JP2533322Y2 - 構造物の制振装置における駆動装置 - Google Patents
構造物の制振装置における駆動装置Info
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- JP2533322Y2 JP2533322Y2 JP3055891U JP3055891U JP2533322Y2 JP 2533322 Y2 JP2533322 Y2 JP 2533322Y2 JP 3055891 U JP3055891 U JP 3055891U JP 3055891 U JP3055891 U JP 3055891U JP 2533322 Y2 JP2533322 Y2 JP 2533322Y2
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- Japan
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- weight
- slide member
- rack
- servomotor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は構造物の制振装置の1つ
であるハイブリツドマスダンパーのアクテイブ制振にお
いて、制御力を作用させる駆動装置に係るものである。
であるハイブリツドマスダンパーのアクテイブ制振にお
いて、制御力を作用させる駆動装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】構造物のアクテイブ制振装置においては
駆動装置によって制御力を重錘に作用させる必要があ
る。従来は構造物の地震や風による振動を制御装置によ
って検知し、同検知信号を制振装置におけるサーボモー
タに送り、同サーボモータの回転力を重錘の直進力に変
換する方法としてボールねじを用い、同ボールねじの回
転に伴って同ボールねじに螺挿された重錘を直進せしめ
る手段が採用されていた。さきに本考案者等が特願平3
−16332号において提案した構造物の制振装置もこ
の範畴に属するものである。
駆動装置によって制御力を重錘に作用させる必要があ
る。従来は構造物の地震や風による振動を制御装置によ
って検知し、同検知信号を制振装置におけるサーボモー
タに送り、同サーボモータの回転力を重錘の直進力に変
換する方法としてボールねじを用い、同ボールねじの回
転に伴って同ボールねじに螺挿された重錘を直進せしめ
る手段が採用されていた。さきに本考案者等が特願平3
−16332号において提案した構造物の制振装置もこ
の範畴に属するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種の制振装置にお
いては、ボールねじ自身の摩擦抵抗があり、またボール
ねじの軸方向の剛性、強度が弱いという問題点があっ
た。本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とする処は、制御力を効果的に
重錘に伝えることができ、構造強度上の問題がない構造
物の制振装置における駆動装置を提供する点にある。
いては、ボールねじ自身の摩擦抵抗があり、またボール
ねじの軸方向の剛性、強度が弱いという問題点があっ
た。本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とする処は、制御力を効果的に
重錘に伝えることができ、構造強度上の問題がない構造
物の制振装置における駆動装置を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係る構造物の制振装置は、重錘に、互いに
上下に段差を以って直交し、同重錘が滑動するスライド
部材を取付け、同各スライド部材の両端部に、前記重錘
を囲繞する反力壁に沿って滑動するローラを装架すると
ともに長手方向に沿ってラツクを配設し、前記重錘に、
構造物における地震や風による振動の検知信号を受けて
作動するサーボモータを装架し、同サーボモータの駆動
軸に装架されたピニオンを前記スライド部材のラツクに
噛合して構成されている。
め、本考案に係る構造物の制振装置は、重錘に、互いに
上下に段差を以って直交し、同重錘が滑動するスライド
部材を取付け、同各スライド部材の両端部に、前記重錘
を囲繞する反力壁に沿って滑動するローラを装架すると
ともに長手方向に沿ってラツクを配設し、前記重錘に、
構造物における地震や風による振動の検知信号を受けて
作動するサーボモータを装架し、同サーボモータの駆動
軸に装架されたピニオンを前記スライド部材のラツクに
噛合して構成されている。
【0005】
【作用】本考案は前記したように構成されているので、
地震や風等による構造物の振動を制御装置によって検知
し、この検知信号によりサーボモータを制御回転せし
め、同サーボモータの駆動軸に装架されたピニオンと、
前記スライド部材にその長手方向に設けたラツクとの噛
合により、サーボモータの回転力が重錘の直進力に変換
され、同重錘の動きが制御される。
地震や風等による構造物の振動を制御装置によって検知
し、この検知信号によりサーボモータを制御回転せし
め、同サーボモータの駆動軸に装架されたピニオンと、
前記スライド部材にその長手方向に設けたラツクとの噛
合により、サーボモータの回転力が重錘の直進力に変換
され、同重錘の動きが制御される。
【0006】
【実施例】以下本考案を図示の実施例について説明す
る。1は重錘で一双のスライド部材2、2が互いに上下
に段差を以って直交するように取付けられ、前記各スラ
イド部材2の両端部にはローラ3が装架され、重錘1を
囲繞するよう構造物の水平基盤a上に立設された反力壁
4に沿って滑動するように構成されている。また重錘1
もスライド部材2に沿ってローラ3′によって滑動する
ので、重錘1は、360°の方向に移動できる。図中5
は重錘を支持する低摩擦材である。
る。1は重錘で一双のスライド部材2、2が互いに上下
に段差を以って直交するように取付けられ、前記各スラ
イド部材2の両端部にはローラ3が装架され、重錘1を
囲繞するよう構造物の水平基盤a上に立設された反力壁
4に沿って滑動するように構成されている。また重錘1
もスライド部材2に沿ってローラ3′によって滑動する
ので、重錘1は、360°の方向に移動できる。図中5
は重錘を支持する低摩擦材である。
【0007】従ってスライド部材2は反力壁4に沿って
ローラ3によって滑動し、また重錘1もスライド部材2
に沿ってローラ3によって滑動するので、重錘1は36
0°の方向に移動できる。前記各スライド部材2には長
手方向にラツク6が配設され、同部材2端部のローラ支
持部材7と重錘1との間に弾機8が介装されている。
ローラ3によって滑動し、また重錘1もスライド部材2
に沿ってローラ3によって滑動するので、重錘1は36
0°の方向に移動できる。前記各スライド部材2には長
手方向にラツク6が配設され、同部材2端部のローラ支
持部材7と重錘1との間に弾機8が介装されている。
【0008】前記重錘1にはサーボモータ9が装架さ
れ、同サーボモータ9の駆動軸10には前記ラツク6に
噛合するピニオン11が装架されている。図中12は軸
受である。図示の実施例は前記したように構成されてい
るので、構造物の地震や風による振動を制御装置(図示
せず)検知し、この検知信号をサーボモータ9に送り、
同モータ9を駆動回転する。
れ、同サーボモータ9の駆動軸10には前記ラツク6に
噛合するピニオン11が装架されている。図中12は軸
受である。図示の実施例は前記したように構成されてい
るので、構造物の地震や風による振動を制御装置(図示
せず)検知し、この検知信号をサーボモータ9に送り、
同モータ9を駆動回転する。
【0009】この回転力はサーボモータ9の駆動軸10
に装架されたピニオン11に噛合するスライド部材2の
ラツク6によって直進力に変換され重錘1の動きを制御
する。なお重錘1の速さとサーボモータ9の回転速度や
回転力の関係を調整する方法として、サーボモータ9と
ピニオン11との間に減速装置を取付けてもよい。
に装架されたピニオン11に噛合するスライド部材2の
ラツク6によって直進力に変換され重錘1の動きを制御
する。なお重錘1の速さとサーボモータ9の回転速度や
回転力の関係を調整する方法として、サーボモータ9と
ピニオン11との間に減速装置を取付けてもよい。
【0010】なおサーボモータ9が停電等によって動か
ない場合は、重錘1と弾機8とによるパツシブ制振が可
能となり、このパツシブ制振装置がフエイルセイフとな
っている。
ない場合は、重錘1と弾機8とによるパツシブ制振が可
能となり、このパツシブ制振装置がフエイルセイフとな
っている。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば前記したように、アクテ
イブ制振装置における重錘の駆動装置を、地震、風等に
よる構造物の振動を受けて動作するサーボモータの駆動
軸に装架されたピニオンと、重錘が滑動するスライド部
材の長手方向に設けられ、前記ピニオンと噛合するラツ
クとより構成したので、前記サーボモータの回転力をほ
ぼ直接的に重錘の直進力に変換することができ、制御力
が効率的に重錘に伝達され、また従来のボールねじに比
して前記ラツクの軸方向の強度、剛性が大で、構造上の
信頼性が大である。
イブ制振装置における重錘の駆動装置を、地震、風等に
よる構造物の振動を受けて動作するサーボモータの駆動
軸に装架されたピニオンと、重錘が滑動するスライド部
材の長手方向に設けられ、前記ピニオンと噛合するラツ
クとより構成したので、前記サーボモータの回転力をほ
ぼ直接的に重錘の直進力に変換することができ、制御力
が効率的に重錘に伝達され、また従来のボールねじに比
して前記ラツクの軸方向の強度、剛性が大で、構造上の
信頼性が大である。
【図1】本考案に係る構造物の制振装置における駆動装
置の一実施例を示す平面図である。
置の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の矢視A−A図である。
1 重錘 2 スライド部材 3 ローラ 3′ ローラ 4 反力壁 6 ラツク 9 サーボモータ 10 駆動軸 11 ピニオン
Claims (1)
- 【請求項1】 重錘に、互いに上下に段差を以って直交
し、同重錘が滑動するスライド部材を取付け、同各スラ
イド部材の両端部に、前記重錘を囲繞する反力壁に沿っ
て滑動するローラを装架するとともに長手方向に沿って
ラツクを配設し、前記重錘に、構造物における地震や風
による振動の検知信号を受けて作動するサーボモータを
装架し、同サーボモータの駆動軸に装架されたピニオン
を前記スライド部材のラツクに噛合してなることを特徴
とする構造物の制振装置における駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055891U JP2533322Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 構造物の制振装置における駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055891U JP2533322Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 構造物の制振装置における駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04125360U JPH04125360U (ja) | 1992-11-16 |
JP2533322Y2 true JP2533322Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31914108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3055891U Expired - Lifetime JP2533322Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 構造物の制振装置における駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533322Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP3055891U patent/JP2533322Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04125360U (ja) | 1992-11-16 |
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