bの周囲を囲む防水ケー
ス等を配置することで解決できる。さらに、軸体1の外
周における中間部上側部分に円板状圧電素子15A,1
5Bの一方の締め付け面をなす円形フランジ状凸部3を
一体に形成し、軸体1の中間部下側部分に雄螺子部4を
形成してフランジ付ナット5が圧電素子15A,15B
の下側を締め付けるように構成しても良い。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の吸液型超
音波噴霧器によれば、穴あき円板状圧電素子に接する環
状電極板の少なくとも1つに内縁から外縁に達するスリ
ット状切欠部を形成したので、圧電素子を軸体に締め付
け一体化するための締め付け部材と軸体との間の防水シ
ールの良否をエアーリーク試験で確実に判定可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る吸液型超音波噴霧器の実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】実施例に係る吸液型超音波噴霧器をエアーリー
ク試験する場合の正断面図である。
【図3】従来の吸液型超音波噴霧器の構成を示す正断面
図である。
【符号の説明】
1,10 軸体 2,11 液体吸い上げ用貫通穴 3 円形フランジ状凸部 4,12A,12B 雄螺子部 5 フランジ付ナット 14A,14B,14C,24A,24B,24C 電
極板 15A,15B 円板状圧電素子 25 スリット状切欠部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吸い上げ用貫通穴を形成した軸体に
    穴あき円板状圧電素子と該圧電素子に接する環状電極板
    とを挿通し締め付け部材で締め付け一体化した吸液型超
    音波噴霧器において、前記環状電極板の少なくとも1つ
    に内縁から外縁に達するスリット状切欠部を形成したこ
    とを特徴とする吸液型超音波噴霧器。
JP1991057584U 1991-06-29 1991-06-29 吸液型超音波噴霧器 Expired - Lifetime JP2533451Y2 (ja)

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