JP2532704Y2 - クリーンルーム - Google Patents
クリーンルームInfo
- Publication number
- JP2532704Y2 JP2532704Y2 JP2583593U JP2583593U JP2532704Y2 JP 2532704 Y2 JP2532704 Y2 JP 2532704Y2 JP 2583593 U JP2583593 U JP 2583593U JP 2583593 U JP2583593 U JP 2583593U JP 2532704 Y2 JP2532704 Y2 JP 2532704Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- clean
- clean room
- side unit
- clean bench
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Ventilation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、クリーンルームの改
良に関するものであり、一層詳細には、クリーンベンチ
を一体化したクリーンルームに関するものである。
良に関するものであり、一層詳細には、クリーンベンチ
を一体化したクリーンルームに関するものである。
【0002】
【従来技術および考案が解決すべき課題】従来より、既
存建屋内にクリーンルームを構築するに際しては、空調
機器のスペース確保だけでなく建屋および設備の一部解
体撤去工事などが必要となり、工期も費用も嵩むという
問題があった。
存建屋内にクリーンルームを構築するに際しては、空調
機器のスペース確保だけでなく建屋および設備の一部解
体撤去工事などが必要となり、工期も費用も嵩むという
問題があった。
【0003】そこで、比較的廉価でしかも短期間に構築
することのできるプレハブ型クリーンルームが広範に採
用されているが、このようなクリーンルーム内でさらに
無菌製剤作業などを行う場合は、NASA規格でクラス
100(0.5ミクロン以上の粒子が1立方フィート中
に100以下)の清浄度を満足するような作業台(クリ
ーンベンチ)を設置する必要がある。
することのできるプレハブ型クリーンルームが広範に採
用されているが、このようなクリーンルーム内でさらに
無菌製剤作業などを行う場合は、NASA規格でクラス
100(0.5ミクロン以上の粒子が1立方フィート中
に100以下)の清浄度を満足するような作業台(クリ
ーンベンチ)を設置する必要がある。
【0004】しかるに、このようなクリーンベンチはク
リーンルーム内に備品として新たに設置されることが多
いため、クリーンルーム用の空調機器とクリーンベンチ
用の空調機器が重複することになるだけでなくクリーン
ベンチ用等の備品によってクリーンルーム自体の有効作
業空間が狭小化してしまうことになる。また一方では、
クリーンベンチなどによりクリーンルーム自体を清浄保
持する空気流で乱流が生じ、埃溜りが形成される結果ク
リーンルーム全域での清浄度保持が非常に難しくなるだ
けでなく、日常の清掃作業もしにくくなるなど種々の解
決すべき課題が指摘されていた。
リーンルーム内に備品として新たに設置されることが多
いため、クリーンルーム用の空調機器とクリーンベンチ
用の空調機器が重複することになるだけでなくクリーン
ベンチ用等の備品によってクリーンルーム自体の有効作
業空間が狭小化してしまうことになる。また一方では、
クリーンベンチなどによりクリーンルーム自体を清浄保
持する空気流で乱流が生じ、埃溜りが形成される結果ク
リーンルーム全域での清浄度保持が非常に難しくなるだ
けでなく、日常の清掃作業もしにくくなるなど種々の解
決すべき課題が指摘されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案では、
バロメトリックダンパーを有する空気排出口および空気
還流通路を設けたクリーンルーム側ユニットと、外気吸
入口および空気清浄化機能を備えた空調機器を配設した
クリーンベンチ側ユニットとを用意してこのクリーンル
ーム側ユニットにクリーンベンチ側ユニットを一体的に
付設し、クリーンベンチ側ユニットの空調機器で清浄化
された空気流をクリーンルーム内および空気還流通路を
介してクリーンベンチ側ユニットに強制的に還流させる
ように構成することにより、クリーンルームの有効作業
空間の拡大、清浄空気流の乱流阻止さらには清掃作業の
容易化を図ろうとするものである。
バロメトリックダンパーを有する空気排出口および空気
還流通路を設けたクリーンルーム側ユニットと、外気吸
入口および空気清浄化機能を備えた空調機器を配設した
クリーンベンチ側ユニットとを用意してこのクリーンル
ーム側ユニットにクリーンベンチ側ユニットを一体的に
付設し、クリーンベンチ側ユニットの空調機器で清浄化
された空気流をクリーンルーム内および空気還流通路を
介してクリーンベンチ側ユニットに強制的に還流させる
ように構成することにより、クリーンルームの有効作業
空間の拡大、清浄空気流の乱流阻止さらには清掃作業の
容易化を図ろうとするものである。
【0006】
【作 用】この考案に係るクリーンルームでは、クリー
ンベンチ側ユニットの吸入口から吸入された外気は空調
機器によって清浄化され、クリーンベンチからクリーン
ルーム内に流入してその作業空間を清浄化した後、空気
還流通路を介してクリーンベンチ側ユニットに強制的に
還流され、ふたたび循環するものである。
ンベンチ側ユニットの吸入口から吸入された外気は空調
機器によって清浄化され、クリーンベンチからクリーン
ルーム内に流入してその作業空間を清浄化した後、空気
還流通路を介してクリーンベンチ側ユニットに強制的に
還流され、ふたたび循環するものである。
【0007】
【実施例】次に、本考案に係るクリーンルーム実施例に
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0008】図1〜図4において、本考案に係るクリー
ンルーム10は、基本的にはクリーンルーム側ユニット
12とクリーンベンチ側ユニット14とを周知の連結手
段により一体的に形成することにより構成されている。
ンルーム10は、基本的にはクリーンルーム側ユニット
12とクリーンベンチ側ユニット14とを周知の連結手
段により一体的に形成することにより構成されている。
【0009】すなわち、クリーンルーム側ユニット12
は、一側部12aを開放したユニット本体16にエアー
タイトドア18とインターロック付きのパスボックス2
0を配設するとともにその上方にバロメトリックダンパ
ー22を備える空気排出口24を開設する。また、ユニ
ット本体12上部の隅角部にはRAギャラーリ26を設
けた空気還流通路28、28を夫々延設し、これらの空
気還流通路28の出口30は前記一側部12aに開設し
ておく。なお、各空気流通路28の外側面には本実施例
のように殺菌灯32を配設するのが好ましい。
は、一側部12aを開放したユニット本体16にエアー
タイトドア18とインターロック付きのパスボックス2
0を配設するとともにその上方にバロメトリックダンパ
ー22を備える空気排出口24を開設する。また、ユニ
ット本体12上部の隅角部にはRAギャラーリ26を設
けた空気還流通路28、28を夫々延設し、これらの空
気還流通路28の出口30は前記一側部12aに開設し
ておく。なお、各空気流通路28の外側面には本実施例
のように殺菌灯32を配設するのが好ましい。
【0010】一方、クリーンベンチ側ユニット14は、
一側部14aを開放したユニット本体34の上部に隔壁
36で区画された天井室38を形成し、この天井室38
内にプレフィルター40、冷暖房器42、送風機44な
どからなる空調機器46を配設する。なおユニット本体
34にはプレフィルター40の吸気側に外気吸入口48
を開設するとともに対向する側面には前記空気還流通路
28の出口30と連通する開口部50を開設しておく。
一側部14aを開放したユニット本体34の上部に隔壁
36で区画された天井室38を形成し、この天井室38
内にプレフィルター40、冷暖房器42、送風機44な
どからなる空調機器46を配設する。なおユニット本体
34にはプレフィルター40の吸気側に外気吸入口48
を開設するとともに対向する側面には前記空気還流通路
28の出口30と連通する開口部50を開設しておく。
【0011】また、無菌製剤作業などを行う作業台52
の前面にはHEPAフィルター54を張設し、このHE
PAフィルター54の背部空間56を前記送風機44の
吹出口と連通する。
の前面にはHEPAフィルター54を張設し、このHE
PAフィルター54の背部空間56を前記送風機44の
吹出口と連通する。
【0012】このように構成した本考案に係るクリーン
ルーム10では、クリーンベンチ側ユニット14の外気
吸入口48から吸入された外気はプレフィルター40に
よってある程度浄化された後、送風機44によって加圧
され背部空間56を介してHEPAフィルター54を通
過することによりクラス100まで浄化される。そして
この清浄化された加圧空気流は作業台52を介してクリ
ーンルームの作業空間内に流入し、ついでRAギャラー
リ26から空気還流通路28に入り、出口30および開
口部50を介してクリーンベンチ側ユニット14の天井
室38に還流し、再び送風機44によってHEPAフィ
ルター54を介してクリーンルーム内に循環流入するも
のである。
ルーム10では、クリーンベンチ側ユニット14の外気
吸入口48から吸入された外気はプレフィルター40に
よってある程度浄化された後、送風機44によって加圧
され背部空間56を介してHEPAフィルター54を通
過することによりクラス100まで浄化される。そして
この清浄化された加圧空気流は作業台52を介してクリ
ーンルームの作業空間内に流入し、ついでRAギャラー
リ26から空気還流通路28に入り、出口30および開
口部50を介してクリーンベンチ側ユニット14の天井
室38に還流し、再び送風機44によってHEPAフィ
ルター54を介してクリーンルーム内に循環流入するも
のである。
【0013】なお、加圧された清浄空気の一部は循環時
において空気排出口24からバロメトリックダンパーを
介して排出され、その排出量に応じた量の外気が外気吸
入口48から吸入されることになる。
において空気排出口24からバロメトリックダンパーを
介して排出され、その排出量に応じた量の外気が外気吸
入口48から吸入されることになる。
【0014】
【考案の効果】先に述べたように、本考案に係るクリー
ンルームでは、必要な清浄度を保持する作業台をあらか
じめ付設してあるので無菌製剤作業などをクリーンルー
ム内で好適に行うことができる。
ンルームでは、必要な清浄度を保持する作業台をあらか
じめ付設してあるので無菌製剤作業などをクリーンルー
ム内で好適に行うことができる。
【0015】また、空気の清浄化手段としてクリーンベ
ンチ用の空調機器しか設置しないのでクリーンルームの
作業空間を有効に使用することができるだけなく、作業
空間に備品としてクリーンベンチを設置したときのよう
に空間に凹凸ができないので空気流の乱流も生じること
がなく、さらには日常の清掃作業も簡便に行うことがで
きる等種々の利点を有しその実用的効果は極めて大き
い。
ンチ用の空調機器しか設置しないのでクリーンルームの
作業空間を有効に使用することができるだけなく、作業
空間に備品としてクリーンベンチを設置したときのよう
に空間に凹凸ができないので空気流の乱流も生じること
がなく、さらには日常の清掃作業も簡便に行うことがで
きる等種々の利点を有しその実用的効果は極めて大き
い。
【0016】以上、本考案に係るクリーンルームの好適
な実施例につき説明したが、本考案はこの実施例に限定
されるものではなく、例えば、エアーシワー、無菌ロッ
カー、手洗装置などを配設した前部屋ユニットと一体化
したり、あるいは洗浄装置、自動倉庫などを配設した準
備室ユニットと一体化したり、さらにはクリーンベンチ
側ユニットに代替してクリーンルーム用の空調機器を付
設することにより本来のクリーンルームとして構成する
等本考案の精神を逸脱しない範囲内において種々の改変
をなし得ることは勿論である。
な実施例につき説明したが、本考案はこの実施例に限定
されるものではなく、例えば、エアーシワー、無菌ロッ
カー、手洗装置などを配設した前部屋ユニットと一体化
したり、あるいは洗浄装置、自動倉庫などを配設した準
備室ユニットと一体化したり、さらにはクリーンベンチ
側ユニットに代替してクリーンルーム用の空調機器を付
設することにより本来のクリーンルームとして構成する
等本考案の精神を逸脱しない範囲内において種々の改変
をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクリーンルームの実施例を示す平
面説明図である。
面説明図である。
【図2】図1に示すクリーンルームのA−A線断面説明
図である。
図である。
【図3】図1に示すクリーンルームにおけるにクリーン
ルーム側ユニットの断面説明図である。
ルーム側ユニットの断面説明図である。
【図4】図1に示すクリーンルームにおけるにクリーン
ベンチ側ユニットの断面説明図である。
ベンチ側ユニットの断面説明図である。
10 クリーンルーム、 12 クリーンルーム側
ユニット、14 クリーンベンチ側ユニット、16 ユ
ニット本体、18 エアータイトドア、 20 パス
ボックス、22 バロメトリックダンパー、24 空気
排出口、26 RAギャラーリ、 28 空気還流
通路、30 出口 32 殺菌灯、3
4 ユニット本体、 36 隔壁、 38
天井室、40 プレフィルター、 42 冷暖房
器 44 送風機46 空調機器、 4
8 外気吸入口 50 開口部、
ユニット、14 クリーンベンチ側ユニット、16 ユ
ニット本体、18 エアータイトドア、 20 パス
ボックス、22 バロメトリックダンパー、24 空気
排出口、26 RAギャラーリ、 28 空気還流
通路、30 出口 32 殺菌灯、3
4 ユニット本体、 36 隔壁、 38
天井室、40 プレフィルター、 42 冷暖房
器 44 送風機46 空調機器、 4
8 外気吸入口 50 開口部、
Claims (1)
- 【請求項1】 バロメトリックダンパーを有する空気排
出口および空気還流通路を設けたクリーンルーム側ユニ
ットと、外気吸入口および空気清浄機能を有する空調機
器を配設したクリーンベンチ側ユニットとを備え、前記
クリーンルーム側ユニットとクリーンベンチ側ユニット
を一体的に形成し、クリーンベンチ側ユニットの空調機
器で清浄化された空気流をクリーンルーム内および空気
還流通路を介してクリーンベンチ側ユニットに強制的に
還流させ循環させるように構成することを特徴とするク
リーンルーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583593U JP2532704Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | クリーンルーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583593U JP2532704Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | クリーンルーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678736U JPH0678736U (ja) | 1994-11-04 |
JP2532704Y2 true JP2532704Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=12176923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2583593U Expired - Lifetime JP2532704Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | クリーンルーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532704Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP2583593U patent/JP2532704Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0678736U (ja) | 1994-11-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |