JP2533150B2 - 改質合成繊維糸条の製造方法 - Google Patents
改質合成繊維糸条の製造方法Info
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- JP2533150B2 JP2533150B2 JP1638388A JP1638388A JP2533150B2 JP 2533150 B2 JP2533150 B2 JP 2533150B2 JP 1638388 A JP1638388 A JP 1638388A JP 1638388 A JP1638388 A JP 1638388A JP 2533150 B2 JP2533150 B2 JP 2533150B2
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- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
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- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
- D02G3/40—Yarns in which fibres are united by adhesives; Impregnated yarns or threads
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- Textile Engineering (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,改質合成繊維糸条の製造方法に関するもの
であり,仮撚加工とポリアミノ酸系樹脂付着を同時に行
い,合成繊維に嵩高性を付与すると共に繊維表面のポリ
アミノ酸系樹脂によりソフトな天然繊維風に改質する方
法を提供するものである。
であり,仮撚加工とポリアミノ酸系樹脂付着を同時に行
い,合成繊維に嵩高性を付与すると共に繊維表面のポリ
アミノ酸系樹脂によりソフトな天然繊維風に改質する方
法を提供するものである。
(従来の技術) 従来から,天然繊維により近い合成繊維として,ポリ
アミノ酸系繊維自体に開発が数多く行われているが,ポ
リアミノ酸系繊維の製造は,原料アミノ酸のコスト高や
製造上の理由から,未だに実用化されていない。
アミノ酸系繊維自体に開発が数多く行われているが,ポ
リアミノ酸系繊維の製造は,原料アミノ酸のコスト高や
製造上の理由から,未だに実用化されていない。
又,ポリアミノ酸系樹脂は布帛の触感改良の目的で繊
維処理剤として利用されており,耐熱性,耐候性,耐摩
耗性,吸湿性,静電防止性等の特徴が付与できることは
公知であるが,布帛にポリアミノ酸系樹脂を付与した場
合,樹脂付与が布帛全体に行われるため,風合が硬くな
る欠点があり,ソフトな天然繊維様の風合のものを得る
ことができなかった。
維処理剤として利用されており,耐熱性,耐候性,耐摩
耗性,吸湿性,静電防止性等の特徴が付与できることは
公知であるが,布帛にポリアミノ酸系樹脂を付与した場
合,樹脂付与が布帛全体に行われるため,風合が硬くな
る欠点があり,ソフトな天然繊維様の風合のものを得る
ことができなかった。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように,従来法による布帛へのポリアミノ酸系
樹脂の付与では風合の硬化の問題があった。
樹脂の付与では風合の硬化の問題があった。
本発明はこのような現状に鑑みて行われたもので,合
成繊維に仮撚加工とポリアミノ酸系樹脂の付与を同時に
行うことにより,該合成繊維をソフトで天然繊維様の風
合に改質する方法を提供するものである。
成繊維に仮撚加工とポリアミノ酸系樹脂の付与を同時に
行うことにより,該合成繊維をソフトで天然繊維様の風
合に改質する方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するもので,次の構成よりな
るものである。
るものである。
すなわち,本発明は,合成繊維よりなる糸条を仮撚加
工後,即座に該糸条の繊維表面に,ポリアミノ酸系樹脂
が該糸条重量の0.1%以上付着するようにポリアミノ酸
系樹脂溶液を付与し,しかる後にオーバーフイードをか
けながら乾燥することを特徴とする改質合成繊維糸条の
製造方法を要旨とするものである。
工後,即座に該糸条の繊維表面に,ポリアミノ酸系樹脂
が該糸条重量の0.1%以上付着するようにポリアミノ酸
系樹脂溶液を付与し,しかる後にオーバーフイードをか
けながら乾燥することを特徴とする改質合成繊維糸条の
製造方法を要旨とするものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,まず合成繊維よりなる糸条を仮撚加工す
る。
る。
本発明でいう合成繊維とは,ポリアミド系繊維,ポリ
アクリロニトリル系繊維,ポリウレタン系繊維,ポリエ
ステル系繊維,ポリビニルアルコール系繊維,アセテー
ト系繊維等の繊維を意味し,糸条とはマルチフイラメン
ト糸のことである。
アクリロニトリル系繊維,ポリウレタン系繊維,ポリエ
ステル系繊維,ポリビニルアルコール系繊維,アセテー
ト系繊維等の繊維を意味し,糸条とはマルチフイラメン
ト糸のことである。
本発明で行う仮撚加工とは加撚−熱固定−解撚を連続
して行う糸加工で,これは糸の両端を把持し,その中間
で加撚すると加撚位置の前後で撚方向が異なり,加撚,
解撚が連続的に行われる原理を用いたものである。
して行う糸加工で,これは糸の両端を把持し,その中間
で加撚すると加撚位置の前後で撚方向が異なり,加撚,
解撚が連続的に行われる原理を用いたものである。
糸条を仮撚加工すると,糸条に嵩高性,伸縮性,ソフ
トさが付与される。
トさが付与される。
一般に仮撚加工機はフイードロール→第1ヒーター→
仮撚スピンドル→第1デリベリロールで構成されるもの
である。
仮撚スピンドル→第1デリベリロールで構成されるもの
である。
本発明に使用される仮撚加工機も通常の設備が使用で
き,ヒーター形状,スピンドル形状等に特に限定はな
い。
き,ヒーター形状,スピンドル形状等に特に限定はな
い。
本発明方法では上述の合成繊維糸条を仮撚加工後,即
座に該糸条の表面にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,
オーバーフイードをかけながら乾燥する。このように仮
撚加工後,即座にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,オ
ーバーフイードをかけながら乾燥すると,仮撚加工によ
り嵩高性が向上した状態で樹脂が付与されるとともに,
乾燥時には構成繊維が収束していない状態で乾燥される
ので,樹脂が糸条の繊維間隙を充填せずに構成繊維の表
面のみに付与されるようになり,ソフトな風合の糸条が
得られる。
座に該糸条の表面にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,
オーバーフイードをかけながら乾燥する。このように仮
撚加工後,即座にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,オ
ーバーフイードをかけながら乾燥すると,仮撚加工によ
り嵩高性が向上した状態で樹脂が付与されるとともに,
乾燥時には構成繊維が収束していない状態で乾燥される
ので,樹脂が糸条の繊維間隙を充填せずに構成繊維の表
面のみに付与されるようになり,ソフトな風合の糸条が
得られる。
仮撚加工後,一旦巻き取った後に樹脂付与を行う場合
には,糸条が収束しているため,得られる樹脂付与後の
糸条は硬くなる。
には,糸条が収束しているため,得られる樹脂付与後の
糸条は硬くなる。
ここで用いるポリアミノ酸系樹脂とは,α−アミノ
酸,即ち酸性アミノ酸,中性アミノ酸,塩基性アミノ酸
又はこれらの誘導体などの重合体をいい,例えばグルタ
ミン酸,アスパリギン酸,α−アミノ−アジピン酸等の
酸性アミノ酸,グリシン,アラニン,α−アミノ−イソ
酪酸,バリン,ロイシン,イソロイシン,フエニルアラ
ニン,セリン,スレオニン,チロシン,システイン,メ
チオニン等の中性アミノ酸,オルニチン,リジン,アル
ギニン等の塩基性アミノ酸等の単独重合体,あるいはこ
れらの二種以上の共重合体,もしくはこれらの重合体と
ポリウレタン,ポリアクリル酸エステル等との共重合体
を挙げることができる。
酸,即ち酸性アミノ酸,中性アミノ酸,塩基性アミノ酸
又はこれらの誘導体などの重合体をいい,例えばグルタ
ミン酸,アスパリギン酸,α−アミノ−アジピン酸等の
酸性アミノ酸,グリシン,アラニン,α−アミノ−イソ
酪酸,バリン,ロイシン,イソロイシン,フエニルアラ
ニン,セリン,スレオニン,チロシン,システイン,メ
チオニン等の中性アミノ酸,オルニチン,リジン,アル
ギニン等の塩基性アミノ酸等の単独重合体,あるいはこ
れらの二種以上の共重合体,もしくはこれらの重合体と
ポリウレタン,ポリアクリル酸エステル等との共重合体
を挙げることができる。
本発明でいうポリアミノ酸系樹脂溶液は,上述のポリ
アミノ酸系樹脂の溶剤溶液,エマルジョン溶液あるいは
水溶液を包含している。
アミノ酸系樹脂の溶剤溶液,エマルジョン溶液あるいは
水溶液を包含している。
ポリアミノ酸系樹脂の合成繊維糸条への接着性を向上
させるため,イソシアネート系架橋剤,エポキシ系架橋
剤等を上記ポリアミノ酸系樹脂溶液に添加してもよい。
させるため,イソシアネート系架橋剤,エポキシ系架橋
剤等を上記ポリアミノ酸系樹脂溶液に添加してもよい。
本発明方法で合成繊維糸条にポリアミノ酸系樹脂溶液
を付与する方法としてはロールキスコーター法,デイツ
プ−ニツプ法,スプレーノズル法等があり,いずれの方
法でも可能である。
を付与する方法としてはロールキスコーター法,デイツ
プ−ニツプ法,スプレーノズル法等があり,いずれの方
法でも可能である。
ロールキスコーター法とは付与する樹脂液中に浸漬し
たロールを回転させ,ロール表面に付着した樹脂液にロ
ール表面で糸条を接触させながら走行させて樹脂付与す
る方法である。
たロールを回転させ,ロール表面に付着した樹脂液にロ
ール表面で糸条を接触させながら走行させて樹脂付与す
る方法である。
デイツプ−ニツプ法とは糸条を付与する樹脂液中に浸
漬させた後加圧された一対のゴム製あるいは金属製のロ
ールで絞る方法である。スプレーノズル法とは付与する
樹脂液を噴霧スプレーノズルにて糸条に噴霧,付着させ
る方法である。
漬させた後加圧された一対のゴム製あるいは金属製のロ
ールで絞る方法である。スプレーノズル法とは付与する
樹脂液を噴霧スプレーノズルにて糸条に噴霧,付着させ
る方法である。
繊維表面へのポリアミノ酸系樹脂の付着形態は合成繊
維糸条の単繊維表面に付着していることが望ましく,ポ
リアミノ酸系樹脂が繊維間隙に充填されると,糸条の風
合が硬くなるので望ましくない。
維糸条の単繊維表面に付着していることが望ましく,ポ
リアミノ酸系樹脂が繊維間隙に充填されると,糸条の風
合が硬くなるので望ましくない。
本発明における合成繊維糸条へのポリアミノ酸系樹脂
の付与量は該糸条の0.1重量%以上にすることが本発明
の改質効果を発現させるのに必要であり,0.1重量%以下
では本発明の効果を十分に発現することができない。
の付与量は該糸条の0.1重量%以上にすることが本発明
の改質効果を発現させるのに必要であり,0.1重量%以下
では本発明の効果を十分に発現することができない。
ポリアミノ酸系樹脂溶液の付与後,本発明ではオーバ
ーフイードをかけながら乾燥を行う。この時のオーバー
フイード率は,樹脂溶液の濃度によって異なるので,用
いる樹脂濃度にあわせて樹脂が繊維表面のみに付着し,
繊維間隙を充填することのないように予め実験によって
定めるようにするとよい。乾燥温度はポリアミノ酸系樹
脂溶液中の溶媒の種類,組成,および加工速度により変
化するため,加工時に設定する必要がある。
ーフイードをかけながら乾燥を行う。この時のオーバー
フイード率は,樹脂溶液の濃度によって異なるので,用
いる樹脂濃度にあわせて樹脂が繊維表面のみに付着し,
繊維間隙を充填することのないように予め実験によって
定めるようにするとよい。乾燥温度はポリアミノ酸系樹
脂溶液中の溶媒の種類,組成,および加工速度により変
化するため,加工時に設定する必要がある。
次に,ポリアミノ酸系樹脂溶液の付与をロールキスコ
ーターで行う場合の本発明方法を図面によって説明す
る。
ーターで行う場合の本発明方法を図面によって説明す
る。
第1図は,本発明の方法を実施するため,2ヒーター型
仮撚加工機にロールキスコーターを取り付けて改造した
加工機の一例のプロセス図である。
仮撚加工機にロールキスコーターを取り付けて改造した
加工機の一例のプロセス図である。
第1図において,合成繊維糸条は原糸パーン1からフ
イードロール2に導入されて第1ヒーター3で加熱され
ながら加撚され,仮撚スピンドル4を通過後,解撚され
る。この糸条はフイードロール2と第1デリベリーロー
ル5でニツプされているので,仮撚スピンドル4の回転
によりフイードロール2と仮撚スピンドル4の間と仮撚
スピンドル4と第1デリベリーロール5の間とでは逆の
撚が加わるように作用する。
イードロール2に導入されて第1ヒーター3で加熱され
ながら加撚され,仮撚スピンドル4を通過後,解撚され
る。この糸条はフイードロール2と第1デリベリーロー
ル5でニツプされているので,仮撚スピンドル4の回転
によりフイードロール2と仮撚スピンドル4の間と仮撚
スピンドル4と第1デリベリーロール5の間とでは逆の
撚が加わるように作用する。
第1デリベリーロール5を通過後,糸条はロールキス
コーター9に導入され,ここでポリアミノ酸系樹脂溶液
を付与された後,オーバーフイードのかかった状態で第
2ヒーター6にて乾燥および熱処理が行われ,第2デリ
ベリーロール7にて引出されつつ,巻取機8で巻き取ら
れる。この場合ロールキスコーター9においても糸条に
オーバーフイードがかかった状態で樹脂付与されるので
樹脂液は各構成繊維の全表面にいきわたる。
コーター9に導入され,ここでポリアミノ酸系樹脂溶液
を付与された後,オーバーフイードのかかった状態で第
2ヒーター6にて乾燥および熱処理が行われ,第2デリ
ベリーロール7にて引出されつつ,巻取機8で巻き取ら
れる。この場合ロールキスコーター9においても糸条に
オーバーフイードがかかった状態で樹脂付与されるので
樹脂液は各構成繊維の全表面にいきわたる。
(作 用) 本発明方法では合成繊維よりなる糸条の仮撚加工直後
に糸条にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,乾燥時にオ
ーバーフイード状態で乾燥を行う構成を有している。こ
のようにオーバーフイードをかけながら乾燥を行うと,
付与された樹脂は互に分離状態にある各繊維の表面に付
着して繊維間隙を充填することがないので,風合がソフ
トなものとなるとともに,付与されたポリアミノ酸系樹
脂の特性により,合成繊維糸条特有のヌルミ風合や光沢
が消え,さらっとした触感と天然繊維様の落ち着いた光
沢の改質合成繊維糸条となる。
に糸条にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,乾燥時にオ
ーバーフイード状態で乾燥を行う構成を有している。こ
のようにオーバーフイードをかけながら乾燥を行うと,
付与された樹脂は互に分離状態にある各繊維の表面に付
着して繊維間隙を充填することがないので,風合がソフ
トなものとなるとともに,付与されたポリアミノ酸系樹
脂の特性により,合成繊維糸条特有のヌルミ風合や光沢
が消え,さらっとした触感と天然繊維様の落ち着いた光
沢の改質合成繊維糸条となる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例1 第1図に示す如く,樹脂含浸用のロールキスコーター
9を三菱重工業(株)製2ヒーター仮撚加工機LS−6型
の第1デリベリーロール5と第2ヒーター6の間に付設
し,この装置にてポリエステルフイラメント原糸150d/3
6fにスピンドル回転数30×104rpm,仮撚数z撚2530T/M,
第1ヒーター温度210℃,第2ヒーター温度220℃,フイ
ードロール2と第1デリベリーロール5との間のオーバ
ーフイード2%,第1デリベリーロール5と第2デリベ
リーロール7との間のオーバーフイード10%,第2デリ
ベリーロール7と巻取機8の間のオーバーフイード4
%,ロールキスコーター5のロール回転数15rpm,ポリγ
−メチル−L−グルタメート5%含有DMF溶液を付与樹
脂液とする条件で,仮撚加工と樹脂含浸加工を同時に行
い,ポリγ−メチル−L−グルタメートで繊維の表面を
樹脂被覆した本発明のポリエステルフイラメント仮撚加
工糸を得た。
9を三菱重工業(株)製2ヒーター仮撚加工機LS−6型
の第1デリベリーロール5と第2ヒーター6の間に付設
し,この装置にてポリエステルフイラメント原糸150d/3
6fにスピンドル回転数30×104rpm,仮撚数z撚2530T/M,
第1ヒーター温度210℃,第2ヒーター温度220℃,フイ
ードロール2と第1デリベリーロール5との間のオーバ
ーフイード2%,第1デリベリーロール5と第2デリベ
リーロール7との間のオーバーフイード10%,第2デリ
ベリーロール7と巻取機8の間のオーバーフイード4
%,ロールキスコーター5のロール回転数15rpm,ポリγ
−メチル−L−グルタメート5%含有DMF溶液を付与樹
脂液とする条件で,仮撚加工と樹脂含浸加工を同時に行
い,ポリγ−メチル−L−グルタメートで繊維の表面を
樹脂被覆した本発明のポリエステルフイラメント仮撚加
工糸を得た。
この加工糸に付着しているポリγ−メチル−L−グル
タメートの付着量を測定したところ,1.8重量%であっ
た。
タメートの付着量を測定したところ,1.8重量%であっ
た。
本発明との比較のため,同一のポリエステルフイラメ
ント原糸について,ポリγ−メチル−L−グルタメート
を付与せずに,その他は本実施例と全く同じ工程,条件
にて仮撚加工のみを行い比較用の仮撚加工糸を得た。
ント原糸について,ポリγ−メチル−L−グルタメート
を付与せずに,その他は本実施例と全く同じ工程,条件
にて仮撚加工のみを行い比較用の仮撚加工糸を得た。
本発明および比較用の仮撚加工糸をそれぞれ用いてイ
ンターロック組織にて22ゲージの丸編地を編成し,リラ
ツクス精練した後,Dianix Blue U−SE(分散染料,三菱
化成(株)製)2%owfにて染色温度130℃,染色時間30
分間で染色し,得られた編地について触感および光沢を
感覚判定した。その結果を合わせて第1表に示した。
ンターロック組織にて22ゲージの丸編地を編成し,リラ
ツクス精練した後,Dianix Blue U−SE(分散染料,三菱
化成(株)製)2%owfにて染色温度130℃,染色時間30
分間で染色し,得られた編地について触感および光沢を
感覚判定した。その結果を合わせて第1表に示した。
第1表で明らかなように,本発明方法によって得られ
る糸条は優れた改質効果を有することがわかる。この糸
条はスポーツ衣料用途や一般衣料用途に使用した場合,
皮膚への接触感並びに着用感が非常に優れたものであっ
た。
る糸条は優れた改質効果を有することがわかる。この糸
条はスポーツ衣料用途や一般衣料用途に使用した場合,
皮膚への接触感並びに着用感が非常に優れたものであっ
た。
(発明の効果) 本発明方法は,合成繊維糸条を仮撚加工した後,即座
に該糸条にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,オーバー
フイードをかけた状態で乾燥する構成を有し,かかる構
成の本発明によれば合成繊維の風合を脱却したさらっと
した天然繊維様(綿,ウール等の短繊維調)の風合のソ
フトな改質合成繊維糸条を得ることができる。
に該糸条にポリアミノ酸系樹脂溶液を付与し,オーバー
フイードをかけた状態で乾燥する構成を有し,かかる構
成の本発明によれば合成繊維の風合を脱却したさらっと
した天然繊維様(綿,ウール等の短繊維調)の風合のソ
フトな改質合成繊維糸条を得ることができる。
また,本発明方法によれば,合成繊維糸条の仮撚加工
と該糸条へのポリアミノ酸系樹脂付与を連続的に一工程
で同時に行うことができるので,産業上極めて有用であ
る。
と該糸条へのポリアミノ酸系樹脂付与を連続的に一工程
で同時に行うことができるので,産業上極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法を実施するための2ヒーター型仮
撚加工機の一例を,その要部の側面見取図で示したもの
である。 図中の1は原糸パーン,2はフイードロール,3は第1ヒー
ター,4は仮撚スピンドル,5は第1デリベリーロール,6は
第2ヒーター,7は第2デリベリーロール,8は巻取機,9は
ロールキスコーターを示す。
撚加工機の一例を,その要部の側面見取図で示したもの
である。 図中の1は原糸パーン,2はフイードロール,3は第1ヒー
ター,4は仮撚スピンドル,5は第1デリベリーロール,6は
第2ヒーター,7は第2デリベリーロール,8は巻取機,9は
ロールキスコーターを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】合成繊維よりなる糸条を仮撚加工後,即座
に該糸条の繊維表面に,ポリアミノ酸系樹脂が該糸条重
量の0.1%以上付着するようにポリアミノ酸系樹脂溶液
を付与し,しかる後にオーバーフイードをかけながら乾
燥することを特徴とする改質合成繊維糸条の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638388A JP2533150B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 改質合成繊維糸条の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638388A JP2533150B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 改質合成繊維糸条の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01192880A JPH01192880A (ja) | 1989-08-02 |
JP2533150B2 true JP2533150B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=11914754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1638388A Expired - Lifetime JP2533150B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 改質合成繊維糸条の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7396403B1 (en) * | 2006-02-17 | 2008-07-08 | Ogden Technologies, Inc. | Concrete reinforced with acrylic coated carbon fibers |
-
1988
- 1988-01-27 JP JP1638388A patent/JP2533150B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01192880A (ja) | 1989-08-02 |
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