JP2532722Y2 - 管理機用車輪 - Google Patents

管理機用車輪

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JP2532722Y2
JP2532722Y2 JP1989116740U JP11674089U JP2532722Y2 JP 2532722 Y2 JP2532722 Y2 JP 2532722Y2 JP 1989116740 U JP1989116740 U JP 1989116740U JP 11674089 U JP11674089 U JP 11674089U JP 2532722 Y2 JP2532722 Y2 JP 2532722Y2
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JP
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blade
blades
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rubber
elastic ring
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JP1989116740U
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JPH0355303U (ja
Inventor
景行 有村
Original Assignee
オーツタイヤ 株式会社
ヤンマー農機 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は農用車輪であって、特に畑地での管理作業
(中耕、除草、溝掘、穴掘、培土、覆土、土入れ、ハウ
ス内床作り等)を行なう管理機用車輪に適したものに関
する。
(従来の技術) 管理機用の農用車輪としては、鉄製の円板の外周側面
に鉄製の牽引羽根を取付けたもの(実開昭61-108603号
公報、意匠744965号公報、意匠744924号公報参照)、鉄
製のリムの外周面に鉄製の牽引ラグを取付けたもの(実
開昭61-108602号公報、実開昭62-66804号公報参照)、
通常の空気入ゴムタイヤの外周にゴム製の牽引ラグを一
体成形したもの等が用いられる。
(考案が解決しようとする課題) 従来の鉄製円板の外側面に鉄製牽引羽根を取付けたも
のでは、通常の路上走行時は、摩擦係数の小さい鉄製円
板が接地するためスリップが大きく、僅かでも機体が傾
くと牽引羽根が接地して振動が激しくなり、また、トラ
ック荷台へのあゆみ板の上でスリップするため、機体の
荷台への積み降ろしも困難である。また、砂質等の軟質
圃場ではスリップして作業困難であり、湿地では羽根に
土が付着してしまう。
従来の鉄製リムの作業面に鉄製牽引ラグを取付けたも
のでは、通常の路上走行時は鉄製羽根が接地するため振
動が大きく、また、トラック荷台へのあゆみ板にラグが
はまり込むことがあって荷台への積み降ろしが困難であ
る。また、砂質等の軟質圃場ではスリップして作業困難
であり、湿地では羽根が土が付着してしまう。
従来の空気入ゴムタイヤの外周にゴム製の牽引ラグを
一体形成したものでは、通常の路上走行やあゆみ板上の
走行は問題ないが、土への喰い込み量が少ないため、牽
引力を要する作業には適さず、砂質等の軟質圃場や粘土
質等の硬質圃場でも牽引力が出ず、適用範囲が狭い。ま
た、湿地ではラグ間に土が付着してしまう。
また、従来の農用車輪は、例えば、特開昭60-45402号
公報、実開昭60-22411号公報で開示されているように、
台形ラグと羽根ラグとを有し、台形ラグで主として直進
性を、羽根ラグで牽引力又は浮力を確保している。
しかし、羽根ラグは求心線に対して所定の角度を有し
て突出されていて専ら前進時の走行性を考慮しており、
前後進の双方に使用できるものではなかった。
本考案は上記従来の農用車輪の問題点を解決すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、金属製の環状芯体5をゴム製の被覆体6で
被覆した弾性輪体4を備え、該弾性輪体4には、周方向
に間隔をおいて複数のゴム製羽根7が径外方向及び車軸
方向外方に突出して一体成形され、各羽根7は、周方向
に曲げ変形が可能でかつその変形後は弾性的に復元可能
とされている管理機用車輪1であって、前述の目的を達
成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、本考案は、前記弾性輪体4の接地側外周面
には、周方向で隣り合う前記羽根7を互いに連結し、か
つ径外方向に先細状とされたゴム製の突起体8が隣り合
う羽根7間の全体にわたって一体的に突出形成され、更
に、前記突起体8を介して対地に喰込んで実質的に牽引
力を奏するのは前記羽根7の板面であり、該羽根7の前
後板面は実質的に求心線にほぼ沿っているとともに、前
記羽根7の車軸方向外方部7bは軸方向一方と他方に周方
向で交互に突設されていることを特徴とするものであ
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第6図は管理機用の車輪1であって、ボス
2、3本のスポーク3及び弾性輪体4により主構成され
ている。
ボス2は鋼管材製で管理機本体の車軸に連結される。
各スポーク3は鋼管材製で、その一端がボス2の外周
に溶接され、ボス2から径外方に放射状に等間隔配置さ
れている。
弾性輪体4は、鋼管材製の環状の芯体5と、この芯体
5を被覆するゴム製の被覆体6とで形成されている。芯
体5にはスポーク3の他端が溶接されている。
被覆体6には、周方向に等間隔で複数のゴム製羽根7
が一体成形されている。各羽根7は、被覆体6よりも径
外方向に突出する径外部7aと車軸方向外方に突出する軸
外方部7bとで形成され、周方向に曲げ変形可能かつその
変形後は、弾性的に復元可能とされている。
本実施例では、軸外方部7bが被覆体6から軸方向一方
に突出する羽根7と軸方向他方に突出する羽根7とが周
方向に交互に並列されている。これは、被覆体6よりも
軸方向両方に突出する軸外方部を有する羽根とするもの
に比べ、牽引力の周期的な変動を小さくできるからであ
る。
また、前記突起体8を介して対地に喰込んで実質的に
牽引力を奏するのは前記羽根7の板面であり、従って、
台形ラグ、直進ラグ等は形成されてなく、更に、各羽根
7の前後板面はは求心線にほぼ沿う傾斜とされ、すなわ
ち各羽根7の周方向幅の略中心を通る線7cは、車輪1の
中心を通るものとされている。これは、車輪1の中心を
通らないものに比べ牽引力が大きく、前進の場合と後進
の場合とで牽引力にバラツキがないからである。
また、各羽根7の周方向前後面から被覆体6にかけて
はリブ7dが一体形成されている。
なお、羽根7の周方向幅は本実施例では均一とされて
いるが、第7図に示すように、径方向内端側を先細とす
れば、土はけを良くすることができる。
そして、各羽根7間における被覆体6の外周面の接地
側からは、周方向に連続するゴム製の突起体8が一体的
に突出成形されている。この突起体8を設けることによ
り、第8図の比較例に示すような、芯体5′を断面円環
状の被覆体6′で被覆した弾性輪体4′に比べ、土に喰
い込み易いものとされている。このため、本車輪1は田
植機のような泥中で使用するものには喰い込み過ぎとな
るため用いられない。本実施例では、突起の先端の曲率
半径Rは、弾性輪体4の軸方向側面を直径Aの円弧面と
した場合、R≦1/3Aとする。
また、各羽根7間における弾性輪体4の外周面の反接
地側は、径内方に向かうに従い軸方向幅が細くなる先細
部9とされ、土中に車輪1が沈み込んだ場合に、その反
接地面が土を持って上がらないようにしている。
なお、弾性輪体4の断面の径方向寸法をB、軸方向寸
法をAとした場合、1.5≦B/A≦2.0とするのが好まし
い。これは、1.5より小さいと土への喰い込み量が少な
く、車輪1が軸方向に横ズレし易くなるからであり、2.
0を超えると突起体8の強度が小さくなり、また、ゴム
量が増してコストが増大するからである。
(考案の作用及び効果) 本考案による管理機用車輪によれば、通常の路上走行
をする場合、各羽根7がゴム製であるため、羽根7の存
在により振動が生じることは少ない。また、被覆体6及
び羽根7はゴム製であるため、従来の鉄製車輪よりも摩
擦係数が大きくスリップが少ない。よって、通常の路上
走行を振動やスリップをおさえることができ、トラック
の荷台へのあゆみ板上の走行も何らの支障なく可能で機
体への荷台への積み降ろしが容易に行なえ、砂質等の軟
質圃場でもスリップすることなく作業できる。
さらに、湿地走行をする場合、羽根7に土が付着しよ
うとしても、羽根7は曲げ変形とその変形後の弾性的な
復元とを繰返すために土の付着が防止されるという基本
的な作用効果に加えて下記の特有な作用効果を奏する。
;弾性輪体4の接地側外周面には、周方向で隣り合う
羽根7を互いに連結し、かつ径外方向に先細状とされた
ゴム製の突起体8が隣り合う羽根7間の全体にわたって
一体的に突出形成されているので、該突起体8が土に喰
込み易く、従来の空気入ゴムタイヤ製のものより喰い込
み量が大きくなって大きな牽引力を生じ、牽引力を要す
る作業にも適し、軟質圃場や硬質圃場でも充分な牽引力
を出すことができる。
;突起体8を介して対地に喰込んで実質的に牽引力を
奏するのは各羽根7であり、羽根7間はその全体にわた
って突起体8が形成されて台形ラグがないことから、そ
の分羽根7の周方向ピッチは細かくできてそれだけ大き
な牽引力を得ることができるばかりでなく、走行振動が
少なくなる。
;羽根7の軸方向外方部76は軸方向一方と他方に周方
向で交互に突設されているので牽引力の周期的な変動を
小さくできながら、羽根7間での土詰まりを防止でき
る。
;各羽根7の前後板面は求心線に対して実質的に沿っ
ていることから、求心線に対して傾斜しているものに比
べて対地への喰込みと蹴上げ力とがともに大となって大
きな牽引力を確保でき、かつ、前後進のいずれでも牽引
力にバラツキがなくなり、特に畑地管理機用として有効
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る管理機用車輪の側面図、
第2図は第1図のII-II線断面図、第3図は第1図のIII
矢視図、第4図は第1図のIV矢視図、第5図は第1図の
V−V線断面図、第6図は第1図のVI-VI線断面図、第
7図は他の実施例の要部側面図、第8図は比較例の断面
図である。 1……車輪、4……弾性輪体、5……芯体、6……被覆
体、7……羽根、8……突起体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−45402(JP,A) 特開 昭61−163002(JP,A) 実開 昭60−22411(JP,U) 実公 昭41−19521(JP,Y1) 実公 昭57−82(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の環状芯体(5)をゴム製の被覆体
    (6)で被覆した弾性輪体(4)を備え、該弾性輪体
    (4)には、周方向に間隔をおいて複数のゴム製羽根
    (7)が径外方向及び車軸方向外方に突出して一体成形
    され、各羽根(7)は、周方向に曲げ変形が可能でかつ
    その変形後は弾性的に復元可能とされている管理機用車
    輪(1)において、 前記弾性輪体(4)の接地側外周面には、周方向で隣り
    合う前記羽根(7)を互いに連結し、かつ径外方向に先
    細状とされたゴム製の突起体(8)が隣り合う羽根
    (7)間の全体にわたって一体的に突出形成され、 前記突起体(8)を介して対地に喰込んで実質的に牽引
    力を奏するのは前記羽根(7)の板面であり、該羽根
    (7)の前後板面は実質的に求心線にほぼ沿っていると
    ともに、前記羽根(7)の車軸方向外方部(7b)は軸方
    向一方と他方に周方向で交互に突設されていることを特
    徴とする管理機用車輪。
JP1989116740U 1989-10-03 1989-10-03 管理機用車輪 Expired - Lifetime JP2532722Y2 (ja)

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JPH0355303U JPH0355303U (ja) 1991-05-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461797B1 (ko) * 2013-04-18 2014-11-13 주식회사 포스코 가변형상 바퀴 및 이를 포함한 배관용 로봇

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6022411U (ja) * 1983-07-22 1985-02-15 オ−ツタイヤ株式会社 農用車輪
JPS6045402A (ja) * 1983-08-22 1985-03-11 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd 農用空気入りタイヤ
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